JP2018150756A5 - - Google Patents

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施解錠装置
本発明は、施解錠装置に関する。
リモコンキーやカード、携帯電話、スマートフォンなどの無線通信端末を合鍵として、施解錠装置の解錠を行ういわゆる電気錠では、機械的な合鍵(キー)を用いることで、シリンダ錠に対して操作を行うことで解錠および施錠を行うことができる(特許文献1,2参照)。すなわち、この電気錠では、上記カードや端末が持つ固有の信号を解錠信号とし、この特定の認証信号を解錠制御の信号としてモーターを駆動させてデッドボルトの進退動作を行うとともに、使用者の合鍵によるシリンダ錠の動作によるデッドボルトの進退動作が可能となっている。これにより、通常時は電気信号にて駆動して施解錠が行われているが、その信号の送受や制御、モーター駆動は扉内に配設される電池を駆動源としており、その電源である電池が電池切れとなった場合には、使用者の合鍵を用いることで機械的に解錠操作を行い、非常時や緊急時の開扉を行うことができるものである。
特開平11−229685号公報 特開2006−104888号公報
しかしながら、近年、扉のデザイン性を高める必要から、鍵孔の存在、さらにはシリンダ錠自体を不要としたい要請がある。特に、鍵孔を具備するシリンダ錠は、デッドボルトの進退に機械的に連動連結しており、レバーハンドルなどの扉開閉操作部材に近接して設ける必要があり、扉としての意匠性を向上させるには扉表面から隠したい。鍵孔を隠す構成としては、蓋体を設けることも考えられるが、蓋体を取り付けるためのハンドル周りのエスカチオン(台座部材)をも不要としたい場合もある。そのため、シリンダ錠を無くし、非接触型受信部(例えばカードリーダー)とハンドルのみの構成としたいが、扉に内蔵される電池が電池切れの場合には解錠が不能となってしまうことから、電池切れによる開扉不能な扉は壊す他なくなる。一方で、非接触型受信部のカバー等を取り外して直接給電することも考えられるが、別体構成のカバーを取り外せばカバー自体の紛失の心配もある。さらには、そのカバーを外すことで露出する内部の基板やアンテナ等の電子部品を損傷する虞もある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、扉の意匠性を向上させながら、電池切れとなった場合においても電気錠の解錠を可能とし、しかも、紛失の生じ易い別体のカバーも不要にできる施解錠装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施解錠装置11は、扉13に取り付けられて電気信号に基づき施解錠駆動される施解錠機構部23と、
前記扉13の扉面19に前面35を表出するとともに、前記扉面19から突出する方向に進退自在となって前記扉13に支持され、前記電気信号の送受を行うユニット33と、
前記扉面19から前記ユニット33が突出することにより表出する前記ユニット33の隠蔽部69に取り付けられて前記電気信号を送受する電気回路に接続される電気的接点71と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠装置11では、ユニット33により施解錠機構部23の施解錠駆動が可能となるので、シリンダ錠は不要であり鍵孔を扉面19に表出させる必要がなくなり、スッキリとしたデザインが可能となる。すなわち、扉面19には、ユニット33の表面とレバーハンドルなどの操作部材のみの配置となり、鍵孔やエスカチオンを不要としてデザイン自由度が増す。また、この鍵孔を覆う蓋体等も不要となる。電池切れ時や、停電時には、ユニット33を扉面19から手前に引き出し、表出させた隠蔽部69の電気的接点71を介して電気信号や電源を送り、施解錠機構部23を解錠可能な状態に電気駆動できる。ユニット33は、引き出すことにより隠蔽部69の電気的接点71のみを表出させるので、損傷の生じやすい基板41やアンテナ等の電子部品を表出させずに済む。また、これらを覆うための別体構造のカバーも必要ないので、カバーを紛失することもない。
本発明の請求項2記載の施解錠装置11は、請求項1記載の施解錠装置であって、
前記ユニット33が、ケース39を介して前記扉13に取り付けられ、
扉面19から前記ユニット33が突出することにより前記隠蔽部69が前記ケース39から表出することを特徴とする。
この施解錠装置11では、ユニット33がケース39に取り付けられることから、ユニット33を進退させる構造を、ユニット33とケース39との間に形成することができる。そのため、扉13に対してユニット33を進退させる構造を設ける必要がなくなる。これにより、扉面19に対して進退自在なユニット33を、容易に扉13に取り付けできる。
本発明の請求項3記載の施解錠装置11は、請求項1または2に記載の施解錠装置であって、
前記電気的接点71が、前記ユニット33に給電する電源に接続されることを特徴とする。
この施解錠装置11では、電池切れや停電時における施解錠機構部23の作動停止に対し、電源に直接給電することが可能となる。この給電は、ユニット33或いは施解錠機構部23へ電源を供給するのみとすることができる。すなわち、不用意に施解錠機構部23が解錠されることがない。従って、使用者の正規の解錠操作によらなければ、解錠されることがない。つまり、電池切れや停電により作動停止状態となっていたカード認証機能等を復活させて、施解錠動作が正常に行える状態に戻すことができる。
なお、本発明の施解錠装置は、前記ユニット33が、前記扉13との間に設けられた付勢部材(バネ)53により後退方向に付勢されることとしてもよい。
この施解錠装置11では、扉面19に対して進退自在となるユニット33が、付勢部材53の付勢力により、隠蔽部69が隠れる後退位置に常に保持される。この後退位置に保持されたユニット33は、表出している側面前部37が手指等により挟まれて付勢力に抗して手前に引っ張られることにより、隠蔽部69が表出可能となる。手前に引き出されたユニット33は、手指等による挟持を解除すれば、再び後退位置となり、隠蔽部69が隠れることになる。
この施解錠装置によれば、付勢部材53の付勢力によって、通常状態でユニット33の隠蔽部69を扉内方などの隠れる後退位置に配置させることができ、簡素な構造で電気的接点に対する悪戯を抑制できる。
また、本発明の施解錠装置11は、前記ケース39に化粧枠79が形成され、前記化粧枠79が前記ユニット33の前記隠蔽部69を覆うこととしてもよい。
この施解錠装置11では、ユニット33を進退自在に支持するケース39に、化粧枠79が設けられる。この化粧枠79は、ケース39より突出してユニット33の隠蔽部69を覆うものとすることができる。すなわち、隠蔽部69は、扉面19から突出する位置に配置されていても、この化粧枠79により覆うことができる。これにより、化粧枠79を扉面19から突出して配置することにより、ユニット33を扉13の内方に大きく後退させて収容させずに隠蔽部69を覆うことができる。すなわち、扉13に対しての加工を小さくすることができる。
この施解錠装置によれば、ユニット33を後退させるための空間を化粧枠79内に構成でき、このことから、厚さの薄い扉13に対しても構成させることができるとともに、扉13に対しての加工を小さくすることができ、ユニット33の配置を容易にすることができる。
さらに、本発明の施解錠装置11は、前記電気的接点71が、前記ユニット33に内蔵される制御装置に接続されて前記制御装置に対しての前記電気信号の送信および受信の少なくとも一方を可能とするコネクタ71であることとしてもよい。
この施解錠装置11では、隠蔽部69に設けられる電気的接点が、ユニット33に内蔵される、或いは接続される制御装置に対しての通電、例えば電源の供給や制御信号の送受、データの送受信等が可能なコネクタ71となる。これにより、ユニット33を引き出し、表出したコネクタ71を介して制御装置に対して容易に有線接続することができるようになる。
この施解錠装置によれば、ユニット33を引き出すことで、今まで隠れていた隠蔽部69のコネクタ71を介してユニット33の制御装置に有線接続し、電源の供給や、制御信号の送受、データの送受信を可能にできる。
本発明に係る請求項1記載の施解錠装置によれば、シリンダ錠も無く鍵孔も不要な構成となることから、扉の表面にはレバーハンドルなどの操作部材とユニットの表面のみとなり、鍵孔やエスカチオンの存在を不要として、扉の意匠性を向上させることが可能となる。また、電気錠としての電源である電池の電池切れが起きた場合や、停電など電源供給が不能な状態であっても電気的接点を表出させることで解錠操作等させること、すなわち電気錠を駆動させることが可能となる。
本発明に係る請求項2記載の施解錠装置によれば、ケースを介してユニットを扉に取り付けでき、扉に対するユニットの取り付けを容易にできる。
本発明に係る請求項3記載の施解錠装置によれば、電気的接点を介して電源の供給を行うことができることから、ユニットに対して給電を行いながら、カード認証(制御信号送受)などを行えるようになり、単なる電源供給だけではなく、電気錠としての解錠操作を確実に使用者の解錠とすることができる。
本発明の実施形態に係る施解錠装置を備える扉の斜視図である。 図1に示した扉の要部断面図である。 図2に示した施解錠装置の一部分を切り欠いた斜視図である。 図3に示した付勢部材の斜視図である。 ユニットを背面側から見た斜視図である。 ユニットが引っ張り出された状態の扉一部分の縦断面図である。 ユニットが引っ張り出された状態の扉一部分の斜視図である。 フロント板を外した扉木口の分解斜視図である。 揺動構造で支持される変形例に係るユニットの側面図である。 ケースが枠体を有する変形例に係る施解錠装置の平断面図である。 ユニットの側面前部に凹部が形成される変形例に係るユニットの平面図である。 化粧枠にユニットの隠蔽側面が隠れる変形例に係る施解錠装置の平断面図を(a)に同ユニットが引っ張り出された状態の平断面図を(b)に示した図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る施解錠装置を備える扉の斜視図である。
本実施形態に係る施解錠装置11は、扉13に取り付けられる。扉13は、吊元15と反対側が開扉端側の木口面17となる。扉13の例えば室外側となる扉面19には、操作部材である例えばレバーハンドル21が取り付けられる。レバーハンドル21は、回転や揺動などの操作が行われ、扉13に内蔵される施解錠機構部23に操作力を入力させることにより、ラッチボルト25を連動させて進退させる。木口面17には上部フロント板27と、下部フロント板29とが、着脱自在に取り付けられる。下部フロント板29は、上記ラッチボルト25を貫通させる。
この下部フロント板29には、ラッチボルト25の下方で、デッドボルト31を貫通配置させる。デッドボルト31は、施解錠機構部23により進退される。施解錠機構部23は、扉13の内部に取り付けられて電気信号に基づき施解錠駆動される。デッドボルト31は、下部フロント板29から進出することで閉扉時に対向する不図示の扉枠のストライクに進入される。扉13は、デッドボルト31が突出駆動されて、ストライクに進入することにより施錠状態となり、後退駆動されてストライクから抜去されることにより解錠状態となる。
本実施形態に係る施解錠装置11は、上記の施解錠機構部23と、ユニットと、電気的接点と、を有する。
図2は図1に示した扉の要部断面図、具体的にはユニットが配置される位置である上部フロント板27部分の縦断面図である。
ユニットは、本実施形態において、カードリーダーなどのリーダー33である場合を例に説明する。以下、ユニットをリーダー33と称す。なお、ユニットは、リーダー33に限定されない。リーダー33は、扉13の室外側の扉面19に前面35及び側面前部37を表出する。リーダー33は、扉面19から突出する方向に進退自在となって扉13に支持される。このリーダー33は、施解錠機構部23に対して電気信号の送受を行う。
リーダー33は、ケース39により、進退自在に支持される。ケース39は、基板41等を備えた電装部43を有する。この電装部43には、電源となる電池ボックス45の不図示の電源線が接続される。本実施形態では、ケース39が、扉13に形成されたリーダー取付穴47の背部に取り付けられる。このケース39に案内されて進退自在となったリーダー33は、背面に、後退方向に突出する杆部49を有する。この杆部49は、進退方向に長い長穴51を有している。この長穴51には、付勢部材であるバネ53の一端が係合する。
図3は図2に示した施解錠装置の一部分を切り欠いた斜視図である。
バネ53には、つる巻きバネ53を用いることができる。バネ53は、他端がフロント裏板63のスリット穴55に支持されることにより、長穴51に挿入された一端が杆部49を介してリーダー33を後退方向に付勢する。
すなわち、リーダー33は、ケース39を介して扉13との間に設けられたバネ53により後退方向に付勢される。
図4は図3に示した付勢部材の斜視図である。
このバネ53は、一端が、傾斜部57となり、他端がコ字形状に折り曲げられ上下で対を構成するピン部59となる。傾斜部57とピン部59との間には、バネ本体部61が巻回される。傾斜部57は、長穴51への挿入を容易とする。ピン部59は、フロント裏板63に形成された上記のスリット穴55に係合される。本実施形態では、このバネ53は、ケース39に形成された支持空間40内にバネ本体61が位置し、ケース39奥方に向けて傾斜部57が延出し、その先端がケース39にスリット状に形成される案内部83内を移動自在とされるユニット33杵部49を貫通して長穴51に係合する。
図8はフロント板を外した扉木口の分解斜視図である。
バネ53は、フロント裏板63のスリット穴55に係合するピン部59が、フロント裏板63に取り付けられる上部フロント板27により覆われる。バネ53のピン部59は、図3に示すように、ケース39の装着穴85とフロント裏板63のスリット穴55を貫通する。装着穴85とスリット穴55を貫通するピン部59によって、それぞれが縦長な穴であり、ピン部59が上下一対であることで、歪むことなく扉13の奥行方向に進退可能となり、扉13に固定ビス65で固定されるフロント裏板63に対するユニット33の位置決めが行われる。バネ53は、図8に示すように、フロント上板27を取り外すことでピン部59にアクセス可能となり、フロント裏板63に対してバネ53の進退が可能となって、この抜脱により、ユニット33の杆部49への傾斜部57の抜脱が可能となり、すなわち、バネ53の進退操作でケース39に対するユニット33の脱着を可能としている。
図5はユニットを背面側から見た斜視図である。
リーダー33は、前面35が扉面19に表出した状態で取り付けられている。このリーダー33の側面には、進退方向に向かって厚み方向の略半分の位置に、全周に渡ってフランジ部67が張り出している。リーダー33は、このフランジ部67を境に進出側が側面前部37となり、後退側が隠蔽部としての隠蔽側面69となる。側面前部37は、略方形状とされるとともに、上下縁部は緩やかな曲面で形成され、左右縁部はややエッジを有するような稜線部分を備える形状とされる。フランジ部67は、バネ53による付勢力でリーダー33が後退した際、リーダー取付穴47の周囲に当接して、リーダー取付穴47の周縁を覆う。従って、フランジ部67は、リーダー33の化粧部材と、動作終端のストッパとの両方として働く。
この隠蔽側面69には、電気的接点が設けられている。電気的接点は、本実施形態において、コネクタ71である場合を例に説明する。なお、電気的接点は、コネクタ71に限定されない。コネクタ71は、扉面19からリーダー33が引き出されることにより表出する。すなわち、コネクタ71は、リーダー33の側面前部37よりも奥側の隠蔽側面69に配置されている。このコネクタ71は、電気信号を送受する不図示の電気回路に接続される。
コネクタ71は、本実施形態ではリーダー33に給電するための電源線に接続される。また、コネクタ71は、リーダー33に内蔵される不図示の制御装置に接続されて、制御装置に対しての電気信号の送信および受信の少なくとも一方を可能とする。すなわち、コネクタ71は、制御装置に対しての通電である電源の供給、制御信号の送受、データの送受信を可能とすることができる。
なお、図5中、杆部49上方の穴87は、ユニット33内の電気回路基板等とケース39内の基板41とを接続するケーブル等が貫通配置する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図6はユニットが引っ張り出された状態の扉一部分の縦断面図、図7はユニットが引っ張り出された状態の扉一部分の斜視図である。
本実施形態に係る施解錠装置11では、リーダー33により施解錠機構部23の施解錠駆動が可能となるので、図1に示すように、鍵孔を扉面19に表出させる必要がなくなり、スッキリとしたデザインが可能となる。
また、鍵孔を覆う蓋体等も不要となる。電池切れ時や、停電時には、図6,図7に示すように、リーダー33を扉面19から手前に引き出し、表出させた隠蔽側面69のコネクタ71にプラグ81を挿し、これを介して電気信号や電源を送り、施解錠機構部23を解錠可能な状態にできる。リーダー33は、引き出すことにより隠蔽側面69のコネクタ71のみを表出させるので、損傷の生じやすい基板41やアンテナ等の電子部品を表出させずに済む。また、これらを覆う別体の蓋やカバーも必要ないので、カバーを紛失することもない。
そして、施解錠装置11では、リーダー33がケース39に取り付けられることから、リーダー33を進退させる構造を、リーダー33とケース39との間に形成することができる。そのため、扉13に対してリーダー33を進退させる構造を設ける必要がなくなる。これにより、扉面19に対して進退自在なリーダー33を、容易に扉13に取り付けできる。その結果、ケース39を介してリーダー33を扉13に取り付けでき、扉13に対するリーダー33の取り付けを容易にできる。
また、施解錠装置11では、扉面19に対して進退自在となるリーダー33が、バネ53の付勢力により、隠蔽側面69が隠れる後退位置に保持される。この後退位置に保持されたリーダー33は、表出している側面前部37が手指等により摘まれる或いは掴まれることで付勢力に抗して手前に引っ張られることにより、隠蔽側面69が表出可能となる。図7に示す例では、リーダー33の左右側縁部分を一方の手指にて両側から摘み持ち、引き出し、他方の手指(図示せず)にてプラグ81を差し込む。手前に引き出されたリーダー33は、手指等による挟持を解除すれば、再び後退位置となり、隠蔽側面69が隠れることになる。その結果、通常状態でリーダー33の隠蔽側面69を扉13内方に配置させることができ、簡素な構造でコネクタ71に対する誤接触や悪戯等を抑制できる。
さらに、施解錠装置11では、電池切れや停電時における施解錠機構部23の作動停止に対し、電源線に直接給電することが可能となる。この給電は、リーダー33或いは施解錠機構部23へ電源を供給するのみとすることができる。すなわち、不用意に施解錠機構部23が解錠動作となることがない。従って、使用者の解錠操作によらなければ、解錠されることがない。つまり、電池切れや停電により作動停止状態となっていたカード認証機能等を復活させて、施解錠動作が正常に行える状態に戻すことができる。その結果、給電を行いながら、カード認証(制御信号送受)などを行えるようになり、確実に使用者の解錠とすることができる。
また、施解錠装置11では、隠蔽側面69に設けられる電気的接点が、リーダー33の制御装置に対しての通電、例えば電源の供給や制御信号の送受、データの送受信等が可能なコネクタ71となる。これにより、リーダー33を引き出し、表出したコネクタ71を介して制御装置に対して容易に有線接続することができるようになる。その結果、リーダー33を引き出すことで、今まで隠れていた隠蔽側面69のコネクタ71を介してリーダー33の制御装置に有線接続し、電源の供給や、制御信号の送受、データの送受信を可能にできる。
次に、上記構成の変形例を説明する。
図9は揺動構造で支持される変形例に係るユニットの側面図である。
この変形例に係る施解錠装置11は、リーダー33の上部が、水平方向の支軸73により揺動自在に支持される。リーダー33は、下部の側面前部37を手前に引き出すことによりコネクタ71を表出させることができる。この場合、支軸73は、扉13に設けられても、ケース39に設けられてもよい。
この変形例に係る施解錠装置11によれば、支軸73のみの簡素な構造でリーダー33を進退自在に取り付けることができる。
また、この支軸73の構成においても、付勢部材(バネ)を具備させることで、コネクタ71を通常時に隠しておき、使用するには揺動して引き出すようにしてもよい。
図10はケースが枠体を有する変形例に係る施解錠装置の平断面図である。
この変形例に係る施解錠装置11は、ケース39に枠体75が取り付けられる。枠体75は、内方でリーダー33を進退自在に案内する。また、枠体75は、リーダー取付穴47の周縁を覆う。
この変形例に係る施解錠装置11によれば、枠体75により比較的大きなリーダー取付穴47とリーダー33とのクリアランス(隙間)を隠すことができ、取付施工を容易にできる。また、ケース39内部を枠体75にて覆うことが可能となる。
図11はユニットの側面前部に凹部が形成される変形例に係るユニットの平面図である。
この変形例に係る施解錠装置11は、リーダー33の側面前部37に、凹部77が形成される。凹部77は、側面前部37の両側に形成される。
この変形例に係る施解錠装置11によれば、リーダー33を摘みやすくして、凹部77にて指を掛けやすくでき、引き出しを容易にすることができる。
図12は化粧枠にユニットの隠蔽側面が隠れる変形例に係る施解錠装置の平断面図である。
この変形例に係る施解錠装置11は、ケース39に化粧枠79が形成され、化粧枠79がユニットの隠蔽側面69を覆う。
この施解錠装置11では、リーダー33を進退自在に支持するケース39に、化粧枠79が設けられる。この化粧枠79は、ケース39より突出してリーダー33の隠蔽側面69を覆うものとすることができる。すなわち、隠蔽側面69は、扉面19から突出する位置に配置されていても、この化粧枠79により覆うことができる。
この施解錠装置11によれば、化粧枠79を扉面19から突出して配置することにより、リーダー33を扉13の内方に大きく後退させて収容させずに隠蔽側面69を覆うことができる。その結果、リーダー33の後退空間を小さくして、厚みの薄い扉13に対しても取り付けを容易にすることができる。
また、リーダー取付穴47を杆部49のみが貫通する小さな穴とすることができ、扉13に対しての加工が小さく済み、施工が容易となる。
従って、本実施形態に係る施解錠装置11によれば、扉13の扉面19には、リーダー33とレバーハンドル21などの操作部材のみとなり、それらが互いに近接した位置でなくても機能可能であり、扉13の意匠性を向上させながら、非常時などの電池切れでの解錠を可能とし、しかも、紛失の生じ易い別体のカバーも不要にできる。
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記の構成例では、手を用いて引っ張りだす操作方法を例に説明したが、隠蔽側面69を表出させる方法としては、治具などを使用する構造としてもよい。例えば、治具としては、フランジ部67と扉面19との間に差し込む薄板状の先端を備えるとともに、このフランジ部67と扉面19との間でこじるような操作をすることで間隔を開かせるような、例えばマイナスドライバー状、或いはヘラ等の形状の工具、いわゆるこじ開けヘラなど、さらには隙間を拡幅するような機構構造などを具備するものである。このような治具等を使用することで、容易に隠蔽側面69が表出させることが困難となり、コネクタ71を使用する専任者のみが引っ張りだすことが可能となる構成とすることができる。また、上記の構成例では、手で引き出す構成を例に説明したが、ユニットは、ノック式ボールペンやオルタネイト動作スイッチのように、押して出る、押して引っ込む、という進退機構を備えるものであってもよく、さらには、扉面19に平行な方向で回転、すなわちドアノブと同方向の回転を行うことで迫り出す円筒カムのような構造をリーダーとケースとの間に採用することも可能である。また、リーダー33の外形状についても、上記した略方形状に限定されず、楕円形や瓢箪形などとしてもよい。
11…施解錠装置
13…扉
19…扉面
23…施解錠機構部
33…ユニット(リーダー)
35…前面
37…側面前部
39…ケース
53…付勢部材(バネ)
69…隠蔽部(隠蔽側面)
71…電気的接点(コネクタ)
79…化粧枠

Claims (3)

  1. 扉に取り付けられて電気信号に基づき施解錠駆動される施解錠機構部と、
    前記扉の扉面に前面を表出するとともに、前記扉面から突出する方向に進退自在となって前記扉に支持され、前記電気信号の送受を行うユニットと、
    前記扉面から前記ユニットが突出することにより表出する前記ユニットの隠蔽部に取り付けられて前記電気信号を送受する電気回路に接続される電気的接点と、
    を具備することを特徴とする施解錠装置。
  2. 前記ユニットが、ケースを介して前記扉に取り付けられ、
    扉面から前記ユニットが突出することにより前記隠蔽部が前記ケースから表出することを特徴とする請求項1記載の施解錠装置。
  3. 前記電気的接点が、前記ユニットに給電する電源に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の施解錠装置。
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