JP2018150460A - ポリウレタン発泡体 - Google Patents

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【課題】優れた高反発性を有するポリウレタン発泡体の提供を目的とする。【解決手段】イソシアネート成分と、活性水素基を有する化合物と、触媒とを含むポリウレタン発泡体用組成物から得られたポリウレタン発泡体において、イソシアネート成分は、数平均分子量が2500〜5600で水酸基価が20〜45mgKOH/gのポリテトラメチレングリコールと、官能基数が3で水酸基価が500〜2000mgKOH/gの架橋剤と、1,5−ナフタレンジイソシアネートとから得られたNCO%が4.0〜5.0%のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーであり、ポリウレタン発泡体の密度(JIS K6268)が0.35〜0.45g/cm3、反発弾性率(JIS K6255)が80%以上である構成とした。【選択図】なし

Description

本発明は、高反発性を有するポリウレタン発泡体に関する。
野球・ソフトボール等のバットやスポーツ用靴底には、ポリウレタン発泡体が用いられるものがある(特許文献1、2)。
例えば、バットには、FRPや金属などの芯材の外周をポリウレタン発泡体からなる弾性打撃部で被覆したものがある。
また、スポーツ用靴底には、靴底の少なくとも一部にポリウレタン発泡体からなる部材を設けたものがある。
バットに使用されるポリウレタン発泡体は、打球を遠く飛ばすために反発性の高いものが望まれ、また、スポーツ用靴底に使用されるポリウレタン発泡体は、良好な跳躍力を得るために反発性の高いものが求められている。
ポリウレタン発泡体は、ポリオールとイソシアネートの反応により形成される。高反発性のポリウレタン発泡体として、ポリオールに、エチレングリコール及び1,4−ブタンジオールを原料として得られた2官能ポリオールを用い、反発弾性率(JIS K 6301)が41〜51%のものがある(特許文献3)。
特開2000−153013号公報 特開2003−19236号公報 特開2004−169017号公報
しかしながら、従来の高反発性ポリウレタン発泡体よりもさらに反発性の高いポリウレタン発泡体が求められている。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、優れた高反発性を有するポリウレタン発泡体の提供を目的とする。
請求項1の発明は、イソシアネート成分と、活性水素基を有する化合物と、触媒とを含むポリウレタン発泡体用組成物から得られたポリウレタン発泡体において、前記イソシアネート成分は、数平均分子量が2500〜5600で水酸基価が20〜45mgKOH/gのポリテトラメチレングリコールと、官能基数が3で水酸基価が500〜2000mgKOH/gの架橋剤と、1,5−ナフタレンジイソシアネートとから得られたNCO%が4.0〜5.0%のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーであり、前記ポリウレタン発泡体の密度(JIS K6268)が0.35〜0.45g/cmであり、反発弾性率(JIS K6255)が80%以上であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ポリウレタン発泡体の引張強度(JIS K6251)が3.0MPa以上であることを特徴とする。
本発明のポリウレタン発泡体は、優れた高反発性を有し、バットやスポーツ用靴底などの高反発性が求められる用途に好適である。
実施例の構成と物性値を示す表である。 比較例の構成と物性値を示す表である。
本発明のポリウレタン発泡体は、イソシアネート成分と、活性水素基を有する化合物と、触媒とを含むポリウレタン発泡体用組成物から、イソシアネート成分と活性水素基を有する化合物との反応により得られる。
本発明で使用するイソシアネート成分は、ポリオールとして数平均分子量が2500〜5600で水酸基価が20〜45mgKOH/gのポリテトラメチレングリコール(PTMG)と、官能基数が3で水酸基価が500〜2000mgKOH/gの架橋剤と、イソシアネートとして1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)とから得られたイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーからなる。イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーは、イソシアネート基(NCO)を末端に有するプレポリマーである。
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に用いられるポリテトラメチレングリコールは、数平均分子量が2500〜5600、水酸基価が20〜45mgKOH/gのものが使用され、より好ましくは数平均分子量が2800〜4500、水酸基価が25〜40mgKOH/gのものである。
ポリテトラメチレングリコールの数平均分子量が前記範囲よりも小さく、水酸基価が大であると、ポリウレタン発泡体の反発弾性率が劣るようになる。一方、ポリテトラメチレングリコールの数平均分子量が前記範囲よりも大きく、水酸基価が小であると、十分な強度(引張強度)が得られ難くなる。
また、ポリテトラメチレングリコールに代えて他のポリエーテルポリオールを用いた場合も、ポリウレタン発泡体の反発弾性率が劣るようになる。
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に用いられる官能基数が3で水酸基価が500〜2000mgKOH/gの架橋剤としては、グリセリン(水酸基価1829mgKOH/g、分子量98)、トリメチロールプロパン(水酸基価1256mgKOH/g、分子量134)、ジエタノールアミン(水酸基価1603mgKOH/g、分子量105)、アクトコールIR94(水酸基価920mgKOH/g、分子量183)等を挙げることができ、より好ましくは水酸基価が1000〜2000mgKOH/gの架橋剤であり、それらの一つまたは複数併用される。前記範囲から外れる架橋剤を用いた場合、ポリウレタン発泡体の反発弾性率が劣るようになる。
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)を用いることにより、ポリウレタン発泡体の反発弾性率が良好になる。1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)に代えて、トリレンジイソシアネート(TDI)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用いた場合、ポリウレタン発泡体の反発弾性率が劣るようになる。
また、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーは、NCO%が4.0〜5.0%であるのが好ましく、より好ましくは4.1〜4.8%である。NCO%が4.0%未満あるいは5.0%を超えるとポリウレタン発泡体の反発弾性率が劣るようになる。
ポリテトラメチレングリコールの配合量1000gに対し、架橋剤の配合量は1〜5g、1,5−ナフタレンジイソシアネートの配合量は100〜300gであり、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーのNCO%が前記範囲となる配合量とされる。
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーは、公知のウレタンプレポリマーの製造方法により得られる。具体的には、タンク等にポリテトラメチレングリコール及び架橋剤を所定量投入後、所定温度(例えば130℃)に加熱し、加熱した温度を維持しつつ窒素を充填した状態で攪拌しながら、1,5−ナフタレンジイソシアネートを所定量投入して反応させることにより、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを得ることができる。
前記イソシアネート成分と反応させる活性水素基を有する化合物としては、数平均分子量18〜1000のものが好ましい。活性水素基を有する化合物として、発泡作用を有する水があり、水以外の活性水素基を有する化合物として、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエステルポリオール、ヒマシ油等を挙げることができる。活性水素基を有する化合物の全配合量は、ウレタンプレポリマー100重量部に対して0.5〜3重量部が好ましい。
活性水素基を有する化合物としての水を配合する場合、イソシアネート成分との反応時に炭酸ガスを発生し、その炭酸ガスによって発泡がなされる。
なお、前記ポリウレタン発泡体用組成物には、発泡剤を配合してもよい。発泡剤としては、代替フロンあるいはペンタンなどの炭化水素を、単独または組み合わせて使用できる。また、活性水素基を有する化合物である水と組み合わせて使用してもよい。
触媒としては、公知のウレタン化触媒を併用することができる。例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノモルフォリン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン等のアミン触媒や、スタナスオクトエートやジブチルチンジラウレート等のスズ触媒やフェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の金属触媒(有機金属触媒とも称される。)を挙げることができる。触媒の配合量は、ウレタンプレポリマー100重量部に対して0.001〜0.5重量部が好ましい。
イソシアネートインデックス(INDEX)は、100〜120が好ましい。イソシアネートインデックスが100未満の場合は十分な強度(引張強度)が得られなくなり、一方120を超える場合は反発弾性率が小さくなる。より好ましいイソシアネートインデックスは105〜115である。イソシアネートインデックスは、ポリウレタン発泡体の分野で使用される指数であって、ポリウレタン発泡体用組成物中の活性水素基に対するイソシアネート基の当量比を百分率で表した数値[NCO基の当量/活性水素基の当量×100]である。
前記ポリウレタン発泡体用組成物には、その他の助剤が適宜含まれる。助剤として、酸化防止剤や光安定剤等の合成樹脂安定剤、整泡剤、充填材(フィラー)、着色剤、可塑剤、難燃剤等を挙げることができる。添加される助剤は、液体状であっても、固体状(粉末、ペレット等)であっても何れでもよい。
本発明のポリウレタン発泡体は、前記ポリウレタン発泡体用組成物のイソシアネート成分と活性水素基を有する化合物とを反応させ、発泡させることにより製造される。
前記発泡は、スラブ発泡あるいはモールド発泡のいずれでもよい。スラブ発泡は、混合したポリウレタン発泡体用組成物をベルトコンベア上に吐出し、大気圧下、常温で発泡させる方法であり、一方、モールド発泡は、混合したポリウレタン発泡体用組成物をモールド(金型)に充填してモールド内で発泡させる方法である。
本発明のポリウレタン発泡体は、反発弾性率(JIS K6255)が80%以上、好ましくは80〜90%である。また、密度(JIS K6268)は、0.35〜0.45g/cmが好ましく、より好ましくは、0.4〜0.45g/cmである。引張強度(JIS K6251)は、3.0MPa以上が好ましく、より好ましくは3〜5MPaである。
本発明のポリウレタン発泡体が使用される物品は、高反発性が求められる物であれば限定されず、例えば、野球・ソフトボール等のバットにおける弾性打撃部やスポーツ用靴底などに好適である。
以下に示すウレタンプレポリマー(B液)と活性水素基を有する化合物(ヒマシ油と水の混合液)と触媒と可塑剤の配合液(A液)を、図1及び図2に示す配合量で混合して金型内に注入し、モールド発泡させることにより実施例及び各比較例のポリウレタン発泡体を作製した。使用した金型は、200mm×110mm×30mm厚みのキャビティ(成形空間)を有する。ここで、可塑剤は、A液とB液の配合比率を適切にし、安定して混合・撹拌するためにA液の嵩増しの目的で添加されている。
なお、図1及び図2におけるNCO末端ウレタンプレポリマーにおける「NCO%(理論値)」は、計算によって得られたNCO%の値であり、以下の式によって算出される。
NCO%(理論値)=[〔NCO基のモル数−(PTMGのモル数+架橋剤のモル数)〕×NCO分子量]/[イソシアネートの配合量+PTMGの配合量+架橋剤の配合量]×100
・ウレタンプレポリマー;以下に示すポリオールとイソシアネートと架橋剤を、図1に示した各実施例及び各比較例の配合とし、窒素ガス気流下、130℃で約30分反応させて、各実施例及び各比較例のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを作製した。
・PTG3000(ポリオール);ポリテトラメチレングリコール、官能基数2、水酸基価37mgKOH/g、数平均分子量3000、品番;PTG3000、保土谷化学工業社製
・PTG4000(ポリオール);ポリテトラメチレングリコール、官能基数2、水酸基価28mgKOH/g、数平均分子量4000、品番;PTG4000、保土谷化学工業社製
・PTG2000(ポリオール);ポリテトラメチレングリコール、官能基数2、水酸基価56mgKOH/g、数平均分子量2000、品番;PTG2000、保土谷化学工業社製
・PP2000(ポリオール);ポリプロピレングリコール、官能基数2、数平均分子量2000、品番;サンニックスPP2000、三洋化成工業社製
・PP3000(ポリオール);ポリプロピレングリコール、官能基数2、数平均分子量3000、品番;サンニックスPP3000、三洋化成工業社製
・TMP(架橋剤);トリメチロールプロパン、官能基数3、水酸基価1256mgKOH/g、三菱ガス化学社製
・GR(架橋剤);グリセリン、官能基数3、水酸基価1829mgKOH/g、日油社製
・DEA(架橋剤);ジエタノールアミン、官能基数3、水酸基価1603mgKOH/g、三井化学社製
・IR94(架橋剤);ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価920mgKOH/g、品番;アクトコールIR94、三井化学社製
・1,4−BD(架橋剤);1,4−ブタンジオール、官能基数2、水酸基価1247mgKOH/g、三菱化学社製
・EDA系(架橋剤);エチレンジアミン系ポリエーテルポリオール、官能基数4、水酸基価980mgKOH/g、品番;サンニックスNE−240、三洋化成工業社製
・NDI(イソシアネート);1,5−ナフタレンジイソシアネート、NCO%;40%、品番;コスモネートND、三井化学社製
・MDI(イソシアネート);ジフェニルメタン−4,4‘−ジイソシアネート、NCO%;33%、品番;ミリオネートMT、東ソー社製
・活性水素基を有する化合物;ヒマシ油と水を含む混合液、品番;アドベードSV(ヒマシ油と水の重量比50:50)、ラインケミージャパン社製)
・触媒;アミン触媒、品番;Addocat PP、ラインケミージャパン社製
・可塑剤;ジイソノニルアジペート(DINA)、大八化学社製
実施例1〜4は、ポリテトラメチレングリコールにPTG3000(水酸基価37mgKOH/g、数平均分子量3000)を用い、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーのNCO%を変化させた例である。
実施例5〜7は、ポリテトラメチレングリコールにPTG3000(水酸基価37mgKOH/g、数平均分子量3000)を用い、架橋剤を異ならせた例である。
実施例8は、ポリテトラメチレングリコールとして実施例1〜4のPTG3000(水酸基価37mgKOH/g、数平均分子量3000)に代えて、PTG4000(水酸基価28mgKOH/g、数平均分子量4000)を使用した例である。
実施例9、10は、金型への注入量を実施例1〜4よりも増減させた例である。
比較例1、2は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーのNCO%が本発明の範囲を外れる例である。
比較例3は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤を使用しない例である。
比較例4はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤として1,4−BDを使用した例である。
比較例5はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤としてEDA系(エチレンジアミン系ポリエーテルポリオール)を使用した例である。
比較例6は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPTG2000を使用した例である。
比較例7は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPP2000を使用した例である。
比較例8は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPP3000を使用した例である。
比較例9はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にイソシアネートとしてMDIを使用した例である。
比較例10は密度が本発明の範囲よりも低い例である。
各実施例及び各比較例に対して、密度(JIS K6268)、反発弾性率(JIS K6255)、引張強度(JIS K6251)について測定した。測定結果は図1及び図2に示す。
実施例1〜10は、密度0.36〜0.44g/cm、反発弾性率が80〜85%、引張強度が3.0〜3.4MPaであり、低密度で優れた反発弾性率を有し、かつ引張強度が高いものであった。
比較例1は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーのNCO%が本発明の範囲より低い3.89%の例である。反発弾性率が75%、引張強度が2.0MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
比較例2は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーのNCO%が本発明の範囲より高い5.12%の例である。反発弾性率が73%、引張強度が3.0MPaであり、反発弾性率が実施例1〜10よりも低く、引張強度については実施例1、8、9と同等であった。
比較例3は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤を使用しなかった例である。反発弾性率が72%、引張強度が2.5MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
比較例4はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤として1,4−BDを使用した例である。反発弾性率が74%、引張強度が2.8MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
比較例5はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造に架橋剤としてEDA系(エチレンジアミン系ポリエーテルポリオール)を使用した例である。反発弾性率が63%、引張強度が3.5MPaであり、反発弾性率が実施例1〜10よりも低く、引張強度については実施例4とほぼ等しかった。
比較例6は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPTG2000を使用した例である。反発弾性率が75%、引張強度が3.2MPaであり、反発弾性率が実施例1〜10よりも低く、引張強度については実施例2、5と同等であった。
比較例7は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPP2000を使用した例である。反発弾性率が63%、引張強度が2.8MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
比較例8は、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にポリオールとしてPP3000を使用した例である。反発弾性率が68%、引張強度が2.8MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
比較例9はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの製造にイソシアネートとしてMDIを使用した例である。反発弾性率が60%、引張強度が3.0MPaであり、反発弾性率が実施例1〜10よりも低く、引張強度については実施例1、8、9と同等であった。
比較例10は密度が本発明の範囲よりも低い0.33g/cmの例である。反発弾性率が76%、引張強度が2.7MPaであり、反発弾性率及び引張強度の何れも実施例1〜10よりも低いものであった。
このように本発明のポリウレタン発泡体は、高い反発性を有し、かつ強度(引張強度)が高く、軽量であり、高反発性及び強度が求められる用途、例えばバットやスポーツ用靴底などに好適である。

Claims (2)

  1. イソシアネート成分と、活性水素基を有する化合物と、触媒とを含むポリウレタン発泡体用組成物から得られたポリウレタン発泡体において、
    前記イソシアネート成分は、数平均分子量が2500〜5600で水酸基価が20〜45mgKOH/gのポリテトラメチレングリコールと、官能基数が3で水酸基価が500〜2000mgKOH/gの架橋剤と、1,5−ナフタレンジイソシアネートとから得られたNCO%が4.0〜5.0%のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーであり、
    前記ポリウレタン発泡体の密度(JIS K6268)が0.35〜0.45g/cmであり、反発弾性率(JIS K6255)が80%以上であることを特徴とするポリウレタン発泡体。
  2. 前記ポリウレタン発泡体の引張強度(JIS K6251)が3.0MPa以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン発泡体。
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