JP2018149458A - 飛沫類回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塗装室内や工場等の室内浮遊物や飛散物等を効率よく回収できるようにする。
【解決手段】 飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、飛沫類回収場所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクトに引き込む吸引・排出装置と、回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに引き込んで送り出す吸引・排出装置を備え、前記回収槽は内部に液体が収容されて液面に気泡を発生させることができるものであり、前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、飛沫類回収場所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクトに引き込む吸引・排出装置と、回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに引き込んで送り出す吸引・排出装置を備え、前記回収槽は内部に液体が収容されて液面に気泡を発生させることができるものであり、前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置されたものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、塗装時に塗装室や塗装ブース等の区画室(以下「塗装室」という。)内に飛散する塗料飛沫や、溶接現場で発生するヒューム、養豚場内の浮遊物等を回収するのに適する飛沫類回収装置に関するものである。
自動車、家電品、機械部品、電気部品等の各種物体に吹き付け塗装する場合、通常は塗装室内で行われている。吹き付け塗装する場合、塗料は物体に付着する量よりも、付着せずに塗装室内に飛散したり、塗装室の床面に落下したりする量の方が多く、塗料の無駄が多かった。また、飛散し、落下した塗料で塗装室内が汚染される。通常、塗料飛沫には揮発性有機溶剤が含まれているため、揮発性有機溶剤が塗装室内に漂って作業者の身体に悪影響がある。また、揮発性有機溶剤の臭気も漂い、作業環境が悪化する。
溶接現場では溶接時にヒュームが発生する。ヒュームも人体に好ましくないとされている。養豚場や養鶏場では塵芥や粉塵が飛散して空気が汚れていたり、臭気が漂ったりしている。この他にも、粉塵が漂い、臭気が漂って、作業環境の悪い作業場は多くある。
塗装室内の環境改善を目的として、塗装室内の塗料ミスト回収装置等が開発され、特許出願されている(特許文献1〜3)。
本発明の解決課題は、塗装室内や工場等の室内浮遊物や飛散物等(以下「飛沫類」という。)を効率よく回収できる装置を提供することにある。
本発明の飛沫類回収装置は、飛沫類を回収する回収装置において、飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、飛沫類回収箇所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクト内に引き込む吸引・排出装置と、前記回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに送り出す吸引・排出装置を備え、前記回収槽は内部に液体が収容されて液面に気泡を発生させることができるものであり、前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置されたものである。前記液体は石鹸液、洗剤液等の発泡し易いものである。
本発明の飛沫類回収装置は、飛沫類を回収する飛沫類回収装置において、飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、飛沫類回収場所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクトに引き込む吸引・排出装置と、回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに引き込んで送り出す吸引・排出装置を備え、前記引き込みダクト内に気泡発生器があり、前記気泡発生器は前記引き込みダクト内に設けた容器内の液体の液面に気泡を発生させるものであり、前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置されたものである。前記液体も石鹸液、洗剤液等の発泡し易いものである。前記気泡発生器は通気管を備え、通気管はその出口側が引き込みダクト内の容器内に配置され、入口側が前記容器の外に突出して、引き込みダクト内に引き込まれる飛沫類混在気体中の気体が、前記入口に送り込まれて出口から前記容器内の液体内に噴出されて、気泡を発生させるものである。
前記飛沫類回収装置では、回収槽の後段に後段回収槽が設けられ、回収槽と後段回収槽の間に連結ダクトが配管され、連結ダクトの出口が、吸引・排出装置により吸引されて連結ダクト内に送り込まれる前記回収槽内の気体を後段回収槽内の液体内に送ることができるように、当該液体の液面近くに配置されて、連結ダクトから排出される気体が後段回収槽内に送り込まれるようにすることもできる。
前記飛沫類回収装置では、回収槽内に、当該回収槽内の液面に気泡を発生させる気泡発生器を設けることができる。
前記飛沫類回収装置では、引き込みダクトの出口を排出ダクト内に導入して当該排出ダクトと同心円状に配管することもできる。また、引き込みダクトの出口が連結ダクト内に導入されて当該連結ダクトと同心円状に配管され、連結ダクトの出口が排出ダクト内に導入されて当該排出ダクトと同心円状に配管することもできる。引き込みダクト、排出ダクト、連結ダクトのいずれか一つ又は二以上に、フィルタを設けることもできる。
本発明の飛沫類回収装置は次の効果を奏する。
1.飛沫類を回収槽の液体に沈殿させて回収する前に、液面上方の気泡で捕捉することもできるので、効率の良い回収ができる。
2.回収槽の他に後段回収槽を設けて、二段以上の回収をすれば、飛沫類の回収効率が向上する。
3.気体発生器を引き込みダクト内に設けると、飛沫類がダクト内で捕捉されるので、回収槽内に気体発生器を設ける必要がない。
4.気体発生器を引き込みダクト内と回収槽内の双方に設けると、飛沫類がダクト内で捕捉されるので、回収槽内に気体発生器があっても、その気体発生器の気体噴出穴が目詰りしにくくなり、飛沫類の捕捉能力が劣化しにくくなる。
1.飛沫類を回収槽の液体に沈殿させて回収する前に、液面上方の気泡で捕捉することもできるので、効率の良い回収ができる。
2.回収槽の他に後段回収槽を設けて、二段以上の回収をすれば、飛沫類の回収効率が向上する。
3.気体発生器を引き込みダクト内に設けると、飛沫類がダクト内で捕捉されるので、回収槽内に気体発生器を設ける必要がない。
4.気体発生器を引き込みダクト内と回収槽内の双方に設けると、飛沫類がダクト内で捕捉されるので、回収槽内に気体発生器があっても、その気体発生器の気体噴出穴が目詰りしにくくなり、飛沫類の捕捉能力が劣化しにくくなる。
(実施形態1)
本発明の飛沫類回収装置の一例を図面に基づいて説明する。図1は塗装室内でトラックに塗装をする場合であるが、本発明は塗装室内の塗料の飛沫類の回収に限られるものではなく、塗料の以外の飛沫類、空中の粉塵等の回収にも使用できる。本発明ではこれら飛沫類、粉塵等の各種回収物一切を含めて飛沫類という。
本発明の飛沫類回収装置の一例を図面に基づいて説明する。図1は塗装室内でトラックに塗装をする場合であるが、本発明は塗装室内の塗料の飛沫類の回収に限られるものではなく、塗料の以外の飛沫類、空中の粉塵等の回収にも使用できる。本発明ではこれら飛沫類、粉塵等の各種回収物一切を含めて飛沫類という。
図1において、1は塗装室、2はトラック、3は作業者、4は塗装用ガンである。図1において、作業者3がトラック2に塗装用ガン4で吹付塗装をすると、塗装用ガン4から噴射される塗料は飛沫となって室内に飛散し、浮遊し、塗料の自重で塗装室内の床面1aに落下する。本発明は、室内に飛散、浮遊する塗料が床面に落下する前に、それら塗料(飛沫類)を回収する回収装置である。
図1の飛沫類回収装置は、引き込みダクト10と、回収槽(前段回収槽)11と、後段回収槽12と、連結ダクト20と、排出ダクト21と、吸引機又は送風機等の吸引・排出装置(図1ではファン)22a、22b、22cを備えている。
前段回収槽11には液体(例えば水)Wが収容されており、液体内に石鹸や洗剤等の泡立ち剤(起泡剤)が入れてあり、回収槽11内に配置された気泡発生器23から気体(エア)を噴出させると、液体内に気泡Bが発生し、液面に浮上するようにしてある。気泡発生器23は噴出穴23a(図2)が開口された横長のパイプ23bと、そのパイプ23bに気体を供給する気体供給機32(図1)を備えており、気体供給機32からパイプ23bに供給されるエアが、前記噴出穴23aから前記液体W内に噴出して、当該液体Wからその液面上に気泡Bが発生するようにしてある。
引き込みダクト10は塗装室1と前段回収槽11の間に配管されており、入口10aが塗装室1に配置され、出口10bが前段回収槽11内の液体Wの液面近くに配置されており、吸引機22aで吸引された塗装室1内の飛沫類を前段回収槽11に送るものである。
連結ダクト20は、前段回収槽11と後段回収槽12の間に配管されており、その入口20aが前段回収槽11の液面の近くに配置され、出口20bが後段回収槽12の液面の近くに配置されており、吸引機22bで吸引された前段回収槽11内の気体(前段回収槽で発生した気泡及びその気泡に捕捉されている飛沫類を含む)を後段回収槽12の液面に噴出するものである。
後段回収槽12には液体(例えば水)Wが収容されている。回収槽11内の液面上方の気体が連結ダクト20内の吸引機22bで吸引されて、後段回収槽12の液面に向けて排出されると、当該気体中の塗料飛沫が液体W中に沈殿して回収され、気泡が消えるようにしてある。
排出ダクト21は、後段回収槽12と塗装室1との間に配管されており、入口21aが後段回収槽12の液面の上方に配置され、出口21bが塗装室1内に配管されており、吸引機22cで吸引された後段回収槽12の気体を塗装室1内に送り込むものである。図1は排出ダクト21の出口21bを塗装室1に連結して、後段回収槽12内の気体(排気)を塗装室1に戻す循環式であるが、本発明では、排出ダクト21の出口21bを塗装室1の外部に配管して排気を大気中に排出することもできる。
図1では吸引機22a、22b、22cが引き込みダクト10、連結ダクト20、排出ダクト21の内部に配置してあるが、これら吸引機(ファン)はダクトから取り外してメンテナンスできるようにしてある。
引き込みダクト10の入口10a、排出ダクト21の出口21bにはフィルタ24a、24bを配置してある。これらフィルタも取り外してメンテナンスしたり、定期的に交換したりすることができるようにする。
回収槽11には液面計25(図1)を設けて、回収槽11内の液体量を外部から確認できるようにしてある。回収槽11の底寄りの位置にドレイン29(図5、図6)を設けて、回収槽11の底に沈殿した飛沫類を回収できるようにする。また、回収槽11、後段回収槽12を架台26(図1)の上に設置しておき、必要に応じて、架台26から取り外して回収槽11、後段回収槽12の内部を掃除したり、他のメンテナンスを行ったりすることができるようにすることもできる。
(実施形態2)
図1、図2に示す飛沫類回収装置は後段回収槽12を一段だけ備えた場合であるが、後段回収槽12は多段に設けることもできるし、可能であれば一段も設けなくてもよい。一段も設けない場合は、排出ダクト21の入口21aを回収槽11内に配管し、出口21bを塗装室1内又はその外部に配管する。
図1、図2に示す飛沫類回収装置は後段回収槽12を一段だけ備えた場合であるが、後段回収槽12は多段に設けることもできるし、可能であれば一段も設けなくてもよい。一段も設けない場合は、排出ダクト21の入口21aを回収槽11内に配管し、出口21bを塗装室1内又はその外部に配管する。
(実施形態3)
図1、図2に示す飛沫類回収装置は、引き込みダクト10、連結ダクト20、排出ダクト21を別々に配管してあるが、それらダクトは図3、図4のように配管することもできる。図3、図4では引き込みダクト10の出口10b側を連結ダクト20の入口20a側内に導入して、その出口10b側と入口20a側を同心円状に配管し(図4)、連結ダクト20の出口側20bを排出ダクト21の入口21a側内に導入して、その出口20b側と入口21a側を同心円状に配管してある(図4)。
図1、図2に示す飛沫類回収装置は、引き込みダクト10、連結ダクト20、排出ダクト21を別々に配管してあるが、それらダクトは図3、図4のように配管することもできる。図3、図4では引き込みダクト10の出口10b側を連結ダクト20の入口20a側内に導入して、その出口10b側と入口20a側を同心円状に配管し(図4)、連結ダクト20の出口側20bを排出ダクト21の入口21a側内に導入して、その出口20b側と入口21a側を同心円状に配管してある(図4)。
図1、図3のいずれの場合も、引き込みダクト10の入口10a側は、塗装室1内の下部(床面1aの近く)に配管して、自重で落下する飛沫類が床面1aに落下する前にその入口10aで引き込むことができるようにするのが望ましい。
(実施形態4)
本発明では、図5、図6のように液面付近に網とか穴あきパネル等の孔あき材27を配置してある。孔あき材27は液体Wの泡立ちを良くすることができる。この場合も必要に応じて、液体に石鹸や洗剤等の泡立ち剤(起泡剤)を入れておくこともできる。孔あき材27はフロート28(図5、図6)で液面に浮かしておくことも、引き込みダクト10の出口10bの外周に吊り下げて液面に浮かしておくことも、液面の近くに配置しておくこともできる。図5、図6の30は移動車輪である。
本発明では、図5、図6のように液面付近に網とか穴あきパネル等の孔あき材27を配置してある。孔あき材27は液体Wの泡立ちを良くすることができる。この場合も必要に応じて、液体に石鹸や洗剤等の泡立ち剤(起泡剤)を入れておくこともできる。孔あき材27はフロート28(図5、図6)で液面に浮かしておくことも、引き込みダクト10の出口10bの外周に吊り下げて液面に浮かしておくことも、液面の近くに配置しておくこともできる。図5、図6の30は移動車輪である。
図5は回収槽11が一槽の場合であるが、図6は一つの槽を二つに区画して、一方を回収槽11、他方を補助回収槽11aとしてある。この回収槽11には液体Wが収容されて気泡が発生するようにしてあり、補助回収槽11aには液体Wが収容されている。回収槽11は前記実施形態1〜3の回収槽11と同様に作用する。補助回収槽11aは回収槽11の液面上方から吸引される気体に含まれる飛沫類が自重で落下して回収されるようにするものでる。
(実施形態5)
本発明の飛沫類回収装置は、図7(a)に示すように、引き込みダクト10内に気体発生器23を設けることもできる。図7(a)の気体発生器23は容器31内に石鹸液、洗剤液等の液体Wを入れ、、噴出穴23aが開いているパイプ23bを収容し、そのパイプ23bに気体を供給する気体供給械32を備えており、気体供給機32からパイプ23bに供給されるエアが、前記噴出穴23aから前記液体W内に噴出して、当該液体Wからその液面上に気泡Bが発生するようにしてある。
本発明の飛沫類回収装置は、図7(a)に示すように、引き込みダクト10内に気体発生器23を設けることもできる。図7(a)の気体発生器23は容器31内に石鹸液、洗剤液等の液体Wを入れ、、噴出穴23aが開いているパイプ23bを収容し、そのパイプ23bに気体を供給する気体供給械32を備えており、気体供給機32からパイプ23bに供給されるエアが、前記噴出穴23aから前記液体W内に噴出して、当該液体Wからその液面上に気泡Bが発生するようにしてある。
引き込みダクト10内であって、気体発生器23の先方には、網とか穴あきパネル等の孔あき材27を配置することができる。この孔あき材27は気泡を破裂させて、気泡で捕捉されていた飛沫類が回収槽11の液体W内に落下し易くするものである。
(実施形態6)
図7(b)は、気泡発生器23を引き込みダクト10内に設け、気泡発生器23の容器31内に石鹸液、洗剤液等の液体Wを入れ、容器31の外から液体W内に細い通気管33を複数本差込んで、引き込みダクト10内の吸引機又は送風機等の吸引・排出装置(例えば、ファン)22aから送られる風(気体)が当該通気管33の入口(上端部)33aから入り、通気管33の出口(下端部)33bから液体W内に噴出して、気泡Bが発生するようにしたものである。
図7(b)は、気泡発生器23を引き込みダクト10内に設け、気泡発生器23の容器31内に石鹸液、洗剤液等の液体Wを入れ、容器31の外から液体W内に細い通気管33を複数本差込んで、引き込みダクト10内の吸引機又は送風機等の吸引・排出装置(例えば、ファン)22aから送られる風(気体)が当該通気管33の入口(上端部)33aから入り、通気管33の出口(下端部)33bから液体W内に噴出して、気泡Bが発生するようにしたものである。
図7(a)(b)は共に、気泡発生器23を引き込みダクト10内に配置した場合であるが、気泡発生器23は回収槽11内と引き込みダクト10内の双方に設けることもできる。図7(a)(b)のいずれの実施形態でも、回収槽11、後段回収槽12、連結パイプ20等の他の構成は実施形態1〜4の場合と同様にすることができる。
(動作1)
図1に示す飛沫類回収装置の動作は次のようになる。
1.塗装中に、塗装室1内の飛沫類を含む空気を、吸引機22aにより、引き込みダクト10の入口10a内に吸引する。
2.吸引された空気は引き込みダクト10の出口10bから、回収槽11の液面に向けて噴出されて、空気中の飛沫類が液体W内に沈殿する。このとき、空気中の飛沫類は液面上の気泡にも捕捉される。
3.回収槽11の液面上の空気は、吸引機22bによって連結ダクト20内に吸引されて、その出口20bから後段回収槽12内に噴出される。これにより、吸引された空気中の飛沫類が液体W内に沈殿し、また、空気中の気泡が消滅する。
4.後段回収槽12の液面上の空気は、吸引機22cによって排出ダクト21内に吸引されて、その出口21bから塗装室1内に排出される(戻される)。この場合は、塗装室1内が減圧しない。排出ダクト21の出口21bが塗装室1の外に配管された場合は、吸引された空気は塗装室1の外に排出される。この場合は、塗装室1内が減圧するため、塗装室1に補給ダクトを配管して、塗装室1の外から空気を補充して、塗装室1内の減圧を防止するのがよい。このようにすることにより、外部から塵芥や汚れた空気が入るのを防止することができる。
図1に示す飛沫類回収装置の動作は次のようになる。
1.塗装中に、塗装室1内の飛沫類を含む空気を、吸引機22aにより、引き込みダクト10の入口10a内に吸引する。
2.吸引された空気は引き込みダクト10の出口10bから、回収槽11の液面に向けて噴出されて、空気中の飛沫類が液体W内に沈殿する。このとき、空気中の飛沫類は液面上の気泡にも捕捉される。
3.回収槽11の液面上の空気は、吸引機22bによって連結ダクト20内に吸引されて、その出口20bから後段回収槽12内に噴出される。これにより、吸引された空気中の飛沫類が液体W内に沈殿し、また、空気中の気泡が消滅する。
4.後段回収槽12の液面上の空気は、吸引機22cによって排出ダクト21内に吸引されて、その出口21bから塗装室1内に排出される(戻される)。この場合は、塗装室1内が減圧しない。排出ダクト21の出口21bが塗装室1の外に配管された場合は、吸引された空気は塗装室1の外に排出される。この場合は、塗装室1内が減圧するため、塗装室1に補給ダクトを配管して、塗装室1の外から空気を補充して、塗装室1内の減圧を防止するのがよい。このようにすることにより、外部から塵芥や汚れた空気が入るのを防止することができる。
(動作2)
前記動作は回収槽11と後段回収槽12を備えた場合であるが、後段回収槽12を備えない場合は、回収槽11内の空気を排出ダクト21で吸引して外部に排出することになる。この場合も、塗装室1内の飛沫類に含まれる飛沫は回収槽11内の液体W中に沈殿し、回収槽11内の気泡Bで捕捉される。
前記動作は回収槽11と後段回収槽12を備えた場合であるが、後段回収槽12を備えない場合は、回収槽11内の空気を排出ダクト21で吸引して外部に排出することになる。この場合も、塗装室1内の飛沫類に含まれる飛沫は回収槽11内の液体W中に沈殿し、回収槽11内の気泡Bで捕捉される。
(動作3)
図7(a)(b)に示す飛沫類回収装置の動作は基本的には動作1と同様である。異なるのは、引き込みダクト10内に引き込まれる飛沫類を含む空気が引き込みダクト10内の気泡に捕捉されること、飛沫類を捕捉した気泡が引き込みダクト10内の穴あき材27で破損して、気泡に捕捉された飛沫類が穴あき材27の穴を通過して液体W内に落下して回収されることである。
図7(a)(b)に示す飛沫類回収装置の動作は基本的には動作1と同様である。異なるのは、引き込みダクト10内に引き込まれる飛沫類を含む空気が引き込みダクト10内の気泡に捕捉されること、飛沫類を捕捉した気泡が引き込みダクト10内の穴あき材27で破損して、気泡に捕捉された飛沫類が穴あき材27の穴を通過して液体W内に落下して回収されることである。
本発明の飛沫類回収装置では、使用により、回収槽11、後段回収槽12、容器31等に収容してある液体Wが蒸発、その他の原因で減少するため、減少分を補給するのが望ましい。そのためには、回収槽11、後段回収槽12、容器31等に液量計を設けて、それら内部の液量を自動的に検出し、所定量以下になったら、自動的に補給されるようにすることができる。
本発明の飛沫類回収装置は、塗装室内の飛沫類の回収のみならず、各種室内、作業現場等の不要物回収装置として、あるいは、空気清浄機等としても使用可能である。
1 塗装室
1a 床面
2 トラック
3 作業者
4 塗装用ガン
10 引き込みダクト
10a (引き込みダクトの)入口
10b (引き込みダクトの)出口
11 回収槽(前段回収槽)
11a 補助回収槽
12 後段回収槽
20 連結ダクト
20a (連結ダクトの)入口
20b (連結ダクトの)出口
21 排出ダクト
21a (排出ダクトの)入口
21b (排出ダクトの)出口
22a、22b、22c 吸引・排出装置(吸引機、ファン)
23 気泡発生器
23a 噴出穴
23b パイプ
24a、24b フィルタ
25 液面計
26 架台
27 穴あき材
28 フロート
29 ドレイン
30 移動車輪
31 (気泡発生器の)容器
32 気体供給機
33 通気管
33a (通気管の)入口
33b (通気管の)出口
B 気泡
W 液体
1a 床面
2 トラック
3 作業者
4 塗装用ガン
10 引き込みダクト
10a (引き込みダクトの)入口
10b (引き込みダクトの)出口
11 回収槽(前段回収槽)
11a 補助回収槽
12 後段回収槽
20 連結ダクト
20a (連結ダクトの)入口
20b (連結ダクトの)出口
21 排出ダクト
21a (排出ダクトの)入口
21b (排出ダクトの)出口
22a、22b、22c 吸引・排出装置(吸引機、ファン)
23 気泡発生器
23a 噴出穴
23b パイプ
24a、24b フィルタ
25 液面計
26 架台
27 穴あき材
28 フロート
29 ドレイン
30 移動車輪
31 (気泡発生器の)容器
32 気体供給機
33 通気管
33a (通気管の)入口
33b (通気管の)出口
B 気泡
W 液体
Claims (8)
- 室内浮遊物や飛散物といった飛沫類を回収する飛沫類回収装置において、
飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、
飛沫類回収場所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクトに引き込む吸引・排出装置と、
回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、
前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに引き込んで送り出す吸引・排出装置を備え、
前記回収槽は内部に液体が収容されて液面に気泡を発生させることができるものであり、
前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置された、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 室内浮遊物や飛散物といった飛沫類を回収する飛沫類回収装置において、
飛沫類回収場所から回収槽に配管された引き込みダクトと、
飛沫類回収場所の飛沫類混在気体を前記引き込みダクトに引き込む吸引・排出装置と、
回収槽から飛沫類回収場所又はその外部に配管された排出ダクトと、
前記回収槽上部の気体を前記排出ダクトに引き込んで送り出す吸引・排出装置を備え、
前記引き込みダクト内に気泡発生器があり、
前記気泡発生器は前記引き込みダクト内に設けた容器内の液体の液面に気泡を発生させるものであり、
前記引き込みダクトの出口は、その出口から送り出される飛沫類が前記気泡で捕捉され、捕捉されなかった飛沫類が前記液体内に沈殿して回収されるように前記液体の液面の近くに配置された、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項1又は請求項2記載の飛沫類回収装置において、
回収槽の後段に後段回収槽が設けられ、
回収槽と後段回収槽の間に連結ダクトが配管され、
連結ダクトの出口が、吸引・排出装置により吸引されて連結ダクト内に送り込まれる前記回収槽内の気体を後段回収槽内の液体内に送ることができるように、当該液体の液面近くに配置されて、連結ダクトから排出される気体が後段回収槽内に送り込まれるようにした、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の飛沫類回収装置において、
回収槽内に、当該回収槽内の液面に気泡を発生させる気泡発生器を設けた、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の飛沫類回収装置において、
引き込みダクトの出口を排出ダクト内に導入して当該排出ダクトと同心円状に配管された、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の飛沫類回収装置において、
引き込みダクトの出口が連結ダクト内に導入されて当該連結ダクトと同心円状に配管され、
連結ダクトの出口が排出ダクト内に導入されて当該排出ダクトと同心円状に配管された、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の飛沫類回収装置において、
引き込みダクト、排出ダクト、連結ダクトのいずれか一つ又は二以上に、フィルタを設けた、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。 - 請求項2記載の飛沫類回収装置において、
気泡発生器が通気管を備え、通気管はその出口側が引き込みダクト内の容器内に配置され、入口側が前記容器の外に突出して、引き込みダクト内に引き込まれる飛沫類混在気体中の気体が、前記入口に送り込まれて出口から前記容器内の液体内に噴出されて、気泡を発生させるものである、
ことを特徴とする飛沫類回収装置。
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