JP2004033939A - 空気清浄器 - Google Patents

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Sadayasu Inagaki
稲垣 定保
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】フィルターが不要で、広範囲の汚染物質の除去に対応できる空気清浄器を提供する。
【解決手段】汚染物質を含む空気を気泡状態にして水等の洗浄液体の中を通すか、又は同空気を逆に水滴状態、泡状態の液体に接触させることにより、それぞれ液体側に汚染物質を捕集させるようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、フィルター部材を必要としない空気清浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄器は、一般に空気吸込通路中に紙製その他の材料よりなりフィルター部材を設け、通過する空気中の塵や埃(塵埃)等の汚染物質を捕集する清浄方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のフィルター方式では、同一のフィルターを目詰りするまでの相当長期間に亘って使用することになり、次第に塵埃捕集性能が低下してくるとともに、衛生度が低下する難点がある。
【0004】
また、同フィルター構造で、例えばウィルスや細菌、花粉等の微細な汚染物質をも除去しようとすると、相当に微細なフィルターメッシュのものを採用することが必要となるが、そのようにすると、送風時の圧損が高くなる。また、風圧が増加するため、捕集できる汚染粒子のサイズにも限界が生じる。
【0005】
このような事情から最近では、酸化チタン等の抗菌・脱臭機能を有し、長期間に亘ってフィルター交換なしに使用することができる光触媒シートをフィルター部材として採用し、ウィルスや細菌を不活化するとともにホルムアルデヒド等の建築臭や排気ガス、NOx等を分解するようにしたものも提供されるようになっている。
【0006】
しかし、この光触媒を採用したものでは、上記光触媒シートに加えて光触媒ランプも必要となり、高価である。また、従来一般のプレフィルタとの併用が必要であり、やはり上述した従来の一般のフィルターに関連する問題を備えている。
【0007】
本願発明は、以上のような事情に鑑み、汚染物質を含む空気を、例えば気泡状態にして洗浄液体の中を通すか、又は同汚染物質を含む空気を逆に水滴状態、あるいは泡状態の洗浄液体に接触させることにより、洗浄液体側に汚染物質を確実に捕集させるようにしたフィルター部材の不要な空気清浄器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記従来の問題を解決し、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0009】
(1) 第1の課題解決手段
先ず上記従来の問題を解決する第1の課題解決手段は、各々所定量の水等洗浄液を滞留させた複数の洗浄液収容室21,22,23と、該複数の洗浄液収容室21,22,23内の洗浄液W,W,W中に順次汚染物質G,G・・・を含む空気を供給し、それぞれ気泡状態で洗浄液W,W,Wと接触させることにより、当該気泡B,B・・・、B,B・・・、B,B・・・中の汚染物質G,G・・・を洗浄液W,W,W側に捕集させるように構成されている。
【0010】
このように、それぞれ水等の洗浄液を所定量滞留させた複数の洗浄液収容室21,22,23を使用し、それらの各々の洗浄液W,W,W中を通して複数の段階で、気泡状態の空気を洗浄液W,W,Wと接触させると、当該空気中の大きさの異なる各種の汚染物質を、そのサイズに関係なく効果的に、かつ効率良く、確実に水等の洗浄液W,W,W側に捕集して行くことができる。
【0011】
したがって、空気清浄化性能が大きく向上する。
【0012】
(2) 第2の課題解決手段
次に、上記従来の問題を解決する第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提として、その複数の洗浄液収容室21,22,23内で形成される汚染物質G,G・・・を含む空気の気泡B,B・・・、B,B・・・、B,B・・・が、それぞれ供給される順番に次第に径が微小化されるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
このように、複数の洗浄液収容室21,22,23の各洗浄液W,W,W中を順々に通す空気の気泡の径を段階的に微小化しながら、複数の段階で各々洗浄液W,W,Wと接触させるようにすると、大きさの大きな汚染物質から大きさの小さな汚染物質まで、その大きさに応じた効果的な捕集が可能となる。
【0014】
(3) 第3の課題解決手段
次に、上記従来の問題を解決する第3の課題解決手段は、上記第1又は第2の課題解決手段を前提とし、その汚染物質G,G・・・を含む空気は、複数の洗浄液収容室22,23の底壁部32,33に形成された微細な空気送通孔32a,32a・・・、33a,33a・・・・を介して洗浄液W,W中に供給されるようになっており、上記供給後の空気の気泡B,B・・・、B,B・・・の径の微小化は、当該微細な空気送通孔32a,32a・・・、33a,33a・・・・の径を順次微小化することによりなされるように構成されている。
【0015】
したがって、該構成では、順次各洗浄液収容室22,23の底壁部32,33の空気送通孔32a,32a・・・、33a,33a・・・の直径を小さく微小化することにより、発生する気泡B,B・・・、B,B・・・の径を順次容易に微小化することができ、大きさの異なる汚染物質が順次除去されながら、段階的に供給されるので、空気送通孔32a,32a・・・、33a,33a・・・部分での目詰まりも生じにくい。
【0016】
(4) 第4の課題解決手段
次に、上記従来の問題を解決する第4の課題解決手段は、上記第1,第2又は第3の課題解決手段を前提とし、その複数の洗浄液収容室21,22,23は、下方から上方に複数段に配置されていて、最下段側の洗浄液収容室21の洗浄液の一部が最上段側の洗浄液収容室23に一定量づつ供給されるようになっている一方、同供給量に応じて、最上段側洗浄液収容室23に滞留されている洗浄液の汚染物質G,G・・・の多い上層部の一部が順次オーバフロー通路4a,5aを介して下方側に移されるように構成されている。
【0017】
このような構成によれば、上記最下段側の洗浄液収容室21の洗浄液Wの一部が、最上段側の洗浄液収容室23の洗浄液W中に供給されることにより、当該最上段側洗浄液収容室23内の洗浄液W中の特に汚染物質G,G・・・を含む上層部の洗浄液Wがオーバーフローして先ずオーバーフロー通路4aを介して中段側の洗浄液収容室22に移送され、それにより同中段側の洗浄液収容室22内の特に汚染物質G,G・・・を含む上層部の洗浄液Wが、さらにオーバーフローして上記オーバーフロー通路5aを介して最下段側の洗浄液収容室21内に回収され、結局、上記最上段側洗浄液収容室23の洗浄液W、中段側洗浄液収容室22の洗浄液W部分の各々で捕集された各汚染物質は、共に最下段側洗浄液収容室21内に集められて回収されることになる。
【0018】
(5) 第5の課題解決手段
次に、上記従来の問題を解決する第5の課題解決手段は、送風手段18を介して空気が流通する空気流通空間12の上流側に正又は負の第1の帯電電極13aを、その下流側に負又は正の第2の帯電電極13bを各々設ける一方、第2の帯電電極13bの下方に水等の洗浄液Wを所定量収容した洗浄液収容容器15を設け、該洗浄液収容容器15内の洗浄液Wを所定の洗浄液供給手段16,17を介して上記第2の帯電電極13bの上部に供給し、同第2の帯電電極13bの電極面上を水滴状態にしてしたたらせることにより同水滴Wa,Wa・・を負又は正に帯電させ、上記上流側第1の帯電電極13aによって正又は負に帯電されて流れてくる汚染物質G,G・・・を静電的に吸着して上記洗浄液収容容器15内に回収するようになっている。
【0019】
このような構成によると、例えば水等の洗浄液を水滴化し、正又は負の帯電電極と組み合わせるだけで、比較的容易に、清浄化性能の高い洗浄液タイプの空気清浄器を提供することができるようになる。
【0020】
(6) 第6の課題解決手段
さらに、上記従来の問題を解決する第6の課題解決手段は、送風手段18を介して空気が流通する空気流通空間42中に泡上昇通路44A,44B,44Cを設ける一方、該泡上昇通路44A,44B,44Cの下部に洗浄液による泡発生手段47a,47b,47cを配置して連続的に泡S,S・・・を発生させ、該発生した泡S,S・・・を上記泡上昇通路44A,44B,44C部分で上記汚染物質G,G・・・を含む空気と接触させ、同空気中の汚染物質G,G・・・を当該泡S,S・・・側に取り込むようになっている。
【0021】
このような構成によると、例えば石けん水等の泡形成剤又はその他の発泡剤を使用して極めて簡単に空気清浄性能の高い液体洗浄式の空気清浄器を提供することができるようになる。
【0022】
【発明の効果】
本願発明の空気清浄器によると、
(1) 捕集できる汚染物質のサイズに限界がなくなる、
(2) 捕集できる汚染物質の範囲が大きく拡大される、
(3) 洗浄液は、通常の水で足りるので、交換が容易で、衛生的である、
(4) 光触媒に比べて安価である、
等の有益な効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明のいくつかの実施の形態の構成と作用について、詳細に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1〜図4は、滞留状態の水を洗浄液として汚染物質を含む空気と接触させるようにした本願発明の実施の形態1に係る空気清浄器の構成および作用を示している。
【0025】
図中、先ず符号1は、同空気清浄器の箱形の本体ケーシングであり、この本体ケーシング1の内部は、例えば下方側から上方側に第1,第2,第3の複数の水収容室(洗浄液収容室)21,22,23を備えた水タンク構造に形成されている。
【0026】
先ず下段側第1の水収容室21の底壁部31は、上記本体ケーシング1の底壁部を利用した孔のない構造となっている。また、中段側第2の水収容室22の底壁部32は、第1の直径φ(例えばφ=1000μm)の多数(例えば100cm当り2500個程度)の微細な孔32a,32a・・・を有する多孔体プレートとなっている。さらに、上段側第3の水収容室23の底壁部33は、上記第1の直径φよりも遥かに小さい第2の直径φ(φ=10μm)の多数(例えば100cm当り2500万個程度)の孔33a,33a・・・を有する多孔体プレートとなっている。これら各多孔体プレートは、例えばステンレスプレートにレーザ穴加工することなどにより、容易に実現することができる。
【0027】
そして、上記第1,第2,第3の各水収容室21,22,23間は、それぞれ第1,第2のオーバーフローパイプ4,5を介して上方から下方に相互に連通せしめられているとともに、また水ポンプ10を有する水循環路8を介して常時上記最下段側第1の水収容室21内下方領域からの水Wが最上段側第3の水収容室23内に一定量づつ供給されるようになっている。そして、それによってオーバーフローした上層部の水W,Wが順次下方側第2,第1の水収容室22,21内に戻されることにより、同第1,第2,第3の水収容室21,22,23内には、図示のごとく常時一定量の洗浄液としての水W,W,Wが保持滞留されるようになっている(その深さは、例えば水深5cm前後で足りる)。また上記水循環路8は、その水吸入口8a側が上記最下段側第1の水収容室21内の可及的底部付近に、他方その水吐出口8b側が最上段側第3の水収容室23内上方に、各々開口して設けられている。
【0028】
また、上記最下段側第1の水収容室21内の底部中央には、空気清浄作用を必要とする室内の汚れた空気を導入する空気供給路7の空気吹出口7aが開口している一方、上記最上段側第3の水収容室23の上方側本体ケーシング1の天井部には、上記第1,第2,第3の水収容室21,22,23を通して清浄化されたきれいな空気を室内に供給する空気吹出口6が設けられている。
【0029】
したがって、該構成の空気清浄器では、上記空気供給路7を介して第1の水収容室21内の所定量の水W中に供給された汚れた空気は、同水W中に吹き出されることにより、同水W中を多数の気泡B,B・・・となって上昇する。この時、同気泡B,B・・・中に含まれているゴミや塵等の比較的サイズの大きな空気中の汚染物質G,G・・・が水Wと効率良く接触し、例えば図2に示すようにして、水W中に取り込まれてゆく。これにより、先ず下方側第1の水収容室21部分で、第1段階としての空気の清浄化が行われる。
【0030】
次に、以上のようにして比較的大きめのゴミや塵埃G,G・・・が除去されて清浄化された空気は、さらに上昇して、上記第2の水収容室22の底壁部32の第1の微小直径φの孔32a,32a・・・から上記第2の水収容室22内の水W中に供給されて、上記第1の水収容室21の水W中での気泡B,B・・・よりも遥かに小径で、遥かに多数の気泡B,B・・・となって上昇する。今、ここで発生する各気泡B,B・・・の合計の表面積は、例えば上述の寸法φ=1000μmの孔32a,32a・・・の場合で、8000mm位となる。この時、同気泡B,B・・・中に含まれている埃や花粉、ウイルス、細菌等の空気中の微細な汚染物質G,G・・・が水Wと効率良く接触し、例えば図2の場合と同様にして水W中に取り込まれてゆく。これにより、中段側第2の水収容室22部分で、埃や花粉に加え、ウイルス、細菌の一部を除去する第2段階としての空気の清浄化が行われる。
【0031】
この場合、捕集される汚染物質の大きさは、気泡の大きさと関係し、気泡の径が大きいと径の大きな汚染物質は捕集できるが、径の小さな微細な汚染物質に対しては、その界面部での接触確率が低くなるので、捕集しにくい(図3参照・・・図中の各枡目M,M・・・は、上記孔32a,32a・・・の径φに対応して生じる気泡B,B・・・のサイズを示している)。したがって、気泡の径は、捕集すべき汚染物質の種類(大きさ)に応じて、複数の段階に変えることが好ましい。
【0032】
そこで、次に、以上のようにして比較的大きめのゴミや塵、また、それよりも小さい埃や花粉、ウイルス、細菌の一部が除去されて清浄化された空気は、さらに上昇して、上記第3の水収容室23の底壁部33の上記第1の微小な孔32a,32a・・・の第1の微小な直径φよりも遥かに小さな第2の微小な直径φの孔33a,33a・・・から上記第3の水収容室23内の水W中に供給されて、上記第2の水収容室22の水W中での気泡B,B・・・よりも遥かに小径で、遥かに多数の気泡B,B・・・となって上昇する。今、ここで発生する気泡B,B・・・の合計の表面積は、上述の寸法φ=10μmの孔33a,33a・・・の場合で、例えば800,000mm位となる。したがって、上記第2の水収容室22部分での気泡B,B・・・の場合よりも水Wとの界面での接触確率は遥かに高くなり、上記第2の水収容室22部分に比べて遥かに小さな汚染物質をも捕集させることが可能となる(図4参照・・・この場合にも、図中の枡目M,M・・・は、孔33a,33a・・・の径φに対応して生じる気泡B,B・・・のサイズを示している)。したがって、同気泡B,B・・・中に含まれている特にウイルスや細菌等の微細な汚染物質G,G・・・が水Wと効率良く接触し、例えば図2の場合と同様にして、水W中に確実に取り込まれてゆく。これにより、上段側第3の水収容室23部分で、第3段階として高精度の最終的な空気の清浄化が行われる。
【0033】
そして、以上のようにして捕集された汚染物質は、それぞれその比重に応じて上記第1,第2,第3の各水収容室21,22,23内の水面付近に浮遊することになるが、該水面付近に集積する汚染物質は、上記水循環路8を介して一定の水が上記第1の水収容室21から第3,第2の水収容室23,22に順次供給されることにより、それぞれ順次オーバーフローして、上述の第1,第2のオーバーフローパイプ4,5内の第1,第2のオーバーフロー通路4a,5aを介して最終的に第1の水収容室21内に回収される。
【0034】
この結果、上記のような構成の空気清浄器によると、順次球径の異なる気泡を利用して複数の段階で、塵埃や花粉、ウイルス、細菌、ホルムアルデヒド、NOx等を洗浄除去(吸着除去)して行くことができるようになっているから、比較的大きな塵や埃から、花粉、微小な細菌類、各種の臭いやNOxまで、効果的かつ確実に除去することが可能となる。
【0035】
しかも、従来のフィルター方式によって目を細かくして行く場合のような、圧損の上昇が少なく、空気供給のための動圧アップの必要もなくなる。
【0036】
また、上記構成では、コストがかからず家庭でも回収交換の容易な水を空気清浄化剤として使用しているために、低コストで、フィルターを使用した時のような、細菌繁殖等の衛生上の問題も解消される。
【0037】
また、第1,第2,第3の各水収容室21,22,23で捕集された汚染物質は、最終的に第1の水収容室21の水面部に集められるので、同水面を見ることにより、実際に空気中の汚染物質が捕集されていることをユーザーに実感させることができる。このため、上記本体ケーシング1は、必要に応じて同捕集状態を外部から容易に見ることができるような構成(全体又は部分的に透明な構造とするなど)が採用される。
【0038】
(実施の形態2)
次に図5および図6は、洗浄液を水滴状態にして空気中の汚染物質を捕集するようにした本願発明の実施の形態2に係る空気清浄器の構成および作用を示している。
【0039】
図中、先ず符号11は、同空気清浄器の箱形の本体ケーシングであり、この本体ケーシング11の内部は、一方側空気吸込口12aから他方側送風機18を備えた空気吹出口12b方向に空気が流れる空気流通空間12に形成されている。そして、この空気流通空間12内の上流側には、上記空気吸込口12aから吸込まれた空気中の塵埃や花粉、ウイルス、細菌等の汚染物質G,G・・・を(+)電位に帯電させる第1の帯電電極13aと該第1の帯電電極13aの下流側にあって、下方側水収容タンク15からの水Wを水滴状態にして上方から下方にしたたらせるとともに、該上方から下方にしたたる水滴Wa,Wa・・を(−)電位に帯電させる第2の帯電電極13bが、それぞれ所定の間隔を保って対面対向状態で並設されている。該第1,第2の帯電電極13a,13bは、それぞれ空気が通過流通するように、例えば導電性金属よりなるメッシュ構造に形成され、それら各々の下端部をアースすることなくフローティング状態に支持するとともに、他方、上端部間に図示のような極性で所定の電源電圧の直流電源14を接続して構成されている。
【0040】
ところで、上記水収容タンク15は、上記第2の帯電電極13bの直下に位置して設けられ、上述のようにして第2の帯電電極13bの上流面側に沿って(−)に帯電させられながらしたたらせられる水滴Wa,Wa・・を受け容れ、回収するようになっている。そして、同水収容タンク15内の底部側には、フィルタ部材15aを介して水循環パイプ16の下端側吸込口が連通されている。水循環パイプ16は、その上端側水滴吐出口部16a側を、上記第2の帯電電極13bの上端に接近して開口させており、その水循環通路途中に介設した水汲み上げ手段(低速駆動ポンプなど)17により汲み上げられた水Wを図示のような水滴Wa,Wa・・状態にして、同第2の帯電電極13bの上流面側に沿って接触させ、(−)に帯電させながら間断なく滴下させる。そして、その滴下途中において、上記第1の帯電電極13aによって(+)に帯電させられて流されてくる各種の汚染物質G,G・・・を静電的に吸着キャッチして下方側水収容タンク15内に集める。この水収容タンク15内の水は、適宜新しい水と交換される。
【0041】
なお上記水収容タンク15は、例えば図示のようにアースを取っており、上記のようにして水収容タンク15内に収容された帯電汚染物質G,G・・・、帯電水滴Wa,Wa・・の電位を、再帯電可能に除電無電位化した上で、再び循環させるようになっている。
【0042】
(実施の形態3)
さらに図7および図8は、洗浄液を石けん水等の泡形成剤とし、同洗浄液を泡状態にして空気中の汚染物質と接触させて捕集するようにした本願発明の実施の形態3に係る空気清浄器の構成および作用を示している。
【0043】
図中、先ず符号41は、同空気清浄器の箱形の本体ケーシングであり、この本体ケーシング41の内部は、一方側空気吸込口42aから他方側送風機46を備えた空気吹出口42b方向に空気が流れる空気流通空間42に形成されている。
【0044】
そして、この空気流通空間42には、図示のように、その上流側から下流側にかけて、例えば第1,第2,第3の複数の泡上昇通路44A,44B,44Cが並設されている。この第1,第2,第3の泡上昇通路44A,44B,44Cは、空気の流通が可能な例えば第1〜第4のメッシュ部材43a,43b,43c,43dを使用し、それらを所定の間隔を保って並設することにより形成されている。
【0045】
一方、該第1,第2,第3の泡上昇通路44A,44B,44Cの底部には、洗浄液回収容器45が設けられており、同容器45の内部に位置して、図示のように泡形成剤供給タンク49からの石けん水等の泡形成剤が供給される泡形成剤供給パイプ47下流端の第1,第2,第3の各分岐端部47a,47b,47cが上方に向けて開口されている。また、同泡形成剤供給パイプ47の途中には、泡形成剤供給ポンプ48が介設されている。この泡形成剤供給ポンプ48のポンプケーシングの一部には、若干の外気を吸入して上記泡形成剤に混入し、泡形成剤を発泡させやすい状態にして供給する外気吸入口50が設けられている。
【0046】
また、上記本体ケーシング41の天井部には、発生した泡S,S・・・の浮揚作用を良好にするための、若干の開口51がフィルター部51を介して設けられている。
【0047】
したがって、以上の構成では、今例えば上記泡形成剤供給ポンプ48が駆動されると、上記泡形成剤供給パイプ47の第1,第2,第3の分岐端部47a,47b,47cの上端側開口部から所望の大きさの泡S,S・・・がシャボン玉状に多数連続して形成され、図示のように間断なく上方に上昇して行くようになる。
【0048】
他方、この状態で上記送風機46が駆動されると、塵埃や花粉、ウイルス、細菌等の汚染物質G,G・・・を含む室内の汚れた空気が、空気吸込口42aから吸い込まれて、上記第1,第2,第3の泡上昇通路44A,44B,44Cを通って多数の泡S,S・・・と接触しながら、空気吹出口42b方向に吹き出されて行くようになる。
【0049】
そして、同空気の多数の泡S,S・・・との接触時において、同空気中に含まれる上記塵埃や花粉、ウイルス、細菌等の汚染物質G,G・・・は、当該泡S,S・・・との接触時において、例えば図8に示されるように、効果的に泡S,S・・・中に取り込まれ、通路天井部のメッシュ部に衝突した時の表面張力の喪失により、砕けて水滴となり、下方の洗浄液回収容器45内に集められ、その液面45a上に浮遊する。
【0050】
この洗浄液回収容器45内の回収液は、定期的に排出処理される。
【0051】
(他の実施の形態)
以上の各実施の形態の空気清浄器には、さらに必要に応じて次のような機能を付加することができる。
【0052】
(1) 加湿機能やレナード効果等を利用したマイナスイオン発生機能
(2) 超音波や電解還元、オゾン等による殺菌機能
(3) 快適な芳香の付加機能
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る空気清浄器の全体的な構成を示す断面図である。
【図2】同空気清浄器の作用原理を示す説明図である。
【図3】同空気清浄器の第1の枡目サイズと捕集物質の大きさとの関係を示す説明図である。
【図4】同空気清浄器の第2の枡目サイズと捕集物質の大きさとの関係を示す説明図である。
【図5】本願発明の実施の形態2に係る空気清浄器の全体的な構成を示す断面図である。
【図6】同空気清浄器の作用原理を示す説明図である。
【図7】本願発明の実施の形態3に係る空気清浄器の全体的な構成を示す断面図である。
【図8】同空気清浄器の作用原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1は本体ケーシング、7は空気供給路、21〜23は第1〜第3の水収容室、31〜33は第1〜第3の水収容室21〜23の底壁部、B〜Bは気泡、Gは塵埃および花粉、ウィルス、細菌等の汚染物質、W〜Wは水、11は本体ケーシング、12aは空気吸込口、12bは空気吹出口、13aは第1の帯電電極、13bは第2の帯電電極、14は直流電源、15は水収容タンク、16は水循環パイプ、17は水汲み上げ手段、Waは水滴、41は本体ケーシング、42は空気流通空間、44A〜44Cは第1〜第3の泡上昇通路、46は送風機、47は泡形成剤供給パイプ、Sは泡である。

Claims (6)

  1. 各々所定量の水等洗浄液を滞留させた複数の洗浄液収容室(21),(22),(23)と、該複数の洗浄液収容室(21),(22),(23)内の洗浄液(W),(W),(W)中に順次汚染物質(G),(G)・・・を含む空気を供給し、それぞれ気泡状態で洗浄液(W),(W),(W)と接触させることにより、当該気泡(B),(B)・・・、(B),(B)・・・、(B),(B)・・・中の汚染物質(G),(G)・・・を洗浄液(W),(W),(W)側に捕集させるようにした空気清浄器。
  2. 複数の洗浄液収容室(21),(22),(23)内で形成される汚染物質(G),(G)・・・を含む空気の気泡(B),(B)・・・、(B),(B)・・・、(B),(B)・・・は、それぞれ供給される順番に次第に径が微小化されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄器。
  3. 汚染物質(G),(G)・・・を含む空気は、複数の洗浄液収容室(22),(23)の底壁部(32),(33)に形成された微細な空気送通孔(32a),(32a)・・・、(33a),(33a)・・・・を介して洗浄液(W),(W)中に供給されるようになっており、供給後の空気の気泡(B),(B)・・・、(B),(B)・・・の径の微小化は、当該微細な空気送通孔(32a),(32a)・・・、(33a),(33a)・・・・の径を順次微小化することによりなされるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の空気清浄器。
  4. 複数の洗浄液収容室(21),(22),(23)は、下方から上方に複数段に配置されていて、最下段側の洗浄液収容室(21)の洗浄液の一部が最上段側の洗浄液収容室(23)に一定量づつ供給されるようになっている一方、同供給量に応じて、最上段側洗浄液収容室(23)に滞留されている洗浄液の汚染物質(G),(G)・・・の多い上層部の一部が順次オーバフロー通路(4a),(5a)を介して下方側に移されるように構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気清浄器。
  5. 送風手段(18)を介して空気が流通する空気流通空間(12)の上流側に正又は負の第1の帯電電極(13a)を、その下流側に負又は正の第2の帯電電極(13b)を各々設ける一方、第2の帯電電極(13b)の下方に水等の洗浄液Wを所定量収容した洗浄液収容容器(15)を設け、該洗浄液収容容器(15)内の洗浄液Wを所定の洗浄液供給手段(16),(17)を介して上記第2の帯電電極(13b)の上部に供給し、同第2の帯電電極(13b)の電極面上を水滴状態にしてしたたらせることにより同水滴(Wa),(Wa)・・を負又は正に帯電させ、上記上流側第1の帯電電極(13a)によって正又は負に帯電されて流れてくる汚染物質(G),(G)・・・を静電的に吸着して上記洗浄液収容容器(15)内に回収するようにしたことを特徴とする空気清浄器。
  6. 送風手段(18)を介して空気が流通する空気流通空間(42)中に泡上昇通路(44A),(44B),(44C)を設ける一方、該泡上昇通路(44A),(44B),(44C)の下部に洗浄液による泡発生手段(47a),(47b),(47c)を配置して連続的に泡(S),(S)・・・を発生させ、該発生した泡(S),(S)・・・を上記泡上昇通路(44A),(44B),(44C)部分で上記汚染物質(G),(G)・・・を含む空気と接触させ、同空気中の汚染物質(G),(G)・・・を当該泡(S),(S)・・・側に取り込むようにしたことを特徴とする空気清浄器。
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