JP2018145992A - 連結構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対して、一方部材と他方部材で見込寸法が異なる部材どうしを連結することが求められていた。
図5に示す組立体3は、本発明の第1実施の形態にかかる連結構造体1A(図5の符号E参照)と第2実施の形態にかかる連結構造体1B(図5の符号F参照)を用いて組み立てた組立体3であり、この例では組立体3は台車である。組立体3は、一方部材5と、他方部材7、連結具9とを備えており、下面には車輪11が取付けてある。
一方部材5は水平に配置してある横材であり、他方部材7は垂直方向に配置した縦材である。
図5に符号Eで示すように、連結構造体1Aは、台車3の各コーナーで一方部材5と他方部材7とを連結しており、図5に符号Fで示すように、連結構造体1Bは、コーナー間で一方部材5と他方部材7とを連結している。
尚、図5では、各一方部材5の目板23(後述する)を省略している。また、図5において、組立体3の全体を示す図では、一方部材5及び他方部材7を連結材33(後述する)に固定しているボルトを省略するが、符号E及びFで抜き出して示す図で示している。
第1実施の形態にかかる連結構造体1Aは、一方部材5と、他方部材7と、連結具9とを備えている。
図1に示すように、一方部材5は、上壁13と、下壁15、15と、見込方向Mで互いに対向した対向壁17a、17bとを有しており、対向壁17a、17bは上壁13の見込方向Mの略中央部から互いに隙間をあけて垂下して設けてある。各下壁15は各対向壁17a、17bの下端から互いに反対方向に突設して設けてある。下壁15、15は、上壁13と同様に一体に形成してあったが、連結具9で連結する側にスリットを形成して2つの下壁15、15に分割することで、対向壁17a、17bに下側が開口した連結部挿入溝18を形成している。したがって、連結部挿入溝18は、一方部材5の全長に亘って形成されているものではなく、連結具9側に形成されている。
各対向壁17a、17bには、後述する連結材33の連結部39のボルト軸挿通孔50に対応した位置にボルト軸挿通孔が形成されている。
各対向壁17a、17bは、上壁13と下壁15とで溝21を形成している。溝21には溝底を形成している対向壁17a、17bに目板ベース材19がねじ止めされている。目板ベース材19は溝21の長手方向に所定間隔をあけて設けある。目板ベース材19には、係合片19aが設けてある。
溝21の開口は目板23で塞がれている。目板23は溝21内に突設する被係合片23aを目板ベース材19の係合片19aに係合して取付けてある。
尚、図1では、図面手前の溝21を塞ぐ目板23のみを示し、図面奥側の溝21を塞ぐ目板23は省略している。
他方部材7の側面7aでは、組立体3の外側面28を曲面としてあり、内側面を連結材当接面29a、29bとしてあり、連結材当接面29a、29bは2つの面でコーナーを形成している。外側面28と各連結材当接面29a、29bとの間には、一方部材5の端面5aが当接する一方部材当接面27が形成されている。
連結材当接面29a、29bには、連結材33のボルト軸挿通孔43に対応した位置にボルト軸挿通孔が形成されている。
連結材当接面29a、29bにおいて、各一方部材当接面27側の端には長手方向に係合部31が形成されている。
連結材33には、他方部材7の連結材当接面29a、29bに固定する他方部材固定部37と、一方部材5側にそれぞれ突設する2つの連結部39が一体に形成されている。2つの連結部39は互いに略直角を成す方向にそれぞれ突設している。
他方部材固定部37は、中空部34を有する略四角柱形状を成しており、他方部材7の連結材当接面29a、29bに対応して当接する2つの他方部材当接部37a、37bと、各他方部材当接部37a、37bに対向して位置する一方部材当接部37c、37dと、他方部材7の係合部31に係合する被係合部41を有している。
各他方部材当接部37a、37bには、ボルト35の軸35bを挿通するボルト軸挿通孔43が形成されており、各一方部材当接部37c、37dには、ボルト35の頭35aを挿通するボルト頭挿通孔45が形成されている。
2つの各連結部39は、板状であり、ボルト軸挿通孔50が形成されている。図2に示すように、連結部39は、一方部材5の連結部挿入溝18に挿入されていると共に一方部材5の対向壁17a、17b間でボルト47とナット49で締結固定されている。
他方部材7の上端において、他方部材7の係合部31に連結材33の被係合41を係合した後、連結材33をスライドして一方部材5の取り付け位置へ移動する。この取り付け位置では、他方部材7の連結材当接面29a、29bにボルト35の軸挿通孔が形成してあり、連結材33のボルト軸挿通孔43と一致した位置になる。また、他方部材7の連結材当接面29a、29bには、連結材33の他方部材当接部37a、37bが当接している。
一方、他方部材7の中空部25内に形成された突条24、24間にナット付き裏板26を挿入して、連結材33の他方部材固定部37に対応する位置に配置する。
次に、連結材33において、各一方部材当接部37c、37dのボルト頭挿通孔45からボルト35を挿通し、続いて他方部材当接部37a、37bのボルト軸挿通孔43にボルト35の軸35bを通して、ナット26aに螺合して、連結材33を他方部材7に固定する。
まず、図1に示すように、連結部39にその上方から一方部材5の連結部挿入溝18を挿入し、次に、一方部材5を他方部材7側にスライドして、一方部材5の端面5aを他方部材7の一方部材当接面27と連結材33の一方部材当接部37cとに当てる。
次に、連結部39を挟んでいる一方部材5の対向壁17a、17bにおいて、予め形成してあるボルト軸挿通孔を連結部39のボルト軸挿通孔50に一致させ、対向壁17a、17bと連結部39とをボルト47とナット49で固定する。連結部39に一方部材5の対向壁17a、17bを固定した後、一方部材5の各溝21、21に目板23を嵌める。
これにより、連結部39への一方部材5の取り付けが完了する。他方の連結部39においても同様に一方部材5を取り付ける。
図1及び図2に示すように、第1実施の形態にかかる連結構造体1Aによれば、一方部材5は、その端面5aが連結材3の一方部材当接部(側面)37cと他方部材7の一方部材当接面(側面)27に当接して、連結材33の連結部39に固定する構成であるから、一方部材5の見込寸法M1(図1参照)が他方部材7の見込寸法M2(図1参照)よりも大きい場合でも連結できる。
他方部材7は、中空部25を有し、ナット付き裏板26を中空部25に挿入してボルト35で固定してあるから、ボルト止めが容易にできる。
ナット付き裏板26は、他方部材7に形成してある突条24、24間に配置しているから、ボルト35を締め付けるときのナット26aの回り止めができる。
一方部材5は、連結材33の連結部39を対向壁17a、17bで挟んで挟着固定してあるので、一方部材5と連結材33との取付け強度が高い。
連結材33には、複数の連結部39を設けているので、一つの連結材33で複数の一方部材5を連結できる。
他方部材7の連結材当接面29a、29bはコーナーを形成しており、コーナーを形成している連結材当接面29a、29bに、連結材33の他方部材固定部37を嵌め入れてあるので、連結材33を他方部材7に安定に固定できる。
他方部材7には、連結材33の被係合部41がスライド自在に係合する係合部31を設けてあるので、連結材33を取り付け位置までスライドして案内できるから、連結材33の位置決めがし易い。また、位置決めしているときに連結材33が他方部材7から抜けるのを防止できる。
尚、図6では、各一方部材5の目板23を省略している。また、図6において、組立体3の全体を示す図では、一方部材5及び他方部材7を連結材33に固定しているボルトを省略するが、符号Hで抜き出して示す図で示している。
図6に示すように、組立体3のコーナーには、第1実施の形態にかかる連結構造体1Aを用いているので、第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
尚、図6に示す組立体3では、符号Gで抜き出して示すように、一方部材5の長手方向中間部5bに他の一方部材5を連結金具57介して連結してある。尚、符号Gで抜き出して示す部分は、連結前の状態を示す斜視図である。連結金具57は一側部57aと、一側部57aの左右方向中央から突出する他側部57bとで平面視略T字形状を成しており、T字の一側部57aを一方部材5の対向壁17a、17bにボルト・ナットで固定している。連結金具57の他側部57bには、上から一方部材5の連結部挿入溝18を挿入して、対向壁17a、17aと他側部57bとをボルト・ナットで固定している。
図5に符号Fで示す第2実施の形態にかかる連結構造体1Bについて説明する。
連結構造体1Bは、他方部材7及び連結具9の構成が第1実施の形態と異なっている。 図3及び図4に示すように、他方部材7は、中空部25を有する直方体形状を成しており、連結材当接面29が平面状を成している。
連結材33は、直方体形状の他方部材固定部37の一面のみを他方部材当接部37aとして、他方部材7の連結材当接面29に当接していることが第1実施の形態と異なっている。他方部材固定部37の左右には、それぞれ一方部材当接部37c、37dが設けてあり、他方部材当接部37aに対向する位置に対向壁部37eが設けてある。
第2実施の形態では、一方部材当接部37c、37dには、ボルト頭挿通孔45は形成されていないが、対向壁部37eにボルト頭挿通孔45が形成されている。対向壁部37eにもその左右方向中央部から連結部39が突設されている。
図4に示すように、この第2実施の形態では、連結材33の連結部39は他方部材固定部37の左右と中央との三方に設けてあり、中央の連結部39では一方部材5は他方部材固定部37の対向壁部37eのみに当接して固定してある。
更に、第2実施の形態では、三方に連結部39を設けているので、一つの連結材33で3つの一方部材5を連結できる。
図7(a)に示すように、連結材33において、他方部材固定部37は、第1実施の形態のような中空部を有する直方体形状でなく、コーナー部を形成する一方の他方部材当接部37aと、他方の他方部材当接部37bと、一方の他方部材当接部37aと他方の他方部材当接部37bとの間に中間壁部59とを設けている。
中間壁部59の先端部には、その左右にそれぞれ一方部材5との当接部61が形成されている。
また、図7(b)に示すように、中間壁部59には上下2箇所にボルト頭挿通孔45が形成されている。各ボルト頭挿通孔45は、一方の他方部材当接部37aを止めるボルト35と他方の他方部材当接部37bとを止めるいずれのボルト35も挿通するものである。
この第3実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
この第4実施の形態では、第2実施の形態に示す連結材33のように他方部材固定部37が中空部34を有する直方体形状でなく、他方部材当接部37aの左右に一方部材当接部37c、37dを形成してあり、一方部材当接部37c、37dの各先端にも中間位置にある一方部材5に当接する一方部材当接部63を形成してある。
また、他方部材当接部37aには左右の中間位置から中央の連結部39を一方部材当接部37c、37dと略平行に且つ一方部材当接部63を越えて延出してある。
この第4実施の形態では、左右の一方部材当接部37c、37dのそれぞれと中央の連結部39との間にボルト35を挿入するボルト挿入空間67を形成している。
例えば、本発明にかかる連結構造体を用いて組み立てた組立体3は、図5に示すような台車や、図6に示すようなクリーンブースに限らず、建物内の環境を仕切る他のブースや棚等であっても良いし、組立体3の用途や構造は限定されない。
一方部材5が、他方部材7の一方部材当接面(側面)27aと、連結材33の一方部材当接部(側面)37c、37dとに当接して固定するための連結部39は、連結材33に2つ設けることに限らず、一つのみ設けて、他方部材7に一つの一方部材5のみを突き合せて連結するものであっても良い。
5 一方部材
5a 端面
7 他方部材
7a 側面
9a コーナー連結具(連結具)
9b 中間連結具(連結具)
33 連結材
35 ボルト
37c、37d 一方部材当接部(連結材の側面)
39 連結部
Claims (1)
- 一方部材と、他方部材と、連結具とを備え、連結具は、他方部材の側面に一方部材を突き合せて連結するものであり、連結材とボルトからなり、連結材は、他方部材の側面に当接して、ボルトで他方部材に固定してあり、一方部材側に突設する連結部を有し、一方部材は、端面が連結材の側面と他方部材の側面に当接してあると共に、連結材の連結部に固定してあることを特徴とする連結構造体。
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