JP2018145382A - セルロース混合エステルとその成形体 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、三酢酸セルロースなどからなる耐塩素性のRO膜(段落番号0031)を使用した水処理方法の発明が記載されている。
特許文献2には、酢酸セルロースからなる正浸透処理用の中空糸型半透膜の発明が記載されている。段落番号0017には、酢酸セルロースが殺菌剤である塩素に対する耐性があること、耐久性の点で三酢酸セルロースが好ましいことが記載されている。
特許文献4には、複数のアルキルアシル置換基および複数のアリールアシル置換基を含む位置選択的に置換されたセルロースエステルと光学フィルムの発明が記載されている。
Xがアシル基であるときの置換度が2.91〜3.0であり、
前記アシル基が、置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)と、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)とは異なる置換基を有していてもよいベンゾイル基(B)からなるものであり、
前記置換度が3.0のとき、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度が1.5〜2.9、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(B)の置換度が0.1〜1.5であるセルロース混合エステルを提供する。
Rがアシル基であるときの置換度が2.91〜3.0であり、
前記アシル基が、置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)と、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)とは異なる他の置換基(置換基を有していてもよいベンゾイル基は除く)(C)からなるものであり、
前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度が1.5〜2.9、前記他の置換基(C)の置換度が0.1〜1.5であり、
前記他の置換基(C)が、炭素数3以上の脂肪族アシル基または炭素数5以上の芳香族アシル基から選ばれるものである、セルロース混合エステルからなる成形体を提供する。
第1のセルロース混合エステルは、下記一般式(I)の構造式で示されるセルロース混合エステルである。
アシル基の置換度が3.0であるとき、Xの全部がアシル基である。
アシル基の置換度が3.0未満であるとき、残部のXは水素原子、アルキル基から選ばれる基である。
nは20〜20,000の整数を示し、好ましくは40〜10,000の整数、より好ましくは60〜8,000の整数を示す。
置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度は1.5〜2.9である。
置換基を有していてもよいベンゾイル基(B)の置換度は0.1〜1.5である。
これらの中で、耐塩素性と耐アルカリ性が共に高く、且つ入手し易いことからベンゾイル基、パラ−メチルベンゾイル基、オルソ−メチルベンゾイル基、パラ−メトキシベンゾイル基、オルソ−メトキシベンゾイル基、ジメチルベンゾイル基から選ばれるものが好ましい。
第1のセルロース混合エステルからなる成形体は、半透膜、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、フィルム、繊維(フィラメント)、不織布、袋を含む容器から選ばれるものが好ましい。
溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を挙げることができるが、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)が好ましい。
非溶媒は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールを挙げることができる。
塩類は、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグシウム、塩化カルシウムを挙げることができるが、塩化リチウムが好ましい。
第1のセルロース混合エステルと溶媒の濃度は、第1のセルロース混合エステル10〜35質量%、溶媒65〜90質量%が好ましい。
塩類は、第1のセルロース混合エステルと溶媒の合計質量100質量部に対して、0.5〜2.0質量%が好ましい。
半透膜は、上記した製膜溶液を使用して、公知の製造方法、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
半透膜は、中空糸膜、逆浸透膜や正浸透膜の分離機能膜または平膜が好ましい。
繊維(フィラメント)は、上記した製膜溶液を使用し、公知の湿式紡糸法または乾式紡糸法を適用して製造することができる。
不織布は、繊維を接着剤で積層する方法、熱融着により積層する方法で製造することができる。
トレイ、発泡シート、袋を含む容器は、第1のセルロース混合エステルと必要に応じて公知の樹脂用添加剤(可塑剤など)を混合した後、押出成形、ブロー成形、射出成形などの公知の成形法を適用して製造することができる。
第2のセルロース混合エステルは、一般式(I)の構造式で示されるものである。
アシル基の置換度が3.0であるとき、Xの全部がアシル基である。
アシル基の置換度が3.0未満であるとき、残部のXは水素原子、アルキル基から選ばれる基である。
nは20〜20,000の整数を示し、好ましくは40〜10,000の整数、より好ましくは60〜8,000の整数を示す。
炭素数3以上の脂肪族アシル基は、プロパノイル基、ブタノイル基、ピバロイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、デカノイル基およびオクタデカノイル基から選ばれるものが好ましい。
置換基(C)の前記炭素数5以上の芳香族アシル基は、ピロール環を有するアシル基、ピリジン環を有するアシル基、(ピコリニル基、ニコチニル基)およびナフタリン環を有するアシル基から選ばれるものが好ましい。
置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度は1.1〜2.9、好ましくは2.1〜2.9である。
前記他の置換基(C)の置換度は0.1〜1.9、好ましくは0.1〜0.9である。
第2のセルロース混合エステルからなる成形体は、半透膜、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、フィルム、繊維(フィラメント)、不織布、袋を含む容器から選ばれるものが好ましい。
溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を挙げることができるが、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)が好ましい。
非溶媒は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールを挙げることができる。
塩類は、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグシウム、塩化カルシウムを挙げることができるが、塩化リチウムが好ましい。
第2のセルロース混合エステルと溶媒の濃度は、第2のセルロース混合エステル10〜35質量%、溶媒65〜90質量%が好ましい。
塩類は、第2のセルロース混合エステルと溶媒の合計質量100質量部に対して、0.5〜2.0質量%が好ましい。
半透膜は、上記した製膜溶液を使用して、公知の製造方法、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
半透膜は、中空糸膜、逆浸透膜や正浸透膜の分離機能膜または平膜が好ましい。
本発明の半透膜は、上記した製膜溶液を使用して、公知の製造方法、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
本発明の半透膜は、中空糸膜、逆浸透膜や正浸透膜の分離機能膜または平膜が好ましい。
繊維は、上記した製膜溶液を使用し、公知の湿式紡糸法または乾式紡糸法を適用して製造することができる。
不織布は、繊維を接着剤で積層する方法、熱融着により積層する方法で製造することができる。
トレイ、パイプ、シート、発泡シート、袋を含む容器は、第1のセルロース混合エステルと必要に応じて公知の樹脂用添加剤(可塑剤など)を混合した後、押出成形、ブロー成形、射出成形などの公知の成形法を適用して製造することができる。
攪拌機、冷却管を備えた丸底フラスコに、アンモニアを含有する水溶液900gを入れ、次にアセチル置換度が2.44の二酢酸セルロース100gを入れ、室温で攪拌した。
24時間後に、吸引ろ過により固形物を集め、セルロースを含むウエットケーキを得た。得られたウエットケーキを、DMSO(N,N−ジメチルスルホキシド)300gに入れて、1時間室温で攪拌し、再度吸引ろ過を実施して固形物を集めた。
続いて、このセルロースを、塩化リチウム56gをDMAC(N,N−ジメチルアセトアミド)460gに溶解させた溶液に加えて、100℃で攪拌し、セルロースを溶解させた。
攪拌機、冷却管を備えた丸底フラスコに、上記のセルロース溶液を入れ、攪拌を開始した。攪拌を継続しながら、セルロースのヒドロキシ基に対して2種のアシル化剤の合計として過剰量の塩化ベンゾイルと塩化パラ−メチルベンゾイルの混合液を滴下ロートから滴下した後、80℃に昇温し、攪拌を継続した。
得られた反応混合物を室温まで冷却し、攪拌しながらメタノールを加え、沈殿を形成させた。沈殿物を吸引ろ過により集め、粗セルロースベンゾエートパラ−メチルベンゾエートのウエットケーキを得た。
得られたウエットケーキに、エタノールを加え、攪拌することにより洗浄し、脱液した。このエタノールによる洗浄操作をさらに3回繰り返した後、水で溶媒置換を行った。熱風乾燥機で乾燥させ、セルロースベンゾエートパラ−メチルベンゾエートを得た。ベンゾイル基の置換度は2.7で、パラ−メチルベンゾイル基の置換度は0.3であった。
置換度は、1H−NMR及び13C−NMRにより確認した。
実施例1で得たセルロースベンゾエートパラ−メチルベンゾエートを使用して、中空糸膜(内径/外径=0.8/1.3mm)を製造した。
製膜溶液は、セルロースベンゾエートパラ−メチルベンゾエート/DMSO/LiCl=21.0/78.0/1.0(質量%)を使用した。
製膜方法は、次のとおりである。
製膜溶液を105℃で十分に溶解し、これを二重菅型紡糸口金の外側から、80℃で吐出すると共に、内管から内部凝固液として水を吐出し、50℃の水槽中で凝固させ、洗浄槽で十分に溶剤を除去した。
得られた中空糸膜は、水分を乾燥させないウェット状態のまま保管して、表1に示す各項目を測定した。
攪拌機、冷却管を備えた丸底フラスコに、アンモニアを含有する水溶液900gを入れ、次にアセチル置換度が2.44の二酢酸セルロース100gを入れ、室温で攪拌した。
24時間後に、吸引ろ過により固形物を集め、セルロースを含むウエットケーキを得た。得られたウエットケーキを、DMSO(N,N−ジメチルスルホキシド)300gに入れて、1時間室温で攪拌し、再度吸引ろ過を実施して固形物を集めた。
続いて、このセルロースを、塩化リチウム56gをDMAC(N,N−ジメチルアセトアミド)460gに溶解させた溶液に加えて、100℃で攪拌し、セルロースを溶解させた。
攪拌機、冷却管を備えた丸底フラスコに、上記のセルロース溶液を入れ、攪拌を開始した。攪拌を継続しながら、セルロースのヒドロキシ基に対して2種のアシル化剤の合計として過剰量の塩化ベンゾイルと無水プロピオン酸の混合液を滴下ロートから滴下した後、80℃に昇温し、攪拌を継続した。
得られた反応混合物を室温まで冷却し、攪拌しながらメタノールを加え、沈殿を形成させた。沈殿物を吸引ろ過により集め、粗セルロースベンゾエートプロピオネートのウエットケーキを得た。
得られたウエットケーキに、エタノールを加え、攪拌することにより洗浄し、脱液した。このエタノールによる洗浄操作をさらに3回繰り返した後、水で溶媒置換を行った。熱風乾燥機で乾燥させ、セルロースベンゾエートプロピオネートを得た。ベンゾイル基の置換度は2.3で、プロパノイル基の置換度は0.7であった。
置換度は、1H−NMR及び13C−NMRにより確認した。
製造例1で得たセルロースベンゾエートプロピオネートを使用して、実施例2と同様にして中空糸膜(内径/外径=0.8/1.3mm)を製造した。
製膜溶液は、セルロースベンゾエートプロピオネート/DMSO/LiCl=21.0/78.0/1.0(質量%)を使用した。
得られた中空糸膜は、水分を乾燥させないウェット状態のまま保管して、表1に示す各項目を測定した。
アセチル基の置換度2.87の酢酸セルロース((株)ダイセル製)を使用し、中空糸膜(内径/外径=0.8/1.3mm)を製造し、表1に示す各項目を測定した。
製膜溶液は、CTA/DMSO/LiCl=17.7/81.3/1.0(質量%)を使用した。
製膜方法は、次のとおりである。
製膜溶液を105℃で十分に溶解し、これを二重菅型紡糸口金の外側から、圧力0.4MPa、吐出温度95℃で吐出すると共に、内管から内部凝固液として水を吐出し、空気中を通過させた後、水槽中で凝固させ、6m/minの速度で引取った後、洗浄槽で十分に溶剤を除去した。
得られた中空糸膜は、水分を乾燥させないウェット状態のまま保管して、表1に示す各項目を測定した。
実施例2、実施例3および比較例1の中空糸膜(内径/外径=0.8/1.3mm,長さ1m)をそれぞれ50本使用した。
1Lの純水にNaOHペレット(純度97%以上)を10g入れて溶解し、燐酸を用い、pH値を13.0に調整した。
50本の中空糸膜を試験液となる液温が25℃のpH値13.0のアルカリ水溶液1Lを入れた蓋付ポリ容器に完全に浸かるように浸漬し、7日毎に新たにpH値13.0のアルカリ水溶液を調整し、試験液を全量交換した。
また、2時間、8時間、24時間、96時間、240時間で、それぞれ5本の中空糸膜を蓋付ポリ容器から取り出し、水道水で水洗後、水分を拭き取り湿った状態のまま「引張り強さ」と「伸び」を測定し、5本の平均値を求めた。なお、各測定時間の「引張り強さ」と「伸び」をプロットして検量線を作成することで、各測定時間の間の「引張り強さ」と「伸び」を求めた。
小型卓上試験機(島津製作所製EZ‐Test)を用いて、チャック間距離5cmになるようウェット状態の中空糸膜を一本ずつ挟んで、引張り速度20mm/minで測定を実施した。
アルカリ水溶液に浸漬させていない中空糸膜の「引張り強さ」の値を基準として、その値が基準値の90%を下回る際の時間を「引張り強さ」測定値の劣化状態から求めた。
なお、「引張り強さ」は、同じサンプルで10本測定した「引張り強さ」の最高値と最低値を除いた8本の平均値とした。アルカリ水溶液に浸漬させていない中空糸膜の引張強さと伸びを表1に示している。
製造例1と同様に2種のアシル化剤である塩化ベンゾイルと無水プロピオン酸の混合比率を変え、セルロースのヒドロキシ基に対して過剰量のアシル化剤混合液を反応させ、セルロースベンゾエートプロピオネートを得た。
製造例1〜3のセルロースベンゾエートプロピオネートのDSC(示差走査熱量測定)による測定の結果、融点が存在しないことを確認した。
市販のセルロースアセテートプロピオネート(アセチル基置換度0.07、プロパノイル基置換度2.58)のヒドロキシ基に対して、製造例1と同様に過剰量の塩化ベンゾイルを滴下した後、80℃に昇温し、攪拌を継続することにより、ベンゾイル基の置換度が0.35であるセルロース混合エステルを得た。
置換度は、1H−NMR及び13C−NMRにより確認した。
製造例4と同じセルロースアセテートプロピオネート(アセチル基置換度0.07、プロパノイル基置換度2.58)のヒドロキシ基に対して、製造例4と同様に過剰量の無水プロピオン酸を滴下した後、80℃に昇温し、攪拌を継続することにより、プロパノイル基の置換度が2.93であるセルロース混合エステルを得た。
置換度は、1H−NMR及び13C−NMRにより確認した。
製造例1で得たセルロースベンゾエートプロピオネートを使用して、図1に示した装置を用い多孔状フィラメントを紡糸した。
丸底フラスコに所定量の溶媒のDMSOを仕込み、スリーワンモーターで攪拌しながら、セルロースベンゾエートプロピオネートの混合比率が20質量%になるように添加し、その後、オイルバス加温し、完全に溶解させた。
セルロースベンゾエートプロピオネート溶解液(ドープ)をサンプル瓶へ移液し、室温になるまで放冷し、脱気を行った。
先端に直径約0.5mm口径のノズルをセットした注射器1からシリンジポンプ2を用い、25℃の水を入れたジョッキ4に吐出し(注射液3)、DMSOを水で置換することにより、直径0.5mmの多孔状フィラメントを得た。シリンジポンプ2は、ラボジャッキ5で支持した。
実施例4と同様な方法で、製造例2および3で得たセルロースベンゾエートプロピオネートを使用して、多孔状フィラメントを紡糸し、耐アルカリ性を表2に示した。
実施例4と同様な方法で、製造例4、5で得たセルロース混合エステルとベンゾイル基の置換度が3.0のセルロースベンゾエートを使用して、多孔状フィラメントを紡糸し耐アルカリ性を表2に示した。
実施例4と同様な方法で、比較例1と同じアセチル基の置換度が2.87の酢酸セルロース((株)ダイセル製)を使用して、多孔状フィラメントを紡糸し耐アルカリ性を表2に示した。
試験例1と同様にして耐アルカリ性試験を実施したあと、小型卓上試験機(島津製作所製EZ‐Test)を用いて、チャック間距離5cmになるようウェット状態の多孔状フィラメントを一本ずつ挟んで、引張り速度20mm/minで測定を実施した。
液温が25℃のpH値12.0または13.0のアルカリ水溶液に浸漬させていない多孔状フィラメントまたは中空糸膜の「引張り強さ」の値を基準として、その値が基準値の90%を下回る際の時間を「引張り強さ」測定値の劣化状態から求め、表2に示した。
なお、「引張り強さ」は、同じサンプルで5本測定した「引張り強さ」の最高値と最低値を除いた3本の平均値とした。
Claims (7)
- 一般式(I)の構造式で示されるセルロース混合エステルであって、
Xがアシル基であるときの置換度が2.91〜3.0であり、
前記アシル基が、置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)と、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)とは異なる置換基を有していてもよいベンゾイル基(B)からなるものであり、
前記置換度が3.0のとき、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度が1.5〜2.9、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(B)の置換度が0.1〜1.5であるセルロース混合エステル。
- 前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)、(B)が、ベンゾイル基、パラーメチルベンゾイル基、オルソーメチルベンゾイル基、パラーメトキシベンゾイル基、オルソーメトキシベンゾイル基、およびジメチルベンゾイル基から選ばれるものである、請求項1記載のセルロース混合エステル。
- 請求項1または2記載のセルロース混合エステルからなる成形体。
- 請求項1または2記載のセルロース混合エステルからなる成形体あって、前記成形体が半透膜、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、フィルム、繊維、不織布、袋を含む容器から選ばれるものである成形体。
- 一般式(I)の構造式で示されるセルロース混合エステルからなる成形体であって、
Rがアシル基であるときの置換度が2.91〜3.0であり、
前記アシル基が、置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)と、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)とは異なる他の置換基(置換基を有していてもよいベンゾイル基は除く)(C)からなるものであり、
前記置換度が3.0のとき、前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)の置換度が1.1〜2.9、前記他の置換基(C)の置換度が0.1〜1.9であり、
前記他の置換基(C)が、炭素数3以上の脂肪族アシル基または炭素数5以上の芳香族アシル基から選ばれるものである、セルロース混合エステルからなる成形体。
- 前記置換基を有していてもよいベンゾイル基(A)が、ベンゾイル基、パラーメチルベンゾイル基、オルソーメチルベンゾイル基、パラーメトキシベンゾイル基、オルソーメトキシベンゾイル基、およびジメチルベンゾイル基から選ばれるものであり、
前記置換基(C)の炭素数3以上の脂肪族アシル基が、プロパノイル基、ブタノイル基、ピバロイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、デカノイル基およびオクタデカノイル基から選ばれるものであり、
前記置換基(C)の前記炭素数5以上の芳香族アシル基が、ピロール環を有するアシル基、ピリジン環を有するアシル基、(ピコリニル基、ニコチニル基)およびナフタリン環を有するアシル基から選ばれるものである、請求項5記載のセルロース混合エステルからなる成形体。 - 前記成形体が、半透膜、シート、発泡シート、トレイ、パイプ、フィルム、繊維、不織布、袋を含む容器から選ばれるものである、請求項5または6記載のセルロース混合エステルからなる成形体。
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