JP2018144665A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転免許証を返納している人物の操作によって駆動源が始動してしまう恐れを低減できる車両制御装置を提供する。【解決手段】乗員認証ECU1は、入力装置4に対する乗員の操作に基づいて、当該乗員の免許証番号を取得する番号取得部F1と、運転免許証を返納している人物が所持していた運転免許証の番号である返納済み番号を記憶している返納済み番号記憶部M2と、を備える。そして、乗員認証ECU1は、番号取得部F1が取得した入力免許証番号が返納済み番号記憶部M2に記憶されている場合には、車両に搭載されている駆動源の作動を禁止する処理を実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、免許証番号を用いて乗員を判定し、その判定結果に基づいて車両を走行可能な状態にする車両制御装置に関する。
特許文献1には、ICカード化されている運転免許証に登録されている情報(例えば免許証番号)をICカードリーダで読み取ることによって、運転席に着座している人物が、その車両のユーザとして登録されている人物であるか否かを判定する構成が開示されている。また、特許文献1には、上記の判定の結果、運転席に着座している人物が、その車両のユーザとして登録されている人物ではない場合には、エンジンを始動させない構成も開示されている。
特開平5−193449号公報
以上の構成では、ICカードリーダが必要であり、ICカードリーダの分だけコストが増加してしまう。そこで、例えばタッチパネル等の入力装置を介してユーザに免許証番号を手動で入力させる構成を採用すれば、ICカードリーダが不要となるため、装置としてのコストを抑制することができる。
しかしながら、そのような構成では、ユーザが運転免許証を返納した以降においても当該ユーザが所持していた免許証番号が車両に登録されたままである場合、当該ユーザは返納した免許証番号を入力することで、エンジンやモータ等の駆動源を始動させることができてしまう。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、運転免許証を返納している人物の操作によって駆動源が始動してしまう恐れを低減できる車両制御装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、乗員の操作に基づいて乗員の免許証番号を入力免許証番号として取得する免許証番号取得部(F1)と、運転免許証を返納している人物が所持していた運転免許証の番号である返納済み番号を記憶している返納済み番号記憶部(M2、210)と、入力免許証番号が、返納済み番号記憶部に記憶されているか否かを判定する返納済み判定部(S106)と、返納済み判定部によって入力免許証番号が返納済み番号記憶部に登録されていると判定された場合に、車両に搭載されている駆動源の作動を禁止する処理を実施する禁止部(S108)と、を備えることを特徴とする。
以上の構成では、乗員の免許証番号は当該乗員の手動操作によって入力されるため、ICカードリーダは不要である。つまり、その分だけ、製造コストを低減することができる。また、返納済み判定部が、返納済み番号記憶部に登録されているデータに基づいて、乗員が入力した免許証番号が、返納されている運転免許証の番号であるか否かを判定し、禁止部がその判定結果に基づいて駆動源の作動を禁止する。そのため、運転免許証を返納している人物の操作によって駆動源が始動される恐れを低減できる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
車両制御システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 乗員認証ECU1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 始動許可判定処理について説明するためのフローチャートである。 免許証番号入力画面の一例を示した図である。 変形例1における車両制御システム100の構成を説明するための図である。 変形例3の車両制御システム100の構成を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明が適用された車両制御システム100の概略的な構成の一例を示す図である。車両制御システム100は、車両に搭載されており、図1に示すように乗員認証ECU1、表示装置2、スピーカ3、入力装置4、始動ボタン5、及びエンジンECU6を備える。表示装置2、スピーカ3、入力装置4、始動ボタン5、及びエンジンECU6のそれぞれは、車両内に構築された通信ネットワーク(以降、LAN:Local Area Network)を介して乗員認証ECU1と相互通信可能に接続されている。なお、部材名称中のECUは、Electronic Control Unitの略であり、電子制御装置を意味する。始動ボタン5と乗員認証ECU1とはLANを介さずに電気的に直接接続されていても良い。
乗員認証ECU1は、概略的に、乗員が所持している運転免許証の番号(以降、免許証番号)に基づいて、当該乗員によるエンジンの始動を許可するか否かを判定する装置である。この乗員認証ECU1は、コンピュータを用いて実現されている。すなわち、乗員認証ECU1は、CPU11、RAM12、フラッシュメモリ13、I/O14、及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備えている。
CPU11は、CPU11は種々の演算処理を実行する演算処理装置である。RAM12は揮発性の記憶媒体であり、フラッシュメモリ13は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。I/O14は、乗員認証ECU1が、表示装置2などの外部デバイスと通信するためのインターフェースとして機能する回路モジュールである。I/O14は、アナログ回路素子やICなどを用いて実現されればよい。
フラッシュメモリ13には、通常のコンピュータを乗員認証ECU1として機能させるためのプログラム(以降、乗員認証プログラム)等が格納されている。なお、上述の乗員認証プログラムは、非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)に格納されていればよい。CPU11が乗員認証プログラムを実行することは、乗員認証プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。この乗員認証ECU1の詳細については別途後述する。乗員認証ECU1が請求項に記載の車両制御装置に相当する。
表示装置2は、乗員認証ECU1から入力された画像を表示するデバイスである。本実施形態では一例として表示装置2は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央部(以降、中央領域)の最上部に設けられたディスプレイ(いわゆるセンターディスプレイ)とする。表示装置2は、フルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて実現することができる。
なお、他の態様として表示装置2は、フロントガラスの運転席前方の一部分に虚像を映し出すヘッドアップディスプレイであってもよい。また、表示装置2は、インストゥルメントパネルにおいて運転席の正面に位置する領域に配置されたディスプレイ(いわゆるメータディスプレイ)であってもよい。
スピーカ3は、乗員認証ECU1から入力される電気信号に基づいて音を出力する装置である。乗員認証ECU1が音や音声を用いて乗員に情報を提示するための媒体として機能する。表示装置2やスピーカ3が請求項に記載の情報提示装置に相当する。
入力装置4は、乗員認証ECU1や図示しないナビゲーション装置等の、自車両に搭載されている種々の電子機器(以降、車載機器)に対する乗員の指示操作を受け付けるためのデバイスである。本実施形態では一例として入力装置4は、表示装置2に積層されたタッチパネルとする。入力装置4としてのタッチパネルは、ユーザによってタッチされている位置を示すタッチ位置信号を操作信号として所定の車載機器(例えば乗員認証ECU1)に逐次出力する。すなわち、入力装置4は、ドライバが入力装置4に対して実行した操作に対応する制御信号を、ドライバの操作内容に応じた車載機器に出力する構成である。
なお、本実施形態では入力装置4としてタッチパネルを採用する構成とするが、これに限らない。入力装置4は、キーボードであってもよいし、ハンドル等に設けられたメカニカルなスイッチ(つまり、ステアリングスイッチ)であってもよい。さらには、入力装置4は、周知の音声認識技術を用いて実現される音声入力装置であってもよい。また、センターコンソールに配置されたハプティックデバイスやマウスなどのポインティングデバイスであってもよい。車両制御システム100は上述した複数種類のデバイスを入力装置4として備えていても良い。
始動ボタン5は、ユーザが駆動源(例えばエンジン)を始動させるためのプッシュスイッチである。始動ボタン5は、ユーザによってプッシュ操作がされると、その旨を示す制御信号を乗員認証ECU1に出力する。なお、ここでは一例として車両は、エンジンを動力源として備える車両とするがこれに限らない。車両は、電気自動車やハイブリッド車であってもよい。車両がモータを駆動源として備える車両である場合には、始動ボタン5は駆動用のモータを始動させるためのスイッチである。エンジンECU6は、車両に搭載されたエンジンの動作を制御するECUである。
<乗員認証ECU1の構成について>
乗員認証ECU1は、上述した乗員認証プログラムを実行することで、図2に示す種々の機能ブロックに対応する機能を提供する。すなわち、乗員認証ECU1は機能ブロックとして、番号取得部F1、乗員特定部F2、始動許可部F3、及び報知処理部F4を備えている。
なお、乗員認証ECU1が実行する機能の一部又は全部は、論理回路等を用いたハードウェアとして実現されていてもよい。ハードウェアとして実現される態様には1つ又は複数のICを用いて実現される態様も含まれる。また、乗員認証ECU1が備える機能ブロックの一部又は全部は、CPU11によるソフトウェアの実行と電子回路の組み合わせによって実現されていてもよい。
また、乗員認証ECU1は、ユーザデータ記憶部M1と、返納済み番号記憶部M2とを備える。ユーザデータ記憶部M1は、車両のユーザの免許証番号を示すデータが保存されている記憶領域である。ここでは一例として、本明細書で述べる車両は、車両の保有者と、当該保有者の家族によって利用される車両とする。つまり、ユーザデータ記憶部M1には、保有者を含む複数のユーザの免許証番号が登録されている。ユーザデータ記憶部M1が請求項に記載のユーザ情報記憶部に相当する。
返納済み番号記憶部M2は、運転免許証を返納したユーザ(以降、返納済みユーザ)が所持していた運転免許証の番号(以降、返納済み番号)が保存される記憶領域である。なお、運転経歴証明書に記載の番号は、運転免許証に記載されていた番号と同じであるため、返納済み番号は、運転経歴証明書に記載の番号に相当する。返納済み番号は、返納済みユーザ自身や、当該ユーザの家族を含む親族、後見人、保護者などによって登録されれば良い。
ユーザデータ記憶部M1及び返納済み番号記憶部M2は、書き換え可能であって、且つ、不揮発性の記憶媒体を用いて実現される。本実施形態では一例として、ユーザデータ記憶部M1及び返納済み番号記憶部M2は、フラッシュメモリ13が備える記憶領域の一部を用いて実現されているものとする。番号取得部F1、乗員特定部F2、始動許可部F3、及び報知処理部F4の詳細については別途後述する。
<始動許可判定処理について>
次に図3に示すフローチャートを用いて、乗員認証ECU1が実施する始動許可判定処理について説明する。始動許可判定処理は、乗員が提示する免許証番号に基づいて、当該乗員によるエンジンの始動を許可しても良いか否かを判定する処理である。図3に示す始動許可判定処理は、例えば始動ボタン5が押下された場合に開始される。なお、始動許可判定処理の実行条件は適宜設計されればよい。他の態様として、運転席に設けられた着座センサで運転席にユーザが着座したことを検出した場合や、シートベルトが装着されたことを検出した場合に実施されても良い。本フロー開始時点では、車両の電源状態としてはアクセサリ電源がオンとなっている状態で留めるものとし、走行用電源(つまりイグニッション電源)はオンとしないものとする。
まずステップS101では番号取得部F1が、表示装置2に免許証番号入力画面を表示する処理を実行してステップS102に移る。免許証番号入力画面は、乗員が入力装置4を介して免許証番号を入力するための画面である。例えば免許証番号入力画面は図4に示すように、免許証番号を1桁ずつ入力するための番号ボタンBnと、入力された番号を表示する入力番号表示部Wnと、入力した番号を訂正するための訂正ボタンB1、入力の完了を指示する完了ボタンB2を備える。なお、完了ボタンB2に関しては、所定の桁数の免許証番号が入力された時点で、自動的に入力完了と判断するようにすれば、完了ボタンB2は省略することもできる。
ステップS102では番号取得部F1が、完了ボタンB2の押下操作や、入力された番号の桁数に基づいて、乗員による免許証番号の入力が完了したかどうかを判定する。乗員による免許証番号の入力が完了した場合はステップS102が肯定判定されてステップS103に移る。まだ免許証番号の入力が完了していないと判定した場合には、ステップS102に戻って、番号入力を継続する。ステップS101〜S102を実施する番号取得部F1が請求項に記載の免許証番号取得部に相当する。
ステップS103では乗員特定部F2が、ユーザによって入力された免許証番号(以降、入力免許証番号)が、ユーザデータ記憶部M1に登録されているか否かを判定する。入力免許証番号がユーザデータ記憶部M1に登録されている場合にはステップS103が肯定判定されてステップS106に移る。この場合、運転席に着座している乗員は、車両のユーザとして予め登録されている人物であることを意味する。また、ユーザと免許証番号とは一対一に対応付けられているため、乗員特定部F2は、運転席に着座している乗員は入力免許証番号に対応付けられているユーザであると判定する。
一方、入力免許証番号がユーザデータ記憶部M1に登録されていない場合にはステップS103が否定判定されてステップS104に移る。なお、入力免許証番号がユーザデータ記憶部M1に登録されていないということは、乗員が自分の免許証番号を誤入力しているか、若しくは、乗員が正規のユーザではないことを示唆する。つまり、ステップS103での判定処理は、入力免許証番号に基づいて、乗員が車両のユーザであるか否かを判定する処理に相当する。ステップS103を実施する乗員特定部F2が請求項に記載のユーザ判定部に相当する。
ステップS104では始動許可部F3が、エンジンECU6に対してエンジンの始動を禁止する旨の信号(以降、始動禁止信号)を出力してステップS105に移る。なお、エンジンECU6は、乗員認証ECU1から始動禁止信号が入力されている場合には、エンジンを始動させない。つまり、以上の処理フローによれば、ユーザとして登録されていない人物はエンジンを始動させることができない。これにより、不正な車両の利用を抑制することができる。
ステップS105では報知処理部F4が、表示装置2及びスピーカ3を介して乗員に、入力免許証番号が登録されていない番号であることを報知する処理を実施して本フローを終了する。例えば報知処理部F4は、表示装置2に入力免許証番号が登録されていない番号であることを示す画面(以降、番号不正画面)を表示する。報知処理部F4は、入力免許証番号が登録されていない番号であることを示す音声メッセージをスピーカ3から出力させても良い。
ステップS106では乗員特定部F2が、入力免許証番号が、返納済み番号記憶部M2に登録されているか否かを判定する。入力免許証番号が返納済み番号記憶部M2に登録されている場合にはステップS106が肯定判定されてステップS108に移る。一方、入力免許証番号が返納済み番号記憶部M2に登録されていない場合にはステップS107が否定判定されてステップS107に移る。ステップS106を実施する乗員特定部F2が請求項に記載の返納済み判定部に相当する。
ステップS107では始動許可部F3が、エンジンECU6に対してエンジンの始動を許可する旨の信号(以降、始動許可信号)を出力して本フローを終了する。なお、エンジンECU6は、乗員認証ECU1から始動許可信号が入力されたことに基づいてエンジンを始動させる制御処理を実施する。
ステップS108では始動許可部F3が、エンジンECU6に対して始動禁止信号を出力してステップS109に移る。この始動禁止信号によってエンジンECU6はエンジンを始動させない状態となる。つまり、以上の処理フローによれば、運転免許証を返納したユーザはエンジンを始動させることができない。これにより、免許返納者による車両の運転を抑制することができる。ステップS108を実施する始動許可部F3が請求項に記載の禁止部に相当する。
ステップS109では報知処理部F4が、表示装置2及びスピーカ3を介して、入力された番号に対応する運転免許証は返納済みであることに由来してエンジンの始動を禁止していることを報知する処理を実施して本フローを終了する。例えば報知処理部F4は、入力された番号に対応する運転免許証は返納済みであることに由来してエンジンの始動を禁止していることを示す画面(以降、返納済み通知画面)を表示する。もちろん、報知処理部F4は、返納済み通知画面の表示と並行して、入力された番号に対応する運転免許証は返納済みであることを示す音声メッセージをスピーカ3から出力させても良い。
<実施形態のまとめ>
以上の構成によれば、エンジンの始動にはユーザの免許証番号が必要となるため、車両のユーザとして登録されていない人物による車両の使用を抑制することができる。また、上記の構成によれば、既に返納手続きが済まされている免許証の番号では、エンジンは始動させられない。故に、運転免許証を返納済みのユーザもまた、エンジンを始動させることができないため、不適切な車両の使用を抑制することができる。
また、上記の構成では、免許証番号として12桁の数字を正確に入力する必要があるため、軽度な認知症によって数字列の認知能力が低下している場合には、免許証番号の入力に失敗しやすくなる。その結果、免許証番号の入力の成否によって、軽度認知症の早期発見につながることが期待できる。また、免許証番号の入力に失敗しがちとなることに由来して、ユーザ自身に自分の認知機能の低下を自覚させ、運転免許証の返納を促す効果も期待できる。
上記の作用を鑑みれば、乗員認証ECU1は、免許証番号の入力の成否に基づいて、軽度認知症の可能性があるか否かを判定する構成(以降、認知症判定部)を備えていてもよい。認知症判定部は、例えば、乗員特定部F2によって入力免許証番号はユーザデータ記憶部M1に登録されていないと判定される事象が所定回数以上連続した場合に、当該入力を行ったユーザに軽度認知症の可能性があると判定すればよい。
また、乗員認証ECU1が上述した認知症判定部を備える場合であって、且つ、認知症判定部が軽度認知症の可能性があるユーザを検出している場合には、他のユーザに当該ユーザに軽度認知症の可能性があることを通知してもよい。例えば、認知症判定部が免許証番号の入力の成否に基づいて軽度認知症の可能性があるユーザを検出した場合には、ユーザデータ記憶部M1に登録されている免許証番号のなかで、当該ユーザが誤入力した免許証番号と一致度合いが最も高い免許証番号を特定する。
ユーザが誤入力した免許証番号と一致度合いが最も高い免許証番号を特定することは、誤入力された免許証番号に基づいて、軽度認知症の可能性があるユーザ(以降、要確認ユーザ)を特定することに相当する。要確認ユーザを特定するために使用される入力免許証番号は、最新の入力免許証番号とすればよい。なお、連続的に誤入力された複数の免許証番号を用いて要確認ユーザを特定しても良い。
仮にユーザデータ記憶部M1に、ユーザの年齢情報がユーザ毎の免許証番号と対応付けられて登録されている場合には、誤入力された免許証番号から要確認ユーザを特定する際に、当該年齢情報を併用してもよい。年齢が所定の閾値(例えば65歳)以上となっているユーザを要確認ユーザの候補として抽出し、その抽出されたユーザの免許証番号と、誤入力された免許証番号との一致度合いを評価すれば良い。
そして、報知処理部F4は、乗員特定部F2が要確認ユーザ以外のユーザ(以降、他ユーザ)が乗車したことを検出した場合には、報知処理部F4が、他ユーザに対して要確認ユーザに軽度認知症の可能性がある旨を通知する。他ユーザが乗車した場合とは、要確認ユーザ以外のユーザに対応付けられている免許証番号が入力された場合とすれば良い。このような構成によれば、或るユーザに軽度認知症の可能性があることを、他ユーザが認識しやすくなる。その結果、比較的に早い段階で、要確認ユーザに病院等の専門機関で検査を受けさせるなどの処置を行えるようになる。
なお、以上では始動許可部F3は、エンジンECU6に対して始動禁止信号を出力することでエンジンが始動しないように制御する構成を開示したが、これに限らない。エンジンの始動に、車両用携帯機の認証が必要な場合には、車両用携帯機の認証を禁止することによって間接的にエンジンが始動しないように制御してもよい。ここでの車両用携帯機とは、スマートエントリーシステム等で使用される、車両の鍵として機能する通信端末である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[変形例1]
上述した実施形態では、乗員認証ECU1が返納済み番号記憶部M2を備える構成を開示したが、これに限らない。返納手続きが行われた免許証番号を記憶している記憶装置は、車両の外部に設けられてあっても良い。そのような構成を変形例1として以下、説明する。
変形例1における車両制御システム100は、車両外部に設けられている免許管理センタ200と広域通信網300を介して相互に通信するための通信モジュールである広域通信部7を備える。広域通信部7は、乗員認証ECU1とLANを介して相互通信可能に接続されており、乗員認証ECU1から入力されたデータを変調して免許管理センタ200に送信する。また、広域通信部7は、免許管理センタ200から送信されてきたデータを受信し、当該受信データを乗員認証ECU1に提供する。
広域通信網300は、携帯電話網やインターネット等の、電気通信事業者によって提供される公衆通信ネットワークを指す。図5に示す基地局301は、車両制御システム100が広域通信網300に接続するための無線基地局である。なお、図5では、表示装置2や、スピーカ3、入力装置4、始動ボタン5、エンジンECU6などといった説明済みの構成については図示を省略している。
免許管理センタ200は、返納手続きが成された免許証番号を記憶しているデータベースである免許情報データベース(以降、免許情報DB)210を備えるセンタである。免許管理センタ200は、例えば警察庁の交通局や、地方機関の警察局(例えば中部管区警察局)、都道府県警察の交通部などによって管理されるセンタである。
免許管理センタ200は広域通信網300に有線/無線接続されており、例えば車両制御システム100と相互通信を実施する。免許管理センタ200は、免許情報DB210に加えて、照合処理部220を備える。照合処理部220は、車両制御システム100からの要求に基づいて、車両制御システム100から提供される免許証番号が返納済み番号として免許情報DB210に登録されているか否かを判定する処理を実施する構成である。照合処理部220は、コンピュータを用いて実現されれば良い。
上述したように、免許管理センタ200が免許情報DB210を備えるため、変形例1の乗員認証ECU1は返納済み番号記憶部M2を備えない。また、変形例1における乗員特定部F2は、番号取得部F1が入力免許証番号を取得した場合に、広域通信部7と連携(換言すれば協働)して、当該入力免許証番号が返納済み番号であるか否かを免許管理センタ200に問い合わせる処理を実施する。
具体的には、乗員特定部F2は、番号取得部F1が免許証番号を取得した場合に、広域通信部7と連携して、入力免許証番号が返納済み番号であるか否かを照合するように要求する通信パケットである照合要求パケットを免許管理センタ200に送信する。免許管理センタ200は、受信した照合要求パケットに示される免許証番号と一致する免許証番号を免許情報DB210の中から検索し、受信した照合要求パケットに示される免許証番号が返納済み番号であるか否かを判定(換言すれば照合)する。そして、その照合結果を示す結果通知パケットを要求元である車両に返送する。広域通信部7は、免許管理センタ200から返送される結果通知パケットを受信すると、当該パケットに示されるデータを乗員特定部F2に提供する。このようにして乗員特定部F2は、入力免許証番号が返納済み番号であるか否かを判定する。
以上の構成によれば、ユーザが返納済み番号を乗員認証ECU1に登録する必要がない。また、返納済み番号を登録忘れに起因して、返納済みユーザによるエンジンの始動を許可する恐れを低減することができる。
なお、以上では、車両制御システム100が広域通信部7を用いて免許管理センタ200と通信を実施する態様を開示したがこれに限らない。車両制御システム100が道路沿いに設けられた路側機を直接的な無線通信(いわゆる路車間通信)を実施するための通信モジュール(以降、狭域通信部)を備え、且つ、路側機が免許管理センタ200と相互通信可能に接続されている場合には、車両制御システム100と免許管理センタ200との通信は路側機を介して実施されても良い。その場合、車両制御システム100は、狭域通信部を用いて免許管理センタ200と通信できるため、広域通信部7を備えている必要はない。
[変形例2]
上述した実施形態では、ステップS103において入力免許証番号に基づいて乗員が予め車両のユーザとして登録されている人物であるか否かを判定した後に、ステップS106においてユーザが返納済みユーザであるか否かを判定する構成を開示したがこれに限らない。入力免許証番号に基づいて乗員が予め車両のユーザとして登録されている人物であるか否かを判定する処理(つまりステップS103)は省略しても良い。その場合には、ステップS102が肯定判定された場合に、ステップS106を実施するものとする。
なお、入力免許証番号に基づいて乗員が予め車両のユーザとして登録されている人物であるか否かを判定する処理を省略する場合には、乗員認証ECU1はユーザデータ記憶部M1を備えている必要はない。つまり、ユーザデータ記憶部M1は任意の要素である。
[変形例3]
乗員認証ECU1は、外部に設けられている緊急情報配信センタから配信される緊急状況情報を受信した場合には、乗員認証ECU1によるエンジンの始動の制御を無効化してもよい。図6に示す受信装置8は、緊急情報配信センタから配信される緊急状況情報を受信するための装置であって、受信装置8は乗員認証ECU1とLANを介して接続されている。受信装置8は、前述の広域通信部7であってもよいし狭域通信部であってもよい。
上述の緊急情報とは、現在の状況が災害時等の所定の緊急時であることを示す情報である。緊急情報は、車両のユーザ以外の人物(以降、第3者)が駐車されている車両を移動させる必要が生じうる状況であって、例えば大地震等が発生した時などである。
図6に示す無効化部F5は、乗員認証ECU1がエンジンの始動を禁止する処理を無効化する機能ブロックである。無効化部F5は、論理回路等を用いたハードウェアとして実現されているものとする。もちろん、他の態様として、無効化部F5はCPUによるソフトウェアの実行によって実現されていても良い。無効化部F5は、始動許可判定処理の実行を禁止するとともに、エンジンECU6に対して始動許可信号を出力し続ける構成とすればよい。この変形例3の構成によれば、災害時に、警察官や自衛官、緊急車両の乗員などが、駐車車両を移動させる必要が生じた場合にもエンジンを始動させることができる。
1 乗員認証ECU、2 表示装置、3 スピーカ、4 入力装置、5 始動ボタン、6 エンジンECU、7 広域通信部、100 車両制御システム、200 免許管理センタ、210 免許情報DB(返納済み番号記憶部)、220 照合処理部、F1 番号取得部(免許証番号取得部)、F2 乗員特定部、F3 始動許可部、F4 報知処理部、F5 無効化部、M1 ユーザデータ記憶部(ユーザ情報記憶部)、M2 返納済み番号記憶部、S103 ユーザ判定部、S106 返納済み判定部、S108 禁止部

Claims (4)

  1. 車両で用いられ、
    乗員の操作に基づいて前記乗員の免許証番号を入力免許証番号として取得する免許証番号取得部(F1)と、
    運転免許証を返納した人物が所持していた前記運転免許証の番号である返納済み番号を記憶している返納済み番号記憶部(M2、210)と、
    前記入力免許証番号が、前記返納済み番号記憶部に記憶されているか否かを判定する返納済み判定部(S106)と、
    前記返納済み判定部によって前記入力免許証番号が前記返納済み番号記憶部に登録されていると判定された場合に、前記車両に搭載されている駆動源の作動を禁止する処理を実施する禁止部(S108)と、を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項1において、
    複数のユーザによって利用される前記車両で用いられ、
    複数の前記ユーザのそれぞれの免許証番号を記憶しているユーザ情報記憶部(M1)と、
    前記入力免許証番号が、前記ユーザ情報記憶部に登録されている免許証番号であるか否かを判定するユーザ判定部(S103)と、を備え、
    前記返納済み判定部は、前記ユーザ判定部によって前記入力免許証番号は前記ユーザ情報記憶部に登録されている免許証番号であると判定された場合に、前記入力免許証番号が前記返納済み番号記憶部に記憶されているか否かを判定するものであって、
    前記禁止部は、前記ユーザ判定部によって前記入力免許証番号は前記ユーザ情報記憶部に登録されていないと判定された場合、及び、前記返納済み判定部によって前記入力免許証番号が前記返納済み番号記憶部に登録されている番号であると判定された場合に、前記駆動源の作動を禁止する処理を実施することを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項2において、
    所定の情報提示装置を用いて前記乗員に対して情報を提示する処理を実施する報知処理部(F4)を備え、
    前記免許証番号取得部は、前記乗員が入力装置を介して免許証番号を1桁ずつ入力するための免許証番号入力画面を表示装置に表示するとともに、当該表示画面に対する前記乗員の操作に基づいて前記入力免許証番号を取得するものであって、
    前記ユーザ判定部は、
    前記入力免許証番号と前記ユーザ情報記憶部に保存されている免許証番号とを比較することによって乗車している前記ユーザを特定するとともに、
    前記入力免許証番号は前記ユーザ情報記憶部に登録されていないと判定する事象が所定の回数以上連続して発生した場合には、前記入力免許証番号と一致度合いが最も高い免許証番号に対応付けられている前記ユーザを、免許証番号の入力に失敗しがちな人物である要確認ユーザとして登録し、
    前記報知処理部は、前記ユーザ判定部によって前記要確認ユーザ以外の前記ユーザである他ユーザが乗車したことを検出された場合に、当該他ユーザに対して前記要確認ユーザの認知能力が低下している可能性があることを示す情報を提示することを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    現在の状況が災害時を含む所定の緊急時であることを示す緊急情報を配信するセンタから配信される前記緊急情報を受信する受信装置と通信可能に接続されており、
    前記受信装置が前記緊急情報を受信したことに基づいて、前記駆動源の作動を禁止する処理を無効化する無効化部(F5)を備えることを特徴とする車両制御装置。
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