JP2018143935A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン排ガス中の窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、及び炭化水素(HC)を同時に浄化する排ガス浄化触媒、特に高いNOx浄化性能が得られる排ガス浄化触媒を提供する。【解決手段】ハニカム体基材にRhとPt及び/又はPdの貴金属触媒が担持された触媒層を有する排ガス浄化触媒において、触媒層が三層からなり、下層にPt及び/又はPdの貴金属と酸素吸蔵材とを、中層にPt及び/又はPdの貴金属とバリウム(Ba)及び/又はマグネシウム(Mg)のアルカリ土類金属化合物を含むNOx吸蔵材とを、表層に貴金属のRhを、含むことを特徴とする排ガス浄化触媒によって提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン排ガス中の窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)を同時に浄化する排ガス浄化触媒に関し、特に高いNOx浄化性能が得られる排ガス浄化触媒に関する。
自動車等の内燃機関から排出される排ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)などが含まれている。
このうちNOやNOなどのNOxは、人体への影響がある大気汚染物質であり、また、NOは地球温暖化を促進する温室効果ガスでもあるため、各国政府機関等により、様々なNOx排出規制が施行され、多くの排ガス浄化触媒が開発されている。
排ガス浄化触媒には、活性種としてPt、Pd、Rh等の貴金属が使用され、これらの貴金属をジルコニウム酸化物などの助触媒とともにハニカム体基材に担持して用いられている。
RhによるNOxの浄化では、例えばスチームリフォーミング反応やCO+NO反応がRh成分を介して、NOxの浄化を促進すると考えられている。そして、ジルコニウム酸化物は、Rh成分と共にスチームリフォーミング反応やCO+NO反応を促進する(特許文献1参照)。
ガソリンエンジンの場合、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、及び炭化水素(HC)による汚染を減少させるため、化学量論の空燃比(空気/燃料の比率、A/F)条件又はその近傍でエンジンを運転すると共に、三元触媒(TWC)をエンジン出口の排気管中に装着することで、これら三種類の汚染物質の同時低減が行われ、二酸化炭素、水、窒素に浄化されている。
助触媒成分としては、ジルコニウム酸化物のほかにBa成分などのアルカリ土類金属も知られている(特許文献2参照)。
一般に、エンジンに供給される燃料が少ないとき、空気の量が多いとき、燃焼温度が高いときにNOxが多量に発生するが、Ba成分は、発生するNOxを一時的に吸収する。Ba成分に吸収されたNOxは、排気ガス中のNOxの濃度が低く炭酸ガス(CO)濃度が高くなったときにBa成分から放出される。これは前記Ba(NOが水蒸気共存下で炭酸ガスと反応し、BaCOになる(一部は酸化バリウムにもなる)ものであり、化学平衡であるといえる。Ba成分から放出されたNOxは、前述したようにRh成分表面で還元成分と反応して還元浄化される。
助触媒成分は2つ以上を併用することもでき、例えば、Ba成分と酸化セリウムを使用したTWCが知られている(特許文献3参照)。ところが、触媒材料の組み合わせによっては浄化性能を低下してしまうことがあり、例えば、Rh成分とBa成分が同一組成中に存在するとNOxの浄化性能が低下することが報告されている(特許文献4参照)。この理由は、アルカリ土類金属成分がNOxを吸蔵する作用を有することから、Rh成分におけるNOxの浄化作用が妨害されることや、BaからRhへの電子供与作用による酸化Rh構造の安定化に起因するためと思われる。そのため、Rh成分とBa成分を分離してアルミナに担持することで、NOx浄化性能と耐熱性を向上させることが行われている。
上記NOxの浄化に優れた触媒は、排ガス中の酸素と燃料の比(空燃比)が化学量論的条件、またはそれに近い条件で内燃機関(エンジン)が作動するときに最大限に機能する。しかしながら、実際の空燃比は逐一変化するので、酸素吸蔵能(oxygen storage capacity: 以下、「OSC」とも称する)を持つ材料を貴金属に加える事が一般的である。酸素吸蔵材は酸素濃度が高い状態では酸素を吸蔵し、酸素濃度の低い状態では酸素を放出する性質を備える。
従って、内燃機関(エンジン)の空燃比がリーン側(酸素過剰側)に偏った状態では、酸素吸蔵材が酸素を吸蔵し、空燃比がリッチ側(酸素不足側)に偏った状態では酸素を放出することで、CO、HC、NOxなどの浄化成分が貴金属成分によって効率よく浄化される。
上記排ガス浄化触媒は、2層の触媒コート層とするのが一般的である(特許文献5参照)。特許文献5では表層には触媒成分としてRhと酸素吸蔵材が、内層には触媒成分としてPdおよび/またはPtと酸素吸蔵材が使用されている。
自動車排ガス試験の方法は、各国ごとに独自に設定されており、欧州のNew European Driving Cycle(以降、NEDCと記す)モードは、日本のJC08モードと比較すると、温度が高く、停止回数が多いなど厳しい条件で、エンジンが冷えた状態から測定を行うモードである。このような触媒では、エンジン始動から間もない触媒床の温度が比較的低い時期は、うまく作動せず、高負荷領域での窒素酸化物(NOx)の浄化性能も十分とはいえなかった。なお、特許文献5の触媒は、セル壁の細孔内に貴金属触媒を含有しないことを特徴としており、NOxの吸蔵に関しては何も言及されていない。
そのため加藤らは、排気ガスの流路中に、ハニカム体基材の表面を2層以上の触媒組成物により被覆したハニカム構造型触媒を2個以上設置し、上流側に位置する触媒、下流側に位置する触媒それぞれの下層にNOx吸蔵成分のアルカリ土類金属を担持した触媒を提案した(特許文献6参照)。これによりTWC性能が向上したが、排ガス規制は世界的に年々強化されており、排ガス浄化触媒にはさらなるNOx浄化性能の向上が求められている。
再公表特許2000/027508公報、14頁 特開2007−329768号公報、段落0003 特開平03−106446号公報 特開2002−326033号公報、段落0013 特開2013−85986号公報 特開2010−29752号公報
本発明の目的は、上記従来の課題に鑑み、エンジン排ガス中の窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)を同時に浄化する排ガス浄化触媒に関し、特に高いNOx浄化性能が得られる排ガス浄化触媒を提供することにある。COP
本発明者は、上記従来技術の課題を解決するために鋭意研究を重ね、Pdを含む触媒層の上に、PtとNOxを吸着吸蔵するNOx吸蔵層と、Rhを含むNOx還元層とを設け、該NOx吸蔵層の中層と該NOx還元層の上層とが隣接した三層構造とすることで、優れたNOx浄化性能を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、ハニカム体基材にRhとPt及び/又はPdの貴金属触媒が担持された触媒層を有する排ガス浄化触媒において、
触媒層が三層からなり、下層にPt及び/又はPdの貴金属と酸素吸蔵材とを、中層にPt及び/又はPdの貴金属とバリウム(Ba)及び/又はマグネシウム(Mg)のアルカリ土類金属化合物を含むNOx吸蔵材とを、表層に貴金属のRhを、含むことを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、前記中層のアルカリ土類金属化合物が、Baの酸化物、Mgの酸化物、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酢酸バリウム、及び酢酸マグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする排気ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1または2の発明において、前記下層の貴金属がPdであり、中層の貴金属がPt又はPt及びPdであることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、前記下層の酸素吸蔵材がセリア・ジルコニア系複合酸化物であることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第1〜4のいずれかの発明において、前記表層に、さらに酸素吸蔵材のセリア・ジルコニア系複合酸化物を含むことを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、前記表層のRhが、アルミナ及びセリア・ジルコニア系複合酸化物に担持されていることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、下層の触媒量が、ハニカム体基材の単位体積あたり、80〜200g/Lであることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明において、中層の触媒量が、ハニカム体基材の単位体積あたり、50〜150g/Lであることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
さらに、本発明の第9の発明によれば、第1〜8のいずれかの発明において、表層の触媒量が、ハニカム体基材の単位体積あたり、50〜150g/Lであることを特徴とする排ガス浄化触媒が提供される。
本発明の排ガス浄化触媒によれば、自動車排ガス中に含まれるCO、HC、NOxを同時に浄化でき、特にNOx浄化特性に優れている。特に、ガソリンエンジン用では、始動から間もない触媒床の温度が比較的低い時期から作動し、高負荷領域で高いNOx浄化率が達成される。
本発明の排気ガス浄化触媒を用いることで、エンジン耐久(例えば、950℃、50時間)後のNOx排出量を従来の一般的な触媒と比較すると、全体で10%もの削減が可能となる。
本発明の三層触媒(中層にBa及び/又はMg化合物)につき、断面を模式的に示した説明図である。 従来の二層触媒(A)と、比較用の下層にMg化合物、及びBa化合物を有する三層触媒(B)につき、断面を模式的に示した説明図である。 触媒の排ガス浄化性能をNEDCモードで試験し、Cold領域におけるNOx排出量を測定した結果である。 触媒の排ガス浄化性能をNEDCモードで試験し、高負荷域におけるNOx排出量を測定した結果である。 触媒の排ガス浄化性能をNEDCトータルモードで試験し、NOx排出量を測定した結果である。
以下、本発明の排ガス浄化触媒について、図面を用いて詳細に説明する。ガソリン自動車などからの排ガス浄化に用いると、NOxなどの有害成分を高い性能で浄化することができるが、本発明はガソリン自動車用に限定されるものではない。
本発明の排ガス浄化触媒は、ハニカム体基材にRhとPt及び/又はPdの貴金属触媒が担持された触媒層を有する排ガス浄化触媒において、
触媒層が三層からなり、下層にPt及び/又はPdの貴金属と酸素吸蔵材とを、中層にPt及び/又はPdの貴金属とバリウム(Ba)及び/又はマグネシウム(Mg)のアルカリ土類金属化合物を含むNOx吸蔵材とを含み、表層に貴金属のRhを含んでいる。
1.触媒の構成成分
本発明の排ガス浄化触媒は、担体と担体に担持された貴金属成分や酸素吸蔵材、NOx吸蔵材を含む触媒層から構成されている。触媒層は、図1に示すように担体1のハニカム体基材上に被覆された三層構造となっており、ハニカム体基材上に形成された貴金属と酸素吸蔵材を含む下層2と、該下層の上に形成された貴金属とNOx吸着/吸蔵材とを含む中層3と、該中層の上に形成された貴金属と酸素吸蔵材を含む表層4を有している。
(1)貴金属成分
本発明の排ガス浄化触媒は、貴金属成分としてPt成分、Pd成分及びRh成分の3種を含んでいる。
Pt成分やPd成分は、OによるHCやCO等の酸化活性に優れ、Rh成分は、HCやCO等の還元成分によるNOxの還元活性に優れており、これら3種の貴金属成分が協働することで、NOxおよびHCやCOの浄化が行なわれる。
Pt成分、Pd成分、Rh成分は、金属であるか酸化物でもよい。HC、COの酸化には、Pt成分の活性が高く、Pd成分は、特定のHC種(高沸点HC)の酸化に有効であり、Pt成分に対して補助的に用いられる。
貴金属成分の活性は、その表面積の大きさに依存することから、触媒組成物中では微粒子状に安定して分散し、高温時にも安定して高い分散状態を保てることが望ましい。そのため、貴金属成分はサポート材自体が高表面積を有するアルミナ、ジルコニア、シリカ、シリカ−アルミナ、ゼオライト、チタニア、酸化タングステン、セリア、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化プラセオジウム、セリア−ジルコニア系複合酸化物等の耐熱性無機酸化物に担持される。このうち好ましいのは、γ‐アルミナである。
(2)アルカリ土類金属
本発明の触媒は、NOx吸蔵成分として知られるアルカリ土類金属であるBa成分(例えば酸化バリウム)及び/又はMg成分(例えば酸化マグネシウム)を含有する。
アルカリ土類金属は、Ba成分又はMg成分のいずれか一種でよいが、両方を含むのが好ましい。
Ba成分のBa化合物は、触媒層では主として酸化バリウムとして存在するが、一部が硫酸バリウムや炭酸バリウムなどであってもよい。また、Mg成分のMg化合物は、触媒層では主として酸化マグネシウムとして存在するが、一部が硫酸マグネシウムや炭酸マグネシウムなどであってもよい。
酸化バリウムは、酸素が多い(Lean)状態では、NOxは硝酸バリウムになることでBa成分に吸蔵され、酸素が少ない(Rich)状態で、硝酸バリウムが酸化バリウムに変わることにより吸蔵したNOxを放出する。このように放出されたNOxは、還元剤のHC、CO、またスチームリフォーミング反応によって発生した水素を利用し、Rh成分により浄化される。酸化マグネシウムの場合も同様である。
本発明において、これらバリウム化合物、マグネシウム化合物は、ハニカム体基材に対して、そのまま使用されるが、γ‐アルミナ、セリア−アルミナ、セリア−ジルコニア系複合酸化物に担持して使用してもよい。好ましいサポート材は、γ‐アルミナである。
(3)酸素吸蔵材
本発明において、酸素吸蔵材は、セリア−ジルコニア系複合酸化物が使用される。セリア−ジルコニア系複合酸化物は、セリアとジルコニウムを主成分とする酸化物であるが、Pt成分、Pd成分、Rh成分のサポート材としても機能する。貴金属成分を担持するには、原料溶液をサポート材に含浸し、得られた含浸粉末を、例えば500〜700℃、10〜60分空気中で焼成して調製できる。
セリア−ジルコニア系複合酸化物中のセリアは、OSCとして機能し、酸素の吸蔵放出に伴いCeOからCeに変化する。
一方のジルコニアは、Rh成分と共に用いるとスチームリフォーミング反応やCO+NO反応を促進し、ジルコニアの耐熱性を向上させるために、セリアのほかに、酸化ランタン、酸化プラセオジム、酸化ネオジムなどの添加物、さらには酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化マグネシウム、酸化イットリウムなどの添加物が加えられ、Ce−Zr−Sr複合酸化物、Ce−Zr−La複合酸化物、Ce−Zr−La−Pr複合酸化物、Ce−Zr−La−Y複合酸化物等で使用される。
このうちCe−Zr−La複合酸化物であれば、セリアを5〜30重量%、ジルコニアを50〜90重量%とし、酸化ランタンを1〜20重量%含有することが好ましい。また、Ce−Zr−La−Pr複合酸化物であれば、セリアを20〜50重量%、ジルコニアを20〜50重量%とし、酸化ランタンを2〜20重量%、及び酸化プラセオジムを1〜5重量%含有することが好ましい。
セリア‐ジルコニア系複合酸化物の中でも耐熱性に優れ、長期間の使用において活性種を高分散に保つために高表面積のものが好ましい。そのため、BET比表面積(BET法にて測定。以下、同様)が20〜120m/gであることが好ましく、30〜90m/gであることがより好ましい。
上記の酸素吸蔵材を使用することで、酸素の吸蔵放出が迅速に行われ、活性成分によるHC、COの酸化を促進することができる。
(4)アルミナ
本発明において、アルミナは、触媒層の各層に使用され、ロジウム(Rh),白金(Pt)、パラジウム(Pd)のサポート材として機能する。
アルミナとしては、γ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、α−アルミナなどがあげられるが、表面積の劣るα−アルミナを除くγ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナの使用が好ましい。なかでも、γ−アルミナは、その他のアルミナに比べ1000℃以上での耐久性は劣るものの、1000℃以下で使用される触媒としては十分な耐熱性を有する上に、表面積がこれらすべてのアルミナの中で最も高いため、サポート材として特に好ましい。
アルミナのBET比表面積は、50〜250m/gであることが好ましく、100〜200m/gであることがより好ましい。この様な表面積を有すれば、高温時でも高い表面積を維持できるだけでなく、貴金属成分を高分散状態で安定化することができる。また、平均細孔径は、例えば10〜80μmが好ましく、20〜60μmがより好ましい。この様な平均細孔径を有すれば、十分に高い反応性を発揮できる。
また、本発明においてアルミナは、高温時での表面積を維持するため、セリア、酸化ランタン、シリカ、チタニア、鉄などの添加物を加えてもよい。
(5)ハニカム体基材
本発明におけるハニカム体基材は、上記触媒成分を担持する材料であって、一方の端面から他方の端面へ向かって伸びる多数の通孔を有しており、これらが集まってハニカム形状を形成している。
本発明では、例えば各セル断面が四角形状となるハニカム型のセラミック担体を用いることができる。なお、担体の材料及び構成は、これに限定されず、例えば、平板と波上板とからなるメタル担体であってもよく、セルの形状も六角形状であってもよい。
また、ハニカム体基材は、その構造と機能によってフロースルー型とウォールフロー型に分類されている。ウォールフロー型は、排気ガス中の煤やSOF等、固形成分を濾し取るために用いられ、Diesel Particulate Filter(DPF)に用いられている。ウォールフロー型は、多孔質の壁からなる通孔の一端が互い違いに封止されているもので、煤等の粒子状成分を濾し取るフィルターとしての働きを有する。
これに対し、フロースルー型は、一方の開放端面から他方の開口端面に向けて開口する多数の通孔を有する構造を有しており、酸化触媒、還元触媒、三元触媒(TWC)に広く用いられている。本発明では、フロースルー型のハニカム体基材を使用することが望ましい。
フロースルー型担体のようなハニカム体基材では、その構造的特徴がセル密度であらわされる。本発明で用いるハニカム体基材は、セル密度が100〜1500cell/inch(155k〜2325k/m)であり、特に200〜900cell/inch(310k〜1400k/m)のフロースルー型担体である事が好ましい。セル密度が10cell/inch(155k/m)以上であれば、浄化に必要な排気ガスと触媒の接触面積を確保する事ができ、構造上の強度にも優れた排気ガスの浄化性能が得られ、セル密度が1500cell/inch(2325k/m)以下であれば内燃機関の排気ガスの圧力を大きく損失することなく、排気ガスと触媒の接触面積も充分に確保する事ができる。特に、本発明の触媒では、300〜900cell/inch(465k〜1400k/m)のフロースルー型担体が、圧力損失の抑制の点から好ましい。
2.触媒の層構成
本発明の触媒層の構造は、図1に示すように、担体1であるハニカム体基材とそれに担持された貴金属元素を含む触媒層2〜4から構成された三層構造となっている。
各触媒層は、サポート材、貴金属、助触媒成分などから構成され、サポート材はアルミナ材や助触媒成分ともなる酸素吸蔵材のセリア・ジルコニア系複合酸化物が用いられる。助触媒成分としては、NOx吸蔵材のアルカリ土類金属化合物が必須成分となっている。
(1)下層
本発明の下層2の触媒層には、貴金属と酸素吸蔵材が使用される。貴金属にはPt、Pd、及びRhから選ばれる少なくとも1種を用いる事できるが、Pdと酸素吸蔵材を組み合わせて用いるのが望ましい。
本発明の触媒は、下層にパラジウム(Pd)を担持したアルミナと、パラジウム(Pd)を担持した酸素吸蔵材であるセリア・ジルコニア系複合酸化物を含有するのが好ましい。
Pd成分は、金属でも良いが、後述する製造工程中の焼成や、排気ガスの浄化過程において酸化され、その一部が酸化パラジウムとなっていてもよい。アルミナ、セリア・ジルコニア系複合酸化物に担持されるPd成分の量は、特に制限されるわけではないが、HCやCOのOによる酸化浄化反応を発揮しやすくするために、金属Pd換算でハニカム体基材の単位体積あたり、0.01〜2g/Lとすることができ、0.05〜1g/Lが好ましい。また、下層に対して、合計で0.3〜1.5重量%とすることができる。好ましいのは、0.5〜1.0重量%である。
本発明においては、排ガスが最初に接触する表層で被毒物質が付着してしまい下層まで被毒物質が拡散して到達する恐れが比較的低く、下層には被毒に弱い貴金属を配置することができる。そのため、下層にRhに比べ安価であるPdを配置して触媒自体のコストを下げることができる。
また、貴金属を担持するサポート材には酸素吸蔵材に加え、γ―アルミナ粉末の併用が好ましい。γ―アルミナ粉末は、酸素吸蔵材よりも一般的に耐熱性が高いため、貴金属のシンタリング抑制に効果的であり、耐久後の性能維持が期待できる。
下層の触媒量、特に下層のアルミナとセリア・ジルコニア系複合酸化物の含有量は、ハニカム体基材の単位体積あたり、80〜200g/Lであることが好ましく、100〜150g/Lがより好ましい。Pdを担持するセリアは、ジルコニアと複合化されており、その酸素の吸蔵放出能力により、PdによるHC、COの酸化性能を支援する。
HCやCOのOによる酸化浄化反応の制御、セリアの凝集抑制、及びPdの粗大化抑制等を考慮すると、セリア・ジルコニア系複合酸化物として、セリアを20〜50重量%、ジルコニアを20〜50重量%とし、酸化ランタンを2〜20重量%、及び酸化プラセオジムを1〜5重量%含有するCe−Zr−La−Pr複合酸化物を用いることが好ましい。
本発明では、すべての触媒層に更にバインダー成分を添加し、使用条件によらずハニカム体基材と触媒層との結合、または触媒層間の結合を高めることができる。
バインダー成分としては、アルミナゾル、シリカゾル、ジルコニアゾル、チタニアゾル等の種々のゾルを使用できる。また、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム等の可溶性の塩も使用できる。
(2)中層
本発明における中層3の触媒層には、貴金属とNOx吸蔵材が使用される。貴金属として、Pt又はPt及びPdをNOx吸蔵材と組み合わせるようにする。また、貴金属とNOx吸蔵材を担持するサポート材にはγ―アルミナ粉末を使用すると良い。
本発明の触媒は、中層にPt又はPt及びPdの貴金属とバリウム(Ba)及び/又はマグネシウム(Mg)のアルカリ土類金属化合物を含むNOx吸蔵材を含有する。アルカリ土類金属化合物は、バリウム(Ba)又はマグネシウム(Mg)の一種でよいが、両方を含むのが好ましい。
NOx吸蔵材としては、アルカリ土類金属化合物の他に、NOx吸蔵作用のある元素Ce,Laを含む無機酸化物、例えばセリア、セリア・ジルコニア、La酸化物、セリアとLaの複合酸化物、Laを添加したアルミナなどを挙げることができる。
Pt及びPd成分は、金属でも良いが、後述する製造工程中の焼成や、排気ガスの浄化過程において酸化され、その一部が酸化物になったものでもよい。アルミナに担持されるPt成分の量は、特に制限されないが、金属Pt換算でハニカム体基材の単位体積あたり、0.1〜1g/Lとすることができ、還元剤であるHCやCOのOによる酸化浄化反応が十分に発揮されることから、0.2〜0.8g/Lが好ましい。また、アルミナに担持されるPd成分の量も特に制限されないが、Ptの場合と同様な観点から、金属Pd換算でハニカム体基材の単位体積あたり、0.01〜0.5g/Lとすることができ、0.05〜0.3g/Lが好ましい。
中層の触媒量は、ハニカム体基材の単位体積あたり、30〜150g/Lであることが好ましい。特に中層のPt及びPd成分を担持したアルミナの量は、ハニカム体基材の単位体積あたり、50〜150g/Lであることが好ましく、50〜100g/Lがより好ましい。
一方、中層のアルカリ土類金属化合物の含有量は、HCやCOによるNOxの還元作用が十分に発揮されることから、ハニカム体基材の単位体積あたり、合計で10〜100g/Lであることが好ましく、15〜80g/Lがより好ましい。アルカリ土類金属化合物は、そのNOxの吸着吸蔵能力により、HC、COのNOx還元性能を支援する。
本発明では、アルカリ土類金属化合物として、Ba成分及び/又はMg成分を使用する。
Ba成分、Mg成分は、Baの酸化物、Mgの酸化物、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酢酸バリウム、及び酢酸マグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
これらは中層に含有されるが、サポート材に担持して用いてもよい。例えば、炭酸バリウムの場合、酸素が多い(Lean)状態では、NOxは硝酸バリウムになることでBa成分に吸蔵され、酸素が少ない(Rich)状態で、硝酸バリウムが炭酸バリウムに変わることにより吸蔵したNOxを放出する。このようにNOxが放出される雰囲気では、排気ガス中には還元成分であるHC、COが豊富に含まれる。放出されたNOxは、HC、CO、またスチームリフォーミング反応によって発生した水素を利用し、上層のRh成分により浄化される。
本発明では、上記Ba成分、Mg成分の中でも、BaやMgが凝集せず、NOx吸蔵性能を維持できることから、ハニカム体基材の単位体積あたり、酸化バリウムを10〜50g/L、及び酸化マグネシウムを2g/L〜50g/L含有することが好ましい。
本発明においては、Rh成分、Pt成分、Pd成分が、下層、中層および表層の三層に多層化した触媒で使用される。多層化触媒では、表層は、中層や下層よりも排気ガス中のHC、CO、NOxなどの有害ガスとの接触機会が多いため、上層では下層より高い浄化活性が得られる傾向がある。また、上層は高温の排気ガスに直接晒されたり、酸化還元反応時に発生する熱により局所的に高温に晒されたりすることがある。
そのため、上層のサポート材、貴金属成分、助触媒成分等は焼結や粒子成長が下層に比べ起こり易い場合があり、さらに、上層では硫黄分に代表される被毒物質が排気ガス中に混じって触媒に流れ、上層に真っ先に付着するため、それら被毒物質の影響を受けやすい。
一方、中層は上層で被毒物質が付着してしまうために、被毒物質が拡散して到達する恐れが比較的低く、Rhに比べ安価なPt,Pdを配置することにより触媒自体の単価を下げることができる。
本発明においては、中層にNOx吸蔵材であるアルカリ土類金属のBa及び/又はMg化合物を含有させている。これにより、NOx吸蔵層が機能して、NOx排出量を低減させることができる。高負荷域における触媒床温度は600℃を超えるため、NOx吸蔵作用は生じにくいが、Ba、Mg等へは短時間ながらNOx吸脱着が起こって、NOx排出量が低減するものと考えられる。
また、中層は上層と下層に挟まれており、上層と下層がいずれも比較的緻密な材料で構成されているために、中層はNOx滞留性機能を有することになってNOx浄化性能が向上する。すなわち、中層に特定のNOx吸蔵材を含むと、NOx滞留性が、NOx吸蔵材を含まない場合よりも向上し、それは中層に滞留したNOxを表層から流入してきたHCおよびCOが還元するため、NOx排出量が低減するものと考えられる。NOx浄化率は、NOx吸蔵層が下層に配置されるよりも、中層に配置されたほうが大きいことから、NOx吸蔵層は中層に配置されると効果的であると考えられる。また、NOx吸蔵層が下層に配置され、その上の中層にPdを含む比較的緻密な材料が配置されると、NOxや還元剤であるHCおよびCOの拡散が阻まれて反応性が向上しないものと考えられる。
(3)表層
本発明の表層4の触媒層には貴金属のRhが用いられ、それを担持するサポート材にはアルミナと酸素吸蔵材を併用する。すなわち、最上層の触媒は、ロジウム(Rh)を担持したアルミナと、ロジウム(Rh)を担持したセリア−ジルコニア系複合酸化物を含有する。
前記したように、表層は下側の層よりも排気ガス中のHC、CO、NOxなどの有害ガスとの接触機会が多いため、表層ではより高い浄化活性が得られる傾向がある。また、表層は高温の排気ガスに直接晒されたり、酸化還元反応時に発生する熱により局所的に高温に晒されたりすることがある。そのため、表層のサポート材、貴金属成分、助触媒成分等は焼結や粒子成長が下側の層に比べ起こり易い場合がある。さらに、表層では硫黄分に代表される被毒物質が排気ガス中に混じって触媒に流れ、真っ先に付着するため、それら被毒物質の影響を受けやすい。
前記の通り、本発明では、中層にNOx吸蔵材であるアルカリ土類金属のBa、Mg化合物を含有させている。これに対してNOx吸蔵材であるアルカリ土類金属のBa、Mg化合物を表層にも一定量含有させると、NOx吸蔵量がより増加するが、アルカリ土類金属のBa、Mg化合物へのNOx吸着力が高いので、低温ではNOx離脱しにくいことから還元が進まず性能が低下する場合がある。
Rh成分は、金属Rhの形態で存在していても良いが、後述する製造工程中の焼成や、排気ガスの浄化過程において酸化され、一部が酸化ロジウムとして含まれていてもよい。
Rhは高活性の活性種であるため、粒子径が小さく分散状態が良ければ、少量でも活性を発揮することができる。しかし、Rhは資源量も少なく高価なため、高い分散状態を保ちうることが望まれるため本発明では、Rh成分はNOx及び反応性のHC成分に直接晒される表層に使用する。
Rh成分の量は、特に制限されないが、調製時のRh粒子の巨大化を抑制し、Rh表面積の絶対値を確保しながら、高温時のシンタリングによるNOx浄化作用の低下を抑制するため、金属Rh換算で、ハニカム体基材の単位体積あたり、0.01〜5g/Lとすることができ、0.1〜1g/Lが好ましい。
表層のセリア・ジルコニア系複合酸化物は、酸化ランタンを2〜30重量%含有することが好ましい。より好ましいのは、セリア・ジルコニア系複合酸化物が、酸化ランタンを5〜20重量%含有することである。
表層におけるアルミナとセリア・ジルコニア系複合酸化物の含有量は、Rh粒子、Pt及び/又はPdの分散性を維持し活性を低下させず、触媒層の厚みによる排圧の上昇や内燃機関の出力低下を防ぐという観点から、ハニカム体基材の単位体積あたり、30〜150g/Lとし、40〜100g/Lがより好ましい。
なお、触媒全体では、前記必須構成成分の量は、触媒組成物による目詰まりがなく活性種を安定に分散しうるという観点から、ハニカム体基材の単位体積あたり、触媒組成物の総被覆量が150〜500g/L、好ましくは200〜400g/Lとなるようにする。
本発明の触媒は、表層、中層、下層を最小の触媒組成物構成単位とする。しかし、前記した本発明の目的を損なわない限り、ハニカム体基材と下層の間、また下層と上層の間、また上層の更に上側に、別途バインダー層、触媒成分の移行を抑制するための抑制層、被覆層、また、異なる触媒組成層などを適宜設けても良い。
本発明の表層、中層、下層、また必要に応じて設けられる他の層には、前記必須成分の他、銀、銅、ニッケル、タングステン、バナジウム、珪素、チタニウム、タングステン等の遷移金属、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウムなどアルカリ土類金属等の酸化物が単体で、また複合酸化物として使用されていてもよい。
2.触媒の調製
上記排ガス浄化触媒の製造方法の好ましい形態を説明する。上記排ガス浄化触媒は、スラリー塗布工程、乾燥工程、焼成工程を行って製造することができる。
スラリー塗布工程に先立ち、各層に用いる触媒成分を調製し、この触媒成分を含む触媒組成物スラリーを形成する。
本発明の触媒で用いられる構成成分のPd担持γ―アルミナおよびPd担持Ce―Zr−La−Pr酸化物、Pt−Pd担持γ―アルミナ、Rh担持γ―アルミナおよびRh担持Ce−Zr−La系複合酸化物などは公知の方法によって製造できる。
すなわち、ロジウム(Rh)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)をサポート材に担持するには、原料溶液を調製し含浸法、イオン交換法、混練法など公知の方法により行うことができる。
貴金属成分原料としては、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩等の化合物、エタノールアミン溶液が使用でき、硝酸塩、エタノールアミン化合物の使用が好ましい。この際、原料溶液には必要に応じてpH調整のための酸、アルカリを、粘性の調整やスラリー分散性を向上するための界面活性剤、分散用樹脂等を配合する事ができる。その後、貴金属成分を含む耐熱性無機酸化物を50〜200℃で乾燥して溶媒を除去する。
ここで、貴金属成分と耐熱性無機酸化物を含む触媒サポート材の混合方法としては、ボールミルなどによる粉砕混合が適用可能であるが、他の粉砕、もしくは混合方法を適用しても良い。粉砕の条件は、触媒サポート材の粒径が0.1〜50μmとなるようにすることが好ましい。必要により触媒サポート材の混合物を焼成して触媒組成物にする。焼成温度は、200〜650℃が好ましく、250〜600℃がより好ましい。加熱手段については、電気炉やガス炉等の公知の加熱手段によって行う事ができる。
一方、硫酸バリウム、あるいは炭酸バリウム、及び酢酸マグネシウム、あるいは炭酸マグネシウムを用いて酸化物として担持したアルミナを調製する場合も同様である。
Ba成分は、ハニカム構造型触媒中では酸化バリウムとして存在するが、触媒組成物スラリーを製造するにあたっては、硫酸バリウム、あるいは炭酸バリウムを微粉砕した後、サポート材であるアルミナに担持することができる。バリウムを高分散させるためには可溶性の塩の形で添加することが好ましく、塩化バリウム、水酸化バリウム、酢酸バリウム、硝酸バリウム等を併用してもよい。また、Mg成分もハニカム構造型触媒中では酸化マグネシウムとして存在するが、触媒組成物スラリーを製造するにあたっては、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウムに限らず、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等の可溶性の塩が使用できる。
なお、酸化バリウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、及び酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムは、いずれも水に対して溶解しにくいため、スラリー化の際にバリウムやマグネシウムが水溶液中に溶け出す恐れは少ない。
アルミナ粉末に上記Ba成分及び/またはMg成分を含む均一溶液を含浸法等で担持させた後、電気炉等で焼成することによりアルミナ上に固定する。
こうして調製された各層の触媒成分は、水系媒体を含む触媒組成物スラリーとし、コージェライト製ハニカム体基材からなる担体に層状に塗り分けて排ガス浄化触媒を製造する。すなわち本発明では、前記触媒組成物スラリーを、公知のウォッシュコート法によって、ハニカム体基材に被覆し、ハニカム触媒とする。
先ず、下層の材料スラリーを被覆し、その上に中層の材料スラリーを被覆し、最後に表層の材料スラリーを被覆する。ウォッシュコート法は、ハニカム体基材に触媒組成物を塗工した後、乾燥、焼成を行う事により触媒組成物が被覆されたハニカム構造型触媒を得るものである。触媒組成物スラリーは、塗工に適した粘度として使用する。粘度は、ハニカム基材の内部全体にコーティングできるように、B型粘度計での測定値が5〜2000mPa・sであり、10〜1000mPa・sであることが好ましい。
乾燥温度は、50〜200℃が好ましく、70〜150℃がより望ましい。焼成温度は、300〜700℃が好ましく、特に350〜650℃が望ましい。加熱手段については、電気炉やガス炉等の公知の加熱手段によって行う事ができる。前記製造方法において、スラリーを塗布し触媒層が加わる毎に逐一焼成を行ってもよいが、所望の組成で触媒層が形成できていれば、最後にまとめて焼成を実施しても良い。
上記排ガス浄化触媒は、排ガス流路、すなわち自動車排気ガス流れの中に配置して使用される。特にガソリンエンジンの直下に配置されると、排出されたNOxを本触媒の中層に含有されるBa成分及び/またはMg成分が吸蔵し、高温になると吸蔵されたNOxが脱着し、排ガス中のHCやCOと接触して効果的に還元される。
排気ガス流れの中には、本発明の触媒を単独で配置しても良いが、複数個使用してもよく、異なる作用の触媒と併用してもよい。また複数個の触媒を使用する場合、それらの触媒は隣接して配置してもよく、エンジン直下とシャーシの床下に配置してもよい。
以下に、本発明に係る排気ガス浄化触媒を詳細に説明するための実施例を示す。但し、本発明はこれら実施例に限定して解釈されるものではない。
<エンジン耐久処理>
得られたハニカム触媒は、理論空燃比付近で運転するストイキガソリンエンジンにて950℃、50時間の熱処理を行った。
<実車による触媒性能試験>
上記エンジン耐久処理後のハニカム触媒は、触媒コンバーターへ搭載し、欧州仕様の排気量1.0Lの自然吸気エンジンを搭載するガソリン車を用いて、NEDCモードにて触媒の排ガス浄化性能を調べた。
(実施例1)
以下の要領で、まず各層に用いる触媒成分を調製し、この触媒成分を含む触媒組成物スラリーをコージェライト製ハニカム型構造体からなる担体に層状に塗り分けて図1に示す排ガス浄化触媒を製造した。
<Pd担持γ―アルミナおよびPd担持Ce―Zr−La−Pr複合酸化物>
純水で希釈した硝酸Pdの溶液(Pd含有量 20重量%)を市販のγ―アルミナ粉末(BET比表面積 141m/g、平均細孔径41nm)、及びCe―Zr−La−Pr複合酸化物粉末(Ce−Zr−La−Pr酸化物換算での含有比率45:45:8:2、BET比表面積69m/g、平均細孔径52nm)に含浸担持した。これらの含浸粉末を600℃、30分空気中で焼成した。これにより、下層用のPd担持γ―アルミナおよびPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の混合物(合計のPd含有量 0.794重量%)を調製した。
<Pt、Pd担持γ―アルミナ>
純水で希釈した硝酸Pdの溶液(Pd含有量 20重量%)、Ptモノエタノールアミン溶液(Pt含有量 13重量%)をγ―アルミナ粉末(BET比表面積141m/g、平均細孔径41nm)に含浸担持した。この含浸粉末を600℃、30分間空気中で焼成し、これにより中層用のPt−Pd担持アルミナ粉末(0.602重量%Pt、0.061重量%Pd)を調製した。
<Rh担持γ―アルミナおよびRh担持Ce−Zr−La複合酸化物>
純水で希釈した硝酸Rhの溶液(Rh含有量 6重量%)を市販のγ―アルミナ粉末(BET比表面積141m/g、平均細孔径41nm)、及びCe−Zr−La複合酸化物粉末(Ce−Zr−La酸化物換算での含有比率10:84:6、BET比表面積59m/g、平均細孔径36nm)に含浸担持した。これらの含浸粉末を600℃、30分空気中で焼成することで、表層用のRh担持アルミナ粉末、及びRh担持Ce−Zr−La系複合酸化物(合計のRh含有量 0.595重量%)を調製した。
<三層触媒(中層にBa及び/又はMg化合物)>
次に、上記調製された下層用のPd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物(合計のPd含有量 0.794重量%)をポットミルで混合粉砕して、純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に107g/L塗布した。該Pd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の使用量は、下層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、34.5重量%、65.5重量%とした。
その後、上記調製された中層用のPt−Pd担持アルミナ粉末(0.602重量%Pt、0.061重量%Pd)を、Mg化合物(物質名:酢酸マグネシウム、キシダ化学製、純度:98%)及びBa化合物(物質名:硫酸Ba、堺化学製、純度:97%以上)と混合粉砕して純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に83g/L塗布した。該Pt−Pd担持アルミナ粉末、Mg化合物、およびBa化合物の使用量は、中層用触媒組成物の全体100重量%に対して、Pt−Pd担持アルミナ粉末が65.1重量%、Mg化合物が6.0重量%、およびBa化合物が、28.9重量%とした。
引き続き、上記調製された表層用のRh担持アルミナ粉末、及びRh担持CeO−ZrO系複合酸化物(合計のRh含有量 0.595重量%)を混合粉砕し、純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に86g/L塗布し、本発明の三層触媒を製造した。該Rh担持アルミナ粉末、及びRh担持CeO−ZrO系複合酸化物の使用量は、表層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、76.7重量%、23.3重量%とした。
その後、上記の要領で、得られたハニカム触媒をエンジン耐久処理し、実車による触媒性能試験をした。結果を図1〜3、5に示した。
(比較例1)
実施例1に対して、中間層を有さず、Pd層(下層)とRh層(表層)からなる図2に示すようなニ層触媒を以下の要領で調製した。
<ニ層触媒>
硝酸Pd溶液(Pd含有量 20重量%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、Pd担持γ―アルミナおよびPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の混合物(合計のPd含有量 1.453重量%)を調製した。調製されたPd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物(合計のPd含有量 1.453重量%)をポットミルで混合粉砕して、純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に190g/L塗布した。該Pd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の使用量は、下層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、22.6重量%、77.4重量%とした。
その後、硝酸Rh溶液(Rh含有量 6重量%)のほかに、Ptモノエタノールアミン溶液(Pt含有量 13重量%)を用いた以外は、実施例1の場合と同様にして、Rh/Pt担持アルミナ粉末、及びRh/Pt担持CeO2−ZrO系複合酸化物を調製した。調製されたRh/Pt担持アルミナ粉末、及びRh/Pt担持CeO2−ZrO系複合酸化物(合計のRh含有量 0.195重量%、合計のPt含有量 0.061重量%)を混合粉砕し、純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に90g/L塗布して、ニ層触媒を製造した。該Rh/Pt担持アルミナ粉末、及びRh/Pt担持CeO−ZrO系複合酸化物の使用量は、上層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、50.0重量%、50.0重量%とした。
その後、上記の要領で、得られたハニカム触媒をエンジン耐久処理し、実車による触媒性能試験をした。結果を図1〜3、5に示した。
(比較例2)
実施例1に対して、中間層と下層とを逆に配置した図3に示すような三層触媒を以下の要領で調製した。
<三層触媒(下層にBa及び/又はMg化合物)>
硝酸Pd溶液(Pd含有量 20重量%)のほかに、Ptモノエタノールアミン溶液(Pt含有量 13重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、Pt及び/又はPd担持γ―アルミナおよびPt及び/又はPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の混合物を調製した。調製されたPt−Pd担持アルミナ粉末(Pt0.599重量%、Pd0.060重量%)をMg化合物(物質名 酢酸Mg、キシダ化学製、純度98%)及びBa化合物(物質名:硫酸Ba、堺化学製、純度:97%以上)と混合してスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に91.5g/L塗布した。該Pt−Pd担持アルミナ粉末とMg化合物、Ba化合物の使用量は、下層用触媒組成物の全体100重量%に対して、Pt−Pd担持アルミナ粉末が83.6重量%、Mg化合物が5.5重量%、Ba化合物が10.9重量%とした。
次に、Pd担持γ―アルミナおよびPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の混合物(合計のPd含有量 0.894重量%)を調製した。調製したPd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物(合計のPd含有量 0.894重量%)をポットミルで混合粉砕して、純水でスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に120g/L塗布した。該Pd担持アルミナ粉末、及びPd担持Ce−Zr−La−Pr複合酸化物の使用量は、中層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、58.3重量%、41.7重量%とした。
その後、低濃度の硝酸Rh溶液(Rh含有量 6重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、Rh担持アルミナ粉末、及びRh担持Ce−Zr−La系複合酸化物を調製した。調製されたRh担持アルミナ粉末、及びRh担持Ce−Zr−La系複合酸化物(合計のRh含有量 0.359重量%)をスラリー化し、コージェライト製ハニカム担体に86g/L塗布し、下層にBa及び/又はMg化合物を含有する三層触媒を製造した。該Rh担持アルミナ粉末、及びRh担持Ce−Zr−La系複合酸化物の使用量は、表層用触媒組成物の全体100重量%に対して、それぞれ、76.7重量%、23.3重量%とした。
その後、上記の要領で、得られたハニカム触媒をエンジン耐久処理し、実車による触媒性能試験をした。結果を図1〜3に示した。
<評価>
図3はNEDCモードCold領域、図4は高負荷域、図5はモードトータルでのNOx排出量の結果である。
図3より、NOx吸蔵層を配置しない二層の比較例1に対して、比較例2では下層にNOx吸蔵層を配置したが、Cold領域のNOx排出量が低減しなかった。これに対し、NOx吸蔵層を中間層に配置し三層とした実施例1では、Cold域でのNOx排出量が低減した。
比較例2のようにNOx吸蔵層を三層構造の下層に配置した場合、Cold領域では排ガス中のNOxのガス拡散性が低下し、NOx吸蔵材へのNOx吸着が生じなかったと考えられる。
また、図4、図5より、高負荷域ではNOx吸蔵層を持つ比較例2、及び実施例1は、比較例1に対してNOx排出量が低減しており、当該領域における触媒床温度は600℃を超えるため、NOx吸蔵作用は生じていないと考えられるが、Ba、Mg等への短時間のNOx吸脱着は起こっているものと考えられる。
すなわち、NOx吸着剤を含む比較例2及び実施例1は、NOx滞留性が、NOx吸蔵材を含まない比較例1よりも向上しており、中層に滞留したNOxを表層から流入してきたHCおよびCOが還元するため、NOx排出量が低減したものと考えられる。NOx滞留性は、NOx吸蔵層が下層に配置された比較例2よりも、中層に配置された実施例1のほうが大きく、NOx吸蔵層は中層に配置されると効果的であるといえる。
本発明の排ガス浄化触媒は、ガソリンエンジンから排出されるNOxを含む排気ガスの浄化に使用すると顕著な作用効果が得られる。また、ディーゼルエンジンのほか、ガスタービンなど化石燃料を用いる燃焼機関からの排ガス浄化にも使用できる。
1 担体
2 下層
3 中層
4 表層(上層)

Claims (6)

  1. ハニカム体基材にRhとPt及び/又はPdの貴金属触媒が担持された触媒層を有する排ガス浄化触媒において、
    触媒層が三層からなり、下層にPt及び/又はPdの貴金属と酸素吸蔵材とを、中層にPt及び/又はPdの貴金属とバリウム(Ba)及び/又はマグネシウム(Mg)のアルカリ土類金属化合物を含むNOx吸蔵材とを、表層に貴金属のRhを、含むことを特徴とする排ガス浄化触媒。
  2. 前記中層のアルカリ土類金属化合物が、Baの酸化物、Mgの酸化物、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酢酸バリウム、及び酢酸マグネシウムからなる群から選ばれるすくなくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化触媒
  3. 前記下層の貴金属がPdであり、中層の貴金属がPt又はPt及びPdであることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化触媒。
  4. 前記下層の酸素吸蔵材がセリア・ジルコニア系複合酸化物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化触媒。
  5. 前記表層に、さらに酸素吸蔵材のセリア・ジルコニア系複合酸化物を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排ガス浄化触媒。
  6. 前記表層のRhが、アルミナ及びセリア・ジルコニア系複合酸化物に担持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排ガス浄化触媒。
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