JP2018143212A - 容器詰め炭酸アルコール飲料及びその製造方法 - Google Patents

容器詰め炭酸アルコール飲料及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】甘さが少なく、かつ、アルコール濃度が高い容器詰め炭酸アルコール飲料において、アルコール由来の苦味が低減され、かつ飲酒感に優れた炭酸アルコール飲料を提供すること。【解決手段】容器詰め炭酸アルコール飲料は、柑橘類浸漬蒸留酒を含有し、アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、容器詰め炭酸アルコール飲料及びその製造方法に関する。
容器詰め炭酸アルコール飲料(Ready To Drink;RTD飲料などとも呼ばれる)として、ベース酒(例えば焼酎、スピリッツ及び原料用アルコール等の蒸留酒)に、果汁、フレーバー、甘味料、及び酸味料等を添加し、風味を付した製品が知られている。
消費者の健康指向の高まりを受け、糖質含有量を減らした炭酸アルコール飲料も知られている。例えば、特許文献1(特開2015−136352号公報)には、甘味物質、酸味物質およびフルーツフレーバーを含有し、果汁及び果実由来成分含有原料酒を含有しない炭酸アルコール飲料であって、砂糖を1.00とした甘味度が1/100ml以下、クエン酸換算した酸度が0.1g/100ml以下であり、かつ、糖質が0.5g/100ml未満である、炭酸アルコール飲料が開示されている。
特開2015−136352号公報
一方、容器詰め炭酸アルコール飲料として、食事との相性をよくするために、アルコール濃度を高め、甘さを減らした商品がある。甘さを減らすため、通常、糖類などの甘味料や、果汁類の使用量が減らされる。しかしながら、アルコール濃度を高めた飲料では、アルコール由来の苦味が感じられやすくなる。また、甘さを減らした飲料は、食事との相性が良くなるものの、お酒らしい飲み応え(以下、飲酒感という)が感じられにくくなる。
そこで、本発明の課題は、甘さが少なく、かつ、アルコール濃度が高い容器詰め炭酸アルコール飲料において、アルコール由来の苦味が低減され、かつ飲酒感に優れた炭酸アルコール飲料を提供する点にある。
本発明の発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った。その結果、甘さの少ない容器詰め炭酸アルコール飲料において、柑橘類の浸漬蒸留酒を添加することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の事項を含んでいる。
〔1〕柑橘類浸漬蒸留酒を含有し、アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である、容器詰め炭酸アルコール飲料。
〔2〕前記柑橘類浸漬蒸留酒が、リナロールを0.5〜10ppmを含有する、前記〔1〕に記載の炭酸アルコール飲料。
〔3〕炭酸アルコール飲料中における前記柑橘類浸漬蒸留酒の含有量が、0.01v/v%以上である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の炭酸アルコール飲料。
〔4〕前記柑橘類浸漬蒸留酒が、香酸柑橘浸漬蒸留酒及び/又はグレープフルーツ浸漬蒸留酒を含む、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
〔5〕前記柑橘類浸漬蒸留酒が、香酸柑橘浸漬蒸留酒及びグレープフルーツ浸漬蒸留酒の両方を含む、前記〔4〕に記載の炭酸アルコール飲料。
〔6〕前記柑橘類浸漬蒸留酒が、柑橘類の果皮を原料の一部とする、前記〔1〕乃至〔5〕のいずれかに記載された炭酸アルコール飲料。
〔7〕前記柑橘類の果皮が生の果皮である、前記〔6〕に記載された炭酸アルコール飲料。
〔8〕前記柑橘類浸漬蒸留酒が、減圧蒸留を含む工程で製造された蒸留酒である、前記〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
〔9〕高甘味度甘味料を含有しない、前記〔1〕乃至〔8〕のいずれかに記載された炭酸アルコール飲料。
〔10〕α−ピネンを0.1〜500ppb含有する、前記〔1〕乃至〔9〕のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
〔11〕アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である、炭酸アルコール飲料の製造方法であって、
ベース酒を含有する液に、柑橘類浸漬蒸留酒を混合する工程を含む、容器詰め炭酸アルコール飲料の製造方法。
〔12〕柑橘類の生の果皮をアルコール含有液に浸漬させ、前記生の果皮に含まれる成分を抽出する工程と、
前記抽出する工程の後に、前記アルコール含有液を減圧蒸留する工程と、
前記減圧蒸留する工程で得られた蒸留液を用いて前記柑橘類浸漬蒸留酒を得る工程と、を含む、前記〔11〕に記載の炭酸アルコール飲料の製造方法。
〔13〕アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である炭酸アルコール飲料に、柑橘類浸漬蒸留酒を含有させることを特徴とする、容器詰め炭酸アルコール飲料の酒感増強方法。
本発明によれば、甘さが少なく、かつ、アルコール濃度が高い容器詰め炭酸アルコール飲料において、アルコール由来の苦味が低減され、かつ飲酒感に優れた炭酸アルコール飲料が提供される。
本実施態様に係る容器詰め炭酸アルコール飲料は、柑橘類浸漬蒸留酒を含有し、アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である。
(炭酸アルコール飲料)
本発明の飲料は、アルコール源であるベース酒に、水等を加えてアルコール度数を調整し、炭酸ガスを加えた飲料である。ベース酒としては、蒸留酒が好ましく用いられる。蒸留酒としては、原料用アルコール、ウィスキー、ブランデー、焼酎、スピリッツ、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらの中でも、原料用アルコール及びスピリッツが好ましく用いられる。
原料用アルコールとしては、好ましくは、廃糖蜜を発酵させて高度(例えばアルコール度数が90v/v%以上)に精製したものが用いられる。原料用アルコールは、安価であることから、製造コストを低減できる。また、原料用アルコールは、他のベース酒として香気成分の含有量が少ないため、すっきりとした味わいの飲料を得やすくなる。
(甘味値)
甘味値とは、飲料の甘さの強さを示すパラメータであり、飲料中に含まれる甘味料の含有量を、甘味の観点からショ糖に換算して求めたパラメータである。具体的には、飲料に含まれる各甘味料について、その濃度(g/100ml)に、当該甘味料の「甘味度」を乗じることにより、ショ糖に換算した時の各甘味料の含有量(g/100ml)が求められる。そして、飲料に含まれる全甘味料についてのショ糖換算含有量の合計値(g/100ml)が、飲料の「甘味値」として求められる。
尚、「甘味度」とは、ショ糖と比較した時の各甘味料の甘味の強さを示すパラメータであり、本発明においては、「甘味度」として、「飲料用語事典、平成11年6月25日発行、株式会社ビバリッジジャパン社、資11」の値を採用する。尚、甘味度の値に幅がある場合には、その中央値を採用する。
例えば、代表的な甘味料の甘味度は、以下の通りである。
ブドウ糖(甘味度0.65)
果糖(甘味度1.5)
スクラロース(甘味度600)
アセスルファムカリウム(甘味度200)
アスパルテーム(甘味度200)
すなわち、本発明の飲料には、甘味料が含まれていてもよいが、その含有量は甘味値が2以下になるような量である。飲料の甘味値が2以下であることにより、飲料の後味をすっきりさせることができ、食事との相性をよくすることができる。甘味値は、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下、最も好ましくはゼロである。
甘味料としては、例えば、糖類及び高甘味度甘味料が挙げられる。糖類とは、単糖類及び二糖類を意味する。単糖類としては、ぶどう糖、果糖、果糖ぶどう糖液糖、及び又は異性化糖などが挙げられ、二糖類としては、蔗糖、麦芽糖、乳糖、及び異性化乳糖などが挙げられる。
また、好ましくは、本発明の飲料は、高甘味度甘味料を含有しないことが好ましい。
本発明において、高甘味度甘味料とは、ショ糖に比べて10倍以上の甘味度を有する甘味料を言う。高甘味度甘味料としては、例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、及びステビア甘味料などが挙げられる。
更に、本発明の飲料においては、高甘味度甘味料を含有しないことに加えて、糖類の含有量が好ましくは2.0g/100ml以下、より好ましくは1.0g/100ml以下、更に好ましくはゼロである。
(柑橘類浸漬蒸留酒)
本発明の飲料には、上述のベース酒に加えて、柑橘類浸漬蒸留酒が添加されている。
「柑橘類浸漬蒸留酒」は、柑橘類をアルコール含有液中に浸漬させた後、アルコール含有液を蒸留し、得られた蒸留液を利用して調製された蒸留酒である。柑橘類浸漬蒸留酒を添加することにより、飲料の苦味を低減させ、かつ、飲酒感を高めることができる。
炭酸アルコール飲料中における柑橘類浸漬蒸留酒の含有量は、例えば、0.01v/v%以上、好ましくは0.01〜20v/v%、より好ましくは0.01〜5v/v%、更に好ましくは0.02〜2v/v%である。柑橘類浸漬蒸留酒の含有量が多すぎる場合には、柑橘香味が強くなり過ぎて飲酒感を感じ難くなる。
柑橘類浸漬蒸留酒としては、リナロール濃度が0.5〜10ppmとなるように調製された液が好ましく用いられる。柑橘類浸漬蒸留酒におけるリナロール濃度は、より好ましくは、1.0〜8.0ppmである。
また、柑橘類浸漬蒸留酒は、例えば、炭酸アルコール飲料中における柑橘類浸漬蒸留酒由来のリナロール濃度が0.01〜1000ppb、好ましくは0.05〜500ppb、より好ましくは0.1〜200ppbとなるような量で用いられる。
柑橘類浸漬蒸留酒としては、香酸柑橘浸漬蒸留酒及び/又はグレープフルーツ浸漬蒸留酒が好ましく用いられ、特に好ましくは、香酸柑橘浸漬蒸留酒とグレープフルーツ浸漬蒸留酒とが併用される。香酸柑橘浸漬蒸留酒とグレープフルーツ浸漬蒸留酒とを併用すると、それぞれを単独で使用した場合よりもさらに飲酒感を高め、苦味を低減させることができる。
香酸柑橘浸漬蒸留酒とグレープフルーツ浸漬蒸留酒とを併用する場合、その体積比(香酸柑橘浸漬蒸留酒:グレープフルーツ浸漬蒸留酒)は、例えば、1:10〜10:1、より好ましくは1:5〜5:1、更に好ましくは1:2〜2:1である。
香酸柑橘浸漬蒸留酒とは、香酸柑橘とよばれる、柑橘類の中で酸味、香りが強く通常生食されない柑橘の1種以上を原料とした浸漬蒸留酒を言う。香酸柑橘としては、具体的にレモン、ライム、ゆず、すだち、かぼす等があげられる。
香酸柑橘浸漬蒸留酒として、例えばレモンとライムを原料としたレモンライム浸漬蒸留酒等を用いることができる。
また、香酸柑橘浸漬蒸留酒としては、例えば0.05〜5.0ppm、好ましくは0.1〜2.0ppmでリモネンを含有する液が用いられる。また、好ましいレモン浸漬蒸留酒中には、シトラールが0.5〜20ppm、より好ましくは1.0〜10ppm含まれる。また、好ましい香酸柑橘浸漬蒸留酒においては、リモネン/リナロールの濃度比(ppm)が0.01〜2.0、より好ましくは0.05〜1.0である。また、好ましい香酸柑橘浸漬蒸留酒は、シトラール/リナロールの濃度比(ppm)が0.1〜20、より好ましくは0.3〜10である。
一方、グループフルーツ浸漬蒸留酒は、グレープフルーツを原料とした浸漬蒸留酒を言い、例えば1.0〜200ppm、好ましくは20〜100ppmでリモネンを含有する液が用いられる。また、好ましいグレープフルーツ浸漬蒸留酒中には、シトラールが0.01〜5.0ppm、より好ましくは0.10〜3.00ppm含まれる。また、好ましいグレープフルーツ浸漬蒸留酒においては、リモネン/リナロールの濃度比(ppm)が1〜100、より好ましくは5〜20である。また、好ましいグレープフルーツ浸漬蒸留酒は、シトラール/リナロールの濃度比(ppm)が0.01〜1.0、より好ましくは0.03〜0.5である。
例えば、柑橘類浸漬蒸留酒は、以下の方法により得ることができる。
ア:まず、柑橘類の果実を、アルコール含有液に浸漬させる。柑橘類の果実としては、生の果実を用いることが好ましく、より好ましくは生の果皮が用いられる。また、アルコール含有液としては、特に限定されるものではないが、ウィスキー、ブランデー、焼酎、スピリッツ等を挙げることができ、好ましくは原料用アルコールである。アルコール含有液のアルコール濃度は、例えば、20〜100v/v%、好ましくは40〜100v/v%である。
イ:次いで、果実を浸漬させたアルコール含有液を所定時間放置し、果実中に含まれる成分を抽出する。例えば、室温で、10〜30時間程度放置することにより、果実中に含まれる成分を抽出することができる。
ウ:次いで、アルコール含有液に必要に応じて水を加えてアルコール度数を調整する。例えば、アルコール度数を、20〜60v/v%、好ましくは30〜50v/v%に調製する。その後、アルコール含有液を蒸留して蒸留液を得る。この際、好ましくは、減圧蒸留により蒸留する。減圧蒸留時の減圧度は、例えば、100〜750mmHg、好ましくは500〜700mmHgである。
エ:その後、蒸留液に水を加えて、リナロール等の成分濃度を調整する。これにより、柑橘類浸漬蒸留酒が得られる。
より詳細な例を挙げれば、生のレモンの果皮800gと、生のライムの果皮200gを65v/v%アルコール2000mlに浸漬し、室温で24時間抽出し、得られたアルコール抽出液にアルコール濃度55v/v%になるよう水を添加してから、減圧度700mmHgで減圧蒸留する。本蒸留液をさらに、45v/v%アルコール濃度になるように水で希釈する。これにより、柑橘類浸漬蒸留酒を得ることができる。
(炭酸ガスボリューム)
本発明の飲料の炭酸ガス圧は、特に限定されるものではないが、例えば、2.0〜3.5ガスボリューム、好ましくは、2.3〜3.0ガスボリュームである。
(アルコール度数)
本発明の飲料のアルコール度数(エタノール濃度)は、6v/v%以上であることが好ましく、より好ましくは7v/v%以上、更に好ましくは8v/v%以上である。また、アルコール度数は、好ましくは15v/v%以下、より好ましくは13v/v%以下、更に好ましくは11v/v%以下である。アルコール度数を6v/v%以上とすることにより、お酒らしい飲みごたえを付与することができる。また、不快臭及び雑味を減らすことができ、更に、後味をすっきりとさせることができる。
(酸味料)
本発明の飲料には、酸味料が含まれていてもよい。酸味料の具体例としては、アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、DL−リンゴ酸、DL−リンゴ酸ナトリウム及びリン酸が挙げられる。これらは、カリウム塩やナトリウム塩といった塩の形態で用いることも可能であるし、緩衝液の形態で用いることも可能である。好ましくは、酸味料として、クエン酸及び/又はクエン酸ナトリウムが挙げられる。
より好ましくは、飲料には、クエン酸が、例えば0.3〜3.0(g/L)、好ましくは0.5〜2.5(g/L)、より好ましくは1.0〜2.0(g/L)含まれていることが好ましい。また、クエン酸ナトリウムが、例えば、0.01〜2.0(g/L)、好ましくは0.1〜2.0(g/L)含まれていることが好ましい。
また、飲料の酸度は、例えば、0.01〜2.0(g/100mL)、好ましくは、0.03〜1.0(g/100mL)、より好ましくは0.05〜0.5(g/100mL)である。
尚、酸度は、クエン酸換算した酸度を示し、国税庁所定分析法 (平19国税庁訓令第6号)の8頁、総酸(遊離酸)にて定められた酸度の測定方法に基づいて算出される。
詳細には、酸度は、以下の方法により測定できる。
試料1〜50mlを正確に量りとり、水で適宜希釈する。これを、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定し、pHメーターで8.2を終点とし、下記の式により算出する。
(数式1):酸度(%)=A×f×100/W×0.0064(クエン酸酸度の場合)
A:0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液による滴定量(ml)
f:0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液の力価
W:試料重量(g)
なお、数式1中、「0.0064」は、「0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mlに相当する無水クエン酸の重量(g)」である。
(α−ピネン)
本発明の飲料は、好ましくは、α−ピネンを含有する。α−ピネンが含まれていることにより飲酒感を高めることができる。α−ピネンの含有量は、例えば、0.1〜500ppb、好ましくは1.0〜300ppb、より好ましくは4〜200ppbである。αーピネンは、例えば、単独で、或いは、ジン等のα-ピネンを多く含有する蒸留酒等を添加することにより、飲料に含ませることができる。
好ましくは、本発明の飲料は、ヒノキ、松、及びジュニパーベリー(西洋杜松)から選ばれる原料から得られたエキス、又は当該エキスを含む蒸留酒(例えばジン)由来のα−ピネンを、0.1〜500ppb、好ましくは1.0〜300ppb、より好ましくは4〜200ppb含有する。
(果汁)
本発明の飲料は、低果汁又は無果汁飲料であることが好ましい。好ましくは、飲料中の果汁の含有量は、5(w/v%)以下、より好ましくは3(w/v%)以下であり、最も好ましくは、本発明の飲料は無果汁である。低果汁又は無果汁飲料であることにより、飲料の後味をすっきりさせることができ、食事との相性をよくすることができる。
(香料)
本発明の飲料には、香料が含まれていてもよい。香料としては、例えばレモンフレーバーが好適である。香料の含有量は、0.1〜2.0(g/L)、好ましくは0.3〜1.0(g/L)である。
(製造方法)
本発明に係る飲料は、例えば、以下のような方法により得ることができる。
まず、既述の方法により、柑橘類浸漬蒸留酒を調製する。
続いて、アルコール度数が所定濃度になるように、ベース酒を水により希釈する。更に、甘味値が2以下になるように、柑橘類浸漬蒸留酒、及びその他の添加物を所定量加え、均一に混合する。次いで、カーボネーションにより炭酸を添加し、ガスボリュームを調整する。次いで、容器に充填・密封する。これにより、本発明に係る飲料を得ることができる。なお、水に代えて炭酸水を用いることによって炭酸を添加してもよい。
(実施例)
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。但し、本発明は以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
[レモンライム浸漬蒸留酒(香酸柑橘浸漬蒸留酒)の調製]
生のレモンの果皮800gと、生のライムの果皮200gを65%アルコール2000mlに浸漬した。室温で24時間抽出し、得られたアルコール抽出液にアルコール濃度55v/v%になるよう水を添加してから、減圧度700mmHgで減圧蒸留した。本蒸留液をさらに、45v/v%アルコール濃度になるように水で希釈した。これにより、レモンライム浸漬蒸留酒を得た。得られたレモンライム浸漬蒸留酒に含まれる成分を分析したところ、リモネンが0.68ppm、リナロールが3.81ppm、シトラールが6.13ppmであった。
[グレープフルーツ浸漬蒸留酒の調製]
生のレモンの果皮に代えて、グループフルーツの生の果皮を用いた点以外は、レモン浸漬蒸留酒と同様の方法を用いて、グループフルーツ浸漬蒸留酒を調整した。得られたレモン浸漬蒸留酒に含まれる成分を分析したところ、リモネンが60.14ppm、リナロールが4.64ppm、シトラールが0.55ppmであった。
[試験例1]
表1に示される処方に従って、原料用アルコール(アルコール度数95v/v%)、酸味料(無水クエン酸、クエン酸三ナトリウム)、レモンフレーバー、レモンライム浸漬蒸留酒、グレープフルーツ浸漬蒸留酒を混合し、加水した。その後、所定のガス圧で炭酸を付与し、比較例1及び実施例1〜3に係る炭酸アルコール飲料を得た。尚、いずれの飲料も、アルコール濃度は9v/v%であり、炭酸ガス圧は2.5ガスボリュームであった。また、甘味料無添加であり、甘味値はゼロである。更に、無果汁である。また、酸度は、0.17g/100mlであった。
得られた炭酸アルコール飲料について、6名の専門パネルによる官能評価を実施した。官能評価は、飲酒感、苦味のそれぞれについて次の5段階で評価した。
−2:弱い、
−1:やや弱い
0:普通
+1:やや強い
+2:強い
また、香味の総合評価についても、以下の5段階で評価した。
−2:悪い、
−1:やや悪い
0:普通
+1:やや良い
+2:良い
結果を表1に示す。尚、いずれの項目も、6名の専門パネルの平均値を結果とした。
表1に示されるように、レモンライム浸漬蒸留酒及びグレープフルーツ浸漬蒸留酒を添加した実施例1乃至3の飲料は、比較例1に係る飲料に比べて飲酒感が増加し、かつ、苦味が低減していた。また、エタノール臭が弱まり、香味の総合評価が高まった。
[試験例2]
続いて、レモンライム浸漬蒸留酒、及びグレープフルーツ蒸留酒を単独で使用した場合について検討した。具体的には、表2に示される処方に従い、実施例4及び5に係る炭酸アルコール飲料を調製した。そして、試験例1と同様の基準で、官能評価を行った。結果を表2に示す。
表2に示されるように、レモンライム浸漬蒸留酒単独、又はグレープフルーツ浸漬蒸留酒を単独で使用した場合も、比較例1と比べると、飲酒感が強まり、苦味が減少して香味の総合評価は高くなった。しかしながら、併用した場合(実施例1)と比較すると味のバランスが悪く、香味の総合評価は併用した場合に比べ低かった。すなわち、レモンライム浸漬蒸留酒とグレープフルーツ浸漬蒸留酒を併用することにより、単独で使用する場合よりも、更に飲酒感が強まり、苦味が減少することが理解される。
[試験例3]
次に、α−ピネン添加による効果について検討した。表3に示される処方に従って、α−ピネンの含有量が異なる複数の炭酸アルコール飲料を得た。尚、α−ピネンは、ジンを添加することにより、飲料に添加した。試験例1と同様の方法で官能評価を行った。尚、評価基準は、α−ピネンを添加していない飲料(対照)の結果をゼロとして5段階で評価し、6名の専門パネルの平均値を結果とした。
結果を表3に示す。
表3に示されるように、α−ピネンを添加することで、飲酒感が高まる傾向にあった。また、実施例6及び7では、苦味が低下した。一方、実施例8では、苦味が若干増加していた。すなわち、α−ピネンの含有量が4〜200ppbの範囲では、飲酒感を強めると共に苦味を低減することができ、良好な香味が得られていた。
Figure 2018143212
Figure 2018143212
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Claims (13)

  1. 柑橘類浸漬蒸留酒を含有し、アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である、容器詰め炭酸アルコール飲料。
  2. 前記柑橘類浸漬蒸留酒が、リナロールを0.5〜10ppmを含有する、請求項1に記載の炭酸アルコール飲料。
  3. 炭酸アルコール飲料中における前記柑橘類浸漬蒸留酒の含有量が、0.01v/v%以上である、請求項1又は2に記載の炭酸アルコール飲料。
  4. 前記柑橘類浸漬蒸留酒が、香酸柑橘浸漬蒸留酒及び/又はグレープフルーツ浸漬蒸留酒を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
  5. 前記柑橘類浸漬蒸留酒が、香酸柑橘浸漬蒸留酒及びグレープフルーツ浸漬蒸留酒の両方を含む、請求項4に記載の炭酸アルコール飲料。
  6. 前記柑橘類浸漬蒸留酒が、柑橘類の果皮を原料の一部とする、請求項1乃至5のいずれかに記載された炭酸アルコール飲料。
  7. 前記柑橘類の果皮が生の果皮である、請求項6に記載された炭酸アルコール飲料。
  8. 前記柑橘類浸漬蒸留酒が、減圧蒸留を含む工程で製造された蒸留酒である、請求項1乃至7のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
  9. 高甘味度甘味料を含有しない、請求項1乃至8のいずれかに記載された炭酸アルコール飲料。
  10. α−ピネンを0.1〜500ppb含有する、請求項1乃至9のいずれかに記載の炭酸アルコール飲料。
  11. アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である、炭酸アルコール飲料の製造方法であって、
    ベース酒を含有する液に、柑橘類浸漬蒸留酒を混合する工程を含む、容器詰め炭酸アルコール飲料の製造方法。
  12. 柑橘類の生の果皮をアルコール含有液に浸漬させ、前記生の果皮に含まれる成分を抽出する工程と、
    前記抽出する工程の後に、前記アルコール含有液を減圧蒸留する工程と、
    前記減圧蒸留する工程で得られた蒸留液を用いて前記柑橘類浸漬蒸留酒を得る工程と、を含む、請求項11に記載の炭酸アルコール飲料の製造方法。
  13. アルコール含量が6v/v%以上であり、甘味値が2以下である炭酸アルコール飲料に、柑橘類浸漬蒸留酒を含有させることを特徴とする、容器詰め炭酸アルコール飲料の酒感増強方法。
JP2017044608A 2017-03-09 2017-03-09 容器詰め炭酸アルコール飲料及びその製造方法 Active JP7471764B2 (ja)

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