JP2018141560A - 高圧ガス容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 腐食性の高純度ガスが充填可能な高圧ガス容器の製造方法であって、
内容積が400〜2000Lである金属製のライナーを用意する工程と、
前記ライナーの内面にバレル研磨を施す工程と、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す工程とを、この順で含み、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際は、前記ライナーを起立した状態で保持し、建浴槽に貯留されためっき液を前記ライナーの下方から内部へと供給し、前記ライナーの上方から外部へと排出されるめっき液を回収すると共に、回収しためっき液を脱気槽に一旦貯留して脱泡させた後に、前記建浴槽に供給することを特徴とする高圧ガス容器の製造方法。
(2) 中空筒状の胴部と、前記胴部の両端開口部を閉塞する一対の鏡部とを有し、前記一方の鏡部側にバルブが取り付けられて、前記他方の鏡部側に設けられた孔部を蓋体により密閉する構造を有するライナーを用意し、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際は、前記バルブ側を下方に向けた状態で前記ライナーを起立した状態で保持しながら、前記バルブを介して前記ライナーの下方から内部へとめっき液を供給し、前記孔部を介して前記ライナーの上方から外部へとめっき液を排出することを特徴とする前項(1)に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(3) 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す前に、前記ライナーの内面を酸洗し、その後、前記建浴槽に貯留されためっき液を前記ライナーの下方から内部へと供給し、前記ライナーの上方から外部へと排出されるめっき液を回収することを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(4) 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施した後に、前記ライナーの内面を水洗し、その後、前記ライナーの乾燥を行うことを特徴とする前項(1)〜(3)の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(5) 前記ライナーの内面にバレル研磨を施す際は、前記ライナーの中心軸を鉛直方向に対して斜めに傾けた状態で、前記ライナーを中心軸回りに回転させながら、前記ライナーの内面における表面粗さが十点平均粗さRzで25μm以下となるまで、バレル研磨を行うことを特徴とする前項(1)〜(5)の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(6) 前記ライナーを形成する金属の厚みが、5〜14mmであることを特徴とする前項(1)〜(5)の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(7) 前記金属は、ステンレス鋼、マンガン鋼、クロムモリブデン鋼、炭素鋼の何れかであることを特徴とする前項(1)〜(6)の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(8) 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際に、前記ライナーを50〜100℃に加温することを特徴とする前項(1)〜(7)の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
(高圧ガス容器)
先ず、本発明の一実施形態として図1〜図3に示す高圧ガス容器1について説明する。
なお、図1は、この高圧ガス容器1の外観側面と断面構造を示す半断面図であり、図2は、この高圧ガス容器1を長手方向の一方側から見た正面図であり、図3は、この高圧ガス容器1を長手方向の他方側から見た背面図である。
次に、上記高圧ガス容器1の製造方法について、図5〜図12を参照しながら説明する。
上記高圧ガス容器1を製造する際は、先ず、内面処理を施す前のライナー2を用意する。このライナー2(胴部3及び一対の鏡部4,5)に使用される金属については、例えば、ステンレス鋼、マンガン鋼、クロムモリブデン鋼、炭素鋼などを用いることができ、その中でも炭素鋼を用いることが好ましい。炭素鋼としては、例えば、SM490BやSM520Bなどを用いることができる。
以上の工程を経ることによって、上記内面処理が施された高圧ガス容器1を得ることができる。
本実施例では、先ず、下記の手順に従って、930Lの高圧ガス容器の製造を行った。なお、高圧ガス容器の構造は、上記図1〜3に示す構造とした。
比較例として、上記実施例に示す手順と同じ方法で、930Lの高圧ガス容器を作製し、た後、上記実施例に示す手順のうち無電解ニッケルめっき工程を省略して、高圧ガス容器の製造を行った。
Claims (8)
- 腐食性の高純度ガスが充填可能な高圧ガス容器の製造方法であって、
内容積が400〜2000Lである金属製のライナーを用意する工程と、
前記ライナーの内面にバレル研磨を施す工程と、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す工程とを、この順で含み、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際は、前記ライナーを起立した状態で保持し、建浴槽に貯留されためっき液を前記ライナーの下方から内部へと供給し、前記ライナーの上方から外部へと排出されるめっき液を回収すると共に、回収しためっき液を脱気槽に一旦貯留して脱泡させた後に、前記建浴槽に供給することを特徴とする高圧ガス容器の製造方法。 - 中空筒状の胴部と、前記胴部の両端開口部を閉塞する一対の鏡部とを有し、前記一方の鏡部側にバルブが取り付けられて、前記他方の鏡部側に設けられた孔部を蓋体により密閉する構造を有するライナーを用意し、
前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際は、前記バルブ側を下方に向けた状態で前記ライナーを起立した状態で保持しながら、前記バルブを介して前記ライナーの下方から内部へとめっき液を供給し、前記孔部を介して前記ライナーの上方から外部へとめっき液を排出することを特徴とする請求項1に記載の高圧ガス容器の製造方法。 - 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す前に、前記ライナーの内面を酸洗し、その後、前記建浴槽に貯留されためっき液を前記ライナーの下方から内部へと供給し、前記ライナーの上方から外部へと排出されるめっき液を回収することを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧ガス容器の製造方法。
- 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施した後に、前記ライナーの内面を水洗し、その後、前記ライナーの乾燥を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
- 前記ライナーの内面にバレル研磨を施す際は、前記ライナーの中心軸を鉛直方向に対して斜めに傾けた状態で、前記ライナーを中心軸回りに回転させながら、前記ライナーの内面における表面粗さが十点平均粗さRzで25μm以下となるまで、バレル研磨を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
- 前記ライナーを形成する金属の厚みが、5〜14mmであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
- 前記金属は、ステンレス鋼、マンガン鋼、クロムモリブデン鋼、炭素鋼の何れかであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
- 前記ライナーの内面に無電解ニッケルめっきを施す際に、前記ライナーを50〜100℃に加温することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の高圧ガス容器の製造方法。
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2018
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