JP2018140835A - 塗布容器 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された塗布容器では、まずスポンジを下方に向けて被塗布部に押し当てて内容物を被塗布部に塗布する。次に、塗布容器を上下反転するように持ち替えて、前述のように塗布ボールにより内容物を塗り広げる。
本発明の塗布容器は、内容物が収容される容器体、および、前記容器体内に連通するとともに、塗布ボールが上端部から上方に突出した状態で前記上端部から上方に離脱不能に、かつ回転自在に嵌合された保持部、を有する容器本体と、前記容器本体を径方向外側から囲う保持部材と、前記保持部材に保持され、前記保持部材から上方に突出した塗布部と、を備えることを特徴としている。
この際、塗布ボールの上端部が保持部から突出する方向と、塗布部が保持部材から突出する方向と、がともに上方であるため、従来の塗布容器のように、容器体に対してキャップを着脱したり、塗布容器を上下反転させたりすることなく、持ち手の姿勢をほとんど変えずに、塗布部を被塗布部に接触させることができる。そして、被塗布部に塗布部を接触させた状態で、塗布容器を被塗布部に沿って移動させ、被塗布部に塗布した内容物を塗布部により被塗布部上で塗り広げる。
この発明によれば、塗布ボールで被塗布部に塗布した内容物を塗布部により塗り広げる際に、塗布ボールが被塗布部、若しくは被塗布部の周辺の部材等に接触するのを抑えることが可能になり、操作性をより一層向上させることができるとともに、塗布ボールから内容物が意図せず、被塗布部、若しくは被塗布部の周辺の部材等に付着するのを防ぐことができる。
この発明によれば、塗布ボールで被塗布部に塗布した内容物を塗り広げる際に、被塗布部に対する塗布部の周方向の位置を容易に合わせることが可能になり、より一層優れた操作性を具備させることができる。
図1および図2に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内容物が収容される容器体16、および、容器体16内に連通するとともに塗布ボール22が嵌合された保持部21、を有する容器本体11と、容器本体11に取り付けられた保持部材41と、保持部材41に保持された塗布部51と、を備えている。
胴部18の下端部の外周面には、全周にわたって連続して延びる環状溝18aが形成されている。
口部17は、胴部18の上端部から上方に向けて延び、胴部18と同軸に配置されている。口部17の外径は胴部18の外径よりも小さく、口部17と胴部18との接続部分には、段差が形成されている。口部17の外周面には、雄ねじが形成されている。
底部19は、胴部18の下端部に連設され、胴部18の下端開口部を閉塞している。容器体16には、例えば、液体ファンデーション等の化粧料が収容される。
なお、収容させる内容物は化粧料に限られず、例えば油や調味料等の食品や薬品、または部分洗い用の洗剤等の被塗布部に塗布される液体であってもよい。
上方保持筒25の内周面のうち、上部は、下方から上方に向かうに従い漸次縮径し、下部は、下方から上方に向かうに従い漸次、拡径した凹球面状に形成されている。
上方保持筒25の内周面における上端部には、上方保持筒25の内周面よりも塗布ボール22側に向けて突出して、この塗布ボール22の外面に上方から密に当接する押さえ部25aが形成されている。押さえ部25aは、例えば周方向の全周にわたって環状に形成されている。押さえ部25aは、突曲面状に形成されている。
つまり、上方保持筒25の内周面および連結筒26の内周面は、塗布ボール22の外面に倣った球面状とされている。
下方保持部27は、円板状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。下方保持部27には、上下方向に貫き、容器体16の内部に連通する連通口27aが形成されている。連通口27aは、容器軸Oと同軸に配置されている。
下方保持部27の上面における外周縁部には、上方に向けて突出して、下方から塗布ボール22の外面に対して当接する突起部27bが形成されている。突起部27bは、塗布ボール22を下方から支持する受けリブであり、例えば周方向の全周にわたって環状に形成されている。なお、この環状の突起部27bには、突起部27bを径方向に貫通する図示しない溝部が周方向に間隔を空けて形成されており、この溝部を通して内容物を流通可能とさせている。
具体的には、塗布ボール22は、下方保持部27の突起部27b上に配置された状態で、この突起部27bと上方保持筒25に形成された押さえ部25aとによって上下方向の両側から挟み込まれるように保持されている。この際、塗布ボール22の中心は、容器軸O上に位置し、塗布ボール22の一部は上方保持筒25から上方に突出している。
接続部材31は、容器軸Oと同軸に配設され容器体16の胴部18に外嵌された内筒部32と、内筒部32の上端部から径方向外側に向かって延びる円環状の天壁部33と、天壁部33の外周縁から下方に向かって延びる小径筒部34と、小径筒部34の下端部から下方に向かって延びる大径筒部35と、を有している。
内筒部32の内径は、胴部18の外径と同等である。内筒部32の下端部の内周面には、全周にわたって連続して延びる突部32aが形成されている。突部32aは、胴部18の環状溝18aに嵌合している。
図3に示すように、小径筒部34の外周面には、周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、下方から上方に向かって延びる案内溝34aが形成されている。小径筒部34の外周面には、案内溝34aの下端部から周方向の一方側に向かって延びる第1係止溝34bが形成されている。第1係止溝34bは、小径筒部34の外周面における下端部に配置されている。小径筒部34の外周面には、案内溝34aの上端部から周方向の他方側に向かって延びる第2係止溝34cが形成されている。
これら案内溝34a、第1係止溝34b、および第2係止溝34cにより、保持部材41の後述する係止突起42aの案内路34eを構成する。案内路34eは、小径筒部34の外周面に螺線状に形成されている。
図3および図5に示すように、連結溝34dの底面には、径方向外側に向かって突出する係止爪37が形成されている。係止爪37の上面は、径方向内側から外側に向かうに従い、下方に向けて延びている。
係止爪37の下面は、下方を向く平坦面になっている。
小径筒部34の下端部と大径筒部35の上端部とは、段部38を介して連結されている。
保持部材41は、容器軸Oと同軸に配設され、接続部材31の小径筒部34に外装された下筒部42と、下筒部42の上端部から径方向内側に向かって延びる環板部43と、環板部43の内周縁から上方に向かって延びる第1上筒部44と、環板部43の上面から上方に向かって延びるとともに、第1上筒部44を径方向外側から囲繞する第2上筒部45と、を有している。
係止突起42aは、小径筒部34の案内路34e内に移動可能に配設されている。これにより、係止突起42aは、第1係止溝34bと第2係止溝34cとの間を案内溝34aを通して移動可能である。
係止突起42aが第1係止溝34b内に位置するときには、塗布部51は塗布ボール22よりも下方に位置する。塗布部51の下端は、塗布ボール22の下端よりも下方に位置する。
一方で、図5に示すように、係止突起42aが第2係止溝34c内に配置されているときには、塗布部51は塗布ボール22よりも上方に位置する。塗布部51の下端は、塗布ボール22の上端よりも下方で、かつ塗布ボール22の下端よりも上方に位置している。
係止突起42aを案内路34eに沿って移動させることで、保持部材41を、接続部材31および容器本体11に対して、容器軸O回りに回転しつつ上方および下方に移動させることができる。
第1上筒部44および第2上筒部45は、容器軸Oと同軸に配設されている。第1上筒部44は、容器体16のうち胴部18の上端部および口部17の下端部を一体に径方向外側から囲う。第2上筒部45の上下方向の長さは、第1上筒部44の上下方向の長さと同等である。
第1上筒部44および接続部材31の内筒部32それぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。第2上筒部45および接続部材31の小径筒部34それぞれの径方向の位置は、互いに同等になっている。第2上筒部45は、環板部43の外周縁部よりも径方向内側に配設されている。
第1上筒部44と第2上筒部45との間の隙間は、2枚の仕切り板47により、平面視で径方向内側に向けて開口するように湾曲した2つの収容空間S2に区画されている。
塗布部51は、上部が保持部材41から上方に突出した状態で保持部材41に保持されている。塗布部51は、保持部21を径方向外側から囲っている。2つの塗布部51は全体として筒状をなし、保持部21をほぼ全周にわたって囲っている。
天壁部57は、容器軸Oと同軸に配設され、塗布ボール22から上方に離間している。この天壁部57の下面には、下方に向けて突出し、容器軸Oと同軸に配設されたリング突条60が配設されている。リング突条60の外径は、塗布ボール22の外径よりも小さい。リング突条60は、キャップ体56を容器本体11に装着したときに、塗布ボール22を下方に押圧する。このとき、塗布ボール22は、下方保持部27に形成された突起部27bに対して押圧される。
なお、容器本体11とキャップ体56との係合は、ねじによる螺合に限られない。また、キャップ体56が、容器本体11ではなく、保持部材41に対して係合するように構成してもよい。
周壁部58の外径は、保持部材41の下筒部42の外径と同等である。周壁部58の下端開口縁が環板部43の外周縁部に配置されることで、保持部材41の下筒部42と周壁部58とが上下方向にほぼ隙間なく連なっている。
接続部材31、保持部材41、およびキャップ体56の外径が同等であることで、塗布容器1は全体として円柱状を呈している。
まず、容器体16とキャップ体56との螺合を解除することで、図4に示すように容器本体11等からキャップ体56を取り外す。
そして、塗布容器1を、接続部材31の大径筒部35若しくは保持部材41の下筒部42の外周面を把持して、塗布ボール22の上端部が下方を向くような姿勢にすると、容器体16内の内容物が、保持部21の連通口27aを通って保持部21と塗布ボール22との隙間に流入する。この状態で、塗布ボール22の上端部を被塗布部に押し当てつつ塗布ボール22を回転させることで、保持部21内の内容物を塗布ボール22の上端部に至らせ、被塗布部に塗布する。
この際、接続部材31には前記隙間S1が設けられているため、この隙間S1が塗布容器1の外部と容器体16内との間の断熱層として機能することとなり、例えば、大径筒部35若しくは下筒部42の外周面から伝達される体温および外気温等により、容器体16内の温度が変動するのを抑制することができる。これにより、内容物を塗布する際に、内容物が保持部21の連通口27aから意図せず噴出するのを抑えること等ができる。
以上のように、塗布ボール22により内容物を被塗布部に塗布した後に、塗布容器1の持ち手の姿勢をほとんど変えなくても、塗布部51により被塗布部上の内容物を塗り広げることが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
なお、容器体16に収容された内容物を使い切ったときには、容器本体11の環状溝18aと接続部材31の突部32aとの係合を解除して、接続部材31から容器本体11を取り外して、内容物の充填された新たな容器本体11(リフィル)を付け替えることができる。
例えば、前記実施形態では、接続部材31の案内路34eは螺線状に形成されているとしたが、案内路は上下方向に沿って延びるように形成されていてもよい。案内路をこのように構成しても、係止突起42aを案内路に沿って移動させることで、保持部材41を、接続部材31に対して上方および下方に移動させることができるからである。
塗布部51は、保持部21を径方向外側から囲わず、周方向の一部だけに配設されていてもよい。塗布容器をこのように構成しても、塗布ボール22が被塗布部、若しくは被塗布部の周辺の部材等に接触するのを防ぐとともに、塗布ボール22から内容物が意図せず、被塗布部、若しくは被塗布部の周辺の部材等に付着するのを防ぐことができるからである。
11 容器本体
16 容器体
21 保持部
22 塗布ボール
41 保持部材
51 塗布部
Claims (3)
- 内容物が収容される容器体、および、前記容器体内に連通するとともに、塗布ボールが上端部から上方に突出した状態で前記上端部から上方に離脱不能に、かつ回転自在に嵌合された保持部、を有する容器本体と、
前記容器本体を径方向外側から囲う保持部材と、
前記保持部材に保持され、前記保持部材から上方に突出した塗布部と、
を備えることを特徴とする塗布容器。 - 前記保持部材は、前記容器本体に対して上方移動可能に配設され、
前記保持部材が前記容器本体に対して上方に移動したときに、前記塗布部は前記塗布ボールよりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。 - 前記塗布部は、前記保持部を径方向外側から囲うことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布容器。
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JP2002306237A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-22 | Young Kwang Byun | ファンデーション内蔵型の化粧用具 |
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2017
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