JP2018139473A - 電源システムおよび電源システムの制御方法 - Google Patents

電源システムおよび電源システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の逆潮流不可の発電装置の出力電力による逆潮流を低減する。【解決手段】電源システム100は電力系統200と電力負荷300との間に配置される第1電源装置20と、第1電源装置20と電力負荷300との間に配置される第2電源装置30と、電力系統200と第1電源装置20との間に設置される電流センサ400から検出する信号を制御する信号制御部40とを備える。第1電源装置20は、電流センサ400から検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、電力負荷300に供給する第1供給電力を変更する第1制御部26を有する。第2電源装置30は、電流センサ400から検出する第2の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、電力負荷300に供給する第2供給電力を変更する第2制御部36を有する。信号制御部40は、第1の信号と第2の信号との間に所定のオフセットを設けるように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源システムおよび電源システムの制御方法に関するものである。
近年、供給電力を安定化させるために、複数の発電装置および該複数の発電装置で発電した電力を電力系統に連系する複数のパワーコンディショナを備えた複合型発電システムが普及しつつある。発電装置には、電力会社との契約によって、電力系統への逆潮流が不可になる装置もある。このような発電システムでは、逆潮流不可の発電装置の逆潮流を検出するために、逆潮流不可の発電装置およびパワーコンディショナの台数に応じて電流センサが設けられている(特許文献1参照)。
特開2012−95507号公報
複合型発電システムでは、複数の発電装置の逆潮流を検出しつつ、電流センサの個数を削減することが求められている。しかしながら、電流センサの個数を削減した複合型発電システムでは、複数の逆潮流不可の発電装置の出力電力を迅速に変動させ、逆潮流を迅速に低減することができない可能性がある。
したがって、本発明は、複数の逆潮流不可の発電装置の出力電力による逆潮流を低減することを目的としている。
第1の観点による電源システムは、電力系統と電力負荷との間に配置される第1電源装置と、前記第1電源装置と前記電力負荷との間に配置される第2電源装置と、前記電力系統と前記第1電源装置との間に設置される電流センサから検出する信号を制御する信号制御部と、を備える。前記第1電源装置は、前記第1電源装置が前記電流センサから検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第1電源装置が前記電力負荷に供給する第1供給電力を変更する第1制御部を有する。前記第2電源装置は、前記第2電源装置が前記電流センサから検出する第2の信号に基づく電力値と前記所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第2電源装置が前記電力負荷に供給する第2供給電力を変更する第2制御部を有する。前記信号制御部は、前記第1の信号と前記第2の信号との間に所定のオフセットを設けるように制御する。
また、第1の観点による電源システムの制御方法は、電力系統と電力負荷との間に配置される第1電源装置と、前記第1電源装置と前記電力負荷との間に配置される第2電源装置と、前記電力系統と前記第1電源装置との間に設置される電流センサから検出する信号を制御する信号制御部と、を備える電源システムに関する。前記制御方法は、前記第1電源装置が前記電流センサから検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第1電源装置が前記電力負荷に供給する第1供給電力を変更するステップAと、前記第2電源装置が前記電流センサから検出する第2の信号に基づく電力値と前記所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第2電源装置が前記電力負荷に供給する第2供給電力を変更するステップBと、前記第1の信号と前記第2の信号との間に所定のオフセットを設けるステップCと、を含む。
本発明の実施形態に係る電源システムおよび電源システムの制御方法によれば、複数の逆潮流不可の発電装置の出力電力による逆潮流を低減することができる。
本実施形態に係る電源システムの構成を示した図である。 本実施形態に係る電流センサが検出する信号を伝達する構成を示した図である。 本実施形態に係る電源システムにおける最初の電力情報の一例を示した図である。 本実施形態に係る信号制御部が時間的なオフセットを設ける回路である場合、且つ電源システムの効率を重視する場合における電力の変化を示した図である。 本実施形態に係る信号制御部が時間的なオフセットを設ける回路である場合、且つ電源システムの寿命を重視する場合における電力の変化を示した図である。 本実施形態に係る信号制御部が電力的なオフセットを設ける回路である場合、且つ電源システムの効率を重視する場合における電力の変化を示した図である。 本実施形態に係る信号制御部が電力的なオフセットを設ける回路である場合、且つ電源システムの寿命を重視する場合における電力の変化を示した図である。 本実施形態に係る電源システムにおける最初の電力情報の一例を示した図である。 本実施形態に係る電流センサが逆潮流を検出しない場合における電力の変化を示した図である。 本実施形態に係る電源装置の供給電力の急減方法を示した図である。 本実施形態に係る電源装置の供給電力の決定方法を示した図である。 本実施形態に係る電源システムのその他の構成を示した図である。
(電源システムの構成)
以下、本発明の実施形態に係る電源システムついて、図面を参照して説明する。
図1に示すように、電源システム100は、電力系統200に接続され、電力負荷300に電力を供給する。図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は、電力線を示し、破線は制御線及び信号線を示す。制御線及び信号線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
電源システム100は、第1電源装置20と、第2電源装置30と、信号制御部40と、を含んで構成される。本実施形態では、第1電源装置20および第2電源装置30は燃料電池であるとする。また、電力系統200と第1電源装置20との間には、電力系統200から電力負荷300に流れる電流(順潮流)の値及び電力負荷300から電力系統200に流れる電流(逆潮流)の値を検出する電流センサ400が設置される。なお、電流センサ400は、例えばCT(Current Transformer)として構成される。また、本実施形態において、電源装置の数は、第1電源装置20と、第2電源装置30と、の2つとしているが、電源装置の数はこれに限定されず、複数ならいくつであってもよい。また、本実施形態において、第1電源装置20および第2電源装置30の例として、燃料電池としているが、電源装置としては、これらに限定されず、太陽光発電装置、蓄電池等であってもよい。
本実施形態において、電源システム100が備える複数の電源装置のうち、1つの電源装置がマスタに設定され、その他の電源装置がスレーブに設定される。本実施形態においては、図1に示すように、第1電源装置20がマスタに設定され、第2電源装置30がスレーブに設定されているものとする。
電力負荷300は、需要家施設に設置される電機機器等である。電力負荷300は、電源システム100又は電力系統200から供給される電力を消費する。
第1電源装置20及び第2電源装置30は、信号制御部40を介して、電流センサ400に接続され、電流センサ400から順潮流もしくは逆潮流に関する信号を取得する。
第1電源装置20は、第1発電部21と、第1補機部22と、第1電力変換部23と、第1通信部24と、第1記憶部25と、第1制御部26とを備える。
第1発電部21は、第1補機部22から供給される燃料によって電気化学反応を生起させ、直流電力を発電する。第1発電部21は、発電した直流電力を、第1電力変換部23に供給する。
第1補機部22は、第1発電部21を発電させるために必要な周辺機器であり、第1発電部21に燃料を供給する。燃料は、例えば、所定割合で配合されたガス、空気、改質水等である。
第1電力変換部23は、第1発電部21から供給された直流電力を交流電力に変換する。第1電力変換部23は、変換した交流電力を電力負荷300に供給する。
第1通信部24は、電流センサ400と通信する。また、第1通信部は、第2電源装置30と通信する。
第1記憶部25は、第1電源装置20の処理に必要な情報及び第1電源装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶している。
第1制御部26は、第1電源装置20および第2電源装置30を制御および管理するものであり、例えばプロセッサ等である。
また、第1制御部26は、電流センサ400から検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、第1電源装置20が電力負荷300に供給する第1供給電力を変更する。
第1の信号に基づく電力値は、電流センサ400が設置されている位置における電力線において、流れる電流値に電力線における電圧を積算することで求まる電力値である。
電力系統200への逆潮流が不可とされている燃料電池等の電源装置は、電流センサ400が電力系統200への逆潮流を検出した際に、電力系統200への逆潮流を抑制するために、電力負荷300への第1供給電力を低減する必要がある。第1制御部26は、電流センサ400から第1の信号に基づく電力値を検出する。そして、第1制御部26は、その電力値が所定の逆潮流閾値(0kW)を下回るとき、第1電源装置20から電力系統200に電力が逆潮流していると判断する。
また、本実施形態において、所定の逆潮流閾値は0kWであるが、これに限られない。第1制御部26は、電流センサ400が設置されている電力線に流れる電流が順潮流か逆潮流であるかを判断している。そのため、逆潮流閾値は、逆潮流を低減するための判断基準になり得る値であれば、任意の値であってもよい。例えば、逆潮流閾値は、0.5秒以内における逆潮流量が定格出力の5%以下の電力値であってもよい。これは、現在の日本の制度では、0.5秒以内に定格出力の5%以下の電力値までなら逆潮流が許容されるためである。つまり、逆潮流閾値は、逆潮流が許容されている範囲内で設定可能である。
第2電源装置30は、第2発電部31と、第2補機部32と、第2電力変換部33と、第2通信部34と、第2記憶部35と、第2制御部36とを備える。
第2発電部31は、第2補機部32から供給される燃料によって電気化学反応を生起させ、直流電力を発電する。第2発電部31は、発電した直流電力を第2電力変換部33に供給する。
第2補機部32は、第2発電部31を発電させるために必要な周辺機器であり、第2発電部31に燃料を供給する。燃料は、例えば、所定割合で配合されたガス、空気、改質水等である。
第2電力変換部33は、第2発電部31から供給された直流電力を交流電力に変換する。第2電力変換部33は、変換した交流電力を電力負荷300に供給する。
第2通信部34は、電流センサ400と通信する。また、第2通信部は、第1電源装置20と通信する。
第2記憶部35は、第2電源装置30の処理に必要な情報及び第2電源装置30の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶している。
第2制御部36は、第2電源装置30を制御および管理するものであり、例えばプロセッサ等である。第2制御部36は、電流センサ400から検出する第2の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、第2電源装置30が電力負荷300に供給する第2供給電力を変更する。
第2の信号に基づく電力値は、電流センサ400が設置されている位置における電力線において、流れる電流値に電力線における電圧を積算することで求まる電力値である。
第2制御部36は、電流センサ400から第2の信号に基づく電力値を検出する。そして、第2制御部36は、その電力値が所定の逆潮流閾値(0kW)を下回るとき、第2電源装置30から電力系統200に電力が逆潮流していると判断する。本実施形態において、所定の逆潮流閾値は0kWであるとすることで、第2制御部36は、電流センサ400が設置されている電力線に流れる電流が順潮流か逆潮流であるかを判断しているが、逆潮流閾値は0kWに限らず、逆潮流を抑制するための判断基準であれば、任意の値であってもよい。また、本実施形態において、第1制御部26が第1供給電力を変更する際の逆潮流の判断基準である逆潮流閾値および第2制御部36が第2供給電力を変更する際の逆潮流の判断基準である逆潮流閾値は、共に0kWであるとしているが、電源システム100全体で逆潮流を低減するための判断基準であれば、値は異なってもよい。
次に、信号制御部40が所定のオフセットを設ける動作について図2を用いて説明する。
図2に示すように、電流センサ400は、電流センサ400が設置されている位置における電力線において、流れる電流を検出し、電流測定抵抗60を流れるように導線に電流を流す。
差動増幅器50は、電流測定抵抗60を流れる電流および電流測定抵抗60の抵抗値に基づいて、電流測定抵抗60で消費される電力を検出する。差動増幅器50は、電流測定抵抗60で消費される電力を、第1の信号を用いて第1制御部26に伝達する。また、差動増幅器50は、電流測定抵抗60の電圧値を第2の信号を用いて第2制御部36に伝達する。
第1制御部26および第2制御部36は、既知の電流測定抵抗60の電気抵抗値から、電流センサ400が設置されている位置における電力線に流れる電流を取得することができる。そして、第1制御部26および第2制御部36は、その電流と電流センサ400が設置される電力線における電圧とに基づいて、電力系統200および電力負荷300の間における順潮流および逆潮流を電力として取得する。
つまり、第1制御部26は、電流センサ400から検出する第1の信号に基づく電力値を取得し、第2制御部36は、電流センサ400から検出する第2の信号に基づく電力値を取得する。
信号制御部40は、図2に示すように、第1の信号が伝達される信号経路および第2の信号が伝達される信号経路の分岐点Xと、第2電源装置30との間に配置される。信号制御部40は、第2制御部36が検出する第2の信号が、第1制御部26が検出する第1の信号に対して、所定のオフセットを設けるように制御する。なお、本実施形態において、信号制御部40は、上述した位置に配置されているが、これに限らない。信号制御部40は、例えば、第1の信号が伝達する信号経路および第2の信号が伝達する信号経路の分岐点Xと、第1電源装置20との間に配置されてもよい。また、信号制御部40は、第1の信号と第2の信号との間に所定のオフセットを設けることができれば、異なるオフセットを設定可能な信号制御部Aおよび信号制御部Bなど複数の信号制御部40を備えた態様であってもよい。この場合、分岐点Xと第1電源装置20との間に信号制御部Aを配置し、分岐点Xと第2電源装置30との間に信号制御部Bを配置すればよい。
所定のオフセットは、例えば、時間的なオフセットまたは電力的なオフセットが挙げられる。また、所定のオフセットは、時間的なオフセットおよび電力的なオフセットの両方を含むオフセットであってもよい。
時間的なオフセットは、例えば、100msのオーダーの時間であるが、これに限らず、時間的なオフセットを設けることができれば、任意のオーダーの時間であってもよい。電力的なオフセットは、例えば、数10Wのオーダーの電力であるが、これに限らず、電力的なオフセットを設けることができれば、任意のオーダーの電力であってもよい。
信号制御部40は、所定のオフセットを設ける回路等である。信号制御部40は、例えば、オペアンプ等の回路である。また、信号制御部40は、オペアンプに限らず所定のオフセットを設けることができるものであれば、任意のものであってもよい。
信号制御部40は、第2の信号を取得し、所定のオフセットを設けた上で、出力する。
通常、電源システム100が信号制御部40を備えていない場合、電力負荷300の消費電力が急減し、電力系統200の急減のみでは逆潮流を抑制することができないときには、第1制御部26は、第1の信号に基づく電力値が0kWを下回ると判断する。このとき、第2制御部36は、第2の信号に基づく電力値が0kWを下回ると判断する。つまり、第1制御部26および第2制御部36は共に、供給電力を低減する必要があると判断する。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、それぞれ個別に供給電力を低減するように制御するため、必要以上に供給電力を低減してしまう場合がある。すなわち、第1制御部26および第2制御部36から供給される供給電力の合計が電力負荷300の消費電力よりも下回るように制御される場合がある。このような場合、第1制御部26および第2制御部36は、電力負荷300の消費電力に対し、効率よく供給電力を適応させにくい。
一方、本実施形態に係る電源システム100では、例えば、第2制御部36が検出する第2の信号が、第1制御部26が検出する第1の信号よりも遅くなるように、信号制御部40を設けることにより、電流センサ400が逆潮流を検出した際に、第1制御部26が検出する電力値が0kWを下回るタイミングと、第2制御部36が検出する電力値が0kWを下回るタイミングとをずらすことができる。これにより、本実施形態では、第1供給電力と第2供給電力とが低減し始めるタイミングをずらすことができる。そのため、本実施形態では、例えば、第1供給電力の出力を低減するように制御し、第2供給電力の出力を変更しない制御を行うことができるため、電力負荷300の消費電力の減少が小さい場合に効率よく第1電源装置20および第2電源装置30を制御できる。このように、本実施形態では、第1供給電力および第2供給電力を効率よく制御することが可能となるため、逆潮流を迅速に低減することが可能となる。
次に、電源システム100の具体的な制御動作について、図3−図9を用いて説明する。
以下、図面において時間的なオフセットはT、電力的なオフセットはEと表記する。
図3に示すように、第1電源装置20をマスタ、第2電源装置30をスレーブとして制御する電源システム100について説明する。本実施形態において、制御動作の実行前の状態では、第1電源装置20を定格電力(3kW)の第1供給電力を出力し、第2電源装置30を定格電力(3kW)の第2供給電力を出力しているものとする。また、電力負荷300の消費電力は8kW、電力系統200からの順潮流は2kWであるとする。以後、この状態において電力負荷300の消費電力が8kWから4kWに急減した際の第1制御部26および第2制御部36の制御動作について説明する。また、第1制御部26が検出する第1の信号は、電力系統200から電力負荷300への順潮流の値であり、第2制御部36が検出する第2の信号は、信号制御部40による所定のオフセットが設けられている電力系統200から電力負荷300への順潮流の値である。
図4(A)に示すように、電力負荷300の消費電力が8kWから4kWに急減すると、電力系統200は、電力系統200への逆潮流が生じないように、順潮流をまず可能な限り低減する。本実施形態では、電力系統200から出力された2kWを0kWになるように低減する。このとき、第1電源装置20および第2電源装置30の負荷追従による出力制御が直ちに実行できない場合に、少量の電力が電力系統200に逆潮流されることで、順潮流の値が0kWを下回る場合がある。第1制御部26は、取得した順潮流の値が逆潮流閾値として設定した0kWを下回るときに、第1供給電力の出力を残りの2kW分低減する制御を行う。具体的に、図4(A)に示すように、第1供給電力は、3kWから1kWへと変更される。
信号制御部40は、第2制御部36が順潮流を検出するタイミングが、第1制御部26が順潮流を検出するタイミングよりも遅くなるように時間的なオフセットを設ける。図4(B)に示すように、第2制御部36は、第1制御部26が順潮流の値を検出する時間よりも所定の時間分遅れた順潮流(以下、疑似順潮流とする)を検出する。疑似順潮流は、第1供給電力が3kWから1kWに低減されたことにより、0kWを下回らない。よって、第2制御部36は、これ以上の供給電力の低減が必要ではなくなったため、第2供給電力を低減可能な状態ではあるが、低減せずに、そのままの出力を維持することができる。
このように、本実施形態においては、図4(C)に示すように、第1制御部26および第2制御部36は、第1の信号に基づく電力値および第2の信号に基づく電力値の少なくとも一方(本実施形態では第1の信号に基づく電力値)が所定の逆潮流閾値を下回るとき、第1供給電力および第2供給電力の少なくとも一方が低減可能となるように制御する第1の変更を実行する。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、電力負荷300の消費電力が急減したとしても、供給電力を低減する優先順位の高い順番に、第1供給電力および第2供給電力を低減することができるため、第1供給電力および第2供給電力の合計が電力負荷300の消費電力に略等しくなるように制御できる。その結果、本実施形態では、第1供給電力および第2供給電力を効率よく制御することが可能となるため、逆潮流を迅速に低減することが可能となる。
また、図4(C)に示すように、信号制御部40は、マスタである第1電源装置20の第1供給電力が、第2供給電力よりも早く低減可能となるように、時間的なオフセットを設けてもよい。これにより、本実施形態では、スレーブである第2電源装置30の制御を効率よくマスタである第1電源装置20の制御に適応させることができる。
また、図4(C)に示すように、信号制御部40は、第1供給電力と第2供給電力とが、同時期に低減することが無いように、時間的なオフセットを設けてもよい。これにより、第1供給電力と第2供給電力の合計が電力負荷300の消費電力を下回る時間帯を短くすることができる。その結果、本実施形態では、第1供給電力および第2供給電力の合計が必要以上に低減した後の供給電力の復元時に、第1供給電力および第2供給電力の合計が、電力負荷300の消費電力以上になることによる逆潮流の発生を抑制することができる。
次に、第1の変更後における第1供給電力および第2供給電力の決定方法について説明する。
図4(C)に示すように、第1供給電力および第2供給電力の第1の変更後の値は、第1供給電力が1kW、第2供給電力が3kWである。一般的に、複数の燃料電池を有する電源システムにおいて、発電効率を重視する場合には、可能な限り、複数の燃料電池の発電電力を定格電力にすればよい。一方、電源システムの各燃料電池の寿命を延ばすことを重視する場合には、可能な限り複数の燃料電池の発電電力を等しくすればよい。
電源システム100の効率を重視する場合には、図4(C)に示すように、まず、第1制御部26は、マスタである第1供給電力が定格電力の3kWとなるように第1供給電力を決定する。また、第1制御部26は、電力負荷300の消費電力である4kWから第1供給電力の定格電力である3kWを差し引いた残りの1kWを、スレーブである第2供給電力が担うように第2供給電力を決定する。このような制御では、マスタに設定した電源(本実施形態では第1電源装置20)を定格電力で動作させることができるため、発電効率を高めることができる。
また、電源システム100の寿命を重視する場合には、図5に示すように、第1制御部26は、電力負荷300の消費電力を取得し、それに基づいて第1供給電力および第2供給電力が略等しくなるように決定する。具体的に、第1制御部26は、電力負荷300の消費電力である4kWを第1供給電力に2kWおよび第2供給電力に2kWのように均等に割当てるように第1供給電力および第2供給電力を決定する。
第1制御部26は、決定した第1供給電力および第2供給電力の値を第1通信部24に伝達する。第1通信部24は、取得した値を通信により第2通信部34に伝達する。第2制御部36は、第2通信部34からその値を取得する。つまり、第1制御部26および第2制御部36は、最終的な第1供給電力および第2供給電力の値を取得する。
本実施形態においては、第1電源装置20と第2電源装置30のそれぞれの定格電力の合計値(6kW)である定格閾値よりも電力負荷300の消費電力(4kW)が小さい。よって、第1制御部26および第2制御部36は、電源システム100の効率を重視する第1モードと寿命を重視する第2モードの動作のどちらを優先して実行するかを選択して制御する第2の変更を実行することができる。
図4(C)に示すように、第1モードは、例えばマスタである第1制御部26が、第1供給電力を優先的に出力し、第2制御部36が、第2供給電力を電力負荷300の消費電力から第1供給電力を差し引いた残りの電力を出力するモードである。また、優先的に出力する電源装置は、第2電源装置30であってもよい。これにより、本実施形態では、第1制御部26もしくは第2制御部36が第1電源装置20および第2電源装置30のうち劣化していない電源装置を選択して優先的に出力させるように制御することによって、電源システム100全体の寿命を延ばすことができる。第1制御部26および第2制御部36は、定期的に各電源装置の劣化度に関する情報を収集し、該情報に基づいて優先的に出力する電源装置を選択するようにしてもよい。また、本実施形態においては、マスタである第1制御部26が、第1供給電力および第2供給電力を決定しているが、スレーブである第2制御部36が行ってもよい。これにより、第1制御部26もしくは第2制御部36が定期的に、第1電源装置20および第2電源装置30のうち劣化していない電源装置がマスタとなるように選択することで、電源システム100全体の寿命を延ばすことができる。
一方、図5に示すように、第2モードは、例えば、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力を略等しい電力とするモードである。
次に、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力が決定した値になるように第2の変更を実行する。
このとき、第1制御部26および第2制御部36は、電力系統200への逆潮流が発生しないように第1供給電力および第2供給電力を変更する。具体的に、第1制御部26が第1供給電力を第1の速度で増加させる一方で、第2制御部36は、第2供給電力を第1の速度と同じ速度である第2の速度で減少させる。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力の合計の供給電力を電力負荷300の消費電力と略等しい状態で維持したまま第2の変更を実行することができる。
このように、本実施形態においては、第1制御部26および第2制御部36は、電力負荷300および電源システムの定格電力に相当する所定の定格閾値(本実施形態では6kW)に基づいて、第1供給電力と第2供給電力を制御する第2の変更を実行する。これにより、本実施形態では、電力負荷300の消費電力の値に応じて、電源システム100における優先動作を実行することができる。
また、本実施形態においては、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力と第2供給電力との合計が所定の定格閾値以下である場合、第1供給電力と第2供給電力との合計が電力負荷300の消費電力と略等しくなるように制御する第2の変更を実行する。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、電力系統200への逆潮流を抑制しながら、電源システム100における優先動作を実行することができる。
また、本実施形態においては、所定のオフセットとして時間的なオフセットとしているが、これに限らず、電力的なオフセットとしてもよい。電力的なオフセットについては、図6および図7を用いて説明する。信号制御部40は、第2制御部36が検出する第2の信号に基づく電力値(疑似順潮流の電力値)が、第1制御部26が検出する第1の信号に基づく電力値(順潮流の電力値)に対して、2kW分大きくなるように、電力に起因する所定のオフセットを設けている。これにより、時間的なオフセットと同様に第1制御部26が検出する電力値が0kWを下回るタイミングと、第2制御部36が検出する電力値(疑似順潮流)が0kWを下回るタイミングとをずらすことができる。これにより、本実施形態では、第1供給電力と第2供給電力とが低減し始めるタイミングをずらすことができる。
次に、図8に示すように、電力負荷300の消費電力が、8kWから6.4kWに急減した場合の例について説明する。つまり、電力負荷300の消費電力が第1電源装置20および第2電源装置30の定格電力よりも大きい電力であるケースである。
図9に示すように、第1制御部26および第2制御部36は、第1の変更において、第1供給電力および第2供給電力を共に、変更しないように制御する。具体的に、図9に示すように、所定のオフセットとして時間的なオフセットを適用した電源システム100における電力負荷300の消費電力が8kWから6.4kWに急減すると、電力系統200は、電力系統200への逆潮流が生じないように、順潮流を可能な限り低減するため、1.6kW低減する。第1制御部26および第2制御部36は、この順潮流の変化、すなわち順潮流の値が2kWから0.4kWに低減したことを第1の信号および第2の信号として検出する。
第1制御部26は、検出する第1の信号に基づく電力値が0.4kWであり、0kWを下回らないため、第1制御部26は、第1供給電力を低減しないように制御する。これにより、電力系統200からの順潮流のみを低減するだけで、電力負荷300の急減に対応することができる。また、第2制御部36も第2供給電力を低減する必要がなくなるので、第2供給電力を低減しないように制御する。これにより、第1供給電力および第2供給電力は、略等しく、且つ、定格出力となるため、電源システム100の出力効率を高めることができるため、さらに寿命を延ばすことができる。
なお、本実施形態において、燃料電池として、固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)を適用する場合には、出力電力の増加に時間がかかってしまう。第1電源装置20および第2電源装置30にSOFCを用いる場合、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力の変動速度の絶対値を、SOFCの出力増加可能速度よりも小さくすればよい。
具体的に、第1制御部26は、SOFCの出力増加可能速度よりも小さくなるように第1供給電力を増加させる第1の速度を決定する。第1制御部26は、その決定した速度を第2制御部36に伝達する。第2制御部36は、取得した第1の速度の符号を反転させて、第2供給電力を変更する第2の速度を決定する。第1制御部26は、第1の速度で第1供給電力を変更し、第2制御部36は、第2の速度で第2供給電力を変更する。
このように、第1制御部26が、SOFCの出力増加可能速度よりも小さくなるように第1供給電力を増加させる第1の速度を決定することで、電源装置にSOFCを用いる場合に、効率よく各電源装置の出力を制御することができる。
(電源システムの制御方法)
以下、本発明の実施形態に係る電源システム100の制御方法について、図10−11を用いて説明する。
図10に示すように、信号制御部40は、第1電源装置20が検出する第1の信号に基づく電力値と第2電源システムが検出する第2の信号に基づく電力値との間に所定のオフセットを設ける(ステップS11)。本実施形態において、所定のオフセットは、第2制御部36が第2の信号を検出するよりも第1制御部26が第1の信号を検出するのが早くなるように設けられるとする。
次に、第1制御部26が第1の信号を検出する(ステップS12)。なお、ステップS12はステップ11の後における動作としているが、ステップS12がステップ11の後における動作であってもよい。
第1制御部26は、ステップS12で検出した第1の信号に基づく電力値が0kWを下回るか否かを判定する(ステップS13)。第1制御部26は、電流センサ400からの第1の信号に基づく電力値が0kWを下回る(ステップS13:Yes)と、逆潮流が起きると判定し、第1供給電力を急減する第1の変更ステップ(ステップS14)を実行し、その後、ステップ15に進む。一方、第1の信号に基づく電力値が0kWを下回らない場合(ステップS13:No)、第1電源装置20および第2電源装置30から電力系統200への逆潮流が発生していないことになる。第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力が各電源装置の定格出力となるように制御する(ステップS18)。
次に、第2制御部36が第2の信号を検出する(ステップS15)。第2制御部36は、ステップS15で検出した第2の信号に基づく電力値が0kWを下回るか否かを判定する(ステップS16)。第2制御部36は、電流センサ400からの第2の信号に基づく電力値が0kWを下回る(ステップS16:Yes)と、逆潮流が起きると判定し、第2供給電力を急減する第2の変更ステップ(ステップS17)を実行し、供給電力決定処理(ステップS20)へと進む。
一方、電流センサ400からの第2の信号に基づく電力値が0kWを下回らない場合(ステップS16:No)、第2制御部36は、第1供給電力を低減するだけでよいと判定し、供給電力決定処理(ステップS20)へと進む。
次に、供給電力決定処理について図11を用いて説明する。
ステップS20の直前では、第1供給電力および第2供給電力は任意の値となっている。このとき、電源システム100を使用する状況によって、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力および第2供給電力を変更してもよい。電源システム100は、システムの効率を優先する制御もしくはシステムの寿命を延ばす制御を実行することができる。例えば、電源システム100の効率(供給電力の効率)を良くするには、電源装置を定格で出力する必要がある。一方、電源システム100の寿命を延ばすには、各電源装置の出力を等しくする必要がある。
そこで、供給電力決定処理では、供給電力の効率を重視するかを判定する(ステップS21)。電源システム100の効率を重視する場合(ステップS21:Yes)には、第1制御部26は第1供給電力を優先的に出力する(ステップS22)。これにより、第1制御部26は第1供給電力が定格出力となるように制御することになる。一方、電源システム100の寿命を重視する場合(ステップS21:No)には、第1制御部26および第2制御部36は、第1供給電力と第2供給電力を略等しくする(ステップS23)。
このように、本実施形態における電源システム100の制御方法は、第1電源装置20が電流センサ400から検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、第1電源装置20が電力負荷300に供給する第1供給電力を変更するステップA(ステップ14)と、第2電源装置30が電流センサ400から検出する第2の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、第2電源装置30が電力負荷300に供給する第2供給電力を変更するステップB(ステップ17)と、第1の信号と第2の信号との間に所定のオフセットを設けるステップとC(ステップ11)、を含む。これにより、第1供給電力および第2供給電力を効率よく制御することが可能となるため、逆潮流を迅速に低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、電源システム100の制御方法は、ステップAおよびステップBは、第1の信号に基づく電力値および第2の信号に基づく電力値がそれぞれ所定の逆潮流閾値を下回るとき、第1供給電力および第2供給電力の少なくとも一方を低減可能になるように制御する第1の変更ステップ(ステップ14、17)を含む。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、電力負荷300の消費電力が急減したとしても、供給電力を低減する優先順位の高い順番に、第1供給電力および第2供給電力を低減することができるため、例えば、第1供給電力および第2供給電力の合計が電力負荷300の消費電力に略等しくなるように制御できる(ステップ23)。これにより、電源システムの寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態においては、電源システム100の制御方法は、ステップAおよびステップBは、電力負荷300の消費電力および所定の定格閾値に基づいて、第1供給電力および第2供給電力を制御する第2の変更ステップ(ステップS22)を含む。これにより、第1制御部26および第2制御部36は、電力系統200への逆潮流を抑制しながら、電源システム100における優先動作を実行することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態において、マスタである第1電源装置20の第1制御部26が、第1電源装置20およびスレーブである第2電源装置30における種々の事項を決定しているが、これに限らず、適宜変更しても良い。
また、図2に示した電源システム100は、信号制御部40、差動増幅器50および電流測定抵抗60は、第1電源装置20および第2電源装置30に含まれていない構成としているが、これに限られない。例えば、図12に示すように、信号制御部40、差動増幅器50および電流測定抵抗60は、第1電源装置20および第2電源装置30にそれぞれ含まれる構成としてもよい。この場合、切換えスイッチ等を信号経路上に設けることで、信号制御部40は、第1の信号と第2の信号との間に所定のオフセットを設けることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記憶した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。また、この場合、前記記憶媒体には、ハードディスク装置、光ディスク、CD−ROM、CD−R、メモリカード、ROM等を用いることができる。
100 電源システム
200 電力系統
300 電力負荷
400 電流センサ
20 第1電源装置
30 第2電源装置
21 第1発電部
22 第1補機部
23 第1電力変換部
24 第1通信部
25 第1記憶部
26 第1制御部
31 第2発電部
32 第2補機部
33 第2電力変換部
34 第2通信部
35 第2記憶部
36 第2制御部
40 信号制御部
50 差動増幅器
60 電流測定抵抗
T 時間的なオフセットの値
E 電力的なオフセットの値

Claims (13)

  1. 電力系統と電力負荷との間に配置される第1電源装置と、
    前記第1電源装置と前記電力負荷との間に配置される第2電源装置と、
    前記電力系統と前記第1電源装置との間に設置される電流センサから検出する信号を制御する信号制御部と、を備え、
    前記第1電源装置は、前記第1電源装置が前記電流センサから検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第1電源装置が前記電力負荷に供給する第1供給電力を変更する第1制御部を有し、
    前記第2電源装置は、前記第2電源装置が前記電流センサから検出する第2の信号に基づく電力値と前記所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第2電源装置が前記電力負荷に供給する第2供給電力を変更する第2制御部を有し、
    前記信号制御部は、前記第1の信号と前記第2の信号との間に所定のオフセットを設けるように制御する、電源システム。
  2. 前記第1制御部および前記第2制御部は、前記第1の信号に基づく電力値および前記第2の信号に基づく電力値がそれぞれ前記所定の逆潮流閾値を下回るとき、前記第1供給電力および前記第2供給電力の少なくとも一方が低減可能になるように制御する第1の変更を実行する、請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記信号制御部は、前記第1供給電力が、前記第2供給電力よりも早く低減可能となるように前記所定のオフセットを設ける、請求項1または2に記載の電源システム。
  4. 前記信号制御部は、前記第1供給電力と前記第2供給電力とが、同時期に低減することが無いように、前記所定のオフセットを設ける、請求項1乃至3に記載の電源システム。
  5. 前記第1制御部および前記第2制御部は、前記電力負荷の消費電力および所定の定格閾値に基づいて、前記第1供給電力と前記第2供給電力を制御する第2の変更を実行する、請求項1乃至4に記載の電源システム。
  6. 前記第1制御部および前記第2制御部は、前記第1供給電力と前記第2供給電力との合計が前記所定の定格閾値以下である場合、前記合計が前記電力負荷の消費電力と略等しくなるように制御する前記第2の変更を実行する、請求項5に記載の電源システム。
  7. 前記第1制御部および前記第2制御部は、前記電力負荷の消費電力が前記所定の定格閾値未満である場合、
    前記第2供給電力よりも前記第1供給電力を優先的に出力する第1モードと、前記第1供給電力と前記第2供給電力とを略等しい電力とする第2モードと、を選択して制御する前記第2の変更を実行する、請求項6に記載の電源システム。
  8. 前記第1制御部および前記第2制御部は、前記電力負荷の消費電力が前記所定の定格閾値よりも大きい場合、前記第1供給電力および前記第2供給電力が定格電力となるように制御する前記第2の変更を実行する、請求項6に記載の電源システム。
  9. 前記所定のオフセットは、時間的なオフセットを含む、請求項1乃至8に記載の電源システム。
  10. 前記所定のオフセットは、電力的なオフセットを含む、請求項1乃至9に記載の電源システム。
  11. 電力系統と電力負荷との間に配置される第1電源装置と、
    前記第1電源装置と前記電力負荷との間に配置される第2電源装置と、
    前記電力系統と前記第1電源装置との間に設置される電流センサから検出する信号を制御する信号制御部と、を備える電源システムの制御方法において、
    前記第1電源装置が前記電流センサから検出する第1の信号に基づく電力値と所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第1電源装置が前記電力負荷に供給する第1供給電力を変更するステップAと、
    前記第2電源装置が前記電流センサから検出する第2の信号に基づく電力値と前記所定の逆潮流閾値との関係に応じて、前記第2電源装置が前記電力負荷に供給する第2供給電力を変更するステップBと、
    前記第1の信号と前記第2の信号との間に所定のオフセットを設けるステップCと、を含む、電源システムの制御方法。
  12. 前記ステップAおよび前記ステップBは、前記第1の信号に基づく電力値および前記第2の信号に基づく電力値がそれぞれ前記所定の逆潮流閾値を下回るとき、前記第1供給電力および前記第2供給電力の少なくとも一方を低減可能になるように制御する第1の変更ステップを含む、請求項11に記載の電源システムの制御方法。
  13. 前記ステップAおよび前記ステップBは、前記電力負荷の消費電力および所定の定格閾値に基づいて、前記第1供給電力および前記第2供給電力を制御する第2の変更ステップを含む、請求項12に記載の電源システムの制御方法。
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