JP4201750B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池等を用いて発電を行う発電システムに関し、特に交流負荷にて消費されない余剰電力を適切に処理する機能を有した発電システムに関する。
近年、病院、学校、一般家屋などにおいて利用可能な燃料電池等を用いた発電システムの研究が盛んである。図8に従来の発電システムのブロック構成図を示す。
図8の発電システムは、燃料電池、ガスタービン又はガスエンジン等を用いて発電を行い、直流電圧を出力する直流電源装置101と、直流電源装置101の出力電圧を異なる電圧値の直流電圧に変換して出力するDC/DCコンバータ103と、DC/DCコンバータ103の出力電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ104と、交流電圧にて駆動される交流負荷105と、逆潮流監視センサ106と、ヒータ等からなる余剰電力処理用負荷108と、余剰電力処理用負荷108に対するインバータ104の出力電力の供給/未供給を切り換えるためのスイッチ素子107と、から概略構成され、連系部109を介して商用交流電源10に接続されている。
図8の発電システムは、直流電源装置101と商用交流電源10とで系統連系を行うシステムであり、直流電源装置101が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるようになっている。従って、交流負荷105が必要とする電力に対してインバータ104の出力電力が不足している場合、その不足分は商用交流電源10からの商用電力にて補われる。つまり、交流負荷105は、インバータ104から供給される交流電圧にて、又はインバータ104から供給される交流電圧と商用交流電源10から供給される商用交流電圧との双方にて駆動される。
この発電システムを家庭用に用いることを考える。例えば交流負荷105としてのエアーコンディショナーが駆動状態から停止状態に突然切り換わり、交流負荷105の消費電力がインバータ104の出力電力よりも少なくなった場合、余った余剰電力は商用交流電源10側に流れ込もうとする。
この電力の商用交流電源10側への流れ込みを、一般に逆潮流というが、燃料電池等を用いた発電システムは、電力コスト等の関係から逆潮流を防止するように構成されるのが一般的であり、図8の発電システムも、逆潮流監視センサ106が逆潮流の発生を監視し、逆潮流の発生を防止するようになっている。
逆潮流監視センサ106が逆潮流の発生したこと、又は発生しそうなことを検出した場合、直流電源装置101の発電量が交流負荷105の消費電力に比して大きすぎるのであるから、逆潮流が発生しなくなる状態まで直流電源装置101の発電量(出力電力)を減少させるのが、本来的には望ましい。しかしながら、直流電源装置101として燃料電池から成るものを例にして考えた場合、燃料電池の発電量を急激に減少させることは通常困難である。
そこで、逆潮流監視センサ106は、逆潮流の発生したこと、又は発生しそうなことを検出した場合、商用交流電源10側に流れ込もうとする余剰電力を一時的に余剰電力処理用負荷108にて消費させるべくスイッチ素子107をオンにする。その後、逆潮流が発生しなくなる状態まで緩やかに直流電源装置101の発電量を減少させると共に、インバータ104の出力電力を減少させてから、スイッチ素子107をオフにして、インバータ104の出力を余剰電力処理用負荷108から切り離すようにしていた。これにより、逆潮流を防止しつつ、交流負荷105の消費電力が減少したことによって発生した余剰電力を処理することが可能となる。
ところで、落雷等の影響によって停電が発生した場合、商用交流電源10は、商用交流電圧の連系部109に対する出力を停止する。このような商用交流電圧の停止を、以下、「系統停止」という。系統停止が発生した場合、事後的に電力会社等による復旧作業が行われるが、そのときに個々の家庭の発電システムが運転していて逆潮流が生じると、復旧作業の妨げとなる。従って、系統停止が発生すると、その情報はインバータ104に伝送され、インバータ104の出力は停止するようになっている。
この系統停止が発生した場合、図8の発電システムでは、余剰電力を余剰電力処理用負荷108にて消費させることができない。インバータ104の出力そのものが停止するからである。従って、系統停止が起きた場合は、直流電源装置101による発電を急激に停止させることとなる。直流電源装置101が燃料電池から成る場合は、燃料電池本体内の水素等の可燃性ガスを窒素等の不活性ガスに置換し、燃料電池本体内の水素等の可燃性ガスを燃料電池本体内から排除する処理(以下、この処理を「パージ処理」という)などを行うことにより、発電を急激に停止させることになるが、このような処理は燃料電池にストレスを与えるため、直流電源装置101の寿命を低下させてしまうという問題があった。
図8の発電システムが有する上記問題に鑑み、図9に示すような発電システムが提案されている(例えば、下記特許文献1、2及び3を参照)。図9において、図8と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。図9の発電システムにおいては、スイッチ素子117を介して、DC/DCコンバータ103の出力電力が余剰電力処理用負荷108に供給されるようになっている。
このように構成すれば、交流負荷105の消費電力が減少したことによって発生した余剰電力を処理できるだけでなく、系統停止によってインバータ104の出力が停止した場合でも、直流電源装置101の出力電力が一定になるようにスイッチ素子117や余剰電力処理用負荷108を制御することによって、直流電源装置101が発電した電力を処理することができ、発電の急激な停止処理を回避することが可能となる。
特開昭60−117564号公報 特開平10−14252号公報 特開2001−68125号公報
しかしながら、図9の発電システムにおいて系統停止が発生すると、インバータ104の出力は直ちに停止し、瞬時にスイッチ素子117がオンとされるため、DC/DCコンバータ103側からスイッチ素子117を介して余剰電力処理用負荷108に、急激に電力が供給される。このような急激な電力の供給(急激な電流の流れ)は、スイッチ素子117やヒータ等の余剰電力処理用負荷108、配線に過大なストレスを与えることとなるため、結局、発電システムの寿命低下を招いてしまうという問題があった。また、図8又は図9の発電システムにおいて、交流負荷105の消費電力の減少に起因した逆潮流の発生を逆潮流監視センサ106が検出すると、瞬時にスイッチ素子107又は117がオンとされるため、上記と同様の問題(発電システムの寿命低下)が生じる。
そこで本発明は、発電システムの寿命低下を招くことなく、負荷の消費電力減少やインバータの停止によって生じた余剰電力を処理することができる発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の発電システムは、直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、前記交流負荷の消費電力が減少したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われる。
本発明に係る第2の発電システムは、直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、前記インバータの出力が停止したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われる。
直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、交流負荷の消費電力の減少(より詳しくは、例えば、交流負荷の消費電力がインバータの出力電力よりも小さくなるような減少)や系統停止等が生じた場合、交流負荷にて消費されない余剰電力が発生する。上記のように構成された第1の発電システムにおいては、交流負荷の消費電力の減少時に発生した余剰電力を、第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させることにより、直流負荷で処理することが可能である。また、第2の発電システムにおいては、系統停止時に発生した余剰電力を、第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させることにより、直流負荷で処理することが可能である。
ここで、第1DC/DCコンバータの出力電力は徐々に増加するようになっているため、第1DC/DCコンバータを構成するスイッチング素子及び平滑回路、直流負荷、並びに配線等に大きなストレスは加わらない。これにより、発電システムの長寿命化が実現される。加えて、急激な電流変化に伴うノイズ放射も抑制される。
また、例えば、前記電力制御部は、前記直流電源装置の出力電力が一定電力に保たれるように、前記直流電源装置、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御するようにするとよい。
交流負荷の消費電力の減少や系統停止が生じたからといって、直流電源装置の出力電力(発電量)を急激に減少させ、且つその減少を維持することは、直流電源装置の長寿命化の観点から望ましくない。そこで、電力制御部は、直流電源装置の出力電力を一定に保つようにしている。
また、例えば、第1の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させるとよい。
また、例えば、第2の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させるとよい。
また、例えば、第1の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、予め定められた許容時間内に前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させるようにしてもよい。
また、例えば、第2の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、予め定められた許容時間内に前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させるようにしてもよい。
交流負荷の消費電力の減少時や系統停止時において、第1DC/DCコンバータの出力電力を徐々に増加させるようにすると、余剰電力が処理しきれないタイミングが発生し得るが、上記のようにすれば、確実に余剰電力が処理される。
そして、例えば、前記許容時間は、前記直流電源装置が急激な出力電力の変動に耐えうる時間に基づいて設定される。
直流電源装置の出力電力を急激に変化させることは、直流電源装置にストレスを与えることもある。しかし、直流電源装置の特性に応じて定められた許容時間内であれば、直流電源装置は、急激な出力電力の変動に対して寿命に影響を与えることなく耐えることができるように設計されているのが通常である。従って、上記のように許容時間を定めれば、直流電源装置の寿命に悪影響を与えることがなく、発電システムの長寿命化に寄与する。
また、例えば、前記インバータの前段に設けられ、前記直流電圧を電圧値の異なる第2電圧に変換して前記インバータに出力する第2DC/DCコンバータを更に備え、前記第1DC/DCコンバータは、前記第2DC/DCコンバータを介することなく、前記直流電圧を前記第1電圧に変換して出力するようにしてもよい。
これにより、第1DC/DCコンバータは、第2DC/DCコンバータを介さずに前記直流電圧を入力し、直流負荷を駆動するため、第2DC/DCコンバータ及び第1DC/DCコンバータの2段のコンバータを介して直流負荷を駆動するよりも、発電システム全体の変換効率が向上する。
また、例えば、前記電力制御部は、前記一定電力の値、前記インバータの変換効率、及び前記第1DC/DCコンバータの変換効率に基づいて、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御することにより、前記直流電源装置の出力電力を前記一定電力に保つようにするとよい。
これにより、交流負荷の消費電力の減少や系統停止の前後において、直流電源装置の出力電力は正確に前記一定電力に保たれる。
また、例えば、第1の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少した後に前記交流負荷の消費電力が増加した場合、前記インバータの出力電力が増加するように、且つ前記第1DC/DCコンバータの出力電力が減少するように、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御してもよい。
また、例えば、第2の発電システムにおいて、前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止した後に前記インバータの出力を再開させる場合、前記インバータの出力電力が増加するように、且つ前記第1DC/DCコンバータの出力電力が減少するように、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御してもよい。
直流負荷は必ずしも駆動が必要な負荷とは限らないため、上記のようにインバータの出力電力の増加を優先させれば、発電システムの発電エネルギーがより有効利用される。
また、例えば、前記直流負荷は、水を加熱するためのヒータであって、前記電力制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させているとき、前記ヒータによって加熱される部分における水の流量を増加させるようにするとよい。
これにより、ヒータによって加熱される部分の異常加熱が防止される。
また、例えば、前記直流負荷は、水を加熱するためのヒータであって、前記電力制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させているとき、前記ヒータによって加熱された水の温度に応じて前記直流電源装置の出力電力を変化させるようにしてもよい。
これにより、水の不必要な加熱が抑制され、水の温度の不必要な上昇を防止することができる。また、無駄なエネルギー消費が抑制される。
また、例えば、前記直流電源装置は、燃料電池から構成するとよい。
上述した通り、本発明に係る発電システムによれば、発電システムの寿命低下を招くことなく、負荷の消費電力減少やインバータの停止によって生じた余剰電力を処理することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る発電システムにつき、図面に沿って具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る発電システムのブロック構成図である。
(図1:全体ブロック図)
図1の発電システムは、直流電源装置1と、第1DC/DCコンバータ2(以下、第1コンバータ2という)と、第2DC/DCコンバータ3(以下、第2コンバータ3という)と、インバータ4と、交流負荷5と、逆潮流監視センサ6と、電力制御部7と、直流負荷8とから概略構成され、連系部9にて商用交流電源10と接続されている。図中、連系部9より左側が構内側であり、右側が系統側である。商用交流電源10は、図8におけるものと同一のものである。落雷等によって商用交流電源10側からの商用交流電圧が連系部9に供給されなくなると(系統停止すると)、連系部9は、インバータ4及び電力制御部7の夫々に系統停止信号を出力する。
直流電源装置1は、燃料電池、ガスタービン又はガスエンジン等を用いて発電を行い、直流電圧(例えば、DC50V)を出力する。以下、直流電源装置1は、水素を燃料とした燃料電池から構成されているものを例として説明を行う。
第1コンバータ2は、直流電源装置1の出力電圧を入力し、その入力した電圧を異なる電圧値の直流電圧(例えば、DC25V)に変換して出力する。
第2コンバータ3は、直流電源装置1の出力電圧を入力し、その入力した電圧を異なる電圧値の直流電圧(例えば、DC140V)に変換して出力する。
インバータ4は、第2コンバータ3の出力電圧を入力し、その入力した電圧(直流電圧)を交流電圧(例えば、AC100V)に変換して出力する。インバータ4の出力側は逆潮流監視センサ6、連系部9を介して商用交流電源10に接続されており、通常、インバータ4の出力電圧は、商用交流電圧と等しい。また、インバータ4は、保護継電器を備えており、連系部9から系統停止信号を入力すると、電圧(電力)の出力を停止するようになっている。
直流電源装置1の出力電圧、出力電流を夫々、Vdc、Idcとする。第1コンバータ2の出力電圧をV1(第1電圧)とし、出力電流をI1とする。第2コンバータ3の出力電圧をV2(第2電圧)とし、出力電流をI2とする。インバータ4の出力電圧(交流電圧)、出力電流(交流電流)を夫々、Vac、Iacとする。尚、各電圧及び各電流は実効値である。
交流負荷5は、インバータ4から供給される交流電圧Vacを電源電圧として駆動する負荷であり、例えば、エアーコンディショナー(以下、エアコンという)、冷蔵庫等の家庭用の電気機器や、ベルトコンベア等の産業用の電気機器である。但し、交流負荷5が必要とする電力に対してインバータ4の出力電力が不足している場合、その不足分は商用交流電源10からの商用電力にて補われる。つまり、図1の発電システムは、直流電源装置1と商用交流電源10とで系統連系を行うシステムであり、直流電源装置1が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるようになっている。従って、交流負荷5は、インバータ4から供給される交流電圧にて、又はインバータ4から供給される交流電圧と商用交流電源10から供給される商用交流電圧との双方にて駆動されることになる。
逆潮流監視センサ6は、インバータ4からの電流が商用交流電源10側に流れていないか、即ち、逆潮流が発生していないかを監視(検出)し、その結果を電力制御部7に伝送する。交流負荷5の消費電力がインバータ4の出力電力より小さくなった場合、逆潮流は発生しうる。
より具体的には、逆潮流監視センサ6は、インバータ4の出力部と連系部9を接続する線路に流れる電流の向きと大きさを検出可能となっており、その向きと大きさに基づいて、逆潮流が発生しているか、又は逆潮流が発生しそうであるかを判断する(従って、逆潮流監視センサ6は、電流検出部とも呼べる)。また、逆潮流の検出と共に、商用交流電源10側から交流負荷5に供給される電流量又は電力量をも検出可能であり、その検出結果は電力制御部7に伝送される。
尚、逆潮流監視センサ6が、逆潮流が発生している、又は逆潮流が発生しそうであると判断し、その判断結果を電力制御部7に伝送している時を、以下、逆潮流検出時という。また、逆潮流検出時でも系統停止時(系統停止信号が電力制御部7に与えられている時)でもない時を、以下、通常運転時という。
電力制御部7は、逆潮流監視センサ6からの逆潮流に関する情報及び連系部9からの系統停止信号を参照しつつ、直流電源装置1、第1コンバータ2及びインバータ4の夫々の出力電力を制御する。これらの出力電力の制御手法に関しては、後に詳説する。
直流負荷8は、第1コンバータ2から供給される直流電圧V1にて駆動する負荷であり、例えば、抵抗体からなるヒータ等である。以下、直流負荷8は、水を加熱するためのヒータであるとして説明する。直流負荷8は、第1コンバータ2の供給する電力のみによって駆動されるものであってもいいし、第1コンバータ2の供給する電力と図示されない他の電源装置から供給される電力との双方によって駆動されるものであってもいい。
連系部9は、構内側の発電システムと、系統側の商用交流電源10とを接続している部分であり、構内側からはインバータ4の出力電圧が逆潮流監視センサ6を介して与えられ、系統側からは商用交流電源10からの商用交流電圧が与えられている。
(図2:直流電源装置)
図2に、直流電源装置1の構成を示す。直流電源装置1は、外部から供給される天然ガスやメタノール等の燃料ガスを水素リッチガス(水素が豊富なガス)に改質する改質器21と、外部から空気を取り入れ、電力制御部7からの空気量指令電圧に応じた量の空気を燃料電池本体23に供給する空気量調整部22と、改質器21から供給される水素リッチガス中の水素と空気量調整部22から供給される空気中の酸素とを電気化学的に反応させて発電を行い、電圧Vdcを出力する燃料電池本体23と、発電を停止或いは発電量を減少させる際に、燃料電池本体23内の水素ガスを窒素等の不活性ガスに置換して、燃料電池本体23内の水素ガスを燃料電池本体内から排除する(即ち、パージ処理を行う)パージ装置24と、から概略構成されている。
電力制御部7は、空気量調整部22に与える空気量指令電圧を変えることにより、燃料電池本体23に供給される空気量を変化させることができ、これによって、燃料電池本体23の発電量を制御することが可能となっている。通常運転時においては、燃料電池本体23に供給する単位時間当たりの水素リッチガスの量及び空気の量はそれぞれ略一定であり、直流電源装置1の発電量(出力電力)が、常に一定の電力Px(例えば、1キロワット)となるように、直流電源装置1は構成され、且つ電力制御部7は空気量調整部22に適切な空気量指令電圧を与えている。
(図3:第1コンバータ)
図3に、第1コンバータ2の回路構成例を示す。直流電源装置1から供給される電圧Vdcは、Pチャンネル(P形半導体)のMOSトランジスタ(絶縁ゲート型の電界効果トランジスタ)31のソース電極に供給され、そのドレイン電極はダイオード32のカソード及びインダクタ33の一端に共通接続されている。インダクタ33の他端は、直流負荷8に印加される出力電圧V1を平滑化するためのコンデンサ34を介して接地されている。また、ダイオード32のアノードは接地されている。ダイオード32、インダクタ33及びコンデンサ34は、第1コンバータ2の出力電圧V1を平滑化するための平滑回路を構成している。
また、出力電圧V1は抵抗35と抵抗36との直列回路を介して接地されており、抵抗35と抵抗36の接続点は、絶縁アンプ38の入力端子に接続されている。絶縁アンプ38の出力端子はエラーアンプ37の反転入力端子(−)に接続されている。絶縁アンプ38は、自身の入力端子に印加される電圧と同じ電圧を自身の出力端子から出力するバッファであるが、その入力端子と出力端子間は絶縁されている。
エラーアンプ37の非反転入力端子(+)には、電力制御部7が備えるデジタル/アナログ変換器(不図示)の出力端子が接続されており、その出力端子からアナログの指令電圧Vaが与えられている。また、エラーアンプ37の非反転入力端子(+)をノードN1と定める。
PWMコンパレータ41の反転入力端子(−)及び非反転入力端子(+)には、それぞれエラーアンプ37の出力電圧及び三角波発生回路42が出力する三角波状の電圧が与えられており、PWMコンパレータ41は、パルス幅変調された制御信号を、フォトカプラ等の絶縁素子を用いたドライブ回路39を介してMOSトランジスタ31のゲート電極に供給する。
エラーアンプ37において、出力電圧V1を抵抗35と抵抗36とにより分圧した電圧(即ち、エラーアンプ37の反転入力端子(−)の電圧)が、ノードN1の電圧(即ち、エラーアンプ37の非反転入力端子(+)の電圧)と比較され、定常状態においては、それら2つの電圧が等しくなるようにMOSトランジスタ31は制御される。これによって、抵抗35、36の抵抗値を夫々R1、R2とした場合、出力電圧V1は、V1=Va・(R1+R2)/R2が成立するように安定化される。
上述のように第1コンバータ2は構成されているので、電力制御部7は、指令電圧Vaを変化させることにより第1コンバータ2の出力電圧V1を制御することが可能となっている。また、直流負荷8が抵抗体のヒータであることからして、電力制御部7は、指令電圧Vaを変化させることにより第1コンバータ2の出力電力を制御することが可能となっている。
(図4:逆潮流検出時の動作)
次に、逆潮流検出時の発電システムの動作について、図4を用いて説明する。図4は、上から、それぞれ、直流電源装置1の出力電力Pdc、インバータ4の出力電力(有効電力)Pac、ノードN1の電圧、第1コンバータ2の出力電力P1を示している。ここで、Pdc=Vdc・Idc、Pac=Vac・Iac・(インバータ出力の力率)、P1=V1・I1、の各式が成立する。インバータ出力の力率は、VacとIacの位相差を求めることによって得られるものであり、例えば、電力制御部7がその力率を求めるようにすればよい。尚、インバータ出力の力率は、通常殆ど「1」とみなせるため、その場合は、Pac=Vac・Iacとなる。
まず、タイミングT1及びタイミングT1からタイミングT2に至るまでは、通常運転時となっており、上述したようにPdcが一定の電力Px(例えば、1キロワット)となるように、電力制御部7は、直流電源装置1、インバータ4及び第1コンバータ2の夫々の出力電力Pdc、Pac、P1を制御している。
具体的には、以下の式1が成立するようにPdc、Pac及びP1を制御している。
Px=Pdc=(P1÷η1)+(Pac÷(ηac×η2)) ・・・(式1)
但し、η1、ηac、η2は、夫々第1コンバータ2の変換効率(入力電力に対する出力電力の比)、インバータ4の変換効率、第2コンバータ3の変換効率である。各変換効率は、各出力電力に応じて変動し得るが、実測や計算等によって各出力電力に対する各変換効率を求めておき、それらを電力制御部7に予め記憶させておくことにより、電力制御部7は、上記式1が成立するように、各出力電力を制御可能となっている。
図4は、タイミングT1〜T2間において、電力制御部7が指令電圧Va(図3参照)をVa1(但し、Va1≧0V)に保ち、ノードN1の電圧をVa1にして、P1をVa1に応じた値に保つ例を示している。勿論、このVa1を0Vとしても構わない。この場合は、必要に応じて直流負荷8を他の電源回路(不図示)で駆動するようにしてもよい。
タイミングT2にて、交流負荷5の一部であるエアコンの運転がオンからオフに切り換えられることにより、交流負荷5の消費電力が減少し、一時的に、Pac>(交流負荷5の消費電力)となるとする。そうすると、インバータ4からの電力が商用交流電源10側に逆潮流しようとするため、その情報は逆潮流監視センサ6から電力制御部7に伝送される。この逆潮流に関する情報を受けた電力制御部7は、空気量調整部22に対する空気量指令電圧(図2参照)を変化させることにより、逆潮流が発生しなくなるまで直流電源装置1の出力電力Pdcを一定電力Pxから急激に減少させると共に、それに合わせてインバータ4の出力電力Pacを減少させる。
また、それと略同時に、電力制御部7は指令電圧Vaの増加を開始させる。より具体的には、タイミングT2からタイミングT3にかけて(例えば、数秒かけて)、指令電圧VaをVa1からVa2(但し、Va2>Va1)まで徐々に増加させる。これにより、第1コンバータ2の出力電圧P1も、タイミングT2からタイミングT3にかけてノードN1の電圧の変化に同期するように徐々に増加する。このように、第1コンバータ2の出力電力が徐々に増加する(ソフトスタートにて増加する)ため、MOSトランジスタ31や、ダイオード32、インダクタ33及びコンデンサ34にて構成される平滑回路、直流負荷8、MOSトランジスタ31と直流負荷8間の配線等に、大きなストレスは加わらない。このことは、発電システムの長寿命化に寄与する。加えて、急激な電流変化に伴うノイズ放射が抑制される。
また、タイミングT2にて、電力制御部7は、直流電源装置1の出力電力Pdcを急激に減少させるが、タイミングT2からタイミングT3にかけてP1が徐々に増加するのに併せて、その増加分を補うようにタイミングT2からタイミングT3にかけてPdcを、逆潮流が起こらない範囲で徐々に増加させる。尚、タイミングT2にて減少したインバータ4の出力電力Pacは、その後タイミングT4に至るまでは増加しないようにしている。
タイミングT3にて、ノードN1の電圧は電圧Va2と等しくなって第1コンバータ2の出力電力P1の増加は完了し、また、直流電源装置1の出力電力Pdcは一定電力Pxに回復する。タイミングT3からタイミングT4に至るまでの間、及びタイミングT4以降は、逆潮流は発生しておらず、また、タイミングT1〜T2間と同様に、上記式1が成立する。タイミングT1とタイミングT3では、インバータ4の変換効率等が異なり得るが、電力制御部7は、予め設定された一定電力Pxの値、インバータの変換効率ηac、第1コンバータ2の変換効率η1及び第2コンバータ3の変換効率η2に基づいて、Pac及びP1を制御することにより、Pdcを正確に一定電力Pxに保つようにしている。
そして、交流負荷5の消費電力が減少したことにより生じた余剰電力は、直流負荷8にて消費される。
また、タイミングT2〜T3間において、下記式2が成立するように電力制御部7がPdc、Pac及びP1を制御してもよい。
Pdc=(P1÷η1)+(Pac÷(ηac×η2)) ・・・(式2)
タイミングT4では、タイミングT2にて運転をオフとされたエアコンの運転がオンに切り換えられることにより、交流負荷5の消費電力が増加し、Pac<(交流負荷5の消費電力)となるとする。そうすると、商用交流電源10からの電流が交流負荷5に流れ込み、交流負荷5は、直流電源装置1が発電した電力と商用交流電源10による商用電力とで駆動されることになる。この時、商用交流電源10からの電流の流れ込みを検出した逆潮流監視センサ6は、その検出結果を電力制御部7に伝送する。この検出結果を受けた電力制御部7は、上記式1の成立を維持しつつ、且つ逆潮流が発生しない範囲で、指令電圧VaをVa2からVa1まで徐々に減少させて(例えば、数10msec〜数秒かけて)第1コンバータ2の出力電力P1を徐々に減少させると共に、インバータ4の出力電力Pacを徐々に増加させる。
交流負荷5の消費電力の減少によって生じた余剰電力を消費するために、タイミングT2〜T4にて第1コンバータ2の出力電力P1を増加させたのであるから、交流負荷5の消費電力が増加したのなら、インバータ4の出力電力Pacを増加させる一方、第1コンバータ2の出力電力P1を減少させるのが、発電システムが発電したエネルギーの有効利用にとって望ましいからである。尚、図4は、Pac及びP1がタイミングT1と同じ値に戻るように、指令電圧VaをVa1に戻す例を示しているが、指令電圧VaをVa1と異なるVa1’(但し、Va2>Va1’)にまで減少させるようにしても構わない。
また、燃料電池から成る直流電源装置1の出力電力Pdcは、常に一定電力に保たれることが望ましく、タイミングT2からT3間において、出力電力Pdcを一定電力Pxより小さくすることは、直流電源装置1の長寿命化の観点から、本来的には好ましくない。出力電力Pdcを一定電力Pxより小さくするために、燃料電池本体23に供給される空気量をタイミングT1おけるものより減少させれば、燃料電池本体23内は水素ガスが余った状態(以下、第1のガス余り状態という)となり、燃料電池本体23の劣化を招きうるからである。
しかしながら、燃料電池本体23は、比較的短時間(例えば、数秒程度)なら、寿命に影響を与えることなく第1のガス余り状態を耐えることができるように設計されているのが通常である。この寿命に影響を与えることなく第1のガス余り状態を耐えることができる時間、換言すれば、第1のガス余り状態による出力電力Pdcの変動に燃料電池本体23(又は直流電源装置1)が寿命に影響を与えることなく耐えうる時間を、第1の許容時間(例えば、数秒程度)という。この第1の許容時間は、燃料電池本体23又は直流電源装置1の設計時点で、燃料電池本体23の特性に応じて定められる。
そして、タイミングT2とタイミングT3間の時間tが上記第1の許容時間以下となるように、電力制御部7は、第1コンバータ2を制御する(即ち、指令電圧Vaを変化させる)と共に直流電源装置1を制御する。時間tは、「第1コンバータ2の出力電力P1の増加が完了するまでの時間」や「直流電源装置1の出力電力Pdcが、一時的に減少してから一定電力Pxに回復するまでの時間」と略等しいため、タイミングT2〜T3間の第1のガス余り状態による出力電力Pdcの急激な変動によって直流電源装置1の寿命が低下するといったことはない。
(図5:系統停止時の動作)
次に、系統停止時の発電システムの動作について、図5を用いて説明する。図5は、上から、それぞれ、直流電源装置1の出力電力Pdc、インバータ4の出力電力(有効電力)Pac、ノードN1の電圧、ノードN2の電圧、第1コンバータ2の出力電力P1を示している。図5において、図4と同一のものには同一の符号を付し、その再度の説明を省略する。まず、タイミングT6からタイミングT7に至るまでの動作は、図4のタイミングT1からタイミングT2に至るまでの動作と同様である。
タイミングT7にて、落雷等の影響により系統停止が発生すると、連系部9からの系統停止信号によりインバータ4の出力が停止する。また、連系部9からの系統停止信号を受けた電力制御部7は、空気量調整部22に対する空気量指令電圧(図2参照)を変化させることにより、直流電源装置1の出力電力Pdcを一定電力Pxから急激にゼロまで減少させる。
また、それと略同時に、電力制御部7は指令電圧Vaの増加を開始させる。より具体的には、タイミングT7からタイミングT8にかけて(例えば、数秒かけて)、指令電圧VaをVa1からVa3(但し、Va3>Va1)まで徐々に増加させる。これにより、第1コンバータ2の出力電圧P1も、タイミングT7からタイミングT8にかけてノードN1の電圧の変化に同期するように徐々に増加する。このように、第1コンバータ2の出力電力が徐々に増加する(ソフトスタートにて増加する)ため、MOSトランジスタ31や、ダイオード32、インダクタ33及びコンデンサ34にて構成される平滑回路、直流負荷8、MOSトランジスタ31と直流負荷8間の配線等に、大きなストレスは加わらない。このことは、発電システムの長寿命化に寄与する。加えて、急激な電流変化に伴うノイズ放射が抑制される。
また、タイミングT7にて、電力制御部7は、直流電源装置1の出力電力Pdcを急激にゼロまで減少させるが、タイミングT7からタイミングT8にかけてP1が徐々に増加するのに併せて、その増加分を補うようにタイミングT7からタイミングT8にかけてPdcを徐々に増加させる。
タイミングT8では、ノードN1の電圧は電圧Va3と等しくなって第1コンバータ2の出力電力P1の増加は完了し、また、直流電源装置1の出力電力Pdcは一定電力Pxに回復する。タイミングT8からタイミングT9に至るまでの間、及びタイミングT9以降は、タイミングT6〜T7間と同様に、上記式1が成立する。タイミングT6とタイミングT8では、インバータ4の変換効率等が異なり得るが、電力制御部7は、予め設定された一定電力Pxの値、インバータの変換効率ηac、第1コンバータ2の変換効率η1及び第2コンバータ3の変換効率η2に基づいて、Pac及びP1を制御することにより、Pdcを正確に一定電力Pxに保つようにしている。もっとも、タイミングT8においては、Pac=0、となっているため、一定電力Pxの値と第1コンバータ2の変換効率η1に基づいてP1を制御すれば、Pdcは正確に一定電力Pxに保たれる。
そして、系統停止が発生し、インバータ4の出力が停止したことにより生じた余剰電力は、直流負荷8にて消費される。
また、タイミングT7〜T8間において、上記式2が成立するように電力制御部7がPdc、Pac及びP1を制御してもよい。
タイミングT9で、系統側の復旧作業等により系統停止の原因が取り除かれ、再び連系部9に商用交流電源10からの商用交流電圧が供給されるようになる。これにより、連系部9からのインバータ4及び電力制御部7の夫々に対する系統停止信号は解除され、インバータ4は電力の出力の再開が可能な状態に戻される。系統停止信号の解除を認知した電力制御部7は、上記式1の成立を維持しつつ、且つ逆潮流が発生しない範囲で、指令電圧VaをVa3からVa1まで徐々に減少させて(例えば、数10msec〜数秒かけて)第1コンバータ2の出力電力P1を徐々に減少させると共に、インバータ4の電力の出力を再開させて出力電力Pacを徐々に増加させる。
系統停止によって生じた余剰電力を消費するために、タイミングT7〜T9にて第1コンバータ2の出力電力P1を増加させたのであるから、系統停止が解除されたなら、インバータ4の出力電力Pacを増加させる一方、第1コンバータ2の出力電力P1を減少させるのが、発電システムの効率的な運転にとって望ましいからである。尚、図5は、Pac及びP1がタイミングT6と同じ値に戻るように、指令電圧VaをVa1に戻す例を示しているが、指令電圧VaをVa1と異なるVa1’(但し、Va>Va1’)にまで減少させるようにしても構わない。
また、燃料電池から成る直流電源装置1の出力電力Pdcは、常に一定電力に保たれることが望ましく、タイミングT7からT8間において、出力電力Pdcを一定電力Pxより小さくすることは、直流電源装置1の長寿命化の観点から、本来的には好ましくない。出力電力Pdcを一定電力Pxより小さくするために、燃料電池本体23に供給される空気量をタイミングT6おけるものより減少させれば、燃料電池本体23内は水素ガスが余った状態(第1のガス余り状態)となり、燃料電池本体23の劣化を招きうるからである。
しかしながら、図4におけるものと同様、タイミングT7とタイミングT8間の時間tが上記第1の許容時間以下となるように、電力制御部7は、第1コンバータ2を制御する(即ち、指令電圧Vaを変化させる)と共に直流電源装置1を制御するため、タイミングT7〜T8間の第1のガス余り状態による出力電力Pdcの急激な変動によって直流電源装置1の寿命が低下するといったことはない。
(図6:直流負荷)
図6は、ヒータから成る直流負荷8が水を加熱する部分の構成を示したものである。加熱部51の内部には、所定の流量にて水が流れており、ヒータから成る直流負荷8は、第1コンバータ2から供給される電力量に応じて、この加熱部51内部の水を加熱する。この加熱された水は、配管52、53を通って貯湯タンク54に送られる。温度センサ55は、貯湯タンク54内の水(温水)の温度を検出し、その検出結果を電力制御部7に送る。また、電力制御部7は、加熱部51の内部に流れる水の流量を変化させることが可能となっている。
図4のタイミングT2〜T4間、又は図5のタイミングT7〜T9間における特異な動作について説明する。図4のタイミングT2〜T4間、又は図5のタイミングT7〜T9間においては、第1コンバータ2の出力電圧(出力電力)がタイミングT1又はTに比べて増加しているため、その増加量によっては加熱部51自体や加熱部51内部の水が高温になりすぎる(異常加熱される)場合が生じうる。そこで、電力制御部7は、図4のタイミングT2〜T4間、又は図5のタイミングT7〜T9間において、第1コンバータ2の出力電力を増加させた場合、加熱部51の内部に流れる水の流量が増加するように、加熱部51を制御する。これにより、加熱部51自体や加熱部51内部の水の異常加熱が防止される。

また、図4のタイミングT2〜T4間、又は図5のタイミングT7〜T9間においては、第1コンバータ2の出力電圧(出力電力)がタイミングT1又はTに比べて増加しているため、その増加量によっては貯湯タンク54の水が不必要に高温になりすぎる場合が生じうる。例えば、貯湯タンク54内の水の設定温度が40℃であるのに対して、実際は45℃になってしまうこともありえる。
そこで、電力制御部7は、図4のタイミングT2〜T4間、又は図5のタイミングT7〜T9間において、第1コンバータ2の出力電力を増加させた場合、温度センサ55による検出結果(即ち、貯湯タンク54内の水の温度)に応じて、直流電源装置1の出力電力Pdcを一定電力Pxから減少させる。
この際、直流電源装置1に何らストレスを与えることがないように緩やかな速度(例えば、−100ワット/数10秒)にて出力電力Pdcを減少させる。これにより、水の不必要な加熱が抑制されて貯湯タンク54内の水の温度が正しく設定温度に維持される。また、無駄なエネルギー消費も抑制される。
ところで、第1コンバータ2は直流負荷8に電力を供給するわけであるが、第1コンバータ2へ電力を供給する手法として、第2コンバータ3の出力電圧を第1コンバータ2の入力部に供給する手法が考えられる。この場合、直流電源装置1の出力電圧は、第2コンバータ3で変換された後、再度第1コンバータ2で変換されることになるため、直流負荷8に電力を供給するにあたっての変換効率は、η1×η2となる。
一方、本実施形態において、第1コンバータ2は、第2コンバータ3を介することなく、直流電源装置1の出力電圧Vdcを直接入力して電圧V1に変換し、直流負荷8に電力を供給するようにしているので、直流負荷8に電力を供給するにあたっての変換効率は、η1となる。つまり、上記手法のように第2コンバータ3及び第1コンバータ2の2段のコンバータを介して直流負荷8を駆動するよりも、発電システム全体の変換効率が優れていると言える。
(空気量無制御)
また、図4のタイミングT2〜T3間、又は図5のタイミングT7〜T8間において、直流電源装置1の出力電力Pdcを急激に変化(例えば、数msec〜数秒あたり、±100ワットの変化)させるべく、燃料電池本体23に供給される空気量を制御する手法を上述したが、図4のタイミングT1〜T4及びT4以降、並びに図5のタイミングT6〜T9及びT9以降の全てにわたって、空気量を変化させないようにしてもよい。つまり、通常運転時、逆潮流検出時及び系統停止時の全てにおいて、燃料電池本体23に供給する水素ガス及び空気の量を一定電力Pxに見合った一定量に保つのである。
この場合において、図4のタイミングT2のように交流負荷5の消費電力が減少した時、電力制御部7は第1コンバータ2の出力電力P1を徐々にしか増加させないため、直流電源装置1からの出力電力Pdcは、一時的に一定電力Pxより小さくなってからタイミングT2〜T3にかけて一定電力Pxまで回復することとなる(図4と同様となる)。同様に、図5のタイミングT7のようにインバータ4の出力が停止した時、電力制御部7は第1コンバータ2の出力電力P1を徐々にしか増加させないため、直流電源装置1からの出力電力Pdcは、一時的にゼロになってからタイミングT7〜T8にかけて一定電力Pxまで回復することとなる(図5と同様となる)。
直流電源装置1の出力電力Pdcが一時的に一定電力Px未満となっているのに拘わらず、燃料電池本体23に供給する水素ガス及び空気の量を一定量に保つと、燃料電池本体23内は、水素ガス及び空気(酸素ガス)が反応せずに余った状態となる。このような状態を、以下、「第2のガス余り状態」という。
この第2のガス余り状態を持続させることは、燃料電池本体23の劣化を招きうるが、燃料電池本体23は、比較的短時間(例えば、数秒程度)なら、寿命に影響を与えることなく第2のガス余り状態を耐えることができるように設計されているのが通常である。この寿命に影響を与えることなく第2のガス余り状態を耐えることができる時間、換言すれば、第2のガス余り状態を伴う出力電力Pdcの変動に燃料電池本体23(又は直流電源装置1)が寿命に影響を与えることなく耐えうる時間を、第2の許容時間(例えば、数秒程度)という。この第2の許容時間は、燃料電池本体23又は直流電源装置1の設計時点で、燃料電池本体23の特性に応じて定められる。
そして、タイミングT2〜T3間、又はタイミングT7〜T8間の時間tが上記第2の許容時間以下となるように、電力制御部7が第1コンバータ2を制御すれば(即ち、指令電圧Vaを変化させれば)第2のガス余り状態による出力電力Pdcの急激な変動によって直流電源装置1の寿命が低下するといったことはない。
(ローパスフィルタ)
また、図3に示す第1コンバータ2の回路構成を、図7の第1コンバータ2aように変形してもよい。以下の動作説明から明らかなように、上述してきた構成と同様の効果を実現することができるからである。図7において、図3と同一のものは同一の符号を付して、その説明を省略する。図7においては、電力制御部7が出力する指令電圧Vaが、抵抗61を介してエラーアンプ37の非反転入力端子(+)に供給されており、その非反転入力端子(+)と抵抗61の接続点は、コンデンサ62を介して接地されている。抵抗61とコンデンサ62は、ローパスフィルタ63を構成する。このローパスフィルタ63は、第1コンバータ2の出力電力P1が徐々に増加するようにするためのソフトスタート回路として機能する。
このように構成した場合、図4のタイミングT2において、電力制御部7は指令電圧Vaを瞬時にVa1からVa2に立ち上げるようにすればよい。そうすれば、ローパスフィルタ63の機能によりノードN1の電圧は徐々に増加することになり、第1コンバータ2aの出力電圧V1及び出力電力P1も徐々に増加することになる。また、タイミングT4において、電力制御部7は指令電圧Vaを瞬時にVa2からVa1に立ち下げるようにすればよい。そうすれば、ローパスフィルタ63の機能によりノードN1の電圧は徐々に減少することになり、第1コンバータ2aの出力電圧V1及び出力電力P1も徐々に減少することになる。
同様に、図5のタイミングT7において、電力制御部7は指令電圧Vaを瞬時にVa1からVa3に立ち上げるようにすればよい。そうすれば、ローパスフィルタ63の機能によりノードN1の電圧は徐々に増加することになり、第1コンバータ2aの出力電圧V1及び出力電力P1も徐々に増加することになる。また、タイミングT9において、電力制御部7は指令電圧Vaを瞬時にVa3からVa1に立ち下げるようにすればよい。そうすれば、ローパスフィルタ63の機能によりノードN1の電圧は徐々に減少することになり、第1コンバータ2aの出力電圧V1及び出力電力P1も徐々に減少することになる。
そして、タイミングT2〜T3間又はタイミングT7〜T8間の時間である時間tが上記第1の許容時間以下となるように、又は上記第2の許容時間以下となるように、ローパスフィルタ63の時定数(より具体的には、抵抗61の抵抗値及びコンデンサ62の静電容量値)を定めればよい。
(系統連系なし)
直流電源装置1と商用交流電源10とで系統連系を行う発電システムを例として説明したが、本発明は系統連系を行わずに、直流電源装置1が発電した電力のみで交流負荷5を駆動する発電システムにも適用可能である。このような発電システムのブロック構成は、図1から逆潮流監視センサ6、連系部9及び商用交流電源10を省略したものになる。この場合、系統停止に関して考慮する必要はないが、電力制御部7は、交流負荷5の消費電力の変動を監視し、交流負荷5の消費電力が減少してインバータ4の出力電力より小さくなった場合、図4に示す動作と同様の制御を行う。このような発電システムは、商用電力送電用の配線が施されていない灯台等の設備に、特に有効である。
本発明は、系統連系を行う発電システム、或いは系統連系を行うことなく単独運転を行う発電システムに好適である。また、本発明に係る発電システムは、一般家庭用の他、病院、学校、工場、事務所等、様々な場所に利用可能である。
本発明の実施の形態に係る発電システムのブロック構成図である。 図1の直流電源装置の構成を示す図である。 図1の第1DC/DCコンバータの回路構成図である。 図1の発電システムの動作を説明するための図である。 図1の発電システムの動作を説明するための図である。 図1の直流負荷が水を加熱する構成を示す図である。 図1の第1DC/DCコンバータの回路構成図の変形例である。 従来の発電システムのブロック構成図である。 従来の他の発電システムのブロック構成図である。
符号の説明
1 直流電源装置
2 第1DC/DCコンバータ
3 第2DC/DCコンバータ
4 インバータ
5 交流負荷
6 逆潮流監視センサ
7 電力制御部
8 直流負荷
9 連系部
10 商用交流電源
21 改質器
22 空気量調整部
23 燃料電池本体
24 パージ装置
51 加熱部
52、53 配管
54 貯湯タンク
55 温度センサ

Claims (13)

  1. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記交流負荷の消費電力が減少したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ
    前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させることを特徴とする発電システム。
  2. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記インバータの出力が停止したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ
    前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させることを特徴とする発電システム。
  3. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記交流負荷の消費電力が減少したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ、
    前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、予め定められた許容時間内に前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させることを特徴とする発電システム。
  4. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記インバータの出力が停止したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ、
    前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止したとき、一時的に前記直流電源装置の出力電力を減少させてから、予め定められた許容時間内に前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させるとともに、前記直流電源装置の出力電力を減少前の電力に回復させることを特徴とする発電システム。
  5. 前記許容時間は、前記直流電源装置が急激な出力電力の変動に耐えうる時間に基づいて設定されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の発電システム。
  6. 前記インバータの前段に設けられ、前記直流電圧を電圧値の異なる第2電圧に変換して前記インバータに出力する第2DC/DCコンバータを更に備え、
    前記第1DC/DCコンバータは、前記第2DC/DCコンバータを介することなく、前記直流電圧を前記第1電圧に変換して出力することを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載の発電システム。
  7. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記交流負荷の消費電力が減少したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ、
    前記電力制御部は、前記直流電源装置の出力電力が一定電力に保たれるように、前記直流電源装置、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御し、
    前記電力制御部は、前記一定電力の値、前記インバータの変換効率、及び前記第1DC/DCコンバータの変換効率に基づいて、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御することにより、前記直流電源装置の出力電力を前記一定電力に保つことを特徴とする発電システム。
  8. 直流電圧を発生して出力する直流電源装置を備え、前記直流電源装置が発電した電力を単独で、または商用電力とともに利用できるように構成された発電システムにおいて、
    前記直流電圧に基づく電圧を交流電圧に変換して交流負荷に供給するインバータと、
    前記インバータの入力側に設けられ、前記直流電圧に基づく電圧を電圧値の異なる第1電圧に変換して出力する第1DC/DCコンバータと、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電圧にて駆動される直流負荷と、
    前記インバータの出力が停止したとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電力が増加するように前記第1DC/DCコンバータを制御する電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部の前記制御による前記第1DC/DCコンバータの出力電力の増加は、その出力電力が徐々に増加するように行われ、
    前記電力制御部は、前記直流電源装置の出力電力が一定電力に保たれるように、前記直流電源装置、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御し、
    前記電力制御部は、前記一定電力の値、前記インバータの変換効率、及び前記第1DC/DCコンバータの変換効率に基づいて、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御することにより、前記直流電源装置の出力電力を前記一定電力に保つことを特徴とする発電システム。
  9. 前記電力制御部は、前記交流負荷の消費電力が減少した後に前記交流負荷の消費電力が増加した場合、前記インバータの出力電力が増加するように、且つ前記第1DC/DCコンバータの出力電力が減少するように、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御することを特徴とする請求項又は請求項に記載の発電システム。
  10. 前記電力制御部は、前記インバータの出力が停止した後に前記インバータの出力を再開させる場合、前記インバータの出力電力が増加するように、且つ前記第1DC/DCコンバータの出力電力が減少するように、前記インバータ及び前記第1DC/DCコンバータを制御することを特徴とする請求項又は請求項に記載の発電システム。
  11. 前記直流負荷は、水を加熱するためのヒータであって、
    前記電力制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させているとき、前記ヒータによって加熱される部分における水の流量を増加させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載の発電システム。
  12. 前記直流負荷は、水を加熱するためのヒータであって、
    前記電力制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電力を増加させているとき、前記ヒータによって加熱された水の温度に応じて前記直流電源装置の出力電力を変化させることを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載の発電システム。
  13. 前記直流電源装置は、燃料電池から構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れかに記載の発電システム。
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