JP2018139462A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過充電を防止することができる電源装置を提供すること。【解決手段】電池ユニットUにおいて、各外部端子P0,P1を繋ぐ電気経路L1にスイッチSW1が設けられ、電気経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池12とを繋ぐ電気経路L2に、スイッチSW2が設けられている。電気経路L1上において外部端子P0とスイッチSW1の間の接続点N2と、外部端子P2と、を接続する電気経路L4には、スイッチSW4が設けられている。電気経路L2におけるスイッチSW2とリチウムイオン蓄電池12の間の接続点N3と、電気経路L4におけるスイッチSW4と外部端子P2の間の接続点N4と、を接続する電気経路L3には、スイッチSW3が設けられている。そして、電気経路L2のうち、接続点N3とリチウムイオン蓄電池12との間の電気経路には、スイッチSW5が設けられている。【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の蓄電池を有する電源システムに適用される電源装置に関するものである。
従来、例えば車両に搭載される車載電源システムとして、発電機(例えば、MGUなど)に対して第1電源としての鉛蓄電池と第2電源としてのリチウムイオン蓄電池とが並列接続されているとともに、電気負荷に対して当該鉛蓄電池と当該リチウムイオン蓄電池とが並列接続されているシステムがある(例えば、特許文献1)。この車載電源システムでは、2つの蓄電池を使い分けながら各種電気負荷対して電力を供給するとともに、蓄電池を選択して発電機からの電力を充電している。このような電源システムにおいては、発電機と鉛蓄電池との間の第1電気経路、発電機とリチウムイオン蓄電池との間の第2電気経路、電気負荷とリチウムイオン蓄電池との間の第3電気経路、及び電気負荷と鉛蓄電池との間の第4電気経路にスイッチがそれぞれ設けられており、各スイッチの開閉により各蓄電池の充放電が制御される。
ところで、各電気経路に設けられたいずれかのスイッチに異常が発生する可能性がある。そして、スイッチの異常個所や異常状態によっては、鉛蓄電池に供給すべき発電電力がリチウムイオン蓄電池にも供給され、リチウムイオン蓄電池が過充電となる虞がある。
例えば、第1電気経路又は第4電気経路のスイッチにオフ故障が生じた場合、鉛蓄電池11に発電電力を供給し、かつ、電気負荷に電力が継続して供給するために、正常な他のスイッチを閉鎖することとなる。この場合、リチウムイオン蓄電池が過充電となる虞がある。
同様に、第2電気経路又は第3電気経路のスイッチにオン故障が生じた場合、鉛蓄電池11に発電電力を供給し、かつ、電気負荷に電力が継続して供給するために、正常な第1電気経路のスイッチ及び第4電気経路のスイッチを閉鎖することとなる。この場合も、リチウムイオン蓄電池が過充電となる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、過充電を防止することができる電源装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、第1の発明は、第1電流経路に並列接続された第1蓄電池及び第2蓄電池を備え、前記第1電流経路に発電機が接続されるとともに、前記両蓄電池の間の前記第1電流経路に対して並列に設けられた第2電流経路に電気負荷が接続される電源システムに用いられる電源装置において、前記第1電流経路のうち前記第2電流経路との並列部分において前記発電機との接続点よりも前記第1蓄電池の側に設けられる第1Aスイッチと、前記第1電流経路のうち前記第2電流経路との並列部分において前記発電機との接続点よりも前記第2蓄電池の側に設けられる第1Bスイッチと、前記第2電流経路において前記電気負荷との接続点よりも前記第1蓄電池の側に設けられる第2Aスイッチと、前記第2電流経路において前記電気負荷との接続点よりも前記第2蓄電池の側に設けられる第2Bスイッチと、前記第1電流経路において前記第1Bスイッチよりも前記第2蓄電池の側であって、かつ、前記第2Bスイッチよりも前記第2蓄電池の側に設けられる第3スイッチと、を備えたことを要旨とする。
第1Aスイッチ,第1Bスイッチ,第2Aスイッチ,第2Bスイッチを設けることにより、いずれか1カ所のスイッチに異常が生じても、他のスイッチを開閉することにより、第1蓄電池に発電電力を供給させるとともに、電気負荷への電力供給を維持することができる。その際、第2蓄電池にも充電される可能性もあるが、第5スイッチを開放させることにより、第2蓄電池への充電を規制し、第2蓄電池が過充電となることを防止できる。
第2の発明は、前記各スイッチの異常を判定する異常判定部と、前記各スイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御部と、を備え、前記スイッチ制御部は、前記スイッチの異常を判定した場合であって、前記第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させることを要旨とする。
これにより、スイッチの異常が判定された場合であって、第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合、第5スイッチを開放させることにより、第2蓄電池への充電を規制することができる。
第3の発明は、前記スイッチ制御部は、前記異常判定部により前記第1Aスイッチの異常が判定された場合、前記第1Bスイッチと、前記第2Aスイッチと、前記第2Bスイッチとを閉鎖させるとともに、前記異常判定部により前記第1Aスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させることを要旨とする。
第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合には、第3スイッチを開放させるため、第2蓄電池が過充電となることを防止できる。また、異常判定部により第1Aスイッチの異常が判定された場合、第1Bスイッチと、第2Aスイッチと、第2Bスイッチを閉鎖させることにより、第1蓄電池に発電電力を供給させるとともに、電気負荷への電力供給を維持することができる。
第4の発明は、前記スイッチ制御部は、前記異常判定部により前記第2Aスイッチの異常が判定された場合、前記第1Aスイッチと、前記第1Bスイッチと、前記第2Bスイッチを閉鎖させるとともに、前記異常判定部により前記第2Aスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させることを要旨とする。
第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合には、第3スイッチを開放させるため、第2蓄電池が過充電となることを防止できる。また、異常判定部により第2Aスイッチの異常が判定された場合、第1Aスイッチと、第1Bスイッチと、第2Bスイッチを閉鎖させることにより、第1蓄電池に発電電力を供給させるとともに、電気負荷への電力供給を維持することができる。
第5の発明は、前記スイッチ制御部は、前記異常判定部により前記第1Bスイッチ又は前記第2Bスイッチの異常が判定された場合、第1Aスイッチと前記第2Aスイッチを閉鎖させるとともに、前記異常判定部により前記第1Bスイッチ又は前記第2Bスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させることを要旨とする。
第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合には、第3スイッチを開放させるため、第2蓄電池が過充電となることを防止できる。また、異常判定部により第1Bスイッチ又は第2Bスイッチの異常が判定された場合、第1Aスイッチと、第2Aスイッチを閉鎖させることにより、第1蓄電池に発電電力を供給させるとともに、電気負荷への電力供給を維持することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行する車両において、当該車両の各種機器に電力を供給する車載電源システムを具体化するものとしている。
図1に示すように、本電源システムは、第1蓄電池としての鉛蓄電池11と、第2蓄電池としてのリチウムイオン蓄電池12と、を有する2電源システムであり、各蓄電池11,12からはスタータ16や、電気負荷13,15への給電が可能となっている。また、各蓄電池11,12に対しては回転電機14による充電が可能となっている。本システムでは、回転電機14に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されるとともに、電気負荷15に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されている。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて充放電時のエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。また、リチウムイオン蓄電池12は、それぞれ複数の単電池を有してなる組電池として構成されている。これら各蓄電池11,12の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
図示による具体的な説明は割愛するが、リチウムイオン蓄電池12は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUとして構成されている。本実施形態では、電池ユニットUにより「電源装置」が構成されている。図1では、電池ユニットUを破線で囲んで示す。電池ユニットUは、外部端子P0,P1,P2を有しており、このうち外部端子P0に鉛蓄電池11とスタータ16と電気負荷13が接続され、外部端子P1に回転電機14が接続され、外部端子P2に電気負荷15が接続されている。スタータ16は、エンジンを始動させる際に用いられる。
回転電機14は、3相交流モータや電力変換装置としてのインバータを有するモータ機能付き発電機であり、機電一体型のISG(Integrated Starter Generator)として構成されている。回転電機14は、エンジン出力軸や車軸の回転により発電(回生発電)を行う発電機能と、エンジン出力軸に回転力を付与する力行機能とを備えている。回転電機14は、発電電力を各蓄電池11,12や電気負荷15に供給する。
電気負荷15には、供給電力の電圧が一定、又は所定範囲内で変動することが要求される定電圧負荷が含まれる。電気負荷15は被保護負荷ともいえる。また、電気負荷15は電源失陥が許容されない負荷であるともいえる。
定電圧要求負荷である電気負荷15の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置、エンジンECU等の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。電気負荷15として、電動ステアリング装置やブレーキ装置等の走行系アクチュエータが含まれていてもよい。
電気負荷13は、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷である。電気負荷13の具体例としては、シートヒータやリヤウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の送風ファン等が挙げられる。
次に、電池ユニットUについて説明する。電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、各外部端子P0,P1を繋ぐ電気経路L1と、電気経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池12とを繋ぐ電気経路L2とが設けられている。このうち電気経路L1に第1AスイッチとしてのスイッチSW1が設けられ、電気経路L2に第1BスイッチとしてのスイッチSW2が設けられている。回転電機14の発電電力は、電気経路L1,L2を介して鉛蓄電池11やリチウムイオン蓄電池12に供給される。
なお、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12までの電気経路で言えば、接続点N1よりも鉛蓄電池11の側(外部端子P0の側)にスイッチSW1が設けられ、接続点N1よりもリチウムイオン蓄電池12の側にスイッチSW2が設けられている。
また、本実施形態の電池ユニットUでは、電気経路L1,L2以外に、電気経路L1上の接続点N2(外部端子P0とスイッチSW1の間の点)と、外部端子P2と、を接続する電気経路L4を有している。電気経路L4により、鉛蓄電池11から電気負荷15への電力供給を可能とする経路が形成されている。電気経路L4(詳しくは接続点N2−接続点N4の間)には、第2AスイッチとしてのスイッチSW4が設けられている。
また、電池ユニットUでは、電気経路L2の接続点N3(スイッチSW2とリチウムイオン蓄電池12の間の点)と、電気経路L4上の接続点N4(スイッチSW4と外部端子P2の間の点)と、を接続する電気経路L3が設けられている。電気経路L3により、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷15への電力供給を可能とする経路が形成されている。電気経路L3(詳しくは接続点N3−接続点N4の間)には、第2BスイッチとしてのスイッチSW3が設けられている。なお、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12までの電気経路で言えば、接続点N4よりも鉛蓄電池11の側にスイッチSW4が設けられ、接続点N4よりもリチウムイオン蓄電池12の側にスイッチSW3が設けられている。また、電気経路L1,L2が第1電流経路に相当し、電気経路L3,L4が、第2電流経路に相当する。
また、電気経路L2のうち、接続点N3とリチウムイオン蓄電池12との間の電気経路には、第3スイッチとしてのスイッチSW5が設けられている。なお、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12までの電気経路で言えば、スイッチSW2よりもリチウムイオン蓄電池12の側にスイッチSW5が設けられている。また、スイッチSW3よりもリチウムイオン蓄電池12の側にスイッチSW5が設けられている。
各スイッチSW1〜SW5は、それぞれ2つ一組の半導体スイッチを備えている。半導体スイッチは、MOSFETであり、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。なお、スイッチSW1〜SW5において、2つ一組のMOSFETを複数設けて、複数組のMOSFETを並列に接続するようにしてもよい。
電池ユニットUは、各スイッチSW1〜SW5を制御する制御部51を備えている。制御部51は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。制御部51の具体例としては、BMU(電池管理装置、バッテリーマネージメントユニット)などが考えられる。
制御部51は、各蓄電池11,12の蓄電状態等に基づいて、各スイッチSW1〜SW5等を制御する。例えば、制御部51は、リチウムイオン蓄電池12のSOC(残存容量:State Of Charge)を算出する。そして、制御部51は、そのSOCが所定の使用範囲内に維持されるように、各スイッチSW1〜SW5を制御して、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12の充電及び放電を制御する。すなわち、制御部51は、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを選択的に用いて充放電を実施する。これにより、制御部51は、各スイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御部として機能する。なお、スイッチSW5は、通常、閉鎖状態とされている。
ところで、スイッチSW1〜SW4のいずれかに異常が生じた場合において、車両の走行を維持するためには、鉛蓄電池11に発電電力が供給され、かつ、電気負荷15に電力が継続して供給されることが望ましい。しかしながら、異常が生じたスイッチの箇所によっては、鉛蓄電池11への充電電力がリチウムイオン蓄電池12へ供給され、過充電となる可能性がある。そこで、スイッチSW1〜SW4のいずれかに異常が生じた場合、制御部51は、以下のような第1異常処理〜第3異常処理を行っている。各異常処理は、所定周期ごとに実行される。
まず、第1異常処理について図2に基づき説明する。制御部51は、スイッチSW1に異常が生じたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、制御部51は、スイッチSW1を閉鎖させたにもかかわらず、電気経路L1に電流が流れない場合、オフ故障(開放し続け、閉鎖されない故障)が発生し、スイッチSW1に異常が生じたと判定する。なお、電気経路L1に電流が流れるか否かは、例えば、電気経路L1(接続点N1−N2間)にセンサを設け、センサにより検出される電流や電圧に基づき判定すればよい。スイッチSW1に異常が発生していないと判定した場合(ステップS101:NO)、制御部51は、第1異常処理を終了する。
スイッチSW1に異常が発生したと判定した場合(ステップS101:YES)、制御部51は、スイッチSW2,SW3,SW4を閉鎖(オン)させる(ステップS102)。
次に制御部51は、リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であるか否かを判定する(ステップS103)。リチウムイオン蓄電池12の電圧又はSOCには、適正な範囲が定められており、この範囲内で使用(充放電)することにより、過充電となることや、劣化が早くなることを防止することができる。所定の高蓄電状態とは、適正な範囲のうち、例えば、最もSOC(又は電圧)が高い蓄電状態のことを指す。なお、所定の高蓄電状態は、適正な範囲に限らず、任意に変更してもよいが、過充電となる直前の蓄電状態であることが望ましい。また、SOC又は電圧が、適正範囲における最高値以上の蓄電状態を、所定の高蓄電状態としてもよい。
リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態でないと判定した場合(ステップS103:NO)、制御部51は、第1異常処理を終了する。なお、この場合、スイッチSW5は、閉鎖状態とされる。
リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であると判定した場合(ステップS103:YES)、制御部51は、スイッチSW5を開放(オフ)させる(ステップS104)。これにより、電気経路L2が通電遮断の状態となり、リチウムイオン蓄電池12が充電されることはなくなり、過充電となることを制限できる。
次に、第2異常処理について図3に基づき説明する。制御部51は、スイッチSW4に異常が生じたか否かを判定する(ステップS201)。例えば、制御部51は、スイッチSW4を閉鎖させたにもかかわらず、電気経路L4に電流が流れない場合、オフ故障(開放し続け、閉鎖されない故障)が発生し、スイッチSW4に異常が生じたと判定する。なお、電気経路L4に電流が流れるか否かは、例えば、電気経路L4にセンサを設け、センサにより検出される電流や電圧に基づき判定すればよい。スイッチSW4に異常が発生していないと判定した場合(ステップS201:NO)、制御部51は、第2異常処理を終了する。
スイッチSW4に異常が発生したと判定した場合(ステップS201:YES)、制御部51は、スイッチSW1,SW2,SW3を閉鎖(オン)させる(ステップS202)。
次に制御部51は、リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であるか否かを判定する(ステップS203)。リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態でないと判定した場合(ステップS203:NO)、制御部51は、第2異常処理を終了する。なお、この場合、スイッチSW5は、閉鎖状態とされる。
リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であると判定した場合(ステップS203:YES)、制御部51は、スイッチSW5を開放(オフ)させる(ステップS204)。これにより、電気経路L2が通電遮断の状態となり、リチウムイオン蓄電池12が充電されることはなくなり、過充電となることを制限できる。
次に、第3異常処理について図4に基づき説明する。制御部51は、スイッチSW2又はスイッチSW3に異常が生じたか否かを判定する(ステップS301)。例えば、制御部51は、スイッチSW2を開放させたにもかかわらず、電気経路L2に電流が流れている場合、オン故障(閉鎖し続け、開放されない故障)が発生し、スイッチSW2に異常が生じたと判定する。なお、電気経路L2に電流が流れるか否かは、電気経路L2にセンサを設けて、センサにより検出される電流や電圧に基づき判定すればよい。スイッチSW3の場合も同様である。
スイッチSW2及びスイッチSW3に異常が発生していないと判定した場合(ステップS301:NO)、制御部51は、第3異常処理を終了する。スイッチSW2又はスイッチSW3に異常が発生したと判定した場合(ステップS301:YES)、制御部51は、スイッチSW1,SW4を閉鎖(オン)させる(ステップS302)。
次に制御部51は、リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であるか否かを判定する(ステップS303)。リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態でないと判定した場合(ステップS303:NO)、制御部51は、第3異常処理を終了する。なお、この場合、スイッチSW5は、閉鎖状態とされる。
リチウムイオン蓄電池12の所定の高蓄電状態であると判定した場合(ステップS303:YES)、制御部51は、スイッチSW5を開放(オフ)させる(ステップS304)。これにより、電気経路L2が通電遮断の状態となり、リチウムイオン蓄電池12が充電されることはなくなり、過充電となることを制限できる。これにより、制御部51は、各スイッチの異常を判定する異常判定部として機能する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
スイッチSW1〜SW4のいずれかに異常が生じた場合であっても、スイッチSW5を開放させることにより、リチウムイオン蓄電池12への充電を規制し、リチウムイオン蓄電池12が過充電となることを防止できる。このため、スイッチSW1〜SW4のうち、異常が生じていないスイッチを開閉させて、車両の走行を維持するために、鉛蓄電池11に発電電力を供給し、かつ、電気負荷15に電力が継続して供給することができる。
スイッチSW1の異常が判定された場合、スイッチSW2〜スイッチSW4を閉鎖させることにより、鉛蓄電池11に発電電力を供給させることができるとともに、電気負荷15への電力供給を維持することができる。
スイッチSW4の異常が判定された場合、スイッチSW1〜SW3を閉鎖させることにより、鉛蓄電池11に発電電力を供給させることができるとともに、電気負荷15への電力供給を維持することができる。
スイッチSW2又はスイッチSW3の異常が判定された場合、スイッチSW1,SW4を閉鎖させることにより、鉛蓄電池11に発電電力を供給させることができるとともに、電気負荷15への電力供給を維持することができる。
また、例えば、スイッチSW3のオン故障に基づき、スイッチSW3による抵抗が大きくなる場合、スイッチSW1,SW4を閉鎖させることにより、電気負荷15へ必要な電力を確実に供給することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
・制御部51は、スイッチSW1〜SW4の異常を判定した場合であって、リチウムイオン蓄電池12が高蓄電状態である場合に、スイッチSW5を開放させてもよい。この場合、正常なスイッチSW1〜SW4の開閉を任意に変更してもよい。例えば、スイッチSW3がオン故障した場合、スイッチSW1,SW4を迂回するバイパス経路が存在するのであれば、当該バイパス経路を通電状態とすればよく、必ずしもスイッチSW1,SW4を閉鎖しなくてもよい。
・制御部51が有するGND端子(グラウンド端子)を外部のGND端子に接続させて接地させる場合、制御部51のGND端子を、リチウムイオン蓄電池12と外部のGND端子との間における電気経路において、スイッチSW5よりも外部のGND端子側に接続されていてもよい。
・リチウムイオン蓄電池12とGND端子(グラウンド端子)との間における電気経路においてヒューズが設けられていてもよい。
・リチウムイオン蓄電池12とGND端子(グラウンド端子)との間における電気経路にスイッチSW5が設けられていてもよい。
・スイッチSW5は、機械式のリレースイッチでもよい。例えば、スイッチSW5を、常閉式のメカニカルリレーとしてもよい。スイッチSW5は、スイッチSW1〜SW4と比較してオンオフの機会が少なく、メカニカルリレーを用いた簡易構成でも対応可能である。
11…鉛蓄電池、12…リチウムイオン蓄電池、14…回転電機、15…電気負荷、51…制御部、L1〜L4…電気経路、N1〜N4…接続点、SW1〜SW5…スイッチ、U…電池ユニット。
Claims (5)
- 第1電流経路に並列接続された第1蓄電池(11)及び第2蓄電池(12)を備え、前記第1電流経路に発電機(14)が接続されるとともに、前記両蓄電池の間の前記第1電流経路に対して並列に設けられた第2電流経路に電気負荷(15)が接続される電源システムに用いられる電源装置(U)において、
前記第1電流経路のうち前記第2電流経路との並列部分において前記発電機との接続点(N1)よりも前記第1蓄電池の側に設けられる第1Aスイッチ(SW1)と、
前記第1電流経路のうち前記第2電流経路との並列部分において前記発電機との接続点(N1)よりも前記第2蓄電池の側に設けられる第1Bスイッチ(SW2)と、
前記第2電流経路において前記電気負荷との接続点(N4)よりも前記第1蓄電池の側に設けられる第2Aスイッチ(SW4)と、
前記第2電流経路において前記電気負荷との接続点(N4)よりも前記第2蓄電池の側に設けられる第2Bスイッチ(SW3)と、
前記第1電流経路において前記第1Bスイッチよりも前記第2蓄電池の側であって、かつ、前記第2Bスイッチよりも前記第2蓄電池の側に設けられる第3スイッチ(SW5)と、を備えた電源装置。 - 前記各スイッチの異常を判定する異常判定部(51)と、
前記各スイッチの開閉状態を制御するスイッチ制御部(51)と、を備え、
前記スイッチ制御部は、前記スイッチの異常を判定した場合であって、前記第2蓄電池が所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させる請求項1に記載の電源装置。 - 前記スイッチ制御部は、
前記異常判定部により前記第1Aスイッチの異常が判定された場合、前記第1Bスイッチと、前記第2Aスイッチと、前記第2Bスイッチとを閉鎖させるとともに、
前記異常判定部により前記第1Aスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させる請求項2に記載の電源装置。 - 前記スイッチ制御部は、
前記異常判定部により前記第2Aスイッチの異常が判定された場合、前記第1Aスイッチと、前記第1Bスイッチと、前記第2Bスイッチを閉鎖させるとともに、
前記異常判定部により前記第2Aスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させる請求項2又は3に記載の電源装置。 - 前記スイッチ制御部は、
前記異常判定部により前記第1Bスイッチ又は前記第2Bスイッチの異常が判定された場合、第1Aスイッチと前記第2Aスイッチを閉鎖させるとともに、
前記異常判定部により前記第1Bスイッチ又は前記第2Bスイッチの異常が判定された場合であって、前記第2蓄電池が前記所定の高蓄電状態である場合には、前記第3スイッチを開放させる請求項2〜4のうちいずれか1項に記載の電源装置。
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