JP2018139432A - 光送受信装置、光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

光送受信装置、光通信システム及び光通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光信号が本来の送信先装置ではない装置に転送された場合であっても、当該光信号に含まれる情報の秘匿性を確保できる光送受信装置、光通信システム、光通信方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の光送受信装置は、伝送路2から波長多重光信号を受信し、複数の光信号に分波する分波部と、分波部が分波した複数の光信号の各々を受信する複数の受信部と、互いに異なる波長の光信号を出力する複数の出力部と、受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、複数の出力部の少なくとも1つから出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する制御部と、複数の出力部から出力された複数の光信号を合波して伝送路2に出力する合波部とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、光送受信装置、光通信システム及び光通信方法に関する。
近年、トラフィックの増加に伴い、海底ケーブルシステムにおいて、回線(ライン)の広帯域化やネットワークの高機能化が求められている。そのため、OADM(Optical Add−Drop Multiplexer)や、ROADM(Reconfigurable Optical Add−Drop Multiplexer)といった技術が、海底ケーブルシステムに適用されている。
海底ROADMシステムでは、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信が用いられる。海底ROADMシステムでは、例えば、伝送装置がクライアント信号を、波長多重光信号として海底ケーブルに入力し、1つの光ファイバに複数のパスを収容することによって、ネットワークの柔軟性を向上している。
OADM機能を有する海底ケーブルシステムでは、光ファイバで構成されるケーブルを伝送する信号のトータルパワーは一定になるように設定されている。当該ケーブルの切断等によって信号の一部の波長成分が消失した場合には、当該信号の他の波長成分を増幅することによって、当該信号のトータルパワーが一定に保たれる。
しかし、信号の特定の波長成分のパワーだけを大きくすることによって、当該パワーが所定の値以上になると、光ファイバの非線形効果によって、信号の波形の劣化等を要因として光スペクトルに変化が生じ、当該信号の伝送品質が劣化してしまう。
特許文献1に記載の光通信システムは、ケーブルに障害が発生した場合に、ダミー光によって信号のトータルパワーを補正し、通信品質を担保する技術を開示する。特許文献1に記載の光通信システムにおいて、端局装置(光送信装置)は、ケーブル断障害が発生した場合に、光信号断が生じた箇所に応じたダミー光を生成するダミー光生成部を備え、送信する信号の強度(パワー)を一定に保つ。また、特許文献2は、信号波長のセキュリティ機能を高めるための構成を記載している。
特開2010−098547号公報 特開2011−082751号公報
上述した通り、特許文献1に記載の端局装置(光送信装置)は、光信号を補償するためにダミー光を生成する必要があり、ダミー光生成部を備えなければならない。
そこで、端局装置(光送信装置)がダミー光生成部を備えることなく光信号を補償するために、他の端局装置が送信している光信号によって、消失した光信号を補償することが考えられる。しかしながら、補償に用いた他の端局装置が送信した光信号が、当該光信号の本来の通信先ではない装置によって受信されてしまうことによって、当該光信号に含まれる情報の秘匿性が確保できないという問題が生じる。
本発明の目的は、上記問題を解決し、光信号が本来の送信先装置ではない装置に転送された場合であっても、当該光信号に含まれる情報の秘匿性を確保できる光送受信装置、光通信システム、光通信方法及びプログラムを提供することである。
本発明の光送受信装置は、波長多重光信号を受信し、複数の光信号に分波する分波部と、前記分波部が分波した複数の光信号の各々を受信する複数の受信部と、互いに異なる波長の光信号を出力する複数の出力部と、前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、前記複数の出力部の少なくとも1つから出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する制御部と、前記複数の出力部から出力された複数の光信号を合波して出力する合波部とを備える。
本発明の光通信システムは、波長多重光信号を出力する光通信装置と、前記波長多重光信号を受信し、複数の光信号に分波する分波部と、前記分波部が分波した複数の光信号の各々を受信する複数の受信部と、互いに異なる波長の光信号を出力する複数の出力部と、前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、前記複数の出力部の少なくとも1つから出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する制御部と、前記複数の出力部から出力された複数の光信号を合波して出力する合波部と、を備える光送受信装置と、を含むことを特徴とする。
本発明の光通信方法は、波長多重光信号を受信し、前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、出力する光信号に所定の変化を加えることを要求し、前記所定の変化を加えた光信号を含む、互いに異なる波長である複数の光信号を合波して出力する合波部とを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、波長多重光信号を受信する処理と、前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する処理と、前記所定の変化を加えた光信号を含む、互いに異なる波長である複数の光信号を合波して出力する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明は、光信号が本来の送信先装置ではない装置に転送された場合であっても、当該光信号に含まれる情報の秘匿性を確保できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態における光通信システムの構成例である。 本発明の第1の実施形態における光分岐装置3の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における光送受信装置1−3の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における光送受信装置1−3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における光分岐装置3の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態における光通信システムを伝送する光信号の状況を示す図である。 本発明の第3の実施形態における光分岐装置3が、光送受信装置1−3宛に波長多重光信号を出力する場合の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における光分岐装置3が、光受信装置1−1宛に波長多重光信号を出力する場合の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるWSSを用いた場合の光分岐装置3の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態における光送受信装置1−3の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるトランスポンダ14の構成例である。 本発明の第4の実施形態における光送受信装置1−3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるトランスポンダ14の他の構成例である。 本発明の第4の実施形態における光送受信装置1−3の他の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施形態における光送信装置1−2の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施形態における光送信装置1−2の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態における光送信装置1−2の構成例を示す図である。 本発明の第6の実施形態におけるトランスポンダ124の構成例である。 本発明の第6の実施形態における光送信装置1−2の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態におけるトランスポンダ124の他の構成例である。 本発明の第7の実施形態における光分岐装置3の構成例である。 本発明の第7の実施形態における光送受信装置1−3に含まれるトランスポンダ14の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施形態における可変DGD発生器の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施形態における可変DGD発生器の他の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施形態における光分岐装置3の構成例である。 本発明の第9の実施形態における光分岐装置3の構成例である。 本発明の第10の実施形態における光分岐装置3の構成例を示す図である。 本発明の第10の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第11の実施形態における光分岐装置3の構成例を示す図である。 本発明の第11の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第12の実施形態において伝送路2に障害が生じる前の通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第12の実施形態における通信システムのA基地局10−1と光分岐装置3の区間、及び、光分岐装置3とB基地局10−2の区間によって伝送される光信号を示す表である。 本発明の第12の実施形態において、一部の伝送路2に障害が生じ、一部の基地局10からの光信号が消失した場合の通信システムの構成例である。 本発明の第12の実施形態における通信システムのA基地局10−1と光分岐装置3の区間と、光分岐装置3とB基地局10−2の区間とにおいて、光信号を送受信しているトランスポンダ14の接続関係を示す表である。 本発明の第12の実施形態において、光分岐装置3が経路を切り替えた後のA基地局10−1と光分岐装置3の区間と、光分岐装置3とB基地局10−2の区間とにおいて、光信号を送受信しているトランスポンダ14の接続関係を示す表である。 本発明の第13の実施形態における光通信システムの構成例である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態における光通信システムの構成例である。図1に示すように、光通信システムは、波長多重光信号を受信する光受信装置1−1と、波長多重光信号を送信する光送信装置1−2と、波長多重光信号を送受信する光送受信装置1−3とを含む。また、図1に示す光通信システムは、波長多重光信号を伝送する伝送路2と、波長多重光信号を合波及び分岐する光分岐装置(Branch Unit:BU)3とを含む。
図2は、光分岐装置3の構成例を示す図である。光分岐装置3は、受信部30と、分波部32と、処理部33と、合波部34とを備える。
受信部30は、伝送路2から入力した波長多重光信号を受信する。
なお、光受信部30は、分岐部31であってもよい。この場合において、分岐部31は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方の波長多重光信号を分波部32へ入力し、他方の波長多重信号を他の外部装置(例えば、光受信装置1−1)に出力する。他方の波長多重光信号は、光分岐装置3に含まれる他のデバイス(図示していない)において所定の処理を施された後に、他の外部装置(例えば、光受信装置1−1)宛に出力される。なお、他方の波長多重光信号は、所定の処理を施す必要がない場合は、そのまま他の外部装置に出力される。
分波部32は、波長多重光信号を、第1の波長を含む第1の分波光と第2の波長を含む第2の分波光とに分波する。分波部32は、第1の分波光を処理部33に入力し、第2の分波光を合波部34に入力する。
処理部33は、分波部32から入力された第1の分波光に所定の処理を実施し、合波部34に出力する。なお、処理部33は、当該所定の処理として、出力する光信号に所定のパターンを含める。所定のパターンは、例えば、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンである。また、処理部33は、当該所定の処理として、出力する光信号にスクランブル処理を行ってもよい。また、処理部33は、当該所定の処理として、出力する光信号の伝送特性を劣化させてもよい。
合波部34は、処理部33から入力された所定の処理をされた第1の分波光と、分波部32から入力された第2の分波光とを合波して伝送路2に出力する。
図3は、本発明の第1の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。
受信部30は、伝送路2から入力した波長多重光信号を受信し、当該波長多重光信号を分波部32へ入力する(S101)。
分波部32は、波長多重光信号を、第1の波長を含む第1の分波光と第2の波長を含む第2の分波光とに分波し、当該第1の分波光を処理部33に入力し、当該第2の分波光を合波部34に入力する(S102)。
処理部33は、分波部32から入力された第1の分波光に所定の処理を実施し、所定の変化を加えて、合波部34に出力する(S103)。
合波部34は、処理部33から入力された所定の処理をされた第1の分波光と、分波部32から入力された第2の分波光とを合波して伝送路2に出力する(S104)。
上記のとおり、本発明の第1の実施形態の光分岐装置3は、例えばデータを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されている場合などに、当該データを含む光信号に対して所定の処理を実施する。所定の処理を実施した光信号は、例えば、所定のパターンを含む光信号や、スクランブル処理を行った光信号であり、元の光信号に含まれるデータを再現する(データを読み取る)ことが困難である。したがって、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されたとしても、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第2の実施形態において、本発明の第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第2の実施形態における光通信システムの構成例は、図1に示す光通信システムと同様である。
本発明の第2の実施形態において、光送受信装置1−3が受信する波長多重光信号には、所定の処理を加えられた光信号が含まれている場合がある。当該所定の処理は、光信号に重畳されているデータを抽出できないようにするためのものであり、光送信装置1−1又は光分岐装置3によって加えられる。すなわち、当該光送信装置1−1又は光分岐装置3は、光送受信装置1−3宛ではない光信号に対して当該所定の処理を加えることにより、当該光信号に重畳されたデータの秘匿性を確保する。
そのため、光送受信装置1−3において、所定の処理が加えられた光信号を受信した受信部には、光送受信装置1−3がデータの送受信に用いていないチャネルが割り当てられている可能性が高い。そして、光送受信装置1−3において、受信部と同じチャネルを用いて光信号を出力する出力部(受信部に対応する出力部)も、光送受信装置1−3がデータの送受信に用いていないチャネルが割り当てられている可能性が高い。
ここで、光送受信装置1−3がデータの送受信に用いていないチャネルが割り当てられている出力部が、データを重畳された光信号を出力すると、当該データを重畳された光信号が、本来の宛先ではない装置で受信されてしまう。その場合、当該光信号に重畳されたデータの秘匿性が確保できない恐れがある。
そこで、本発明の第2の実施形態の光送受信装置1−3は、所定の処理が加えられた光信号を受信した受信部に対応する(同じチャネルを用いている)出力部から出力する光信号に、所定の変化を加える。当該光送受信装置1−3は、自装置がデータの送受信に用いていないチャネルが割り当てられている出力部からの光信号に所定の変化を加え、データを抽出できないようにすることで、当該光信号に重畳されたデータの秘匿性を確保することができる。
図4は、光送受信装置1−3の構成例を示す図である。光送受信装置1−3は、複数の出力部11−1〜11−N(特に区別しない場合は、「出力部11」と記載する)と、合波部12と、制御部13と、複数の受信部17−1〜17−N(特に区別しない場合は、「受信部17」と記載する)と、分波部18とを備える。
分波部18は、伝送路2から受信した波長多重光信号を分波して、複数の受信部17の各々に出力する。複数の受信部17の各々には、受信する光信号の波長が割り当てられている。分波部18は、複数の受信部17の各々に対して、当該割り当てられた波長の光信号を出力する。
本発明の第2の実施形態において、分波部18が受信する波長多重光信号には、所定の処理を加えられた光信号が含まれる。所定の処理を加えられた光信号は、例えば、所定のパターンを含む光信号である。所定のパターンは、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンであり、当該所定のパターンを含む光信号からはデータを抽出する(読み取る)ことができない。また、所定の処理をされた光信号は、例えば、スクランブル処理された光信号や、伝送特性が劣化させられた光信号であってもよく、当該光信号からもデータを抽出する(読み取る)ことができない。
出力部11は、所定の波長の光信号を出力する。出力部11は、例えばレーザ等を含み、当該レーザが出力した光にデータを重畳した光信号を出力可能である。当該レーザは構造等の種類は問わず、例えば、可変波長レーザ等の出力波長を変更することが可能なものであってもよい。
制御部13は、複数の出力部11のうち、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17を特定し、特定した受信部17に対応する出力部11に対して、所定の変化を加えた光信号を出力する旨を要求する。なお、受信部17に対応する出力部11は、受信部17と同じチャネルを用いて、光信号を出力する出力部11である。
制御部13は、複数の受信部17の各々が受信する光信号を監視(モニタ)し、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17を特定する。また、制御部13は、所定の変化を加えた光信号の波長を通知する制御信号を受信し、当該制御信号から通知された波長の光信号を受信した受信部17を、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17として特定してもよい。また、制御部13は、受信部17の少なくとも1つから、所定の処理を加えられた光信号を受信した旨の通知を受け、当該通知してきた受信部17を、当該所定の処理を加えられた光信号を受信した入出力部として特定してもよい。
出力部11は、制御部13からの要求があった場合に、出力する光信号に所定の変化を加える。出力部11は、当該所定の変化として、出力する光信号に所定のパターンを含める。所定のパターンは、例えば、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンである。また、出力部11は、当該所定の変化として、出力する光信号にスクランブル処理を行ってもよい。また、出力部11は、当該所定の変化として、出力する光信号の伝送特性を劣化させてもよい。
なお、出力部11は、制御部13からの指示が無い場合には、前段のデバイス(図2には図示しない)から入力された電気信号を光信号に変換して、合波部12に出力する。すなわち、出力部11は、制御部13からの要求が無い場合には、データを含む光信号を出力する。
合波部12は、複数の出力部11の各々から入力した複数の光信号を合波して出力する。
図5は、本発明の第2の実施形態における光送受信装置1−3の動作例を示すフローチャートである。
分波部18は、伝送路2から受信した波長多重光信号を分波して、複数の受信部17の各々に出力する(S201)。
複数の受信部17の各々は、所定の波長の光信号を受信する(S202)。
制御部13は、複数の受信部17のうち、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17を特定し、特定した受信部17に対応する出力部11に対し、所定の変化を加えた光信号を出力する旨を要求する(S203)。
出力部11は、制御部13からの要求があった場合には出力する光信号に所定の変化を加えた光信号を、制御部13からの要求が無い場合にはデータを含む光信号を、合波部12に出力する(S204)。
合波部12は、複数の出力部11の各々から入力した複数の光信号を合波して、伝送路2に出力する(S205)。
上記の通り、第2の実施形態の光送受信装置1−3は、複数の受信部17のうち所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17に対応する出力部11から、所定の変化を加えた光信号を出力させる。
上記の通り、本発明の第2の実施形態において、光送受信装置1−3は、所定の処理が加えられた光信号を受信した受信部17に対応する(同じチャネルを用いている)出力部11から出力する光信号に、所定の変化を加える。そのため、当該光送受信装置1−3は、データの送受信に用いないチャネルが割り当てられている出力部11から出力される光信号に重畳されているデータの秘匿性を確保することができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第3の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第3の実施形態における光通信システムの構成例は、図1と同様である。
図6は、光分岐装置3の構成例を示す図である。光分岐装置3は、分岐部31と、分波部32と、処理部33と、第1の合波部39と、制御部35と、第1のフィルタ36と、第2のフィルタ37と、第2の合波部38とを備える。なお、第1の合波部39は、本発明の第1の実施形態における合波部34に該当する。
分岐部31は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方の波長多重光信号を分波部32へ、他方の波長多重光信号を第1のフィルタ36へ入力する。
制御部35は、処理部33に入力させる光信号に関する情報を分波部32に通知する。なお、制御部35は、所定の処理を実施する光信号の波長を通知する制御信号を受信し、当該制御信号に基づいて、分波部32が処理部33に入力する第1の分波光の波長を当該分波部32に通知してもよい。
分波部32は、制御部35からの通知に基づいて、波長多重光信号を、第1の波長を含む第1の分波光と第2の波長を含む第2の分波光とに分波する。分波部32は、第1の分波光を処理部33に入力し、第2の分波光を第1の合波部39に入力する。
処理部33は、分波部32から入力された第1の分波光に所定の処理を実施し、第1の合波部39に入力する。
第1の合波部39は、処理部33から入力された所定の処理をされた第1の分波光と、分波部32から入力された第2の分波光とを合波して伝送路2に出力する。
第1のフィルタ36は、波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち、光送受信装置1−3宛の光信号を遮断し、光受信装置1−1宛の光信号を透過する。
第2のフィルタ37は、光送受信装置1−3からの波長多重光信号のうち、所定の変化を加えられた光信号を遮断し、それ以外の光信号を透過する。
第2の合波部38は、第1のフィルタ36から入力された光信号と、第2のフィルタ37から入力された光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する。
図7は、本発明の第3の実施形態における光通信システムを伝送する光信号の状況を示す図である。なお、図7は、光分岐装置3の処理部33が、第1の分波光に、所定のパターンを含めた場合の例を示す。
光送信装置1−2は、図7に示すように、光信号Sub−band1(図7のブロック矢印「1」)と、光信号Sub−band2(図7のブロック矢印「2」)とを含む波長多重光信号を出力する。図7の例において、光信号Sub−band1は光受信装置1−1宛の光信号であり、光信号Sub−band2は光送受信装置1−3宛の光信号である。
光分岐装置3の分岐部31は、光送信装置1−2が出力した波長多重光信号の一方を分波部32に入力し、他方を第1のフィルタ36に入力する。
分波部32は、波長多重光信号に含まれる光信号Sub−band1を処理部33に入力し、光信号Sub−band2を第1の合波部39に入力する。
処理部33は、入力された光信号Sub−band1に所定の処理を加えた光信号Sub−band1’(図7のブロック矢印「所定パターン」)を出力する。なお、処理部33は、例えば、所定の処理として、当該光信号Sub−band1に所定のパターンを含める。光信号Sub−band1は光受信装置1−1宛の光信号であるため、光分岐装置3は、光送受信装置1−3で受信されないように、当該光信号Sub−band1に所定の処理を加えた光信号(すなわち、光信号Sub−band1’)を出力する。
第1の合波部39は、分波部32から入力した光信号Sub−band2と、処理部33から入力した光信号Sub−band1’とを合波した波長多重光信号を、光送受信装置1−3に向けて出力する。
光送受信装置1−3は、光受信装置1−1宛の光信号Sub−band3(図7のブロック矢印「3」)と、光信号Sub−band1’に対応する波長の光信号に所定の変化を加えた光信号(図7のブロック矢印「所定パターン」)とを合波した波長多重光信号を出力する。なお、光送受信装置1−3は、例えば、所定の変化として、当該光信号Sub−band1に所定のパターンを含める。
第2のフィルタ37は、光送受信装置1−3から入力された波長多重光信号のうち、光受信装置1−1宛の光信号Sub−band3だけを透過し、所定の変化が加えられた光信号を遮断する。
一方、第1のフィルタ36は、入力された波長多重光信号のうち、光受信装置1−1宛の光信号Sub−band1だけを透過し、光信号Sub−band2を遮断する。
第2の合波部38は、第1のフィルタから入力された光信号Sub−band1と、第2のフィルタから入力された光信号Sub−band3とを合波した波長多重光信号を、光受信装置1−1宛に出力する。
図8及び図9は、本発明の第3の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。図8は、光分岐装置3が、光送受信装置1−3宛に波長多重光信号を出力する場合の動作例を示すフローチャートである。
分岐部31は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方を分波部32へ入力し、他方を第1のフィルタ36へ入力する(S301)。
制御部35は、処理部33に入力させる光信号の波長を分波部32に通知する(S302)。
分波部32は、制御部35からの通知に基づいて、波長多重光信号を、第1の波長を含む第1の分波光と第2の波長を含む第2の分波光とに分波し、第1の分波光を処理部33に入力し、第2の分波光を第1の合波部39に入力する(S303)。
処理部33は、分波部32から入力された第1の分波光に所定の処理を実施し、第1の合波部39に出力する(S304)。
第1の合波部39は、処理部33から入力された所定の処理をされた第1の分波光と、分波部32から入力された第2の分波光とを合波して伝送路2に出力する(S305)。
図9は、光分岐装置3が、光受信装置1−1宛に波長多重光信号を出力する場合の動作例を示すフローチャートである。
分岐部31は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方を分波部32へ入力し、他方を第1のフィルタ36へ入力する(S401)。
第1のフィルタ36は、波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち、光送受信装置1−3宛の光信号を遮断し、光受信装置1−1宛の光信号を透過する(S402)。
第2のフィルタ37は、光送受信装置1−3からの波長多重光信号に含まれる、所定の変化を加えられた光信号以外の光信号を透過する(S403)。
第2の合波部38は、第1のフィルタ36から入力した光信号と、第2のフィルタ37から入力した光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する(S404)。
なお、分波部32は、3ポート波長フィルタモジュールであってもよい。3ポート波長フィルタモジュールは、3つのポートを有し、第1のポートから入力された波長多重光信号のうち、例えば光信号Sub−band1を反射し、光信号Sub−band2を第2のポートから透過する。3ポート波長フィルタモジュールは、反射した光信号Sub−band1を第3のポートから出力する。したがって、3ポート波長フィルタモジュールの第2のポートを第1の合波部39に、第3のポートを処理部33に接続することにより、光信号Sub−band1だけを、処理部33に入力することが可能となる。なお、3ポート波長フィルタモジュールは、制御部35からの指示に基づいて、反射又は透過する光信号を変化させることができる可変フィルタである。
また、光分岐装置3において、分波部32は、WSS(Wavelength Selective Switch)であってもよい。また、光分岐装置3において、第1のフィルタ36、第2のフィルタ37、及び、第2の合波部38の代わりに、WSSを用いてもよい。
WSSは、波長多重光信号に含まれる複数の波長ごとに、独立に任意の経路設定が可能なスイッチである。ここで、WSSとしては、特許第5128254号公報に記載のWSSを用いることができる。当該WSSは、合分波機能を内蔵しており、波長多重光信号に含まれる複数の光信号の各々を独立して分波又は合波することができる。
図10は、WSSを用いた場合の光分岐装置3の構成例を示す図である。図10に示すように、光分岐装置3は、分波部32の代わりに、第1のWSS40を備える。第1のWSS40は、制御部35からの通知に基づいて、波長多重光信号に含まれる少なくとも1つの光信号を処理部33に入力し、それ以外の光信号(処理部33に入力しなかった光信号)を第1の合波部39に入力する。
また、図10に示すように、光分岐装置3は、第1のフィルタ36、第2のフィルタ37及び第2の合波部38の代わりに、第2のWSS41を備える。第2のWSS41は、光送信装置1−2からの波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち光受信装置1−1宛の光信号と、光送受信装置1−3からの波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち光受信装置1−1宛の光信号とを合波する。また、第2のWSS41は、光送信装置1−2からの波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち、光送受信装置1−3宛の光信号を遮断する。また、第2のWSSは、光送受信装置1−3からの波長多重光信号に含まれる複数の光信号のうち、所定の変化を加えられた光信号を遮断する。
上記の通り、本発明の第3の実施形態における光分岐装置3は、例えば光受信装置1−1宛の光信号が光送受信装置1−3に転送されないように、当該光信号に所定の処理を実施する。したがって、当該光分岐装置3は、光受信装置1−1宛の光信号が光送受信装置1−3に転送されても、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第4の実施形態において、本発明の第1の実施形態及び本発明の第2の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第4の実施形態における光通信システムの構成例は、図1と同様である。
図11は、光送受信装置1−3の構成例を示す図である。光送受信装置1−3は、合波部12と、制御部13と、複数のトランスポンダ14−1〜14−N(特に区別する必要が無い場合は、「トランスポンダ14」と記載する。)と、複数の受信部17−1〜17−Nと、分波部18とを備える。なお、本発明の第4の実施形態におけるトランスポンダ14は、本発明の第2の実施形態における出力部11に該当する。
制御部13は、複数のトランスポンダ14のうち、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17を特定し、当該特定した受信部17に対応するトランスポンダ14に対し、所定の変化を加えた光信号を出力する旨を要求する。
トランスポンダ14の各々は、所定の波長の光信号を出力する。
図12は、本発明の第4の実施形態におけるトランスポンダ14の構成例である。トランスポンダ14は、クライアントモジュール141と、FramerLSI142と、処理部143と、ラインモジュール144とを備える。LSIは、large scale integration(大規模集積回路)の略である。
クライアントモジュール141は、クライアント装置(図示していない)から受信した光信号を、電気信号に変換して、クライアント受信信号として、FramerLSI142に出力する。
FramerLSI142は、クライアントモジュール141から入力したクライアント信号を、ライン信号用フレームに収容し、処理部143に出力する。
処理部143は、制御部13からの要求があった場合に、ライン信号用フレームに代えて、所定のパターン(例えばダミーパターン又は固定パターン)を含む電気信号を、ラインモジュール144に出力する。一方、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信しない場合には、FramerLSI142から受信したライン信号用フレームを、ラインモジュール144に出力する。
また、処理部143は、制御部13からの要求があった場合に、スクランブラとして、FramerLSI142から入力される電気信号のビット列をランダムに入れ替えてもよい。
ラインモジュール144は、入力した電気信号(ライン信号用フレーム、又は、所定のパターンの電気信号)を、所定の波長の光信号に変換し、合波部12に出力する。
図13は、本発明の第4の実施形態における光送受信装置1−3の動作例を示すフローチャートである。なお、図13は、光送受信装置1−3が光信号を送信する場合の例である。
クライアントモジュール141は、クライアント装置(図示していない)から受信した光信号を、電気信号に変換して、クライアント受信信号として、FramerLSI142に出力する(S501)。
FramerLSI142は、クライアントモジュール141から入力したクライアント信号を、ライン信号用フレームに収容し、処理部143に出力する(S502)。
処理部143は、制御部13から所定の変化を加えた光信号を出力する旨の要求があったか否かを判定する(S503)。
処理部143は、制御部13からの要求があった場合(S503のYES)、受信したライン信号フレームに所定の変化を加えて、ラインモジュール144に出力する(S504)。
一方、処理部143は、制御部13からの要求が無い場合(S503のNO)、受信したライン信号フレームを、そのままラインモジュール144に出力する(S505)。
ラインモジュール144は、処理部143から入力したライン信号用フレームを光信号に変換して、合波部12に出力する(S506)。
合波部12は、複数のトランスポンダ14から入力された複数の光信号を合波した波長多重光信号を伝送路2に出力する(S507)。
なお、トランスポンダ14は、図14に示す構成例であってもよい。この場合において、処理部143は、制御部13からの要求があった場合、ラインモジュール144に対して、所定のパターン(例えばダミーパターン又は固定パターン)を含む電気信号を出力する。ラインモジュール144は、処理部143から所定のパターンを含む電気信号が入力されたことに応じて、ライン信号用フレームに代えて、所定のパターンを含む電気信号を所定の波長の光信号に変換し、合波部12に出力する。
また、光送受信装置1−3は、図15に示す構成例であってもよい。図15に示す通り、光送受信装置1−3は、トランスポンダ14と、制御部13と、光合分波部19とを備える。
光合分波部19は、伝送路2から受信した波長多重光信号を分波して、複数のトランスポンダ14の各々に出力する。複数のトランスポンダ14の各々には、入出力する光信号の波長が割り当てられている。光合分波部19は、複数のトランスポンダ14の各々に対して、当該割り当てられた波長の光信号を出力する。また、光合分波部19は、複数のトランスポンダ14の各々から入力した複数の光信号を合波して出力する。なお、本発明の第4の実施形態において、光合分波部19が受信する波長多重光信号には、所定の処理を加えられた光信号が含まれる。
図15の例において、光送受信装置1−3のトランスポンダ14が、光合分波部19から光信号を受信した場合について、説明する。
ラインモジュール144は、合波部12から受信した光信号を、電気信号に変換して、ライン受信信号(ライン信号フレーム)として処理部143に出力する。処理部143は、ラインモジュール144から入力したライン受信信号(ライン信号用フレーム)を、FramerLSI142に出力する。
FramerLSI142は、処理部143から入力されたライン信号用フレームからクライアント信号を抽出し、電気信号としてクライアントモジュール141に出力する。
クライアントモジュール141は、FramerLSI42から入力した電気信号を、光信号に変換して、クライアント信号としてクライアント装置(図示していない)に送信する。
なお、図15に示す光送受信装置1−3において、光送受信装置1−3のトランスポンダ14が光合分波部19に対して光信号を送信する場合の構成及び動作は、上記で説明した図11の場合と同様である。
上記の通り、本発明の第4の実施形態において、光送受信装置1−3は、所定の処理が加えられた光信号を受信した受信部17に対応する(同じチャネルを用いている)トランスポンダ14から出力する光信号に、所定の変化を加える。そのため、当該光送受信装置1−3は、データの送受信に用いないチャネルが割り当てられているトランスポンダ14から出力される光信号に重畳されているデータの秘匿性を確保することができる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。
本発明の第5の実施形態は、光送信装置1−2が、所定の条件(例えば、送信部121が出力する光信号が、本来の送信先ではない装置に転送されていること)に基づいて、所定の変化を加えた光信号を出力するものである。
本発明の第5の実施形態における光通信システムの構成例は、図1に示す光通信システムの構成例と同様である。
図16は、光送信装置1−2の構成例を示す図である。光送信装置1−2は、送信部121と合波部122と、制御部123とを備える。なお、光送信装置1−2は、送信部121を複数備える。
合波部122は、複数の送信部121の各々から入力した光信号を合波した波長多重信号光を伝送路2に出力する。
制御部123は、所定の条件を満たした場合に、出力する光信号に対して所定の変化を加える旨を送信部121に要求する。
所定の条件は、例えば、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信したことである。なお、当該制御信号は、伝送路2に障害が生じた場合などであって、光送信装置1−2が出力する光信号が本来の送信先ではない装置に転送されている場合に、制御部123に対して送信される。
送信部121は、制御部123からの指示があった場合には、出力する光信号に所定の変化を加えて、合波部122に出力する。所定の変化を加えた光信号は、例えば、所定のパターンを含む光信号である。所定のパターンは、例えば、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンである。
送信部121は、制御部123からの指示が無い場合には、前段のデバイス(図16には図示していない)から入力された電気信号を光信号に変換して、合波部122に出力する。すなわち、送信部121は、制御部123からの指示が無い場合には、データを含む光信号を出力する。
図17は、本発明の第5の実施形態における光送信装置1−2の動作例を示すフローチャートである。
制御部123は、所定の条件を満たした場合に、出力する光信号に所定の変化を加える旨を送信部121に要求する(S601)。
送信部121は、制御部123からの指示があったか否かを判定する(S602)。
送信部121は、制御部123からの指示があった場合に(S602のYES)、所定の変化を加えた光信号を合波部122に出力する(S603)。
送信部121は、制御部123からの指示が無い場合に(S602のNO)、入力された電気信号を光信号に変換して、合波部122に出力する(S604)。
合波部122は、複数の送信部121から入力された複数の光信号を合波した波長多重信号光を伝送路2に出力する(S605)。
上記のとおり、本発明の第5の実施形態の光送信装置1−2は、所定の条件(例えば、送信部121が出力する光信号が、本来の送信先ではない装置に転送されていること)に基づいて、所定の変化を加えた光信号を出力する。所定の変化を加えた光信号は、例えば、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンを含む光信号であり、元の光信号を再現することが困難である。したがって、光送信装置1−2は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されたとしても、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<本発明の第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第6の実施形態において、上記の各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第6の実施形態における光通信システムの構成例は、図1と同様である。
図18は、光送信装置1−2の構成例を示す図である。光送信装置1−2は、合波部122と、制御部123と、複数のトランスポンダ124−1〜124−N(特に区別する必要が無い場合は、「トランスポンダ124」と記載する。)を備える。なお、本発明の第6の実施形態におけるトランスポンダ124は、本発明の第5の実施形態における送信部121に該当する。
制御部123は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンを含む光信号を出力する旨をトランスポンダ124に指示する。
所定の条件は、例えば、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信したことである。なお、当該制御信号は、伝送路2に障害が生じた場合などであって、光送信装置1−2が出力する光信号が本来の送信先ではない装置に転送されている場合に、制御部123に対して送信される。
トランスポンダ124は、制御部123からの指示があった場合には、所定のパターンの光信号を合波部122に出力する。
トランスポンダ124は、制御部123からの指示が無い場合には、前段のデバイス(例えば、クライアント装置)から入力された電気信号を光信号に変換して、合波部122に出力する。
図19は、本発明の第6の実施形態におけるトランスポンダ124の構成例である。トランスポンダ124は、クライアントモジュール241と、FramerLSI242と、処理部243と、ラインモジュール244とを備える。
クライアントモジュール241は、クライアント装置(図示していない)から受信した光信号を、電気信号に変換して、クライアント受信信号として、FramerLSI242に出力する。
FramerLSI242は、クライアントモジュール241から入力したクライアント信号を、ライン信号用フレームに収容し、処理部243に出力する。
処理部243は、所定のパターンの信号の出力を要求する制御信号を受信したことに応じて、ライン信号用フレームに代えて、所定のパターン(例えばダミーパターン又は固定パターン)を含む電気信号を、ラインモジュール244に出力する。一方、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信しない場合には、FramerLSI242から受信したライン信号用フレームを、ラインモジュール244に出力する。
なお、処理部243は、ダミーパターン及び固定パターンの生成に代えて、スクランブラとして、FramerLSI242から入力される電気信号のビット列をランダムに入れ替えてもよい。
ラインモジュール244は、入力した電気信号(ライン信号用フレーム、又は、所定のパターンの電気信号)を、所定の波長の光信号に変換し、合波部122に出力する。
図20は、本発明の第6の実施形態における光送信装置1−2の動作例を示すフローチャートである。
クライアントモジュール241は、クライアント装置(図示していない)から受信した光信号を、電気信号に変換して、クライアント受信信号として、FramerLSI242に出力する(S701)。
FramerLSI242は、クライアントモジュール241から入力したクライアント信号を、ライン信号用フレームに収容し、処理部243に出力する(S702)。
制御部123は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンを含む光信号を出力する旨をトランスポンダ124内の処理部243に指示する(S703)。
処理部243は、制御部123からの指示があったか否かを判定する(S704)。
処理部243は、制御部123からの指示があった場合に(S704のYES)、所定のパターンの光信号を出力する(S705)。
一方、処理部243は、制御部123からの指示が無い場合に(S704のNO)、FramerLSI242から入力したライン信号用フレームを光信号に変換して、合波部122に出力する(S706)。
合波部122は、複数のトランスポンダ124から入力された複数の光信号を合波した波長多重信号光を伝送路2に出力する(S707)。
なお、トランスポンダ124は、図21に示す構成例であってもよい。この場合において、処理部243は、所定のパターンの信号の出力を要求する制御信号を受信したことに応じて、ラインモジュール244に対して、所定のパターン(例えばダミーパターン又は固定パターン)を含む電気信号を出力する。ラインモジュール244は、処理部243から所定のパターンを含む電気信号が入力されたことに応じて、ライン信号用フレームに代えて、所定のパターンを含む電気信号を所定の波長の光信号に変換し、合波部122に出力する。
上記のとおり、本発明の第6の実施形態の光送信装置1−2は、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信したことに応じて、所定のパターン(例えばダミーパターン又は固定パターン)の光信号を出力する。そのため、当該光送信装置1−2は、例えばデータを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されている場合などに、データを含む光信号に代えて、所定のパターンの信号を送信することができる。したがって、当該光送信装置1−2は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されることを防止でき、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第7の実施形態>
本発明の第7の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第7の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第7の実施形態は、処理部が偏波スクランブラである場合の実施形態である。すなわち、光分岐装置3の処理部33が後述する図22の偏波スクランブラ42であり、光送受信装置1−3の処理部143が後述する図23の偏波スクランブラ145である場合の実施形態である。なお、光送信装置1−1の処理部243も、偏波スクランブラであってもよい。
なお、本発明の第7の実施形態において、光信号には、偏波変調によりデータが重畳されている。
ここで、偏波スクランブラ42及び145は、入力された光信号を偏波変調し、当該偏波変調した光信号を出力する。
偏波スクランブラ42及び145には、例えば、特許第3777045号公報に記載の偏波スクランブラを用いることができる。当該偏波スクランブラは、ニオブ酸リチウム等の電気光学効果を有する基板に光導波路を形成し、その基板上に電極を設け、光導波路の入出力部分に光ファイバを光学結合させたものである。当該構成の偏波スクランブラでは、直線偏波の信号光が、その偏波方向を光導波路の垂直方向に対して45度傾けて入射されて、直線偏波が垂直成分と水平成分とに分解される。このとき光導波路上に設けた電極に正弦波等の変調信号を与えることで、光導波路の垂直成分と水平成分の屈折率が電気光学効果により変化して、光導波路内を伝わる各方向成分の速度が変わる。これにより、信号光の垂直成分と水平成分とに位相差が生じ、出射される光信号の偏光状態がランダムになる。
上述した通り、本発明の第7の実施形態では、光信号には、偏波変調によりデータが重畳されている。そのため、偏波スクランブラ42又は145によって光信号の偏光状態をランダムにすると、当該光信号からデータを復号することができなくなる。したがって、当該光信号が、本来の送信先ではない装置に転送されたとしても、データを復元することができないので、当該データの秘匿性は確保される。
本発明の第7の実施形態における光通信システムの構成例は、図1と同様である。
図22は、本発明の第7の実施形態における、光分岐装置3の構成例である。図22に示すように、当該光分岐装置3は、処理部33の代わりに、偏波スクランブラ42を含む。偏波スクランブラ42は、分波部32から入力された光信号を偏波変調し、当該偏波変調した光信号を第1の合波部39に入力する。
本発明の第7の実施形態における光送受信装置1−3の構成例は、図11と同様である。
図23は、本発明の第7の実施形態における、光送受信装置1−3に含まれるトランスポンダ14の構成例を示す図である。当該トランスポンダ14は、偏波スクランブラ145を含む。偏波スクランブラ145は、制御部13からの制御信号に基づいて、ラインモジュール144から入力した光信号を偏波変調する。この場合において、制御部13は、所定のパターンの光信号の出力を要求する制御信号を受信したことに応じて、偏波スクランブラ145に対して、光信号を偏波変調することを要求する。
上記の通り、本発明の第7の実施形態における光分岐装置3は、光送受信装置1−3に送信する波長多重光信号に含まれる所定の光信号を偏波変調する。例えば、光分岐装置3は、光受信装置1−1宛の光信号を偏波スクランブラ42で偏波変調し、当該光信号が光送受信装置1−3で受信されても、当該光信号を再現できないようにする。このように、本発明の第7の実施形態における光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されても、当該光信号を再現できないようすることができ、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
また、第7の実施形態の光送受信装置1−3は、複数のトランスポンダ14のうち、所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部17に対応するトランスポンダ14から、偏波変調を加えた光信号を出力させる。したがって、光送受信装置1−3は、複数のトランスポンダの少なくとも1つから出力する光信号をダミー光として用いることができ、かつ、当該光信号に重畳されていたデータの秘匿性を確保することができる。
さらに、光送信装置1−2は、処理部243が偏波スクランブラである場合、例えばデータを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されている場合などに、データを含む光信号に偏波変調を加えて送信することができる。したがって、当該光送信装置1−2は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されても、当該光信号を再現できないようにすることができ、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第8の実施形態>
本発明の第8の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第8の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第8の実施形態は、光分岐装置3の処理部33が、後述する図26のPMD(Polarization Mode Dispersion:偏波モード分散)付加デバイス43である場合の実施形態である。本発明の第8の実施形態において、PMD付加デバイス43は、入力される光信号に対して1次PMD及び2次PMDを発生させ、当該PMD付加デバイス43から出力される光信号が、当該入力された光信号から再現できないようにする。
PMDが発生した光信号は、例えば、振動方向が90度異なる偏波に分裂して伝わる。分裂した2つの偏波は、異なる速度で伝搬し、光受信装置1−1に到着する時間に差が生じる。この時間差は、DGD(Differential Group Delay)と呼ばれ、PMDの大きさを表す尺度となる。ある光信号のDGDが大きくなると、時間的に隣接するデータが重なるため、光信号に重畳された「0」と「1」のデジタルデータを正しく識別できなくなる。すなわち、PMD付加デバイス43は、光信号に対してあえてDGDが大きくなるPMDを発生させることにより、当該光信号に重畳されたデータを再現できないようにしている。
ここで、PMD付加デバイス43としては、特許第4142300号公報に記載の可変DGD発生器を用いることができる。図24は、特許第4142300号公報に記載の可変DGD発生器の構成例を示す図である。当該可変DGD発生器は、コリメータ431と、複屈折媒体432と、可変ファラデー回転子433と、反射ミラー434とを備える。
光信号は、コリメータ431で光ビームに変換され、複屈折媒体432に入射される。複屈折媒体432に入射された光ビームは、当該複屈折媒体432の進相軸及び遅相軸のそれぞれの方向の偏波成分の伝搬速度が変化する。すなわち、複屈折媒体432に入射された光ビームは、DGDが付加される。
DGDが付加された光ビームは、可変ファラデー回転子433に入射され、所定の回転角(θ/2)だけ回転し、当該可変ファラデー回転子433から出射される。可変ファラデー回転子433から出射した光信号は、反射ミラー434によって反射し、当該可変ファラデー回転子433に再度入射される。可変ファラデー回転子433に再入射した光ビームは、さらに偏光面が回転角θ/2だけ回転して可変ファラデー回転子433から出射する。偏光面がθ回転した光ビームは、複屈性媒体432で再びDGDが付与され、コリメータ431で光信号に変換される。このように、光路が反射ミラー434を用いて折り返されることにより、2回DGDが付与される。すなわち、当該可変DGD発生器は、光信号に対して、1次PMD及び2次PMDを発生させる。
なお、PMD付加デバイス43において、複屈折媒体432の特性や可変ファラデー回転子433の回転角θは、当該入力された光信号を出力される光信号から再現できない程度のPMDを発生可能に設定する。
また、複屈折媒体432としては、例えば、リチウム・ナイオベートや、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛などの電気光学結晶を用いることができる。また、可変DGD発生器は、図25に示すように、反射ミラー434を用いず、コリメータ431と、複屈折媒体432と、可変ファラデー回転子433とを直列に並べて構成してもよい。
図26は、本発明の第8の実施形態における、光分岐装置3の構成例である。図26に示すように、当該光分岐装置3は、処理部33の代わりに、PMD付加デバイス43を含む。PMD付加デバイス43は、分波部32から入力された光信号にPMDを発生させ、当該光信号を第1の合波部39に入力する。
本発明の第8の実施形態における光分岐装置3は、光送受信装置1−3に送信する波長多重光信号に含まれる光信号のうち、例えば光受信装置1−1宛の光信号をPMD付加デバイス43に通し、当該光信号に対してPMDを発生させる。したがって、当該PMDを付加された光信号を受信した光送受信装置1−3は、当該光信号に重畳されたデータを抽出できないようになる。したがって、第8の実施形態における光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されても、当該光信号を再現できないようにすることができ、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第9の実施形態>
本発明の第9の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第9の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第9の実施形態は、光分岐装置3の処理部33が、後述する図27の高非線形ファイバ(HNLF:Highly Nonlinear Fibers)44である場合の実施形態である。
ここで、高非線形ファイバ44は、例えば、特許第4070083号公報の非線形分散シフト光ファイバを用いることができる。当該非線形分散シフト光ファイバは、入力した光信号に対して非線形光学現象を加え、位相変調や波長変換等を生じさせるものである。当該非線形分散シフト光ファイバ中での非線形光学現象は、四光波混合、自己位相変調、相互位相変調、誘導ブリュリアン散乱等である。当該非線形分散シフト光ファイバでこれらの現象が生じると、入力した光信号には、波長変換や位相変調、散乱等が起こり、当該光信号におけるノイズ成分が増加したり、当該入力した光信号が十分に伝達できなかったりする。そのため、受信側の装置は、光信号に生じる波長変換や位相変調、散乱等の度合いが大きくなると、当該入力した光信号に重畳された情報(データ)が再現できなくなる。
上記の通り、本発明の第9の実施形態では、光信号をあえて高非線形ファイバ44に入力させ、当該光信号に波長変換や位相変調、散乱等を起こすことにより、当該光信号に重畳されたデータを再現できないようにしている。
本発明の第9の実施形態における光通信システムの構成例は、図1と同様である。
図27は、本発明の第9の実施形態における、光分岐装置3の構成例である。図27に示すように、当該光分岐装置3は、処理部33の代わりに、高非線形ファイバ44を含む。分波部32から入力された光信号は、高非線形ファイバ44を伝送する間に、波形が劣化する。高非線形ファイバ44は、当該波形が劣化した光信号を、第1の合波部39に入力する。なお、本発明の第9の実施形態において、高非線形ファイバ44は、入力された光信号の波形を、出力される光信号から再現できない程度に劣化可能な長さ及び特性に設定(調整)する。
本発明の第9の実施形態における光分岐装置3は、例えば光受信装置1−1宛の光信号を高非線形ファイバ44に通し、光送受信装置1−3において当該光信号を再現できないようにする。したがって、第9の実施形態における光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されても、当該光信号を再現できないようすることができ、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第10の実施形態>
本発明の第10の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第10の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第10の実施形態は、図6で示す光分岐装置3において、分波部32の代わりに可変フィルタを配置し、制御部35が当該可変フィルタに対して透過する光信号の波長を指示するものである。なお、制御部35は、処理部33に対して、可変フィルタで遮断する光信号の波長に対応する波長であって、所定のパターンの光信号を出力することを指示する。当該光信号の波長に対応する波長は、例えば、当該光信号と同じ波長である。
図28は、本発明の第10の実施形態における、光分岐装置3の構成例を示す図である。光分岐装置3は、分波部32の代わりに可変フィルタ45を備える。
可変フィルタ45は、制御部35からの指示に基づいて、分岐部31から入力された波長多重光信号のうち、所定の波長の光信号だけを透過する。可変フィルタ45は、透過した光信号を、第1の合波部39に入力する。
制御部35は、例えば制御信号に基づいて、波長多重光信号のうち、透過する光信号の波長を通知する。一方、制御部35は、処理部33に対して、出力させる光信号の波長を指示する。なお、処理部33に出力させる光信号の波長は、可変フィルタ45が遮断した光信号の波長に対応する波長である。
処理部33は、所定の処理を加えた光信号を第1の合波部39に対して出力する。
第1の合波部39は、可変フィルタ45から入力された光信号と、処理部33から入力された所定の処理を加えた光信号とを合波した波長多重光信号を光送受信装置1−3に対して出力する。
図29は、本発明の第10の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。なお、図29は、光分岐装置3が、所定の処理を加えた光信号を含む波長多重光信号を出力する場合の動作例である。
分岐部31は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方の波長多重光信号を可変フィルタ45へ入力し、他方を第1のフィルタ36へ入力する(S801)。
制御部35は、可変フィルタ45に対して、透過する光信号の波長を指示するとともに、処理部33に出力させる光信号の波長を指示する(S802)。
可変フィルタ45は、制御部35からの指示に基づいて、分岐部31から入力された波長多重光信号のうち、所定の波長の光信号だけを透過し、第1の合波部39に入力する(S803)。
処理部33は、制御部35から指示された波長に対応する波長の光信号であって、所定の処理を加えた光信号を出力する(S804)。
第1の合波部39は、可変フィルタ45から入力された光信号と、処理部33から入力された所定の処理を加えた光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する(S805)。
上記の通り、本発明の第10の実施形態における光分岐装置3は、例えば光受信装置1−1宛の光信号が光送受信装置1−3に転送されても元の光信号を復元できないように、所定の処理を加えた当該光信号を出力する。したがって、当該光分岐装置3は、本来の送信先ではない装置がデータを含む光信号を再現できないようにすることができ、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第11の実施形態>
本発明の第11の実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第11の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図30は、本発明の第11の実施形態における、光分岐装置3の構成例を示す図である。当該光分岐装置3は、第1のフィルタ36と、第1の分岐部46と、第3のフィルタ47とを備える。第1の分岐部46は、光送信装置1−2からの波長多重光信号を分岐し、一方を第3のフィルタ47に、他方を第1のフィルタ36に入力する。第3のフィルタ47は、波長多重光信号のうち、光送受信装置1−3宛の光信号Sub−band2の光信号のみを透過する。一方、第1のフィルタ36は、波長多重光信号のうち、光受信装置1−1宛の光信号Sub−band1の光信号のみを透過する。
また、光分岐装置3は、処理部33と、制御部35と、第2のフィルタ37と、第2の合波部38と、第1の合波部39と、第2の分岐部48とを備える。第2の分岐部48は、第1のフィルタ36から入力した光信号(Sub−band1)を、処理部33と、第2の合波部38とに入力する。
制御部35は、第1のフィルタ36と、第3のフィルタ47に対して、透過させる光信号の波長を通知する。なお、制御部35は、所定のパターンの光信号に置き換える旨を要求する制御信号を受信し、当該受信した制御信号に基づいて、第1のフィルタ36と、第3のフィルタ47とのそれぞれが透過する光信号の波長を特定してもよい。
処理部33は、第1のフィルタ36から出力される光信号の波長に対応する波長であって、所定の処理を加えた光信号を、第1の合波部39に出力する。第1の合波部39は、第3のフィルタ47から入力された光信号と、処理部33から入力された所定の処理を加えた光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する。
第2のフィルタ37は、光送受信装置1−3からの波長多重光信号に含まれる所定の変化を加えられた光信号以外の光信号を透過する。第2の合波部38は、第2の分岐部48から入力した光信号と、第2のフィルタ37から入力した光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する。
図31は、本発明の第11の実施形態における光分岐装置3の動作例を示すフローチャートである。なお、図31は、光分岐装置3が、所定の処理を加えた光信号を含む波長多重光信号を出力する場合の動作例である。
第1の分岐部46は、伝送路2から入力した波長多重光信号を分岐し、一方の波長多重光信号を第3のフィルタ47へ入力し、他方を第1のフィルタ36へ入力する(S901)。
制御部35は、第1のフィルタ36及び第3のフィルタ47に対して、透過する光信号の波長を指示する(S902)。
第3のフィルタ47は、制御部35からの指示に基づいて、第1の分岐部46から入力された波長多重光信号のうち、所定の波長の光信号だけを透過し、第1の合波部39に入力する(S903)。
第1のフィルタ36は、制御部35からの指示に基づいて、第1の分岐部46から入力された波長多重光信号のうち、所定の波長の光信号だけを透過し、第2の分岐部48に入力する(S904)。
第2の分岐部48は、第1のフィルタ36から入力した光信号を、処理部33と、第2の合波部38へ入力する(S905)。
処理部33は、第2の分岐部48から入力された光に所定の処理を加えた光信号を出力する(S906)。
第1の合波部39は、第3のフィルタ47から入力された光信号と、処理部33から入力された所定のパターンの光信号とを合波した波長多重光信号を、伝送路2に出力する(S907)。
上記の通り、本発明の第11の実施形態における光分岐装置3は、例えば光受信装置1−1宛の光信号が光送受信装置1−3に転送されても元の光信号を復元できないように、所定の処理を加えた当該光信号を出力する。したがって、当該光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置がデータを含む光信号を再現できないようにすることが、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第12の実施形態>
本発明の第12の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第12の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
本発明の第12の実施形態では、一部の伝送路2に障害が発生し、一部の基地局からの光信号が消失した場合に、BU(光分岐装置)3において経路を切り替えて、当該消失した光信号を他の基地局からの光信号によって補償する。この場合において、光送信装置1−2が、本来の通信相手ではない装置に送信されてしまう光信号を、予め所定の変化を加えた光信号に変換して出力することにより、当該本来の通信相手ではない装置において、当該補償に用いた光信号が受信されることを防ぐ。
伝送路2を伝搬する光信号のトータルパワーは一定になるように設定されている。伝送路2の切断等によって光信号の一部の波長成分が消失した場合には、当該光信号の他の波長成分を増幅することによって、当該光信号のトータルパワーが一定に保たれる。
しかし、光信号の特定の波長成分のパワーだけを大きくすることによって、当該パワーが所定の値以上になると、光ファイバの非線形効果によって、光信号の波形の劣化等を要因として光スペクトルに変化が生じ、当該光信号の伝送品質が劣化してしまう。
そこで、本発明の第12の実施形態では、一部の基地局からの光信号が遮断され、伝送路2を搬送する光信号の一部の波長成分が消失した場合、当該消失した波長成分を、他の基地局からの光信号で補償する。これによって、光信号の特定の波長成分のパワーだけが大きくなることを防止し、当該光信号の伝送品質の劣化を抑制する。
しかしながら、補償のために用いた光信号は、本来の通信相手ではない装置に転送されてしまう。そこで、本発明の第12の実施形態では、光送信装置1−2のトランスポンダ14は、本来の通信相手ではない装置に転送されてしまう光信号を、予め変化を加えた光信号に変換して送信する。したがって、当該補償のために用いた光信号が、本来の送信先ではない装置によって受信されなくなる。すなわち、本発明の第12の実施形態では、伝送路2を伝搬する光信号について消失した一部の波長成分を補償できるとともに、補償に用いた光信号が本来の通信相手ではない装置で受信されても、元の光信号を再現できないようにする。
図32は、本発明の第12の実施形態において、伝送路2に障害が生じる前の通信システムの構成例を示す図である。図32に示すように、当該通信システムは、A基地局10−1と、B基地局10−2と、C基地局10−3と、D基地局10−4と、これらの基地局が接続された光分岐装置3とを含む。また、各基地局10は、トランスポンダ14と、クライアント装置15と、波長多重部16−1〜16−4とを含む。図32において、クライアント装置15は、装置15−1−A〜15−5−A、装置15−1−B〜15−5−B、装置15−1−C〜15−3−C、装置15−1−D〜15−3−Dと記載される。トランスポンダ14も、同様に参照符号で区別されて図32に記載される。
図33は、図32に示す通信システムのA基地局10−1と光分岐装置3の区間、及び、光分岐装置3とB基地局10−2の区間によって伝送される光信号を示す表である。伝送路2に障害が生じていないので、A基地局10−1と光分岐装置3の区間、及び、光分岐装置3とB基地局10−2の区間は、どちらも5つの組のトランスポンダ14が通信を行っている。
一方、図34は、本発明の第12の実施形態において、一部の伝送路2に障害が生じ、一部の基地局10からの光信号が消失した場合の通信システムの構成例である。
図34の通信システムの例は、例えば、C基地局10−3及びD基地局10−4と光分岐装置3との間の伝送路2−2及び2−3に障害が生じ、C基地局及びD基地局から光分岐装置3への光信号が消失した場合の例である。具体的には、A基地局10−1と光分岐装置3の区間、及び、光分岐装置3とB基地局10−2の区間において伝送される光信号のうち、A基地局10−1とC基地局10−3間、B基地局10−2とD基地局10−4間で送受信していた光信号の波長成分が消失してしまう。
図35は、図34に示す通信システムのA基地局10−1と光分岐装置3の区間と、光分岐装置3とB基地局10−2の区間とにおいて、光信号を送受信しているトランスポンダ14の接続関係を示す表である。上述したように、C基地局及びD基地局と光分岐装置3との間の伝送路2に障害が生じたことにより、A基地局10−1とC基地局10−3との間の接続、及び、B基地局10−2とD基地局10−4との間の接続が切断する。そのため、図35に示すように、A基地局10−1と光分岐装置3の区間と、光分岐装置3とB基地局10−2の区間では、A基地局10−1とB基地局10−2との間の通信だけが残ることになる。
しかしながら、図34及び図35の状態(波長多重した光信号において、一部の波長成分が消失した状態)で光信号の伝送を続けると、上述したように、光信号の伝送品質が劣化してしまう。そこで、本発明の第12の実施形態では、光分岐装置3が、経路を切り替えることにより、当該消失した光信号を他の基地局からの光信号によって補償する。
本発明の第12の実施形態において、光分岐装置3は、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−A、14−4−A及び14−5−Aから送信される光信号が、B基地局10−2のトランスポンダ14−3−B、14−4−B及び14−5−Bで受信されるように、経路を切り替える。
図36は、光分岐装置3が経路を切り替えた後のA基地局10−1と光分岐装置3の区間と、光分岐装置3とB基地局10−2の区間とにおいて、光信号を送受信しているトランスポンダ14の接続関係を示す表である。光分岐装置3が経路を切り替えたことで、A基地局10−1のトランスポンダ14のうち、C基地局10−3のトランスポンダ14との間で送受信していた光信号が、B基地局10−2のトランスポンダ14に転送されるようになり、消失した光信号が補償される。また、B基地局10−1のトランスポンダ14のうち、D基地局10−4のトランスポンダ14との間で送受信していた光信号が、A基地局10−1のトランスポンダ14に転送されるようになり、消失した光信号が補償される。
しかしながら、補償のために用いた光信号が、本来の通信相手ではない装置(すなわち、B基地局10−2のトランスポンダ14、又は、A基地局10−1のトランスポンダ14)に転送されてしまう。
そこで、本発明の第12の実施形態では、補償のために用いる光信号を、光分岐装置3によって所定の処理が加えられた光信号としてもよい。所定の変化は、入力される光信号に対して1次PMD及び2次PMDを発生させることや、出力する光信号を偏波変調することを含む。すなわち、光分岐装置3の分波部32は、補償のために用いる光信号(例えば、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−Aが出力した光信号)を処理部33に入力させ、所定の変化を加えた光信号に代えて出力する。所定の変化を加えた光信号を出力することにより、B基地局10−2のトランスポンダ14−3−Bは、データを含む光信号(すなわち、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−Aが出力した光信号)を受信しても、元の光信号を再現できない。
また、本発明の第12の実施形態では、光送信装置1−2内のトランスポンダ14が、データを含む光信号に代えて、所定の変化を加えた光信号を出力してもよい。例えば、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−Aから送信された光信号は、補償のために用いられ、B基地局10−2のトランスポンダ14−3−Bで受信される。B基地局10−2のトランスポンダ14−3−Bの本来の通信相手の装置は、D基地局10−4のトランスポンダ14−1−Dである。この場合において、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−Aは、補償のために用いる光信号(本来の通信相手の装置ではない装置に転送されてしまう光信号)に代えて、所定の変化を加えた光信号を出力する。所定の変化を加えた光信号を出力することにより、B基地局10−2のトランスポンダ14−3−Bは、当該光信号を受信しても、元の光信号を再現できない。
本発明の第12の実施形態では、上述した通り、伝送路2に障害が発生し、一部の基地局からの光信号が消失した場合に、光分岐装置3における経路を切り替えて、当該消失した光信号を他の基地局からの光信号によって補償する。これによって、光信号の特定の波長成分のパワーだけが大きくなることを防止し、当該光信号の伝送品質の劣化を抑制する。この場合において、光分岐装置3が、補償のために用いる光信号を、所定の処理を加えた光信号とする。したがって、本来の通信相手の装置ではない装置は、データを含む光信号を受信しても、元の光信号を再現できない。そのため、当該光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置で受信されてしまうことを防止でき、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
また、本発明の第12の実施形態では、送信側のトランスポンダ14が、補償のために用いられる光信号について、データを含む光信号から所定の変化を加えた光信号に変換する。したがって、本来の通信相手の装置ではない装置は、当該光信号を受信しても、元の光信号を再現できなくなる。そのため、当該光送信装置1−2は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置で受信されてしまうことを防止でき、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第13の実施形態>
本発明の第13の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の第13の実施形態において、上記各実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図37は、本発明の第13の実施形態における光通信システムの構成例である。図37に示すように、光通信システムは、光受信装置1−1と、光送信装置1−2と、光送受信装置1−3と、伝送路2と、光分岐装置3と、EMS(Element Management System)4とを含む。なお、光受信装置1−1、光送信装置1−2、光送受信装置1−3、伝送路2及び光分岐装置3の構成は、上記各実施形態の光受信装置1−1、光送信装置1−2、光送受信装置1−3、伝送路2及び光分岐装置3と同様である。
EMS4は、光通信システムのネットワーク管理を行う装置であり、光通信システムに含まれる装置から光信号の通信経路に関する情報を収集する。EMS4は、収集した通信経路に関する情報に基づいて、伝送路2で生じた障害を検知し、光分岐装置3に対して経路の切り替えを要求する。EMS4は、図34のようにC基地局及びD基地局と光分岐装置3との間の伝送路2に障害が生じた場合、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−A、14−4−A及び14−5−Aから送信される光信号が、B基地局10−2のトランスポンダ14−3−B、14−4−B及び14−5−Bで受信されるように、経路を切り替えることを要求する。
EMS4は、光分岐装置3の経路の切り替えた場合、補償に用いる光信号を所定の変化を加えた光信号とするため、光分岐装置3内の分波部32に対して、当該補償に用いる光信号を処理部33に入力する旨を指示する。EMS4は、図34のようにC基地局及びD基地局と光分岐装置との間の伝送路2に障害が生じた場合、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−A、14−4−A及び14−5−Aから出力された光信号を、所定の変化を加えた光信号に変換することを分波部32に要求する。これによって、当該A基地局10−1のトランスポンダ14−3−A、14−4−A及び14−5−Aから出力された光信号が、B基地局で受信されることを防止する。
EMS4から要求を受けた分波部32は、当該要求に基づいて、補償のために用いる光信号を処理部33に入力する。
また、EMS4は、光分岐装置3において、所定の波長の光信号に所定の処理を加えた場合に、当該所定の波長を光送受信装置1−3に通知してもよい。光送受信装置1−3は、当該通知を受けたことに応じて、通知された当該所定の波長の光信号を受信する出力部11(トランスポンダ14)が出力する光信号に、所定の変化を加えることが可能となる。
また、EMS4は、伝送路2で生じた障害を検知したことに応じて、光送信装置1−2に含まれるトランスポンダ14の処理部33に対し、光信号に所定の処理を加えることを要求する。EMS4は、図34のようにC基地局及びD基地局と光分岐装置との間の伝送路2に障害が生じた場合、A基地局10−1のトランスポンダ14−3−A、14−4−A及び14−5−Aの処理部33に対して、光信号に所定の処理を加えることを要求する。
EMS4から要求を受けた処理部33は、EMS4からの要求に応じて、入力された電気信号に代えて、0及び1をランダムに配列したダミーパターン、又は、0及び1を特定のパターンに配列した固定パターンを含む電気信号、又は、ビット列をランダムに入れ替えた電気信号を出力する。
上記のとおり、本発明の第13の実施形態では、EMS4は、光分岐装置3の分波部32に対して、補償に用いる光信号を、処理部33に入力する旨を指示する。そのため、当該光分岐装置3は、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されることを防止でき、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
また、EMS4は、ネットワーク管理を行っており、光分岐装置3に対して経路の切り替えや、光送信装置1−2に対して光信号に所定の処理を加えて送信することを要求する。そのため、当該光送信装置1−2は、伝送路2を伝送する光信号のパワーを一定に保ちつつ、データを含む光信号が本来の送信先ではない装置に転送されることを防止でき、当該光信号に含まれるデータの秘匿性を確保できる。
<第14の実施形態>
本発明の第14の実施形態について、説明する。第14の実施形態において、光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3のコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro−Processing Unit)等は、上述した各実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を実行する。なお、本発明の第14の実施形態において、該ソフトウェア(プログラム)を実行する装置は、光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3に限られず、どのような装置であってもよい。
本発明の第14の実施形態において、光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3は、例えばCD−R(Compact Disc Recordable)等の各種記憶媒体又はネットワークを介して、上述した各実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を取得する。光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3が取得するプログラム、又は、該プログラムを記憶した記憶媒体は、本発明を構成することになる。なお、該ソフトウェア(プログラム)は、例えば、光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3に含まれる所定の記憶部に、予め記憶されていてもよい。
光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3のコンピュータ、CPU又はMPU等は、取得したソフトウェア(プログラム)のプログラムコードを読み出して実行する。したがって、上述した各実施形態における光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3の処理と同一の処理を実行する。
本発明の第14の実施形態は、光送信装置1−2、光分岐装置3又は光送受信装置1−3のコンピュータ、CPU又はMPU等に実現するためのプログラムといった用途に適用できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記したそれぞれの実施形態に限定されるものではない。本発明は、各実施形態の変形・置換・調整に基づいて実施できる。また、本発明は、各実施形態を任意に組み合わせて実施することもできる。即ち、本発明は、本明細書の全ての開示内容、技術的思想に従って実現できる各種変形、修正を含む。
この出願は、2014年3月27日に出願された日本出願特願2014−066137を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
波長多重光信号を受信し、複数の光信号に分波する分波部と、
前記分波部が分波した複数の光信号の各々を受信する複数の受信部と、
互いに異なる波長の光信号を出力する複数の出力部と、
前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、前記複数の出力部の少なくとも1つから出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する制御部と、
前記複数の出力部から出力された複数の光信号を合波して出力する合波部と
を備えることを特徴とする光送受信装置。
[付記2]
前記制御部は、前記所定の処理を加えられた光信号を受信した受信部に対応する出力部が出力する光信号に対して、前記所定の変化を加えることを要求することを特徴とする付記1に記載の光送受信装置。
[付記3]
前記複数の出力部の各々は、前記制御部からの要求に応じて、前記所定の変化として、出力する前記光信号に所定のパターンを含めることを特徴とする付記1又は2に記載の光送受信装置。
[付記4]
前記複数の出力部の各々は、前記制御部からの要求に応じて、前記所定の変化として、出力する前記光信号にスクランブル処理を行うことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の光送受信装置。
[付記5]
前記複数の出力部の各々は、前記制御部からの要求に応じて、前記所定の変化として、出力する前記光信号の伝送特性を劣化させることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の光送受信装置。
[付記6]
前記複数の出力部の各々は、前記制御部からの要求に応じて、出力する前記光信号に対して所定の変化を加える処理部を備えることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の光送受信装置。
[付記7]
波長多重光信号を出力する光通信装置と、
前記波長多重光信号を受信し、複数の光信号に分波する分波部と、
前記分波部が分波した複数の光信号の各々を受信する複数の受信部と、
互いに異なる波長の光信号を出力する複数の出力部と、
前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、前記複数の出力部の少なくとも1つから出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する制御部と、
前記複数の出力部から出力された複数の光信号を合波して出力する合波部と、を備える光送受信装置と、
を含むことを特徴とする光通信システム。
[付記8]
前記光通信装置は、前記波長多重光信号に含まれる光信号のうち、前記光送受信装置宛の光信号以外の光信号に対して前記所定の処理を加えることを特徴とする付記7に記載の光通信システム。
[付記9]
前記光送受信装置に対して、前記光通信装置が前記所定の処理を加えた光信号の波長を通知する制御装置をさらに含み、
前記制御部は、前記制御装置から通知された波長の光信号を出力する出力部に対して、出力する前記光信号に所定の変化を加えることを要求することを特徴とする付記7又は8に記載の光通信システム。
[付記10]
波長多重光信号を受信し、
前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、出力する光信号に所定の変化を加えることを要求し、
前記所定の変化を加えた光信号を含む、互いに異なる波長である複数の光信号を合波して出力する
ことを特徴とする光通信方法。
[付記11]
前記要求に応じて、前記出力する光信号に所定のパターンを含めることを特徴とする付記10に記載の光通信方法。
[付記12]
前記要求に応じて、前記出力する光信号にスクランブル処理を行うことを特徴とする付記10又は11に記載の光通信方法。
[付記13]
前記要求に応じて、前記出力する光信号の伝送特性を劣化させることを特徴とする付記10乃至12のいずれかに記載の光通信方法。
[付記14]
波長多重光信号を受信する処理と、
前記受信した波長多重光信号に所定の処理を加えられた光信号が含まれていたことに応じて、出力する光信号に所定の変化を加えることを要求する処理と、
前記所定の変化を加えた光信号を含む、互いに異なる波長である複数の光信号を合波して出力する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
[付記15]
前記要求に応じて、前記出力する光信号に所定のパターンを含める処理を含むことを特徴とする付記14に記載のプログラム。
[付記16]
前記要求に応じて、前記出力する光信号にスクランブル処理を行う処理を含むことを特徴とする付記14又は15に記載のプログラム。
[付記17]
前記要求に応じて、前記出力する光信号の伝送特性を劣化させる処理を含むことを特徴とする付記14乃至16のいずれかに記載のプログラム。
1−1 光受信装置
1−2 光送信装置
1−3 光送受信装置
2、2−1、2−2、2−3 伝送路
3 光分岐装置
4 EMS
11、11−1、11−N 出力部
12 合波部
13 制御部
14、14−1、14−N トランスポンダ
15、15−1、15−N クライアント装置
16、16−1、16−N 波長多重部
17 受信部
18 分波部
19 光合分波部
30 受信部
31 分岐部
32 分波部
33 処理部
34 合波部
35 制御部
36 第1のフィルタ
37 第2のフィルタ
38 第2の合波部
39 第1の合波部
40 第1のWSS
41 第2のWSS
42 偏波スクランブラ
43 PMD付加デバイス
44 高非線形ファイバ
45 可変フィルタ
46 第1の分岐部
47 第3のフィルタ
48 第2の分岐部
121 送信部
122 合波部
123 制御部
124、124−1、124−N トランスポンダ
141 クライアントモジュール
142 FramerLSI
143 処理部
144 ラインモジュール
145 偏波スクランブラ
241 クライアントモジュール
242 FramerLSI
243 処理部
244 ラインモジュール
431、431−1、431−2 コリメータ
432、432−1、432−2、432−3 複屈折媒体
433、433−1,433−2 可変ファラデー回転子
434 反射ミラー

Claims (24)

  1. 光送信信号を出力する送信部と、
    前記光送信信号を含む光信号を合波して波長多重光信号を出力する合波部と、を備え、
    前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記光送信信号が伝送する伝送路での障害発生により、前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記光送信信号が伝送する伝送路が切り替わり、前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号の所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送装置。
  4. さらに制御信号を受信する制御部を備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光伝送装置。
  5. 前記所定の処理は、前記データの受信側における再現性を低減する処理である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光伝送装置。
  6. 前記所定の処理は、前記光送信信号に所定のパターンを含める処理である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光伝送装置。
  7. 前記所定の処理は、前記光送信信号にスクランブル処理を行うことである
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光伝送装置。
  8. 前記所定の処理は、前記光送信信号の伝送特性を劣化させる処理である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光伝送装置。
  9. 波長多重光信号を出力する光送信装置と、
    前記波長多重光信号を受信可能である複数の光受信装置と、を備え、
    前記光送信装置は、
    光送信信号を出力する送信部と、
    前記光送信信号を含む光信号を合波して前記波長多重光信号を出力する合波部と、を備え、
    前記光送信信号が含むデータの宛先以外の光受信装置で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする光通信システム。
  10. 前記光送信信号が伝送する伝送路での障害発生により、前記光送信信号が含むデータの宛先以外の光受信装置で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の光通信システム。
  11. 前記光送信信号が伝送する伝送路が切り替わり、前記光送信信号が含むデータの宛先以外の光受信装置で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号の所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の光通信システム。
  12. 前記光送信装置は、さらに制御信号を受信する制御部を備える
    ことを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の光通信システム。
  13. 前記所定の処理は、前記データの受信側のおける再現性を低減する処理である
    ことを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の光通信システム。
  14. 前記所定の処理は、前記光送信信号に所定のパターンを含める処理である
    ことを特徴とする請求項9から13のいずれかに記載の光通信システム。
  15. 前記所定の処理は、前記光送信信号にスクランブル処理を行うことである
    ことを特徴とする請求項9から14のいずれかに記載の光通信システム。
  16. 前記所定の処理は、前記光送信信号の伝送特性を劣化させる処理である
    ことを特徴とする請求項9から15のいずれかに記載の光通信システム。
  17. 光送信信号を出力し、
    前記光送信信号を含む光信号を合波して、前記光送信信号が含むデータの宛先に波長多重光信号を出力し、
    前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする光通信方法。
  18. 前記光送信信号が伝送する伝送路での障害発生により、前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項17に記載の光通信方法。
  19. 前記光送信信号が伝送する伝送路が切り替わり、前記光送信信号が含むデータの宛先以外で前記光送信信号が受信される場合に、前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の光通信方法。
  20. 制御信号を受信して前記光送信信号に所定の処理を行う
    ことを特徴とする請求項17から19のいずれかに記載の光通信方法。
  21. 前記所定の処理は、前記データの受信側のおける再現性を低減する処理である
    ことを特徴とする請求項17から20のいずれかに記載の光通信方法。
  22. 前記所定の処理は、前記光送信信号に所定のパターンを含める処理である
    ことを特徴とする請求項17から21のいずれかに記載の光通信方法。
  23. 前記所定の処理は、前記光送信信号にスクランブル処理を行うことである
    ことを特徴とする請求項17から22のいずれかに記載の光通信方法。
  24. 前記所定の処理は、前記光送信信号の伝送特性を劣化させる処理である
    ことを特徴とする請求項17から23のいずれかに記載の光通信方法。
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