JP2018137327A - 窒化物半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】動作電圧の上昇を抑制できるとともに、パッド電極と平坦部との接続部分におけるリーク電流の発生を抑制できる窒化物半導体レーザを提供する。
【解決手段】窒化物半導体レーザ1は、第1の窒化物半導体層10と、第1の窒化物半導体層10の上に形成された発光層30と、発光層30の上に形成され、リッジ部40aを有する第2の窒化物半導体層40と、リッジ部40aの上に形成されたオーミック電極(p側電極50)と、オーミック電極の上に形成され、リッジ部40aよりも幅広であるパッド電極60と、リッジ部40aの側面に形成されたSiOからなる誘電体層70とを備え、第2の窒化物半導体層40は、リッジ部40aの側方に平坦部40bを有し、平坦部40bには、絶縁領域40iが形成され、パッド電極60は、誘電体層70とは非接触であり、絶縁領域40iと接触している。
【選択図】図1

Description

本開示は、窒化物半導体レーザに関し、特に青紫色〜赤色の可視域の発光を伴う窒化物半導体レーザに関する。
近年、半導体レーザは、ディスプレイやプロジェクターなどの画像表示装置の光源、車載ヘッドランプの光源、産業用照明や民生用照明などの照明光源、又は、レーザ溶接装置や薄膜アニール装置、レーザ加工装置などの産業機器用の光源など、様々な用途の光源として注目されている。中でも、紫外光から青色光までの波長帯をカバーできる窒化物半導体レーザが盛んに開発されている。また、これらの用途の光源として用いられる半導体レーザには、光出力が1ワットを大きく超える高出力化、及び、素子寿命が数万時間以上の高寿命化が望まれている。
この種の半導体レーザとしては、窒化物半導体材料によって構成された窒化物半導体レーザが提案されている。例えば、特許文献1には、従来の窒化物半導体レーザが開示されている。図7は、特許文献1に開示された従来の窒化物半導体レーザ200の断面図である。
図7に示すように、従来の窒化物半導体レーザ200は、基板(不図示)上に、n−AlGaNクラッド層222と、活性層230と、p−AlGaNクラッド層243aと、p−AlGaNクラッド層243bと、p−GaNコンタクト層244と、p側電極250とが順に積層された構造である。
p−AlGaNクラッド層243a、p−AlGaNクラッド層243b及びp−GaNコンタクト層244の積層体には、レーザビームの発振方向に沿って延びるリッジ部240aが形成されている。また、リッジ部240aの側方には、p−AlGaNクラッド層243aの露出部として平坦部240bが形成されている。
リッジ部240aの側面には、SiOからなる誘電体被覆層270が配置されている。また、リッジ部240aを覆うようにパッド電極として電極層260が配置されている。電極層260は、p側電極250にオーミックコンタクトの状態で接続されるとともに、p−AlGaNクラッド層243aの平坦部240bの露出面に対して非オーミックコンタクトを形成している。
特開平11−186650号公報
しかしながら、従来の窒化物半導体レーザ200のように、リッジ部240aの側面にSiOからなる誘電体被覆層270を形成すると、通電時間の経過にともなって動作電圧が上昇することが分かった。
しかも、従来の窒化物半導体レーザでは、リッジ部の側方の平坦部にパッド電極を接触させると、パッド電極と平坦部との接続部分にリーク電流が発生してデバイス特性が低下することも分かった。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、リッジ部の側面にSiOを形成し、かつ、リッジ部の側方の平坦部にパッド電極を接触させたとしても、動作電圧の上昇を抑制できるとともに、パッド電極と平坦部との接続部分におけるリーク電流の発生を抑制できる窒化物半導体レーザを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る窒化物半導体レーザの一態様は、第1の窒化物半導体層と、前記第1の窒化物半導体層の上に形成された発光層と、前記発光層の上に形成され、リッジ部を有する第2の窒化物半導体層と、前記リッジ部の上に形成されたオーミック電極と、前記オーミック電極の上に形成され、前記リッジ部よりも幅広であるパッド電極と、前記リッジ部の側面に形成されたSiOからなる第1の誘電体層とを備え、前記第2の窒化物半導体層は、前記リッジ部の側方に平坦部を有し、前記平坦部には、絶縁領域が形成され、前記パッド電極は、前記第1の誘電体層とは非接触であり、前記絶縁領域と接触している。
本開示によれば、リッジ部の側面にSiOを形成し、かつ、リッジ部の側方の平坦部にパッド電極を接触させたとしても、動作電圧の上昇を抑制することができるとともに、パッド電極と平坦部との接続部分におけるリーク電流の発生を抑制することができる。
図1は、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における、第1の窒化物半導体層、発光層及び第2の窒化物半導体層の各層を形成する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第1保護膜を成膜する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第1保護膜をパターニングする工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法におけるリッジ部及び平坦部を形成する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第1保護膜を除去する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第2保護膜を成膜する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第2保護膜をパターニングする工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法におけるイオンを注入する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第2保護膜を除去する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における誘電体層を成膜する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法におけるp側電極を形成する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における誘電体層をパターニングする工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第3保護膜を成膜する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における第3保護膜をパターニングする工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法におけるパッド電極を形成する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法における空間部を形成する工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザの製造方法におけるn側電極を形成する工程を示す断面図である。 比較例の窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造の断面図である。 実施の形態1の窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造の断面図である。 比較例及び実施の形態1におけるレーザ構造の動作電圧の経時的変化を示す図である。 従来の方法で製造した窒化物半導体レーザのリッジ部周辺のSCM像である。 実施の形態1に係る窒化物半導体レーザのリッジ部周辺のSCM像である。 実施の形態2に係る窒化物半導体レーザの断面図である。 従来の窒化物半導体レーザの断面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺などは必ずしも一致していない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[窒化物半導体レーザの構成]
まず、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1の断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1は、半導体発光素子の一例であって、基板10と、第1の窒化物半導体層20と、発光層30と、第2の窒化物半導体層40と、p側電極50と、パッド電極60と、誘電体層70と、n側電極90とを備える。また、パッド電極60と誘電体層70との間には、空間部80(空気層)が形成されている。
第2の窒化物半導体層40は、レーザ共振器長方向(レーザビームの発振方向)に直線状に延在するリッジ部40aと、リッジ部40aの根元から横方向(リッジ幅方向)に広がる平坦部40bと有する。
リッジ部40aの幅及び高さは、特に限定されるものではないが、一例として、リッジ部40aの幅(リッジ幅)は1μm以上100μm以下で、リッジ部40aの高さは100nm以上1μm以下である。窒化物半導体レーザ1を高い光出力(例えばワットクラス)で動作させるには、リッジ部40aの幅を10μm以上50μm以下とし、リッジ部40aの高さを300nm以上800nm以下にするとよい。
基板10は、例えばGaN基板である。より具体的には、基板10は、n型GaN基板である。本実施の形態では、基板10として、主面が(0001)面であるn型六方晶GaN基板を用いている。
第1の窒化物半導体層20は、基板10の上に形成されている。第1の窒化物半導体層20は、窒化物半導体材料からなるn側の窒化物半導体層であって、例えば、n側クラッド層21(第1クラッド層)と、n側クラッド層21の上に形成されたn側光ガイド層22(第1光ガイド層)とを含む。
本実施の形態において、第1の窒化物半導体層20は、n側クラッド層21とn側光ガイド層22との積層構造である。一例として、n側クラッド層21は、n型AlGaN層であり、n側光ガイド層22は、アンドープのGaN層である。つまり、n側光ガイド層22は、不純物を意図的にドープしないアンドープ層である。
発光層30は、第1の窒化物半導体層20の上に形成されている。具体的には、発光層30は、n側光ガイド層22の上に形成されている。発光層30は、窒化物半導体材料によって構成されており、例えばInGaNからなる量子井戸層とGaNからなる量子障壁層とが交互に積層された多重量子井戸構造の活性層である。
第2の窒化物半導体層40は、発光層30の上に形成されている。第2の窒化物半導体層40は、窒化物半導体材料からなるp側の窒化物半導体層であって、p側光ガイド層41(第2光ガイド層)と、電子障壁層42と、p側クラッド層43(第2クラッド層)と、p側コンタクト層44とを含む。
本実施の形態において、第2の窒化物半導体層40は、p側光ガイド層41、電子障壁層42、p側クラッド層43及びp側コンタクト層44の積層構造である。一例として、p側光ガイド層41はアンドープのGaN層であり、電子障壁層42はp型AlGaN層であり、p側クラッド層43(第2クラッド層)は、p型AlGaN層であり、p側コンタクト層44はp型GaN層である。
p側光ガイド層41は、不純物を意図的にドープしないアンドープ層である。電子障壁層42は、p側光ガイド層41よりもバンドギャップエネルギーが大きい。また、p側クラッド層43は、p側光ガイド層41よりもバンドギャップエネルギーが大きく、かつ、電子障壁層42よりもバンドギャップエネルギーが小さい。
上述のように、第2の窒化物半導体層40には、リッジ部40aと平坦部40bとが形成されている。リッジ部40aは、p側光ガイド層41と、電子障壁層42と、p側クラッド層43と、p側コンタクト層44とを含んでいる。p側コンタクト層44は、リッジ部40aの最上層として形成されている。
p側光ガイド層41、電子障壁層42、p側クラッド層43及びp側コンタクト層44の積層体がp側光ガイド層41の途中までエッチングされることにより、リッジ部40a及び平坦部40bが形成される。したがって、平坦部40bの最上層は、アンドープのp側光ガイド層41である。つまり、平坦部40bは、p側光ガイド層41が露出することにより形成され、平坦部40bの最上面は、p側光ガイド層41の表面となっている。このように、p側光ガイド層41は、段差を有する凸形状に形成されており、リッジ部40aの一部となる凸部を有する。リッジ部40aは、p側光ガイド層41の凸部の上に、電子障壁層42、p側クラッド層43及びp側コンタクト層44が積層された構造であり、リッジ部40aの両側方には平面部として平坦部40bが形成されている。
また、平坦部40bには、p側光ガイド層41の表面層として絶縁領域41i(絶縁層)が形成されている。絶縁領域41iは、リッジ部40aの両側方の平坦部40bの各々に形成されている。本実施の形態において、絶縁領域41iは、イオンが注入された領域である。具体的には、絶縁領域41iは、イオンを注入することによって導電領域が絶縁化した領域である。一例として、絶縁領域41iに注入されたイオンは、Feイオンである。
なお、絶縁領域40iは、イオンを注入することにより形成されるものに限らず、p側光ガイド層41を酸化することによって形成されたものであってもかまわない。この場合、水蒸気酸化法又は酸素プラズマ法によってp側光ガイド層41の露出部分を酸化して、絶縁領域40iとしてGaオキサイド層を形成することができる。
また、絶縁領域40iは、p側光ガイド層41の一部に限るものではない。例えば、絶縁領域40iとして、p側光ガイド層41上に、水素含有量が誘電体層70よりも少ない絶縁層(誘電体層)を別途形成してもよい。このような絶縁領域40i(絶縁層)としては、SiO、SiN、AlN等が考えられるが、成膜条件を制御すること等によって、パッド電極60への水素拡散を抑制するために誘電体層70よりも水素含有量を小さくするとよい。
絶縁領域41iは、パッド電極60と接触している。つまり、絶縁領域41iは、p側光ガイド層41におけるパッド電極60と接触する領域である。絶縁領域41iによって、p側光ガイド層41のアンドープ部分とパッド電極60とが電気的に絶縁されることになる。
p側電極50は、リッジ部40aの上に形成されたオーミック電極であり、リッジ部40aの上面と接触している。具体的には、p側電極50は、リッジ部40aの最上層であるp側コンタクト層44とオーミック接触している。p側電極50は、例えば、Cr、Ti、Ni、Pd、Pt、Auなどの金属材料を少なくとも1つ以上用いて形成された単層膜又は多層膜の電極である。本実施の形態において、p側電極50は、Pd/Ptの2層構造である。p側電極50の幅は、リッジ部40aの幅と同じである。つまり、p側電極50の幅は、p側コンタクト層44の幅と同じである。
パッド電極60は、p側電極50の上に形成されている。具体的には、パッド電極60は、p側電極50と接触するようにしてp側電極50の上に形成されている。パッド電極60の材料は、例えば金属材料によって構成される。本実施の形態において、パッド電極60は、Ti/Pt/Auの3層構造である。
パッド電極60は、リッジ部40aよりも幅広である。つまり、パッド電極60の幅は、リッジ部40aの幅よりも大きくなっており、パッド電極60の横方向に広がる幅広部は、平坦部40bを覆っている。このように、パッド電極60は、リッジ部40a及び平坦部40bを覆うように形成されている。
また、パッド電極60は、p側電極50には接触しているが、誘電体層70には接触しないようにして、p側電極50から平坦部40bにわたって形成されている。パッド電極60と誘電体層70との間には、パッド電極60と誘電体層70とを離間させるための空間部80が存在し、パッド電極60は、空間部80により誘電体層70とは非接触である。
さらに、パッド電極60は、空間部80の外側において、平坦部40bにおいてp側光ガイド層41の平坦部40bと接触している。つまり、パッド電極60の横方向に広がる幅広部は、平坦部40bの表面と接触している。本実施の形態では、平坦部40bにはp側光ガイド層41の表面層として絶縁領域41iが形成されているので、パッド電極60は、平坦部40bに形成された絶縁領域41iに接触している。これにより、パッド電極60とp側光ガイド層41のアンドープ部分とが電気的に絶縁されるので、パッド電極60から第2の窒化物半導体層40への電流の供給が抑制される。なお、本実施の形態において、パッド電極60には、p側光ガイド層41のアンドープ部分と接触する部分がない。
誘電体層70(第1の誘電体層)は、少なくともリッジ部40aの側面に形成されたSiOからなる絶縁膜である。具体的には、誘電体層70は、リッジ部40aの側面から平坦部40bの一部にわたって連続的に形成されている。本実施の形態において、誘電体層70は、リッジ部40aの周辺において、p側コンタクト層44の側面とp側クラッド層43の側面と電子障壁層42の側面とp側光ガイド層41の側面及び上面の一部とにわたって連続して形成されている。
誘電体層70は、p側電極50から注入される電流をブロックする電流ブロック層として機能する。誘電体層70を形成することによってp側電極50から注入される電流を狭窄することができる。これにより、発光層30で発光する光を閉じ込めることができる。
なお、誘電体層70の形状は、特に限定されるものではないが、誘電体層70は、リッジ部40aの側面及び平坦部40bと接しているとよい。これにより、リッジ部40aの直下で発光した光を安定的に閉じ込めることができる。
n側電極90は、基板10の下面に形成されている。基板10は、n型GaN基板であるので、n側電極90は、基板10とオーミック接触するオーミック電極である。
このように構成される窒化物半導体レーザ1では、発光層30(活性層)は、400nm〜650nmまでの任意の波長の光を発するように調整されている。また、本実施の形態では、基板10としてn型GaN基板を用いたが、これに限らない。例えば、基板10として、n型SiC又はn型Siなどの窒化物系材料を含まない異種基板を用いてもよいし、導電基板以外の基板を用いてもよい。例えば、基板10として、サファイア基板等の絶縁基板を用いてもよい。この場合、光導波路外部のn側クラッド層21が露出した表面にn側電極90を形成することで、窒化物半導体レーザに電力を供給することができる。
[窒化物半導体レーザの製造方法]
次に、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1の製造方法について、図2A〜図2Qを用いて説明する。図2A〜図2Qは、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1の製造方法における各工程の断面図である。
まず、図2Aに示すように、主面が(0001)面であるn型六方晶GaN基板である基板10上に、有機金属気相成長法(Metalorganic Chemical Vapor Deposition;MOCVD法)を用いて、第1の窒化物半導体層20、発光層30及び第2の窒化物半導体層40を順次成膜する。
具体的には、まず、基板10の上に、n型AlGaNからなるn側クラッド層21を3μm成長させる。続いて、アンドープのGaNからなるn側光ガイド層22を0.3μm成長させる。
次いで、InGaNからなるバリア層(不図示)とInGaN量子井戸層との2周期からなる発光層30を成長させる。
次いで、アンドープのGaNからなるp側光ガイド層41を0.3μm成長させる。続いて、AlGaNからなる電子障壁層42を10nm成長させる。続いて、p型AlGaN層(1.5nm)とGaN層(1.5nm)とを160周期繰り返して形成した0.48μmの超格子からなるp側クラッド層43を成長させる。続いて、p型GaNからなるp側コンタクト層44を0.05μm成長させる。
ここで、各層において、Ga、Al、Inを含む有機金属原料には、例えば、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアンモニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)を用いる。また、窒素原料には、アンモニア(NH)を用いる。
次に、図2Bに示すように、第2の窒化物半導体層40上に、第1保護膜101を成膜する。第1保護膜101は、例えば有機膜又は無機膜からなる絶縁膜である。本実施の形態では、p側コンタクト層44の上に、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、第1保護膜101として、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜した。
なお、第1保護膜101の成膜方法は、プラズマCVD法に限るものではなく、例えば、熱CVD法、スパッタ法、真空蒸着法、又は、パルスレーザ成膜法など、公知の成膜方法を用いることができる。また、第1保護膜101の成膜材料は、上記のものに限るものではなく、例えば、誘電体や金属など、後述する第2の窒化物半導体層40(p側光ガイド層41、電子障壁層42、p側クラッド層43、p側コンタクト層44)のエッチングに対して、選択性のある材料であればよい。
次に、図2Cに示すように、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いて、第1保護膜101がストライプ状に残るように、第1保護膜101を選択的に除去する。エッチング法としては、例えば、CFなどのフッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)によるドライエッチング、又は、1:10程度に希釈した弗化水素酸(HF)などのウェットエッチングを用いることができる。
次に、図2Dに示すように、ストライプ状に形成された第1保護膜101をマスクとして、p側光ガイド層41、電子障壁層42、p側クラッド層43及びp側コンタクト層44の積層体である第2の窒化物半導体層40をエッチングすることで、第2の窒化物半導体層40にリッジ部40a及び平坦部40bを形成する。第2の窒化物半導体層40のエッチングとしては、Clなどの塩素系ガスを用いたRIE法によるドライエッチングを用いるとよい。詳細は後述するが、このドライエッチングによって、平坦部40bの表面層が導電化する。
次に、図2Eに示すように、ストライプ状の第1保護膜101をフッ酸などのウェットエッチングによって除去し、リッジ部40aを露出させる。
次に、図2Fに示すように、露出させたリッジ部40a及び平坦部40bを覆うように、基板10の上方の全面に第2保護膜102を成膜する。第2保護膜102は、例えば有機膜又は無機膜からなる絶縁膜である。この場合、第2保護膜102の材料は、いくつか考えられるが、本実施の形態では、東京応化工業(株)製のi線ポジ型フォトレジスト(THMR−8900)を用いた。
次に、図2Gに示すように、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いて、第2保護膜102がリッジ部40aを十分に覆う領域だけが残るようにして第2保護膜102を選択的に除去し、第2の窒化物半導体層40の平坦部40bを露出させる。具体的には、リッジ部40aの上面及び両側面とリッジ部40aの根元周辺の平坦部40bの上にだけ第2保護膜102を残している。
次に、図2Hに示すように、第2保護膜102でリッジ部40aを覆った状態で、第2の窒化物半導体層40全体に対して、上方からFeイオンを注入する。このとき、第2保護膜102がマスクとなって、第2保護膜102から露出する第2の窒化物半導体層40の平坦部40bの表面層に絶縁領域41iが形成される。つまり、第2の窒化物半導体層40にリッジ部40aを形成するときのドライエッチングにより平坦部40bの表面層に生成された導電領域がFeイオンによって絶縁化され、これにより絶縁領域41iが形成される。このときのイオン注入の条件としては、例えば加速電圧を20keVとし、ドーズ量を2×1013cm−3とすることにより、第2保護膜102から露出する平坦部40bの表面層に存在する導電領域を十分に絶縁化することができる。なお、イオン注入するときのイオン種はFeに限るものではなく、例えばArなどを用いても絶縁領域41iを形成することができる。
次に、図2Iに示すように、イオン注入した後、第2保護膜102を除去して、リッジ部40aを露出させる。本実施の形態では、第2保護膜102としてi線ポジ型フォトレジストを用いているので、第2保護膜102の除去は、例えばアセトンなどの有機溶剤を用いることができる。これにより、p側コンタクト層44及びp側光ガイド層41の平坦部40bの部分が露出する。
次に、図2Jに示すように、p側コンタクト層44及びp側光ガイド層41の露出部を覆うように、基板10の上方の全面に誘電体層70を成膜する。つまり、リッジ部40a及び平坦部40bの上に誘電体層70を形成する。誘電体層70としては、例えば、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD法によって、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜する。
なお、誘電体層70の成膜方法は、プラズマCVD法に限るものではなく、熱CVD法、スパッタ法、真空蒸着法、又は、パルスレーザ成膜法などの成膜方法を用いてもよい。
次に、図2Kに示すように、フォトリソグラフィー法とフッ酸を用いたウェットエッチング法とにより、リッジ部40a上の誘電体層70のみを除去して、p側コンタクト層44の上面を露出させる(誘電体層70の1回目のパターニング)。その後、真空蒸着法及びリフトオフ法を用いて、リッジ部40a上のみにPd/Ptからなるp側電極50を形成する。具体的には、誘電体層70から露出させたp側コンタクト層44の上にp側電極50を形成する。
なお、p側電極50の成膜方法は、真空蒸着法に限るものではなく、スパッタ法又はパルスレーザ成膜法などであってもよい。また、p側電極50の電極材料は、Ni/Au系、Pt系など、第2の窒化物半導体層40のリッジ部40a(p側コンタクト層44)とオーミック接触する材料であればよい。
次に、図2Lに示すように、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いて、リッジ部40a周辺以外の誘電体層70を除去する(誘電体層70の2回目のパターニング)。つまり、リッジ部40aの側面及びリッジ部40aの根元部分の平坦部40bのみに誘電体層70を残すように、誘電体層70を選択的に除去する。これにより、平坦部40bが露出する。
次に、図2Mに示すように、誘電体層70上のみに空間部80(図1参照)を形成するために、第3保護膜103を形成する。具体的には、p側電極50、誘電体層70及びp側光ガイド層41の露出部(平坦部40b)を覆うように、基板10の上方の全面に第3保護膜103を成膜する。
第3保護膜103は、例えば有機膜又は無機膜からなる絶縁膜である。この場合、第3保護膜103の材料としては、いくつか考えられるが、本実施の形態では、レジストを用いた。また、第3保護膜103の材料としては、誘電体層70及びp側電極50よりもエッチング速度が十分に速い材料を用いるとよい。本実施の形態では、東京応化工業(株)製のi線ポジ型フォトレジスト(THMR−8900)を用いた。第3保護膜103としてレジストを用いる場合、基板10の上方の全面にレジスト材料をスピンコート法で成膜し、150℃〜200℃の温度でベーキングすることで、第3保護膜103を形成することができる。
なお、第3保護膜103は、レジストなどの有機材料に限るものではなく、誘電体層70(SiO)とのエッチング選択性があれば任意の材料を用いることができる。例えば、第3保護膜103の材料として、AlNなどの無機材料を用いてもよい。この場合、スパッタ法などでAlNからなる第3保護膜103を成膜することができる。
次に、図2Nに示すように、第3保護膜103をエッチングすることで、リッジ部40aの側面の上にある第3保護膜103以外に存在する第3保護膜103を除去し、第3保護膜103を所定形状にパターニングする。具体的には、誘電体層70を覆う第3保護膜103のみを残すようにして、リッジ部40aの上方の第3保護膜103及び平坦部40b上の第3保護膜103を除去する。これにより、p側電極50の上面及び平坦部40bが露出する。
例えば、第3保護膜103がレジストである場合、酸素(O)を用いたドライエッチング法によって、第3保護膜103を除去することができる。このとき、リッジ部40aの側面の上に形成された第3保護膜103は、リッジ部40a上及び平坦部40b上に形成された第3保護膜103と比べて膜厚が厚くなるため、リッジ部40a上の第3保護膜103がなくなった時点でエッチングを終了すれば、図2Nに示すように、誘電体層70のほぼ上にのみ第3保護膜103を残すことができる。
なお、第3保護膜103がAlNなどの無機膜である場合、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いることで、第3保護膜103を所定形状にパターニングすることができる。
次に、図2Oに示すように、p側電極50、第3保護膜103及びp側光ガイド層41の露出部(平坦部40b)を覆うようにパッド電極60を形成する。具体的には、基板10の上方の全面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるパッド電極60を形成し、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いてパターニングすることで、p側電極50、第3保護膜103及びp側光ガイド層41の露出部の上に所定形状のパッド電極60を形成する。
なお、パッド電極60は、Ti/Pt/Auの3層構造に限るものではなく、Ni、Pd、Ag、Rh、Pt、Auの任意の金属材料を組み合わせてもよい。
次に、図2Pに示すように、パッド電極60と誘電体層70との間に存在する第3保護膜103を除去することで空間部80を形成する。例えば、第3保護膜103がレジストである場合、第3保護膜103を除去するための除去液としてアセトンなどの有機溶剤を用いて、第3保護膜103を除去する。
なお、第3保護膜103がAlNなどの無機膜である場合、第3保護膜103を除去するための除去液としては、アルカリ液を用いればよい。これにより、無機膜である第3保護膜103を除去することができる。
次に、図2Qに示すように、基板10の下面にn側電極90を形成する。具体的には、基板10の裏面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるn側電極90を形成し、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いてパターニングすることで、所定形状のn側電極90を形成する。
その後、図示しないが、ブレードを用いたダイシング又は劈開等によってチップ分離を行う。これにより、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1を製造することができる。
[窒化物半導体レーザの作用効果]
次に、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1の作用効果について、本開示の技術を得るに至った経緯も含めて、図3A、図3B、図3C、図4及び図5を用いて説明する。図3Aは、比較例の窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造1000Xの断面図である。図3Bは、実施の形態1の窒化物半導体レーザ1を模擬的に示すレーザ構造1Xの断面図である。図3Cは、比較例及び実施の形態1におけるレーザ構造1000X及び1Xの動作電圧の経時的変化を示す図である。図4は、従来の方法で製造した窒化物半導体レーザの走査型容量顕微鏡像(Scanning Capacitance Microscopy:SCM像)であり、図5は、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザのSCM像である。
これまで、半導体デバイスで広く使用されている誘電体材料としては、以下の表1に示されるものが知られている。中でも、SiOは、屈折率が最も低く、光に対して透明である。このため、SiOは、半導体レーザの絶縁膜として有用である。
しかしながら、窒化物半導体レーザを開発する中で、窒化物半導体レーザの絶縁膜として用いたSiOが原因となって、連続通電時に動作電圧が上昇するという課題があることが判明した。
その原因を究明するために、図3A及び図3Bに示すように、窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造1000X及び1Xを実際に作製して通電実験を行った。なお、本実験では、窒化物半導体レーザへの通電による電圧変化を検証するために、光閉じ込めに寄与するリッジ部は形成していないが、リッジ部を有する構造でも同様の結果が得られる。
図3Aに示すように、比較例の窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造(比較例のレーザ構造)1000Xは、GaN基板からなる基板10と、n型AlGaNクラッド層及びアンドープのn側GaN光ガイド層からなる第1の窒化物半導体層20と、InGaN活性層及びGaN光ガイド層からなる発光層30と、アンドープのp側光ガイド層、p型AlGaN電子障壁層、p型AlGaNクラッド層及びp型GaNコンタクト層からなる第2の窒化物半導体層40とを有する。さらに、第2の窒化物半導体層40上には、SiOからなる誘電体層70が積層されている。また、誘電体層70は開口部を有しており、この開口部には、Pd/Ptからなるp側電極50が形成されている。さらに、p側電極50と誘電体層70を覆うようにTi/Pt/Auからなるパッド電極60が形成されている。なお、基板10の下面には、n側電極90が形成されている。
また、図3Bに示すように、実施の形態1の窒化物半導体レーザを模擬的に示すレーザ構造(実施の形態1のレーザ構造)1Xは、比較例1のレーザ構造1000Xと同様に、GaN基板からなる基板10と、n型AlGaNクラッド層及びアンドープのn側GaN光ガイド層からなる第1の窒化物半導体層20と、InGaN活性層及びGaN光ガイド層からなる発光層30と、アンドープのp側光ガイド層、p型AlGaN電子障壁層、p型AlGaNクラッド層及びp型GaNコンタクト層からなる第2の窒化物半導体層40と、n側電極90とを有する。さらに、第2の窒化物半導体層40上には、SiOからなる誘電体層70が積層されている。また、誘電体層70は開口部を有しており、この開口部には、Pd/Ptからなるp側電極50が形成されている。そして、実施の形態1のレーザ構造1Xでは、比較例のレーザ構造1000Xと異なり、p側電極50上のみにTi/Pt/Auからなるパッド電極60が形成されており、パッド電極60と誘電体層70とが接触していない。パッド電極60は、p側電極50の上面の内側に形成されている。
このように作製した比較例のレーザ構造1000X(図3A)と実施の形態1のレーザ構造1X(図3B)とに対して連続通電を行ったところ、動作電圧に関して、図3Cに示す結果が得られた。
図3Cに示すように、比較例のレーザ構造1000Xでは、通電時間の経過とともに動作電圧が徐々に上昇し、通電時間が100時間を超えると、動作電圧が急激に上昇することが分かった。一方、実施の形態1のレーザ構造1Xでは、長時間経過しても動作電圧がほぼ上昇しておらず、比較例のレーザ構造1000Xと比べて、動作電圧の上昇が大幅に抑制されることが分かった。
この実験結果について本願発明者らが鋭意検討した結果、SiOは水素が多く含まれる材料であることから、比較例のレーザ構造1000Xでは、動作中に誘電体層70に含まれる水素がp側電極50及びパッド電極60に拡散し、これが原因となって動作電圧の上昇を引き起こしていたことが分かった。
一方、図3Bに示す実施の形態1のレーザ構造1Xでは、SiOを含む誘電体層70がp側電極50にもパッド電極60にも接触していないので、誘電体層70中の水素がp側電極50及びパッド電極60に拡散されなかったために、動作電圧が上昇しなかったと考えられる。
また、誘電体層70を構成するSiOに水素が含まれる要因について検討した結果、SiOを成膜する際の原料(シラン(SiH))の水素がSiO膜に残留したり、フォトリソグラフィー又はエッチングなどの製造時の水洗浄によってSiO膜に水素が残留したりすることで、誘電体層70に水素が含まれることが分かった。
本開示の技術は、このような知見に基づいてなされたものであり、SiOからなる誘電体層70に含まれる水素がp側電極50及びパッド電極60に拡散しないようにすることで、誘電体層70としてSiOを用いた場合であっても、動作電圧の上昇を抑制するものである。
具体的には、図1に示すように、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1では、パッド電極60と誘電体層70とを非接触にしている。本実施の形態では、パッド電極60と誘電体層70との間に空間部80を介在させることで、パッド電極60と誘電体層70とが接触しないようにしている。
このように、パッド電極60と誘電体層70とを非接触にすることで誘電体層70からパッド電極60への水素の伝達経路が遮断されるので、誘電体層70中に含まれる水素がパッド電極60に拡散することを抑制することができる。これにより、誘電体層70中に含まれる水素がパッド電極60を経由してp側電極50にまで拡散することも抑制できる。この結果、水素に起因して動作電圧が上昇することを抑制することができる。また、電力−光変換効率が高い高出力の窒化物半導体レーザを実現できる。
なお、本実施の形態では、誘電体層70からパッド電極60への水素拡散の抑制効果を最大化するために、誘電体層70とパッド電極60とが完全に接触しないようにしているが、製造ばらつきなどによって誘電体層70とパッド電極60とが一部接触する場合があっても、その接触面積が十分に小さければ、動作電圧への影響は僅かであり、動作電圧の上昇を抑制することができる。
このように、リッジ部40a及び平坦部40bが形成された第2の窒化物半導体層40を有する窒化物半導体レーザ1において、リッジ部40aの側面にSiOからなる誘電体層70が形成されていたとしても、パッド電極60と誘電体層70とを非接触にすることで、動作電圧の上昇を抑制することができた。
しかしながら、このような構成の窒化物半導体レーザでは、リッジ部の側方の平坦部とパッド電極とが接続する構造となっているが、このような構造を有する窒化物半導体レーザでは、平坦部とパッド電極との接続部分にリーク電流が発生することが分かった。以下、この点について詳細に説明する。
リッジ部40aの側方の平坦部40bは、第2の窒化物半導体層40にリッジ部40aを形成する際に形成される。本実施の形態では、p側光ガイド層41、電子障壁層42、p側クラッド層43及びp側コンタクト層44の積層体からなる第2の窒化物半導体層40に対してp側光ガイド層41が露出するまでドライエッチングすることで、第2の窒化物半導体層40にリッジ部40aを形成している。この結果、リッジ部40aの側方には、p側光ガイド層41の露出部として平坦部40bが形成される。
このとき、本願発明者が鋭意検討した結果、第2の窒化物半導体層40にリッジ部40aを形成するときのドライエッチング時のプロセスダメージによって、平坦部40bとして露出する部分の窒化物半導体層から窒素(N)が抜けて、露出部分の窒化物半導体層の表面層がn型化することが分かった。
本実施の形態では、ドライエッチングによってアンドープのp側光ガイド層41を露出させているので、ドライエッチング時に、p側光ガイド層41の平坦部40bから窒素が脱離して平坦部40bの表面層がn型化し、平坦部40bの表面層としてn型領域が生成される。
この結果、平坦部40bにパッド電極60を接続する構造にすると、平坦部40bのn型領域によって、平坦部40bとパッド電極60との接続部分にリーク電流が発生することが分かった。これは、平坦部40bのn型領域にパッド電極60のTiが接触するとオーミック接触になってしまい、このn型領域を介してn側クラッド層21にまで電流が到達するからであると考えられる。
実際に、窒化物半導体レーザを作製してみて、リッジ部周辺のSCM像を見てみると、図4に示すように、リッジ部40aの側方の平坦部40bにn型領域が生成されることが分かった。図4に示される窒化物半導体レーザは、上述の窒化物半導体レーザ1と同様の製造方法で作製されたものであるが、図2A〜図2Qに示される工程のうち、図2F〜図2Iに示される工程の処理を行わずに作製したものである。つまり、ドライエッチングでリッジ部40aを形成(図2E)した後に、リッジ部40a及び平坦部40bを覆うように基板10の上方の全面に誘電体層70を成膜した(図2J)。その後、図2K〜図2Qに示す工程を行った。
このようにして製造された窒化物半導体レーザでは、図4に示すように、第2の窒化物半導体層40のリッジ部40aにはp型領域が観察され、アンドープのp側光ガイド層41の平坦部40bの表面層(露出面近傍)にはn型領域が観察された。
また、平坦部40bのn型領域の下には、アンドープのp側光ガイド層41、発光層30、n側光ガイド層22の低キャリア濃度領域が観察され、その下には、n側クラッド層21のn型領域が観察された。
なお、図4において、n側クラッド層21内に見られるキャリア濃度が濃く見える領域は、プロセス起因によるものである。また、図4では、層構造及びリッジ部の形状を分かりやすくするために実線及び破線を追加している。
本開示の技術は、さらに、このような知見にも基づいてなされたものであり、エッチングによりリッジ部40aと平坦部40bとを形成して平坦部40bにパッド電極60を接触させた構造であっても、平坦部40bのパッド電極60との接続部分に絶縁領域41iを形成することによって、パッド電極60と平坦部40bとの接続部分にリーク電流が発生することを抑制するものである。
図5に示される窒化物半導体レーザ1は、図2A〜図2Qに示される製造方法によって作製されたものであり、図5のSCM像は、実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1のリッジ部40a周辺の構造を示している。
つまり、図5に示される窒化物半導体レーザ1は、リッジ部40aの側方の平坦部40b(ドライエッチングにより露出したp側光ガイド層41)の表面にFeイオンの注入を行ったものである。なお、Feイオン注入の条件としては、加速電圧を20keVとし、ドーズ量を2×1013cm−3としている。
図5に示すように、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1では、リッジ部40aの側方の平坦部40bの表面層には、n型領域が観察されず、キャリア濃度が低くて導電型を示さない絶縁領域が観察された。これは、イオン注入を行うことによって、図4のように平坦部40bの表面層に生成されたn型領域が絶縁化(i型化)したからであると考えられる。
これにより、平坦部40bの表面にパッド電極60を接触させたとしても、平坦部40bとパッド電極60とがオーミック接触にはならない。この結果、平坦部40bとパッド電極60との接続部分にリーク電流が発生することを抑制でき、デバイス特性が低下することを抑制できる。したがって、信頼性が高い窒化物半導体レーザ素子を実現できる。
[まとめ]
このように、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1では、p側電極50(オーミック電極)の上に形成されたパッド電極60が、第2の窒化物半導体層40のリッジ部40aの側面に形成されたSiOからなる誘電体層70と非接触になっている。
これにより、誘電体層70中に含まれる水素がパッド電極60に拡散することを抑制することができる。したがって、水素に起因して動作電圧が上昇してしまうことを抑制できる。
しかも、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1では、リッジ部40aの側方の平坦部40bには絶縁領域40iが形成されており、幅広のパッド電極60は、この平坦部40bの絶縁領域40iと接触している。
これにより、平坦部40bとパッド電極60との接続部分にリーク電流が発生することを抑制できるので、デバイス特性が低下することを抑制できる。
以上、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1によれば、リッジ部40aの側面にSiOを形成し、かつ、リッジ部40aの側方の平坦部40bにパッド電極60を接触させた構造を有していながらも、動作電圧の上昇を抑制することができるとともに、パッド電極60と平坦部40bとの接続部分におけるリーク電流の発生を抑制することができる。したがって、高信頼性かつ高出力の窒化物半導体レーザ1を実現できる。
また、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1では、パッド電極60と誘電体層70との間に存在する空間部80によって、パッド電極60と誘電体層70とが非接触になっている。
このように、パッド電極60と誘電体層70との間に空間部80を介在させてパッド電極60と誘電体層70とを非接触にすることで、誘電体層70に含まれる水素がパッド電極60に拡散することを効果的に抑制できる。したがって、通電時間の経過にともなって動作電圧が上昇することを効果的に抑制できる。
また、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1において、第2の窒化物半導体層40は、p側光ガイド層41と電子障壁層42とp側クラッド層43との積層体である。そして、リッジ部40aは、p側光ガイド層41と電子障壁層42とp側クラッド層43とを含み、平坦部40bの最上層はp側光ガイド層41である。つまり、p側光ガイド層41と電子障壁層42とp側クラッド層43とを含む第2の窒化物半導体層40をp側光ガイド層41まで掘り込むことで、リッジ部40aと平坦部40bとを形成している。特に、本実施の形態において、p側光ガイド層41は、アンドープ層である。
これにより、アンドープ層であるp側光ガイド層41が露出するまで第2の窒化物半導体層40をドライエッチングしてp側光ガイド層41の露出部の表面層としてn型領域が生成されたとしても、平坦部40bに形成された絶縁領域40iによって、平坦部40bとパッド電極60との接続部分にリーク電流が発生することを効果的に抑制できる。
また、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1において、絶縁領域40iは、イオンが注入された領域である。具体的には、絶縁領域40iに注入されたイオンはFeイオンである。
これにより、リッジ部40aを形成する際に第2の窒化物半導体層40をドライエッチングしてp側光ガイド層41の露出部の表面層としてn型領域が生成されたとしても、イオン注入によってn型領域を容易に絶縁化して絶縁領域40iにすることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る窒化物半導体レーザ1Aについて、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態2に係る窒化物半導体レーザ1Aの断面図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ1Aが上記実施の形態1に係る窒化物半導体レーザ1と異なる点は、パッド電極60と誘電体層70との非接触の仕方である。
具体的には、上記実施の形態1では、パッド電極60と誘電体層70との間に空間部80を設けることでパッド電極60と誘電体層70とを非接触にしていたが、本実施の形態では、パッド電極60と誘電体層70との間に、誘電体層70(第1の誘電体層)とは別の誘電体層70A(第2の誘電体層)を形成することで、パッド電極60と誘電体層70とを非接触にしている。つまり、実施の形態1の空間部80を誘電体層70Aに置き換えた構造である。なお、それ以外の構成は、実施の形態1における窒化物半導体レーザ1と同じである。
本実施の形態において、誘電体層70Aは、パッド電極60と誘電体層70との隙間を埋めるように形成された絶縁層である。この誘電体層70Aによってパッド電極60と誘電体層70とが離間されて直接接触しないようになっている。
誘電体層70Aの材料は、誘電体層70の材料とは異なる。つまり、誘電体層70Aは、SiOとは異なる材料によって構成されている。誘電体層70Aの材料としては、例えば、SiN、AlN、Alなどを用いることができる。
このような構成の窒化物半導体レーザ1Aは、実施の形態1における窒化物半導体レーザ1と同様の方法で製造することができる。具体的には、図2Mに示される工程において第3保護膜103を誘電体層70Aの材料とし、図2Pに示される第3保護膜103を除去する工程(空間部80を形成する工程)を省略することで、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1Aを作製できる。
なお、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1Aでも、発光層30(活性層)は、400nm〜650nmまでの任意の波長の光を発するように調整されている。
以上、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1Aによれば、実施の形態1と同様に、p側電極50(オーミック電極)の上に形成されたパッド電極60が、第2の窒化物半導体層40のリッジ部40aの側面に形成されたSiOからなる誘電体層70と非接触になっているとともに、リッジ部40aの側方の平坦部40bに形成された絶縁領域40iと接触している。
これにより、誘電体層70中に含まれる水素がパッド電極60に拡散することを抑制できるので動作電圧の上昇を抑制することができるとともに、パッド電極60と平坦部40bとの接続部分におけるリーク電流の発生を抑制することができる。したがって、高信頼性かつ高出力の窒化物半導体レーザ1Aを実現できる。
また、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1Aでは、パッド電極60と誘電体層70とが誘電体層70Aによって非接触になっている。つまり、パッド電極60と誘電体層70との間には、空間部ではなく誘電体層70Aが存在する。しかも、誘電体層70Aは、SiOとは異なる材料によって構成されている。つまり、誘電体層70Aには、SiOの成膜に起因する水素が含まれていない。
この構成により、誘電体層70Aによってパッド電極60と誘電体層70とが絶縁されるので、誘電体層70からパッド電極60に水素が拡散することをより確実に防ぐことができる。これにより、動作電圧の上昇を一層抑制することができる。
しかも、パッド電極60と誘電体層70との間に空間部ではなく誘電体層70Aが存在することで、窒化物半導体レーザ1Aの素子構造を強くできる。これにより、ダイボンディング又はワイヤボンディングなどの実装工程において窒化物半導体レーザ1Aが変形してしまうことを抑制できる。
このように、本実施の形態における窒化物半導体レーザ1Aによれば、動作電圧の上昇が抑制され、かつ、高出力で高信頼性の窒化物半導体レーザを歩留まり高く製造することができる。
(変形例)
以上、本開示に係る窒化物半導体レーザについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、第2の窒化物半導体層40の平坦部40bは、アンドープのp側光ガイド層41の露出部としたが、これに限らない。
また、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示に係る窒化物半導体レーザは、画像表示装置、照明又は産業機器などの光源として利用することができ、特に、比較的に高い光出力を必要とする機器の光源として有用である。
1、1A 窒化物半導体レーザ
10 基板
20 第1の窒化物半導体層
21 n側クラッド層
22 n側光ガイド層
30 発光層
40 第2の窒化物半導体層
40a リッジ部
40b 平坦部
41 p側光ガイド層
42 電子障壁層
43 p側クラッド層
44 p側コンタクト層
50 p側電極
60 パッド電極
70、70A 誘電体層
80 空間部
90 n側電極
101 第1保護膜
102 第2保護膜
103 第3保護膜

Claims (7)

  1. 第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層の上に形成された発光層と、
    前記発光層の上に形成され、リッジ部を有する第2の窒化物半導体層と、
    前記リッジ部の上に形成されたオーミック電極と、
    前記オーミック電極の上に形成され、前記リッジ部よりも幅広であるパッド電極と、
    前記リッジ部の側面に形成されたSiOからなる第1の誘電体層と
    を備え、
    前記第2の窒化物半導体層は、前記リッジ部の側方に平坦部を有し、
    前記平坦部には、絶縁領域が形成され、
    前記パッド電極は、前記第1の誘電体層とは非接触であり、前記絶縁領域と接触している
    窒化物半導体レーザ。
  2. 前記パッド電極と前記第1の誘電体層との間には、空間部が存在し、
    前記パッド電極は、前記空間部により前記第1の誘電体層とは非接触である
    請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  3. 前記パッド電極と前記誘電体層との間には、SiOとは異なる材料からなる第2の誘電体層が形成され、
    前記パッド電極は、前記第2の誘電体層により前記第1の誘電体層とは非接触である
    請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  4. 前記第2の窒化物半導体層は、
    光ガイド層と、
    前記光ガイド層よりもバンドギャップエネルギーが大きい電子障壁層と、
    前記光ガイド層よりもバンドギャップエネルギーが大きく、前記電子障壁層よりもバンドギャップエネルギーが小さいクラッド層と
    を有し、
    前記リッジ部は、前記光ガイド層と、前記電子障壁層と、前記クラッド層とを含み、
    前記平坦部の最上層は、前記光ガイド層である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ。
  5. 前記光ガイド層は、アンドープ層である
    請求項4に記載の窒化物半導体レーザ。
  6. 前記絶縁領域は、イオンが注入された領域である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の窒化物半導体レーザ。
  7. 前記絶縁領域に注入されたイオンが、Feイオンである
    請求項6記載の窒化物半導体レーザ。
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