JP2018136005A - 空気弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体にかかる圧力が非常に高くなっても耐え得、しかも、簡単な操作で蓋体を弁箱に強固に固定できる空気弁を提供する。【解決手段】この空気弁1は、水道管に繋がれる弁箱2と、大空気孔3aが形成され、弁箱2に蓋装着用パッキン3Aを介して装着される蓋体3と、弁箱2内に配され、蓋体3の大空気孔3aを下方から塞ぎ得る遊動弁体4と、弁箱内2に配されたフロート弁体5と、を備えており、遊動弁体4には、小空気孔4aが形成されており、フロート弁体5は、小空気孔4aを下方から塞ぎ得、弁箱2は、複数個の蓋固定部22を有しており、蓋体3は、複数個の差し込み部3cを有しており、複数個の差し込み部3cが複数個の蓋固定部22に蓋体3の回動によって差し込まれることで、蓋体3が下降して蓋装着用パッキン3Aを上方から押さえつけ、蓋体3が弁箱2に装着される。【選択図】図1

Description

本発明は、水道管に繋がれ吸排気を行う空気弁に関する。
従来より、水道管に繋がれる空気弁がいろいろな場所で広く用いられている。空気弁は、水道管の設置工事、増設工事、又は交換工事などの際、水道管の中の水を効率良く抜くために大気を水道管内に導く吸気機能を有し、また、それらの工事の後に水道管の中の多量の空気(その他の気体も含む)を大空気孔を経て外部に排気する多量排気(急速排気)の機能と、水が通常の圧力で水道管を流れている状態で様々な原因で水道管に混入した空気を少量ずつ小空気孔を経て外部に排気する少量排気の機能と、を有するもの(例えば、特許文献1〜4など)が一般的に用いられている。
このような空気弁は、一般的に、基本構造として、水道管に繋がれる弁箱と、大空気孔が形成され弁箱に装着される蓋体と、弁箱内に配され蓋体の大空気孔を下方から塞ぎ得る遊動弁体と、弁箱内に配されたフロート弁体と、を備えている。小空気孔は、遊動弁体又は蓋体に形成されている。フロート弁体は、小空気孔を下方から塞ぎ得る。フロート弁体と遊動弁体とは、水よりも比重が小さいものであり、遊動弁体は、フロート弁体よりも軽量である。空気弁と水道管の間には、通常、弁箱への水の浸入を制御するコックの部分を有する別体の補修弁が連接されている。
多量排気時には、空気は、大空気孔を通りそれに連通する吸排気路を経て急速に排気される。多量排気は、補修弁のコックが開かれ水道管から弁箱へ水が浸入してから、遊動弁体が下方から蓋体に密接して大空気孔を塞ぐまで行われる。多量排気が終わった後には、空気が水道管から水に混じって浸入しフロート弁体の上端近傍の空気溜まりに溜まってくると少量排気が行われる。少量排気時には、空気は遊動弁体又は蓋体に形成されている小空気孔を通りそれに連通する吸排気路を経て排気される。フロート弁体の上端近傍の空気溜まりの空気が十分に少なくなると、フロート弁体が小空気孔を下方から塞ぐようになり、排気は止まる。
特許文献1に開示される空気弁では、弁箱の上部の外側面に形成された雄ねじに、蓋体に形成された雌ねじを螺合させることによって蓋体を弁箱に固定している。特許文献2に開示される空気弁では、ボルトによって蓋体を弁箱に固定している。
また、特許文献3及び4に開示される空気弁では、弁箱に設けられた複数個のレバーを回動操作し蓋体(内蓋体)に圧接するによって、蓋体(内蓋体)を弁箱に固定している。そうすることで、メンテナンス作業時などの分解後の組み立て(及び分解)において、蓋体の弁箱への固定(及び固定解除)を簡単な操作で(容易に迅速に)行うことができる。また、特許文献4の空気弁では、多量排気において必要とされる排気量が多い場合に好適なように、弁箱や蓋体などを大きくするとともに、レバーの数を多くして、より強固に蓋体を弁箱に固定し、蓋体にかかる圧力が非常に高くなっても耐え得るようにしている。
特開平9−166234号公報 特開2003−139260号公報 特開2009−121678号公報 特開2013−044356号公報
このように、蓋体にかかる圧力が非常に高くなり得る場合は、より強固に蓋体を弁箱に固定するような構造にする必要が有る。しかし、そのような場合でも、蓋体の弁箱への固定は、より簡単な操作で行うことができるようにするのが望ましい。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓋体にかかる圧力が非常に高くなっても耐えることができ、しかも、蓋体を弁箱に簡単な操作で強固に固定できる空気弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の空気弁は、水道水が流れる水道管に繋がれ、該水道管内に混入する空気を大空気孔又は小空気孔を経て外部に排気できる空気弁であって、前記水道管に繋がれるものであって、弁箱本体部とそれから上方に延びて設けられる複数個の蓋固定部とを有する弁箱と、前記弁箱本体部に蓋装着用パッキンを介して装着されるものであって、前記大空気孔が形成され、複数個の差し込み部を有する蓋体と、前記弁箱本体部内に配され、前記蓋体の前記大空気孔を下方から塞ぎ得る遊動弁体と、前記弁箱本体部内に配されたフロート弁体と、を備えており、前記遊動弁体又は前記蓋体には、前記小空気孔が形成されており、前記フロート弁体は、前記小空気孔を下方から塞ぎ得るものであり、前記蓋体は、回動により、前記差し込み部が前記蓋固定部に差し込まれることで、前記蓋体が下降して前記蓋装着用パッキンを上方から押さえつけて前記弁箱に装着されることを特徴とする。
請求項2に記載の空気弁は、請求項1に記載の空気弁において、前記蓋固定部は、側部とその上部から内方に突き出た突起部とを有し、該突起部の下面は、該突起部の一端面側から他端面側に向かって下面の全部又は一部が下方に傾斜した下面傾斜部により形成され、前記差し込み部の上面は、該差し込み部の一端面側から他端面側に向かって上面の全部又は一部が上方に傾斜した上面傾斜部により形成され、該差し込み部の該一端面が、前記突起部の前記一端面に前記下面傾斜部の下側に差し込まれることを特徴とする。
請求項3に記載の空気弁は、請求項1又は2に記載の空気弁において、前記蓋装着用パッキンの上側には、前記蓋体の回動による摺動の抵抗を小さくする補助リングが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の空気弁は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気弁において、前記蓋体及び/又は前記弁箱は、前記弁箱に装着された前記蓋体が差し込みの向きと逆向きに回動するのを防止する逆回動防止部を有することを特徴とする。
請求項5に記載の空気弁は、請求項4に記載の空気弁において、前記逆回動防止部は、前記蓋体に、前記差し込み部の近傍に上下方向に回動するレバーを有し、前記弁箱に、該レバーの一部を収容し得るレバー収容溝を有することを特徴とする。
請求項6に記載の空気弁は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気弁において、前記蓋体は、その上面に、開栓キーの先端が嵌合するハンドルキャップを有することを特徴とする。
請求項7に記載の空気弁は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気弁において、前記下面傾斜部は、装着されることにより前記突起部の一部となっていることを特徴とする。
請求項8に記載の空気弁は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気弁において、前記上面傾斜部は、装着されることにより前記差し込み部の一部となっていることを特徴とする。
本発明に係る空気弁によれば、蓋体にかかる圧力が非常に高くなっても耐えることができ、しかも、蓋体を弁箱に簡単な操作で強固に固定できる。
本発明の実施形態に係る空気弁の断面図(図2のA−Aで示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の平面図である。 同上の空気弁の断面図(図2のB−Bで示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の断面図(図2のC−Cで示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の断面図(図2のD−Dで示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の弁箱を示すものであって、(a)が平面図、(b)が断面図((a)のA’−A’で示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の下面傾斜部を拡大して示すものであって、(a)が底面図、(b)が正面図、(c)が変形例の正面図である。 同上の空気弁において蓋体を弁箱に固定する前の状態を示す平面図である。 同上の空気弁の蓋体を示すものであって、(a)が平面図、(b)が断面図((a)のA’’−A’’で示す線の位置で切断した断面図)である。 同上の空気弁の上面傾斜部を拡大して示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が差し込もうとする状態の正面図、(d)が差し込み完了状態の正面図、(e)変形例の正面図、(f)が変形例の差し込んだ直後の状態の正面図、(g)が差し込み完了状態の正面図である。 同上の空気弁の蓋装着用パッキンと補助リングを示す断面図であって、(a)が補助リング、(b)が蓋装着用パッキンである。 同上の空気弁の弁箱に雄型口金を装着した状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る空気弁1は、水道水が流れる水道管に繋がれ、その水道管内に混入する空気を大空気孔3a又は小空気孔4aを経て外部に排気できるものである。空気弁1は、基本構造として、図1に示すように、弁箱2と蓋体3と遊動弁体4とフロート弁体5とを備えている。また、空気弁1は、弁体案内6とカバー体7とを備えている。なお、図1は、図2においてA−Aで示す線の位置で切断した断面図である。図2は、カバー体7の天頂部7aを透視して描いた平面図である。また、図3に、図2においてB−Bで示す線の位置で切断した断面図、図4に、図2においてC−Cで示す線の位置で切断した断面図、図5に、図2においてD−Dで示す線の位置で切断した断面図を示す。
弁箱2は、水道管に繋がれるものであって、弁箱本体部21とそれから上方に延びて設けられる複数個(本実施例では2個)の蓋固定部22、22とを有する(図6(a)、(b)等参照)。弁箱2は、詳細には、弁箱本体部21の上方端部に通気口2a、弁箱本体部21の下方端部に通水口2bを有し、通気口2aの下方内部に中空部2c、その下方に導水部2dを有している。また、本実施形態では、弁箱2は、弁箱本体部21の内壁面の上部には、上方端部から順に大径段2e、中径段2f、小径段2gが設けられており(図6(a)、(b)参照)、この中径段2fが、後述する蓋装着用パッキン3Aを配置するためのパッキン配置部となる。弁箱本体部21の内壁面の段部の数又は形状などは、これに限定されるものではない。また、この弁箱2は、通常は、空気弁1と水道管の間に、中空部2cへの水の浸入を制御するコックの部分を有する別体の補修弁10が連接されて用いられる。なお、補修弁10に替えて、弁箱2の通水口2bの近傍にコック機能を付設してもよい。
蓋固定部22は、弁箱本体部21の周方向の所定角度範囲(例えば、70度程度の範囲)に設けられる。蓋固定部22は、側部22aと、その上部から庇状に内方(半径方向内方)に突き出た突起部22bと、を有する。本実施形態において、蓋固定部22の数は2つであるが、蓋固定部22の数はこれに限られない。なお、蓋固定部22の大きさは、適宜、変更可能である。
突起部22bの下面223は、下面22caが傾斜した下面傾斜部22cにより形成されている(図6(b)参照)。下面傾斜部22cの下面22caは、突起部22bの一端面221側から他端面222側に向かって下方に傾斜している。なお、図6(a)では、下面傾斜部22cを破線で示している。下面傾斜部22cは、本実施形態では、弁箱2の他の部分とは別の部材により作製し、ネジ22d(図7(a)参照)で装着し固定することにより突起部22bの一部としている。ネジ22dは、例えば、皿頭ネジ(ネジ頭部の上面が平らで、ネジ頭部埋込み座面が円錐形状のもの)を用いることができる。この固定は、ネジ22dで行うのは、下面傾斜部22cを必要に応じて取り換えることが可能となり都合がよいが、溶接や圧入などの他の装着手段で行ってもよい。また、下面傾斜部22cは、別の部材により作製するのではなく、弁箱2を製作する際に鋳物、例えば、鋳鉄により他の部分と一体的に成形し、突起部22bの下面223、つまり下面傾斜部22cの下面22caを傾斜したものとすることも可能である。なお、皿頭ネジを用いて下面傾斜部22cを装着し固定する場合には、皿頭ネジを挿通する孔は、皿頭ネジの座面の収まりをよくするために、ネジ頭部埋込み孔の縁を円錐状に面取りした形状の皿孔を形成し、この皿孔に皿頭ネジを締め付けた状態で、皿頭ネジの頭部が突き出ることがないようにする必要がある。
下面傾斜部22cは、図7(a)に示すように、底面視が扇形の中心部分を削除した形状である。また、正面視で、図7(b)に示すように、下面22caが傾斜している。
突起部22bの一端面221は、蓋体3の後述する差し込み部3cが蓋体3の回動により差し込まれる側の面である。下面傾斜部22cの下面22caは、蓋体3の差し込み部3cの後述する上面3c3、すなわち上面傾斜部3dの上面3daが接触して摺動する面である。本実施形態では、図8に示すように、蓋体3を弁箱2の周方向において蓋固定部22、22が存在しない位置に配置させ、時計回りに蓋体3を回動させると図2(及び図1)に示すように、差し込み部3cが差し込まれるようにしている。従って、図6(b)(及び図7(b))においては、下面傾斜部22cの下面22caは、左側から右側に向かって(時計回りに)下方に傾斜している。
下面傾斜部22cの下面22caは、上面傾斜部3dの上面3daに対し滑らかに摺動するように、表面をテフロン(登録商標)等の樹脂などでコーティングしてもよい。また、弁箱2の他の部分とは別の部材により作製する場合は、下面傾斜部22cは、できるだけ滑らかに摺動するようなもの、例えば銅又は真鍮等の銅系の合金製のものを用いることができる。このように下面傾斜部22cを別の部材で作製すると、弁箱2を製作する際に鋳鉄により他の部分と一体的に成形する場合に比べ、下面22caを精度よく製作することができ、また、もし、銅又は真鍮等の銅系の合金により弁箱2(若しくは蓋固定部22だけ)の他の部分と一体的に成形した場合に比べ、安価にできる。
なお、下面傾斜部22cは、その平面視の形状は、上述した形状に限られるものではない。また、下面傾斜部22cは、下面22caの全部が傾斜しているのが、上面傾斜部3dと接触する面積が広く、しっかり押さえ付けるので好ましいが、場合によっては、図7(c)に示すように、下面22caの一部だけが傾斜するようにすることも可能である。後述する差し込み部3cの上面傾斜部3dについても同様であり、これについては後述する。
蓋体3は、上記の大空気孔3aが形成されており、弁箱2に装着されるものである。大空気孔3aは、蓋体3の略中央部に形成されている。大空気孔3aの上方は、吸排気路3bとなる。蓋体3の弁箱2への装着は、蓋体3の下方に蓋装着用パッキン3Aを配して、その蓋装着用パッキン3Aを介して行われる。
蓋体3は、複数個の差し込み部3c、3cを有している(図9(a)、(b)参照)。差し込み部3c、3cは、蓋体3の上部の外周部に、それから外方(半径方向外方)に羽根状に設けられている。差し込み部3cの外周面は、円弧状である。本実施形態において、差し込み部3cの数は、2つであるが、差し込み部3cの数は、これに限られない。差し込み部3cの数は、通常は、蓋固定部22の数と等しい。なお、差し込み部3cの大きさは、差し込み部3cの数等に基づいて、適宜、変更可能である。
差し込み部3cの上面3c3は、上面3daが傾斜した上面傾斜部3dにより形成されている(図9(b)参照)。上面傾斜部3dの上面3daは、差し込み部3cの一端面3c1側から他端面3c2側に向かって上方に傾斜している。上面傾斜部3dは、本実施形態では、差し込み部3cの他の部分とは別の部材により作製し、ネジ3j(図10参照)で装着し固定することにより差し込み部3cの一部としている。ネジ3jは、例えば、皿頭ネジを用いることができる。この固定は、ネジ3jで行うのは、上面傾斜部3dを必要に応じて取り換えることが可能となり都合がよいが、溶接や圧入などの他の装着手段で行ってもよい。また、上面傾斜部3dは、別の部材により作製するのではなく、蓋体3を製作する際に鋳物、例えば、鋳鉄により他の部分と一体的に成形し、差し込み部3cの上面3c3、つまり上面傾斜部3dの上面3daを傾斜したものとすることも可能である。なお、皿頭ネジを用いて上面傾斜部3dを装着し固定する場合には、皿頭ネジを挿通する孔は、皿頭ネジの座面の収まりをよくするために、ネジ頭部埋込み孔の縁を円錐状に面取りした形状の皿孔を形成し、この皿孔に皿頭ネジを締め付けた状態で、皿頭ネジの頭部が突き出ることがないようにする必要がある。
上面傾斜部3dは、図10(a)に示すように、平面視が扇形の中心部分を削除した形状である。また、正面視で、図10(b)に示すように、上面3daが傾斜している。
差し込み部3cの一端面3c1は、蓋固定部22の突起部22bの下面傾斜部22cの下側に差し込まれる側の面である。上面傾斜部3dの上面3daは、上述したように、蓋固定部22の突起部22bの下面傾斜部22cの下面22caが接触して摺動する面である。本実施形態では、上述したように、蓋体3を弁箱2の周方向において蓋固定部22、22が存在しない位置に配置させ、時計回りに蓋体3を回動させると、差し込み部3cが差し込まれるようにしており(図8参照)、図9(b)(及び図10(b))においては、上面傾斜部3dの上面3daは、右から左に向かって(反時計回りに)上方に傾斜している。図10(c)は、差し込み部3cを差し込もうとする状態、図10(d)は、差し込み部3cの差し込みが完了した状態の上面傾斜部3dを、下面傾斜部22cとともに示している。差し込み部3cを差し込もうとする状態から差し込み部3cの差し込みが完了した状態になるまでに、下面傾斜部22c(つまり弁箱2)に対して上面傾斜部3d(つまり蓋体3)が下降する(押し下げられる)。
上面傾斜部3dの上面3daは、下面傾斜部22cの下面22caに対し滑らかに摺動するように、表面をテフロン(登録商標)等の樹脂などでコーティングしてもよい。また、差し込み部3cの他の部分とは別の部材により作製する場合は、上面傾斜部3dは、できるだけ滑らかに摺動するようなもの、例えば銅又は真鍮等の銅系の合金製のものを用いることができる。このように上面傾斜部3dを別の部材で作製すると、蓋体3を製作する際に鋳鉄により他の部分と一体的に成形する場合に比べ、上面3daを精度よく製作することができ、また、もし、銅又は真鍮等の銅系の合金により蓋体3の他の部分と一体的に成形した場合に比べ、安価にできる。
なお、上面傾斜部3dは、その平面視の形状は、上述した形状に限られるものではない。また、上述した下面傾斜部22cの下面22caについて述べたのと同様に、上面傾斜部3dの上面3daの全部が傾斜しているのが好ましいが、場合によっては、図10(e)に示すように、上面3daの一部だけが傾斜するようにすることも可能である。なお、この場合に、図10(f)に差し込み部3cを差し込んだ直後の状態、図10(g)に差し込み部3cの差し込みが完了した状態を示す。
弁箱2の蓋固定部22の突起部22bの下面傾斜部22cと蓋体3の差し込み部3cの上面傾斜部3dは、下面傾斜部22cの下面22caと上面傾斜部3dの上面3daの全部又は一部が傾斜していれば、弁箱2の蓋固定部22の突起部22bの下側に蓋体3の差し込み部3cを差し込み回動させることで、下面傾斜部22cの下面22caの傾斜部分に上面傾斜部3dの上面3daの傾斜部分が接触して蓋体3が下降する。それにより、後述するように、蓋体3が蓋装着用パッキン3Aを所望の圧力で上方から押さえつけて止水性と密封性を確保することができる。
また、差し込みの最終状態では、下面傾斜部22cの下面22caと上面傾斜部3dの上面3daとは、面接触し、また、面接触の面積は広くすることが可能である。それにより、空気弁1の設定圧力が高くても(例えば、1.6MPa以上)、蓋体3をしっかりと弁箱2に固定することができる。なお、弁箱2の蓋固定部22の突起部22b(下面傾斜部22c以外の部分)と蓋体3の差し込み部3c(上面傾斜部3d以外の部分)とは、上述したように鋳物、例えば、鋳鉄により弁箱2又は蓋体3の他の部分と一体的に成形できるので、空気弁1の設定圧力に耐え得る剛性を容易に有するようにすることができる。また、下面傾斜部22cと上面傾斜部3dの材質については、空気弁1の設定圧力に耐え得るものとする必要がある。
蓋体3の下方に配される蓋装着用パッキン3Aは、円環状のゴム製のもの(例えば、Oリング)である(図11(b)参照)。
蓋装着用パッキン3Aの上側には、蓋体3の回動による摺動の抵抗を小さくする補助リング3Bを設けることが好ましい(図1等及び図11(a)参照)。補助リング3Bを設けることにより、蓋体3をスムーズに弁箱2に対して回動させることができる。補助リング3Bは、その材質には特に制限はなく、金属又は樹脂で製造されたリングを使用可能である。補助リング3Bの好ましい素材として、例えば、テフロン(登録商標)等の樹脂があげられる。なお、補助リング3Bは、空気弁1をメンテナンスなどによる分解をせずに長期間使用した場合でも、蓋装着用パッキン3Aと蓋体3との固着を防止することが可能である。
蓋体3を回動させて弁箱2に固定した後は、弁箱2装着された蓋体3が差し込みの向きと逆向きに回動するのを防止する逆回動防止部により、蓋体3をより確実に弁箱2に固定することが好ましい。逆回動防止部は、蓋体3及び/又は弁箱2に設けられ、特に機構が限定されるものではないが、以下に述べるものが可能である。
すなわち、本実施形態では、蓋体3に、差し込み部3cの他端面3c2の近傍に、上下方向に回動するレバー3e、3eを設けるようにし(図9(a)、図4参照)、弁箱2に、レバー3e、3eの一部を収容し得るレバー収容溝2h、2hを設けるようにしている(図6(a)参照)。蓋体3を所定の量だけ回動させ弁箱2に完全に固定できる位置において、レバー3eとレバー収容溝2hの位置が合致する。従って、その位置で、レバー3eの所定部分をレバー収容溝2hに収めることで、装着された蓋体3が逆回動することを防止できる。見方を変えれば、レバー3eの所定部分を収容溝2hに収めることで、弁箱2に完全に固定できる位置まで蓋体3を所定の量だけ回動したことが確認できる。なお、レバー3eは、自在に揺動するものであっても、上がった状態や下がった状態などが一時的に保持されるものであってよい。また、本実施形態では、レバー3e、レバー収容溝2hをそれぞれ2個設けているが、1個にすることも可能である。
また、本実施形態では、蓋体3には、蓋体3の中央部を跨ぐように把持部材3fが取り付けられている(図9(a)参照)。把持部材3fは、蓋体3を把持する手段としてだけではなく、後述するように、蓋体3を回動させるための手段としても使用される。
把持部材3fには、その略中央に、図9(a)に示すように、ハンドルキャップ3gを設けることも可能である。ハンドルキャップ3gは、多角形、例えば、四角形である。蓋体3を回動させて弁箱2から着脱する際に、開栓キー(図示せず)の先端を前記四角形に差し込んで嵌合させ、開栓キーを回動させることにより、蓋体3を回動させることができる。空気弁1は、道路の地下等に設けられることも多い。従って、作業環境によっては、作業者がしゃがみこんで把持部材3fを把持することが困難な状況もあり得る。このような時に、開栓キーを用いることにより、作業者が無理な体勢で作業をせずとも、蓋体3を回動させることができる。
なお、本実施形態では、蓋体3に、Oリング3hとOリング3iが取り付けられている(図9(b)参照)。Oリング3hは遊動弁体4に対する止水性や密着性などを高めることができ、Oリング3iは補助リング3Bに対する止水性や密着性などを高めることができる。
なお、蓋体3は、様々に変形することが可能である。例えば、蓋体3の差し込み部3cと把持部材3fとが蓋体3の他の部分に対して回動可能に取り付けられており、他の部分は回動させずに、把持部材3fと差し込み部3cを回動させて弁箱2へ蓋体3を装着できるようにすることが可能である。また、蓋体3は、把持部材3fを有さないようにすることも可能であり、この場合、蓋体3を持ち運んだり回動させたりするときは、蓋体3の他の部分を把持したりレバー3eを把持したりすることになる。また、蓋体3は、ハンドルキャップ3gを有さないようにすることも可能であり、この場合、開栓キーを用いずに蓋体3を回動させることになる。
遊動弁体4は、弁箱2の弁箱本体部21内に配され、蓋体3の大空気孔3aを下方から塞ぎ得る。遊動弁体4と後に詳述するフロート弁体5とは、水よりも比重が小さいものであり、遊動弁体4は、フロート弁体5よりも軽量である。
遊動弁体4は、本実施形態では、大略円板状であり、中央には弁座41が設けられている。弁座41は、フロート弁体5に密接可能なように、わずかに下方に突出しており、下表面が略平坦であり、弾性を有している。前述した小空気孔4aは、弁座41の中心に、上下に貫通して形成されている。
また、遊動弁体4は、下端面の中央付近に凹部4bが形成されており、その凹部4bは、フロート弁体5の上端部5aが弁座41に適切に接触できるように、フロート弁体5の上端部5aが余裕を持って入り込み得る大きさになっている。また、遊動弁体4の外周面と凹部4bの間に空気が通過できるように横方向に貫通孔4cが形成されている。また、遊動弁体4は、その上端面の中央部に凸部4dが形成されており、この凸部4dは、蓋体3の大空気孔3aに入り得るように、それより小さくなっている。
フロート弁体5は、弁箱2の弁箱本体部21内に配されている。フロート弁体5は、上述した小空気孔4aを下方から塞ぎ得る。
フロート弁体5は、本実施形態では、全体として、大略円柱状のものである。また、その上端部5aは円錐台状に先細りになっており、その先端である上端面5aaは略平坦である。上端面5aaは、平坦度が高いほどそれだけ遊動弁体4の弁座41に密接し易くなるが、その一方で弁座41と固着状態となって密接した状態から離れ難くなる場合もあり得るので、若干の曲率を有するようにしてもよい。
本実施形態では、特許文献4に開示のものと同様に、フロート弁体5は、フロート中央部5Aとフロート周辺部5Bとから成る。これは、多量排気において必要とされる排気量を多くできるように弁箱2の横幅を広げて大型化した場合に、好適な形態である。フロート周辺部5Bは、中心軸の周りに中央孔5Baを有する厚肉円筒状であり、フロート中央部5Aは、略円柱状であって、フロート周辺部5Bの中央孔5Baに挿入されている。上述した上端部5aは、フロート中央部5Aに形成されている。また、フロート周辺部5Bは、フロート中央部5Aよりも重くなっている。
また、フロート中央部5Aの下端部は、その上側部分よりも大径であって鍔部5Aaを有して段差5Aaaを形成している。フロート周辺部5Bの中央孔5Baは、この鍔部5Aaが嵌り込み可能なように、その下端部がその上側部分よりも大径の部分を有して段差5Baaを形成している。
弁体案内6は、有底円筒状であって、空気や水の流通が可能な窓孔6aを有している。窓孔6aは、側部と底部の適宜位置に設けられている。遊動弁体4とフロート弁体5は、弁体案内6の内方に配され、弁体案内6は、それらの横方向のずれを防止している。
カバー体7は、天頂部7aを有した円筒状であり、取手付き螺子71によって横方向から、及び蓋固定部22に固定されたスペーサ72にナット73を締結させることによって上側から、弁箱2に取り付けられる(図5参照)。なお、取手付き螺子71は、空気弁1の分解作業時に、弁箱2の中空部2cから水又は空気を抜くことができるものである。
以上説明した空気弁1は、例えば、分解後などには、以下のようにして組み立てることができる。先ず、補修弁10のコックが閉じた状態で、弁箱2の弁箱本体部21に、弁体案内6、フロート弁体5、遊動弁体4を入れ、蓋体3を装着する。弁箱2への蓋体3の装着は、以下のようにして行うことができる。
すなわち、先ず、蓋体3を弁箱2の弁箱本体部21の通気口2aにはめ込む(図1などを参照)。このとき、把持部材3fを把持することができる。そして、蓋体3を回動(本実施形態ででは時計回りに回動)させ、蓋体3の差し込み部3c、3cを、弁箱2の蓋固定部22、22の突起部22b、22bの下側に差し込む。そうすると、蓋体3の上面傾斜部3d、3dの上面3da、3daが弁箱2の下面傾斜部22c、22cの下面22ca、22caに接触し、蓋体3の回動に伴って、蓋体3が押し下げられる。蓋体3が押し下げられると、蓋体3の下側に配された蓋装着用パッキン3Aが所望の圧力で押さえつけられて押しつぶされる。その結果、蓋体3と弁箱2との間の止水性と密封性が確保され、水又空気が漏れない状態になる。
このようにして、蓋体3の差し込み部3c、3cを弁箱2の蓋固定部22、22の突起部22b、22bの下側に差し込み、蓋体3の180度回動よりも少ない回動(本実施形態では、約90度)により、簡単な操作で蓋体3を弁箱2に装着し強固に固定できる。また、差し込み部3c、3cと突起部22b、22bとの間で広い面により蓋体3にかかる圧力に耐えるので、圧力が非常に高くなっても耐えることができる。
弁箱2への蓋体3の装着後は、弁箱2を覆うようにカバー体7を取り付ける。
また、空気弁1は、特許文献3に記載されているのと同様に、臨時の消火栓としての利用や給水に利用などが可能である。そのためには、図12に示すような、雄型口金3’を用いる。
雄型口金3’は、消火ホース、スタンドパイプ、又はアングルバルブなどが有する雌型口金が接続できるものであり、その接続部分(図12における雄型口金3’の上部)は、一般の差し込み式(町野式)の雄型口金と同じ形状である。
また、雄型口金3’は、弁箱2への装着のための構造が蓋体3と同様になっている。すなわち、雄型口金3’は、上述した複数個の差し込み部3c、3c(図12では図示せず)を有し、上面傾斜部3d、3dを有している。なお、雄型口金3’では、上記の把持部材3f、ハンドルキャップ3gを有していない。レバー3e、3eについては、好ましくは、有するようにする。
雄型口金3’を装着する手順は、以下の通りである。すなわち、先ず、補修弁10のコックを閉じて、弁箱2から、カバー体7、蓋体3、遊動弁体4、フロート弁体5、弁体案内6を取り外す。続いて、弁箱2に上述した蓋体3と同様にして雄型口金3’を差し込む。このとき、通常は、蓋装着用パッキン3Aと補助リング3Bは、雄型口金3’の下方に配しておく。この状態で、雌型口金を有する消火ホースを接続すると、消火が可能であり、同様に雌型口金を有するスタンドパイプ又はアングルバルブを接続すると、災害時などの給水が可能である。また、雌型口金に止水圧力計が結合された圧力測定器を接続すると、水圧の測定が可能である。また、弁箱2に雄型口金3’を差し込んだ状態で、水道管の内部に管路内調査カメラなどを進入させて、管路内調査を行うことも可能である。
以上、本発明の実施形態に係る空気弁について説明したが、本発明は、上述の実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。それにより、本発明は上述した空気弁1以外にもさまざまな形状及び構造の空気弁に適用できる。例えば、上記の特許文献1、3、4のように小空気孔が遊動弁体に形成されている様々な形状及び構造の空気弁には勿論適用できるし、上記の特許文献2のように小空気孔が蓋体に形成されている様々な形状及び構造の空気弁にも適用できる。また、特許文献1のように弁体案内を備えていない構造やカバー体などを備えていない構造の空気弁にも適用できる。また、特許文献3、4のように蓋体を固定するためのレバーが弁箱側に付設されたものにおいて、当該レバーを蓋体の逆回動防止部として構成してもよい。また、蓋体の逆回動防止部として弁箱側にロックピンを設け、蓋体の差し込み部が最終位置に差し込まれた状態で該ロックピンが当接し、蓋体の回動を防止するようなロックピン機構を用いてもよい。更に、上述の実施形態では、突起部22bの下面223および差し込み部3cの上面3c3を傾斜するように形成したが、これらの傾斜は、差し込み部3cを差し込む際に、差し込み部3cを上方から押さえつけ、蓋装着用パッキン3Aを下方に押し付ける力を極力小さくする為である。従って、これら突起部22bの下面223及び差し込み部の上面3c3のいずれか一方のみの一部を傾斜面とし、他の部分はフラットな形状としても良い。また、突起部22bの下面223および差し込み部3cの上面3c3の両方をフラットな形状とし、差し込み部3cを差し込むために回転する際に、差し込み部3cを上方から押さえつけ、蓋装着用パッキン3Aを下方に押し付けながら装着しても良い。この場合、蓋装着用パッキン3Aの上に、より滑らかに回転できるように補助リング3Bを設けるのが好ましい。或は、突起部22bの下面223および差し込み部3cの上面3c3両方をフラットな形状とし、この間に僅かな隙間(蓋装着用パッキン3Aの押さえつけ代程度以下)を設け、この隙間を用いてレバー3eを把持し回転させながら、差し込み部3cを差し込んだ後、レバー3eをレバー収容溝2hに収容する際に、カム、または、てこの原理を用いて、蓋装着用パッキン3Aを下方に押し付けながら装着しても良い。この構成においても、蓋体3が蓋装着用パッキン3Aを所望の圧力で上方から押さえつけて止水性と密封性を確保することができる。この場合、蓋装着用パッキン3Aの上に、より滑らかに回転できるように補助リング3Bを設けるのが好ましい。
1 空気弁
2 弁箱
21 弁箱の弁箱本体部
2a 弁箱の通気口
2b 弁箱の通水口
2c 弁箱の中空部
2d 弁箱の導水部
2e 弁箱の弁箱本体部の大径段
2f 弁箱の弁箱本体部の中径段(パッキン配置部)
2g 弁箱の弁箱本体部の小径段
2h レバー収容溝
22 蓋固定部
22a 蓋固定部の側部
22b 蓋固定部の突起部
221 突起部の一端面
222 突起部の他端面
223 突起部の下面
22c 下面傾斜部
22ca 下面傾斜部の下面
22d ネジ
3 蓋体
3a 大空気孔
3b 吸排気路
3c 差し込み部
3c1 差し込み部の一端面
3c2 差し込み部の他端面
3c3 差し込み部の上面
3d 上面傾斜部
3da 上面傾斜部の上面
3e レバー
3f 把持部材
3g ハンドルキャップ
3h Oリング
3i Oリング
3j ネジ
3A 蓋装着用パッキン
3B 補助リング
3’ 雄型口金
4 遊動弁体
4a 小空気孔
4b 遊動弁体の凹部
4c 遊動弁体の貫通孔
4d 遊動弁体の凸部
41 弁座
5 フロート弁体
5a フロート弁体の上端部
5aa フロート弁体の上端部の上端面
5A フロート中央部
5Aa フロート中央部の鍔部
5Aaa フロート中央部の段差
5B フロート周辺部
5Ba フロート周辺部の中央孔
5Baa フロート周辺部の中央孔の段差
6 弁体案内
6a 弁体案内の窓孔
7 カバー体
7a カバー体の天頂部
71 取手付き螺子
72 スペーサ
73 ナット
10 補修弁

Claims (8)

  1. 水道水が流れる水道管に繋がれ、該水道管内に混入する空気を大空気孔又は小空気孔を経て外部に排気できる空気弁であって、
    前記水道管に繋がれるものであって、弁箱本体部とそれから上方に延びて設けられる複数個の蓋固定部とを有する弁箱と、
    前記弁箱本体部に蓋装着用パッキンを介して装着されるものであって、前記大空気孔が形成され、複数個の差し込み部を有する蓋体と、
    前記弁箱本体部内に配され、前記蓋体の前記大空気孔を下方から塞ぎ得る遊動弁体と、
    前記弁箱本体部内に配されたフロート弁体と、
    を備えており、
    前記遊動弁体又は前記蓋体には、前記小空気孔が形成されており、
    前記フロート弁体は、前記小空気孔を下方から塞ぎ得るものであり、
    前記蓋体は、回動により、前記差し込み部が前記蓋固定部に差し込まれることで、前記蓋体が下降して前記蓋装着用パッキンを上方から押さえつけて前記弁箱に装着されることを特徴とする空気弁。
  2. 請求項1に記載の空気弁において、
    前記蓋固定部は、側部とその上部から内方に突き出た突起部とを有し、
    該突起部の下面は、該突起部の一端面側から他端面側に向かって下面の全部又は一部が下方に傾斜した下面傾斜部により形成され、
    前記差し込み部の上面は、該差し込み部の一端面側から他端面側に向かって上面の全部又は一部が上方に傾斜した上面傾斜部により形成され、該差し込み部の該一端面が、前記突起部の前記一端面に前記下面傾斜部の下側に差し込まれることを特徴とする空気弁。
  3. 請求項1又は2に記載の空気弁において、
    前記蓋装着用パッキンの上側には、前記蓋体の回動による摺動の抵抗を小さくする補助リングが設けられていることを特徴とする空気弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気弁において、
    前記蓋体及び/又は前記弁箱は、前記弁箱に装着された前記蓋体が差し込みの向きと逆向きに回動するのを防止する逆回動防止部を有することを特徴とする空気弁。
  5. 請求項4に記載の空気弁において、
    前記逆回動防止部は、前記蓋体に、前記差し込み部の近傍に上下方向に回動するレバーを有し、前記弁箱に、該レバーの一部を収容し得るレバー収容溝を有することを特徴とする空気弁。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気弁において、
    前記蓋体は、その上面に、開栓キーの先端が嵌合するハンドルキャップを有することを特徴とする空気弁。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気弁において、
    前記下面傾斜部は、装着されることにより前記突起部の一部となっていることを特徴とする空気弁。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気弁において、
    前記上面傾斜部は、装着されることにより前記差し込み部の一部となっていることを特徴とする空気弁。
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