JP2017110736A - 空気弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に空気弁を消火栓として使用することができる空気弁を提供する。【解決手段】フロート弁体11及び遊動弁体13を有する弁箱5の上部に設置される蓋体7と、蓋体7から離間し、又は蓋体7に当接するカバー部材41と、遊動弁体13を介してフロート弁体11を押動する調整軸48と、カバー部材41に設けられ且つ弁箱5の内部の水を外部に放水する放水口部42とを備え、放水口部42から弁箱5の内部の水が外部に放水されるとき、カバー部材41は蓋体7に当接し且つ調整軸48は遊動弁体13を介してフロート弁体11を押動する。【選択図】図2

Description

本発明は消火栓として使用される空気弁に関する。
従来より、上水道等の流体が流れる管路に直交して設けた立ち上がり管に連結され、管路内を流れる流体中に混入している空気等を排出し、又は管路内の流体を排出する際に管路内に空気を吸入する空気弁が知られ(例えば、特許文献1)、当該空気弁は消火栓として使用される場合がある。
ところで、上述の空気弁を消火栓として使用するとき、消防員は当該空気弁に消防ホースを取り付けるための消火栓装置を持ち運び、当該消火栓装置を空気弁に取り付け、その後、消火作業を開始する。なお、消火作業時の消火栓装置に掛かる水圧は大きい。
特開2014−159820号公報
しかしながら、上述の消火栓装置は、消火作業時の水圧に耐えるために頑丈に造られている。そのため、消火栓装置の重量は大きく、消火栓装置を簡単に持ち運ぶことができない。また、迅速に消火作業を開始する必要がある状況において、重量の大きい消火栓装置を空気弁に取り付けるのに手間がかかる場合があり、その結果、消火作業を迅速に開始することができない場合がある。すなわち、簡単に空気弁を消火栓として使用することができないという問題があった。
本発明は、簡単に空気弁を消火栓として使用することができる空気弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の空気弁は、移動可能な弁体を有する弁箱と、前記弁箱の上部に設置され、開口を有する蓋体と、前記蓋体から離間し、又は前記蓋体に当接するカバー部材と、前記弁体を移動して前記蓋体の開口を開閉する開閉機構と、前記カバー部材に設けられ且つ前記弁箱内の水を外部に放水する放水口部とを備え、前記放水口部から前記弁箱内の水が外部に放水されるとき、前記カバー部材は前記蓋体に当接し且つ前記開閉機構は前記蓋体の開口を開けることを特徴とする。
本発明によれば、簡単に空気弁を消火栓として使用することができる。
本発明の実施形態による空気弁を説明するために用いられる概略図である。 図1の空気弁の内部が充水前の状態の断面図である。 図1の空気弁の内部が満水の状態の断面図である。 図2の空気弁が有する消火栓機構を説明するために用いられる拡大断面図である。 図4の空気弁の概略平面図である。 図2の空気弁を消火栓として使用する場合を説明するために用いられる断面図である。 図6の空気弁の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態による空気弁を図1から図6に基づいて説明する。まず、本発明の実施形態による空気弁の構成について図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示す空気弁1と副弁2は、液体、例えば上水道等の水を流す管路(図示せず)に直交させて設けた立ち上がり管3の上端部に連結されている。これら空気弁1と副弁2によって副弁付き空気弁4を構成する。空気弁1は、略カップ形状を有している弁箱5の上端の開口に大空気孔6が形成された蓋体7が覆われ、蓋体7の上面には消火栓機構9(開閉機構)が設置されている。
空気弁1における弁箱5の下部フランジ部19に連結した仲介フランジ部20には副弁2を介して立ち上がり管3に連通する開口20aが形成されている。
弁箱5内には、上端部5aが蓋体7の大空気孔6に連通し、周囲の壁面には水の通過孔が形成された略有底筒状のフロート弁体ガイド10が配設されている。フロート弁体ガイド10の上端部はパッキンを介して水が漏れないように蓋体7に連結されている。
フロート弁体ガイド10内には例えば略球体状のフロート弁体11が浮力によって昇降可能に配設されている。フロート弁体11の上側には、中央に小空気孔12が形成された小空気孔弁座12a、その上部の弁座押え12b、及び浮力で昇降し且つ大空気孔6を開閉する遊動弁体13が設けられている。遊動弁体13は中央が隆起する略山形に形成され、その中央に上下面を連通する小空気孔12が形成されている。フロート弁体11には、自身の浮力や空気弁1内の圧力及び大気圧との差によって生じる押し上げ力が作用している。フロート弁体11が昇降することにより、小空気孔12は開閉する。
また、蓋体7には大空気孔6の周囲の裏面に遊動弁体13の表面が当接して水が漏れないように封止するための大空気孔弁座14がリング状に形成されている。さらに、弁箱5の側面には急排フラッシュ機構16が設置されている。急排フラッシュ機構16は、例えば小空気孔12内にごみが溜まった際に急排フラッシュ機構16の押圧器17を押すと、フロート弁体11が降下し、ごみは水圧で上端の大空気孔6から外部に噴出される。なお、押圧器17を引くとフロート弁体11が上昇し、ごみを除去する処理は自動的に終了する。
空気弁1の下部フランジ19とその下側の仲介フランジ部20とは互いに嵌合状態でボルト21とナット22により連結されている。ボルト21の頭部は仲介フランジ部20の凹部内に嵌挿されて上向きに設置されている。下部フランジ19の下面に形成した拡径開口19a内に仲介フランジ部20の開口20aを形成した拡径筒部20bが嵌合し、拡径開口19aと拡径筒部20bとの間に弾性体からなるOリング形状の免震ゴム24が水が漏れないように装着されている。免震ゴム24によって地震等の際に水平方向の振動を吸収できる。
仲介フランジ部20の開口20aの下部には副弁2の上部開口に係合する爪部25が所定間隔で挿入される。
次に図1を用いて副弁付き空気弁4の副弁2について説明する。
副弁2は、管路の立ち上がり管3と空気弁1との間に設置され、例えば空気弁1の交換や空気弁1内のフロート弁体11や遊動弁体13等の点検修理等を行うために開閉可能に設けられている。
副弁2は、その弁箱27内に副弁体28として略球形のボール弁体を設け、副弁体28の略球形のボール弁体の上下方向には水を流通させるための上部開口29a、下部開口29bが形成されている。また、弁箱27の側部には挿通孔部30が水平方向に形成され、この挿通孔部30内には副弁体28の側部に固定された弁軸31が水平方向の軸線回りに回転可能に嵌挿されている。
弁箱27の挿通孔部30と弁軸31との間には水が漏れないようにパッキンが嵌挿され、挿通孔部30は弁軸31を回転可能に支持している。弁軸31には弁箱27の外部に突出して操作レバー32が取り付けられている。そのため、操作レバー32を回転させることにより、弁軸31を介して副弁体28が水平軸線回りに回転し、上部弁座34aと下部弁座34bに対して副弁体28の開弁及び閉弁が切り替えられる。
さらに、副弁2の弁箱27において、上部弁座34aの上側には仲介フランジ部20の開口20aに対向する上部開口35aが形成され、この上部開口35aには開口20aに形成した爪部25が嵌合されている。また、副弁2の下部に設けた下部フランジ36は立ち上がり管3の上部フランジ37上に設置され、図示しないボルトとナットで連結されている。
また、空気弁1の上部に設置した蓋体7の上側には消防用ホースを連結するための消火栓を有する消火栓機構9が設置されている。消火栓機構9はカバー部材41と筒状をなす差し込み式または捩じ込み式等の放水口部42と、蓋部43とを備えている。
カバー部材41は蓋体7を覆い、固定部材として例えば固定ボルト44がナットを介してカバー部材41の上部から蓋体7のネジ穴7aに捩じ込まれることによってカバー部材41及び蓋体7が固定される。固定ボルト44は蓋体7及びカバー部材41の間に仲介部材として例えば筒状のカラー45を支持し、カラー45は空気や空気弁1内の水を流通させる間隙47を形成する。固定ボルト44とカラー45は蓋体7の大空気孔6の周囲に所定間隔で複数個、例えば3個取り付けられている。
図2〜図5に示すように、カバー部材41の中央には貫通孔41aが形成され、貫通孔41aに調整軸48が調整部材として螺合している。調整軸48はその回転操作によって進退可能とされ、調整軸48の下端部で遊動弁体13を介してフロート弁体11を押動可能である。調整軸48は遊動弁体13を介してフロート弁体11を押動することで大空気孔6からの放水量を調整可能にしている。初期に突出量を調整した調整軸48はその下部で調整ナット50を締め込んで固定されている。
貫通孔41aの周囲には複数に区分された通水孔49がリング状に配列されている。カバー部材41の通水孔49は放水口部42及び大空気孔6と略同心状に設置されている。通水孔49、放水口部42、及び大空気孔6とは同一径に形成されていることが好ましいが、異なっていてもよい。
カバー部材41の通水孔49は調整軸48の貫通孔41aを中心として放射状の仕切部49aによって複数、例えば等間隔に3つに仕切られ、仕切部49aはカバー部材41の下面41bより下方に突出している。カラー45と固定ボルト44を除いてカバー部材41を蓋体7に当接させた状態で仕切部49aは大空気孔6に嵌合する(図6参照)。下面41bには環状のパッキン51が設けられる。これにより、環状のパッキン51はカバー部材41及び蓋体7の間の止水性が向上する。
カバー部材41の中央上部に固定された略円筒状の放水口部42の外周面には雄ねじ又は凸部が形成されている。蓋部43を取り外して放水口部42に消火用ホースの取付口を捩じ込むか嵌合すると、消火用ホースからの放水が可能になる。すなわち、筒状の放水口部42、通水孔49、及び調整軸48は消火栓を構成する。なお、蓋部43は紛失防止のためにチェーンによってカバー部材41に接続されている。
次に、空気弁1の弁箱5と蓋体7のクランプ機構について図1及び図2によって説明する。弁箱5と蓋体7を着脱可能なクランプ部材として例えばパッチン錠52が設置されている。パッチン錠52は、弁箱5の外周面上部に固定された本体操作部53と蓋体7の外周面に固定された例えば略フック形状の係合部54とを備えている。本体操作部53において、弁箱5にネジ等で固定するベース部55に取り付けた支軸56には、例えば略U字状のクランプ部57を支持する操作体58が回転可能に取り付けられている。図5に示すように、パッチン錠52は弁箱5の周方向に所定間隔で複数個、例えば3個設置されている。
各パッチン錠52において、係合部54にクランプ部57を引っ掛けて操作体58を下方に回動させることで弁箱5と蓋体7を連結固定でき、操作体58を支軸56周りに上方に回動させることで、クランプ部57が係合部54から外れる。
本実施形態による空気弁1は上述の構成を備えており、これを空気弁として使用する場合、図2に示すように、管路に水を満たす充水前では、弁箱5内の遊動弁体13とフロート弁体11が降下した開弁状態で水の充填によって管路中の大量の空気を蓋体7の大空気孔6から排出する。空気弁1内に水が満たされるとフロート弁体11と遊動弁体13が浮力で上昇して大空気孔6と小空気孔12が閉弁する。水の中に含まれる空気が浮上して空気弁1の弁箱5内に溜まると水面と共にフロート弁体11が降下して小空気孔12が開弁し、小空気孔12を通して排気される。
また、空気弁1の点検や修理等に際しては、まず副弁2を閉弁し、この状態で各固定ねじ44を外して各消火栓機構9を空気弁1から取り外す。次いで、各パッチン錠52の操作体58を支軸56周りに上方に回動させてクランプ部57を係合部54から外すことで、蓋体7を弁箱5から取り外し、空気弁1内の点検や修理等ができる。
また、本実施形態による空気弁1を消火栓として使用する場合には、まず、図1において副弁2の副弁体28を閉弁状態にして管路内の水が空気弁1から吹き出すことを防止する。
次いで、図2乃至図4において、消火栓機構9の放水口部42から蓋部43を取り外し、カバー部材41に設けた各固定ボルト44を取り外してカラー45を取り除く。そして、カバー部材41を降下させて蓋体7に当接させると、図6に示すように、調整軸48の周囲に設けた仕切部49aが大空気孔6に嵌合し、パッキン51でカバー部材41と蓋体7が当接する。この状態で、各固定ボルト44によってカバー部材41を蓋体7のネジ穴7aに螺合して固定する。その際、カラー45をカバー部材41と固定ボルト44の頭部との間に介在させるとよい。
カバー部材41に対して予め突出長さが設定された調整軸48の先端が、大空気孔6を封止する遊動弁体13の弁座押え12bを介して小空気孔弁座12aを押圧し、遊動弁体13とフロート弁体11が降下する。その結果、蓋体7の大空気孔6と遊動弁体13との間に大きな隙間が生じ、開弁する。
この状態で、図示しない消防用ホースの取付口を放水口部42に捩じ込むか嵌め込んで固定する。そして、副弁2の副弁体28を開弁させると管路内の水が立ち上がり管3、副弁2、及び空気弁1を通って放水口部42から消防用ホースに給水され、外部に放水することができる。
なお、消火栓から空気弁1に戻すには、上述した工程の逆の操作をすればよい。
本実施の形態によれば、空気弁1が消火栓として使用される場合には、弁箱5に設けた蓋体7にカバー部材41が当接される。このとき、調整軸48によって遊動弁体13の弁座押え12bを介して小空気孔弁座12aが押圧され、遊動弁体13及びフロート弁体11が降下する。そのため、蓋体7の大空気孔6と遊動弁体13との間に大きな隙間が生じる。これにより、カバー部材41の放水口部42に消火用ホースの取付口等が連結されると、弁箱5の内部の水を、通水孔49、放水口部42、及び消火用ホース等を通して外部に放水し、消火等に使用することができる。すなわち、簡単に空気弁を消火栓として使用することができる。その結果、消防員は当該空気弁に消防ホースを取り付けるための別個の消火栓装置を持ち運ぶ必要がないため、迅速に消火作業を開始することができる。
さらに、空気弁1が空気弁として使用される場合には、蓋体7とカバー部材41の間にカラー45が設置される。これにより、蓋体7及びカバー部材41を簡単に離間させることができる。また、放水口部42は取り外し可能な蓋部で覆われていてもよい。これにより、カバー部材41に設置した放水口部42は不使用状態で蓋部によって覆われているため、ゴミやほこり等が放水口部42から侵入することを防止できる。さらに、空気弁として使用する空気弁1を消火栓として使用する場合、又は消火栓として使用する空気弁1を空気弁として使用する場合、副弁2は閉弁される。これにより、管路内の水が空気弁1から漏れるのを防止することができる。
なお、本発明は上述の実施形態による空気弁1に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。また、本実施の形態では空気弁1が消火作業時に消火栓として使用される場合について説明したが、空気弁1は洗管作業、給水作業、又は水圧測定に使用されてもよい。以下に、本発明の変形例について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
上述した実施形態では、消火栓機構9のカバー部材41の下側に調整ナット50を設置して調整軸48の突出量を固定できるようにした。しかし、図7に示す変形例のように、カバー部材41の上側である放水口部42内に調整ナット50を螺合させてもよく、この場合には調整ナット50を緩めるだけで、後工程でもカバー部材41を取り外すことなく簡単に調整軸48の突出量(開弁量)を調整し、消防用ホースへの給水量を調整することができる。
なお、上述した実施形態では地下埋設式の空気弁1について説明したが、地上に設置した空気弁でもよい。本発明において、空気弁1に急排フラッシュ機構16を設置しなくてもよい。また、フロート弁体11と遊動弁体13、または遊動弁体13は弁体に含まれる。また、調整軸48は調整部材に含まれる。
また、カバー部材41の中央に通水孔49を形成することなく、または通水孔49を囲って、放水口部42をカバー部材41に嵌合させて構成してもよい。
1 空気弁
2 副弁
4 副弁付き空気弁
5 弁箱
6 大空気孔
7 蓋体
9 消火栓機構
10 フロート弁体ガイド
11 フロート弁体
13 遊動弁体
41 カバー部材
42 放水口部
43 蓋部
44 固定ボルト
45 カラー
47 間隙
48 調整軸

Claims (5)

  1. 移動可能な弁体を有する弁箱と、
    前記弁箱の上部に設置され、開口を有する蓋体と、
    前記蓋体から離間し、又は前記蓋体に当接するカバー部材と、
    前記弁体を移動して前記蓋体の開口を開閉する開閉機構と、
    前記カバー部材に設けられ且つ前記弁箱内の水を外部に放水する放水口部とを備え、
    前記放水口部から前記弁箱内の水が外部に放水されるとき、前記カバー部材は前記蓋体に当接し且つ前記開閉機構は前記蓋体の開口を開けることを特徴とする空気弁。
  2. 前記カバー部材は前記蓋体の開口から送水される水が通過する通水孔を有することを特徴とする請求項1記載の空気弁。
  3. 前記カバー部材が前記蓋体から離間しているときは前記カバー部材及び前記蓋体の間に仲介部材が介在することを特徴とする請求項1又は2記載の空気弁。
  4. 前記放水口部は取り外し可能な蓋部で覆われていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気弁。
  5. 前記弁箱に接続されるとともに、前記弁箱を介して前記蓋体に対向するように配置される副弁をさらに備え、
    前記副弁は前記開閉機構が前記蓋体の開口を開閉するときに閉じられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気弁。
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CN108653967A (zh) * 2017-11-13 2018-10-16 南昌工程学院 消防栓漏水监测装置

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