JP2017110736A - 空気弁 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示す空気弁1と副弁2は、液体、例えば上水道等の水を流す管路(図示せず)に直交させて設けた立ち上がり管3の上端部に連結されている。これら空気弁1と副弁2によって副弁付き空気弁4を構成する。空気弁1は、略カップ形状を有している弁箱5の上端の開口に大空気孔6が形成された蓋体7が覆われ、蓋体7の上面には消火栓機構9(開閉機構)が設置されている。
空気弁1における弁箱5の下部フランジ部19に連結した仲介フランジ部20には副弁2を介して立ち上がり管3に連通する開口20aが形成されている。
フロート弁体ガイド10内には例えば略球体状のフロート弁体11が浮力によって昇降可能に配設されている。フロート弁体11の上側には、中央に小空気孔12が形成された小空気孔弁座12a、その上部の弁座押え12b、及び浮力で昇降し且つ大空気孔6を開閉する遊動弁体13が設けられている。遊動弁体13は中央が隆起する略山形に形成され、その中央に上下面を連通する小空気孔12が形成されている。フロート弁体11には、自身の浮力や空気弁1内の圧力及び大気圧との差によって生じる押し上げ力が作用している。フロート弁体11が昇降することにより、小空気孔12は開閉する。
仲介フランジ部20の開口20aの下部には副弁2の上部開口に係合する爪部25が所定間隔で挿入される。
副弁2は、管路の立ち上がり管3と空気弁1との間に設置され、例えば空気弁1の交換や空気弁1内のフロート弁体11や遊動弁体13等の点検修理等を行うために開閉可能に設けられている。
副弁2は、その弁箱27内に副弁体28として略球形のボール弁体を設け、副弁体28の略球形のボール弁体の上下方向には水を流通させるための上部開口29a、下部開口29bが形成されている。また、弁箱27の側部には挿通孔部30が水平方向に形成され、この挿通孔部30内には副弁体28の側部に固定された弁軸31が水平方向の軸線回りに回転可能に嵌挿されている。
さらに、副弁2の弁箱27において、上部弁座34aの上側には仲介フランジ部20の開口20aに対向する上部開口35aが形成され、この上部開口35aには開口20aに形成した爪部25が嵌合されている。また、副弁2の下部に設けた下部フランジ36は立ち上がり管3の上部フランジ37上に設置され、図示しないボルトとナットで連結されている。
カバー部材41は蓋体7を覆い、固定部材として例えば固定ボルト44がナットを介してカバー部材41の上部から蓋体7のネジ穴7aに捩じ込まれることによってカバー部材41及び蓋体7が固定される。固定ボルト44は蓋体7及びカバー部材41の間に仲介部材として例えば筒状のカラー45を支持し、カラー45は空気や空気弁1内の水を流通させる間隙47を形成する。固定ボルト44とカラー45は蓋体7の大空気孔6の周囲に所定間隔で複数個、例えば3個取り付けられている。
貫通孔41aの周囲には複数に区分された通水孔49がリング状に配列されている。カバー部材41の通水孔49は放水口部42及び大空気孔6と略同心状に設置されている。通水孔49、放水口部42、及び大空気孔6とは同一径に形成されていることが好ましいが、異なっていてもよい。
カバー部材41の中央上部に固定された略円筒状の放水口部42の外周面には雄ねじ又は凸部が形成されている。蓋部43を取り外して放水口部42に消火用ホースの取付口を捩じ込むか嵌合すると、消火用ホースからの放水が可能になる。すなわち、筒状の放水口部42、通水孔49、及び調整軸48は消火栓を構成する。なお、蓋部43は紛失防止のためにチェーンによってカバー部材41に接続されている。
各パッチン錠52において、係合部54にクランプ部57を引っ掛けて操作体58を下方に回動させることで弁箱5と蓋体7を連結固定でき、操作体58を支軸56周りに上方に回動させることで、クランプ部57が係合部54から外れる。
また、空気弁1の点検や修理等に際しては、まず副弁2を閉弁し、この状態で各固定ねじ44を外して各消火栓機構9を空気弁1から取り外す。次いで、各パッチン錠52の操作体58を支軸56周りに上方に回動させてクランプ部57を係合部54から外すことで、蓋体7を弁箱5から取り外し、空気弁1内の点検や修理等ができる。
次いで、図2乃至図4において、消火栓機構9の放水口部42から蓋部43を取り外し、カバー部材41に設けた各固定ボルト44を取り外してカラー45を取り除く。そして、カバー部材41を降下させて蓋体7に当接させると、図6に示すように、調整軸48の周囲に設けた仕切部49aが大空気孔6に嵌合し、パッキン51でカバー部材41と蓋体7が当接する。この状態で、各固定ボルト44によってカバー部材41を蓋体7のネジ穴7aに螺合して固定する。その際、カラー45をカバー部材41と固定ボルト44の頭部との間に介在させるとよい。
この状態で、図示しない消防用ホースの取付口を放水口部42に捩じ込むか嵌め込んで固定する。そして、副弁2の副弁体28を開弁させると管路内の水が立ち上がり管3、副弁2、及び空気弁1を通って放水口部42から消防用ホースに給水され、外部に放水することができる。
なお、消火栓から空気弁1に戻すには、上述した工程の逆の操作をすればよい。
また、カバー部材41の中央に通水孔49を形成することなく、または通水孔49を囲って、放水口部42をカバー部材41に嵌合させて構成してもよい。
2 副弁
4 副弁付き空気弁
5 弁箱
6 大空気孔
7 蓋体
9 消火栓機構
10 フロート弁体ガイド
11 フロート弁体
13 遊動弁体
41 カバー部材
42 放水口部
43 蓋部
44 固定ボルト
45 カラー
47 間隙
48 調整軸
Claims (5)
- 移動可能な弁体を有する弁箱と、
前記弁箱の上部に設置され、開口を有する蓋体と、
前記蓋体から離間し、又は前記蓋体に当接するカバー部材と、
前記弁体を移動して前記蓋体の開口を開閉する開閉機構と、
前記カバー部材に設けられ且つ前記弁箱内の水を外部に放水する放水口部とを備え、
前記放水口部から前記弁箱内の水が外部に放水されるとき、前記カバー部材は前記蓋体に当接し且つ前記開閉機構は前記蓋体の開口を開けることを特徴とする空気弁。 - 前記カバー部材は前記蓋体の開口から送水される水が通過する通水孔を有することを特徴とする請求項1記載の空気弁。
- 前記カバー部材が前記蓋体から離間しているときは前記カバー部材及び前記蓋体の間に仲介部材が介在することを特徴とする請求項1又は2記載の空気弁。
- 前記放水口部は取り外し可能な蓋部で覆われていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気弁。
- 前記弁箱に接続されるとともに、前記弁箱を介して前記蓋体に対向するように配置される副弁をさらに備え、
前記副弁は前記開閉機構が前記蓋体の開口を開閉するときに閉じられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気弁。
Priority Applications (1)
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JP2015245595A JP6667283B2 (ja) | 2015-12-16 | 2015-12-16 | 空気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015245595A JP6667283B2 (ja) | 2015-12-16 | 2015-12-16 | 空気弁 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108653967A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-10-16 | 南昌工程学院 | 消防栓漏水监测装置 |
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2015
- 2015-12-16 JP JP2015245595A patent/JP6667283B2/ja active Active
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CN108653967A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-10-16 | 南昌工程学院 | 消防栓漏水监测装置 |
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