JP2018135257A - 透明性下塗材及びコンクリート片剥落防止工法並びにこれに使用する脂環式ポリアミン - Google Patents
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Abstract
Description
(式中Xはイソシアネート基に対して不活性であり、脂環式炭化水素に結合したm個の第1級アミノ基を含む数平均分子量88〜400の有機ポリアミンから第1級アミノ基を除去することにより得られるm価基であり、R1及びR2は同一または異なっていて、炭素原子数1〜18の有機基であり、mは少なくとも2の整数である)
で表される1種以上のポリアミンであることを特徴とする請求項1記載の透明性下塗材を提供する。
実施例及び比較例1乃至比較例5
ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂としてjER828(商品名、エポキシ当量:184〜194、三菱化学社製)を、アルキルフェノール型液状エポキシ樹脂としてエピクロンHP―820を、反応性希釈剤としてアデカグリシロールED−503を、ポリアミドアミンAとしてトーマイド2500を、ポリアミドアミンBとしてTXE524(商品名、活性水素当量:130、アミン価:55〜285、粘度:80〜180、T&K TOKA社製)を、脂肪族変性ポリアミンとしてフジキュア8116を、使用して、表1に示す配合にて均一に混合し、実施例及び比較例1乃至比較例5の透明性下塗材とした。
JISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)上に、0.2mm、0.5mm、1.0mm、2.0mm幅のラインを市販油性マジックにて作成して乾燥させる。実施例及び比較例1乃至比較例5の透明性下塗材を0.25kg/m2を塗付して硬化させて透明下塗層を形成後、ポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪珪砂6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して50重量部混合した該混合物を1.0kg/m2を塗付し、直ちにポリエステルシートユニチカ5500(商品名、目付け:0.095kg/m2、ユニチカ社製)を伏せ込んで積層状態とし、これが硬化後さらにポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して25重量部混合した該混合物を0.3kg/m2を塗付して乾燥させて透明補強層を形成する。透明補強層が硬化乾燥後に目視にてコンクリート表面の0.2mmのラインが明確に視認できるものを○と評価し、視認できないものを×と評価した。
JIS A 5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)付属書5に規定する上ぶた式U形側溝(ふた)の1種呼び名300(400×600×60mm)(以下、「U形ふた」という。)のコンクリート中央部裏面を、φ100mmの形状かつ55mm±3mmの深さで、コンクリート用コアカッターにより切り込みを入れる。表面を、サンディング処理し、この処理面に、実施例又は比較例1乃至比較例5の透明性下塗材を0.25kg/m2を塗付して硬化させて透明下塗層を形成後、ポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して50重量部混合した該混合物を1.0kg/m2を塗付し、直ちにポリエステルシートユニチカ5500(商品名、目付け:0.095kg/m2、ユニチカ社製)を伏せ込んで積層状態とし、これが硬化後さらにポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して25重量部混合した該混合物を0.3kg/m2を塗付して乾燥させて透明補強層を形成する。さらに該透明補強層の上に溶剤型アクリルシリコン樹脂クリア塗材JUU−630(商品名、溶剤含有率:38重量%、アイカ工業社製)を0.07kg/m2で塗付して乾燥させ透明保護層を形成させる。23℃、RH50%条件下にて7日間養生して、押し抜き最大荷重測定用試験体を得る。その後、該試験体をJSCE−K 533 2013(コンクリート片のはく落防止に適用する表面被覆材の押し抜き試験方法)に準じて試験を行ない、最大荷重を押し抜き最大荷重(kN)とした。1.5kN以上を○とし、これ以外を×と評価した。試験時の温度は23℃及び50℃とした。
1℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)の表面をサンディング処理し、該処理面に、実施例又は比較例1乃至比較例5の透明性下塗材を0.25kg/m2を塗付して透明下塗層を形成して48時間養生する。その後、ポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して50重量部混合した該混合物を1.0kg/m2塗付して透明補強層を形成し、さらに48時間養生する。その後23℃下に24時間放置し、カッターナイフにて下地、透明下塗層、透明補強層のそれぞれの層間に切込を入れ剥離力を加えて接着性を評価する。いずれの層間も接着性が良好なものを○とし、これ以外を×と評価した。
23℃下でJIS A 5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)付属書5に規定する上ぶた式U形側溝(ふた)の1種呼び名300(400×600×厚さ60mm)(以下、「U形ふた」という。)のコンクリート板を24時間以上水中に浸漬する。透明性下塗材を塗付する直前にコンクリート板の厚さ30mmまで水位を下げた状態を保持してコンクリート板の表面の水をウエスで拭き取る。拭き取ってから5分以内に実施例又は比較例1乃至比較例5の透明性下塗材を0.25kg/m2塗付して透明下塗層を形成して24時間養生する。次に、ポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して50重量部混合した該混合物を1.0kg/m2を塗付し、直ちにポリエステルシートユニチカ5500(商品名、目付け:0.095kg/m2、ユニチカ社製)を貼り付け24時間養生する。その後ポリウレア樹脂塗材に硅砂瑞浪6号をポリウレア樹脂塗材100重量部に対して25重量部混合した該混合物を0.3kg/m2を塗付し透明補強層を形成し24時間養生する。さらに該透明補強層の上に溶剤型アクリルシリコン樹脂クリア塗材JUU−630(商品名、溶剤含有率:38重量%、アイカ工業社製)を0.07kg/m2で塗付して乾燥させ透明保護層を形成させる。透明保護層を形成後6日間養生後、コンクリート板を水中(半浸漬状態)より取り出し、さらに48時間23℃下で養生する。その後目視にて透明下塗層、透明補強層及び透明保護層によって構成される塗膜の膨れの有無を観察し、直径10mm以上の膨れがあるものを×、直径10mm未満のふくれがあるものを△、膨れの発生が無いものを○と評価した。
評価結果を表2に示す。
Claims (5)
- コンクリート構造物の表面に塗付して形成され、無黄変イソシアネートプレポリマーと脂環式ポリアミンを含む透明なポリウレア樹脂塗材を塗付して形成される透明補強層を有し、全体として透明なコンクリート片剥落防止構造に使用する下塗材であって、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂とアルキルフェノール型液状エポキシ樹脂と反応性希釈剤とポリアミドアミンと脂肪族変性ポリアミンとから成ることを特徴とする透明性下塗材。
- 脂環式ポリアミンは式I:
(式中Xはイソシアネート基に対して不活性であり、脂環式炭化水素に結合したm個の第1級アミノ基を含む数平均分子量88〜400の有機ポリアミンから第1級アミノ基を除去することにより得られるm価基であり、R1及びR2は同一または異なっていて、炭素原子数1〜18の有機基であり、mは少なくとも2の整数である)
で表される1種以上のポリアミンであることを特徴とする請求項1記載の透明性下塗材。 - アルキルフェノール型液状エポキシ樹脂はエポキシ当量が200〜250であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の透明性下塗材。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の透明性下塗材をコンクリート構造物の表面に塗付して下塗層を形成し、該下塗層に無黄変イソシアネートプレポリマーと脂環式ポリアミンを含む透明なポリウレア樹脂塗材を塗付して透明補強層を形成することを特徴とするコンクリート片剥落防止工法。
- 請求項4に記載のコンクリート片剥落防止工法に使用する脂環式ポリアミンであって、前記式Iで表される1種以上のポリアミンであることを特徴とする脂環式ポリアミン。
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