JP2018134694A - ウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置 - Google Patents

ウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエーハの厚さのばらつきを抑制することができるウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置を提供すること。【解決手段】ウエーハの研磨方法は、テスト用ウエーハをチャックテーブルに保持し、研磨パッドの研磨面で研磨するテスト研磨ステップST12と、テスト研磨ステップ実施後の該テスト用ウエーハの厚さ情報を取得する取得ステップST13と、ウエーハ面内の他の領域より研磨量を削減したい領域を選定する選定ステップST14と、選定した領域に接触した研磨面のうち一部を除去し、研磨パッドの研磨面の面積を調整する研磨面調整ステップST15と、加工用ウエーハを該チャックテーブルで保持し、研磨面が調整された研磨パッドで研磨する研磨ステップST2と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、ウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置に関する。
半導体ウエーハなどの板状の被加工物を研磨パッドで研磨する研磨加工が知られている(例えば、特許文献1参照)。研磨加工は、不繊布、又は高分子発泡樹脂などからなる研磨パッドをスピンドルの下端に装着し、チャックテーブルに保持したウエーハに向かって研磨パッドを押圧しつつスピンドルとチャックテーブルを回転させて行われる。
特開2010−069601号公報
ウエーハは、研磨加工により数μmの厚さが除去されるが、その際に、ウエーハ全面で均一の厚さが除去するのは難しい。研磨パッドは、研削砥石に比べて柔らかいので、ウエーハに研磨パッドが乗り上がる際にウエーハを削り取りやすいため、研磨加工では、ウエーハの外周が薄くなりやすい。
また、研磨パッドとウエーハの位置関係から、研磨パッドの外周付近の周速が早いために研磨パッドの外周付近の除去量が多くなる傾向であるために、研磨加工は、研磨後のウエーハの厚さを均一にすることが困難となり、ウエーハ面内の厚さのばらつきを発生させやすい(とくに、研磨パッドとウエーハの径の差が小さいと顕著である)。また、研磨加工は、厚さのばらつきに規則性があり、同じ条件で研磨するとウエーハの断面形状が同様に形成されて、厚さのばらつきも同様になる場合がある。
本発明は、ウエーハの厚さのばらつきを抑制することができるウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの研磨方法は、チャックテーブルで保持したウエーハを、スピンドルの下端に固定した研磨パッドで覆いつつ研磨するウエーハの研磨方法であって、テスト用ウエーハを該チャックテーブルに保持し、該研磨パッドの研磨面で研磨するテスト研磨ステップと、該テスト研磨ステップ実施後の該テスト用ウエーハの厚さ情報を取得する取得ステップと、ウエーハ面内の他の領域より研磨量を削減したい領域を選定する選定ステップと、該選定した領域に接触した該研磨面のうち一部を除去し、該研磨パッドの該研磨面の面積を調整する研磨面調整ステップと、該テスト用ウエーハと厚さが同等な加工用ウエーハを該チャックテーブルで保持し、該研磨面が調整された該研磨パッドで研磨する研磨ステップと、を有することを特徴とする。
前記ウエーハの研磨方法において、該取得ステップで取得した該テスト用ウエーハの厚さ情報と、該テスト研磨ステップ前の該テスト用ウエーハの厚さ情報とを比較して、該テスト用ウエーハの面内の研磨量を算出する算出ステップを有し、該選定ステップは、該算出ステップで算出した該テスト用ウエーハの面内の研磨量から該研磨量を削減したい領域を選定しても良い。
前記ウエーハの研磨方法において、該研磨パッドでウエーハを研磨する際は、スラリー溶液をウエーハに供給しつつ研磨しても良い。
本発明の研磨パッドは、スピンドルの下端の基台面に装着され、チャックテーブルに保持されたウエーハを研磨する研磨パッドであって、ウエーハに接触する研磨面を複数の領域に区画する区画線を有し、該区画線で区画された一部の該領域を選択的に剥離可能に該基台面に装着されることを特徴とする。
本発明の研磨装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持したウエーハを研磨する研磨ユニットと、を備える研磨装置であって、該研磨ユニットは、前記研磨パッドでウエーハを研磨することを特徴とする。
そこで、本願発明のウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置は、ウエーハの厚さのばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る研磨装置の構成例の斜視図である。 図2は、図1に示された研磨装置の研磨ユニットの要部の斜視図である。 図3は、図1に示された研磨装置の研磨ユニットの要部を断面で示す側面図である。 図4は、実施形態1に係る研磨パッドの斜視図である。 図5は、図4中のV−V線に沿う断面図である。 図6は、図4中のVI−VI線に沿う断面図である。 図7は、実施形態1に係るウエーハの研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図8は、図7に示されたウエーハの研磨方法の調整ステップにおいて研磨ユニットのスピンドルに装着される研磨工具を示す斜視図である。 図9は、図7に示されたウエーハの研磨方法の研磨前測定ステップの測定経路上のウエーハの厚さを測定する状態を示す側面図である。 図10は、図7に示されたウエーハの研磨方法のテスト研磨ステップにおいて研磨されたウエーハを示す側面図である。 図11は、実施形態1に係る研磨装置の制御ユニットが記憶した研磨面の領域とウエーハの測定経路上の位置との対応関係を示す図である。 図12は、図7に示されたウエーハの研磨方法の選定ステップにおいて選定された研磨面の領域等を示す図である。 図13は、図7に示されたウエーハの研磨方法の研磨ステップ後のウエーハの側面図である。 図14は、実施形態2に係るウエーハの研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図15は、確認において用いられた研磨面が調整される前の研磨工具の研磨面を示す平面図である。 図16は、図15に示す研磨工具を用いた研磨前後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。 図17は、図15に示す研磨工具を用いた研磨後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。 図18は、確認の選定ステップにおいて除去される領域が選定された研磨工具の研磨面を示す平面図である。 図19は、確認において用いられた研磨面が調整された後の研磨工具の研磨面を示す平面図である。 図20は、図19に示す研磨工具を用いた研磨前後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。 図21は、図19に示す研磨工具を用いた研磨後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウエーハの研磨方法、研磨パッド及び研磨装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る研磨装置の構成例の斜視図である。図2は、図1に示された研磨装置の研磨ユニットの要部の斜視図である。図3は、図1に示された研磨装置の研磨ユニットの要部を断面で示す側面図である。図4は、実施形態1に係る研磨パッドの斜視図である。図5は、図4中のV−V線に沿う断面図である。図6は、図4中のVI−VI線に沿う断面図である。
実施形態1に係る図1に示す研磨装置1は、ウエーハ201を薄化のために研削するとともに、研削されたウエーハ201の裏面202を高精度に平坦化するために研磨するものである。ウエーハ201は、図1に示すように、シリコンを母材とする円板状の半導体ウエーハやサファイア、SiC(炭化ケイ素)などからなる光デバイスウエーハである。ウエーハ201は、表面203に格子状に形成される複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されている。即ち、ウエーハ201は、表面203に複数のデバイスが形成されている。ウエーハ201は、表面203の裏側の裏面202に研削などが施されて、所定の厚さまで薄化された後に、裏面202に研磨が施される。
研磨装置1は、図1に示すように、装置本体2と、第1の研削ユニット3と、第2の研削ユニット4と、研磨ユニット5と、ターンテーブル6上に設置された例えば4つのチャックテーブル7と、カセット8,9と、位置合わせユニット10と、搬入ユニット11と、洗浄ユニット13と、搬出入ユニット14と、測定ユニット12と、制御ユニット100とを主に備えている。
第1の研削ユニット3は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する図示しない研削ホイールが回転されながら粗研削位置102のチャックテーブル7に保持されたウエーハ201の裏面202に鉛直方向と平行なZ軸方向に沿って押圧されることによって、ウエーハ201の裏面202を粗研削するためのものである。同様に、第2の研削ユニット4は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する図示しない研削ホイールが回転されながら仕上げ研削位置103に位置するチャックテーブル7に保持された粗研削済みのウエーハ201の裏面202にZ軸方向に沿って押圧されることによって、ウエーハ201の裏面202を仕上げ研削するためのものである。なお、実施形態1において、第1の研削ユニット3及び第2の研削ユニット4の研削ホイールの回転中心である軸心と、チャックテーブル7の回転中心である軸心とは、互いに平行であるとともに、水平方向に間隔をあけて配置されている。
ターンテーブル6は、装置本体2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平面内で回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル6上には、例えば4つのチャックテーブル7が、例えば90度の位相角で等間隔に配設されている。これら4つのチャックテーブル7は、保持面7−1に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、保持面7−1に載置されたウエーハ201を真空吸着して保持する。これらチャックテーブル7は、研削時及び研磨時には、鉛直方向と平行な軸を回転軸として、回転駆動機構によって水平面内で回転駆動される。このように、チャックテーブル7は、被加工物としてのウエーハ201を回転可能に保持する保持面7−1を有している。このようなチャックテーブル7は、ターンテーブル6の回転によって、搬入搬出位置101、粗研削位置102、仕上げ研削位置103、研磨位置104、搬入搬出位置101に順次移動される。
カセット8,9は、複数のスロットを有するウエーハ201を収容するための収容器である。一方のカセット8は、研削研磨前の表面203に保護部材204(図2に示す)が貼着されたウエーハ201を収容し、他方のカセット9は、研削研磨後のウエーハ201を収容する。また、位置合わせユニット10は、カセット8から取り出されたウエーハ201が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬入ユニット11は、吸着パッドを有し、位置合わせユニット10で位置合わせされた研削研磨前のウエーハ201を吸着保持して搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に搬入する。搬入ユニット11は、搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に保持された研削研磨後のウエーハ201を吸着保持して洗浄ユニット13に搬出する。
搬出入ユニット14は、例えばU字型ハンド14−1を備えるロボットピックであり、U字型ハンド14−1によってウエーハ201を吸着保持して搬送する。具体的には、搬出入ユニット14は、研削研磨前のウエーハ201をカセット8から位置合わせユニット10へ搬出するとともに、研削研磨後のウエーハ201を洗浄ユニット13からカセット9へ搬入する。洗浄ユニット13は、研削研磨後のウエーハ201を洗浄し、研削及び研磨された加工面に付着している研削屑及び研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
研磨ユニット5は、図2及び図3に示すように、スピンドル50の下端に装着された研磨工具51の研磨パッド52をチャックテーブル7の保持面7−1に対向して配置させる。研磨ユニット5は、研磨工具51が回転されながら、研磨位置104に位置するチャックテーブル7の保持面7−1で保持された仕上げ研削済みのウエーハ201の裏面202にZ軸方向に沿って押圧される。研磨ユニット5は、研磨工具51の研磨パッド52がウエーハ201の裏面202にZ軸方向に沿って押圧されることによって、ウエーハ201の裏面202を研磨するためのものである。
研磨ユニット5は、研磨工具51の研磨パッド52でウエーハ201を研磨するものであり、図2及び図3に示すように、Z軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング53(図2のみに示す)と、スピンドルハウジング53内に軸心回りに回転自在に設けられたスピンドル50と、スピンドル50の下端に装着される研磨工具51とを備える。スピンドル50は、Z軸方向と平行に配置され、図1に示すスピンドルモータ54により軸心回りに回転される。スピンドル50は、下端に研磨工具51を装着する円盤状の工具装着部材50−1が取り付けられている。
研磨工具51は、図2、図3及び図4に示すように、円環状の支持基台55と、円環状の研磨パッド52とを備える。支持基台55は、アルミニウム合金によって構成されており、図3及び図4に示すように、中心部には研磨液であるスラリー溶液が通る孔55−1が形成されている。
研磨パッド52は、スピンドル50の下端の支持基台55の基台面である下面55−2に装着され、チャックテーブル7に保持されたウエーハWを研磨するものである。研磨パッド52は、刃物により切断可能な発泡ウレタンまたは不織布によって構成されており、図4に示すように、中心部にスラリー溶液が通る孔52−1が形成されている。研磨パッド52は、図5及び図6に示すように、接着剤又は両面接着テープにより構成された接着部材56により支持基台55の下面55−2に剥離可能に装着されている。また、研磨パッド52は、チャックテーブル7の保持面7−1に対向する下面即ちウエーハ201に接触する研磨面57に、図4、図5及び図6に示すように、格子状に形成された複数の区画線である溝205を有している。実施形態1において、複数の溝205は、深さが3mm程度でありかつ2cm間隔で形成されて、スラリー溶液を研磨面57全体に行きわたらせるために用いられている。
区画線である溝205は、研磨面57を複数の領域206に区画している。研磨パッド52は、接着部材56により下面55−2に剥離可能に装着されることと、溝205に沿って刃物により切断されることにより、一部の領域206を選択的に剥離可能に下面55−2に装着されている。また、実施形態1において、研磨パッド52の研磨面57は、図4及び図6に示すように、一部の領域206が選択的に除去される。研磨パッド52の研磨面57の選択的に除去される一部の領域206は、研磨面57の全ての領域206を備える状態でウエーハ201を研磨した際に、ウエーハ201の厚さが所望の仕上げ厚さより薄くなる位置に対応した領域である。
このように構成された研磨工具51は、スピンドル50の下端に取り付けられている工具装着部材50−1の下面に支持基台55を重ね、支持基台55が図示しないボルトにより工具装着部材50−1に装着されることによって、工具装着部材50−1に装着される。なお、このようにして工具装着部材50−1に装着された研磨工具51の研磨パッド52に設けられた孔52−1は、支持基台55に設けられた孔55−1を介して、スピンドル50に形成されたスラリー溶液を供給する図3に示すスラリー溶液供給通路50−2に連通されている。実施形態1において、研磨工具51の外径は、ウエーハ201の外径よりも大きい。
研磨ユニット5は、研磨パッド52でウエーハ201を研磨する際は、図示しないスラリー溶液供給源からアルカリ性のスラリー溶液を研磨工具51の孔55−1,52−1を通してウエーハ201に供給しつつ研磨工具51の研磨パッド52を用いて研磨加工所謂CMP(Chemical Mechanical Polishing)加工をウエーハ201の裏面202に施す。研磨ユニット5に供給されるスラリー溶液は、コロイダルシリカ等の研磨砥粒が混入されている。
なお、実施形態1において、研磨ユニット5の研磨工具51の回転中心である軸心と、研磨位置104のチャックテーブル7の回転中心である軸心とは、互いに平行であるとともに、水平方向に間隔をあけて配置されている。また、実施形態1において、研磨ユニット5は、図3に示すように、研磨パッド52がウエーハ201の中心を覆って、ウエーハ201の裏面202を研磨する。
測定ユニット12は、搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7の保持面7−1に対向して配置され、図示しない水平方向移動ユニットにより保持面7−1と平行な方向に移動自在に設けられている。測定ユニット12の水平方向移動ユニットによる図1中に一点鎖線で示す移動経路207は、搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7の保持面7−1の中心を通る直線状でかつチャックテーブル7の径方向と平行である。また、測定ユニット12の水平方向移動ユニットによる移動経路207は、チャックテーブル7の保持面7−1の中心を互いの間に挟む二つの外縁を通る。
測定ユニット12は、搬入搬出位置101に位置する研削研磨後のチャックテーブル7の保持面7−1に保持されたウエーハ201の裏面202に対して光又は超音波を照射しながら裏面202で反射された光又は超音波を受信しながら移動経路207上を移動されることにより、移動経路207上のウエーハ201の予め設定された所定距離おきの各位置の厚さを測定する。本明細書は、測定ユニット12の移動経路207を以下、測定経路207と記す。測定ユニット12は、測定結果を制御ユニット100に出力する。なお、実施形態1において、測定ユニット12は、光又は超音波を照射して移動経路上のウエーハ201の各位置の厚さを測定する非接触式のものであるが、ウエーハ201の裏面202に接触する接触子を備える接触式のものでも良い。また、実施形態1において、測定ユニット12を研磨装置1に設けたが、本発明では、研磨装置1とは別の測定装置を用いてウエーハ201の厚さを測定しても良い。
制御ユニット100は、研磨装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。即ち、制御ユニット100は、ウエーハ201に対する研磨動作を研磨装置1に実行させるものである。制御ユニット100は、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有する。制御ユニット100のCPUは、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、研磨装置1を制御するための制御信号を生成する。制御ユニット100のCPUは、生成した制御信号を入出力インタフェース装置を介して研磨装置1の各構成要素に出力する。また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットや、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットと接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
次に、実施形態1に係るウエーハの研磨方法について説明する。図7は、実施形態1に係るウエーハの研磨方法の流れを示すフローチャートである。図8は、図7に示されたウエーハの研磨方法の調整ステップにおいて研磨ユニットのスピンドルに装着される研磨工具を示す斜視図である。図9は、図7に示されたウエーハの研磨方法の研磨前測定ステップの測定経路上のウエーハの厚さを測定する状態を示す側面図である。図10は、図7に示されたウエーハの研磨方法のテスト研磨ステップにおいて研磨されたウエーハを示す側面図である。図11は、実施形態1に係る研磨装置の制御ユニットが記憶した研磨面の領域とウエーハの測定経路上の位置との対応関係を示す図である。図12は、図7に示されたウエーハの研磨方法の選定ステップにおいて選定された研磨面の領域等を示す図である。図13は、図7に示されたウエーハの研磨方法の研磨ステップ後のウエーハの側面図である。
実施形態1に係るウエーハの研磨方法(以下、単に研磨方法と記す)は、研磨装置1がウエーハ201に粗研削、仕上げ研削、及び研磨を順に施す方法であり、チャックテーブル7で保持したウエーハ201をスピンドル50の下端に固定した研磨パッド52で少なくとも一部分を覆いつつ研磨する方法である。研磨方法は、図7に示すように、調整ステップST1と、研磨ステップST2とを含む。研磨方法は、オペレータが研削研磨前の保護部材204が表面203に貼着されたウエーハ201を収容したカセット8と、ウエーハ201を収容していないカセット9を装置本体2に取り付けるとともに、図8に示す研磨面57の全ての領域206を備える研磨工具51を研磨ユニット5の工具装着部材50−1に装着する。なお、実施形態1において、カセット8内には、同一構造(例えば、同一製品や同一ロッド)のウエーハ201を収容する。研磨方法は、オペレータが加工情報を制御ユニット100に登録し、オペレータから研磨装置1に加工動作の開始指示が入力されると、調整ステップST1と、研磨ステップST2とが順に実施される。
研磨装置1は、研磨パッド52とウエーハ201の径の差が小さいために、これらの位置関係から、研磨パッド52の外周付近の周速が早いために研磨パッド52の外周付近の厚さ方向の除去量即ち研磨量が多くなり、研磨ユニット5の研磨後のウエーハ201の厚さを均一にすることが困難で、ウエーハ201の厚さのばらつきを生じ易い。
調整ステップST1は、研磨ユニット5の研磨後のウエーハ201の厚さのばらつきを抑制するために、研磨工具51の研磨パッド52の研磨面57の一部の領域206を除去(調整)して、研磨面57を調整するステップ(研磨工具の研磨パッドの研磨面の調整方法、又は研磨工具の製造方法ともいう)である。調整ステップST1は、図7に示すように、研磨前測定ステップST11と、テスト研磨ステップST12と、取得ステップST13と、選定ステップST14と、研磨面調整ステップST15とを有する。
調整ステップST1の研磨前測定ステップST11では、研磨装置1の制御ユニット100は、搬出入ユニット14にカセット8からウエーハ201(なお、調整ステップST1において研削研磨されるウエーハ201を、以下、テスト用ウエーハ201−1と記す)を取り出させ、位置合わせユニット10へ搬出させ、位置合わせユニット10にテスト用ウエーハ201−1の中心位置合わせを行わせ、搬入ユニット11に位置合わせされたテスト用ウエーハ201−1の表面203側を搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に搬入する。
研磨前測定ステップST11では、研磨装置1の制御ユニット100は、テスト用ウエーハ201−1の表面203側を保護部材204を介してチャックテーブル7に保持し、裏面202を露出させて、ターンテーブル6でテスト用ウエーハ201−1を粗研削位置102、仕上げ研削位置103、研磨位置104に順に搬送し、租研削、仕上げ研削を順に施す。なお、調整ステップST1では、研磨装置1の制御ユニット100は、ターンテーブル6が90度回転する度に、研削研磨前のウエーハ201を搬入搬出位置101のチャックテーブル7に搬入することが無い。
研磨前測定ステップST11では、研磨装置1の制御ユニット100は、テスト用ウエーハ201−1を保持したチャックテーブル7が研磨位置104に位置すると、ターンテーブル6をさらに90度回転させて、テスト用ウエーハ201−1を保持したチャックテーブル7を搬入搬出位置101に停止させる。研磨前測定ステップST11では、研磨装置1の制御ユニット100は、図9に示すように、測定ユニット12を測定経路207に沿って移動させながら測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さを測定させる。なお、図9に示す搬入搬出位置101に位置付けられたテスト用ウエーハ201−1は、実施形態1において、中心の厚さと外縁の厚さとが薄く、中心と外縁との中央の厚さが厚くなるように、厚さがばらついている。なお、図9は、実際の厚さのばらつきよりも大きくなるように、厚さのばらつきを誇張して記載している。
テスト研磨ステップST12は、研磨前測定ステップST11においてウエーハ201の厚さ情報である移動経路207上のウエーハ201の各位置の厚さを取得したテスト用ウエーハ201−1をチャックテーブル7に保持したチャックテーブル7を研磨ユニット5の図8に示す研磨パッド52の研磨面57で研磨するステップである。研磨装置1は、研磨前測定ステップST11においてチャックテーブル7にテスト用ウエーハ201−1を保持している。テスト研磨ステップST12では、研磨装置1の制御ユニット100は、テスト用ウエーハ201−1を保持したチャックテーブル7を研磨位置104に移動させて、研磨位置104でチャックテーブル7を軸心回りに回転させ、研磨工具51を軸心回りに回転させるとともに、ウエーハ201の裏面202に図示しないスラリー溶液供給源からスラリー溶液を供給しながら研磨パッド52をチャックテーブル7に保持されたウエーハ201に押しつけて、ウエーハ201の裏面202をCMP研磨する。研磨装置1の制御ユニット100は、テスト研磨ステップST12が終了すると、取得ステップST13に進む。
なお、図10に示す研磨後のテスト用ウエーハ201−1は、実施形態1において、中心の厚さと外縁の厚さとが薄く、中心と外縁との中央の厚さが厚くなるように、厚さがばらついている。なお、図10は、図9と同様に、実際の厚さのばらつきよりも大きくなるように、厚さのばらつきを誇張して記載している。
取得ステップST13は、テスト研磨ステップST12を実施後に測定したテスト用ウエーハ201−1の面内の厚さ情報である測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さを取得するステップである。取得ステップST13では、研磨装置1の制御ユニット100は、チャックテーブル7の回転を停止させ、テスト用ウエーハ201−1を搬入搬出位置101に移動させた後、測定ユニット12を測定経路207に沿って移動させながら測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さを測定させる。
こうして、取得ステップST13では、研磨装置1の制御ユニット100は、テスト研磨ステップST12実施後に測定したテスト用ウエーハ201−1の面内の厚さ情報である測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さを取得する。
選定ステップST14は、ウエーハ201面内の他の領域よりも研磨量を削減したい領域を選定するステップである。選定ステップST14では、研磨装置1の制御ユニット100は、取得ステップST13で測定した研磨後の測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置のうち厚さが所望の仕上げ厚さよりも薄くなる位置を、ウエーハ201面内の他の領域より研磨量を削減したい領域として選定する。選定ステップST14では、研磨装置1の制御ユニット100は、図11に示す対応関係208に基づいて、複数の領域206のうちのウエーハ201の厚さが所望の仕上げ厚さよりも薄くなる位置を研磨する研磨工具51の研磨面57の領域206−1(図12に平行斜線で示す)を選定する。ウエーハ201の厚さが所望の仕上げ厚さよりも薄くなる位置を研磨する研磨工具51の研磨面57の領域206−1は、研磨量を削減したい領域としてウエーハ201の裏面202の選定した領域に接触した研磨面57の一部に相当する。
なお、図11は、制御ユニット100が予め記憶した研磨面57の領域206と、ウエーハ201の測定経路207上の各位置との対応関係208を示している。図11に示す対応関係208において、対応付けられた研磨面57の領域206とウエーハ201の測定経路207上の各位置とは、研磨面57の各領域206が主に研磨するウエーハ201の位置を示している。
選定ステップST14では、研磨装置1の制御ユニット100は、表示ユニットにウエーハ201の厚さが所望の仕上げ厚さよりも薄くなる位置を研磨する研磨工具51の研磨面57の領域206−1を表示する。なお、実施形態1において、選定ステップST14では、研磨工具51の研磨面57の各領域206,206−1とともに、テスト用ウエーハ201−1を表示する。
また、実施形態1において、選定ステップST14では、研磨装置1の制御ユニット100は、領域206−1を選定した後に、テスト用ウエーハ201−1を搬入ユニット11により洗浄ユニット13に搬入し、洗浄ユニット13で洗浄し、洗浄後のテスト用ウエーハ201−1を搬出入ユニット14でカセット9へ搬入する。そして、研磨方法は、研磨面調整ステップST15に進む。
研磨面調整ステップST15は、選定ステップST14において選定した領域206−1を除去し、該研磨パッド52の研磨面57の面積を調整するステップである。研磨面調整ステップST15では、オペレータが研磨ユニット5の工具装着部材50−1から研磨工具51を取り外し、刃物などを用いて取り外した研磨工具51の研磨面57の溝205に沿って研磨パッド52を切断して、研磨面57の領域206のうちの選定ステップST14で選定された領域206−1を除去する。研磨面調整ステップST15では、オペレータが領域206−1が除去された研磨工具51を研磨ユニット5の工具装着部材50−1に装着する。オペレータから研磨装置1に研磨ステップST2の開始指示が入力されると、研磨方法は、研磨ステップST2に進む。
研磨ステップST2は、テスト用ウエーハ201−1と面内の厚さが同等なウエーハ201をチャックテーブル7で保持し、研磨面57が調整された研磨パッド52で研磨するステップである。研磨ステップST2では、研磨装置1の制御ユニット100は、搬出入ユニット14にカセット8からウエーハ201(なお、研磨ステップST2において研削研磨されるウエーハ201を、以下、加工用ウエーハ201−2と記す)を取り出させ、位置合わせユニット10へ搬出させ、位置合わせユニット10に加工用ウエーハ201−2の中心位置合わせを行わせ、搬入ユニット11に位置合わせされた加工用ウエーハ201−2の表面203側を搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に搬入する。
研磨ステップST2では、研磨装置1の制御ユニット100は、加工用ウエーハ201−2の表面203側を保護部材204を介してチャックテーブル7に保持し、裏面202を露出させて、ターンテーブル6で加工用ウエーハ201−2を粗研削位置102、仕上げ研削位置103、研磨位置104及び搬入搬出位置101に順に搬送し、租研削、仕上げ研削、研磨を順に施して、加工用ウエーハ201−2の裏面202を図13に示すように高精度に平坦化する。なお、研磨ステップST2では、研磨装置1は、ターンテーブル6が90度回転する度に、研削研磨前の加工用ウエーハ201−2が搬入搬出位置101のチャックテーブル7に搬入される。
研磨装置1は、研磨ユニット5により研磨された加工用ウエーハ201−2を搬入搬出位置101に位置付け、搬入ユニット11により洗浄ユニット13に搬入し、洗浄ユニット13で洗浄し、洗浄後の加工用ウエーハ201−2を搬出入ユニット14でカセット9へ搬入する。研磨装置1は、カセット8内の全ての加工用ウエーハ201−2に研削研磨を施すと、研磨方法を終了する。
以上のように、実施形態1に係る研磨方法は、テスト研磨ステップST12でテスト用ウエーハ201−1を研磨し、取得ステップST13でテスト用ウエーハ201−1の測定経路207上の各位置の厚さを取得し、選定ステップST14で研磨量を削減したい領域を選定する。このために、研磨面調整ステップST15で研磨工具51の研磨パッド52の研磨面57の研磨量を削減したい領域206−1を除去することにより、加工用ウエーハ201−2の厚さを均一にすることができる。その結果、実施形態1に係る研磨方法は、加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さのばらつきを抑制することができる。
また、研磨方法は、研磨ステップST2でアルカリ性のスラリー溶液を供給しつつ加工用ウエーハ201−2の裏面202を研磨するので、加工用ウエーハ201−2の厚さを均一にすることができる。
また、実施形態1に係る研磨工具51の研磨パッド52は、溝205により区画された複数の領域206を備え、領域206が剥離可能に支持基台55の下面55−2に装着されているので、研磨面調整ステップST15で簡単に研磨面57の面積の調整を行うことができる。その結果、実施形態1に係る研磨工具51の研磨パッド52は、加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態1に係る研磨装置1は、研磨工具51が前述した研磨パッド52を備えているので、加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さのばらつきを抑制することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るウエーハの研磨方法を図面に基づいて説明する。図14は、実施形態2に係るウエーハの研磨方法の流れを示すフローチャートである。なお、図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るウエーハの研磨方法(以下、単に研磨方法と記す)は、取得ステップST13後でかつ選定ステップST14前に実施される算出ステップST13−1を有する。
算出ステップST13−1は、取得ステップST13で取得したテスト用ウエーハ201−1の面内の厚さ情報である測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さと、テスト研磨ステップST12前のテストウエーハ201−1の厚さ情報である研磨前測定ステップST11で測定した測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さとを比較する。算出ステップST13−1は、テスト用ウエーハ201−1の面内の研磨量である測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の研磨量(研磨により減少させた厚さの値)算出するステップである。
算出ステップST13−2では、研磨装置1の制御ユニット100は、研磨前測定ステップST11で測定した測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さから取得ステップST13で取得した測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さをひいて、各位置の研磨量を算出する。
実施形態2に係る研磨方法の選定ステップST14は、算出ステップST13−1で算出した測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の研磨量から研磨量を削減したい領域を選定する。実施形態2に係る研磨方法の選定ステップST14では、研磨装置1の制御ユニット100は、測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置のうち研磨量が予め定められた所定の研磨量を超える位置を、ウエーハ201面内の他の領域より研磨量を削減したい領域として選定する。その後、実施形態2に係る研磨方法において、研磨装置1の制御ユニット100は、実施形態1と同じ処理を実施する。
以上のように、実施形態2に係る研磨方法は、実施形態1と同様に、テスト研磨ステップST12でテスト用ウエーハ201−1を研磨し、取得ステップST13でテスト用ウエーハ201−1の測定経路207上の各位置の厚さを取得し、選定ステップST14で研磨量を削減したい領域を選定する。このために、研磨面調整ステップST15で研磨工具51の研磨パッド52の研磨面57の研磨量を削減したい領域206−1を除去することにより、加工用ウエーハ201−2の厚さを均一にすることができる。その結果、実施形態1に係る研磨方法は、加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態2に係る研磨方法は、算出ステップST13−1で研磨後の測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さと、研磨前の測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さとを比較して、測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の研磨量を算出する。実施形態2に係る研磨方法は、選定ステップST14で、算出ステップST13−1で算出した測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の研磨量から研磨量を削減したい領域を選定する。このために、実施形態1に係る研磨方法は、研磨前のテストウエーハ201−1が平坦ではない場合であっても、研磨量を削減したい領域を確実に選定でき、工用ウエーハ201−2の厚さを均一にすることができる。
次に、本発明の発明者らは、実施形態1に示された研磨装置1及び研磨方法の効果を確認した。確認は、研磨前測定ステップST11において測定した測定経路207上のウエーハ201の各位置の厚さと、調整ステップST1において研磨面57が調整された研磨工具51を用いて研磨を行った研磨ステップST2後に測定した測定経路207上のウエーハ201の各位置の厚さとを対比して行った。
図15は、確認において用いられた研磨面が調整される前の研磨工具の研磨面を示す平面図である。図16は、図15に示す研磨工具を用いた研磨前後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。図17は、図15に示す研磨工具を用いた研磨後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。図18は、確認の選定ステップにおいて除去される領域が選定された研磨工具の研磨面を示す平面図である。図19は、確認において用いられた研磨面が調整された後の研磨工具の研磨面を示す平面図である。図20は、図19に示す研磨工具を用いた研磨前後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。図21は、図19に示す研磨工具を用いた研磨後の測定経路上のウエーハの各位置の厚さを示す図である。
図16、図17、図20及び図21の横軸は、ウエーハ201−1,201−2の測定経路207上の各位置を示し、縦軸は、ウエーハ201−1,201−2の各位置の厚さを示している。図16及び図20の横軸の測定位置「10」は、ウエーハ201−1,201−2の中心を示している。
確認は、テスト研磨ステップST12において、図15に示すように、研磨パッド52の全ての領域206を備える研磨工具51を用い、研磨前測定ステップST11では、図16及び図17に示すように、測定経路207上のテスト用ウエーハ201−1の各位置の厚さを測定した。また、テスト研磨ステップST12及び研磨ステップST2では、研磨ユニット5は、図18に示すように、研磨パッド52がウエーハ201−1,201−2の中心を覆い、かつ研磨パッド52の外縁がウエーハ201−1,201−2の外縁からはみ出すように位置付けられて、ウエーハ201−1,201−2の裏面202を研磨した。選定ステップST14では、図18に平行斜線で示す領域206−1を選定し、研磨面調整ステップST15では、図19に示すように、研磨パッド52の選定ステップST14において選定された領域206−1を除去した。そして、図20及び図21に示すように、研磨ステップST2後の測定経路207上の加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さを測定した。
確認では、研磨面57の領域206を調整する前のテスト用ウエーハ201−1の厚さの最大値と最少値との差が、図16に示すように、l.4μmであるのに対し、研磨面57の領域206−1を調整した後の加工用ウエーハ201−2の厚さの最大値と最少値との差が、図20に示すように、0.7μmであった。よって、実施形態1に係る研磨方法は、加工用ウエーハ201−2の各位置の厚さのばらつきを抑制することができることが明らかとなった。
前述した実施形態では、研磨ユニット5はアルカリ性のスラリー溶液を加工用ウエーハ201−2の裏面202に供給しながら研磨する所謂CMPを研磨するが、本発明では、研磨ユニット5は、水や薬液を使用しない所謂乾式研磨を行っても良い。
実施形態1によれば、以下の研磨パッドの研磨面の調整方法、及び研磨パッドの製造方法を得ることができる。
(付記1)スピンドルの下端に固定され、かつチャックテーブルで保持したウエーハを研磨する研磨パッドの研磨面の調整方法であって、
テスト用ウエーハを該チャックテーブルに保持し、該研磨面が未調整の研磨パッドで研磨するテスト研磨ステップと、
該テスト研磨ステップ実施後の該テスト用ウエーハの厚さ情報を取得する取得ステップと、
ウエーハ面内の他の領域より研磨量を削減したい領域を選定する選定ステップと、
該選定した領域に接触した該研磨面のうち一部を除去し、該研磨パッドの該研磨面の面積を調整する研磨面調整ステップと、を有する事を特徴とする研磨パッドの研磨面の調整方法。
(付記2)スピンドルの下端に固定され、かつチャックテーブルで保持したウエーハを研磨する研磨面を有する研磨パッドの製造方法であって、
テスト用ウエーハを該チャックテーブルに保持し、該研磨面が未調整の研磨パッドで研磨するテスト研磨ステップと、
該テスト研磨ステップ実施後の該テスト用ウエーハの厚さ情報を取得する取得ステップと、
ウエーハ面内の他の領域より研磨量を削減したい領域を選定する選定ステップと、
該選定した領域に接触した該研磨面のうち一部を除去し、該研磨パッドの該研磨面の面積を調整する研磨面調整ステップと、を有する事を特徴とする研磨パッドの製造方法。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研磨装置
5 研磨ユニット
7 チャックテーブル
50 スピンドル
52 研磨パッド
55−2 下面(基台面)
57 研磨面
201 ウエーハ
201−1 テスト用ウエーハ
201−2 加工用ウエーハ
205 溝(区画線)
ST12 テスト研磨ステップ
ST13 取得ステップ
ST13−1 算出ステップ
ST14 選定ステップ
ST15 研磨面調整ステップ
ST2 研磨ステップ

Claims (5)

  1. チャックテーブルで保持したウエーハを、スピンドルの下端に固定した研磨パッドで覆いつつ研磨するウエーハの研磨方法であって、
    テスト用ウエーハを該チャックテーブルに保持し、該研磨パッドの研磨面で研磨するテスト研磨ステップと、
    該テスト研磨ステップ実施後の該テスト用ウエーハの厚さ情報を取得する取得ステップと、
    ウエーハ面内の他の領域より研磨量を削減したい領域を選定する選定ステップと、
    該選定した領域に接触した該研磨面のうち一部を除去し、該研磨パッドの該研磨面の面積を調整する研磨面調整ステップと、
    該テスト用ウエーハと厚さが同等な加工用ウエーハを該チャックテーブルで保持し、該研磨面が調整された該研磨パッドで研磨する研磨ステップと、を有する事を特徴とするウエーハの研磨方法。
  2. 該取得ステップで取得した該テスト用ウエーハの厚さ情報と、該テスト研磨ステップ前の該テスト用ウエーハの厚さ情報とを比較して、該テスト用ウエーハの面内の研磨量を算出する算出ステップを有し、
    該選定ステップは、該算出ステップで算出した該テスト用ウエーハの面内の研磨量から該研磨量を削減したい領域を選定する事を特徴とする請求項1に記載のウエーハの研磨方法。
  3. 該研磨パッドでウエーハを研磨する際は、スラリー溶液をウエーハに供給しつつ研磨することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウエーハの研磨方法。
  4. スピンドルの下端の基台面に装着され、チャックテーブルに保持されたウエーハを研磨する研磨パッドであって、
    ウエーハに接触する研磨面を複数の領域に区画する区画線を有し、
    該区画線で区画された一部の該領域を選択的に剥離可能に該基台面に装着されることを特徴とする研磨パッド。
  5. ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持したウエーハを研磨する研磨ユニットと、を備える研磨装置であって、
    該研磨ユニットは、請求項4に記載の研磨パッドでウエーハを研磨することを特徴とする研磨装置。
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