JP2011161550A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨できる研削装置を提供すること。
【解決手段】研削機構4は、一方向に沿って第一研磨ユニット43、粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42及び第二研磨ユニット44の順に配設している。保持機構3は、第一研摩ユニット43側に配置された第一チャックテーブル311と、第二研摩ユニット44側に配置された第二チャックテーブル312とを有する。制御機構6は、保持機構3を、第一、第二チャックテーブル311、312が第一研磨ユニット43、粗研削ユニット41に対向する第一加工位置と、第一、第二チャックテーブル311、312が粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42に対向する第二加工位置と、第一、第二チャックテーブル311、312が仕上げ研削ユニット42、第二研磨ユニット44に対向する第三加工位置とに順に位置付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、研削装置に関し、特に、半導体ウェーハ等の被加工物を研削加工する研削装置に関する。
IC、LSI等のデバイスが分割予定ラインによって区画されてその表面に複数形成された半導体ウェーハや、樹脂基板、電子部品に使用される各種セラミック基板やガラス基板等の板状物は、裏面が研削・研磨されて所定の厚さに形成された後、ダイシング装置やレーザー加工装置によって個々のデバイスに分割され、分割された各デバイスは各種電子機器に利用されている。
近年、これらの板状物は1ワーク当たりのチップの取り量を増やすために大型化が進んでおり、特に半導体ウェーハにおいてはφ450mmとする規格化が進められている。一方、これら板状物の裏面を研削・研磨する装置としては粗研削手段と仕上げ研削(研磨)手段とを備えたグラインダと称する研削・研磨装置が広く使用されている。
これらの研削・研磨装置は、被加工物を保持する複数のチャックテーブルがターンテーブル上に周方向に等間隔離間して設けられており、被加工物がチャックテーブルに保持された状態でターンテーブルが回転していくことで、ターンテーブルに対峙して配設された研削手段又は研磨手段によって、順次粗研削から仕上げ研削又は研磨へと一連の加工が施される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−284303号公報
しかしながら、半導体ウェーハが、例えば、現在広く使用されているφ200mmやφ300mmからφ450mmへ移行した場合においては、研削・研磨装置は非常に大型化することとなり、複数のチャックテーブルを搭載するターンテーブルの直径も非常に大きくなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨することができる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、ワークを保持する保持機構と、前記保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構とを有する研削装置であって、前記研削機構は、ワークを粗研削する粗研削部と、前記粗研削部で研削されたワークを仕上げ研削する仕上げ研削部と、前記仕上げ研削部で研削されたワークを研磨する第一の研磨部と、前記仕上げ研削部で研削されたワークを研磨する第二の研磨部とを有し、一方向に沿って前記第一の研磨部、粗研削部、仕上げ研削部及び第二の研磨部の順に配設されており、前記保持機構は、前記一方向に沿って二つ配設された保持テーブルを有し、当該一方向内において前記第一の研磨部側の前記保持テーブルを第一の保持テーブルとし、前記第二の研磨部側の前記保持テーブルを第二の保持テーブルとした場合に、前記保持機構を、前記第一の保持テーブルが前記第一の研磨部に対向し前記第二の保持テーブルが前記粗研削部に対向する位置である第一の加工位置と、前記第一の保持テーブルが前記粗研削部に対向し前記第二の保持テーブルが前記仕上げ研削部に対向する位置である第二の加工位置と、前記第一の保持テーブルが前記仕上げ研削部に対向し前記第二の保持テーブルが前記第二の研磨部に対向する位置である第三の加工位置とに順に位置付ける制御機構とを有することを特徴とする。
この構成によれば、第一の研摩部、粗研削部、仕上げ研削部及び第二の研摩部を一方向に沿って配設し、隣接する研摩部と研削部等で構成される第一〜第三の加工位置にワークを保持した保持機構を位置付けるようにしたことから、加工位置間のワークの搬送経路を直線状に構成することができ、研削装置における保持機構の占有面積を縮小することができるので、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨することができる研削装置を提供することが可能となる。また、第一〜第三の加工位置において、第一、第二の保持テーブルをそれぞれ隣接する研摩部と研削部等に対向させていることから、第一、第二保持テーブルで保持した複数のワークに対して同時に加工処理を施すことができ、加工処理の効率化を図ることが可能となる。
本発明の研削装置において、前記制御機構は、初めに位置付けられる前記第一の加工位置では前記第二の保持テーブルに搬入して保持された加工前のワークを前記粗研削部で研削し、初めに位置付けられる前記第二の加工位置では前記第一の保持テーブルに搬入して保持された加工前のワークを前記粗研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削し、前記第三の加工位置では前記第一の保持テーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記第二の研磨部で研磨し、前記保持機構が前記第三の加工位置に位置付けられた後に再び前記第一の加工位置に位置付けて、二回目以降に位置付けられる前記第一の加工位置では前記第一の保持テーブルに保持されたワークを前記第一の研磨部で研磨すると共に前記第二の保持テーブルに保持された加工後のワークを搬出して加工前のワークを搬入した後に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記粗研削部で研削し、二回目以降に位置付けられる前記第二の加工位置では前記第一の保持テーブルに保持された加工後のワークを搬出して加工前のワークを搬入した後に前記第一の保持テーブルに保持されたワークを前記粗研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削することが好ましい。
本発明によれば、第一の研摩部、粗研削部、仕上げ研削部及び第二の研摩部を一方向に沿って配設し、隣接する研摩部と研削部等で構成される第一〜第三の加工位置にワークを保持した保持機構を位置付けるようにしたことから、加工位置間のワークの搬送経路を直線状に構成することができ、研削装置における保持機構の占有面積を縮小することができるので、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨することができる研削装置を提供することが可能となる。また、第一〜第三の加工位置において、第一、第二の保持テーブルをそれぞれ隣接する研摩部と研削部等に対向させていることから、第一、第二保持テーブルで保持した複数のワークに対して同時に加工処理を施すことができ、加工処理の効率化を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る研削装置の外観斜視図である。 実施の形態1に係る研削装置のチャックテーブルがウェーハ搬入・搬出位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態1に係る研削装置のチャックテーブルが第一加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態1に係る研削装置のチャックテーブルが第二加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態1に係る研削装置のチャックテーブルが第三加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態1に係る研削装置の一方のチャックテーブルとの間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。 実施の形態1に係る研削装置の他方のチャックテーブルとの間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。 本発明の実施の形態2に係る研削装置の外観斜視図である。 実施の形態2に係る研削装置のチャックテーブルが第一加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態2に係る研削装置のチャックテーブルが第二加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態2に係る研削装置のチャックテーブルが第三加工位置に配置された状態の平面模式図である。 実施の形態2に係る研削装置の一方のチャックテーブルとの間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。 実施の形態2に係る研削装置の他方のチャックテーブルとの間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る研削装置においては、被加工物(ワーク)としてシリコンウェーハ等の半導体ウェーハを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではない。例えば、GaAs等の半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイヤ(Al2O3)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV: total thickness variation)が要求される各種加工材料が挙げられる。なお、ここでいう平坦度とは、ワークの被研削面を基準面として厚み方向を測定した高さのうち、最大値と最小値との差を示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る研削装置の外観斜視図である。図1に示すように、研削装置1は、加工前の半導体ウェーハを搬入する他、加工後の半導体ウェーハを搬出する搬入搬出機構2と、搬入搬出機構2から搬入された半導体ウェーハを保持した状態で所定位置に移動する保持機構3と、保持機構3に保持された半導体ウェーハを研削加工して薄化する研削機構4とから構成されている。これらの搬入搬出機構2、保持機構3及び研削機構4は、基台5に配設されている。搬入搬出機構2は、基台5の前面5a側の位置に配置され、保持機構3及び研削機構4は、この搬入搬出機構2の後面5d側の位置に配置されている。
搬入搬出機構2は、基台5の前面5a側の上面に配設されている。搬入搬出機構2は、搬入用カセット21、搬出用カセット22、搬入搬出アーム23、位置決め部24及びスピンナー洗浄部25を有している。搬入用カセット21、搬出用カセット22は、それぞれ基台5の前面5aから前方に突設されたカセット載置部51、52に載置されている。搬入用カセット21には、加工前の半導体ウェーハが収容される。搬出用カセット22には、加工後の半導体ウェーハが収容される。搬入搬出アーム23は、カセット載置部52の後面5d側に配置され、カセット載置部52に面して設けられている。位置決め部24は、搬入搬出アーム23に隣接して基台5の一方の側面5b近傍に設けられ、スピンナー洗浄部25は、搬入搬出アーム23に隣接して基台5の他方の側面5c近傍に設けられている。
搬入搬出アーム23は、カセット載置部51に載置された搬入用カセット21から位置決め部24に加工前の半導体ウェーハを搬入する他、スピンナー洗浄部25からカセット載置部52に載置された搬出用カセット22に加工後の半導体ウェーハを収納する。また、搬入搬出アーム23は、位置決め部24により位置決めされた半導体ウェーハを後述するチャックテーブル31に供給する一方、チャックテーブル31上で加工された半導体ウェーハを回収してスピンナー洗浄部25に移動する。
搬入搬出アーム23は、例えば、上下方向に移動可能な支持台と、この支持台上に設けられた多節リンク機構と、この多節リンク機構の先端に設けられ、半導体ウェーハを支持するウェーハ支持部とを含んで構成される。この場合、搬入搬出アーム23においては、支持台によりウェーハ支持部の高さ方向の位置合わせが行われ、多節リンク機構によりウェーハ支持部の水平移動が行われる。これにより、搬入搬出アーム23は、搬入用カセット21、位置決め部24、スピンナー洗浄テーブル251及び搬出用カセット22の設置位置、並びに、後述するチャックテーブル31のウェーハ搬入搬出位置を含む範囲でウェーハ支持部を移動可能に構成される。なお、ウェーハ支持部は、例えば、半導体ウェーハに対する支持部分に形成された孔を介して、基台5内部に設けられた負圧発生機構により発生した負圧により半導体ウェーハを支持することができる。
位置決め部24は、位置決めテーブル241と、この位置決めテーブル241に放射状に形成された溝部242から突出する複数の位置決めピン243とを有している。複数の位置決めピン243は、不図示の駆動機構に接続され、溝部242に沿って位置決めテーブル241の中央に対して進退可能に構成されている。これらの複数の位置決めピン243は、位置決めテーブル241上に配置された半導体ウェーハの側面に外周側から当接して、半導体ウェーハを位置決めできるものとなっている。
スピンナー洗浄部25は、チャックテーブル31から回収された半導体ウェーハが載置されるスピンナー洗浄テーブル251と、上下方向に移動してスピンナー洗浄部25内を開放、密閉するシャッター部252とを有している(図1においては、シャッター部252が開いた状態を示している)。スピンナー洗浄部25においては、シャッター部252を閉じた状態において、スピンナー洗浄テーブル251に載置された半導体ウェーハを回転させ、洗浄水を噴射して洗浄できるものとなっている。
保持機構3は、基台5の上面の中央部近傍で側面5b、5c間に形成された凹部53に配設されている。保持機構3は、半導体ウェーハを保持する2つのチャックテーブル31と、これらのチャックテーブル31を移動する移動機構の一部を構成する2本のシャフト321、322と、これらのチャックテーブル31の移動をガイドするガイド部材33とを有している。シャフト321、322及びガイド部材33は、チャックテーブル31の下方側領域にて基台5の前面5aから後面5dに向かう前後方向に並べて配置されている。
チャックテーブル31は、基台5の側面5b側に配置される第一の保持テーブルとしての第一チャックテーブル311と、基台5の側面5c側に配置される第二の保持テーブルとしての第二チャックテーブル312とから構成される。これらの第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312は、それぞれ独立した基台313、314に設けられている(図1において、基台314は不図示)。第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312は、これらの基台313、314上において、半導体ウェーハを保持した状態で回転可能に構成されている。
シャフト321、322は、基台5の側面5b近傍から側面5c近傍の位置まで延在し、その側面5b側の端部で駆動モータ321a、322aに接続されている。基台313、314は、ボールねじ構造によりそれぞれシャフト321、322に連結されている。駆動モータ321a、322aによりシャフト321、322を回転させることで、基台313、314を基台5の側面5b、5c方向に移動可能に構成されている。ガイド部材33は、シャフト321、322と同様に、側面5b、5c方向に延在し、基台313、314の下面に設けられた凹部313a、314aに係合する位置に設けられている(図1において、凹部314aは不図示)。なお、駆動モータ321a、322aによるシャフト321、322の回転は、後述する制御機構6により制御される。研削装置1においては、この制御機構6の制御の下、基台5における所定位置に第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を移動することが可能となっている。
研削機構4は、基台5の後面5d側に設けられる壁面部54の前面5a側に配設されている。研削機構4は、粗研削部としての粗研削ユニット41、仕上げ研削部としての仕上げ研削ユニット42、第一の研磨部としての第一研摩ユニット43及び第二の研磨部としての第二研摩ユニット44を有している。粗研削ユニット41は、半導体ウェーハを粗研削するものであり、仕上げ研削ユニット42は、粗研削ユニット41により粗研削された半導体ウェーハを仕上げ研削するものである。第一、第二研摩ユニット43、44は、同一の研摩機能を有し、仕上げ研削ユニット42により仕上げ研削された半導体ウェーハを研摩するものである。
粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42、第一研摩ユニット43及び第二研摩ユニット44は、それぞれチャックテーブル31上に保持された半導体ウェーハを研削、研摩可能に保持機構3に対向して配置されている。すなわち、研削機構4における粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42、第一研摩ユニット43及び第二研摩ユニット44は、保持機構3と上面視にてオーバーラップして配設されている。また、研削機構4においては、基台5の側面5bから側面5cに向かう一方向に沿って、第一研摩ユニット43、粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42及び第二研摩ユニット44の順に配設されている。上述した第一チャックテーブル311は、第一研摩ユニット43側に配置され、第二チャックテーブル312は、第二研摩ユニット44側に配置されている。
壁面部54の前面5a側には、粗研削ユニット41を移動させる研削ユニット移動機構411が設けられている。研削ユニット移動機構411は、壁面部54に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル412を有している。Z軸テーブル412には、前面5a側に取り付けられた支持部413を介して粗研削ユニット41が支持されている。同様に、壁面部54には、仕上げ研削ユニット42を移動させる研削ユニット移動機構421が設けられている。研削ユニット移動機構421は、研削ユニット移動機構411と同様に、Z軸テーブル422及び支持部423を有し、仕上げ研削ユニット42を支持している。
さらに、壁面部54には、第一研摩ユニット43を移動させる研摩ユニット移動機構431が設けられている。研摩ユニット移動機構431は、壁面部54に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル432を有している。Z軸テーブル432には、前面5a側に取り付けられた支持部433を介して第一研摩ユニット43が支持されている。同様に、壁面部54には、第二研摩ユニット44を移動させる研摩ユニット移動機構441が設けられている。研削ユニット移動機構441は、研摩ユニット移動機構431と同様にZ軸テーブル442及び支持部443を有し、第二研摩ユニット44を支持している。
粗研削ユニット41は、図示しないスピンドルの下端に着脱自在に装着された研削砥石414を有している。研削砥石414は、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。仕上げ研削ユニット42は、粗研削ユニット41と略同様の構成を有しているが、研削砥石424として粒度が細かいものを使用している。また、第一、第二研磨ユニット43、44は、粗研削ユニット41と略同様の構成を有するが、ダイヤモンド砥石を有する研磨砥石434、444の代わりに発泡剤や繊維質等で形成された研磨砥石が使用される場合もある。
基台5の内部には、保持機構3に接続され、基台313、314を介して第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を所定位置に移動させる制御機構6が設けられている。制御機構6は、駆動モータ321a、322aに駆動信号を与えてシャフト321、322を回転させ、基台313、314を所定位置に移動させる。この場合、制御機構6は、駆動モータ321a、322aに個別の駆動信号を与えることで、基台313、314を独立して移動させることができる。
以下、制御機構6により移動制御される第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312の所定位置について説明する。制御機構6は、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を、ウェーハ搬入搬出位置と、第一加工位置〜第三加工位置とに移動制御する。図2は、実施の形態1に係る研削装置1のチャックテーブル31がウェーハ搬入搬出位置に配置された状態の平面模式図である。図3〜図5は、それぞれ実施の形態1に係る研削装置1のチャックテーブル31が第一加工位置〜第三加工位置に配置された状態の平面模式図である。なお、図2〜図5においては環状に配設された研削砥石414、424、研磨砥石434、444が夫々のチャックテーブル31の中心を通る様に配置された状態を示している。
ウェーハ搬入搬出位置においては、図2に示すように、第一チャックテーブル311は、第一研摩ユニット43に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、第二研摩ユニット44に対向する位置に配置される。ウェーハ搬入搬出位置において、搬入搬出アーム23は、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312に加工前の半導体ウェーハを供給することが可能であり、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312に保持された加工後の半導体ウェーハを回収することが可能である。
第一加工位置においては、図3に示すように、第一チャックテーブル311は、第一研摩ユニット43に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、粗研削ユニット41に対向する位置に配置される。すなわち、第一加工位置においては、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを研摩することが可能であり、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを粗研削することが可能である。
第二加工位置においては、図4に示すように、第一チャックテーブル311は、粗研削ユニット41に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、仕上げ研削ユニット42に対向する位置に配置される。すなわち、第二加工位置においては、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを粗研削することが可能であり、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを仕上げ研削することが可能である。
第三加工位置においては、図5に示すように、第一チャックテーブル311は、仕上げ研削ユニット42に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、第二研摩ユニット44に対向する位置に配置される。すなわち、第三加工位置においては、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを仕上げ研削することが可能であり、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを研摩することが可能である。
次に、実施の形態1に係る研削装置1における半導体ウェーハに対する加工手順について図2〜図7を参照しながら説明する。図6は、実施の形態1に係る研削装置1の第二チャックテーブル312との間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。図7は、実施の形態1に係る研削装置1の第一チャックテーブル311との間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。なお、以下においては、説明の便宜上、加工が施される順序に応じて半導体ウェーハを半導体ウェーハW1〜半導体ウェーハW6と呼ぶものとする。
実施の形態1に係る研削装置1においては、半導体ウェーハを加工する場合、まず、制御機構6により第一チャックテーブル311を第一研摩ユニット43に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を第二研摩ユニット44に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312をウェーハ搬入搬出位置に移動する。そして、第二チャックテーブル312に最初に加工する半導体ウェーハW1を搬入し、第一チャックテーブル311に2番目に加工する半導体ウェーハW2を搬入する(図2に示す状態)。この場合、半導体ウェーハW1、W2は、それぞれ搬入用カセット21から搬入搬出アーム23により取り出され、位置決め部24で位置決めされた後、第二チャックテーブル312、第一チャックテーブル311に搬入される。なお、この場合、第二研摩ユニット44、第一研摩ユニット43による半導体ウェーハW1、W2に対する研摩は行われない。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を移動せず、第二チャックテーブル312を粗研削ユニット41に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第一加工位置に配置する(図3に示す状態)。そして、粗研削ユニット41で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を粗研削する。なお、この場合、第一研摩ユニット43による半導体ウェーハW2に対する研摩は行われない。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を粗研削ユニット41に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を仕上げ研削ユニット42に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第二加工位置に配置する(図4に示す状態)。そして、仕上げ研削ユニット42で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を仕上げ研削すると共に、粗研削ユニット41で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を粗研削する。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を仕上げ研削ユニット42に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を第二研摩ユニット44に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第三加工位置に配置する(図5に示す状態)。そして、第二研摩ユニット44で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を研摩すると共に、仕上げ研削ユニット42で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を仕上げ研削する。これにより、半導体ウェーハW1に対する加工処理が完了する。
次に、制御機構6により第二チャックテーブル312を移動せず、第一チャックテーブル311を第一研摩ユニット43に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312をウェーハ搬入搬出位置に配置する。そして、第一研摩ユニット43で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を研摩する。これにより、半導体ウェーハW2に対する加工処理が完了する。一方、搬入搬出アーム23により第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を搬出すると共に、3番目に加工する半導体ウェーハW3を第二チャックテーブル312に搬入する(図6に示す状態)。なお、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2に対する研摩作業と、第二チャックテーブル312に対する半導体ウェーハW1、W3の搬出・搬入作業との順序は任意に選択可能であり、同時に行うことも可能である。
次に、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312をウェーハ搬入搬出位置に維持した状態で、搬入搬出アーム23により第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を搬出すると共に、4番目に加工する半導体ウェーハW4を第一チャックテーブル311に搬入する(図7に示す状態)。この場合、第二研摩ユニット44による半導体ウェーハW3に対する研摩は行われない。なお、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2に対する研摩作業と、第二チャックテーブル312に対する半導体ウェーハW1、W3の搬出・搬入作業との順序は任意に選択可能であり、同時に行うことも可能である。
第一チャックテーブル311に対して半導体ウェーハW4を搬入したならば、再び第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第一加工位置に配置し、上述した加工処理を繰り返す。そして、半導体ウェーハW3、W4に対する加工が完了したならば、上述した要領で半導体ウェーハW3、W4を搬出すると共に、新たな半導体ウェーハW5、W6を搬入し、その加工処理を行う。なお、加工処理が完了した半導体ウェーハは、搬入搬出アーム23により第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312から搬出され、スピンナー洗浄部25で洗浄された後、搬出用カセット22に収容される。
このように実施の形態1に係る研削装置1においては、第一研摩ユニット43、粗研削ユニット41、仕上げ研削ユニット42及び第二研摩ユニット44を基台5の側面5bから側面5cに向かう一方向に沿って配設し、隣接する研摩ユニットと研削ユニット等で構成される第一〜第三加工位置に半導体ウェーハを保持したチャックテーブル31を配置するようにしたことから、加工位置間の半導体ウェーハの搬送経路を直線状に構成することができ、研削装置1における保持機構3の占有面積を縮小することができるので、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨することができる研削装置1を提供することが可能となる。
また、実施の形態1に係る研削装置1においては、第一〜第三の加工位置において、第一、第二チャックテーブル311、312をそれぞれ隣接する研削ユニットと研摩ユニット等に対向させていることから、第一、第二チャックテーブル311、312で保持した複数の半導体ウェーハに対して同時に加工処理を施すことができ、加工処理の効率化を図ることが可能となる。
さらに、実施の形態1に係る研削装置1においては、第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312をそれぞれ基台313、314に設け、これらの基台313、314を制御機構6によって独立して移動制御できるようにしたことから、それぞれ独立した任意の位置で第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312との間で半導体ウェーハの搬入搬出を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る研削装置は、保持機構3が有する構成のみにおいて実施の形態1に係る研削装置1と相違する。具体的には、第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312が設けられる基台が一部材で構成されている点、並びに、この基台を介して第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312を移動させるシャフトが1本である点で実施の形態1に係る研削装置1と相違する。
以下、実施の形態1に係る研削装置1との相違点を中心に実施の形態2に係る研削装置の構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る研削装置10の外観斜視図である。なお、図8に示す研削装置10において、図1と共通する構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2に係る研削装置10の保持機構3において、第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312は、一部材で構成される基台315に設けられている。この基台315上において、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312は、研削機構4の隣接するユニットに対向する位置に配置されている。基台315は、その下方側に配置されたシャフト323にボールねじ構造により連結されている。研削装置10においては、シャフト323の端部に設けられた駆動モータ323aによってシャフト323を回転させることで、基台315を基台5の側面5b、5c方向に移動可能に構成されている。
制御機構6は、実施の形態1に係る研削装置1と同様に、駆動モータ323aに駆動信号を与えてシャフト323を回転させ、基台315を所定位置に移動させる。この場合、実施の形態2に係る研削装置10においては、同一の基台315に設けられていることから、第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312は、隣接した状態を維持しながら移動することとなる。
以下、制御機構6により移動制御される第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312の所定位置について説明する。制御機構6は、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を、第一加工位置〜第三加工位置に移動制御する。図9〜図11は、それぞれ実施の形態2に係る研削装置10のチャックテーブル31が第一加工位置〜第三加工位置に配置された状態の平面模式図である。なお、図9〜図11においては環状に配設された研削砥石414、424、研磨砥石434、444が夫々のチャックテーブル31の中心を通る様に配置された状態を示している。
実施の形態2に係る研削装置10においても、第一加工位置〜第三加工位置における第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312の配置は、実施の形態1に係る研削装置1と同一である。すなわち、第一加工位置においては、図9に示すように、第一チャックテーブル311は、第一研摩ユニット43に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、粗研削ユニット41に対向する位置に配置される。第二加工位置においては、図10に示すように、第一チャックテーブル311は、粗研削ユニット41に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、仕上げ研削ユニット42に対向する位置に配置される。第三加工位置においては、図11に示すように、第一チャックテーブル311は、仕上げ研削ユニット42に対向する位置に配置され、第二チャックテーブル312は、第二研摩ユニット44に対向する位置に配置される。
なお、実施の形態2に係る研削装置10において、加工前の半導体ウェーハは、粗研削ユニット41に対向する位置に配置されたチャックテーブル31に搬入される。一方、加工後の半導体ウェーハは、粗研削ユニット41に対向する位置に配置されたチャックテーブル31から搬出される。すなわち、第一加工位置に配置された場合に第二チャックテーブル312に対する半導体ウェーハの搬入・搬出が可能であり、第二加工位置に配置された場合に第一チャックテーブル311に対する半導体ウェーハの搬入・搬出が可能である。
次に、実施の形態2に係る研削装置10における半導体ウェーハに対する加工手順について図9〜図13を参照しながら説明する。図12は、実施の形態2に係る研削装置10の第二チャックテーブル312との間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。図13は、実施の形態2に係る研削装置10の第一チャックテーブル311との間で半導体ウェーハを搬出・搬入する状態の平面模式図である。なお、以下においては、説明の便宜上、加工が施される順序に応じて半導体ウェーハを半導体ウェーハW1〜半導体ウェーハW6と呼ぶものとする。
実施の形態2に係る研削装置10においては、半導体ウェーハを加工する場合、まず、制御機構6により第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312をそれぞれ第一研摩ユニット43、粗研削ユニット41に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第一加工位置に配置する(図9に示す状態)。そして、第二チャックテーブル312に初めに加工する半導体ウェーハW1を搬入すると共に、粗研削ユニット41で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を粗研削する。この場合、半導体ウェーハW1は、搬入用カセット21から搬入搬出アーム23により取り出され、位置決め部24で位置決めされた後、第二チャックテーブル312に搬入される。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を粗研削ユニット41に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を仕上げ研削ユニット42に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第二加工位置に配置する(図10に示す状態)。そして、第一チャックテーブル311に2番目に加工する半導体ウェーハW2を搬入すると共に、粗研削ユニット41で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を粗研削し、仕上げ研削ユニット42で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を仕上げ研削する。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を仕上げ研削ユニット42に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を第二研摩ユニット44に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第三加工位置に配置する(図11に示す状態)。そして、第二研摩ユニット44で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を研摩すると共に、仕上げ研削ユニット42で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を仕上げ研削する。これにより、半導体ウェーハW1に対する加工処理が完了する。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を第一研摩ユニット43に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を粗研削ユニット41に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を再び第一加工位置に配置する。そして、第一研摩ユニット43で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を研摩する。これにより、半導体ウェーハW2に対する加工処理が完了する。一方、搬入搬出アーム23により第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW1を搬出すると共に、3番目に加工する半導体ウェーハW3を第二チャックテーブル312に搬入する(図12に示す状態)。なお、第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2に対する研摩作業と、第二チャックテーブル312に対する半導体ウェーハW1、W3の搬出・搬入作業との順序は任意に選択可能であり、同時に行うことも可能である。
次に、制御機構6により第一チャックテーブル311を粗研削ユニット41に対向する位置に移動すると共に、第二チャックテーブル312を仕上げ研削ユニット42に対向する位置に移動する。すなわち、第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を再び第二加工位置に配置する。そして、搬入搬出アーム23により第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW2を搬出すると共に、4番目に加工する半導体ウェーハW4を第一チャックテーブル311に搬入する(図13に示す状態)。さらに、粗研削ユニット41で第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW4を粗研削すると共に、仕上げ研削ユニット42で第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW3を仕上げ研削する。なお、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハW3に対する研摩作業と、第一チャックテーブル311に対する半導体ウェーハW2、W4の搬出・搬入作業との順序は任意に選択可能であり、同時に行うことも可能である。
第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハW4を粗研削したならば、再び第一チャックテーブル311、第二チャックテーブル312を第三加工位置に配置し、上述した加工処理を繰り返す。そして、半導体ウェーハW3、W4に対する加工が完了したならば、上述した要領で半導体ウェーハW3、W4を搬出すると共に、新たな半導体ウェーハW5、W6を搬入し、その加工処理を行う。なお、加工処理が完了した半導体ウェーハは、搬入搬出アーム23により粗研削ユニット41に対向する位置に配置された第一チャックテーブル311又は第二チャックテーブル312から搬出され、スピンナー洗浄部25で洗浄された後、搬出用カセット22に収容される。
すなわち、実施の形態2に係る研削装置10においては、初めに位置付けられる第一加工位置では第二チャックテーブル312に搬入して保持された加工前の半導体ウェーハを粗研削ユニット41で粗研削する。また、初めに位置付けられる第二加工位置では第一チャックテーブル311に搬入して保持された加工前の半導体ウェーハを粗研削ユニット41で粗研削すると共に、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを仕上げ研削ユニット42で仕上げ研削する。そして、第三加工位置では第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを仕上げ研削ユニット42で仕上げ研削すると共に、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを第二研磨ユニット44で研磨する。さらに、第三加工位置に配置した後に再び第一加工位置に配置して、二回目以降に位置付けられる第一加工位置では第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを第一研磨ユニット41で研磨すると共に、第二チャックテーブル312に保持された加工後の半導体ウェーハを搬出して加工前の半導体ウェーハを搬入した後に第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを粗研削ユニット41で研削する。さらに、二回目以降に位置付けられる第二加工位置では第一チャックテーブル311に保持された加工後の半導体ウェーハを搬出して加工前の半導体ウェーハを搬入した後に第一チャックテーブル311に保持された半導体ウェーハを粗研削ユニット41で粗研削すると共に、第二チャックテーブル312に保持された半導体ウェーハを仕上げ研削ユニットで仕上げ研削する。
このように実施の形態2に係る研削装置10においては、第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312を一部材である基台315に設け、この基台315上の第一チャックテーブル311及び第二チャックテーブル312を第一〜第三加工位置の順に配置するようにしたことから、実施の形態1に係る研削装置1と同様に、直線状に構成することができ、研削装置1における保持機構3の占有面積を縮小することができるので、より省スペースな装置で、大型の板状物を研削・研磨することができる研削装置10を提供することが可能となる。
また、実施の形態2に係る研削装置10においては、第一〜第三の加工位置において、第一、第二チャックテーブル311、312をそれぞれ隣接する研削ユニットと研摩ユニット等に対向させていることから、実施の形態1に係る研削装置1と同様に、第一、第二チャックテーブル311、312で保持した複数の半導体ウェーハに対して同時に加工処理を施すことができ、加工処理の効率化を図ることが可能となる。
さらに、実施の形態2に係る研削装置10においては、第一加工位置に配置された場合の第二チャックテーブル312との間で半導体ウェーハの搬入搬出を行い、第二加工位置に配置された場合の第一チャックテーブル311との間で半導体ウェーハの搬入搬出を行うようにしたことから、第一チャックテーブル311と第二チャックテーブル312とを独立して移動制御する必要がなくなるので、単一のシャフト323でこれらを駆動することができ、研削装置10の構成を簡素化すると共に、チャックテーブル31の移動制御を簡素化することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
以上説明したように、本発明は、省スペースな装置で大型の板状物を研削・研摩することができるという効果を有し、特に、大型の半導体ウェーハを連続して研削・研摩する研削装置に有用である。
1、10 研削装置
2 搬入搬出機構
21 搬入用カセット
22 搬出用カセット
23 搬入搬出アーム
24 位置決め部
25 スピンナー洗浄部
3 保持機構
31 チャックテーブル
311 第一チャックテーブル
312 第二チャックテーブル
313、314、315 基台
321、322、323 シャフト
321a、322a、323a 駆動モータ
4 研削機構
41 粗研削ユニット
42 仕上げ研削ユニット
43 第一研摩ユニット
44 第二研摩ユニット
5 基台
51、52 カセット載置部
53 凹部
54 壁面部
6 制御機構
W 半導体ウェーハ(ワーク)

Claims (2)

  1. ワークを保持する保持機構と、前記保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構とを有する研削装置であって、
    前記研削機構は、ワークを粗研削する粗研削部と、前記粗研削部で研削されたワークを仕上げ研削する仕上げ研削部と、前記仕上げ研削部で研削されたワークを研磨する第一の研磨部と、前記仕上げ研削部で研削されたワークを研磨する第二の研磨部とを有し、一方向に沿って前記第一の研磨部、粗研削部、仕上げ研削部及び第二の研磨部の順に配設されており、
    前記保持機構は、前記一方向に沿って二つ配設された保持テーブルを有し、当該一方向内において前記第一の研磨部側の前記保持テーブルを第一の保持テーブルとし、前記第二の研磨部側の前記保持テーブルを第二の保持テーブルとした場合に、
    前記保持機構を、前記第一の保持テーブルが前記第一の研磨部に対向し前記第二の保持テーブルが前記粗研削部に対向する位置である第一の加工位置と、前記第一の保持テーブルが前記粗研削部に対向し前記第二の保持テーブルが前記仕上げ研削部に対向する位置である第二の加工位置と、前記第一の保持テーブルが前記仕上げ研削部に対向し前記第二の保持テーブルが前記第二の研磨部に対向する位置である第三の加工位置とに順に位置付ける制御機構とを有することを特徴とする研削装置。
  2. 前記制御機構は、初めに位置付けられる前記第一の加工位置では前記第二の保持テーブルに搬入して保持された加工前のワークを前記粗研削部で研削し、初めに位置付けられる前記第二の加工位置では前記第一の保持テーブルに搬入して保持された加工前のワークを前記粗研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削し、前記第三の加工位置では前記第一のテーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記第二の研磨部で研磨し、
    前記保持機構が前記第三の加工位置に位置付けられた後に再び前記第一の加工位置に位置付けて、二回目以降に位置付けられる前記第一の加工位置では前記第一の保持テーブルに保持されたワークを前記第一の研磨部で研磨すると共に前記第二の保持テーブルに保持された加工後のワークを搬出して加工前のワークを搬入した後に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記粗研削部で研削し、二回目以降に位置付けられる前記第二の加工位置では前記第一の保持テーブルに保持された加工後のワークを搬出して加工前のワークを搬入した後に前記第一の保持テーブルに保持されたワークを前記粗研削部で研削すると共に前記第二の保持テーブルに保持されたワークを前記仕上げ研削部で研削することを特徴とする請求項1記載の研削装置。
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