JP6843692B2 - 研削砥石のドレッシング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、研削砥石のドレッシング方法に関する。
半導体ウエーハや光デバイスウエーハ、樹脂パッケージ基板など各種板状の被加工物の厚さを薄化するため、研削砥石が環状に配設された研削ホイールで被加工物を研削する研削装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。研削砥石は、自生発刃作用によって、消耗により次々に新しい砥粒が露出し、一定以上の切れ味を維持する。よって、研削砥石は、適切な消耗が必要であるが、加工条件によっては適切ではない消耗が発生する。
研削砥石として、例えば、消耗量を抑制し、大量の被加工物を1つの研削ホイールで研削するためのロングライフ砥石が開発されている。ロングライフ砥石は、比較的固いタイプのボンド材であるビトリファイドボンドで形成された研削砥石である。ロングライフ砥石をドレッシングする際、標準的なドレッシング条件でロングライフ砥石がドレッシングボードを研削すると、ロングライフ砥石の底面が全体的に均一に消耗せずに、底面に凹部が発生しやすい。凹部は、ロングライフ砥石の底面とドレッシングボードとの間の研削屑が排出されにくく、研削屑によって底面の中央が削られてしまうために発生する。
特開2006−015423号公報
前述したように凹部が発生した研削砥石で被加工物を研削すると、その凹部の形状が被加工物に転写してしまう。特に、仕上げ研削が不要な樹脂パッケージ基板の研削などの場合、凹部の転写が顕著となる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、研削砥石の底面を平坦に形成することができる研削砥石のドレッシング方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研削砥石のドレッシング方法は、被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルの下端に装着されビトリファイドボンドによって砥粒が結合された研削砥石で該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削ユニットと、該研削ユニットを保持面と直交する方向に研削送りする研削送りユニットと、を備える研削装置を用いて、該研削砥石をドレッシングする研削砥石のドレッシング方法であって、該チャックテーブルの保持面にドレッシングボードを保持する保持ステップと、該研削砥石の研削屑の排出能力を超える研削条件となる第1の速度で該研削砥石を研削送りし、該ドレッシングボードを研削して強制的に該研削砥石を目立てする第1ドレッシングステップと、該研削砥石の研削屑の排出能力で対応できる該第1の速度より遅く第2の速度で該研削砥石を研削送りして該ドレッシングボードを研削し、該研削砥石を消耗させる第2ドレッシングステップと、を備え、該第1ドレッシングステップでは、該研削砥石の底面が該研削屑によって削れて該底面に凹部が形成され、該第2ドレッシングステップでは、該研削砥石の該凹部両脇の凸部が除去され平坦化されることを特徴とする。
また、前記研削砥石のドレッシング方法において、該第1ドレッシングステップ及び該第2ドレッシングステップでは、該チャックテーブルを回転させながら該ドレッシングボードを研削し、該第2ドレッシングステップの該チャックテーブルの回転速度は、該第1ドレッシングステップの回転速度より遅くしても良い。
本願発明の研削砥石のドレッシング方法は、研削砥石の底面を平坦に形成することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を実施する研削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す研削装置の研削ホイールの斜視図である。 図3は、図2に示す研削ホイールの研削砥石の一部の断面図である。 図4は、図1に示す研削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図5は、実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を示すフローチャートである。 図6は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の保持ステップにおいてチャックテーブルに保持されるドレッシングボード等を示す斜視図である。 図7は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第1のドレッシングステップ及び第2のドレッシングステップを示す側面図である。 図8は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第1のドレッシングステップ中の研削砥石等の要部を拡大して示す断面図である。 図9は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第2のドレッシングステップ中の研削砥石等の要部を拡大して示す断面図である。 図10は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第2のドレッシングステップ後の研削砥石等を拡大して示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を実施する研削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示す研削装置の研削ホイールの斜視図である。図3は、図2に示す研削ホイールの研削砥石の一部の断面図である。図4は、図1に示す研削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。
実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法は、図1に示す研削装置1により実施される。研削装置1は、図4に示す被加工物201の表面202を研削して、薄化するとともに、表面202を平坦に形成するものである。実施形態1において、研削装置1の加工対象である被加工物201は、図4に示すように、樹脂基板203と、樹脂基板203に複数実装された図示しないデバイスと、デバイスを封止したモールド樹脂204とを備えた樹脂パッケージ基板である。被加工物201のデバイスは、格子状に形成された図4に点線で示す分割予定ライン205により区画された樹脂基板203の各領域に実装されている。
被加工物201は、研削装置1によりモールド樹脂204の表面202が研削されて平坦に形成された後に、分割予定ライン205に沿って分割される。実施形態1において、被加工物201は、表面202に仕上げ研削が施される必要のない図4に示す樹脂パッケージ基板であるが、本発明では、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハでも良く、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKOウエーハでもよく、セラミックス板、ガラス板等でも良い。
研削装置1は、図1に示すように、装置基台2と、チャックテーブル10と、研削ユニット20と、図示しない加工送りユニットと、研削送りユニット40と、制御ユニット90を備える。なお、実施形態1に係る研削装置1は、研削ユニット20を一つのみ備えて、被加工物201である樹脂パッケージ基板の表面202を平坦に形成する所謂1軸の研削装置である。
チャックテーブル10は、円板状の保護部材210に貼着された被加工物201が保護部材210を介して保持面11上に載置されて、被加工物201を保持するものである。チャックテーブル10は、保持面11を構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面11に載置された被加工物201を吸引することで保持する。また、チャックテーブル10は、Z軸方向と平行な軸心回りに回転自在な支持基台12に支持されている。なお、Z軸方向は、鉛直方向と平行であり、保持面11と直交する方向である。
加工送りユニットは、装置基台2上に設置され、チャックテーブル10を保持面11と平行な加工送り方向であるY軸方向に相対移動させるものである。加工送りユニットは、チャックテーブル10を支持した支持基台12をY軸方向に移動させることで、チャックテーブル10を研削ユニット20から離間した搬出入位置101と研削ユニット20の下方の加工位置102とに亘って移動させる。
研削送りユニット40は、装置基台2に立設するコラム3に固定され、研削ユニット20を保持面11と直交する切り込み送り方向であるZ軸方向に研削送りするものである。コラム3は、装置基台2の加工位置102寄りの端部から立設した柱状に形成されている。研削送りユニット40は、研削ユニット20を下降させて研削ユニット20の研削ホイール23を加工位置102のチャックテーブル10に保持された被加工物201に近付け、研削ユニット20を上昇させて研削ホイール23を加工位置102のチャックテーブル10に保持された被加工物201から遠ざける。
加工送りユニット及び研削送りユニット40は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ41、ボールねじ41を軸心回りに回転させる周知のパルスモータ42及びチャックテーブル10又は研削ユニット20をY軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレール43を備える。
研削ユニット20は、研削送りユニット40によりチャックテーブル10に保持された被加工物201に研削ホイール23が押しつけられて、純水などの研削液を供給しながら研削ホイール23の研削砥石27でチャックテーブル10に保持された被加工物201を研削するものである。研削ユニット20は、図1に示すように、研削送りユニット40によりZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング21と、スピンドルハウジング21内に軸心回りに回転自在に設けられたスピンドル22と、スピンドル22の下端に装着される研削ホイール23と、を備える。スピンドル22は、Z軸方向と平行に配置され、スピンドルモータ24により軸心回りに回転される。スピンドル22は、下端に研削ホイール23を装着する円盤状のホイールマウント25が取り付けられている。
研削ホイール23は、図2に示すように、ホイールマウント25に取り付けられるホイール基台26と、ホイール基台26に略円環状に配設された複数の研削砥石27とを備える。ホイール基台26は、ステンレス鋼又はアルミニウム合金により構成され、円環状に形成されている。
複数の研削砥石27は、ホイールマウント25に取り付けられたホイール基台26の加工位置102に配置されたチャックテーブル10に対向する基台面28に配置されている。複数の研削砥石27は、基台面28に配置されて、スピンドル22の下端に装着される。複数の研削砥石27は、ホイール基台26の基台面28に周方向に等間隔に配置されている。実施形態1において、各研削砥石27は、図3に示すように、ボンド材であるビトリファイドボンド271によって、ダイヤモンド、又はCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒272が結合されている。実施形態1において、研削ホイール23は、従来の研削砥石を備えた研削ホイールと同じ条件で研削した際の研削砥石27の消耗量が3/4以下となる、所謂ロングライフホイールである。なお、消耗量は、例えば、単位時間あたりに減少する研削砥石27のZ軸方向の寸法である。
研削ホイール23は、工場から出荷されて被加工物201を研削する前では、研削砥石27の被加工物201と対向する底面である研削面29が平坦ではない状態と、研削面29が保持面11と平行ではない状態と、複数の研削砥石27の研削面29が同一平面上に位置しない状態とのうち少なくとも一つの状態であることが多い。研削ホイール23は、被加工物201を研削する際には、複数の研削砥石27の研削面29が同一平面上に位置して、研削面29が平坦でかつ保持面11と平行であることが望ましい。
制御ユニット90は、研削装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、被加工物201に対する加工動作及び実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を研削装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット90は、コンピュータである。制御ユニット90は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。制御ユニット90の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、研削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して研削装置1の上述した構成要素に出力する。また、制御ユニット90は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットや、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力装置と接続されている。入力装置は、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を説明する。図5は、実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法を示すフローチャートである。図6は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の保持ステップにおいてチャックテーブルに保持されるドレッシングボード等を示す斜視図である。図7は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第1のドレッシングステップ及び第2のドレッシングステップを示す側面図である。図8は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第1のドレッシングステップ中の研削砥石等の要部を拡大して示す断面図である。図9は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第2のドレッシングステップ中の研削砥石等の要部を拡大して示す断面図である。図10は、図5に示す研削砥石のドレッシング方法の第2のドレッシングステップ後の研削砥石等を拡大して示す断面図である。
実施形態1に係る研削砥石のドレッシング方法(以下、単にドレッシング方法と記す)は、研削装置1を用いて、研削砥石27をドレッシングする方法である。なお、ドレッシングとは、工場から出荷されて被加工物201を研削する前又は研削中において、研削砥石27を目立てして、複数の研削砥石27の研削面29を同一平面上に位置させて、研削面29が平坦でかつY軸方向と平行にすることである。なお、実施形態1において、ドレッシング方法は、工場から出荷されて被加工物201を研削する前の研削ホイール23の研削砥石27をドレッシングする。
ドレッシング方法は、図5に示すように、保持ステップST1と、第1ドレッシングステップST2と、第2ドレッシングステップST3とを備える。
保持ステップST1は、チャックテーブル10の保持面11に図6に示すドレッシングボード100を保持するステップである。ドレッシングボード100は、研削砥石27をドレッシングするものである。実施形態1において、ドレッシングボード100は、工場から出荷されて被加工物201を研削する前の研削砥石27をドレッシングする。ドレッシングボード100は、断面形状が矩形状の円板状に形成されている。ドレッシングボード100は、樹脂やセラミックスのボンド材に、WA(ホワイトアランダム、アルミナ系)、GC(グリーンカーボナイト、炭化ケイ素系)などの砥粒が混ぜ込まれて構成されている。
保持ステップST1では、研削装置1のオペレータが、図6に示すように、ドレッシングボード100を円板状の保持部材110に貼着し、搬出入位置101のチャックテーブル10の保持面11に保持部材110を介してドレッシングボード100を載置する。保持ステップST1では、制御ユニット90は、入力装置を介してオペレータからのドレッシングの開始指示を受け付けると、保持面11上に保持部材110を介してドレッシングボード100を吸引保持する。ドレッシング方法は、第1ドレッシングステップST2に進む。
第1ドレッシングステップST2は、図7に示す第1の速度301で研削砥石27を研削送りし、ドレッシングボード100を研削して強制的に研削砥石27を目立てするステップである。第1ドレッシングステップST2では、制御ユニット90は、チャックテーブル10を加工送りユニットにより搬出入位置101から加工位置102に移動させる。第1ドレッシングステップST2では、制御ユニット90は、図7に示すように、加工位置102において、チャックテーブル10及び研削ユニット20の研削ホイール23を軸心回りに回転させながら、研削ユニット20の研削ホイール23の研削砥石27をドレッシングボード100に向けて第1の速度301で研削送りして、研削砥石27の研削面29をドレッシングする。このように、第1ドレッシングステップST2では、制御ユニット90は、チャックテーブル10を軸心回りに回転させながらドレッシングボード100を研削する。
第1ドレッシングステップST2のドレッシング中には、研削砥石27等が研削され、研削によって形成された研削屑400が、図8に示すように、研削面29とドレッシングボード100の表面との間に発生する。研削屑400は、研削砥石27がドレッシングボード100に向けて移動されるので、研削ホイール23の径方向に沿って研削面29の両脇に向けて押し出される方向に移動する。しかしながら、第1ドレッシングステップST2の第1の速度301は、研削屑400の大半(例えば、半分以上)が研削面29とドレッシングボード100との間から押し出されるよりも早く研削砥石27がドレッシングボード100に向けて移動させる速度である。このために、第1の速度301は、研削屑400の大半(例えば、半分以上)が研削面29とドレッシングボード100との間に留まる速度となる。このように、第1の速度301は、研削砥石27の研削屑400の排出能力を超える研削条件である。
このために、第1ドレッシングステップST2では、研削屑400が研削面29を研削してしまい、図8の点線で示すドレシング前の研削面29に、図8に実線で示すように、研削ホイール23の径方向の中央が径方向の両脇よりも凹む凹部30が形成される。こうして、第1ドレッシングステップST2では、研削砥石27の研削面29が研削屑400によって削れて研削面29に凹部30が形成されて、凹部30の径方向の両脇に凸部31が形成される。ドレッシング方法は、第1ドレッシングステップST2を予め設定された所定時間行った後、第2ドレッシングステップST3に進む。
第2ドレッシングステップST3は、第1の速度301より遅く第2の速度302で研削砥石27を研削送りしてドレッシングボード100を研削し、研削砥石27を消耗させるステップである。第2ドレッシングステップST3では、制御ユニット90は、チャックテーブル10の回転速度を第1ドレッシングステップST2よりも遅くして、チャックテーブル10及び研削ユニット20の研削ホイール23を軸心回りに回転させながら、研削ユニット20の研削ホイール23の研削砥石27をドレッシングボード100に向けて第2の速度302で研削送りして、研削砥石27の研削面29をドレッシングする。このように、第2ドレッシングステップST3では、制御ユニット90は、チャックテーブル10を軸心回りに回転させながらドレッシングボード100を研削する。また、第2ドレッシングステップST3のチャックテーブル10の回転速度は、第1ドレッシングステップST2のチャックテーブル10の回転速度よりも遅い。
第2ドレッシングステップST3の第2の速度302は、図9に示すように、研削屑400の大半(例えば、半分以上)が研削面29とドレッシングボード100との間から押し出されてから、研削砥石27がドレッシングボード100に向けて移動させる速度である。このために、第2の速度302は、研削屑400の大半(例えば、半分以上)が研削面29とドレッシングボード100との間から排出される速度となる。このように、第2の速度302は、研削砥石27の研削屑400の排出能力で対応できる研削条件である。このために、第2ドレッシングステップST3では、研削屑400が研削面29を研削することを抑制でき、研削面29は、図10の点線で示す第2ドレッシングステップST3前の研削砥石27の凹部30両脇の凸部31が除去されて、第2ドレッシングステップST3後では、図10に実線で示すように、平坦化される。ドレッシング方法は、制御ユニット90が、第2ドレッシングステップST3を予め設定された所定時間行うと、チャックテーブル10及び研削ホイール23の回転を停止して、研削ユニット20をチャックテーブル10から遠ざける。ドレッシング方法は、制御ユニット90が、チャックテーブル10を搬出入位置101に移動させて、ドレッシングボード100の吸引保持を停止して、ドレッシング方法を終了する。
以上のように、実施形態1に係るドレッシング方法は、研削砥石27の研削屑400の排出能力で対応できる第2の速度302で研削砥石27を研削送りする第2ドレッシングステップST3を実施するので、ドレッシングによって発生した研削屑400を研削面29とドレッシングボード100との間から排出することができる。このために、実施形態1に係るドレッシング方法は、第2ドレッシングステップST3において、研削屑400が研削面29を研削することを抑制できる。その結果、実施形態1に係るドレッシング方法は、研削砥石27の両脇の凸部31を優先的に消耗させることができ、研削砥石27の研削面29を平坦に形成することができる。また、実施形態1に係るドレッシング方法は、研削砥石27の研削面29を平坦に形成することができるので、研削後の被加工物201の表面202に研削砥石27の研削面29の形状が転写されても、表面202が凹凸にならないという効果を奏する。
また、実施形態1に係るドレッシング方法は、第2ドレッシングステップST3のチャックテーブル10の回転速度が第1ドレッシングステップST2のチャックテーブル10の回転速度よりも遅いので、第2ドレッシングステップST3において、研削屑400を研削面29とドレッシングボード100との間から排出することができる。
また、実施形態1に係るドレッシング方法は、第2ドレッシングステップST3の前に、第2の速度302よりも早い第1の速度301で研削送りする第1ドレッシングステップST2を実施するので、ドレッシングにかかる所要時間が長時間化することを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態1に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。実施形態1では、研削ユニット20を一つのみ備える研削装置1がドレッシング方法を実施したが、本発明のドレッシング方法は、被加工物201を粗研削する粗研削ユニットと、被加工物201を仕上げ研削する仕上げ研削ユニットとを少なくとも備える研削装置により実施されても良い。
1 研削装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 研削ユニット
22 スピンドル
27 研削砥石
29 研削面(底面)
30 凹部
31 凸部
40 研削送りユニット
100 ドレッシングボード
201 被加工物
271 ビトリファイドボンド
272 砥粒
301 第1の速度
302 第2の速度
Z 保持面と直交する方向
ST1 保持ステップ
ST2 第1ドレッシングステップ
ST3 第2ドレッシングステップ

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルの下端に装着されビトリファイドボンドによって砥粒が結合された研削砥石で該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削ユニットと、該研削ユニットを保持面と直交する方向に研削送りする研削送りユニットと、を備える研削装置を用いて、該研削砥石をドレッシングする研削砥石のドレッシング方法であって、
    該チャックテーブルの保持面にドレッシングボードを保持する保持ステップと、
    該研削砥石の研削屑の排出能力を超える研削条件となる第1の速度で該研削砥石を研削送りし、該ドレッシングボードを研削して強制的に該研削砥石を目立てする第1ドレッシングステップと、
    該研削砥石の研削屑の排出能力で対応できる該第1の速度より遅く第2の速度で該研削砥石を研削送りして該ドレッシングボードを研削し、該研削砥石を消耗させる第2ドレッシングステップと、を備え、
    該第1ドレッシングステップでは、該研削砥石の底面が該研削屑によって削れて該底面に凹部が形成され、該第2ドレッシングステップでは、該研削砥石の該凹部両脇の凸部が除去され平坦化されることを特徴とする研削砥石のドレッシング方法。
  2. 該第1ドレッシングステップ及び該第2ドレッシングステップでは、該チャックテーブルを回転させながら該ドレッシングボードを研削し、
    該第2ドレッシングステップの該チャックテーブルの回転速度は、該第1ドレッシングステップの回転速度より遅いことを特徴とする請求項1に記載の研削砥石のドレッシング方法。
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