JP4537778B2 - ビトリファイドボンド砥石の目立て方法 - Google Patents

ビトリファイドボンド砥石の目立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、超砥粒をビトリファイドボンドで結合したビトリファイドボンド砥石の目立て方法関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、IC、LSI等の回路が複数個形成された半導体ウエーハは、個々のチップに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚さに形成されている。半導体ウエーハの裏面を効率的に研削するために、一般に粗研削ユニットと仕上げ研削ユニットを備えた研削装置が用いられている。粗研削ユニットには比較的粒径が大きいダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドまたはメタルボンドで結合したビトリファイドボンド砥石またはメタルボンド砥石が用いられ、仕上げ研削ユニットには粒径が小さいダイヤモンド砥粒をレジンボンドで結合したレジンボンド砥石が用いられている。
ビトリファイドボンド砥石は、二酸化珪素などを主成分とするボンド材で砥粒を結合しているため砥粒保持力が強いので、研削能力が維持される反面、砥粒を強固に保持するため自生発刃作用が不十分であるという特性がある。一方、レジンボンド砥石は、柔軟なレジンボンド材で砥粒を結合しているため被加工物への当たりがソフトであるとともに、砥粒保持力が弱いので自生発刃作用が良好である。このような砥石の特性から、ビトリファイドボンド砥石は主に粗研削砥石として用いられ、レジンボンド砥石は主に仕上げ研削砥石として用いられている。
しかるに、レジンボンド砥石は上述したようにレジンボンド材が柔軟であるため、砥粒の粒径が2μm以下になると、研削中に砥粒がレジンボンドの内部に押し込まれて研削能力が低下し、研削焼けが発生する。従って、レジンボンド砥石は、粒径が2〜4μm(#2000)以上の砥粒を用いなければならず、微細な仕上げ研削が困難となる。
なお、ビトリファイドボンド砥石は上述したように砥粒保持力が強いので、0.5μm(#8000)以下の砥粒であっても研削中に砥粒がビトリファイドボンド内に押し込まれることがなく研削能力が維持される。しかしながら、ビトリファイドボンド砥石は、上述したようにビトリファイドボンドが砥粒を強固に保持するため自生発刃作用が不十分であり、研削面にスジ状の傷を生じさせるという問題がある。
このような問題を解消するために、砥粒をビトリファイドボンドで結合された砥粒層に気孔を形成し自生発刃作用を良好にしたビトリファイドボンド砥石が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−136410号公報
而して、砥粒をビトリファイドボンドで結合された砥粒層に気孔を形成したビトリファイドボンド砥石を、アルミナ砥粒やダイヤモンド砥粒をレジンボンドで固めて形成した従来のドレッサーボードまたは金属板に超砥粒をめっきによって固定した従来のドレッサーボードを用いて目立て(ドレッシングとツルーイングを含む)を行うと、研削能力が一時的に高まるものの研削能力の安定性にかけるという問題がある。なお、この問題は、従来から用いられている砥粒層に気孔を有しないビトリファイドボンド砥石においても例外ではないことが判明した。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、ビトリファイドボンド砥石を目立てした後に、安定した研削能力を維持することができるビトリファイドボンド砥石の目立て方法提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンドで粒径が5μm以下のダイヤモンド砥粒を結合し、気孔率が70〜95%であるビトリファイドボンド砥石の目立て方法であって、
該ビトリファイドボンド砥石は二酸化珪素を主成分とするガラス板の目立て面に格子状の溝が形成された目立てボードを用いて互いに研削することにより、ビトリファイドボンド砥石の砥粒を保持しているボンド材と該ボンド材と同質の二酸化珪素を主成分とするガラス板からなる目立てボードとを友磨りする、ことを特徴とするビトリファイドボンド砥石の目立て方法が提供される。
本発明によるビトリファイドボンド砥石目立て方法は、二酸化珪素を主成分とするガラス板の目立て面に格子状の溝が形成された形成された目立てボードを用いて目立てするので、ビトリファイドボンド砥石の砥粒を保持しているボンド材が同質の素材によって構成されたガラス板からなる目立てボードと友磨りするため、無理のないドレッシング(目立て)が行われる。従って、砥粒が適度に露出して研削能力が安定したビトリファイドボンド砥石に目立てされる。
以下、本発明によるビトリファイドボンド砥石の目立て方法好適な実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1には、ビトリファイドボンド砥石を備えた研削ホイールが装備された研削装置の斜視図が示されている。
図示の実施形態における研削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。装置ハウジング2の図1において右上端には、静止支持板21が立設されている。この静止支持板21の内側面には、上下方向に延びる2対の案内レール22、22および23、23が設けられている。一方の案内レール22、22には荒研削手段としての荒研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されており、他方の案内レール23、23には仕上げ研削手段としての仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に装着されている。
荒研削ユニット3は、ユニットハウジング31と、該ユニットハウジング31の下端に回転自在に装着されたホイールマウント32に装着された研削ホイール33と、該ユニットハウジング31の上端に装着されホイールマウント32を矢印32aで示す方向に回転せしめる電動モータ34と、ユニットハウジング31を装着した移動基台35とを具備している。研削ホイール33は、図2に示すように環状の砥石基台331と、該砥石基台331の下面に装着されたビトリファイドボンド砥石332からなる複数のセグメントとによって構成されている。砥石基台331には雌ネジ穴331a形成されており、この雌ネジ穴331aにホイールマウント32を挿通して配設された締結ネジ333(図1参照)を螺合することにより、ホイールマウント32に装着される。ビトリファイドボンド砥石332は、粒径が略10μm程度のダイヤモンド砥粒を二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンドで結合して形成されている。移動基台35には被案内レール351、351が設けられており、この被案内レール351、351を上記静止支持板21に設けられた案内レール22、22に移動可能に嵌合することにより、荒研削ユニット3が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における荒研削ユニット3は、上記移動基台35を案内レール22、22に沿って移動させ研削ホイール33を研削送りする研削送り機構36を具備している。研削送り機構36は、上記静止支持板21に案内レール22、22と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド361と、該雄ねじロッド361を回転駆動するためのパルスモータ362と、上記移動基台35に装着され雄ねじロッド361と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ362によって雄ねじロッド361を正転および逆転駆動することにより、荒研削ユニット3を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる。
上記仕上げ研削ユニット4も荒研削ユニット3と同様に構成されており、ユニットハウジング41と、該ユニットハウジング41の下端に回転自在に装着されたホイールマウント42に装着された研削ホイール43と、該ユニットハウジング41の上端に装着されホイールマウント42を矢印42aで示す方向に回転せしめる電動モータ44と、ユニットハウジング41を装着した移動基台45とを具備している。研削ホイール43は、図3に示すように環状の砥石基台431と、該砥石基台431の下面に装着されたビトリファイドボンド砥石432からなる複数のセグメントとによって構成されている。砥石基台431には雌ネジ穴431a形成されており、この雌ネジ穴431aにホイールマウント42を挿通して配設された締結ネジ433(図1参照)を螺合することにより、ホイールマウント42に装着される。ビトリファイドボンド砥石432は、粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒を二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンドで結合して形成されているとともに、砥粒層に独立気孔を備えている。独立気孔を備えたビトリファイドボンド砥石を得るには、砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤と有機物粒子とを混錬して造粒し顆粒物を生成し、この顆粒物を成型用の金型に充填して所定の形状に加圧成型し、この成型物を焼成炉で焼成することにより、独立気孔を備えたビトリファイドボンド砥石が得られる。なお、独立気孔の気孔率は70〜95容積%であることが望ましい。このように、気孔率が70〜95容積%の独立気孔を有するビトリファイドボンド砥石を構成することにより、自生発刃作用が良好で研削性に優れているとともに、その強度を確保することができる。
上記移動基台45には被案内レール451、451が設けられており、この被案内レール451、451を上記静止支持板21に設けられた案内レール23、23に移動可能に嵌合することにより、仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における仕上げ研削ユニット4は、上記移動基台45を案内レール23、23に沿って移動させ研削ホイール43を研削送りする送り機構46を具備している。送り機構46は、上記静止支持板21に案内レール23、23と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド461と、該雄ねじロッド461を回転駆動するためのパルスモータ462と、上記移動基台45に装着され雄ねじロッド461と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ462によって雄ねじロッド461を正転および逆転駆動することにより、仕上げ研削ユニット4を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向に移動せしめる。
図示の実施形態における研削装置は、上記静止支持板21の前側において装置ハウジング2の上面と略面一となるように配設されたターンテーブル5を具備している。このターンテーブル5は、比較的大径の円盤状に形成されており、図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に適宜回転せしめられる。ターンテーブル5には、図示の実施形態の場合それぞれ120度の位相角をもって3個のチャックテーブル6が水平面内で回転可能に配置されている。このチャックテーブル6は、円盤状の基台61とポーラスセラミック材によって円盤状に形成され吸着保持チャック62とからなっており、吸着保持チャック62上(保持面)に載置された被加工物を図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持する。このように構成されたチャックテーブル6は、図1に示すように図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。ターンテーブル5に配設された3個のチャックテーブル6は、ターンテーブル5が適宜回転することにより被加工物搬入・搬出域A、荒研削加工域B、および仕上げ研削加工域Cおよび被加工物搬入・搬出域Aに順次移動せしめられる。
図示の研削装置は、被加工物搬入・搬出域Aに対して一方側に配設され研削加工前の被加工物である半導体ウエーハをストックする第1のカセット7と、被加工物搬入・搬出域Aに対して他方側に配設され研削加工後の被加工物である半導体ウエーハをストックする第2のカセット8と、第1のカセット7と被加工物搬入・搬出域Aとの間に配設され被加工物の中心合わせを行う中心合わせ手段9と、被加工物搬入・搬出域Aと第2のカセット8との間に配設されたスピンナー洗浄手段11と、第1のカセット7内に収納された被加工物である半導体ウエーハを中心合わせ手段9に搬出するとともにスピンナー洗浄手段11で洗浄された半導体ウエーハを第2のカセット8に搬送する被加工物搬送手段12と、中心合わせ手段9上に載置され中心合わせされた半導体ウエーハを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に搬送する被加工物搬入手段13と、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハを洗浄手段11に搬送する被加工物搬出手段14を具備している。なお、上記第1のカセット7には、半導体ウエーハ15が表面に保護テープ16が貼着された状態で複数枚収容される。このとき、半導体ウエーハ15は、裏面15bを上側にして収容される。
図示の実施形態における研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
第1のカセット7に収容された研削加工前の被加工物である半導体ウエーハ15は被加工物搬送手段12の上下動作および進退動作により搬送され、中心合わせ手段9に載置され6本のピン91の中心に向かう径方向運動により中心合わせされる。中心合わせ手段9に載置され中心合わせされた半導体ウエーハ15は、被加工物搬入手段14の旋回動作によって被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6の吸着保持チャック62上に載置される。そして、図示しない吸引手段を作動して、半導体ウエーハ15を吸着保持チャック62上に吸引保持する。次に、ターンテーブル5を図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、半導体ウエーハを載置したチャックテーブル6を荒研削加工域Bに位置付ける。
半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6は、荒研削加工域Bに位置付けられると図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。一方、荒研削ユニット3の研削ホイール33は、矢印32aで示す方向に回転せしめられつつ研削送り機構36によって所定量下降する。この結果、チャックテーブル6上の半導体ウエーハ15の裏面15bに荒研削加工が施される。なお、この間に被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられた次のチャックテーブル6上には、上述したように研削加工前の半導体ウエーハ15が載置される。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、半導体ウエーハ15をチャックテーブル6上に吸引保持する。次に、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、荒研削加工された半導体ウエーハ15を保持しているチャックテーブル6を仕上げ研削加工域Cに位置付け、研削加工前の半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6を荒研削加工域Bに位置付ける。
このようにして、荒研削加工域Bに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された荒研削加工前の半導体ウエーハ15の裏面15bには荒研削ユニット3によって荒研削加工が施され、仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6上に載置され荒研削加工された半導体ウエーハ15の裏面15bには仕上げ研削ユニット4によって仕上げ研削加工が施される。次に、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、仕上げ研削加工した半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6を被加工物搬入・搬出域Aに位置付ける。なお、荒研削加工域Bにおいて荒研削加工された半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6は仕上げ研削加工域Cに、被加工物搬入・搬出域Aにおいて研削加工前の半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6は荒研削加工域Bにそれぞれ移動せしめられる。
なお、荒研削加工域Bおよび仕上げ研削加工域Cを経由して被加工物搬入・搬出域Aに戻ったチャックテーブル6は、ここで仕上げ研削加工された半導体ウエーハ15の吸着保持を解除する。そして、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上の仕上げ研削加工された半導体ウエーハ15は、被加工物搬出手段14によってスピンナー洗浄手段11に搬出される。スピンナー洗浄手段11に搬送された半導体ウエーハ15は、ここで裏面15a(研削面)および側面に付着している研削屑が洗浄除去されるとともに、スピン乾燥される。このようにして洗浄およびスピン乾燥された半導体ウエーハ15は、被加工物搬送手段12によって第2のカセット8に搬送され収納される。
上述した研削作業を実施することにより、荒研削ユニット3のビトリファイドボンド砥石332および仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432は、消耗や目詰まり等により研削能力が低下する。そこで、所定時間研削作業を実施したならばビトリファイドボンド砥石332、432をドレッシング(目立て)する。以下、ビトリファイドボンド砥石を目立てするための目立てボードについて説明する。
図4には、本発明による目立てボードの一実施形態の斜視図が示されている。図4に示す目立てボード10は、二酸化珪素を主成分とする部材によって形成されており、図示の実施形態においては一辺が130mmの正方形で厚さが5mmに形成されている。このように形成された目立てボード10の目立て面には、幅0.6mm、深さ1mmの溝101が4mm間隔で格子状に形成されている。なお、目立てボード10を形成する二酸化珪素を主成分とする部材としては、ガラス板を用いることができ、また、二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンドを板状に成形して用いることができる。このように構成された目立てボード10は、裏面が塩化ビニール等で形成された厚さ5mm程度の保持基板100に貼着する。
次に、目立てボードの他の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5の(a)に示す目立てボード10aは、二酸化珪素を主成分とする部材によって円盤状に形成されており、目立て面には同心円状に複数の溝101aが形成されている。
図5の(b)示す目立てボード10b、二酸化珪素を主成分とする部材によって円盤状に形成されており、目立て面には複数の溝101bが平行に形成されている。
図5の(c)目立てボード10cは、二酸化珪素を主成分とする部材によって円盤状に形成されており、目立て面には複数の溝101cが放射状に形成されている。
図5の(d)ボード10d、二酸化珪素を主成分とする部材によって三角形状に形成されており、目立て面には溝が形成されていない。
以上のように構成された目立てボード10a、10b、10c、10dは、それぞれ保持基板100に貼着する。
上述した目立てボード10を用いて荒研削ユニット3のビトリファイドボンド砥石332および仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432をドレッシングするには、保持基板100に貼着された目立てボード10を図1に示す研削装置にチャックテーブル6上に吸引保持する。なお、2個のチャックテーブル6上にそれぞれ目立てボード10を保持し、荒研削ユニット3のビトリファイドボンド砥石332と仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432を同時にドレッシングすることが望ましい。チャックテーブル6上に目立てボード10を保持したならば、ターンテーブル5を回動して目立てボード10を保持したチャックテーブル6をそれぞれ荒研削加工域Bと仕上げ研削加工域Cに位置付ける。そして、荒研削ユニット3のビトリファイドボンド砥石332および仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432のドレッシング作業(目立て)を実施する。
ドレッシング作業について、図6を参照して説明する。なお、ドレッシング作業は荒研削ユニット3のビトリファイドボンド砥石332と仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432のドレッシング作業は同様に行われるので、図6においては仕上げ研削ユニット4のビトリファイドボンド砥石432を主体として示してある。目立てボード10を保持したチャックテーブル6が上述したように荒研削加工域Bと仕上げ研削加工域Cに位置付けられたならば、チャックテーブル6を矢印6aで示す方向に例えば30〜200rpmの回転速度で回転せしめる。そして、ビトリファイドボンド砥石432(332)を装着した研削ホイール43(33)を矢印42a(32a)で示す方向に例えば1000〜3000rpmの回転速度で回転しつつ、矢印Zで示す方向即ちチャックテーブル6に保持された目立てボード10に向けて例えば1.0〜3.0μm/秒の速度で移動する。この結果、目立てボード10とビトリファイドボンド砥石432(332)は互いに研削され、両者が例えば100〜300μm研削(ツルーイング量)されることによりビトリファイドボンド砥石432(332)のドレッシング(目立て)が終了する。
上述したドレッシング(目立て)においては、ビトリファイドボンド砥石を形成するビトリファイドボンドの主成分と同じ二酸化珪素を主成分とする部材によって形成された目立てボード10を用いて実施するので、ビトリファイドボンド砥石432(332)の砥粒を保持しているボンド材が同質の素材によって構成された目立てボード10と友磨りするため、無理のないドレッシング(目立て)が行われる。従って、砥粒が適度に露出して研削能力が安定したビトリファイドボンド砥石に再生される。このようにしてドレッシング(目立て)されたビトリファイドボンド砥石によって被加工物を研削すると、研削抵抗値、砥石の消耗量が研削当初から安定し、安定した研削能力を維持できることが確認された。
縦130mm、横130mm、厚さ5mmの板ガラスの表面(目立て面)に幅0.6mm、深さ1mmの溝を4mm間隔で格子状に形成した目立てボード(実施例1)と、縦130mm、横130mm、厚さ5mmの溝なしの板ガラスからなる目立てボード(実施例2)と、二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンド材によって縦130mm、横130mm、厚さ5mmに形成した目立てボード(実施例3)と、粒径が100〜200μmのアルミナをレジンボンドで固め縦130mm、横130mm、厚さ5mmに形成した目立てボード(比較例)を製作し、ビトリファイドボンド砥石の目立て試験を図7に示す条件で実施した。研削ホイールとしては上記仕上げ研削ホイール43を用い、砥粒層に気孔率が90%の独立気孔を有し、縦(軸方向長さ)10mm、横(周方向長さ)20mm、幅(径方向長さ)5mmのビトリファイドボンド砥石のセグメントを直径200mmの砥石基盤に28個装着した研削ホイールを用いた。
上述したビトリファイドボンド砥石の目立てを実施した後、次の研削条件でシリコン基板をそれぞれ5枚づつ研削した。研削条件は、チャックテーブル6の回転速度を300rpm、目立てしたビトリファイドボンド砥石を装着した研削ホイールの回転速度を2050rpm、研削送り速度を0.3μm/秒とし、シリコン基板を25μm研削した。そして、研削ホイールを回転駆動する電動モータの電流値(研削抵抗値)と、ビトリファイドボンド砥石の消耗量と、シリコン基板の研削面の面状態を調べた結果が、図7に示すとおりである。図 7から判るように実施例1の目立てボードによって目立てしたビトリファイドボンド砥石は、電流値の変動が少なく研削能力が安定しているとともに、砥石の消耗量も少なく当初から安定している。そして、実施例1の目立てボードによって目立てしたビトリファイドボンド砥石は、研削した研削面の面状態が最も良好であった。また、実施例2および実施例3の目立てボードによって目立てしたビトリファイドボンド砥石も、電流値の変動が少なく研削能力が安定しているとともに、砥石の消耗量も比較的少なく当初から安定している。また、実施例2および実施例3の目立てボードによって目立てしたビトリファイドボンド砥石は、研削した研削面の面状態も良い。一方、従来用いられている比較例のアルミナをレジンボンドで固めた目立てボードによって目立てしたビトリファイドボンド砥石は、電流値即ち研削能力が安定しないとともに、砥石の消耗量が大きく特に目立て後の研削当初の砥石の消耗量が大きい。そして、比較例のビトリファイドボンド砥石は、研削した研削面の面状態が上記各実施例と比較して悪かった。
ビトリファイドボンド砥石を備えた研削ホイールが装備された研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備される荒研削ユニットを構成する研削ホイールの斜視図。 図1に示す研削装置に装備される仕上げ研削ユニットを構成する研削ホイールの斜視図。 本発明に従って構成された目立てボードの一実施形態を示す斜視図。 本発明に従って構成された目立てボードのそれぞれ他の実施形態を示す平面図。 本発明によるビトリファイドボンド砥石の目立て方法を実施している状態を示す説明図。 本発明による目立て方法の実施条件と目立てされたビトリファイドボンド砥石で研削加工した試験結果を示す図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:荒研削ユニット
33:研削ホイール
332:ビトリファイドボンド砥石
4:仕上げ研削ユニット
43:研削ホイール
432:ビトリファイドボンド砥石
5:ターンテーブル
6:チャックテーブル
7:第1のカセット
8:第2のカセット
9:中心合わせ手段
10:目立てボード
101:溝
11:スピンナー洗浄手段
12:被加工物搬送手段
13:被加工物搬入手段
14:被加工物搬出手段
15:半導体ウエーハ

Claims (1)

  1. 二酸化珪素を主成分とするビトリファイドボンドで粒径が5μm以下のダイヤモンド砥粒を結合し、気孔率が70〜95%であるビトリファイドボンド砥石の目立て方法であって、
    該ビトリファイドボンド砥石は二酸化珪素を主成分とするガラス板の目立て面に格子状の溝が形成された目立てボードを用いて互いに研削することにより、ビトリファイドボンド砥石の砥粒を保持しているボンド材と該ボンド材と同質の二酸化珪素を主成分とするガラス板からなる目立てボードとを友磨りする、ことを特徴とするビトリファイドボンド砥石の目立て方法。
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