JP6749202B2 - デバイスチップの製造方法 - Google Patents

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本発明は、デバイスチップの製造方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、ウエーハの裏面を研削してウエーハを所望の厚さに加工した後、その平坦性やチップの強度を高めるために研磨処理がおこなわれる。この研磨処理には、ウエーハを吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウエーハを所定圧力で押圧しながら回転する研磨パッドを有する研磨ヘッドとを備える研磨装置が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
また、デバイスウエーハの分割には所謂「先ダイシング法」という方法が用いられている。具体的には、デバイスが形成されたデバイスウエーハ表面側から少なくともデバイスの仕上り厚さに相当する深さの溝を形成し、表面側を保護テープで保護した状態でデバイスウエーハの裏面を研削して溝の底部を表出させることにより分割し、その後も研削・研磨を続けることが記載されている(DBG(Dicing Before Grinding)プロセスともいい、例えば、特許文献2参照)。
研削されたデバイスウエーハの裏面に対して、不織布に砥粒を含む液状結合剤を含浸させ乾燥させてなる研磨パッドを用いて研磨(およびゲッタリング層の形成)工程を行うことが記載されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2012−166274号公報 特開2003−007653号公報 特開2015−046550号公報
しかしながら、研磨する際に研磨パッドに含まれる不織布を構成する繊維が分離し先の工程で分割されたデバイスチップの壁面(側面)に付着してコンタミネーションの原因となる虞があった。
よって、本発明は、デバイスチップのコンタミネーションを抑制することができるデバイスチップの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のデバイスチップの製造方法は、表面の交差する複数のストリートによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたデバイスウエーハを個片化し個々のデバイスチップを製造する製造方法であって、該デバイスウエーハの表面のストリートに沿って該表面から少なくとも仕上り厚みに相当する深さの溝を形成する溝形成工程と、該デバイスウエーハの表面側に保護部材を貼着して該保護部材を保持することにより裏面を露出させる保持工程と、該保持工程の後に該デバイスウエーハの裏面を研削し該溝を表出させ、該デバイスを含む個々のデバイスチップに分割する分割工程と、該複数のデバイスチップの裏面を研磨パッドを用いて研磨する研磨工程と、を備え、該研磨パッドは不織布と結合剤を含み、該不織布を構成する繊維の繊維径は該溝の幅より大きく、該研磨工程中にデバイスチップ間に分離した繊維が入り込まないことを特徴とする。
前記溝形成工程は、外周に環状の切刃を有する切削ブレードにより行われても良い。
本発明によれば、分割されたデバイスチップ間に研磨パッドを構成する繊維が入り込みデバイスチップの側壁に付着することが防止できるので、コンタミネーションを抑制したデバイスチップの製造が可能になる。
図1は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の加工対象のデバイスウエーハを示す斜視図である。 図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。 図3は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法により製造されたデバイスチップの斜視図である。 図4は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の溝形成工程を示す図である。 図6は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の溝形成工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図7は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程、分割工程、及び研磨工程で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。 図8は、図7に示された研削研磨装置の研磨手段の構成例を示す斜視図である。 図9は、図8に示された研削研磨装置の研磨手段の研磨パッドの構成例を示す斜視図である。 図10は、図9に示された研磨パッドの要部の断面図である。 図11は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程において表面にBGテープが貼着されたデバイスウエーハの要部の断面図である。 図12は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程を示す断面図である。 図13は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の分割工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図14は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の研磨工程を示す図である。 図15は、図14に示された研磨工程の要部を示す図である。 図16は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の研磨工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図17は、比較例のデバイスチップの製造方法の研磨工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。 図18は、実施形態1の変形例に係るデバイスチップの製造方法の測定工程を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るデバイスチップの製造方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の加工対象のデバイスウエーハを示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿う断面図である。図3は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法により製造されたデバイスチップの斜視図である。
実施形態1に係るデバイスチップの製造方法は、図1及び図2に示すデバイスウエーハWを図3に示すデバイスチップDTに分割する方法である。デバイスウエーハWは、図1に示すように、シリコンを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。デバイスウエーハWは、表面WSの交差する複数のストリートSによって区画された各領域にそれぞれデバイスDVが形成されている。即ち、デバイスウエーハWは、表面WSに複数のデバイスDVが形成されている。デバイスウエーハWは、表面WSの裏側の裏面WRに研削加工などが施されて仕上り厚みT(図3に示す)まで薄化されて、デバイスDVを含むデバイスチップDTに分割される。
実施形態1に係るデバイスチップの製造方法について説明する。図4は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。図5は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の溝形成工程を示す図である。図6は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の溝形成工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。図7は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程、分割工程、及び研磨工程で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。図8は、図7に示された研削研磨装置の研磨手段の構成例を示す斜視図である。図9は、図8に示された研削研磨装置の研磨手段の研磨パッドの構成例を示す斜視図である。図10は、図9に示された研磨パッドの要部の断面図である。
デバイスチップの製造方法(以下、単に製造方法と記す)は、デバイスウエーハWを個片化し個々のデバイスチップDTを製造する製造方法であって、図4に示すように、溝形成工程ST1と、保持工程ST2と、分割工程ST3と、研磨工程ST4とを含む。
溝形成工程ST1は、デバイスウエーハWの表面WSのストリートSに沿って表面WSから少なくとも仕上り厚みTに相当する深さDP(図6に示す)の溝DD(図6に示す)を形成する工程である。溝形成工程ST1は、図5に示すように、デバイスウエーハWの裏面WR側を切削装置20のチャックテーブル21に吸引保持し、切削装置20の切削手段22の切削ブレード23をスピンドルにより回転させながら切削ブレード23とチャックテーブル21とをストリートSに沿って相対的に移動させながら切削ブレード23をストリートSに仕上り厚みTに相当する深さDP切り込ませる。切削ブレード23は、外周に環状の切刃23aを有するものである。また、切削装置20は、アライメント用の撮像手段24を切削手段22に取り付けている。実施形態1において、溝DDの幅は、切削ブレード23の厚みと略等しい。溝DDの幅は、例えば、10μm以上でかつ60μm以下程度である。なお、実施形態1において、デバイスウエーハWは、裏面WRが直接チャックテーブル21に吸引保持されたが、本発明では、裏面WRに図示しないリングフレームの内周に固定されたダイシングテープに貼着されて、ダイシングテープを介してチャックテーブル21に吸引保持されても良い。
実施形態1において、溝形成工程ST1は、切削ブレード23により行われるが、本発明では、プラズマエッチングをストリートSに施すことにより溝DDを形成しても良く、レーザ加工機からのレーザ光をストリートSに照射してストリートSにアブレーション加工を施すことにより溝DDを形成しても良い。この場合は、デバイスウエーハW表面WS側に保護膜を形成して加工を施すとよい。
保持工程ST2、分割工程ST3及び研磨工程ST4は、図7に示す研削研磨装置1により行われる。研削研磨装置1は、図7に示すように、装置本体2と、第1の研削手段3と、第2の研削手段4と、研磨手段5と、ターンテーブル6上に設置された例えば4つのチャックテーブル7と、カセット8,9と、位置合わせ手段10と、搬入手段11と、洗浄手段13と、搬出入手段14と、図示しない制御手段とを主に備えている。
第1の研削手段3は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する研削ホイール31が回転されながら粗研削位置Bのチャックテーブル7に保持されたデバイスウエーハWの裏面WRに鉛直方向と平行なZ軸方向に沿って押圧されることによって、デバイスウエーハWの裏面WRを粗研削加工するためのものである。同様に、第2の研削手段4は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する研削ホイール41が回転されながら仕上げ研削位置Cに位置するチャックテーブル7に保持された粗研削済みのデバイスウエーハWの裏面WRにZ軸方向に沿って押圧されることによって、デバイスウエーハWの裏面WRを仕上げ研削加工するためのものである。
実施形態1において、研磨手段5は、図8に示すように、スピンドル51の下端に設けられたホイールマウント52と、ホイールマウント52に装着された研磨工具53とを備え、研磨工具53の研磨パッド54をチャックテーブル7の保持面に対向して配置させる。研磨手段5は、研磨パッド54が回転されながら、研磨位置Dに位置するチャックテーブル7の保持面に保持された仕上げ研削済みのデバイスウエーハWの裏面WRにZ軸方向に沿って押圧される。研磨手段5は、研磨パッド54がデバイスウエーハWの裏面WRにZ軸方向に沿って押圧されることによって、デバイスウエーハWの裏面WRを研磨パッド54により研磨加工するためのものである。
研磨手段5の研磨工具53は、図8及び図9に示すように、樹脂又は金属により構成されるプラテン55と、研磨パッド54とを備える。プラテン55と研磨パッド54とは、同じ大きさの円盤状に形成されている。プラテン55は、ホイールマウント52に装着される。研磨パッド54は、プラテン55の下面に取り付けられ、図10に示すように、不織布NFと、砥粒TTと、不織布NFと砥粒TTを固定する結合材BMとを含む。また、不織布NFを構成する繊維Fの繊維径R(繊維の直径)は、溝DDの幅より大きい。
また、実施形態1の研磨パッド54は、粒径0.35〜1.7(μm)[中央値]の砥粒TTを20〜50重量%含む。即ち、研磨パッド54は、平均粒径が0.35μm以上でかつ1.7μm以下の砥粒TTを20重量%以上でかつ50重量%以下含んでいる。平均粒径は、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を意味する。積算値50%での粒径とは、粒子サイズが小さいものから粒子数をカウントして、全粒子数の50%になったところでの粒径を意味する。研磨パッド54に含まれる砥粒TTは、所謂CMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨加工に好適な砥粒として、例えば、シリカ(SiO)を用いることができる。
研磨手段5は、図示しない研磨液供給源からアルカリ性を有する研磨液をデバイスウエーハWの裏面WRに供給しながら、研磨パッド54を用いてCMP研磨加工をデバイスウエーハWの裏面WRに施す。また、研磨手段5は、図8に示すように、研磨パッド54をスピンドルとともに、Z軸方向と直交しかつ装置本体2の幅方向と平行なX軸方向に移動させるX軸移動手段56を備える。実施形態1においては、砥粒を含む研磨パッド54を用い、研磨液供給源から供給される微粒子を含まない研磨液を供給して、研磨工程ST4を行うが、砥粒TTを含まない研磨パッド54を用いて、シリカ(SiO)等の固相反応微粒子を含む研磨液を供給しながら研磨工程ST4を行っても良い。
ターンテーブル6は、装置本体2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平面内で回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル6上には、例えば4つのチャックテーブル7が、例えば90度の位相角で等間隔に配設されている。これら4つのチャックテーブル7は、上面に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、載置されたデバイスウエーハWを真空吸着して保持する。これらチャックテーブル7は、研削加工時及び研磨加工時には、鉛直方向と平行な軸を回転軸として、回転駆動機構によって水平面内で回転駆動される。このように、チャックテーブル7は、被加工物としてのデバイスウエーハWを回転可能に保持する保持面を有している。このようなチャックテーブル7は、ターンテーブル6の回転によって、搬入搬出位置A、粗研削位置B、仕上げ研削位置C、研磨位置D、搬入搬出位置Aに順次移動される。
カセット8,9は、複数のスロットを有するデバイスウエーハWを収容するための収容器である。一方のカセット8は、研削研磨加工前の表面WSに保護部材であるBG(Back Grind)テープPT(図11に示す)が貼着されたデバイスウエーハWを収容し、他方のカセット9は、研削研磨加工後のデバイスウエーハWを収容する。また、位置合わせ手段10は、カセット8から取り出されたデバイスウエーハWが仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬入手段11は、吸着パッドを有し、位置合わせ手段10で位置合わせされた研削研磨加工前のデバイスウエーハWを吸着保持して搬入搬出位置Aに位置するチャックテーブル7上に搬入する。搬入手段11は、搬入搬出位置Aに位置するチャックテーブル7上に保持された研削研磨加工後のデバイスウエーハWを吸着保持して洗浄手段13に搬出する。
搬出入手段14は、例えばU字型ハンド14aを備えるロボットピックであり、U字型ハンド14aによってデバイスウエーハWを吸着保持して搬送する。具体的には、搬出入手段14は、研削研磨加工前のデバイスウエーハWをカセット8から位置合わせ手段10へ搬出するとともに、研削研磨加工後のデバイスウエーハWを洗浄手段13からカセット9へ搬入する。洗浄手段13は、研削研磨加工後のデバイスウエーハWを洗浄し、研削及び研磨された加工面に付着している研削屑及び研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
制御手段は、研削研磨装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。即ち、制御手段は、デバイスウエーハWに対する加工動作を研削研磨装置1に実行させるものである。制御手段は、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。制御手段は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有する。制御手段のCPUは、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、研削研磨装置1を制御するための制御信号を生成する。制御手段のCPUは、生成した制御信号を入出力インタフェース装置を介して研削研磨装置1の各構成要素に出力する。また、制御手段は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示手段や、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力手段と接続されている。入力手段は、表示手段に設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
次に、実施形態1に係る製造方法の保持工程ST2、分割工程ST3及び研磨工程ST4について説明する。図11は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程において表面にBGテープが貼着されたデバイスウエーハの要部の断面図である。図12は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の保持工程を示す断面図である。図13は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の分割工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。図14は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の研磨工程を示す図である。図15は、図14に示された研磨工程の要部を示す図である。図16は、実施形態1に係るデバイスチップの製造方法の研磨工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。図17は、比較例のデバイスチップの製造方法の研磨工程後のデバイスウエーハの要部の断面図である。
保持工程ST2は、デバイスウエーハWの表面WS側にBGテープPTを貼着してBGテープPTをチャックテーブル7で吸引保持することによりデバイスウエーハWの裏面WRを露出させる工程である。
保持工程ST2では、オペレータは、図11に示すように、研削研磨加工前のデバイスウエーハWの表面WSに保護部材であるBGテープPTを貼着し、BGテープPTを下向きにして、デバイスウエーハWをカセット8内に収容する。オペレータは、研削研磨加工前のデバイスウエーハWを収容したカセット8と、デバイスウエーハWを収容していないカセット9を装置本体2に取り付け、加工情報を制御手段に登録する。オペレータは、研削研磨装置1に加工動作の開始指示を入力し、研削研磨装置1の加工動作を開始する。
保持工程ST2では、研削研磨装置1は、搬出入手段14がカセット8からデバイスウエーハWを取り出し、位置合わせ手段10へ搬出し、位置合わせ手段10が、デバイスウエーハWの中心位置合わせを行い、搬入手段11が位置合わせされたデバイスウエーハWの表面WS側を搬入搬出位置Aに位置するチャックテーブル7上に搬入し、図12に示すように、チャックテーブル7がデバイスウエーハWを吸引保持する。こうして、保持工程ST2では、BGテープPTをチャックテーブル7で吸引保持することにより、デバイスウエーハWの裏面WRを露出させる。研削研磨装置1は、ターンテーブル6でデバイスウエーハWを粗研削位置B、仕上げ研削位置C、研磨位置D及び搬入搬出位置Aに順に搬送する。なお、研削研磨装置1は、ターンテーブル6が90度回転のたびに、研削研磨加工前のデバイスウエーハWが搬入搬出位置Aのチャックテーブル7に搬入される。
分割工程ST3は、保持工程ST2の後にデバイスウエーハWの裏面WRを粗研削加工及び仕上げ研削加工により研削し、溝DDを裏面WR側に露出させ、デバイスウエーハWを個々のデバイスチップDTに分割する工程である。分割工程ST3では、研削研磨装置1は、粗研削位置BでデバイスウエーハWの裏面WRに第1の研削手段3を用いて粗研削加工し、仕上げ研削位置CでデバイスウエーハWの裏面WRに第2の研削手段4を用いて仕上げ研削加工し、図13に示すように、デバイスウエーハWを仕上り厚みTまで薄化して、裏面WR側に溝DDを露出させる。
研磨工程ST4は、デバイスウエーハWから分割された個々のデバイスチップDTの裏面WRを研磨パッド54を用いて研磨する工程である。研磨工程ST4では、研削研磨装置1は、研磨位置Dでチャックテーブル7と研磨パッド54とを回転させるとともに、図14及び図15に示すように、デバイスウエーハWの裏面WRに研磨液供給源から研磨液を供給しながら研磨パッド54をデバイスウエーハWの裏面WRに当接して、デバイスウエーハWの裏面WRをCMP研磨加工する。
研削研磨装置1は、研磨工程ST4後に、CMP研磨加工されたデバイスウエーハWを搬入搬出位置Aに位置付け、搬入手段11により洗浄手段13に搬入し、洗浄手段13で洗浄し、洗浄後のデバイスウエーハWを搬出入手段14でカセット9へ搬入する。
以上のように、実施形態1に係る製造方法は、図16に示すように、溝形成工程ST1で形成される溝DDの幅よりも研磨パッド54が含む不織布NFを構成する繊維Fの繊維径Rが大きい。このために、実施形態1に係る製造方法は、図16に示すように、研磨工程ST4中にデバイスチップDT間に研磨パッド54から分離した繊維Fが入り込まない。このような実施形態1に係る製造方法に対して、図17に示す繊維Fの繊維径Rが溝DDの幅よりも小さい比較例は、研磨工程ST4中にデバイスチップDT間に研磨パッド54から分離した繊維Fが入り込んでしまう。
その結果、実施形態1に係る製造方法は、分割されたデバイスチップDT間に研磨パッド54を構成する繊維Fが入り込み、デバイスチップDTの側壁に付着することを抑制できるので、コンタミネーションを抑制したデバイスチップDTの製造が可能になり、デバイスチップDTのコンタミネーションを抑制することができる。このように、本発明は、溝DDの幅即ち切削ブレード23の幅よりも大きな繊維径Rの繊維Fを含む研磨パッド54を選択して、選択した研磨パッド54で研磨工程ST4を行うものである。
〔変形例〕
本発明の実施形態1の変形例に係るデバイスチップの製造方法を図面に基づいて説明する。図18は、実施形態1の変形例に係るデバイスチップの製造方法の測定工程を示す図である。
実施形態1の変形例に係るデバイスチップの製造方法(以下、単に製造方法と記す)は、図18に示す測定工程を実施する。測定工程は、溝形成工程ST1において形成された溝DDの幅を測定し、研磨工程ST4において用いる研磨パッド54を測定工程の測定結果に応じて選択すること以外、実施形態1と同じである。なお、切削ブレード23で切削している最中に切削された溝DDを撮像することにより計測してもよい。
実施形態1の変形例に係る製造方法の測定工程は、切削装置20の撮像手段24で溝形成工程ST1後のデバイスウエーハWの表面WSを撮像して、溝DDの幅を測定する。実施形態1の変形例において、溝DDの幅を測定する際には、デバイスウエーハWの表面WSの予め定められた位置を撮像手段24で撮像して、溝DDの幅の平均値を制御手段で算出して、平均値を溝DDの幅とするが、本発明では、これに限定されない。また、実施形態1の変形例に係る製造方法の測定工程は、切削装置20の撮像手段24で溝形成工程ST1後のデバイスウエーハWの表面WSを撮像するが、溝形成工程ST1がプラズマエッチングにより溝DDを形成する場合には、プラズマエッチング用のマスクから露出したストリートSの幅を測定して、溝DDの幅としても良い。
実施形態1の変形例に係る製造方法は、測定工程の測定結果に応じて、溝DDの幅よりも繊維Fの繊維径Rが大きな研磨パッド54を備える研磨工具53を研磨手段5のホイールマウント52に取り付ける。
実施形態1の変形例に係る製造方法は、実施形態1と同様に、溝形成工程ST1で形成される溝DDの幅よりも研磨パッド54が含む不織布NFを構成する繊維Fの繊維径Rが大きいので、デバイスチップDT間に繊維Fが入り込むことがなくデバイスチップDTの側壁に付着することを抑制できるので、コンタミネーションを抑制したデバイスチップDTの製造が可能になる。
また、実施形態1の変形例に係る製造方法は、測定工程で測定した溝DDの幅に応じて、溝DDの幅よりも繊維径Rが大きな繊維Fを含む研磨パッド54を選択するので、デバイスチップDTのコンタミネーションをより確実に抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態、変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
23 切削ブレード
23a 切刃
54 研磨パッド
W デバイスウエーハ
WS 表面
WR 裏面
S ストリート
DV デバイス
DT デバイスチップ
T 仕上り厚み
DP 深さ
DD 溝
PT BGテープ(保護部材)
NF 不織布
BM 結合材
F 繊維
R 繊維径
ST1 溝形成工程
ST2 保持工程
ST3 分割工程
ST4 研磨工程

Claims (2)

  1. 表面の交差する複数のストリートによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたデバイスウエーハを個片化し個々のデバイスチップを製造する製造方法であって、
    該デバイスウエーハの表面のストリートに沿って該表面から少なくとも仕上り厚みに相当する深さの溝を形成する溝形成工程と、
    該デバイスウエーハの表面側に保護部材を貼着して該保護部材を保持することにより裏面を露出させる保持工程と、
    該保持工程の後に該デバイスウエーハの裏面を研削し該溝を表出させ、該デバイスを含む個々のデバイスチップに分割する分割工程と、
    該複数のデバイスチップの裏面を研磨パッドを用いて研磨する研磨工程と、を備え、
    該研磨パッドは不織布と結合剤を含み、該不織布を構成する繊維の繊維径は該溝の幅より大きく、該研磨工程中にデバイスチップ間に分離した繊維が入り込まない、デバイスチップの製造方法。
  2. 該溝形成工程は外周に環状の切刃を有する切削ブレードにより行われる請求項1に記載のデバイスチップの製造方法。
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