JP2018123003A - 物品搬送装置 - Google Patents

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Masataka Hayashi
政貴 林
政佳 虎澤
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Abstract

【課題】搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として効果的に活用できる物品搬送装置を提供する。【解決手段】物品搬送装置100であって、上下方向の高さが互いに異なる位置に配置される第1、第2区間と、第1、第2区間の両端を接続する一対の連結区間とを有する無端状の経路上の少なくとも一部に沿って配置される走行レール110と、第1、第2区間の少なくとも一方に沿って配置される1次側固定子群120と、2次側可動子が1次側固定子群からの磁気作用を受けて物品を搬送する第1搬送台車210及び第2搬送台車220と、を備え、第1搬送台車及び第2搬送台車のそれぞれは、1次側固定子群および2次側可動子により構成される地上1次リニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行し、一対の連結区間のそれぞれにおいて、載置面を反転させることなく移動し、第1、第2区間のそれぞれにおいて物品を搬送する。【選択図】図4

Description

本発明は、地上1次リニアモータを利用して物品の搬送を行う物品搬送装置に関する。
従来、地上1次リニアモータを利用して、垂直面内の走行路を循環走行するようにスラット(搬送台車)を走行させて物品を搬送するスラットコンベヤが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−183518号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として効果的に活用できていなかった。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みて為されたものであって、搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として効果的に活用できる物品搬送装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る物品搬送装置は、物品を移載可能な物品搬送装置であって、上下方向の高さが互いに異なる位置に配置される第1区間および第2区間と、前記第1区間および前記第2区間の両端を接続する一対の連結区間とを有する無端状の経路上の少なくとも一部に沿って配置される走行レールと、前記第1区間および前記第2区間の少なくとも一方に沿って配置される固定子群と、前記第1区間および前記第2区間の少なくとも一方に配置された前記固定子群からの磁気作用を受ける可動子を有し、前記可動子が前記磁気作用を受けて前記走行レール上を走行することで物品を搬送する第1搬送台車及び第2搬送台車と、を備え、前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車のそれぞれは、前記固定子群および前記可動子により構成されるリニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行し、前記一対の連結区間のそれぞれにおいて、前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車が有する物品の載置面を反転させることなく移動し、前記第1区間および前記第2区間のそれぞれにおいて物品を搬送する。
これによれば、第1搬送台車および第2搬送台車は、一対の連結区間のそれぞれにおいて、載置面を反転させることなく移動できるため、一対の直線区間のうちのいずれの直線区間においても載置面を上方に向けたまま走行することができる。このため、第1搬送台車および第2搬送台車は、一対の直線区間のそれぞれにおいて物品を搬送することができる。よって、物品搬送装置は、搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として効果的に活用できる。
また、前記第1区間および前記第2区間のそれぞれは、直線区間により構成され、互いに上下方向に対向して配置されていてもよい。
また、さらに、前記第1区間および前記第2区間のそれぞれの、前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車の走行方向における後端側に配置され、前記走行方向に向かって走行させるための力を、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車に付与する力付与部を備えてもよい。
このため、一対の直線区間のうちの後端側の区間(搬送台車が走行し始める最初の区間)であっても、第1搬送台車および第2搬送台車を走行方向に向けて走行させることができる。
また、前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの下側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側に配置される前記固定子群であってもよい。
このため、第1搬送台車および第2搬送台車の走行速度を、下側の直線区間のうちの後端側の区間(搬送台車が走行し始める最初の区間)において適切な速度に調整することができる。
例えば、第1搬送台車および第2搬送台車が重力により連結区間を走行することで、所定の速度を超えて下側の直線区間に進入した場合には、固定子群を制御することで所定の速度に減速させることができる。また、第1搬送台車および第2搬送台車が垂直コンベアやリフターなどで連結区間を移動することで、水平方向における速度が所定の速度未満の状態で下側の直線区間に進入した場合には、固定子群を制御することで所定の速度になるまで加速させることができる。
また、前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの上側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側の区間において、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の後側を前記走行方向に向けて押し出す押し出し機構であってもよい。
このため、力付与部を容易に構成できる。
また、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車は、走行方向の前端に第1永久磁石または磁性体を有し、前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの上側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側の区間において、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が有する前記第1永久磁石または前記磁性体と磁気結合することで、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車を前記走行方向に向けて引き寄せる引き寄せ機構であってもよい。
このため、力付与部を1対の連結区間の内側に配置することができ、物品搬送装置の構成をコンパクトにすることができる。
また、前記引き寄せ機構は、第2永久磁石と、前記第2永久磁石を前記走行方向に移動させる駆動部とを有してもよい。
このため、引き寄せ機構を容易に構成できる。
また、前記引き寄せ機構は、ソレノイドと、前記ソレノイドを前記走行方向に移動させる駆動部とを有してもよい。
このため、引き寄せ機構の引き寄せる力のオンオフを容易に切り替えることができる。
また、前記力付与部は、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車のそれぞれについて、当該搬送台車が有する前記載置面に接触して、前記走行方向の摩擦力を当該搬送台車に付与する摩擦ベルト機構であってもよい。
このため、第1搬送台車および第2搬送台車が続いている場合であっても、連続して力を付与することができる。
また、前記一対の連結区間は、前記第1区間および前記第2区間での走行方向の前後に所定の間隔を空けて並行し、それぞれが前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向前後に配置される前輪および後輪に対応する2列の経路により構成されてもよい。
このため、物品搬送装置の構成を、一対の連結区間において、走行方向に幅を取らないコンパクトな構成とすることができる。
また、前記一対の連結区間のうちで前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が下側へ向かって走行する連結区間は、湾曲した第1湾曲区間であり、前記走行レールは、前記第1湾曲区間における前記2列の経路に沿って配置される2本の第1湾曲レールを有し、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車のそれぞれは、前記2本の第1湾曲レール上を、当該搬送台車の載置面を上方に向けたまま当該搬送台車への重力により走行してもよい。
このため、上側の直線区間から下側の直線区間に接続している第1湾曲区間では、搬送台車の走行に係る動力源を搭載する必要が無い。これにより、走行レールの構成を簡易にできる。
また、前記一対の連結区間のうちで前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が上側へ向かって走行する連結区間は、湾曲した第2湾曲区間であり、前記走行レールは、前記第2湾曲区間における前記2列の経路に沿って配置される2本の第2湾曲レールを有し、前記物品搬送装置は、さらに、回転することで、前記2本の第2湾曲レールのそれぞれにおいて前記第1搬送台車または前記第2搬送台車を、当該搬送台車の載置面を上方に向けたまま移動させる2つの回転機構と、前記2つの回転機構を同期して回転させるモータと、を備えてもよい。
このため、上側へ向かって走行する連結区間であっても第1搬送台車および第2搬送台車のそれぞれを載置面を上方に向けたまま走行させることが容易にできる。
また、さらに、前記一対の連結区間上において、上昇または下降する垂直コンベアを備えてもよい。
このため、一対の連結区間において、第1搬送台車および第2搬送台車のそれぞれを載置面を上方に向けたまま移動させることが容易にできる。
また、前記垂直コンベアは、前記一対の連結区間の一方に配置され前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車を下降させる第1垂直コンベアと、前記一対の連結区間の他方に配置され前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車を上昇させる第2垂直コンベアとにより構成され、前記第1垂直コンベアおよび前記第2垂直コンベアは、互いに同期して駆動されてもよい。
このため、第1垂直コンベアおよび第2垂直コンベアへ第1搬送台車または第2搬送台車を進入させるタイミングと、第1搬送台車または第2搬送台車を第1垂直コンベアおよび第2垂直コンベアから一対の直線区間へ走行させるタイミングとを、第1垂直コンベアおよび第2垂直コンベアで合わせることができる。よって、第1搬送台車および第2搬送台車を走行させる制御において、第1垂直コンベアおよび第2垂直コンベアに対する第1搬送台車の出退の制御を容易に行うことができる。
また、前記第1垂直コンベアおよび前記第2垂直コンベアは、1台の回転モータで同期して駆動されてもよい。
このため、垂直コンベアの構成をコンパクトにすることができる。
また、前記垂直コンベアは、停止および移動を所定周期で繰り返す間欠運転を行ってもよい。
このため、垂直コンベアが停止している間に、第1搬送台車または第2搬送台車を垂直コンベアが有する搬送用レールに乗せたり、搬送用レールから降ろしたりすることが容易にできる。
また、前記垂直コンベアは、ジェネバ機構を介して回転モータで駆動されることにより、前記間欠運転を行ってもよい。
このため、垂直コンベアの間欠運転を容易に実現できる。
また、さらに、前記2列の経路上において、上下方向に往復動するリフターを備えてもよい。
本発明の物品搬送装置は、搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として十分に活用できる。
図1は、実施の形態1における物品搬送装置の構成を説明するための斜視図である。 図2は、実施の形態1における物品搬送装置を搬送台車の走行方向から見た概略図である。 図3は、実施の形態1における物品搬送装置の機能的な構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールをY軸方向側から見た図である。 図5は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールを図4とは別のタイミングにおいてY軸方向側から見た図である。 図6は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールのX軸方向プラス側の端部の構成を説明するための概略斜視図である。 図7は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールのX軸方向マイナス側の端部の構成を説明するための概略斜視図である。 図8は、実施の形態2における物品搬送装置の走行レールをY軸方向側から見た図である。 図9は、実施の形態2における物品搬送装置の走行レールを図4とは別のタイミングにおいてY軸方向側から見た図である。 図10は、垂直コンベアをX軸方向から見た図である。 図11は、実施の形態3における物品搬送装置の構成を説明するための斜視図である。 図12は、実施の形態3における物品搬送装置を搬送台車の走行方向から見た概略図である。 図13は、実施の形態3における物品搬送装置の機能的な構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の実施形態の物品搬送装置ついて、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[構成]
まず、図1および図2を用いて、本発明の実施の形態1における物品搬送装置100の概要を説明する。
図1は、実施の形態1における物品搬送装置の構成を説明するための斜視図である。図2は、実施の形態1における物品搬送装置を搬送台車の走行方向から見た概略図である。
物品搬送装置100は、図1および図2に示すように、走行レール110と、1次側固定子群120と、第1搬送台車210および第2搬送台車220と、を備える。また、物品搬送装置100は、さらに、動力源130と、位置センサ140を備えていてもよい。
走行レール110は、所定の経路(図1および図2ではX軸方向に延びる経路)に沿って配置される部材である。走行レール110は、具体的には、所定の経路に直交する方向に並び、所定の経路に沿った形状に長尺状の2本の部材であり、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属により構成される。なお、走行レール110は、樹脂により構成してもよい。本実施の形態では、図1に示すように、走行レール110は、物品10を搬送する搬送装置400の搬送経路410と交差し、搬送装置400との間で物品10を移載する移載区間R11を含んでいてもよい。
1次側固定子群120は、固定子群の一例である。1次側固定子群120は、所定の経路に沿って配置される。1次側固定子群120は、具体的には、所定の経路に沿って長い、長尺板状の基板と、当該基板の長手方向に並んで配置される複数のコイルとにより構成される。つまり、実質的には、複数のコイルが1次側固定子群120として機能する。1次側固定子群120を構成する複数のコイルは、図示しないコントローラにより個別に制御されることで、それぞれが独立して磁界を発生する。このように、1次側固定子群120は、コントローラにより個別に制御されることで、第1搬送台車210および第2搬送台車220に設けられた2次側可動子211に磁気作用を与えて、X軸方向に力を付与して、第1搬送台車210および第2搬送台車220を走行レール110上で移動させる。
動力源130は、所定の経路上に配置され、第1搬送台車210および第2搬送台車220が有する移載部212に力を与えて、当該移載部212を動作させる。
位置センサ140は、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれの位置を検知するためのセンサである。位置センサ140は、例えば、磁気センサであり、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれに設けられた被検知部(後述参照)としての永久磁石の位置を検知する。位置センサ140は、磁気センサでなくてもよく、レーザ光や超音波などを用いたセンサであってもよいし、カメラにより撮像した画像を用いたセンサであってもよい。
位置センサ140は、所定の経路上に沿って配置される。具体的には、位置センサ140は、1次側固定子群120が配置されている区間に亘って配置される。これにより、物品搬送装置100は、位置センサ140により検知された第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれの位置に応じて、当該位置に対応する1次側固定子群120を制御することで、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれの走行動作を制御することができる。
図2を用いて、第1搬送台車210について具体的に説明する。
第1搬送台車210は、2次側可動子211を有し、2次側可動子211が1次側固定子群120からの磁気作用を受けて走行レール110上を走行することで物品を搬送する搬送台車である。第1搬送台車210は、2次側可動子211の他に、移載部212と、被検知部216と、基台となるフレーム217と、フレーム217に設けられた走行用のローラ218とを有する。
2次側可動子211は、可動子の一例である。2次側可動子211は、例えば、複数の永久磁石により構成される。2次側可動子211を構成する複数の永久磁石は、第1搬送台車210の走行方向に並んで配置される。2次側可動子211は、第1搬送台車210が走行レール110に配置された状態で、1次側固定子群120のY軸方向の両側に対向するように、フレーム217の下方に突出して配置される。つまり、2次側可動子211は、1次側固定子群120のY軸方向の両側において、複数の永久磁石がX軸方向に2列に並ぶ構成である。1列の複数の永久磁石は、1次側固定子群120に対向する側にN極と、S極とが交互に向いているように配置される。なお、2次側可動子211は、2列の永久磁石に限らずに、1列の永久磁石により構成されていてもよい。また、2次側可動子211は、走行方向に並ぶ複数列の永久磁石により構成されていてもよい。第1搬送台車210は、所定の経路上に配置された1次側固定子群120と、第1搬送台車210が有する2次側可動子211により構成される地上1次リニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行する。
移載部212は、動力源130からの力を受けて、所定の経路と交差する交差方向(Y軸方向)に物品を移載する。なお、本実施の形態では、移載部212は、Y軸方向に物品を移載するが、Y軸方向に限らずに、所定の経路(第1搬送台車210の走行方向)に交差する方向であれば、所定の経路に厳密に直交していなくてもよい。例えば、移載部212は、所定の経路(第1搬送台車210の走行方向)に対して45度で交差していてもよい。
移載部212は、具体的には、2次側回転子213と、移載用コンベア214と、ベルト215とを有する。2次側回転子213は、第1搬送台車210の走行方向に沿って延びる回転軸により回転する。2次側回転子213は、動力源130の1次側固定子131からの磁気作用による磁力を受けることで回転し、移載用コンベア214を駆動する。2次側回転子213は、フレーム217の下方において回転するようにフレーム217から下方に突出して配置される支持部材により支持されている。
なお、第1搬送台車210は、移載部212を有していなくてもよく、物品搬送装置100は、動力源130を有していなくてもよい。
ここで、図2を用いて、動力源130の詳細について説明する。
動力源130は、第1搬送台車210の走行時において、第1搬送台車210が有する2次側回転子213が通過する略円柱状の領域うち、当該領域を囲う位置に配置された、断面が略C字形状の1次側固定子131により構成される。動力源130は、1次側固定子131に所定の磁界を発生させることにより、第1搬送台車210が有する2次側回転子213に磁気作用による磁力を加える。動力源130は、所定の経路上において、第1搬送台車210の移載部212を駆動させるべき区間に配置されており、当該区間を第1搬送台車210が通過し、外部からの物品10を移載する、または、外部へ物品10を移載する場合にコントローラにより制御され、第1搬送台車210の移載部212を駆動させる。
移載用コンベア214は、2次側回転子213により、ベルト215を介して交差方向に駆動される。移載用コンベア214は、例えば、Y軸方向に駆動されるベルトコンベアであり、第1搬送台車210の上面に配置される。つまり、移載用コンベア214は、第1搬送台車210の、物品10の載置面210aを構成し、Y軸方向に駆動されることで、Y軸方向の外側からの物品10を第1搬送台車210の上面(つまり移載用コンベア214の上面)に移載したり、第1搬送台車210の上面に載置されている物品10を当該上面からY軸方向の外側へ移載したりする。移載用コンベア214は、ベルトコンベアに限らずに、ローラコンベアであってもよい。
ベルト215は、2次側回転子213の回転軸と、移載用コンベア214を駆動するための回転軸とを接続し、2次側回転子213の回転軸からの回転を移載用コンベア214を駆動するための回転軸へ伝える動力伝達用のベルトである。ベルト215は、例えば、ゴムベルトである。ベルト215は、ゴムベルトに限らずに、チェーンであってもよい。
被検知部216は、例えば、永久磁石であり、位置センサ140により検知されるための部材である。被検知部216は、永久磁石でなくてもよく、位置センサ140がレーザ光や超音波、カメラにより撮像された画像を用いるセンサである場合には、第1搬送台車210の車体そのものであってもよい。
第2搬送台車220は、2次側可動子221と、移載部222と、被検知部226と、基台となるフレーム227と、フレーム227に設けられた走行用のローラ228とを有する。
2次側可動子221は、2次側可動子211と同様の構成である。
移載部222は、移載部212と同様の構成である。つまり、移載部222が有する2次側回転子223、移載用コンベア224およびベルト225は、それぞれ、2次側回転子213、移載用コンベア214およびベルト215と同様の構成である。
また、被検知部226、フレーム227およびローラ228は、それぞれ、被検知部216、フレーム217およびローラ218と同様の構成である。
図3は、実施の形態1における物品搬送装置の機能的な構成を示すブロック図である。
物品搬送装置100は、コントローラ300と、1次側固定子群120と、動力源130と、位置センサ140と、第1搬送台車210とを備える。
1次側固定子群120、動力源130、位置センサ140および第1搬送台車210(第2搬送台車220)については、図1および図2を用いて説明したため、説明を省略する。つまり、ここでは、コントローラ300のみについて説明する。なお、図3では、図示していないが、第2搬送台車220も第1搬送台車210と同様に機能する。
コントローラ300は、1次側固定子群120および第1搬送台車210の2次側可動子211により構成される地上1次リニアモータシステムの動作を制御する。コントローラ300は、具体的には、第1搬送台車210および第2搬送台車220の一方を停止している間に、他方を移動させる制御を行う。コントローラ300は、例えば、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれを、移載区間R11に停止させた状態で、搬送装置400との間で移載部212、222を介して物品を移載する。
また、コントローラ300は、1次側固定子群120を制御することで、第1搬送台車210および第2搬送台車220を同期して走行させてもよい。
コントローラ300は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセッサ、および、所定のプログラムを記憶しているメモリなどにより構成される。また、コントローラ300は、専用回路により構成されてもよい。
次に、所定の経路に沿って配置される走行レール110の詳細について図4〜図7を用いて説明する。
図4は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールをY軸方向側から見た図である。図5は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールを図4とは別のタイミングにおいてY軸方向側から見た図である。図6は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールのX軸方向プラス側の端部の構成を説明するための概略斜視図である。図7は、実施の形態1における物品搬送装置の走行レールのX軸方向マイナス側の端部の構成を説明するための概略斜視図である。
なお、図4〜図7では、走行レール110のうちのY軸方向マイナス側の構成のみを図示しており、Y軸方向プラス側の構成は省略している。走行レール110は、X軸方向またはZ軸方向から見た場合、Y軸方向プラスマイナスで対称となるように構成されている。
図4〜図7に示すように、所定の経路は、上下方向(Z軸方向)において互いに対向する一対の直線区間R1、R3と、一対の直線区間R1、R3の両端を接続する一対の連結区間R2、R4とを有する無端状の経路である。1次側固定子群120は、所定の経路のうち、一対の直線区間R1、R3に沿って配置されている。具体的には、1次側固定子群120は、上側の直線区間R1のうち、上側の直線区間R1の前後における、第1搬送台車210の前後方向の幅分の区間を除く区間に配置される。つまり、1次側固定子群120は、上側の直線区間R1の最初の位置および最後の位置に第1搬送台車210が位置する場合、第1搬送台車210が位置する区間には配置されていない。一方で、1次側固定子群120は、下側の直線区間R3の全体に亘って配置されている。
一対の連結区間R2、R4のうちで第1搬送台車210および第2搬送台車220が下側へ向かって走行する連結区間R2は、湾曲した第1湾曲区間である。同様に、一対の連結区間R2、R4のうちで第1搬送台車210および第2搬送台車220が上側へ向かって走行する連結区間R4は、湾曲した第2湾曲区間である。
走行レール110は、一対の直線区間R1、R3に配置される直線レール111、113と、一対の連結区間R2、R4に配置される第1湾曲レール112および第2湾曲レール114とを有する。一対の直線区間R1、R3は、それぞれ、上下方向の高さが互いに異なる位置に配置されている第1区間および第2区間である。
一対の連結区間R2、R4は、一対の直線区間R1、R3での第1搬送台車210および第2搬送台車220の走行方向の前後に所定の間隔を空けて並行し、それぞれが第1搬送台車210および第2搬送台車220の走行方向の前後に配置される第1ローラ218aおよび第2ローラ218bに対応する2列の経路R2a、R2b、R4a、R4bにより構成される。第1ローラ218aは、第1搬送台車210の前輪であり、第2ローラ218bは、第1搬送台車210の後輪である。なお、本実施の形態では、上側の直線区間R1を走行する方向を基準として、走行方向の順方向を前側とし、逆方向を後側とする。
第1湾曲レール112は、第1湾曲区間における2列の経路R2a、R2bに沿って配置される2本の第1湾曲レール112a、112bにより構成される。2本の第1湾曲レール112a、112bは、互いのX軸方向の間隔が所定の間隔となるように配置されている。同様に、第2湾曲レール114は、第2湾曲区間における2列の経路R4a、R4bに沿って配置される2本の第2湾曲レール114a、114bにより構成される。2本の第2湾曲レール114a、114bは、互いのX軸方向の間隔が所定の間隔となるように配置されている。
また、走行レール110は、図6および図7に示すように、第1搬送台車210および第2搬送台車220の幅方向(Y軸方向)の外側に配置される外側経路と、内側に配置される内側経路とを有する。
外側経路は、図6および図7における疎のドットのハッチングで示すように、第1搬送台車210の第1ローラ218aにより走行されるレールにより構成される。具体的には、外側経路は、第1直線レール111a、第1湾曲レール112a、第2直線レール113aおよび第2湾曲レール114aにより構成される。
内側経路は、図6および図7における密のドットのハッチングで示すように、第1搬送台車210の第2ローラ218bにより走行されるレールにより構成される。具体的には、内側経路は、第1直線レール111b、第1湾曲レール112b、第2直線レール113bおよび第2湾曲レール114bにより構成される。
外側経路は、内側経路よりもY軸方向の間隔が大きく構成されている。また、第1搬送台車210の第1ローラ218aは、第1搬送台車210の第2ローラ218bよりも外側に向かって長い形状を有する。つまり、第1ローラ218aは、内側経路の間隔よりも大きい間隔で配置され、かつ、外側経路の間隔に対応した間隔で配置されている。このため、第1ローラ218aは、外側経路を構成する第1直線レール111a、第1湾曲レール112a、第2直線レール113aおよび第2湾曲レール114a上を走行し、内側経路を構成する第1直線レール111b、第1湾曲レール112b、第2直線レール113bおよび第2湾曲レール114b上を走行しない。
一方で、第1搬送台車210の第2ローラ218bは、外側経路の間隔よりも小さい間隔で配置され、かつ、内側経路の間隔に対応した間隔で配置されている。このため、第2ローラ218bは、内側経路を構成する第1直線レール111b、第1湾曲レール112b、第2直線レール113bおよび第2湾曲レール114b上を走行し、外側経路を構成する第1直線レール111a、第1湾曲レール112a、第2直線レール113aおよび第2湾曲レール114a上を走行しない。
連結区間R2では、外側経路を構成し、かつ、第1ローラ218aにより走行される第1湾曲レール112aと、内側経路を構成し、かつ、第2ローラ218bにより走行される第1湾曲レール112bとがX軸方向に所定の間隔を空けて配置されている。このため、第1搬送台車210は、2本の第1湾曲レール112a、112b上を、第1搬送台車210の載置面210aを上方に向けたまま当該第1搬送台車210への重力により走行する。なお、第2搬送台車220も第1搬送台車210と同様の構成を有するため、上記と同様のことが言える。
また、連結区間R2の第1湾曲レール112bの下部には、第1可動レール115が配置されている。第1可動レール115は、X軸方向プラス側の端部を起点としてY軸方向に平行な回転軸でX軸方向マイナス側の端部がZ軸方向プラス側に回転可能に構成されている。第1可動レール115は、第1搬送台車210の第2ローラ218bにより走行される位置であって、第1ローラ218aの走行経路と干渉する位置に配置されている。このため、第1可動レール115は、図5に示すように、第2ローラ218bが走行した後のタイミングで第1ローラ218aと衝突する位置に配置されているが、第1ローラ218aに衝突された場合に、X軸方向マイナス側の端部がZ軸方向プラス側に回転するため、第1ローラ218aの走行の邪魔になりにくい構成となっている。なお、第1ローラ218aが通過すれば、第1可動レール115は、元の位置に戻る。
連結区間R4では、外側経路を構成し、かつ、第1ローラ218aにより走行される第2湾曲レール114aと、内側経路を構成し、かつ、第2ローラ218bにより走行される第2湾曲レール114bとがX軸方向に所定の間隔を空けて配置されている。また、連結区間R4では、物品搬送装置100は、さらに、回転機構150a、150bと、回転モータ152とを備えていてもよい。回転モータ152は、例えば、回転機構150aの回転軸と同軸上に設けられ、回転機構150aを回転させる。また、回転機構150a、150bの回転軸は、ベルト153により動力が伝達可能な状態で接続されている。このため、回転機構150bは、回転モータ152の回転をベルト153を介して受けることで回転する。よって、回転機構150a、150bは、同期して回転する。このように、回転モータ152は、回転機構150a、150bを回転させる。
回転機構150a、150bは、それぞれ、連結区間R4上に突出する凸部151a、151bを有する。回転機構150a、150bは、それぞれ、回転することで凸部151aが第1搬送台車210の第1ローラ218aおよび第2ローラ218bを移動させる。これにより、回転機構150a、150bは、第2湾曲レール114a、114b上で第1搬送台車210を、第1搬送台車210の載置面210aを上方に向けたまま移動させる。
なお、物品搬送装置100は、回転機構150a、150bを同期して回転させる回転モータ152が設けられるとしたが、回転機構150a、150bのそれぞれに独立して設けられ、回転機構150a、150bのそれぞれを回転させる2つのモータが設けられる構成としてもよい。
また、連結区間R4の第2湾曲レール114aの上部には、第2可動レール116が配置されている。第2可動レール116は、X軸方向マイナス側の端部を起点としてY軸方向に平行な回転軸でX軸方向プラス側の端部がZ軸方向プラス側に回転可能に構成されている。第2可動レール116は、第1搬送台車210の第2ローラ218bにより走行される位置であって、第1ローラ218aの走行経路と干渉する位置に配置されている。このため、第2可動レール116は、図5に示すように、第2ローラ218bが走行した後のタイミングで第1ローラ218aと衝突する位置に配置されているが、第1ローラ218aに衝突された場合に、X軸方向マイナス側の端部がZ軸方向プラス側に回転するため、第1ローラ218aの走行の邪魔になりにくい構成となっている。なお、第1ローラ218aが通過すれば、第2可動レール116は、元の位置に戻る。
このように、第1搬送台車210および第2搬送台車220は、一対の連結区間R2、R4のそれぞれにおいて、第1搬送台車210および第2搬送台車220が有する物品の載置面210aを反転させることなく移動する。また、第1搬送台車210および第2搬送台車220は、載置面210aを上方に向けたまま上側の直線区間R1も、下側の直線区間R3も走行可能であるため、一対の直線区間R1、R3のそれぞれにおいて物品を搬送する。
[実施の形態1の効果など]
本実施の形態に係る物品搬送装置100によれば、第1搬送台車210は、一対の連結区間のそれぞれにおいて、載置面210aを反転させることなく移動できるため、一対の直線区間R1、R3のうちのいずれの直線区間においても載置面210aを上方に向けたまま走行することができる。このため、第1搬送台車210は、一対の直線区間R1、R3のそれぞれにおいて物品10を搬送することができる。よって、物品搬送装置100は、第1搬送台車210が走行する経路を、物品10を搬送する経路として効果的に活用できる。
また、物品搬送装置100において、一対の連結区間R2、R4は、一対の直線区間R1、R3での走行方向の前後に所定の間隔を空けて並行し、それぞれが第1搬送台車210の走行方向前後に配置される第1ローラ218aおよび第2ローラ218bに対応する2列の経路R2a、R2b、R4a、R4bにより構成される。このため、第1搬送台車210は、載置面210aを上方に向けたまま一対の連結区間R2、R4を移動できる。
また、物品搬送装置100において、一対の連結区間R2、R4のうちで第1搬送台車210が下側へ向かって走行する連結区間R2は、湾曲した第1湾曲区間である。また、走行レール110は、第1湾曲区間における2列の経路R2a、R2bに沿って配置される2本の第1湾曲レール112a、112bを有する。そして、第1搬送台車210は、2本の第1湾曲レール112a、112b上を、第1搬送台車210の載置面210aを上方に向けたまま第1搬送台車210への重力により走行する。このため、上側の直線区間R1から下側の直線区間R3に接続している第1湾曲区間では、第1搬送台車210の走行に係る動力源を搭載する必要が無い。これにより、走行レール110の構成を簡易にできる。
また、物品搬送装置100において、一対の連結区間R2、R4のうちで第1搬送台車210が上側へ向かって走行する連結区間R4は、湾曲した第2湾曲区間である。また、走行レール110は、第2湾曲区間における2列の経路R4a、R4bに沿って配置される2本の第2湾曲レール114a、114bを有する。そして、物品搬送装置100は、さらに、2つの回転機構150a、150bと、回転モータ152とを備える。2つの回転機構150a、150bは、回転することで、2本の第2湾曲レール114a、114bのそれぞれにおいて第1搬送台車210を、第1搬送台車210の載置面210aを上方に向けたまま移動させる。回転モータ152は、2つの回転機構150a、150bを同期して回転させる。このため、上側へ向かって走行する連結区間R4であっても第1搬送台車210を載置面210aを上方に向けたまま走行させることが容易にできる。
また、本実施の形態に係る物品搬送装置100によれば、第1搬送台車210および第2搬送台車220の動作を個別に制御するため、各物品10の移載のタイミングに応じて、物品10の移載場所に各搬送台車210、220を移動させることができる。このため、物品10を所定の経路上に搬送可能な物品搬送装置100において、所定の経路の側方の搬送装置400や仕分け用などとの間で物品を移載することを十分に効率よく行うことができる。
また、物品搬送装置100において、さらに、地上1次リニアモータシステムの動作を制御するコントローラ300を備える。コントローラ300は、第1搬送台車210および第2搬送台車220の一方を停止している間に、他方を移動させる。
このため、物品10の移載のタイミングに応じて、第1搬送台車210および第2搬送台車220のいずれかを停止させることができる。これにより、所定の経路の側方の搬送装置400や仕分け用シュートなどとの間で物品10を移載することを十分に効率よく行うことができる。
また、物品搬送装置100において、走行レール110は、物品10を搬送する搬送装置400の搬送経路410と交差し、搬送装置400との間で物品10を移載する移載区間R11を含む。コントローラ300は、第1搬送台車210及び第2搬送台車220のそれぞれを、移載区間R11に停止させた状態で、搬送装置400との間で移載部212、222を介して物品10を移載する。
このため、搬送装置400による物品10の搬送のタイミングに応じて、第1搬送台車210および第2搬送台車220のうちの搬送のタイミングに対応する搬送台車を移載区間R11に停止させることができる。このため、搬送装置400との間で物品を移載することを十分に効率よく行うことができる。
また、物品搬送装置100において、コントローラ300は、第1搬送台車210及び第2搬送台車220を同期して走行させる。このため、第1搬送台車210及び第2搬送台車220を効率よく移動させることができる。
また、物品搬送装置100において、移載部212、222は、第1搬送台車210または第2搬送台車220の走行方向に沿って延びる回転軸により回転する2次側回転子213と、2次側回転子213により交差方向に駆動される移載用コンベア214とを有する。動力源130は、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれの走行時において、当該搬送台車210、220が有する2次側回転子213、223が通過する領域のうち、当該領域を囲う位置に配置された、断面が略C字形状の1次側固定子131により構成される。2次側回転子213は、動力源130の1次側固定子131からの磁気作用による磁力を受けることで回転し、移載用コンベア214を駆動する。
これによれば、動力源130は、第1搬送台車210および第2搬送台車220とは非接触で配置され、磁気作用により移載部212、222に対して力を作用させる。このように、第1搬送台車210および第2搬送台車220は、走行に係る動力も、移載に係る動力も搭載されておらず、いずれも磁気作用によるため、第1搬送台車210および第2搬送台車220の構成を簡易にできる。
なお、上記実施の形態1において、第1搬送台車210について説明している箇所については、第2搬送台車220も第1搬送台車210と同様の構成を有するため、同様のことが言える。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図8は、実施の形態2における物品搬送装置の走行レールをY軸方向側から見た図である。図9は、実施の形態2における物品搬送装置の走行レールを図4とは別のタイミングにおいてY軸方向側から見た図である。
図8および図9に示すように、実施の形態2に係る物品搬送装置100Aでは、実施の形態1に係る物品搬送装置100と比較して、連結区間R2A、R4Aに垂直コンベア160a、160bが配置されている点が異なる。また、物品搬送装置100Aは、さらに、上側の直線区間R1Aの第1搬送台車210の走行方向における後端側に配置され、走行方向に向かって走行させるための力を第1搬送台車210に付与する力付与部として機能する押し出し機構170を備える点が異なる。押し出し機構170は、上側の直線区間R1Aの、第1搬送台車210の走行方向における後端側の区間において、第1搬送台車210の後側を走行方向に向けて押し出す機構である。押し出し機構170は、第1搬送台車210が連結区間R4Aから上側の直線区間R1Aに進入したときに駆動され、図9に示すように走行方向側に延びることで第1搬送台車210を走行方向側に押し出す。押し出し機構170は、例えば、ガスシリンダ、油圧シリンダ、電動シリンダなどにより構成される。
また、物品搬送装置100Aは、下側の直線区間R3Aの第1搬送台車210の走行方向における後端側に配置される1次側固定子群120を、走行方向に向かって走行させるための力を第1搬送台車210に付与する力付与部として備えていてもよい。
1次側固定子群120は、上側の直線区間R1Aでは、実施の形態1と同様に、上側の直線区間R1Aの前後における、第1搬送台車210の前後方向の幅分の区間を除く区間に配置される。また、1次側固定子群120は、下側の直線区間R3Aでは、実施の形態1と異なり、下側の直線区間R3Aの走行方向前側における、第1搬送台車210の前後方向の幅分の区間を除く区間に配置される。なお、1次側固定子群120は、下側の直線区間R3Aの全体に亘って配置されていてもよい。
連結区間R2A、R4Aは、実施の形態1と同様に、2列の経路R2Aa、R2Ab、R4Aa、R4Abにより構成される。つまり、物品搬送装置100Aは、2列の経路R2Aa、R2Ab、R4Aa、R4Ab上において、上昇または下降する垂直コンベア160a、160bを備える。
垂直コンベア160a、160bは、第1垂直コンベア160aと、第2垂直コンベア160bとにより構成される。第1垂直コンベア160aは、一対の連結区間R2A、R4Aの一方(連結区間R2A)に配置され第1搬送台車210を下降させるコンベアである。第2垂直コンベア160bは、一対の連結区間R2A、R4Aの他方(連結区間R4A)に配置され第1搬送台車210を上昇させるコンベアである。
第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bは、互いに同期して駆動される。
次に、垂直コンベア160a、160bの詳細な構成について図10を用いて説明する。
図10は、垂直コンベアをX軸方向から見た図である。
垂直コンベア160aは、複数段の一対の搬送用レール161と、一対のベルト162と、一対のジェネバ機構163と、一対の伝達ベルト164と、回転モータ165と、一対のプーリ166とを有する。
一対の搬送用レール161は、Z軸方向に複数段配置され、走行レール110Aの一対の直線区間R1A、R3Aのそれぞれの延長線上の位置に停止するX軸方向に長尺状でY軸方向に対向するレールである。一対の搬送用レール161は、第1搬送台車210または第2搬送台車220を載せた状態で上下方向に移動することで、第1搬送台車210または第2搬送台車220を上昇させたり下降させたりすることができる。このため、一対の搬送用レール161は、垂直方向に同期した状態で、互いに同じ高さで移動する。
一対のベルト162は、X軸方向周りに無端状(長円形状)に形成され、その外表面側に搬送用レール161が無端状の径方向に並んで所定の間隔で配置されている。一対のベルト162は、Y軸方向の内側が上昇したり下降したりするように駆動することで、一対の搬送用レール161を上昇させたり下降させたりする。
ジェネバ機構163は、一対のベルト162に対して、当該一対のベルト162の無端状の径方向に並んで所定の間隔で配置されている一対の搬送用レール161を、走行レール110Aの一対の直線区間R1A、R3Aのそれぞれの延長線上の位置に所定期間だけ停止させるための機構である。ジェネバ機構163は、ピンが設けられた原動車163aと、原動車163aのピンに入り込まれるスロットが形成された従動車163bとを有する。ジェネバ機構163は、原動車163aが回転し続ける一方で、原動車163aのピンと、従動車163bのスロットとの構成により従動車163bが所定の角度だけ回転し、その後に所定期間だけ停止する間欠運転を行う。従動車163bには、一対のベルト162を駆動するために、一対のベルト162が掛けられている。これにより、一対のベルト162は、間欠運転を行う。つまり、垂直コンベア160a、160bは、停止および移動を所定周期で繰り返す間欠運転を行う。
なお、従動車163bが所定の角度だけ回転することで、走行レール110Aの一対の直線区間R1A、R3Aのそれぞれの延長線上の位置に停止している一対の搬送用レール161が上昇または下降し、次の段の一対の搬送用レール161が走行レール110Aの一対の直線区間R1A、R3Aのそれぞれの延長線上の位置に移動する。つまり、従動車163bが所定の角度だけ回転すれば、一対のベルト162は、所定の間隔だけ移動する。従動車163bのベルト162が掛けられている部位の周方向における、所定の角度分の距離は、所定の間隔と略等しい。
従動車163bが所定の角度だけ回転した後、従動車163bが所定期間停止するため、当該次の一対の搬送用レール161は、走行レール110Aの一対の直線区間R1A、R3Aのそれぞれの延長線上の位置で所定期間停止する。
一対の伝達ベルト164は、それぞれ、一対のジェネバ機構163の原動車163aに掛けられており、回転モータ165による回転を一対のジェネバ機構163の原動車163aに伝える。
回転モータ165は、一対のプーリ166の一方の回転軸と同軸となるように取り付けられ、当該一方のプーリ166を回転させる。なお、回転モータ165は、物品搬送装置100Aが動作している間は、回転し続ける。つまり、第1垂直コンベア160aは、ジェネバ機構163を介して回転モータ165で駆動されることにより、一対の搬送用レール161の間欠運転を行う。
回転モータ165は、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bに共通して設けられてもよい。つまり、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bは、1台の回転モータで同期して駆動されてもよい。
一対のプーリ166は、他方のプーリ166が一方のプーリ166の回転を受けて一方のプーリ166とは反対の回転方向に回転する。これにより、一対の伝達ベルト164は、互いに反対の回転方向に回転し、一対のジェネバ機構163は、互いに反対の回転方向に回転し、一対のベルト162は、互いに反対の回転方向に回転する。このため、一対の搬送用レール161は、互いに同じ方向(上方向または下方向)に移動する。
[実施の形態2の効果など]
本実施の形態に係る物品搬送装置100Aによれば、さらに、一対の直線区間R1A、R3Aの、第1搬送台車210の走行方向における後端側に配置され、走行方向に向かって走行させるための力を第1搬送台車210に付与する力付与部としての押し出し機構170、1次側固定子群120を備える。
このため、一対の直線区間R1Aのうちの後端側の区間(第1搬送台車210が走行し始める最初の区間)であっても、第1搬送台車210を走行方向に向けて走行させることができる。上側の直線区間R1Aでは、後端側の区間に押し出し機構170が配置されているため、力付与部を容易に構成できる。また、下側の直線区間R3Aでは、後端側の区間に1次側固定子群120が配置されているため、第1搬送台車210を当該区間において走行方向に向けて加速することが容易にできる。
また、物品搬送装置100Aは、さらに、一対の連結区間R2A、R4A上において、上昇または下降する垂直コンベア160a、160bを備える。このため、物品搬送装置100Aの構成を、一対の連結区間R2A、R4Aにおいて、走行方向に幅を取らないコンパクトな構成とすることができる。
また、物品搬送装置100Aにおいて、垂直コンベア160a、160bは、一対の連結区間R2A、R4Aの一方(連結区間R2A)に配置され第1搬送台車210を下降させる第1垂直コンベア160aと、一対の連結区間R2A、R4Aの他方(連結区間R4A)に配置され第1搬送台車210を上昇させる第2垂直コンベア160bとにより構成される。そして、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bは、互いに同期して駆動される。
このため、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bへ第1搬送台車210を進入させるタイミングと、第1搬送台車210を第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bから一対の直線区間R1A、R3Aへ走行させるタイミングとを第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bで合わせることができる。よって、第1搬送台車210を走行させる制御において、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bに対する第1搬送台車210の出退の制御を容易に行うことができる。
また、物品搬送装置100Aにおいて、第1垂直コンベア160aおよび第2垂直コンベア160bは、1台の回転モータ165で同期して駆動される。このため、垂直コンベア160a、160bの構成をコンパクトにすることができる。
また、物品搬送装置100Aにおいて、垂直コンベア160a、160bは、停止および移動を所定周期で繰り返す間欠運転を行う。このため、垂直コンベア160a、160bが停止している間に、第1搬送台車210を垂直コンベア160a、160bが有する搬送用レール161に乗せたり、搬送用レール161から降ろしたりすることが容易にできる。
また、物品搬送装置100Aにおいて、垂直コンベア160a、160bは、ジェネバ機構163を介して回転モータ165で駆動されることにより、間欠運転を行う。このため、垂直コンベア160a、160bの間欠運転を容易に実現できる。
なお、実施の形態2において、第1搬送台車210について説明している箇所については、第2搬送台車220も第1搬送台車210と同様の構成を有するため、同様のことが言える。
[実施の形態2の変形例]
(変形例1)
実施の形態2に係る物品搬送装置100Aによれば、上側の直線区間R1Aのうちの後端側の区間に配置される力付与部として、押し出し機構170を採用しているがこれに限らない。例えば、上側の直線区間R1Aのうちの後端側の区間に配置される力付与部として、引き寄せ機構を採用してもよい。
この場合、第1搬送台車は、走行方向の前端に永久磁石または磁性体を有する。
引き寄せ機構は、上側の直線区間R1Aの、第1搬送台車の走行方向における後端側の区間において、第1搬送台車が有する永久磁石または磁性体と磁気結合することで、第1搬送台車を走行方向に向けて引き寄せる。このため、力付与部を1対の連結区間R2A、R4Aの内側に配置することができ、物品搬送装置100Aの構成をコンパクトにすることができる。このため、引き寄せ機構を容易に構成できる。
なお、引き寄せ機構は、第1永久磁石と磁気結合する第2永久磁石と、第2永久磁石を走行方向に移動させる駆動部とにより実現してもよい。
また、引き寄せ機構は、第2永久磁石の代わりにソレノイドを有してもよい。このため、引き寄せ機構の引き寄せる力のオンオフを容易に切り替えることができる。
また、例えば、上側の直線区間R1Aのうちの後端側の区間に配置される力付与部として、摩擦ベルト機構を採用してもよい。摩擦ベルト機構は、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれについて、当該搬送台車が有する載置面に接触して、走行方向の摩擦力を当該搬送台車に付与する機構である。このため、第1搬送台車210および第2搬送台車220が続いている場合であっても、時間を空けることなく連続して力を付与することができる。
(変形例2)
実施の形態2に係る物品搬送装置100Aによれば、2列の経路R2Aa、R2Ab、R4Aa、R4Ab上において、上昇または下降する垂直コンベア160a、160bを備える構成としたが、これに限らない。例えば、垂直コンベア160a、160bの代わりに、上下方向に往復動するリフターを備える構成を採用してもよい。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
図11は、実施の形態3における物品搬送装置の構成を説明するための斜視図である。図12は、実施の形態3における物品搬送装置を搬送台車の走行方向から見た概略図である。
物品搬送装置100Bは、図11および図12に示すように、走行レール110Bと、1次側固定子群120Bと、第1搬送台車210Bおよび第2搬送台車220Bと、を備える。
物品搬送装置100Bは、実施の形態1における物品搬送装置100と比較して、1次側固定子群120Bおよび2次側可動子211Bの構成が異なる。具体的には、1次側固定子群120Bは、垂直方向(Z軸方向)に延びる形状(つまり、X−Z平面に平行な形状)の1次側固定子群120と比較して、水平方向(Y軸方向)に延びる形状(つまり、X−Y平面に平行な形状)である点が異なる。2次側可動子211Bは、水平方向に延びる1次側固定子群120Bに対向するため、水平方向に沿う形状を有する。
また、物品搬送装置100Bは、実施の形態1における物品搬送装置100と比較して、動力源130Bおよび移載部212Bの構成が異なる。具体的には、1次側固定子131Bは、第1搬送台車210Bの走行方向(X軸方向)周りの約270度の範囲を囲う形状を有する。言い換えると、1次側固定子131Bは、円筒形状の側面のうち、約90度の範囲に相当する一部の側面が取り除かれた形状を有する。1次側固定子131Bは、円筒形状の取り除かれた形状がY軸方向プラス側を向く向きで配置されている。
このため、第1搬送台車210Bが有する2次側回転子213Bは、フレーム217BのZ軸方向マイナス側に延び、かつ、Z軸方向マイナス側の端部からY軸方向マイナス側に延びる支持部材219Bの先端に設けられている。支持部材219Bは、X軸方向から見た場合、L字形の形状を有する。
また、ベルト215Bは、X軸方向から見た場合において、第1搬送台車210Bが有するフレーム217Bおよび支持部材219Bの位置に沿うように、環状の形状で配置されている。ベルト215Bの環状の形状は、フレーム217Bおよび支持部材219BのX軸方向の端面に設けられている複数のプーリにベルト215Bが架けられることにより形成されている。このため、ベルト215Bの配置によって生じるデッドスペースを小さくすることができる。また、ベルト215Bが、フレーム217Bを略垂直に貫通しているため、フレーム217Bを貫通するための開口の大きさを小さくできる。このため、フレーム217Bの内部に異物が侵入することを抑制することができる。
また、第1搬送台車210Bは、実施の形態1の第1搬送台車210と同様に、フレーム217Bに設けられた走行用のローラ218Bを有する。
第2搬送台車220Bは、2次側可動子221Bと、移載部222Bと、基台となるフレーム227Bと、フレーム227に設けられた走行用のローラ228Bとを有する。
2次側可動子221Bは、2次側可動子211Bと同様の構成である。
移載部222Bは、移載部212Bと同様の構成である。つまり、移載部222Bが有する2次側回転子223B、移載用コンベア224Bおよびベルト225Bは、それぞれ、2次側回転子213B、移載用コンベア214Bおよびベルト215Bと同様の構成である。
また、フレーム227Bおよびローラ228Bは、それぞれ、フレーム217Bおよびローラ218Bと同様の構成である。
(他の実施の形態)
上記実施の形態1〜3では、第1搬送台車210および第2搬送台車220が走行レール110上を、地上1次リニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行するとしたが、これに限らない。例えば、図13に示すように、第1搬送台車210Cおよび第2搬送台車220Cが走行レール110上を、地上2次リニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行する構成の物品搬送装置100Cを採用してもよい。図13は、他の実施の形態における物品搬送装置の機能的な構成を示すブロック図である。
物品搬送装置100Cでは、2次側固定子群120Cは、固定子群の一例である。2次側固定子群120Cは、所定の経路に沿って配置され、複数の永久磁石により構成される。2次側固定子群120Cは、具体的には、所定の経路に沿って、第1搬送台車210Cまたは第2搬送台車220Cが有する1次側可動子211C、221Cと対向する面で、N極と、S極とが交互に向いているように複数の永久磁石が連続配置されることにより構成されている。
第1搬送台車210Cは、1次側可動子211Cを有する。1次側可動子211Cは、走行方向に沿って長い、長尺板状の基板と、当該基板の長手方向に並んで配置される複数のコイルとにより構成される。つまり、実質的には、複数のコイルが1次側可動子211Cとして機能する。1次側可動子211Cを構成する複数のコイルは、図示しないコントローラにより個別に制御されることで、それぞれが独立して磁界を発生する。このように、1次側可動子211Cは、コントローラにより個別に制御されることで、走行レール110上に設けられた2次側固定子群120Cに磁気作用を与えて、X軸方向に力を付与して、第1搬送台車210Cおよび第2搬送台車220Cを走行レール110上で移動させる。
また、物品搬送装置100Cの動力源130Cおよび移載部212Cは、上記実施の形態1〜3の動力源130、130Bおよび移載部212、212Bにおける、1次側および2次側の関係が逆の関係の構成であってもよい。つまり、動力源130Cが2次側固定子131Cを有し、移載部212Cが1次側回転子213Cを有する構成であってもよい。
具体的には、動力源130Cは、第1搬送台車210Cの走行時において、第1搬送台車210Cが有する1次側回転子213Cが通過する略円柱状の領域うち、当該領域を囲う位置に配置された、断面が略C字形状の2次側固定子131Cにより構成される。2次側固定子131Cは、略円柱状の領域の周方向にN極と、S極とが交互に並ぶ複数の永久磁石により構成されている。また、移載部212Cが有する1次側回転子213Cは、回転軸と軸が一致する円柱形状を有し、回転軸方向から見て回転軸を中心に放射状に磁界を発生する向きで、複数のコイルが円柱形状の周方向に並んで配置されることで構成されている。1次側回転子213Cは、所定の磁界を発生させ、動力源130Cの2次側固定子131Cに作用することにより、回転軸で回転する。
なお、第1搬送台車210Cは、受電コイルを有し、送電コイルが配置された走行レール110から非接触給電されることにより、1次側可動子211Cまたは1次側回転子213Cを駆動してもよい。また、第1搬送台車210Cは、パンタグラフなどの受電端子を有し、走行レール110に沿って配置されたトロリー線から接触給電されることにより、1次側可動子211Cまたは1次側回転子213Cを駆動してもよい。また、第1搬送台車210Cは、バッテリーを有し、バッテリーから給電されることにより、1次側可動子211Cまたは1次側回転子213Cを駆動してもよい。
なお、第2搬送台車220Cは、1次側可動子221Cと、移載部222Cと、被検知部216とを有する。
1次側可動子221Cは、1次側可動子211Cと同様の構成である。
移載部222Cは、移載部212Cと同様の構成である。つまり、移載部222Cが有する1次側回転子223Cは、1次側回転子213Cと同様の構成である。
また、上記実施の形態1および2では、走行レールは、無端状の経路として、長円形状や矩形状などの環状の経路を構成するとしたが、環状の経路に限らずに、8の字状の経路や、θ字状の経路を構成していてもよい。つまり、走行レールは、一部に環状の経路を有する経路を構成していてもよい。
また、上記実施の形態1および2では、第1区間および第2区間としての一対の直線区間R1、R3(R1A、R3A)は、上下方向において対向するとしたが、必ずしも上下方向において対向していなくてもよい。つまり、第1区間および第2区間は、それぞれを構成する、第1直線レール111および第2直線レール113が配置されている高さが互いに異なっていればよい。また、第1区間および第2区間は、一対の直線区間R1、R3であるとしたが、それぞれが水平方向または上下方向に曲がっており、上下方向における高さが互いに異なる位置に配置される一対の曲線区間を採用してもよい。つまり、第1区間および第2区間は、曲線区間により構成されていてもよい。また、第1区間および第2区間は、直線区間および曲線区間の組合せにより構成されていてもよい。
また、上記実施の形態1および2では、特に言及していないが、一対の連結区間は、曲線区間を含んでいてもよい。ここで言う曲線区間とは、上下方向に対して曲がっている区間であってもよいし、水平方向に対して曲がっている区間であってもよいし、上下方向または水平方向に対して傾いている方向に対して曲がっている区間であってもよい。
また、上記実施の形態1および2では、特に言及していないが、物品搬送装置100、100Aは、1次側固定子群120が配置される走行レール110と所定の経路の方向に並んで配置され、第1搬送台車210および第2搬送台車220を搬送する搬送用コンベアをさらに備える構成であってもよい。つまり、第1搬送台車210および第2搬送台車220が走行する所定の経路は、走行レールおよび走行レールの間に配置された搬送用コンベアにより構成されていてもよい。
このため、第1搬送台車210および第2搬送台車220のそれぞれについて、個別に走行速度を変化させる必要が無い区間では、搬送用コンベアにより定速で所定の経路上を移動させることができる。つまり、個別に走行速度を変化させる必要が無い区間の構成を簡易にできる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る物品搬送装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、搬送台車が走行する経路を、物品を搬送する経路として十分に活用できる物品搬送装置などとして有用である。
10 物品
100、100A、100B、100C 物品搬送装置
110、110A、110B 走行レール
111、111a、111b 第1直線レール
112、112a、112b 第1湾曲レール
113、113a、113b 第2直線レール
114、114a、114b 第2湾曲レール
115、116 可動レール
120、120B 1次側固定子群
120C 2次側固定子群
130、130C 動力源
131 1次側固定子
131C 2次側固定子
140 位置センサ
150a、150b 回転機構
151a、151b 凸部
152 回転モータ
153 ベルト
160a、160b 垂直コンベア
161 搬送用レール
162 ベルト
163 ジェネバ機構
163a 原動車
163b 従動車
164 伝達ベルト
165 回転モータ
166 プーリ
170 押し出し機構
210、210B、210C 第1搬送台車
210a 載置面
211、211B 2次側可動子
211C 1次側可動子
212、212B、212C 移載部
213、213B 2次側回転子
213C 1次側回転子
214、214B 移載用コンベア
215、215B ベルト
216 被検知部
217、217B フレーム
218、218B ローラ
218a 第1ローラ
218b 第2ローラ
219B 支持部材
220、220B、220C 第2搬送台車
300 コントローラ
400 搬送装置
410 搬送経路

Claims (18)

  1. 物品を移載可能な物品搬送装置であって、
    上下方向の高さが互いに異なる位置に配置される第1区間および第2区間と、前記第1区間および前記第2区間の両端を接続する一対の連結区間とを有する無端状の経路上の少なくとも一部に沿って配置される走行レールと、
    前記第1区間および前記第2区間の少なくとも一方に沿って配置される固定子群と、
    前記第1区間および前記第2区間の少なくとも一方に配置された前記固定子群からの磁気作用を受ける可動子を有し、前記可動子が前記磁気作用を受けて前記走行レール上を走行することで物品を搬送する第1搬送台車及び第2搬送台車と、を備え、
    前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車のそれぞれは、
    前記固定子群および前記可動子により構成されるリニアモータシステムによって、個別に停止または加減速可能に走行し、
    前記一対の連結区間のそれぞれにおいて、前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車が有する物品の載置面を反転させることなく移動し、
    前記第1区間および前記第2区間のそれぞれにおいて物品を搬送する
    物品搬送装置。
  2. 前記第1区間および前記第2区間のそれぞれは、直線区間により構成され、互いに上下方向に対向して配置されている
    請求項1に記載の物品搬送装置。
  3. さらに、
    前記第1区間および前記第2区間のそれぞれの、前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車の走行方向における後端側に配置され、前記走行方向に向かって走行させるための力を、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車に付与する力付与部を備える
    請求項2に記載の物品搬送装置。
  4. 前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの下側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側に配置される前記固定子群である
    請求項3に記載の物品搬送装置。
  5. 前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの上側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側の区間において、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の後側を前記走行方向に向けて押し出す押し出し機構である
    請求項3または4に記載の物品搬送装置。
  6. 前記第1搬送台車および前記第2搬送台車は、走行方向の前端に第1永久磁石または磁性体を有し、
    前記力付与部は、前記第1区間および前記第2区間のうちの上側の区間の、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向における後端側の区間において、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が有する前記第1永久磁石または前記磁性体と磁気結合することで、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車を前記走行方向に向けて引き寄せる引き寄せ機構である
    請求項3または4に記載の物品搬送装置。
  7. 前記引き寄せ機構は、第2永久磁石と、前記第2永久磁石を前記走行方向に移動させる駆動部とを有する
    請求項6に記載の物品搬送装置。
  8. 前記引き寄せ機構は、ソレノイドと、前記ソレノイドを前記走行方向に移動させる駆動部とを有する
    請求項6に記載の物品搬送装置。
  9. 前記力付与部は、前記第1搬送台車および前記第2搬送台車のそれぞれについて、当該搬送台車が有する前記載置面に接触して、前記走行方向の摩擦力を当該搬送台車に付与する摩擦ベルト機構である
    請求項3に記載の物品搬送装置。
  10. 前記一対の連結区間は、前記第1区間および前記第2区間での走行方向の前後に所定の間隔を空けて並行し、それぞれが前記第1搬送台車および前記第2搬送台車の走行方向前後に配置される前輪および後輪に対応する2列の経路により構成される
    請求項1から9のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
  11. 前記一対の連結区間のうちで前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が下側へ向かって走行する連結区間は、湾曲した第1湾曲区間であり、
    前記走行レールは、前記第1湾曲区間における前記2列の経路に沿って配置される2本の第1湾曲レールを有し、
    前記第1搬送台車および前記第2搬送台車のそれぞれは、前記2本の第1湾曲レール上を、当該搬送台車の載置面を上方に向けたまま当該搬送台車への重力により走行する
    請求項10に記載の物品搬送装置。
  12. 前記一対の連結区間のうちで前記第1搬送台車および前記第2搬送台車が上側へ向かって走行する連結区間は、湾曲した第2湾曲区間であり、
    前記走行レールは、前記第2湾曲区間における前記2列の経路に沿って配置される2本の第2湾曲レールを有し、
    前記物品搬送装置は、さらに、
    回転することで、前記2本の第2湾曲レールのそれぞれにおいて前記第1搬送台車または前記第2搬送台車を、当該搬送台車の載置面を上方に向けたまま移動させる2つの回転機構と、
    前記2つの回転機構を同期して回転させるモータと、を備える
    請求項10または11に記載の物品搬送装置。
  13. さらに、
    前記一対の連結区間上において、上昇または下降する垂直コンベアを備える
    請求項10に記載の物品搬送装置。
  14. 前記垂直コンベアは、前記一対の連結区間の一方に配置され前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車を下降させる第1垂直コンベアと、前記一対の連結区間の他方に配置され前記第1搬送台車及び前記第2搬送台車を上昇させる第2垂直コンベアとにより構成され、
    前記第1垂直コンベアおよび前記第2垂直コンベアは、互いに同期して駆動される
    請求項13に記載の物品搬送装置。
  15. 前記第1垂直コンベアおよび前記第2垂直コンベアは、1台の回転モータで同期して駆動される
    請求項14に記載の物品搬送装置。
  16. 前記垂直コンベアは、停止および移動を所定周期で繰り返す間欠運転を行う
    請求項13から15のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
  17. 前記垂直コンベアは、ジェネバ機構を介して回転モータで駆動されることにより、前記間欠運転を行う
    請求項16に記載の物品搬送装置。
  18. さらに、
    前記2列の経路上において、上下方向に往復動するリフターを備える
    請求項10に記載の物品搬送装置。
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