JP2018119609A - 転動部品、軸受および転動部品の製造方法 - Google Patents

転動部品、軸受および転動部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧痕の形成が抑制された転動部品および当該転動部品を用いた軸受を提供する。【解決手段】転動部品としての外輪10、内輪11、玉12は、軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上の転動部品である。外輪10、内輪11、玉12において、表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力は100MPa以上である。また、軸受1は、深溝玉軸受であって、軌道部材としての外輪10および内輪11と、複数の転動体としての玉12とを備える、複数の玉12は、外輪10および内輪11に接触し、円環状の軌道上に配置される。【選択図】図1

Description

この発明は、転動部品、軸受および転動部品の製造方法に関する。
転がり軸受(以下、軸受とも呼ぶ)では、軸受を構成する軌道輪や転動体などの部品に、転動体直径に対して1/10000以上の深さの圧痕が形成されると、軸受の円滑な回転が妨げられる。そのため、このような圧痕の発生を抑制する観点から静定格荷重という荷重の基準がある。軸受では、圧痕による回転精度や音響特性の低下を防ぐために、静定格荷重以上の荷重を負荷として与えないよう、可能な限り注意を払う必要がある。しかし、軸受の使用状況によっては転動体直径の1/10000以上の深さの圧痕が形成されてしまうことがある。
軸受に高荷重が作用することによって形成される圧痕は、接触楕円の短軸半径と同程度の深さで生じる材料の塑性変形に起因している。そのため、静定格荷重の向上(すなわち圧痕の形成の抑制)には、上記深さでの材料の塑性変形を抑制する必要がある。一方、軸受に高荷重が作用する際の接触楕円の短軸半径はmmオーダになるものもあるが、材料の表面改質によってmmオーダの深さにおける材料の改質を行う手段は限られている。
特開平11−201168号公報(以下、特許文献1とも呼ぶ)では、軸受鋼に対する浸炭窒化処理により生成する窒化物等によって、材料そのものの静的強度を向上させて耐圧痕性を向上させる方法が示されている。
特開2001−200851号(以下、特許文献2とも呼ぶ)では、浸炭焼入れした際に表層に形成される圧縮残留応力と残留オーステナイト量との制御によって圧痕形成を抑制する方法が示されている。一方、特開2008−297620号公報(以下、特許文献3とも呼ぶ)では、軸受鋼に対して2回焼入を行う焼入方法において、2回目の焼入における冷媒に水を用い、さらに当該水の流速を高めることにより焼入後の歪低減、ロックウェル硬さの向上、焼入後組織の改善等を図っている。
特開平11−201168号公報 特開2001−200851号公報 特開2008−297620号公報
上記特許文献1に開示された方法において、軸受鋼に生成できる窒化層の深さはせいぜい0.5mmが限度である。そのため、特許文献1に開示された方法では軸受の材料における深い位置での塑性変形を十分に抑制できないという問題がある。また、上記特許文献2に開示された方法については、材料として浸炭鋼を採用しなければならないという制約がある。また、上記特許文献3に開示された方法については、一度焼入をした後、さらに流水で二回目の焼入をするプロセスを前提としており、製造プロセスの複雑化、高コスト化という課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、圧痕の形成が抑制された転動部品および当該転動部品を用いた軸受を提供することである。
本開示に従った転動部品は、軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上の転動部品である。表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力は100MPa以上である。
本開示に従った軸受は、軌道部材と、複数の転動体とを備える、複数の転動体は、軌道部材に接触し、円環状の軌道上に配置される。軌道部材と転動体との少なくともいずれか1つは、上記転動部品である。
本開示に従った転動部品の製造方法は、加熱する工程と冷却する工程とを備える。加熱する工程では、成形体を、当該成形体の表面の温度がA点以上になるように加熱する。成形体は、軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上である。冷却する工程では、成形体をM点以下の温度に冷却する。冷却する工程では、成形体を流水に接触させることにより成形体を冷却する。流水の流速は3m/s以上である。
本開示によれば、圧痕の形成を抑制して静定格荷重が向上された転動部品および軸受を得ることができる。
本実施形態に係る軸受の断面模式図である。 内部相当応力の分布を示すグラフである。 図1に示した軸受の製造プロセスを説明するためのフローチャートである。 冷却工程において用いる冷却装置の構成を示す模式図である。 冷却工程におけるリング形状の成形体の冷却条件の一例を説明するための模式図である。 本実施形態に係る軸受の断面模式図である。 焼入処理におけるヒートパターンを示すグラフである。 焼戻前の残留応力分布を示すグラフである。 焼戻前後での残留応力分布を示すグラフである。 焼戻温度と残留応力との関係を示すグラフである。 試料の肉厚と残留応力との関係を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
<転動部品および軸受の構成>
図1は、本実施形態に係る軸受の断面模式図である。本実施の形態に係る軸受の一例である転がり軸受について、図1を用いて説明する。
図1を参照して、本実施の形態に係る転がり軸受の一例としての深溝玉軸受1は、外輪10と、内輪11と、複数の玉12と、保持器13とを主に備えている。外輪10は、環形状であって、内周面に外輪転走面10Aを有している。内輪11は、環形状であって、外周面に内輪転走面11Aを有している。内輪11は、内輪転走面11Aが外輪転走面10Aに対向するように外輪10の内周側に配置されている。外輪10および内輪11の外径は、たとえば150mm以下となっている。外輪10および内輪11は軸受鋼により構成されている。
玉12は、外輪10の内周面上に配置されている。玉12は、たとえば合成樹脂からなる保持器13により外輪10および内輪11の周方向に沿った円環状の軌道上において所定のピッチで並べて配置されている。玉12は、保持器13により当該軌道上を転動自在に保持されている。玉12は、玉転動面12Aを有し、当該玉転動面12Aにおいて外輪転走面10Aおよび内輪転走面11Aに接触している。玉12は軸受鋼により構成されている。このような構成により、深溝玉軸受1の外輪10および内輪11は、互いに相対的に回転可能となっている。
外輪10および内輪11の表面には、それぞれ焼入による硬化層10B、11Bが形成されている。また、玉12の表面にも焼入による硬化層12Bが形成されている。玉12の表面としての玉転動面12Aから0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力は100MPa以上となっている。また、外輪10および内輪11では、それぞれの表面としての外輪転走面10Aおよび内輪転走面11Aから0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力は100MPa以上となっている。玉12の直径は10mm以上である。また、外輪10の外輪転走面10Aから外周面までの厚みは10mm以上である。また、内輪11の内輪転走面11Aから内周面までの厚みは10mm以上である。
なお、外輪10、内輪11、玉12はそれぞれ本実施形態に係る転動部品の一例であって、JIS規格SUJ2により構成されていてもよい。また、図1に示した深溝玉軸受1では、外輪10、内輪11、玉12のそれぞれについて表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力が100MPa以上とされているが、上記外輪10、内輪11、玉12の少なくとも1つについて上記のような圧縮残留応力を有するようにしてもよい。
また、外輪10、内輪11、玉12のそれぞれについて、JIS G 0551に規定された鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法による粒度番号が9以上であってもく、10以上であってもよい。また、上記粒度番号は12未満であってもよく、11未満であってもよい。
<作用効果>
上述のように、本開示に従った転動部品の一例である外輪10、内輪11、玉12は、軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上である。さらに、外輪10、内輪11、玉12において、表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力は100MPa以上である。また、本実施形態に従った軸受としての深溝玉軸受1は、軌道部材としての外輪10および内輪11と、複数の転動体としての玉12とを備える、複数の玉12は、外輪10および内輪11に接触し、円環状の軌道上に配置される。外輪10、内輪11および玉12の少なくともいずれか1つは、上記転動部品である。このような構成により、表面から十分深い領域に圧縮残留応力が付与されているため、外輪10、内輪11、玉12において圧痕の形成が抑制される。このため、深溝玉軸受1の静定格荷重を従来より向上させることができる。
なお、ここで軸受鋼とは、JIS規格に規定される高炭素クロム軸受鋼を意味する。また、外輪10、内輪11および玉12などに代表される転動部品の厚みとは、転動部品の表面(たとえば外輪転走面10A、内輪転走面11A、または玉転動面12A)に対して交差する方向における厚みを意味する。たとえば転動部品が図1に示す玉12のように球形状であれば厚みとは球形状の玉12の直径を意味する。転動部品がたとえば円筒ころであれば、厚みとは当該円筒ころの側面間の距離を意味する。
圧縮残留応力を評価した位置を表面(たとえば外輪転走面10A、内輪転走面11A、または玉転動面12A)から0.5mmの深さとなる位置としたのは、当該位置は深溝玉軸受1に高荷重が作用する際に圧痕の形成に影響を及ぼす領域であり、当該深さの位置について圧縮残留応力を付与することが圧痕形成の抑制に効果的なためである。
また、当該位置での圧縮残留応力を100MPa以上としたのは、当該位置での圧縮残留応力の値が100MPa程度以上であれば上述した圧痕の形成を抑制する効果を確実に得られるためである。なお、当該位置での圧縮残留応力の値の下限は、150MPaでもよく、200MPaでもよく、250MPaでもよく、300MPaでもよい。また、当該圧縮残留応力の上限は、1500MPaでもよく、1400MPaでもよく、1300MPaでもよく、1000MPaでもよく、500MPaでもよい。
上記外輪10、内輪11、玉12を構成する材料はJIS規格SUJ2であってもよい。この場合、JIS規格SUJ2は軸受を構成する部材に用いられる代表的な鋼種であるため、本開示に係る外輪10、内輪11、玉12を様々な種類の軸受の鋼製部材として利用できる。
ここで、上述した本開示の作用効果について、より詳細に説明する。図2は、転動部品における内部相当応力の分布のシミュレーション結果を示すグラフである。図2の横軸は転動部品の表面からの深さ(単位:mm)を示し、縦軸は相当応力(単位:MPa)を示す。図2において、破線で示されたグラフは、転動部品の内部に圧縮残留応力が無い状態で、当該転動部品の表面に応力(Pmax)を2.0GPa印加したときの、深さ方向における相当応力の分布を示している。また、図2において実線で示されたグラフは、転動部品の内部に圧縮残留応力が存在する場合(σx=σy=−500MPa)で、当該転動部品の表面に応力(Pmax)を3.0GPa印加したときの、深さ方向における相当応力の分布を示している。なお、上記残留応力のσxおよびσyは以下のように定義される。すなわち、転動部品を中心にXYZ座標を考える。そして、上記応力(Pmax)の印加方向をZ軸とし、転動部品の転がり方向をX軸とする。また、X軸およびZ軸に直交する方向軸をY軸とする。このときに残留応力のX軸方向成分をσxとし、Y軸方向成分をσyとした。また、相当応力σeq(ミーゼス応力、あるいはフォン・ミーゼス応力とも呼ばれる)については、以下の数式(1)により定義される。
図2からわかるように、残留応力が内部に存在する場合、転動部品の表面(接触面)下に発生する相当応力の分布は変化する。すなわち、圧縮残留応力が存在する場合、図2に示すように内部の最大相当応力を低下させることができる。
一般に、焼入焼戻しした軸受鋼の降伏強度は1200MPa程度である。そのため、図2の破線のグラフに示すように、残留応力が無い場合は応力Pmaxが2GPa程度となることで、転動部品の内部の相当応力が上記降伏強度に達し、圧痕が生成し始める。一方、図2の実線のグラフで示したように、転動部品の内部に−500MPaの残留応力が存在する場合、応力Pmaxが3.0GPa以上になったときにようやく最大相当応力が約1200MPaを超える。これは、転動部品の表面に印加される応力Pmaxが3.0GPaとなるまで圧痕は形成されないことを意味している。すなわち、圧縮応力(圧縮残留応力)の付与が耐圧痕性の向上をもたらすことを示している。つまり、上述した本実施の形態に係る深溝玉軸受1のように、転動部品の例である玉12などにおいて表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力を100MPa以上とすることで、耐圧痕性を向上させることができる。
<転動部品および軸受の製造方法>
図1に示した深溝玉軸受1の製造方法を説明する。図3は、図1に示した軸受の製造プロセスを説明するためのフローチャートである。
図3に示すように、まず成形体を形成する工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、外輪10、内輪11、玉12となるべき成形体をそれぞれ形成する。この工程(S10)では、たとえばJIS規格SUJ2からなる部材を機械加工することにより、所定の形状とすることで上記成形体を形成する。成形体の厚みは10mm以上である。機械加工方法としては、切削やプレス加工など任意の方法を用いることができる。
次に、加熱工程(S20)が実施される。この工程(S20)では、加熱炉を用いた加熱方法や誘導加熱用コイルを用いた誘導加熱方法など、任意の方法を用いることができる。加熱工程(S20)では、成形体を、当該成形体の表面の温度がA点以上になるように加熱する。
次に、冷却工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、成形体をM点以下の温度に冷却する。工程(S30)では、成形体を流水に接触させることにより成形体を冷却する。流水の流速は3m/s以上である。
このような冷却工程(S30)では、成形体の冷却時に当該成形体表面に流水を連続的に供給できるので、成形体表面が蒸気膜により覆われる状況が発生することを抑制できる。この結果、成形体の冷却条件を良好に保つことができ、結果的に成形体の表面から0.5mm以上という十分深い領域にまで圧縮残留応力を発生させることができる。ここで、本発明者は、上述のように10mm以上の肉厚を有し軸受鋼からなる転動部品に高速流水焼入を適用すると、0.5mm以上の深さで圧縮残留応力が付与されることを発見した。このような圧縮残留応力が付与された転動部品を用いることで、上述のように軸受の静定格荷重を向上させることができる。上述した加熱工程(S20)と冷却工程(S30)とから焼入硬化工程が構成される。
なお、流水を用いた冷却工程(S30)では、任意の方法を用いることができる。たとえば、冷却工程(S30)では、図4に示すような冷却装置を用いて成形体を冷却してもよい。ここで、図4は冷却工程において用いられる冷却装置の構成を示す模式図である。図5は、冷却工程におけるリング状の成形体の冷却条件の一例を説明するための模式図である。図1に示す冷却装置20は、加熱室21、搬送路22、連結部23、水槽24、ポンプ25および導水配管26を主に備える。水槽24の内部には冷却用の媒体である水29が保持されている。
水槽24上には、上述した加熱工程(S20)を実施する加熱室21が配置されている。加熱室21には、加熱された成形体を水槽24の急冷ゾーン27へ搬送するための搬送路22が接続されている。搬送路22と水槽24とは筒状体である連結部23により接続されている。
水槽24の内部にはポンプ25が配置されている。水槽24の内部には、水槽24の上壁に接続され、冷却対象の導入部を区画する隔壁28が配置されている。ポンプ25から吐出された水を隔壁28により区画された導入部へ送るように、導水配管26が配置されている。導水配管26はポンプ25の吐出口と導入部とを繋ぐ。導水配管26において導入部に隣接する部分は、図4に示すように鉛直方向に沿って延びるように構成されている。導水配管26において鉛直方向に延びるように構成された部分は、後述するように冷却対象が挿入されて急冷される急冷ゾーン27である。隔壁28には、導水配管26から導入部に流入した水を水槽24中における導入部の外部へ排出するための開口部が形成されている。
上述した連結部23は、搬送路22と水槽24の導入部とを繋ぐように配置されている。具体的には、隔壁28により囲まれた領域である導入部に面する水槽24の上壁には開口部が形成されている。当該開口部に連なるように連結部23が配置されている。連結部23は開口部の直上に配置されている。
次に、冷却装置20の動作を説明する。成形体を冷却するための水29は、ポンプ25から導水配管26を介して矢印33に示すように導入部に向けて吐出される。急冷ゾーン27での水の流速(水流の速度)はたとえば3m/s以上6m/s以下とする。急冷ゾーン27を通過するミズノ流量は当該急冷ゾーン27の容積に応じて決定される。
そして、上述した加熱工程(S20)として、加熱室21において成形体が加熱される。このとき、成形体はバスケット等の保持具30により保持された状態としてもよい。また、当該保持具30の内部に、複数の静形態を配置してもよい。この成形体を保持した保持具30は、成形体が所定の温度まで加熱された後、矢印31に示すよう加熱室21から搬送路22に移送される。そして、搬送路22において連結部23上に保持具30が配置された状態で、当該搬送路22と連結部23とを区画する隔壁が解放される。この結果、保持具30は矢印32に示すように連結部23、水槽24の導入部を介して急冷ゾーン27に落下する。このようにして、保持具30内部に保持されていた成形体を、流水により冷却することができる。その後、保持具30を急冷ゾーン27から取り出す。このようにして、冷却工程(S30)を実施することができる。
なお、成形体に対して冷却媒体である水を均一にあてるため、同時に冷却を行う成形体同士が保持具30内部で接触しないように、個々の成形体が間隔を隔てた状態で保持具30内部に配置されていることが好ましい。また、保持具30と成形体との接触面積も極力少ないことが好ましい。たとえば、保持具30において成形体を保持する部分の表面は外側に凸の曲面状、あるいは針状であってもよい。このようにすれば、上記保持する部分と成形体との接触部を点接触として、接触面積を小さくすることができる。また、保持具30の形状についても、水流を妨げないような形状とすることが好ましい。たとえば、水流の妨げとならないようにできるだけ細い線材からなる網状構造であって、線材間の間隔をできるだけ広くしたもの(たとえば成形体のサイズと同程度の間隔としたもの)を用いてもよい。
成形体がリング形状の場合、図5の矢印41に示すように成形体40の軸方向から冷却水を供給してもよい。具体的には、図4に示した冷却装置において保持具30に保持される成形体40の軸方向が鉛直方向となるように、成形体40を保持具30の内部に配置してもよい。また、成形体の形状が円筒ころのような円柱形状の場合は、当該円柱形状の外周方向から冷却水を成形体に供給するようにしてもよい。具体的には、図4に示した冷却装置において保持具30に保持される円柱形状の成形体の軸方向が水平方向となるように、成形体を保持具30の内部に配置してもよい。
ここで、流水の流速の下限を3m/sとしたのは、流速が3m/sを下回ると成形体の表面が蒸気膜で覆わる部分が発生し、冷却条件が劣化することから深い位置での圧縮残留応力の付与が難しくなるためである。ここで、流速の下限は3.5m/sとしてもよいし、4m/sとしてもよい。
また、流水の流速の上限は6m/sとしてもよい。流速の上限を6m/sとしたのは、流速が6m/sを超えると製品の下流にカルマン渦が発生して製品が振動し、均一な冷却が困難になるという理由による。なお、流速の上限は5.5m/sとしてもよいし、5m/sとしてもよい。
次に、焼戻工程(S40)を実施する。この工程(S40)では、たとえば上述した焼入硬化工程が実施された成形体を、加熱炉内に挿入し、A1点以下の温度に加熱した状態で、所定の時間保持する。
次に、仕上げ工程(S50)を実施する。この工程(S50)では、たとえば転動部品の表面に対して研磨加工などの仕上げ加工が実施される。上述した転動部品の製造方法の一例である工程により、軸受としての深溝玉軸受1を構成する外輪10、内輪11、玉12が得られる。
次に、組立工程(S60)を実施する。この工程(S60)では、上述した外輪10、内輪11、玉12および別途準備した保持器13を組み立てることにより、図1に示した深溝玉軸受1を得る。このようにして、図1に示した深溝玉軸受1を製造することができる。
(実施の形態2)
<軸受の構成および作用効果>
図6は、本実施形態に係る軸受の断面模式図である。図6に示す軸受は深溝玉軸受であって、基本的に図1に示した深溝玉軸受と同様の構成を備えるが、転動部品としての外輪10、内輪11、玉12の表面を含む領域に窒素富化層を含む硬化層10C、11C、12Cが形成されている点が、図1に示した深溝玉軸受1と異なっている。
図6に示した深溝玉軸受1では、図1に示した深溝玉軸受1と同様の効果を得られるとともに、このように外輪10、内輪11、玉12の表面を含む領域に窒素富化層が形成されているため、当該領域における残留オーステナイト量を増加させることができる。そのため、圧痕が形成された場合に当該圧痕の周囲における表面の盛り上がりを抑制できる。
<転動部品および軸受の製造方法>
図6に示した深溝玉軸受1の製造方法は、基本的に図1に示した深溝玉軸受の製造方法と同様であるが、図3に示した加熱工程(S20)において一部異なる。具体的には、図6に示した深溝玉軸受1の製造方法においては、図3の工程(S20)が成形体に窒化処理を行うことを含む。窒化処理としては従来周知の任意の処理方法を用いることができる。また、工程(S20)において浸炭窒化処理を行ってもよい。このようにすれば、外輪10、内輪11、玉12となるべき成形体の表面を含む領域に窒素富化層を形成することができる。上記工程(S20)以外の工程については、図1に示した深溝玉軸受の製造方法と同様の工程を実施することにより、図6に示した深溝玉軸受1を製造することができる。
(実施例)
以下、本開示に係る転動部品および軸受の効果を確認するために行った実験を説明する。
<試料>
実験用の試料として、JIS規格SUJ2からなる試験片1〜3を準備した。試験片1は、薄肉リングであって、そのサイズは外径60mm、内径55mm、中心軸方向での幅15mmである。試験片2は厚肉リングであって、そのサイズは外径60mm、内径30mm、幅15mmである。試験片3は、円柱状のコロであって、中心軸に垂直な方向での外径が25mm、高さが25mmの中実体である。各試験片1〜3について、それぞれ5個の試験片を準備した。
<実験方法>
(1) 焼入処理
上記試験片1〜3について、加熱後冷却することで焼入処理を行った。図7は、焼入処理におけるヒートパターンを示すグラフである。図7の横軸は時間を示し、縦軸は加熱温度を示す。図7からわかるように、各試料とも真空雰囲気中で所定の昇温速度で昇温した後、まず加熱温度750℃、加熱時間30分とした第1熱処理を実施した。その後、さらに昇温して加熱温度800℃、加熱時間60分とした第2熱処理を実施した。そして、流速5.5m/sの流水を冷媒として用いて、各試料を冷却することで焼入処理を実施した。具体的には、長さ5m、幅2m、深さ3mの水槽に1.5トン/秒の送水能力を持つポンプを設置して水流を発生させた。急冷ゾーンの寸法は長さ0.52m、幅0.53m、深さ0.8mである。このような設備を用いて各試料を冷却した。
(2) 焼戻処理
次に、上記焼入処理後の試験片3について、焼戻処理を実施した。処理条件は、焼戻温度180℃、加熱時間2時間とし、大気中で処理した。
(3) 残留応力分布測定
上記焼入処理後焼戻処理前と、焼戻処理後とにおいて、残留応力分布を測定した。測定では、株式会社リガク製のX線応力測定装置を用いてフェライト相(α相、α’相)について測定を行った。
<結果>
(1) 焼入処理後の残留応力の分布
図8は、焼入処理後焼戻処理前の残留応力分布を示すグラフである。図8の横軸は試験片表面からの深さ(単位:μm)を示し、縦軸は各試験片の周方向での残留応力(単位:MPa)を示す。なお、縦軸の残留応力においてマイナス(−)は圧縮応力を示す。図8では、試験片1が薄肉リングと表示され、試験片2が厚肉リングと表示され、試験片3がコロと表示されている。
図8からわかるように、試験片3であるコロの最表面で最大の圧縮残留応力が得られている。また、コロについては表面から深さ900μmまで圧縮応力となっていた。また、試験片1、試験片2、試験片3と試験片の肉厚が厚くなるが、当該肉厚が厚いほど最表面での圧縮残留応力の値が大きい傾向があった。
(2) 焼戻処理前後での残留応力の分布比較
図9は、焼戻前後での残留応力分布を示すグラフである。図9の縦軸および横軸は図8の縦軸および横軸と同様である。図9においては、焼入処理後焼戻処理前のデータを焼戻なしと表示し、焼戻処理後のデータを180℃×2hと表示している。図9は、試験片3についてのデータを示している。
図9に示すように、焼戻処理によって試験片の圧縮残留応力の値は低下する。具体的には、試験片の最表面で焼戻処理前に−1300MPa超えであった圧縮残留応力の値が、焼戻処理により−596MPaとなった。また、焼戻処理後において、表面から310μmの深さで−374MPaの圧縮残留応力が得られ、表面から約500μmの深さで−250MPaの圧縮残留応力が得られ、表面から約750μmの深さでも−220MPaの圧縮残留応力が得られた。
(3) 焼戻温度と残留応力との関係
図10は、焼戻温度と残留応力との関係を示すグラフである。図10は、試験片3についてのデータを示している。図10において横軸は焼戻温度(単位:℃)を示し、縦軸は表面から500μmの位置での残留応力(単位:MPa)を示す。
ここで、焼戻処理後の圧縮残留応力の値の低下は、焼戻温度が高いほど著しいと考えられる。そこで、試験片3において焼戻処理前の圧縮残留応力の値を焼戻温度焼が0℃のデータとして図10にプロットした。また、試験片3の焼戻処理後の圧縮残留応力の値を、焼戻温度が180℃の場合のデータとして図10にプロットした。上記2つのデータに基づき、焼戻温度が180℃以上の領域については外挿によって残留応力の値を求めた。図10からわかるように、JIS規格SUJ2からなる試験片3では、焼戻温度が約220℃のときに表面から500μmの深さでの残留応力がほぼ0になることが予想される。
(4) 試料の肉厚と残留応力との関係
図11は、試料の肉厚と残留応力との関係を示すグラフである。図11の横軸は試験片の肉厚(単位:mm)を示し、縦軸は焼入処理後焼戻処理前の残留応力の値(単位:MPa)を示す。図11では、試験片1のデータが肉厚2.5mmでのデータとして表示され、試験片2のデータが肉厚15mmでのデータとして表示され、試験片3のデータが肉厚25mmのデータとして表示されている。ここで、試験片1〜3は、いずれもJIS規格SUJ2により構成されている。そのため、図11に示したデータから、JIS規格SUJ2からなる転動部品では、肉厚が10mmあれば表面から500μmの深さで約100MPaの圧縮残留応力が得られると推測される。
このように転動部品において表面から500μmの深さといった深い領域に圧縮残留応力を付与することで、当該圧縮残留応力の作用により、圧痕深さの減少が期待できる。また、上記のように転動部品の肉厚が厚いほど形成される圧縮残留応力が大きくなる傾向があることから、ある程度以上の大きさ(たとえば直径20mm以上)のコロや玉などで圧痕深さ低減効果が大きいと考えられる。
また、上記のように表面から500μmといった、通常のショットピーニングでは圧縮残留応力を導入できない深さまで圧縮残留応力が付与されるため、異物に起因する圧痕のみならず、軸受の製造・搬送時の打痕などの発生を低減する効果があると考えられる。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態および実施例に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
本開示は、転がり軸受に特に有利に適用される。
1 深溝玉軸受、10 外輪、10A 外輪転走面、11 内輪、11A 内輪転走面、10B,10C,11B,11C,12B,12C 硬化層、12 玉、12A 玉転動面、13 保持器。

Claims (6)

  1. 軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上の転動部品であって、
    前記表面から0.5mmの深さとなる位置での圧縮残留応力が100MPa以上である、転動部品。
  2. 前記表面を含む領域に窒素富化層が形成されている、請求項1に記載の転動部品。
  3. 前記転動部品を構成する材料がJIS規格SUJ2である、請求項1または請求項2に記載の転動部品。
  4. 軌道部材と、
    前記軌道部材に接触し、円環状の軌道上に配置される複数の転動体とを備え、
    前記軌道部材と前記転動体との少なくともいずれか一方は、請求項1〜3のいずれか1項に記載に転動部品である、軸受。
  5. 軸受鋼からなり、表面を有し、厚みが10mm以上の成形体を、前記成形体の前記表面の温度がA点以上になるように加熱する工程と、
    前記成形体をM点以下の温度に冷却する工程とを備え、
    前記冷却する工程では、前記成形体を流水に接触させることにより前記成形体を冷却し、
    前記流水の流速は3m/s以上である、転動部品の製造方法。
  6. 前記加熱する工程は、前記成形体に窒化処理を行うことを含む、請求項5に記載の転動部品の製造方法。
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