JP2018118421A - 空気入りタイヤの製造方法、及び剥離装置 - Google Patents
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【課題】 加硫タイヤを密着する剛性中子から剥がして剛性中子の取り外し性を向上させる。【解決手段】 気密空間形成段階と、膨張段階とを含む剥離工程を具える。気密空間形成段階は、加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤの外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する。膨張段階は、気密空間内に高圧空気を供給し、交わり部から流入する高圧空気により前記剛性中子上で加硫タイヤを膨張させることにより、加硫タイヤを剛性中子から剥離させる。【選択図】図1
Description
本発明は、加硫タイヤからの剛性中子の取り外し性を向上させた空気入りタイヤの製造方法、及び剥離装置に関する。
近年、タイヤの形成精度を高めるため、剛性中子を用いたタイヤ形成方法(以下「中子工法」という場合がある。)が提案されている。剛性中子は、タイヤ内腔面と略同形状の外形形状を有する中子本体を具える。そして、中子本体上で形成された生タイヤを、剛性中子ごと加硫金型内に投入することにより、中子本体と加硫金型との間に挟まれて、生タイヤが加硫成形される。
図7(A)、(B)に示すように、中子本体2は、周方向に分割された複数の中子セグメント9によって構成される。そして中子セグメント9を、1つずつタイヤ半径方向内側に引き出すことにより、中子本体2を加硫タイヤT1から取り外すことができる。
しかし、加硫タイヤT1の内腔面Tsは、中子本体2の外表面Jに密着している。そのため、中子セグメント9の引き出しに大きな力Fが必要となり、無理に引き出した場合には、特に剛性が低いタイヤのサイドウォール部が変形して損傷を招くという問題が生じる。
下記の特許文献には、中子本体の外表面に、ゴム離型性を有する例えばフッ素系樹脂等のコーティング層を形成することが提案されている。しかし、コーティング層を形成した場合、中子本体上で生タイヤを形成する際、未加硫のタイヤ構成部材を中子本体に粘着して保持させることが難くなり、生タイヤの製造効率を損ねる。
本発明は、生タイヤの製造効率を維持しながら、小さな力で中子セグメントを加硫タイヤから引き出しでき、加硫タイヤからの剛性中子の取り外し性を向上させた空気入りタイヤの製造方法、及び剥離装置を提供することを課題としている。
第1の発明は、タイヤ内腔面を成形するための外表面を有する剛性中子の前記外表面上に形成された生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
前記加硫金型から取り出された加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤの外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成段階と、
前記気密空間内に高圧空気を供給し、前記交わり部から流入する高圧空気により前記剛性中子上で加硫タイヤを膨張させることにより、加硫タイヤを剛性中子から剥離させる膨張段階とを含む剥離工程を具えることを特徴としている。
前記加硫金型から取り出された加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤの外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成段階と、
前記気密空間内に高圧空気を供給し、前記交わり部から流入する高圧空気により前記剛性中子上で加硫タイヤを膨張させることにより、加硫タイヤを剛性中子から剥離させる膨張段階とを含む剥離工程を具えることを特徴としている。
本発明に係る前記空気入りタイヤの製造方法において、前記剥離工程は、前記加硫タイヤ付き剛性中子を冷却する冷却工程中に行われることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤの製造方法において、前記気密空間は、前記加硫タイヤのビード部の外表面と前記剛性中子の外表面との間の交わり部を囲むことが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤの製造方法において、前記気密空間形成段階は、前記交わり部よりも半径方向外側かつ前記加硫タイヤの外表面上の第1位置と、前記交わり部よりも半径方向内側かつ前記剛性中子の外表面上の第2位置とに、それぞれ環状のシール部材を押し付けることにより、前記シール部材間に気密空間を形成することが好ましい。
第2の発明は、第1の発明における剥離工程で用いる剥離装置であって、
横置き姿勢で支持される加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤのビード部の外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成手段を具えるとともに、
前記気密空間形成手段は、前記交わり部よりも半径方向外側かつ前記加硫タイヤの外表面上の第1位置をシールする環状の第1のシール部材と、前記交わり部よりも半径方向内側かつ前記剛性中子の外表面上の第2位置をシールする環状の第2のシール部材とを具えることを特徴としている。
横置き姿勢で支持される加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤのビード部の外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成手段を具えるとともに、
前記気密空間形成手段は、前記交わり部よりも半径方向外側かつ前記加硫タイヤの外表面上の第1位置をシールする環状の第1のシール部材と、前記交わり部よりも半径方向内側かつ前記剛性中子の外表面上の第2位置をシールする環状の第2のシール部材とを具えることを特徴としている。
本発明に係る前記剥離装置において、前記気密空間形成手段は、前記第1、第2のシール部材と、前記第1、第2のシール部材間を継ぎかつ前記露出面を覆う覆い部とを含む閉塞カバーを具えることが好ましい。
本発明に係る前記剥離装置において、前記気密空間形成手段は、前記閉塞カバーを、加硫タイヤ付き剛性中子に対して上下移動可能に保持する保持手段を具えることが好ましい。
本発明では、気密空間形成段階と膨張段階とを具える剥離工程を含む。気密空間形成段階では、加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤの外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲む気密空間を形成する。膨張段階では、気密空間内に高圧空気を供給し、前記交わり部から流入する高圧空気により前記剛性中子上で加硫タイヤを膨張させる。この膨張により、加硫タイヤを剛性中子から剥がすことができる。
そのため、中子セグメントの加硫タイヤからの引き出し力を減じることができ、タイヤへの損傷を招くことなく、加硫タイヤから中子本体を容易に取り外しすることができる。また中子本体の外表面に、コーティング層を形成する必要がないため、生タイヤの製造効率も維持できる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明は、剛性中子1を用いた空気入りタイヤの製造方法であって、加硫工程S1(図6に示す)と剥離工程S2(図1に示す)とを含んで構成される。
剛性中子1は、特に規制されることがなく周知構造のものが好適に採用しうる。図5に示すように、本例の剛性中子1は、タイヤ内腔面を成形するためのトロイド状の外表面Jを有する中子本体2と、この中子本体2の中心孔2Hに内挿される円筒状のコア4と、中子本体2の軸心方向両側に配される一対の側板5L、5Uとを具える。
中子本体2は、タイヤ周方向に分割された複数の中子セグメント9から形成される。この中子セグメント9は、周方向に交互に配される第1、第2の中子セグメント9A、9Bから構成される。第1の中子セグメント9Aは、周方向巾が大であり、しかも周方向両端の分割面9Sが、半径方向内方に向かって周方向巾が減じる向きに傾斜する。第2の中子セグメント9Bは、周方向巾が小であり、しかも分割面9Sが、半径方向内方に向かって周方向巾が増す向きに傾斜する。従って、中子本体2では、第2の中子セグメント9Bから順次半径方向内方に一つずつ移動させて、タイヤのビード孔から順次取り出すことができる。
コア4は、中子本体2の前記中心孔2Hに内挿されることにより、各中子セグメント9の半径方向内側への移動を阻止する。なおコア4の外周面と中子本体2の内周面とには、互いに係合して各中子セグメント9を軸心方向に案内する蟻溝及び蟻ほぞ等からなるガイド部11が形成されている。
コア4の軸心方向の一方側の端部には側板5Lが固着され、かつ他方側の端部には側板5Uが脱着自在に取り付けられる。側板5L、5Uは、各中子セグメント9の軸心方向の移動を阻止する。側板5L、5Uには、支持軸部12が同心に突設される。この支持軸部12は、例えば搬送装置、生タイヤ形成機、加硫金型、冷却装置等に設けられるチャック部14(図1、6に示す)に脱着可能に連結される。チャック部14としては、周知のボールロック機構が好適に採用しうる。
そして、中子本体2の外表面J上に、タイヤ構成部材を順次貼り付けることにより、加硫タイヤに近似した外形形状を有する生タイヤTが形成される(生タイヤ形成工程)。
図6に示すように、加硫工程S1では、生タイヤTを剛性中子1ごと加硫金型15内に投入し、剛性中子1と加硫金型15との間で生タイヤTを挟んで加硫成形が行われる。加硫金型15は周知構造をなし、その内部に、生タイヤTを外側加熱する蒸気ジャケット、電気ヒータなどの加熱手段(図示省略)が配されている。また剛性中子1には、生タイヤTを内側加熱する加熱手段16が配される。本例の加熱手段16は、蒸気ジャケットであって、各中子セグメント9には、気密なチャンバー室16Aが形成される。また各中子セグメント9の下側の側面には、チャンバー室16Aに蒸気を吸排する一対のポート17が配される。なお加硫金型15には、各ポート17に接続可能なコネクター(図示省略)が配される。
加硫金型15から取り出された加硫タイヤ付き剛性中子1Aに対して、剥離工程S2が行われる。
剥離工程S2は、気密空間形成段階S21(図1、図3に示す)と膨張段階S22(図4に示す)とを含む。図1、3に示すように、気密空間形成段階S21では、気密空間形成手段20を用い、加硫タイヤ付き剛性中子1Aの露出面Y上に、気密空間Hを形成する。前記露出面Yには加硫タイヤT1の露出面も含まれる。気密空間Hは、タイヤ周方向にのびる環状をなし、加硫タイヤT1の外表面bsと剛性中子1の外表面Jとの交わり部Kを囲むように形成される。
本例では、気密空間Hとして、横置き姿勢で支持される加硫タイヤT1における上側の交わり部KUを囲む上の気密空間HUと、下側の交わり部KLを囲む下の気密空間HLとが形成される。しかし、上の気密空間HU及び下側の交わり部KLの一方のみのでも良い。上側の交わり部KUとは、横置き姿勢における加硫タイヤT1の上側の外表面bs(本例では上側のビード部TbUの外表面bs)と剛性中子1の外表面Jとの交わり部を意味する。又下側の交わり部KLとは、横置き姿勢の加硫タイヤT1の下側の外表面bs(本例では下側のビード部TbLの外表面bs)と剛性中子1の外表面Jとの交わり部を意味する。
図1,2に示すように、本例の気密空間形成手段20は、前記上の気密空間HUを形成する上の気密空間形成手段20Uと、下の気密空間HLを形成する下の気密空間形成手段20Lとを具える。なお上の気密空間形成手段20U及び下の気密空間形成手段20Lの一方のみでも良い。
本例では、加硫タイヤ付き剛性中子1Aが、冷却工程S3で用いる冷却装置22によって横置き姿勢で保持される。冷却装置22は、支持台23上に、加硫タイヤ付き剛性中子1Aの支持軸部12を支持するチャック部14が、昇降自在に配される。また支持台23には、チャック部14の周囲に、中子本体2の前記ポート17に接続し各チャンバー室16Aに冷却液を供給するコネクタ24が配されている。
図3(B)に示すように、前記下の気密空間形成手段20Lは、前記支持台23に気密に取り付く環状の第1、第2のシール部材26、27を含む。
そして気密空間形成段階S21において、第1のシール部材26は、下側の交わり部KLよりもタイヤ半径方向外側かつ加硫タイヤT1の外表面bs上の第1位置P1に押し付けられる。これにより、外表面bsは、第1のシール部材26により第1位置P1でシールされる。又第2のシール部材27は、下側の交わり部KLよりもタイヤ半径方向内側かつ中子本体2の外表面J上の第2位置P2に押し付けられる。これにより外表面Jは、第2のシール部材27により第2位置P2でシールされる。
従って、加硫タイヤ付き剛性中子1Aの露出面Y上、かつ第1位置P1と第2位置P2との間に、第1、第2のシール部材26、27と支持台23の上面23Sとで囲まれる気密空間HLが形成される。本例では、支持台23の上面23Sは、第1、第2のシール部材26、27間を継ぎかつ露出面Yを覆う覆い部28を構成している。又覆い部28と第1、第2のシール部材26、27とにより、露出面Yを第1位置P1と第2位置P2との間で密閉する閉塞カバー29を構成している。
本例では、加硫タイヤ付き剛性中子1Aは、チャック部14と一体に昇降移動しうる。従って、本例では、昇降自在なチャック部14が、前記閉塞カバー29を、加硫タイヤ付き剛性中子1Aに対して相対的に上下移動させ第1、第2のシール部材26、27を露出面Yに押し付ける保持手段30を構成している。
図1、2に示すように、本例の上の気密空間形成手段20Uは、閉塞カバー31を具える。閉塞カバー31は、環状の第1、第2のシール部材32、33と、この第1、第2のシール部材32、33間を継ぎかつ露出面Yを覆う覆い部34とを含む。
覆い部34は、例えば環状の板体であり、第1、第2のシール部材32、33が気密に取り付く。第1、第2のシール部材26、27、32、33は、弾性変形容易な周知のゴム状弾性体から形成される。
図3(A)に示すように、気密空間形成段階S21において、第1のシール部材32は、上側の交わり部KUよりもタイヤ半径方向外側かつ加硫タイヤT1の外表面bs上の第1位置P1に押し付けられる。これにより、外表面bsは、第1のシール部材32により第1位置P1でシールされる。又第2のシール部材33は、上側の交わり部KUよりもタイヤ半径方向内側かつ中子本体2の外表面J上の第2位置P2に押し付けられる。これにより外表面Jは、第2のシール部材33により第2位置P2でシールされる。
従って、加硫タイヤ付き剛性中子1Aの露出面Y上には、第1位置P1と第2位置P2との間に、第1、第2のシール部材32、33と覆い部34とで囲まれる気密空間HUが形成される。
図2に示すように、前記閉塞カバー31は、例えばガイド付きシリンダである昇降機35のロッド下端に取り付く支持枠36を介して、昇降自在に支持される。従って、本例では、昇降機35が、前記閉塞カバー31を、加硫タイヤ付き剛性中子1Aに対して相対的に上下移動させ第1、第2のシール部材32、33を露出面Yに押し付ける保持手段37を構成している。本例では、昇降機35は、ガイド38によって横移動可能であり、これにより加硫タイヤ付き剛性中子1Aを冷却装置22に装着(或いは取り外し)する際の、上の気密空間形成手段20Uとの衝突が防止される。
図3(A)、(B)に示すように、閉塞カバー29、31には、高圧空気供給源Q(図1に示す)に導通する供給口40が設けられる。そして膨張段階S22では、各供給口40から、高圧空気が上下の気密空間HU、HL内に供給される。
図4は、上の気密空間HUに供給された高圧空気によって、加硫タイヤT1が膨張する途中の状態が代表して示される。図4に示すように、気密空間H内に供給された高圧空気は、交わり部Kから流入し、剛性中子1上で加硫タイヤT1を膨張させる。
この膨張により、密着する剛性中子1から、加硫タイヤT1を強制的に剥がすことができる。加硫タイヤT1の膨張が進行していくため、広範囲に亘って、加硫タイヤT1を剥がすことができる。また一度剥がされた部分では、高圧空気の供給が停止された後も、微少な空気層ができ、しかも各面が空気によって冷却されゴムの粘着性が減じられるため、剥がれやすい状態が維持される。
なお剥離工程S2は、冷却工程S3中、特には、冷却工程S3の開始初期に行うのが好ましい。この開始初期では、加硫タイヤT1が高温度でありゴムが柔らかい。そのため、加硫タイヤT1が膨張しやすく、より高い剥離効果を発揮することができる。なお剥離工程S2は、加硫タイヤT1の内部温度が100℃以上、さらには120℃以上のときに開始するのが好ましい。
なお剥離工程S2では、上の気密空間HUのみを形成し、上側の交わり部KUのみから高圧空気を流入させても良い。又下の気密空間HLのみを形成し、下側の交わり部KLのみから高圧空気を流入させても良い。また本例のように、上下の気密空間HU、HLを形成し、上側及び下側の交わり部KU、KLから高圧空気を流入させても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、加硫金型から取り出された加硫タイヤ(タイヤサイズ215/45R17)付きの剛性中子に対して、本発明に係わる剥離工程を行った。剥離工程において、実施例1では、上の気密空間HUのみを形成し。上側の交わり部KUから高圧空気を流入した。実施例2では下の気密空間HLのみを形成し、下側の交わり部KLから高圧空気を流入した。実施例3では、上下の気密空間HU、HLを形成し、上側及び下側の交わり部KU、KLから高圧空気を流入した。
そして、図6(A)、(B)に準じ、加硫成形後、加硫タイヤから中子本体を分解して取り外す際のタイヤ損傷の発生率を測定した。その結果、実施例1、2、3ともに、タイヤ損傷の発生率を10%以下に減じることができた。なお剥離工程を行わない場合のタイヤ損傷の発生率は55%であった。
1 剛性中子
1A 加硫タイヤ付き剛性中子
15 加硫金型
20、20L、20U 気密空間形成手段
26、32 第1のシール部材
27、33 第2のシール部材
28、34 覆い部
29、31 閉塞カバー
30、37 保持手段
bs 加硫タイヤの外表面
H、HL、HU 気密空間
J 剛性中子の外表面
K、KL、KU 交わり部
P1 第1位置
P2 第2位置
S1 加硫工程
S2 剥離工程
S21 気密空間形成段階
S22 膨張段階
S3 冷却工程
T 生タイヤ
T1 加硫タイヤ
Ts タイヤ内腔面
Y 露出面
1A 加硫タイヤ付き剛性中子
15 加硫金型
20、20L、20U 気密空間形成手段
26、32 第1のシール部材
27、33 第2のシール部材
28、34 覆い部
29、31 閉塞カバー
30、37 保持手段
bs 加硫タイヤの外表面
H、HL、HU 気密空間
J 剛性中子の外表面
K、KL、KU 交わり部
P1 第1位置
P2 第2位置
S1 加硫工程
S2 剥離工程
S21 気密空間形成段階
S22 膨張段階
S3 冷却工程
T 生タイヤ
T1 加硫タイヤ
Ts タイヤ内腔面
Y 露出面
Claims (7)
- タイヤ内腔面を成形するための外表面を有する剛性中子の前記外表面上に形成された生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
前記加硫金型から取り出された加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤの外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成段階と、
前記気密空間内に高圧空気を供給し、前記交わり部から流入する高圧空気により前記剛性中子上で加硫タイヤを膨張させることにより、加硫タイヤを剛性中子から剥離させる膨張段階とを含む剥離工程を具えることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 前記剥離工程は、前記加硫タイヤ付き剛性中子を冷却する冷却工程中に行われることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記気密空間は、前記加硫タイヤのビード部の外表面と前記剛性中子の外表面との間の交わり部を囲むことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記気密空間形成段階は、前記交わり部よりも半径方向外側かつ前記加硫タイヤの外表面上の第1位置と、前記交わり部よりも半径方向内側かつ前記剛性中子の外表面上の第2位置とに、それぞれ環状のシール部材を押し付けることにより、前記シール部材間に気密空間を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 請求項1〜4の何れかの剥離工程で用いる剥離装置であって、
横置き姿勢で支持される加硫タイヤ付き剛性中子の露出面上に、加硫タイヤのビード部の外表面と剛性中子の外表面との交わり部を囲んでタイヤ周方向にのびる環状の気密空間を形成する気密空間形成手段を具えるとともに、
前記気密空間形成手段は、前記交わり部よりも半径方向外側かつ前記加硫タイヤの外表面上の第1位置をシールする環状の第1のシール部材と、前記交わり部よりも半径方向内側かつ前記剛性中子の外表面上の第2位置をシールする環状の第2のシール部材とを具えることを特徴とする剥離装置。 - 前記気密空間形成手段は、前記第1、第2のシール部材と、前記第1、第2のシール部材間を継ぎかつ前記露出面を覆う覆い部とを含む閉塞カバーを具えることを特徴とする請求項5記載の剥離装置。
- 前記気密空間形成手段は、前記閉塞カバーを、加硫タイヤ付き剛性中子に対して上下移動可能に保持する保持手段を具えることを特徴とする請求項6記載の剥離装置。
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Cited By (1)
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CN113329853A (zh) * | 2019-02-25 | 2021-08-31 | 横滨橡胶株式会社 | 轮胎硫化装置及方法 |
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- 2017-01-24 JP JP2017010569A patent/JP2018118421A/ja active Pending
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN113329853A (zh) * | 2019-02-25 | 2021-08-31 | 横滨橡胶株式会社 | 轮胎硫化装置及方法 |
CN113329853B (zh) * | 2019-02-25 | 2022-11-15 | 横滨橡胶株式会社 | 轮胎硫化装置及方法 |
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