JP2018116095A - 広角撮像レンズ用接合レンズ - Google Patents

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隆 杉山
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Abstract

【課題】軸上色収差を良好に補正し、コンパクト化した、水平画角が100度以上の広角に対応する撮像レンズ系に適する高画角での色収差を小さくできる接合レンズを提供する。【解決手段】負のパワーのメニスカスレンズである前方レンズLA、正のパワーの両凸レンズである中間レンズLB、負のパワーのメニスカスレンズである後方レンズLCが、非球面の接合によりこの順に貼り合されており、全体として正のパワーを有する広角撮像レンズ用の接合レンズ。【選択図】図1

Description

本発明は、広角撮像レンズ用接合レンズに関する。特に、監視用途の光学系としての、屋内外の安全性を確保する監視カメラ用レンズ系、車外及び車内監視用の車載カメラ用レンズ系などにおいて、視界が極めて広く、かつ、高い解像力を有するとともに、さらに、Fナンバが2.0以下と明るい光学系であり、高画角での色収差を小さくした広角撮像レンズを実現するための接合レンズに関する。
監視用途の光学系として、屋内外の安全性を確保する監視カメラ用レンズ系、車外及び車内監視用の車載カメラ用レンズ系などがある。監視用途の光学系には、視界が極めて広く、かつ、高い解像力を有するとともに、さらに、Fナンバが2.0以下と明るい光学系である広角撮像レンズが求められ、高画角での色収差を小さくするために、接合レンズが用いられる。
従来から、例えば特許文献1に示すように、撮像光学系として、負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズを含むズームレンズとすることで、像面湾曲の色収差、色のコマ収差を低減する光学系が知られている。
また特許文献2に示すように、小型の広角レンズにおいて、負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズを配置し、全厚を薄くし、球面収差、コマ収差にすぐれた光学系とすることが知られている。
さらに特許文献3に示すように、投影レンズとして、絞りから像側に、負レンズと正レンズとの間に、負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚のレンズを接合した接合レンズを配置した光学系が知られている。
さらに特許文献4に示すように、広角端の画角が80°以上のズームレンズとして正の屈折力を有する第1群レンズを構成する負レンズ、正レンズ、負レンズの3枚のレンズを接合した接合レンズが知られている。
特許5829751 特開平9−236746 特開2010−139827 特開2005−352348
3枚接合レンズは、接合面が2面となっており、通常、接合の確実性のためそれぞれの接合面がともに摺合せが可能なように球面で構成されている。特許文献1〜4に示す3枚構成の接合レンズも接合面は全て球面であるため、屈折面となる接合面の曲率を光線高さに応じて変えるなどの柔軟性に乏しく、色収差の補正が充分とはいえなかった。
また接合面の曲面を2面に振り分けて、それぞれの接合面の曲率を比較的緩やかに設定しているために、入射光線が充分に屈曲されず、特に水平画角が100度以上の高画角における色収差の補正は困難であった。
更に、接合されている負レンズと正レンズのアッベ数の選定のバランスにおいて、特に負レンズのアッベ数が比較的大きく、特に高画角に対応した撮像を行うにあたり、色収差の補正が充分とはいえなかった。
本発明は、上述のこれらの問題を解決するためなされたものであり、軸上色収差を良好に補正して高解像化が図れる接合レンズ、あるいは、コンパクト化を実現することができる広画角の撮像レンズ系に好適な接合レンズを提供することを、それぞれ目的とする。
本発明の接合レンズにより、水平画角が100度以上、130度以上、150度以上、180度以上、200度以上の広角に対応し、コンパクト化された撮像レンズ系を実現できる。すなわち、絞りよりも像側には、接合レンズのみを配置するだけで、他に、撮像素子に集光させるための追加のレンズが不要であることから、撮像レンズ系のレンズ枚数を減らし全長の増大を抑えることができる。
本発明の接合レンズLABCは、物体側から、前方レンズLA、中間レンズLB、後方レンズLCの3枚が、非球面の接合面によってこの順に貼り合されており、全体として正のパワーを有する。前方レンズおよび後方レンズが負のパワーを有し、中間レンズが正のパワーを有することが望ましい。その際、前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は33以下、中間レンズLBのアッベ数は50以上であることが望ましい。また、前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は28以下または27以下、中間レンズLBのアッベ数は56以上であることがさらに望ましい。
接合レンズが、撮像レンズ系において絞りの像側に配置される場合に、仮に接合レンズが全体として負のパワーを有するとすると、軸上色収差の補正はできても、全長の増大を抑えるために、接合レンズの像側に、撮像素子に集光させるための追加のレンズをさらに配置しなくてはならないという問題が生ずる。
これに対し、本発明の接合レンズは全体として正のパワーを有することで、像側に追加の集光レンズを配置しなくても済むので、レンズ枚数を減らしコンパクト化が実現できる。
本発明の接合レンズは、負のパワーを有するレンズのアッベ数が正のパワーを有するレンズのアッベ数より小さいことが望ましく、負のパワーを有するレンズのアッベ数を34以下、正のパワーを有するレンズのアッベ数を50以上とすることで、軸上色収差を良好に補正することができる。
さらに本発明の接合レンズは、負のパワーを有するレンズの屈折率が正のパワーを有するレンズの屈折率より大きいことが望ましく、前方レンズLAおよび後方レンズLCを負のメニスカスレンズとした場合、その屈折率は1.6以上、中間レンズLBを両凸レンズとした場合、その屈折率は1.6未満であることが望ましい。さらに、前方レンズLAおよび後方レンズLCの屈折率を1.62以上、中間レンズLBを両凸レンズとした場合、その屈折率は1.55未満であることがより望ましい。
本発明の接合レンズを適用できる広角撮像レンズ系としては、例えば、物体側から順に、像側に凹形状で負のパワーを有する第1レンズと、像側に凹形状で負のパワーを有する第2レンズと、物体側に凸形状で正のパワーを有する第3レンズと、負のパワーを有する第4レンズと、絞りとを有し、この絞りより像側に本発明の接合レンズが配置される。
本発明の接合レンズLABCは、負のパワーを有する前方レンズLAと、正のパワーを有する中間レンズLBと、負のパワーを有する後方レンズLCと、前方レンズLAと中間レンズLBおよび中間レンズLBと後方レンズLCを接合する物体側および像側の各接着剤層とから構成され、前記前方レンズLAにおける物体側の面の光軸近傍は凸形状であることが好ましい。接合レンズをこのような構成にすることで、軸上色収差をより良好に補正することができる。
本発明の接合レンズLABCにおいて、前方レンズLAの入射面の曲率半径をr1、前方レンズLAの出射面の曲率半径をr2、前方レンズLAの中心厚みをd、中間レンズLBの入射面の曲率半径をr3、中間レンズLBの出射面の曲率半径をr4、中間レンズLBの中心厚みをd、後方レンズLCの入射面の曲率半径をr5、後方レンズLCの出射面の曲率半径をr6、後方レンズLCの中心厚みをdとする。
ここに、接合レンズの入射面(前方レンズLAの物体側面)の曲率半径r1、接合レンズの出射面(後方レンズLCの像側面)の曲率半径r6は、ともに接合レンズの中心厚みd(前方レンズの中心厚みdと、中間レンズLBの中心厚みdと、後方レンズの中心厚みdとの総和に相当する。)よりも短いことが、水平画角が130度以上の広角に対応しコンパクト化された撮像レンズ系を実現するのに望ましい。
本発明の接合レンズでは、前記3枚接合レンズにおける貼り合わせ面は非球面である。貼り合わせ面を非球面とすることで、軸上色収差をより良好に補正することができる。
本発明の接合レンズでは、前方レンズおよび後方レンズが負のパワーを有し、中間レンズが正のパワーを有する場合には、前記中間レンズLBは、物体側レンズ面および像側レンズ面のいずれもが凸形状であることが好ましい。中間レンズLBを両凸形状にすることにより3枚接合レンズが正のパワーを発生させるので、テレセントリック性を確保しやすくなる。逆に、前方レンズおよび後方レンズが正のパワーを有し、中間レンズが負のパワーを有する場合には、前記中間レンズLBは、物体側レンズ面および像側レンズ面のいずれもが凹形状であることが好ましい。
前方レンズおよび後方レンズが負のパワーを有し、中間レンズが正のパワーを有する接合レンズでは、正のパワーを発揮する中間レンズLBの形状は重要である。特に、水平画角が130度以上の広角に対応しコンパクト化された撮像レンズ系を実現するために、中間レンズLBとしては、入射面(物体側接合面)の曲率半径r3の絶対値と、出射面(像側接合面)の曲率半径r4の絶対値は、それぞれ、中間レンズの中心厚みdよりも短いことが望ましい。
さらに、入射面(物体側接合面)の曲率半径の絶対値と出射面(像側接合面)の曲率半径の絶対値の合計(|r3|+|r4|)が中間レンズの中心厚みdよりも短いことがより望ましい。
本発明の接合レンズは、上述の撮像レンズ系と、前記撮像レンズ系の焦点位置に配置された撮像素子にも、適用が可能である。
本発明の接合レンズによれば、軸上色収差を良好に補正して高解像化が図れるとともに、コンパクト化を実現することができる広画角の撮像レンズ系及び撮像装置を提供することができる。
実施例1に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の断面図である。 実施例1に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の収差図である。 実施例2に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の断面図である。 実施例2に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の収差図である。 実施例3に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の断面図である。 実施例3に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の収差図である。 実施例4に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の断面図である。 実施例4に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系の収差図である。 実施の形態に係る撮像装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る接合レンズを適用した撮像レンズ系11の実施例について説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の構成を示す図である。図1に示すように、実施例1の接合レンズを適用した撮像レンズ系11は、物体側から像側に向かって順に、像側に凹形状で負のパワーを有する第1レンズL1と、像側に凹形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、物体側に凸形状で正のパワーを有する第3レンズL3と、絞りSTOPと、像側に凹形状で負のパワーを有する前方レンズLAと、物体側および像側に凸形状で正のパワーを有する中間レンズLBと、物体側に凹形状で負のパワーを有する後方レンズLCとからなる接合レンズLABC、から構成される。接合レンズLABCは撮像レンズ系11の第4レンズとなっている。撮像レンズ系11の結像面はIMGで示されている。
第1レンズL1は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。第1レンズL1の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。像側レンズ面S2は物体側に窪む凹形状の曲面部分を有している。
第2レンズL2は、負のパワーを有する非球面レンズである。第2レンズL2の物体側レンズ面S3は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は光軸Zの近傍で像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。像側レンズ面S4は物体側に窪む凹形状の曲面部分を有している。
第3レンズL3は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S5は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S6は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S5は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S6は光軸Zの近傍で像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
第1レンズL1及び第2レンズL2は、大きい入射角からの入射光線を少しずつ光軸Zに沿った小さい角度に変換してから絞りSTOPを通過させる働きを有する。第1レンズL1及び第2レンズL2の像側レンズ面は、光線を拡げるために、双方とも負の曲率を有する。第3レンズL3は、物体側に凸形状の正レンズであり、第1レンズL1及び第2レンズL2で発散された光線を収束させる働きを有する。広角化を達成するために上記の構成が必要であり、130度以上の全画角を達成できる。
接合レンズLABCの物体側の前方レンズLAは、負のパワーを有する非球面メニスカスレンズである。前方レンズLAの物体側レンズ面S9は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S10は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S9は光軸Zの近傍で物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。像側レンズ面S10は物体側に窪む凹形状の曲面部分を有している。
接合レンズLABCの中間レンズLBは、正のパワーを有する非球面両凸レンズである。中間レンズL5の物体側レンズ面S11は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S12は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S11は光軸Zの近傍で物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。像側レンズ面S12は光軸Zの近傍で像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
接合レンズLABCの後方レンズLCは、負のパワーを有する非球面メニスカスレンズである。後方レンズLCの物体側レンズ面S13は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S14は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S13は像側に窪む凹形状の曲面部分を有している。像側レンズ面S14は光軸Zの近傍で像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
前方レンズLAの像側レンズ面S10と中間レンズLBの物体側レンズ面S11とは接着剤により貼り合わされている。また、中間レンズLBの像側レンズ面S12と後方レンズLCの物体側レンズ面S13とは接着剤により貼り合わされている。すなわち、前方レンズLA、中間レンズLBおよび後方レンズLCの3枚のレンズを貼り合わせることにより、3枚接合レンズを構成する。つまり、撮像レンズ系11では、絞りSTOPよりも像側には本発明に係る3枚接合レンズのみが配置される。
IRカットフィルタ12は、赤外領域の光をカットするためのフィルタである。カバーガラス13は、撮像素子を保護するためのガラス板である。IRカットフィルタ12及びカバーガラス13は、撮像レンズ系11の設計時には、撮像レンズ系11と一体として扱われる。しかし、IRカットフィルタ12及びカバーガラス13は、撮像レンズ系11の必須の構成要素ではない。
表1に、撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。レンズデータとしては、各面の曲率半径、面間隔、屈折率及びアッベ数を載せている。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 2018116095
表1において、接合レンズの前方レンズLAのアッベ数νd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている24である。接合レンズの中間レンズLBのアッベ数νd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている56である。接合レンズの後方レンズLCのアッベ数νd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている24である。つまり、実施例1において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は33以下、中間レンズLBのアッベ数は50以上である。
接合レンズLABCの前方レンズLAの屈折率nd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている1.635である。中間レンズLBの屈折率nd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている1.535である。後方レンズLCの屈折率nd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている1.635である。つまり、実施例1において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCの屈折率nd(A)、d(C)は1.6以上、中間レンズLBの屈折率nd(B)は1.6未満である。
前方レンズと中間レンズを接合する物体側接着層のアッベ数は第10面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。中間レンズと後方レンズを接合する像側接着層のアッベ数は第12面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。
従って、物体側および像側の接着剤層は、負のパワーを備える前方レンズLAおよび後方レンズより大きく、かつ、正のパワーを備える中間レンズLBより小さいアッベ数を有している。また接着剤層は、前方レンズLAおよび後方レンズLCより小さく、かつ、中間レンズLBより小さい屈折率を有している。
また、3枚接合レンズLABCにおける貼り合わせ面の両方とも非球面である。
第9面から第14面が、接合レンズLABCの構成となる。第9面は前方レンズLAの入射面(曲率半径をr1、中心厚みをdとする。)、第10面は前方レンズLAの出射面(曲率半径をr2とする。)、第11面は中間レンズLBの入射面(曲率半径をr3、中心厚みをdとする。)、第12面は中間レンズLBの出射面(曲率半径をr4とする。)、第13面は後方レンズLCの入射面(曲率半径をr5、中心厚みをdとする。)、第14面は後方レンズLCの出射面(曲率半径をr6とする。)を表している。第10面と第11面との間、第12面と第13面との間は接着剤で満たされている。
接合レンズの入射面(前方レンズLAの物体側面)の曲率半径r1は、第9面の欄に記載されている2.232(mm)である。接合レンズの出射面(後方レンズLCの像側面)の曲率半径r6は、第14面の欄に記載されている−1.452の絶対値1.452(mm)である。ともに接合レンズの中心厚みd(前方レンズの中心厚みd=0.45と、中間レンズの中心厚みd=1.998と、後方レンズの中心厚みd=0.45の総和)2.898(mm)よりも短い。
また、中間レンズLBの入射面(物体側接合面)の曲率半径r3は第11面の1.024(mm)、出射面(像側接合面)の曲率半径r4は第12面の−0.754の絶対値0.754(mm)で、それぞれ、中間レンズLBの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の1.998(mm))よりも短く、物体側接合面の曲率半径r3の絶対値|r3|と像側接合面の曲率半径r4の絶対値|r4|の合計1.778(mm)も、中間レンズLBの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の1.998(mm))よりも短い。
レンズ面に採用される非球面形状は、zをサグ量、cを曲率半径の逆数、kを円錐係数、rを光軸からの光線高さとして、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれα4、α6、α8、α10、α12、α14、α16としたときに、次式により表わされる。
Figure 2018116095
表2に、実施例1の接合レンズを適用した撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表2において、例えば「−3.60256E+02」は、「−3.60256×10」を意味する。
Figure 2018116095
本発明の接合レンズは、撮像レンズ系の絞りの像側に配置されており、前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数を33以下とし、中間レンズLBのアッベ数を50以上としている。これにより、軸上色収差を良好に補正することができる。上述したように、実施例1においてもこの条件を満たしている(表1参照)。
このような接合レンズが仮に全体として負のパワーを有する場合、軸上色収差の補正は良好にできるものの、全長の増大を抑えるために、3枚接合レンズの像側において撮像素子に集光させるための(テレセントリック性を確保するための)レンズをさらに配置しなくてはならない。これに対し、本発明の接合レンズは全体として正のパワーを有することで、全長の増大を抑えるために、像側において撮像素子に集光させるためのレンズを追加配置しなくても済むので、撮像レンズ系におけるレンズ枚数を減らしコンパクト化が実現できる。
本発明の接合レンズでは、貼り合わせ面はいずれも非球面である。貼り合わせ面を非球面とすることで、軸上色収差をより良好に補正することができる。実施例1においては、表1に示すように、3枚接合レンズにおける貼り合わせ面の両方とも非球面である。
本発明の接合レンズでは、中間レンズは、物体側レンズ面および像側レンズ面のいずれもが凸形状であることが好ましい。中間レンズを凸形状にすることにより3枚接合レンズが正のパワーを発生させるので、テレセントリック性を確保しやすくなる。実施例1においては、図1に示すように、中間レンズは、物体側レンズ面および像側レンズ面のいずれもが凸形状である。
図2(a)〜(c)は、実施例1の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図2(a)〜(c)に示すように、実施例1の接合レンズを適用した撮像レンズ系11では、半画角ωが102.5°、F値が2.0である。図2(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図2(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図2(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図2(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図2(a)〜図2(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
[実施例2]
図3は、実施例2の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の構成を示す図である。図3に示すように、第1レンズL1〜第3レンズL3、接合レンズLABCは、実施例1と同様の形状をしている。接合レンズLABCは撮像レンズ系11の第4レンズとなっている。
表3に、実施例2の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。
Figure 2018116095
表3において、接合レンズの前方レンズLAのアッベ数νd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている24である。接合レンズの中間レンズLBのアッベ数νd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている56である。接合レンズの後方レンズLCのアッベ数νd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている24である。つまり、実施例2において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は33以下、中間レンズLBのアッベ数は50以上である。
接合レンズLABCの前方レンズLAの屈折率nd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている1.635である。中間レンズLBの屈折率nd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている1.535である。後方レンズLCの屈折率nd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている1.635である。つまり、実施例2において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCの屈折率nd(A)、d(C)は1.6以上、中間レンズLBの屈折率nd(B)は1.6未満である。
前方レンズと中間レンズを接合する物体側接着層のアッベ数は第10面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。中間レンズと後方レンズを接合する像側接着層のアッベ数は第12面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。従って、物体側および像側の接着剤層は、負のパワーを備える前方レンズLAおよび後方レンズLCより大きく、かつ、正のパワーを備える中間レンズLBより小さいアッベ数を有している。
また接着剤層は、前方レンズLAおよび後方レンズLCより小さく、かつ、中間レンズLBより小さい屈折率ndを有している。
また、3枚接合レンズLABCにおける貼り合わせ面の両方とも非球面である。
第9面から第14面が、接合レンズLABCの構成となる。第9面は前方レンズLAの入射面(曲率半径をr1、中心厚みをdとする。)、第10面は前方レンズLAの出射面(曲率半径をr2とする。)、第11面は中間レンズLBの入射面(曲率半径をr3、中心厚みをdとする。)、第12面は中間レンズLBの出射面(曲率半径をr4とする。)、第13面は後方レンズLCの入射面(曲率半径をr5、中心厚みをdとする。)、第14面は後方レンズLCの出射面(曲率半径をr6とする。)を表している。第10面と第11面との間、第12面と第13面との間は接着剤で満たされている。
接合レンズの入射面(前方レンズの物体側面)の曲率半径r1は、第9面の欄に記載されている2.270(mm)である。接合レンズの出射面(後方レンズの像側面)の曲率半径r6は、第14面の欄に記載されている−1.445の絶対値1.445(mm)である。ともに接合レンズの中心厚みd(前方レンズの中心厚みd=0.45と、中間レンズの中心厚みd=2.104と、後方レンズの中心厚みd=0.45の総和)3.004(mm)よりも短い。
また、中間レンズLBの入射面(物体側接合面)の曲率半径r3は第11面の0.967(mm)、出射面(像側接合面)の曲率半径r4は第12面の−0.827の絶対値0.827(mm)で、それぞれ、中間レンズLBの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の2.104(mm))よりも短く、物体側接合面の曲率半径r3の絶対値|r3|と像側接合面の曲率半径r4の絶対値|r4|の合計1.794(mm)も、中間レンズLBの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の2.104(mm))よりも短い。
表4に、実施例2の接合レンズを適用した撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2018116095
図4(a)〜(c)は、実施例2の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図4(a)〜(c)に示すように、実施例2の接合レンズを適用した撮像レンズ系11では、半画角ωが102°、F値が2.0である。
[実施例3]
図5は、実施例3の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の構成を示す図である。図5に示すように、第1レンズL1〜第3レンズL3、接合レンズLABCは、実施例1と同様の形状をしている。接合レンズLABCは撮像レンズ系11の第4レンズとなっている。
表5に、実施例3の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。
Figure 2018116095
表5において、接合レンズの前方レンズLAのアッベ数νd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている24である。接合レンズの中間レンズLBのアッベ数νd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている56である。接合レンズの後方レンズLCのアッベ数νd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている24である。つまり、実施例3において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は33以下、中間レンズLBのアッベ数は50以上である。
接合レンズLABCの前方レンズLAの屈折率nd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている1.635である。中間レンズLBの屈折率nd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている1.535である。後方レンズLCの屈折率nd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている1.635である。つまり、実施例3において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCの屈折率nd(A)、d(C)は1.6以上、中間レンズLBの屈折率nd(B)は1.6未満である。
前方レンズと中間レンズを接合する物体側接着層のアッベ数は第10面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。中間レンズと後方レンズを接合する像側接着層のアッベ数は第12面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。従って、物体側および像側の接着剤層は、負のパワーを備える前方レンズLAおよび後方レンズより大きく、かつ、正のパワーを備える中間レンズLBより小さいアッベ数を有している。
また接着剤層は、前方レンズLAおよび後方レンズLCより小さく、かつ、中間レンズLBより小さい屈折率ndを有している。
また、3枚接合レンズにおける貼り合わせ面の両方とも非球面である。
第9面から第14面が、接合レンズLABCの構成となる。第9面は前方レンズLAの入射面(曲率半径をr1、中心厚みをdとする。)、第10面は前方レンズLAの出射面(曲率半径をr2とする。)、第11面は中間レンズLBの入射面(曲率半径をr3、中心厚みをdとする。)、第12面は中間レンズLBの出射面(曲率半径をr4とする。)、第13面は後方レンズLCの入射面(曲率半径をr5、中心厚みをdとする。)、第14面は後方レンズLCの出射面(曲率半径をr6とする。)を表している。第10面と第11面との間、第12面と第13面との間は接着剤で満たされている。
接合レンズの入射面(前方レンズの物体側面)の曲率半径r1は、第9面の欄に記載されている2.302(mm)である。接合レンズの出射面(後方レンズの像側面)の曲率半径r6は、第14面の欄に記載されている−1.427の絶対値1.427(mm)である。ともに接合レンズの中心厚みd(前方レンズの中心厚みd=0.45と、中間レンズの中心厚みd=2.231と、後方レンズの中心厚みd=0.45の総和)3.131(mm)よりも短い。
また、中間レンズの入射面(物体側接合面)の曲率半径r3は第11面の0.922(mm)、出射面(像側接合面)の曲率半径r4は第12面の−0.893の絶対値0.893(mm)で、それぞれ、中間レンズの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の2.231(mm))よりも短く、物体側接合面の曲率半径r3の絶対値|r3|と像側接合面の曲率半径r4の絶対値|r4|の合計1.815(mm)も、中間レンズの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の2.231(mm))よりも短い。
表6に、実施例3の接合レンズを適用した撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2018116095
図6(a)〜(c)は、実施例3の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図6(a)〜(c)に示すように、実施例3の接合レンズを適用した撮像レンズ系11では、半画角ωが102°、F値が2.0である。
[実施例4]
図7は、実施例4の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の構成を示す図である。図7に示すように、第1レンズL1〜第3レンズL3、接合レンズLABCは、実施例1と同様の形状をしている。接合レンズLABCは撮像レンズ系11の第4レンズとなっている。
表7に、実施例4の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。
Figure 2018116095
表7において、接合レンズの前方レンズLAのアッベ数νd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている24である。接合レンズの中間レンズLBのアッベ数νd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている56である。接合レンズの後方レンズLCのアッベ数νd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている24である。つまり、実施例4において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCのアッベ数は33以下、中間レンズLBのアッベ数は50以上である。
接合レンズLABCの前方レンズLAの屈折率nd(A)は、前方レンズLAの物体側のレンズ面である第9面の欄に記載されている1.635である。中間レンズLBの屈折率nd(B)は、中間レンズLBの物体側のレンズ面である第11面の欄に記載されている1.535である。後方レンズLCの屈折率nd(C)は、後方レンズLCの物体側のレンズ面である第13面の欄に記載されている1.635である。つまり、実施例4において、接合レンズとしての前方レンズLAおよび後方レンズLCの屈折率nd(A)、d(C)は1.6以上、中間レンズLBの屈折率nd(B)は1.6未満である。
前方レンズと中間レンズを接合する物体側接着層のアッベ数は第10面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。中間レンズと後方レンズを接合する像側接着層のアッベ数は第12面の欄に記載されている50であり屈折率ndは1.500である。従って、物体側および像側の接着剤層は、負のパワーを備える前方レンズLAおよび後方レンズより大きく、かつ、正のパワーを備える中間レンズLBより小さいアッベ数を有している。
また接着剤層は、前方レンズLAおよび後方レンズLCより小さく、かつ、中間レンズLBより小さい屈折率ndを有している。
また、3枚接合レンズLABCにおける貼り合わせ面の両方とも非球面である。
第9面から第14面が、接合レンズLABCの構成となる。第9面は前方レンズLAの入射面(曲率半径をr1、中心厚みをdとする。)、第10面は前方レンズLAの出射面(曲率半径をr2とする。)、第11面は中間レンズLBの入射面(曲率半径をr3、中心厚みをdとする。)、第12面は中間レンズLBの出射面(曲率半径をr4とする。)、第13面は後方レンズLCの入射面(曲率半径をr5、中心厚みをdとする。)、第14面は後方レンズLCの出射面(曲率半径をr6とする。)を表している。第10面と第11面との間、第12面と第13面との間は接着剤で満たされている。
接合レンズの入射面(前方レンズの物体側面)の曲率半径r1は、第9面の欄に記載されている2.305(mm)である。接合レンズの出射面(後方レンズの像側面)の曲率半径r6は、第14面の欄に記載されている−1.390の絶対値1.390(mm)である。ともに接合レンズの中心厚みd(前方レンズの中心厚みd=0.450と、中間レンズの中心厚みd=2.069と、後方レンズの中心厚みd=0.450の総和)2.969(mm)よりも短い。
また、中間レンズの入射面(物体側接合面)の曲率半径r3は第11面の0.965(mm)、出射面(像側接合面)の曲率半径r4は第12面の−0.988の絶対値0.988(mm)で、それぞれ、中間レンズの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の1.998(mm))よりも短く、物体側接合面の曲率半径r3の絶対値|r3|と像側接合面の曲率半径r4の絶対値|r4|の合計1.953(mm)も、中間レンズの中心厚みd(第11面の面間隔の欄の2.069(mm))よりも短い。
表8に、実施例4の接合レンズを適用した撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2018116095
図8(a)〜(c)は、実施例4の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図8(a)〜(c)に示すように、実施例4の接合レンズを適用した撮像レンズ系11では、半画角ωが102.5°、F値が2.0である。
[実施例のまとめ]
表9に、実施例1〜4の接合レンズLABCを適用した撮像レンズ系11の特性値を計算した結果を示す。撮像レンズ系11において、第1レンズL1の焦点距離をf、第2レンズL2の焦点距離をf、第3レンズL3の焦点距離をf、接合レンズLABCの前方レンズLAの焦点距離をf、中間レンズLBの焦点距離をf、後方レンズLCの焦点距離をf、前方レンズLAと中間レンズLBと後方レンズLCとの合成焦点距離(3枚接合レンズの合成焦点距離)をfABC、レンズ全系の焦点距離をf、としたときのこれらの値を、撮像レンズ系の半画角、F値のデータとともに、表9に示す。
各種の焦点距離は、546nmの波長の光線を用いて、546nmの波長におけるレンズ材料の屈折率として、第1レンズL1の屈折率を1.7762、第2レンズL2の屈折率を1.537、第3レンズL3の屈折率を1.587、接合レンズLABCの前方レンズLAの屈折率を1.641、中間レンズLBの屈折率を1.537、後方レンズLCの屈折率を1.641として、それぞれ計算により求めた。
Figure 2018116095
表10に、実施例1〜4の接合レンズLABCにおいて、接合レンズLABCおよび中間レンズLBにおける入射面・出射面の曲率半径と中心厚みとの関係を示す。
Figure 2018116095
表10より明らかな通り、本発明の各実施例における接合レンズLABCは、入射面の曲率半径r1、出射面の曲率半径r6(絶対値)がともに中心厚みdよりも短い。さらに中間レンズLBは、入射面(物体側接合面)の曲率半径r3、出射面(像側接合面)の曲率半径r4(絶対値)がともに中間レンズの中心厚みdよりも短い。また、中間レンズLBの物体側接合面の曲率半径r3の絶対値と像側接合面の曲率半径r4の絶対値の合計|r3|+|r4|もまた中間レンズの中心厚みdよりも短い。このため広角撮像レンズ系において像面湾曲が少なく、高画角での色収差を小さくすることが実現できている。
[撮像装置への適用例]
図9は、本発明の接合レンズを適用した撮像レンズ系11を用いた撮像装置10の構成を示す図である。撮像装置10は、撮像レンズ系11と、IRカットフィルタ12と、カバーガラス13と、撮像素子14と、を備える。撮像レンズ系11と、IRカットフィルタ12と、カバーガラス13と、撮像素子14と、は筐体(不図示)に収容されている。
撮像素子14は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子14は、撮像レンズ系11の焦点位置に配置されている。なお、水平画角とは、撮像素子14の水平方向に対応する画角である。
IRカットフィルタ12は、赤外領域の光をカットするためのフィルタである。可視光のみがIRカットフィルタ12を通過して撮像素子14に入射する。カバーガラス13は、撮像素子14を異物から保護するために、撮像素子14上に設けられている。
なお、本発明の接合レンズは上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明の接合レンズを適用した撮像レンズ系11の用途は、車載カメラに限定されるものではなく、監視カメラや、携帯電話等の小型電子機器に搭載するカメラ等の他の用途にも用いることができる。
10 撮像装置
11 撮像レンズ系
12 IRカットフィルタ
13 カバーガラス
14 撮像素子
L1〜L3 第1レンズ〜第3レンズ
LA 接合レンズの前方レンズ
LB 接合レンズの中間レンズ
LC 接合レンズの後方レンズ

Claims (5)

  1. 前方レンズ、中間レンズ、後方レンズの3枚が、非球面の接合面によってこの順に貼り合されており、全体として正のパワーを有する広角撮像レンズ用の接合レンズ。
  2. 前記前方レンズ及び前記後方レンズが負のパワーを有し、前記中間レンズが正のパワーを有することを特徴とする請求項1記載の接合レンズ。
  3. 前記前方レンズの入射面の曲率半径、前記後方レンズの出射面の曲率半径がともに、前記前方レンズ、前記中間レンズ、前記後方レンズが、貼り合されてなる中心厚みよりも短いことを特徴とする請求項1記載の接合レンズ。
  4. 前記中間レンズの、物体側接合面の曲率半径と、像側接合面の曲率半径は、それぞれ、前記中間レンズの中心厚みよりも短いことを特徴とする請求項1記載の接合レンズ。
  5. 前記中間レンズの、物体側接合面の曲率半径の絶対値と像側接合面の曲率半径の絶対値の合計が、前記中間レンズの中心厚みよりも短いことを特徴とする請求項1記載の接合レンズ。
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