JP2018114184A - オクルージョンバルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】動脈瘤内でバルーンを拡張させたときに、末梢への血流を十分に確保することができ、横断面の真円度が高く、高い拡張圧を円周方向に均一に発現させるバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】カテーテルシャフト10と、ハブと、管状のバルーン30とを備え、バルーン30の外周は円滑面で形成され、バルーン30の内周には、管軸方向に延びるように形成され、内部に流体を収容可能な凸部331〜338が円周方向に沿って45°間隔に配置され、カテーテルシャフト10のルーメンから供給される流体が内部に流入されることで、凸部331〜338の各々が拡張し、隣り合う凸部どうしが接触して相互に押圧し合うことにより、バルーン30が拡張する。【選択図】図3

Description

本発明は、動脈瘤の治療に使用するオクルージョンバルーンカテーテルに関する。
近年、大動脈瘤の治療法としてステントグラフト内挿術が注目されている。
ステントグラフト内挿術においては、通常、エンドリークを回避することなどを目的として、留置したステントグラフトをオクルージョンバルーンカテーテルによって圧着することが行われており、かかるバルーンカテーテルとして3葉に分かれたバルーンを備えたTri−Lobeバルーンカテーテルが紹介されている(下記非特許文献1参照)。
このTri−Lobeバルーンカテーテルによれば、大動脈内でのバルーン拡張時にも、末梢への血流を一部維持できるとされる。
しかしながら、Tri−Lobeバルーンカテーテルを構成する3つのバルーンの隙間から確保できる血流は十分なものではない。
また、これらバルーンによる拡張力は、ステントグラフトを圧着させるためには十分とはいえず、しかも、3つのバルーンによるステントグラフトに対する圧着力は、円周方向のバラツキがある。
一方、下記の特許文献1には、カテーテルの先端部分に、伸縮性を有する袋状物を添設してなり、この袋状物が、その内部に流体を受け入れない時には平坦化された膜状であり、流体を受け入れた時には管状であって、この袋状物を構成する内側の膜状物と外側の膜状物とが部分的に接合せしめられている解離性大動脈瘤治療具が提案されている。
この治療具によれば、内部に流体を受け入れた時の袋状物(バルーン)は管状となるため、末梢への血流を十分に確保することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された治療具においても、流体を受け入れた時の袋状物(略円筒状のバルーン)による拡張力は十分とはいえない。
胸部動脈瘤に対するステントグラフト内挿術:適応と手技 人工臓器38巻1号 2009年
特開2001−61968号公報
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、動脈瘤内でバルーンを拡張させたときに、末梢への血流を十分に確保することができ、横断面の真円度が高く、高い拡張圧を円周方向に均一に発現させることができるオクルージョンバルーンカテーテルを提供することにある。
(1)本発明のオクルージョンバルーンカテーテルは、流体を流通させるためのルーメンを有するカテーテルシャフトと、前記カテーテルシャフトの基端側に接続されたハブと、前記カテーテルシャフトの先端側に接続された管状のバルーンとを備え、
前記バルーンの外周は円滑面で形成され、
前記バルーンの内周には、管軸方向に延びるように形成され、内部に流体を収容可能な互いに同一形状の少なくとも4本の凸部が円周方向に沿って等角度間隔に配置され、
前記カテーテルシャフトの前記ルーメンから供給される流体が内部に流入されることで、前記凸部の各々が拡張し、隣り合う前記凸部どうしが接触して相互に押圧し合うことにより、前記バルーンが拡張することを特徴とする。
(2)本発明のオクルージョンバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンの内周には6〜12本の前記凸部が配置されていることが好ましい。
(3)本発明のオクルージョンバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンの内周には8本の前記凸部が配置されていることが好ましい。
上記のような構成のバルーンカテーテルによれば、これを構成するバルーンが管状であるため末梢への血流を十分に確保することができる。
また、バルーンの内周において円周方向に沿って等角度間隔に配置された凸部の各々が拡張して相互に押圧し合うことで当該バルーンが拡張するので、拡張するバルーンは、横断面の真円度が高く、従来公知のバルーンカテーテルを構成するバルーンよりも高い拡張圧を円周方向に均一に発現させることができる。
(4)本発明のオクルージョンバルーンカテーテルにおいて、前記凸部の形成部分における前記バルーンの外周側の膜厚(t1 )が80〜150μm、前記バルーンの内周側の膜厚(t2 )が80〜150μm、外周側の膜厚(t1 )と内周側の膜厚(t2 )との比率(t1 /t2 )が0.5〜2.0であることが好ましい。
(5)本発明のオクルージョンバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンの先端部には、前記凸部の形成位置(円周方向位置)に対応して、内部に流体を収容可能な少なくとも4つの先端凸部が円周方向に沿って互いに離間して配置され、
前記バルーンの後端部には、前記凸部の形成位置(円周方向位置)に対応して、内部に流体を収容可能な少なくとも4つの後端凸部が円周方向に沿って互いに離間して配置され、
前記先端凸部の内部どうしは狭小流路を介して互いに連通し、
前記後端凸部の内部どうしは狭小流路を介して互いに連通し、
前記凸部の内部と、前記凸部の形成位置に対応して形成された先端凸部の内部と、前記凸部の形成位置に対応して形成された後端凸部の内部とが、狭小流路を介して互いに連通していることにより、
前記凸部の内部どうしが互いに連通していることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、円周方向に沿って互いに離間して配置された先端凸部および後端凸部により、バルーンの先端部および後端部が変形や過膨張を起こすことなく当該バルーンを拡張させることができ、拡張時のバルーンの先端部および後端部における横断面の真円度も高いものとなる。
(6)上記(5)のオクルージョンバルーンカテーテルにおいて、バルーンの先端部および後端部における過膨張を防止する観点から、前記先端凸部および前記後端凸部の高さが、前記凸部の高さより低いことが好ましい。
本発明のオクルージョンバルーンカテーテルによれば、これを構成するバルーンを動脈瘤内で拡張させたときに、末梢への血流を十分に確保することができ、横断面の真円度が高く、高い拡張圧を円周方向に均一に発現させることができ、これにより、留置したステントグラフトを確実に圧着させることができる。
本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテルの斜視図である。 図1に示したバルーンカテーテルの側面図である。 図2のIII−III断面図である。 (A)は、図2のIVA−IVA断面図、(B)は、図2のIVB−IVB断面図である。 (A)は、図2のVA−VA断面図、(B)は、図2のVB−VB断面図である。 図1に示したバルーンカテーテルを構成するバルーンの展開図である。 流体の流入によりバルーンの凸部の各々が拡張する状態を示す断面である。 実施例1で使用したバルーンカテーテルを構成するバルーンの展開図(寸法を説明するための図)である。
図1〜図7に示すこの実施形態のオクルージョンバルーンカテーテル100は、大動脈瘤の治療法であるステントグラフト内挿術に使用される。
このバルーンカテーテル100は、カテーテルシャフト10と、カテーテルシャフト10の基端側に接続されたハブ20と、カテーテルシャフト10の先端側に接続された管状のバルーン30とを備えている。
バルーンカテーテル100を構成するカテーテルシャフト10には、流体を流通させるための拡張用ルーメン11とガイドワイヤルーメン13とが形成されている。
拡張用ルーメン11を流通する流体は、カテーテルシャフト10の先端部分の外周面に開口する孔19からバルーン30の内部(後述する凸部331の内部)に流入される。
ここに、流体としては生理食塩水を例示することができる。
カテーテルシャフト10の基端側にはハブ20が接続されている。このハブ20には、カテーテルシャフト10の拡張用ルーメン11の開口であるインフレーションポート21と、ガイドワイヤルーメン13の開口であるガイドワイヤポート23とが設けられている。
カテーテルシャフト10の先端側にはバルーン30が接続されている。
このバルーン30は管状であり、動脈瘤内で拡張させてステントグラフトを圧着させたときにも末梢への血流を十分に確保することができる。
バルーン30の構成材料としては、従来公知のバルーンカテーテルを構成するバルーンと同一の樹脂材料を使用することができ、好適な材料としてポリウレタンを挙げることができる。
バルーン30の外周は凹凸のない円滑面で形成されている。これにより、バルーン30によって圧着されるステントグラフトを動脈瘤の内壁面に適合させることができる。
一方、図3に示すように、バルーン30の内周には、管軸方向に延びるよう形成された互いに同一形状の凸部331〜338が円周方向に沿って45°間隔に配置されている。 凸部331〜338は、各々の内部に流体を収容することができ、カテーテルシャフト10の拡張用ルーメン11から供給される流体が流入されることによって拡張する、いわば小バルーンである。
凸部331〜338の形成部分において、バルーン30の外周側の膜厚(t1 )としては50〜180μmであることが好ましく、更に好ましくは80〜150μm、好適な一例を示せば120μmとされる。
外周側の膜厚(t1 )が過小である場合には、拡張時におけるバルーンの外周が部分的に過膨張となって横断面の真円性が損なわれ、円周方向に均一な拡張力を発現させることができなくなることがある。一方、この膜厚(t1 )が過大である場合には、バルーンを管状に加工することが困難となったり、バルーンを十分に拡張させることができなかったりすることがある。
バルーン30の内周側の膜厚(t2 )としては50〜180μmであることが好ましく、更に好ましくは80〜150μm、特に好ましくは120〜150μm、好適な一例を示せば120μmとされる。
内周側の膜厚(t2 )が過小である場合には、拡張時におけるバルーンの内周が部分的に過膨張となって横断面の真円性が損なわれ、円周方向に均一な拡張力を発現させることができなくなることがある。一方、この膜厚(t2 )が過大である場合には、バルーンを管状に加工することが困難となったり、凸部の拡張が抑制されることにより、バルーンを十分に拡張させることができなかったりすることがある。
凸部331〜338の形成部分における外周側の膜厚(t1 )と内周側の膜厚(t2 )との比率(t1 /t2 )としては0.1〜3.0であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜2.0、好適な一例を示せば1.0とされる。
この比率(t1 /t2 )が0.1以上であることにより、より高い拡張圧(圧縮抵抗)を円周方向に均一に発現させることができる。
また、比率(t1 /t2 )が3.0以下であることにより、内周における過膨張などを防止することができる。
図3および図6に示すように、バルーン30の凸部331には、カテーテルシャフト10の拡張用ルーメン11に連通し、当該カテーテルシャフト10の外周面に開口する孔19の位置に合わせて、拡張用ルーメン11からの流体を内部に流入させるための孔39が形成されている。
図4および図6に示すように、バルーン30の先端部には、凸部331〜338の形成位置(円周方向位置)に対応して、8つの先端凸部311〜318が、円周方向に沿って互いに離間して配置されている。
先端凸部311〜318は、各々の内部に流体を収容することができ、流体が流入されることによって拡張する。
先端凸部311〜318の高さは、凸部331〜338の高さより低くなっている。
先端凸部311〜318の内部どうしは狭小流路36を介して互いに連通している。
また、図5および図6に示すように、バルーン30の後端部には、凸部331〜338の形成位置(円周方向位置)に対応して、8つの後端凸部351〜358が、円周方向に沿って互いに離間して配置されている。
後端凸部351〜358は、各々の内部に流体を収容することができ、流体が流入されることによって拡張する。
後端凸部351〜358の高さは、先端凸部311〜318の高さと同じである(凸部331〜338より低い)。
後端凸部351〜358の内部どうしは狭小流路38を介して互いに連通している。
図6に示すように、凸部331〜338の各々の内部と、これら凸部の形成位置(円周方向位置)に対応して配置された先端凸部311〜318の各々の内部とは、括れ部321〜328の狭小流路の各々を介して互いに連通している。
また、凸部331〜338の各々の内部と、これら凸部の形成位置(円周方向位置)に対応して配置された後端凸部351〜358の各々の内部とは、括れ部341〜348の狭小流路の各々を介して互いに連通している。
これにより、凸部331〜338の内部どうしは、先端凸部311〜318および狭小流路36を先端側の連通流路とし、後端凸部351〜358および狭小流路38を後端側の連通流路として互いに連通している。これにより、孔39から凸部331の内部に流入した流体は、凸部332〜338のすべてに流入される。
図6に示すように、バルーン30の先端側の連通流路を構成する狭小流路36の幅(W36)は、先端凸部311〜318の軸方向長さ(L31)より短くなっている。
また、図4に示すように、狭小流路36の高さ(H36)は、先端凸部311〜318の高さ(H31)より低くなっている。
このような構造によれば、バルーン30の先端部分に変形や過膨張を起こすことなく、当該バルーン30を拡張させることができ、拡張時のバルーン30の先端側における真円度も高いものとなる。
また、バルーン30の後端側の連通流路を構成する狭小流路38の幅(W38)は、後端凸部351〜358の軸方向長さ(L35)より短くなっている。
また、図5に示すように、狭小流路38の高さ(H38)は、先端凸部351〜358の高さ(H35)より低くなっている。
このような構造によれば、バルーン30の後端部分に変形や過膨張を起こすことなく、当該バルーン30を拡張させることができ、拡張時のバルーン30の後端側における真円度も高いものとなる。
もし、バルーンの先端側および後端側の連通流路が、同一径の管路によって形成される場合には、バルーンの先端側および後端側において変形や過膨張が起こって、横断面の真円性が損なわれる。
バルーン30は、膜厚(t1 )を有する平滑な第1の樹脂シートと、膜厚(t2 )を有し、完成後の内周側形状に成形された第2の樹脂シート(当該シートの凸部を形成しない領域)とを貼り合わせて、図6に示したような、流体の収容空間を有する積層シートを作製し、得られた積層シートの両側を、第1の樹脂シートが外周側に位置するよう貼り合わせて管状(筒状)に加工することにより製造することができる。
この実施形態のバルーンカテーテル100において、カテーテルシャフト10の拡張用ルーメン11から流体が流入されて凸部331〜338の各々が拡張することにより、隣り合う凸部どうしが接触して相互に押圧し合い、これにより、バルーン30を、その径方向に押し広げようとする強い拡張力が発現する。
図7は、流体の流入によって凸部331〜338の各々が拡張する状態を示すバルーン30の横断面図であり、(A)は、凸部331〜338の内部に流体を流入する前の状態、(B)は、各々の内部に流体が流入されて凸部331〜338が拡張し、隣り合う凸部が接触し始めた状態、(C)は、凸部331〜338が更に拡張し、隣り合う凸部どうしが接触して相互に押圧し合っている状態である。
なお、図7(A)〜(C)では、バルーン30の拡張を抑制するチューブ(図示省略)にバルーン30を収容した状態で凸部331〜338を拡張させているため、バルーン30の外径は変化していないが、チューブの内周面への押圧力(拡張圧)は、同図(A)<(B)<(C)となっている。
上記のように、バルーン30の内周に形成された凸部どうしが押圧し合うことによって拡張するバルーン30は、拡張時における横断面の真円度が高く(真円柱形に近い形状であり)、また、発現される拡張力は十分に高くて均一である。
その理由としては、互いに張り合う力が働くことで外部からの圧力に対して歪みにくくなり、また、互いに同一形状の凸部を用いることで均等に拡張されるからであると考えられる。
本実施形態のバルーンカテーテル100によれば、動脈瘤内でバルーン30を拡張させてステントグラフトを動脈瘤の内壁に圧着させたときに、末梢への血流を十分に確保することができ、拡張時におけるバルーン30は、横断面の真円度が高く、高い拡張圧を円周方向に均一に発現させることができ、留置したステントグラフトを確実に圧着させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の偏向が可能である。
例えば、バルーンの内部に配置される凸部は、4本以上であれば8本に限定されるものでない。但し、凸部の本数が増加するに伴って拡張力が低下する傾向があるため、凸部の本数としては6〜12本であることが好ましい。
<実施例1>
平滑な第1の樹脂シート(材料:ポリウレタン,膜厚(t1 ):120μm)と、完成後の内周側の形状に成形された第2の樹脂シート(材料:ポリウレタン,膜厚(t2 ):80μm)とを貼り合わせて、図6に示したような形状(図8に示したような寸法)を有する積層シートを作製し、得られた積層シートの両側を、第1の樹脂シートが外周側に位置するよう貼り合わせて管状(筒状)に加工することにより、図3〜図5に示したような断面形状のバルーン30を製造した。
次に、上記のようにして得られたバルーン30と、外径2.3mmのカテーテルシャフト10とを、前者の凸部331に形成された孔39と、後者の先端部分の外周面に開口する孔19との位置を合わせて接続し、その後、カテーテルシャフト10の基端側にハブ20を接続して、図1〜図2に示したような本発明のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例2〜9>
下記の表1に従って、第1の樹脂シートの膜厚(t1 )および第2の樹脂シートの膜厚(t2 )を変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のバルーンカテーテルを製造した。
<比較例1>
市販されているTri−Lobeバルーンカテーテル「BCM1634」(日本ゴア株式会社製)を用意した。
上記実施例1〜9により得られた本発明のバルーンカテーテル、および比較例1に係るバルーンカテーテルの各々について、下記の方法に従って拡張力試験を行った。
結果を併せて下記表1に示す。
(試験方法)
外径38mm、内径32mm、長さ100mmの塩化ビニル製チューブ内に、バルーンカテーテルを構成するバルーンを配置し、当該バルーンの内部に流体を流入して32mm径に拡張させた。
次いで、塩化ビニル製のチューブの外周面を、軸方向に沿って径方向に8mm押し込むことにより、バルーンを径方向に25%圧縮し、そのときの最大荷重を測定した。
最大荷重の測定は、チューブ(バルーン)の周方向に沿って60°ごとに6回測定した。最大荷重(6回平均値)が大きい程高い拡張圧が発現され、最大荷重の標準偏差が小さい程、拡張圧が円周方向に均一に発現されているといえる。
Figure 2018114184
100 バルーンカテーテル
10 カテーテルシャフト
11 拡張用ルーメン
13 ガイドワイヤルーメン
19 孔
20 ハブ
21 インフレーションポート
23 ガイドワイヤポート
30 バルーン
311〜318 先端凸部
321〜328 括れ部
331〜338 凸部
341〜348 括れ部
351〜358 後端凸部
36 狭小流路
38 狭小流路
39 孔

Claims (6)

  1. 流体を流通させるためのルーメンを有するカテーテルシャフトと、前記カテーテルシャフトの基端側に接続されたハブと、前記カテーテルシャフトの先端側に接続された管状のバルーンとを備え、
    前記バルーンの外周は円滑面で形成され、
    前記バルーンの内周には、管軸方向に延びるように形成され、内部に流体を収容可能な互いに同一形状の少なくとも4本の凸部が円周方向に沿って等角度間隔に配置され、
    前記カテーテルシャフトの前記ルーメンから供給される流体が内部に流入されることで、前記凸部の各々が拡張し、隣り合う前記凸部どうしが接触して相互に押圧し合うことにより、前記バルーンが拡張することを特徴とするオクルージョンバルーンカテーテル。
  2. 前記バルーンの内周には6〜12本の前記凸部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオクルージョンバルーンカテーテル。
  3. 前記バルーンの内周には8本の前記凸部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオクルージョンバルーンカテーテル。
  4. 前記凸部の形成部分における前記バルーンの外周側の膜厚(t1 )が80〜150μm、前記バルーンの内周側の膜厚(t2 )が80〜150μm、
    外周側の膜厚(t1 )と内周側の膜厚(t2 )との比率(t1 /t2 )が0.5〜2.0であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のオクルージョンバルーンカテーテル。
  5. 前記バルーンの先端部には、前記凸部の形成位置に対応して、内部に流体を収容可能な少なくとも4つの先端凸部が円周方向に沿って互いに離間して配置され、
    前記バルーンの後端部には、前記凸部の形成位置に対応して、内部に流体を収容可能な少なくとも4つの後端凸部が円周方向に沿って互いに離間して配置され、
    前記先端凸部の内部どうしは狭小流路を介して互いに連通し、
    前記後端凸部の内部どうしは狭小流路を介して互いに連通し、
    前記凸部の内部と、前記凸部の形成位置に対応して形成された先端凸部の内部と、前記凸部の形成位置に対応して形成された後端凸部の内部とが、狭小流路を介して互いに連通していることにより、
    前記凸部の内部どうしが互いに連通していることを特徴とする請求項1に記載のオクルージョンバルーンカテーテル。
  6. 前記先端凸部および前記後端凸部の高さが、前記凸部の高さより低いことを特徴とする請求項5に記載のオクルージョンバルーンカテーテル。
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