JP2018112413A - 微粒子センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】放電電位接続部と補助電位接続部とが適切に電気絶縁された微粒子センサを提供する。【解決手段】微粒子センサ1のセンサ本体部5は、軸線方向GHに延びる柱状をなすセパレータ41を有する。このセパレータ41は、当該セパレータ41を軸線方向GHに貫通する第1貫通孔41b及び第2貫通孔41cを有する。微粒子センサ1は、放電電位接続部111がセパレータ41の第1貫通孔41b内に配置され、且つ、補助電位接続部112がセパレータ41の第2貫通孔41c内に配置されることで、放電電位接続部111と補助電位接続部112とがセパレータ41によって電気的に絶縁されている。【選択図】図3

Description

本発明は、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサに関する。
ガス中の微粒子量を計測したい場合がある。例えば、内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)では、その排気ガス中にススなどの微粒子を含むことがある。このような微粒子を含む排気ガスは、フィルタで微粒子を捕集して浄化することが行われている。しかるに、フィルタが破損するなどの不具合を生じた場合には、未浄化の排気ガスが直接、フィルタの下流に排出されることとなる。そこで、排気ガス中の微粒子の量を直接計測したり、フィルタの不具合を検知すべく、フィルタ下流の排気ガス中の微粒子の量を検知可能な微粒子センサが求められている。
このような微粒子センサとして、特許文献1には、通気管に装着されて、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知するセンサ本体部と、このセンサ本体部を駆動する回路部とセンサ本体部との間を電気的に接続するケーブルと、を備える微粒子センサが開示されている。
特開2012−194077号公報
特許文献1の微粒子センサでは、センサ本体部が、基準電位(センサGND電位)とされる基準電位部材(ケーシング)、基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体(第2の電極)、及び、基準電位及び放電電位とは異なる補助電位とされる補助電極体(第1の電極)を有している。また、ケーブルが、前記放電電極体に導通する放電電位配線、前記補助電極体に導通する補助電位配線、及び、前記放電電位配線及び前記補助電位線の径方向周囲を包囲する円筒形状の基準電位配線(編組)を有している。また、センサ本体部の内部には、前記放電電位配線と前記放電電極体とが接続された放電電位接続部と、前記補助電位配線と前記補助電極体とが接続された補助電位接続部とが配置されている。
ところで、特許文献1の微粒子センサでは、放電電極体において気中放電(コロナ放電)を発生させるために、放電電極体に対し、高電位(例えば、1〜2kV)である放電電位が印加される。このため、放電電位接続部も、放電電極体と同等の高電位(1〜2kV)となる。一方、 補助電極体に印加される補助電位は、放電電位よりも極めて低い電位(例えば、100〜200V)とされる。従って、補助電位接続部は、放電電位接続部よりも極めて低い電位(例えば、100〜200V)となる。
ところが、特許文献1の微粒子センサでは、センサ本体部の内部において、放電電位接続部と補助電位接続部とが露出した状態で近接して配置されていた。このため、放電電位接続部と補助電位接続部との間で放電等が生じ、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を適切に検知することができなくなる虞があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、放電電位接続部と補助電位接続部とが適切に電気絶縁された微粒子センサを提供するものである。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる形態をなし、通気管に装着されて前記通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知するセンサ本体部と、前記センサ本体部を駆動する回路部と前記センサ本体部との間を電気的に接続する、第1ケーブル及び第2ケーブルと、を備える微粒子センサであって、前記センサ本体部は、基準電位とされる基準電位部材、前記基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体、及び、前記基準電位及び前記放電電位とは異なる補助電位とされる補助電極体、を有し、前記第1ケーブルは、前記放電電極体に導通する放電電位配線、及び、前記基準電位部材に導通し、前記放電電位配線の径方向周囲を包囲する円筒形状の第1基準電位配線、を有し、前記第2ケーブルは、前記補助電極体に導通する補助電位配線、及び、前記基準電位部材に導通し、前記補助電位配線の径方向周囲を包囲する円筒形状の第2基準電位配線、を有し、前記センサ本体部は、前記軸線方向に延びる柱状をなすセパレータであって、当該セパレータを前記軸線方向に貫通する第1貫通孔及び第2貫通孔を有するセパレータ、を有し、前記微粒子センサは、前記第1ケーブルの前記放電電位配線と前記放電電極体とが接続された放電電位接続部と、前記第2ケーブルの前記補助電位配線と前記補助電極体とが接続された補助電位接続部と、を有し、前記放電電位接続部が前記セパレータの前記第1貫通孔内に配置され、且つ、前記補助電位接続部が前記セパレータの前記第2貫通孔内に配置されることで、前記放電電位接続部と前記補助電位接続部とが前記セパレータによって電気的に絶縁されており、前記基準電位部材は、半筒状の第1部材と半筒状の第2部材とが組み合わされて前記軸線方向に延びる筒形状をなす筒状部材であって、前記センサ本体部の内部に固定された筒状部材を含み、前記筒状部材は、前記セパレータの外周を覆う態様で前記第1部材と前記第2部材とが組み合わされることで、前記セパレータを保持すると共に、前記第1基準電位配線及び前記第2基準電位配線に接触して導通している微粒子センサである。
上述の微粒子センサは、軸線方向に延びる形態をなすセンサ本体部であって、通気管に装着されて通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知するセンサ本体部を備える。さらに、上述の微粒子センサは、センサ本体部を駆動する回路部とセンサ本体部との間を電気的に接続するケーブルとして、第1ケーブル及び第2ケーブルを備える。
さらに、上述の微粒子センサでは、センサ本体部が、軸線方向に延びる柱状をなすセパレータを有する。このセパレータは、当該セパレータを軸線方向に貫通する第1貫通孔及び第2貫通孔を有する。なお、第1貫通孔と第2貫通孔は、別個独立した貫通孔であり、セパレータの壁部を挟んで軸線方向に直交する方向に離間する2つの貫通孔である。
そして、上述の微粒子センサでは、放電電位接続部がセパレータの第1貫通孔内に配置され、且つ、補助電位接続部がセパレータの第2貫通孔内に配置されることで、放電電位接続部と補助電位接続部とがセパレータによって電気的に絶縁されている。ここで、放電電位接続部とは、第1ケーブルの放電電位配線と放電電極体とが接続された部位である。また、補助電位接続部とは、第2ケーブルの補助電位配線と補助電極体とが接続された部位である。
従って、上述の微粒子センサは、セパレータによって、放電電位接続部と補助電位接続部とが適切に電気絶縁された微粒子センサとなる。
さらに、上述の微粒子センサでは、基準電位部材が、半筒状の第1部材と半筒状の第2部材とが組み合わされた筒状部材を含んでいる。この筒状部材は、軸線方向に延びる筒形状をなし、センサ本体部の内部に固定されている。
さらに、この筒状部材は、セパレータの外周を覆う(包囲する)態様で第1部材と第2部材とが組み合わされることで、セパレータを保持すると共に、第1基準電位配線及び第2基準電位配線に接触して導通している。
このように、セパレータが、センサ本体部の内部に固定された筒状部材によって、当該セパレータの外周を覆われる(包囲される)態様で保持されることで、セパレータも、筒状部材を通じてセンサ本体部の内部に固定されることになる。これにより、「放電電位接続部がセパレータの第1貫通孔内に配置され、且つ、補助電位接続部がセパレータの第2貫通孔内に配置されることで、放電電位接続部と補助電位接続部とがセパレータによって電気的に絶縁された状態」を、安定して保つことができる。
しかも、セパレータの外周を覆う態様で第1部材と第2部材とを組み合わせて、筒状部材を形成することで、筒状部材によってセパレータを保持するだけでなく、この筒状部材を、第1基準電位配線及び第2基準電位配線に接触させて導通させることができる。これにより、第1基準電位配線及び第2基準電位配線を、簡易に且つ適切に、筒状部材を含む基準電位部材に導通させることができる。
なお、筒状部材を構成する第1部材及び第2部材としては、例えば、筒状部材を軸線方向に二等分した半筒状をなし、セパレータの外周を覆う態様で第1部材と第2部材とを組み合わせて筒状部材を形成したときに、第1部材及び第2部材の内周面が、セパレータの外周面に接触する形状を有するものを挙げることができる。このような形状の第1部材及び第2部材を用いることで、セパレータの外周を覆う態様で第1部材と第2部材とを組み合わせて筒状部材を形成することで、筒状部材(第1部材と第2部材)によってセパレータを径方向内側に挟んで保持することができる。
さらに、前記の微粒子センサであって、前記センサ本体部は、筒状の保持部材を有し、前記筒状部材は、その一端部が前記保持部材の内側に挿入されて固定された状態で、前記保持部材に保持されている微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサでは、第1部材と第2部材とを組み合わせた筒状部材は、その一端部(第1部材の一端部と第2部材の一端部)が筒状の保持部材の内側に挿入されて固定された状態で、保持部材に保持されている。これにより、第1部材と第2部材とが組み合わされて筒状部材とされた状態を保つことができる。
さらに、前記いずれかの微粒子センサであって、前記セパレータは、その外周面に、前記軸線方向に延びる溝部を構成する溝構成面を有し、前記筒状部材によって当該セパレータの外周が覆われた状態で、前記溝構成面と前記筒状部材の内周面とによって囲まれた通気孔を形成しており、前記センサ本体部は、前記軸線方向の後端部に、当該センサ本体部の外部から当該センサ本体部の内部にエアを取り入れるためのエア取入部を有し、前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に取り入れられた前記エアが、前記通気孔を通じて、 前記センサ本体部内の前記軸線方向の先端側に導入される形態を有する微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサでは、セパレータが、その外周面に、軸線方向に延びる溝部を構成する溝構成面を有している。そして、筒状部材によってセパレータの外周が覆われた状態において、セパレータの溝構成面と筒状部材の内周面とによって囲まれた通気孔が形成されている。
さらに、上述の微粒子センサでは、センサ本体部の軸線方向の後端部に、センサ本体部の外部からセンサ本体部の内部にエアを取り入れるためのエア取入部を設けている。さらに、センサ本体部は、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れられたエアが、通気孔を通じて、センサ本体部内の軸線方向の先端側に導入される形態を有している。
従って、上述の微粒子センサでは、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れたエアを、通気孔を通じて、適切に、センサ本体部内の軸線方向の先端側に導入することができる。
なお、セパレータの溝部としては、例えば、円柱状のセパレータの外周面の一部が径方向内側に凹んだ形態で、軸線方向についてセパレータの先端から後端にまで延びる溝部を挙げることができる。なお、溝部は、1つに限らず、複数設けるようにしても良い。複数の溝部を有するセパレータを用いた場合は、複数の通気孔を形成することができる。
さらに、前記いずれかの微粒子センサであって、前記基準電位部材は、前記放電電極体の対極となる放電対極部を含み、前記微粒子センサは、前記放電電極体と前記放電対極部との間で気中放電を発生させ、当該気中放電により生じたイオンを前記被測定ガスに含まれる前記微粒子に付着させて、帯電した帯電微粒子を生成し、この帯電微粒子の電荷量に基づいて前記被測定ガス中の前記微粒子の量を検知する微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサでは、基準電位部材が、放電電極体の対極となる放電対極部を含んでいる。この微粒子センサは、放電電極体(放電電位)と放電対極部(基準電位)との間で気中放電を発生させ、当該気中放電により生じたイオンを被測定ガスに含まれる微粒子に付着させて、帯電した帯電微粒子を生成し、この帯電微粒子の電荷量に基づいて前記被測定ガス中の前記微粒子の量を検知する方式の微粒子センサである。
これに対し、上述の微粒子センサは、前述のように、セパレータによって、放電電位接続部と補助電位接続部とが適切に電気絶縁された微粒子センサである。このため、上述の微粒子センサでは、放電電位接続部と補助電位接続部との間で放電等が発生する虞がなく、放電電極体(放電電位)と放電対極部(基準電位)との間で気中放電を、適切に発生させることができる。これにより、被測定ガス中の微粒子の量を適切に検知することができる。
実施形態にかかる微粒子センサを車両に搭載したエンジンの排気管に装着した状態を示す概略図である。 実施形態にかかる微粒子センサの斜視図である。 同微粒子センサの縦断面図である。 同微粒子センサの他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。 同微粒子センサのセンサ本体部を排気管に取り付けた状態の縦断面図である。 実施形態にかかる微粒子センサの分解斜視図である。 第1ケーブル及び第2ケーブルの横断面図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムの概略構成を示す図である。 内筒(筒状部材)を構成する第1部材及び第2部材の平面図である。 同第1部材及び第2部材の正面図である。 セパレータの平面図である。 セパレータの縦断面図であり、図11のC−C断面図に相当する。 微粒子センサにおける微粒子の取り入れ、帯電、排出の様子を模式的に示す説明図である。 変形形態にかかる微粒子センサの縦断面図である。 同微粒子センサの分解斜視図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施形態にかかる微粒子センサ1を、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着した状態を示す概略図である。図2は、微粒子センサ1の斜視図である。図3は、微粒子センサ1の縦断面図である。図4は、微粒子センサ1の他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。図5は、センサ本体部5を排気管EPに取り付けた状態の縦断面図である。図6は、微粒子センサ1の分解斜視図である。
なお、微粒子センサ1の軸線方向GH(軸線AXに沿う方向、図3において上下方向)のうち、排気管EP(通気管)に装着される側(図3において上方)を先端側GS、排気管EPの外部に配置される側(図3において下方)を後端側GKとする。
本実施形態の微粒子検知システム200について説明する。微粒子検知システム200は、図1に示すように、微粒子センサ1と、この微粒子センサ1を駆動する回路部201とを備える。
微粒子センサ1は、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着され、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)中のススなどの微粒子Sを検知する。詳細には、微粒子センサ1のセンサ本体部5が、排気管EPに固定され、その先端側の一部が排気管EP内に配置されて(図5参照)、排気ガスEGに晒される。
回路部201は、排気管EP外で、第1ケーブル90及び第2ケーブル100を通じて、微粒子センサ1のセンサ本体部5に接続されている。この回路部201は、微粒子センサ1を駆動するとともに、後述する信号電流を検知する回路を有している。
ここで、本実施形態の微粒子センサ1について詳細に説明する。微粒子センサ1は、センサ本体部5と、このセンサ本体部5と回路部201との間を電気的に接続するケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)と、センサ本体部5から延出するエアチューブ50とを備える(図2及び図3参照)。このうち、センサ本体部5は、センサ本体先端部6と、この後端側GKに位置するセンサ本体後端部7とを有する。センサ本体先端部6は、接地電位PVEとされた金属製の排気管EPの管取付部EPTに装着され、センサ本体後端部7が排気管EPの外部に配置される(図5及び図8参照)。
また、センサ本体部5から延出するエアチューブ50は、外部の圧送ポンプ330に接続される(図8参照)。また、センサ本体部5から延出する第1ケーブル90及び第2ケーブル100は、外部の回路部201に接続される(図8参照)。
センサ本体部5は、外側金具10、内側金具30、放電電極体70、及び補助電極体80を有する(図3参照)。このうち、外側金具10は、軸線方向GHに延びる円筒状であり、内側金具30とは離間して絶縁された状態で、内側金具30の径方向周囲を囲む。この外側金具10は、接地電位PVEとされた排気管EPの管取付部EPTに装着されて、接地電位PVEとされる(図5及び図8参照)。外側金具10は、外側第1金具11と、この外側第1金具11に先端側GSから当接する外側第2金具13と、外側第1金具11に後端側GKから溶接されたリアカバー15とから構成される。
外側第1金具11は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材である。この外側第1金具11は、円筒状の第1本体部11aと、この第1本体部11aの先端側GSに位置する円環状の外側保持部11bと、この外側保持部11bから径方向外側に膨出する円環状の金具取付部11cとからなる(図4参照)。なお、微粒子センサ1のセンサ本体部5のうち、外側第1金具11の金具取付部11cから先端側GSの部分(金具取付部11cを含む先端側GSの部分)が、前述のセンサ本体先端部6であり、外側第1金具11の第1本体部11aから後端側GKの部分(第1本体部11aを含む後端側GKの部分)が、前述のセンサ本体後端部7である。
第1本体部11aの径方向周囲には、後述する締結部材60が、外側第1金具11に対し回転自在に配置されている。また、外側保持部11bは、後述する内側金具30の内側保持部33bとの間に、円筒状でアルミナ製の絶縁スペーサ47を保持する部位であり、円環状の第1板パッキン48を介して絶縁スペーサ47に先端側GSから全周にわたり係合している。一方、金具取付部11cは、後述するように、締結部材60が係合して、排気管EPの管取付部EPTに取り付けられる部位である。この金具取付部11cのうち径方向外側部分は、後端側GKに凹んで軸線方向GHの厚みが薄くされた第1係合部11cfとされている。この第1係合部11cfには、後述する外側第2金具13の第2係合部13bfが全周にわたり係合している。
外側第2金具13は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材である。この外側第2金具13は、外側第1金具11から先端側GSに延出し、後述する内側金具30の径方向外側に隙間を介して配置されている。外側第2金具13は、外側第1金具11に溶接等で接合されておらず、外側第1金具11に当接しているだけであるため、外側第1金具11から取り外すことができる。外側第2金具13は、円筒状の第2本体部13aと、この第2本体部13aの後端から径方向外側に膨出する円環板状のセンサ座面部13bとからなる。第2本体部13aには、この第2本体部13aの先端側GSに開口する平面視U字状の切り欠きからなるガス導入窓13hが形成されている。
センサ座面部13bは、前述の外側第1金具11の金具取付部11cと共に、排気管EPの管取付部EPTに取り付けられる部位である。後述するように、センサ座面部13bは、先端側GSで管取付部EPTの管座面部EPZに、円環状で銅製のガスケット18を介して間接に接する。一方、センサ座面部13bには、後端側GKから外側第1金具11が当接している。また、センサ座面部13bのうち径方向外側部分は、後端側GKに突出する第2係合部13bfとされている。この第2係合部13bfは、前述のように、外側第1金具11の第1係合部11cfに全周にわたり係合している。
リアカバー15は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材であり、軸線方向GHに延びる第1貫通孔15b及び第2貫通孔15cを有する(図3参照)。このリアカバー15の先端部は、外側第1金具11の第1本体部11a内に後端側GKから挿入され、全周にわたり溶接されている。リアカバー15には、後端側GKに向けて突出する筒状のエア取入部15tが設けられている。このエア取入部15tには、エアチューブ50が接続され、円筒状の取付リング16によって加締め固定されている。このエアチューブ50は、エア取入部15tから後端側GKに向けて延出し、エアチューブ50の他端部は、外部に設置された圧送ポンプ330に接続されている(図8参照)。これにより、圧送ポンプ330で生成された清浄なエア(圧縮空気)ARが、エアチューブ50を介してリアカバー15内(センサ本体部5内)に供給される。
また、リアカバー15の内部から後端側GKに向けて、2本のケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)が延出している。具体的には、図3に示すように、リアカバー15の第1貫通孔15bの後端側GKには、第1Oリング23及び円筒状の第1リテーナ25が挿入されており、これらに第1ケーブル90が挿通された態様で、第1ケーブル90がリアカバー15に保持されている。さらに、リアカバー15の第2貫通孔15cの後端側GKには、第2Oリング24及び円筒状の第2リテーナ26が挿入されており、これらに第2ケーブル100が挿通された態様で、第2ケーブル100がリアカバー15に保持されている。
次に、第1ケーブル90及び第2ケーブル100について説明する。なお、図7は、第1ケーブル90及び第2ケーブル100の横断面図である。
第1ケーブル90は、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、銅の芯線からなる放電電位配線91と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第1基準電位配線93と、放電電位配線91の径方向周囲を包囲し、放電電位配線91と第1基準電位配線93との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層92とを有している。さらに、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第1接地電位配線97と、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる絶縁性の第2絶縁体層95とを有する。
さらに、第1ケーブル90は、図7に示すように、第2絶縁体層95の径方向内側表面95bに密着して径方向内側表面95bを覆い、第1基準電位配線93に接触する第1半導電被覆層94と、第2絶縁体層95の径方向外側表面95cに密着して径方向外側表面95cを覆い、第1接地電位配線97に接触する第2半導電被覆層96とを有する。第1半導電被覆層94及び第2半導電被覆層96は、カーボン入りFEPからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第1ケーブル90は、第1接地電位配線97の径方向周囲を被覆する、FEPからなる絶縁性の外側絶縁被覆層98を有している。このように、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97とによって放電電位配線91を二重に包囲すると共に、第1接地電位配線97で第1基準電位配線93を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第1ケーブル90のうち、放電電位配線91の先端部91bは、第1絶縁体層92の先端よりも第1ケーブル90の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この放電電位配線91の先端部91bは、図3に示すように、第1接続端子77による加締め接続により、放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)に接続されている。これにより、放電電位配線91が、放電電極体70に導通する。
なお、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)とが、第1接続端子77を通じて接続された部位を、放電電位接続部111とする(図3参照)。放電電位接続部111は、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)と第1接続端子77とにより構成される。
また、第1基準電位配線93の先端部93bは、第1半導電被覆層94の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1基準電位配線93の先端部93bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第1基準電位配線93が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第1接地電位配線97の先端部97bは、外側絶縁被覆層98の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1接地電位配線97の先端部97bは、図3に示すように、リアカバー15の第1貫通孔15b内に挿入された筒状の第1金属部材21が外嵌し、この第1金属部材21を通じてリアカバー15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第1接地電位配線97が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、第2ケーブル100について説明する。この第2ケーブル100も、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、銅の芯線からなる補助電位配線101と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第2基準電位配線103と、補助電位配線101の径方向周囲を包囲し、補助電位配線101と第2基準電位配線103との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層102とを有している。さらに、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第2接地電位配線107と、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる絶縁性の第2絶縁体層105とを有する。
さらに、第2ケーブル100は、図7に示すように、第2絶縁体層105の径方向内側表面105bに密着して径方向内側表面105bを覆い、第2基準電位配線103に接触する第1半導電被覆層104と、第2絶縁体層105の径方向外側表面105cに密着して径方向外側表面105cを覆い、第2接地電位配線107に接触する第2半導電被覆層106とを有する。第1半導電被覆層104及び第2半導電被覆層106は、カーボン入りFEPからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第2ケーブル100は、第2接地電位配線107の径方向周囲を被覆する、FEPからなる絶縁性の外側絶縁被覆層108を有している。このように、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107とによって補助電位配線101を二重に包囲すると共に、第2接地電位配線107で第2基準電位配線103を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第2ケーブル100のうち、補助電位配線101の先端部101bは、第1絶縁体層102の先端よりも第2ケーブル100の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この補助電位配線101の先端部101bは、図3に示すように、第2接続端子87による加締め接続により、補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)に接続されている。これにより、補助電位配線101が、補助電極体80に導通する。
なお、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)とが、第2接続端子87を通じて接続された部位を、補助電位接続部112とする(図3参照)。補助電位接続部112は、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部と第2接続端子87とにより構成される。
また、第2基準電位配線103の先端部103bは、第1半導電被覆層104の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2基準電位配線103の先端部103bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第2基準電位配線103が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第2接地電位配線107の先端部107bは、外側絶縁被覆層108の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2接地電位配線107の先端部107bは、図3に示すように、リアカバー15の第2貫通孔15c内に挿入された筒状の第2金属部材22が外嵌し、この第2金属部材22を通じてリアカバー15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第2接地電位配線107が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、締結部材60について説明する。この締結部材60は、センサ本体後端部7の径方向周囲、具体的には、外側第1金具11の第1本体部11aの径方向周囲に、回転自在に配置されている。締結部材60は、雄ネジ部61と、この雄ネジ部61の後端側GKに位置する工具係合部63とからなる筒状の部材である(図3〜図6参照)。このうち雄ネジ部61は、外周に雄ネジが形成された円筒状の部位である。一方、工具係合部63は、外形が六角形状の筒状で、センサ本体部5を排気管EPの管取付部EPTに取り付ける際に工具を係合させる部位である。
図5に示すように、排気管EPの管取付部EPTは、円環状の管座面部EPZと、この管座面部EPZから排気管EPの径方向外側に延出し、内周に雌ネジが形成された円筒状の雌ネジ部EPYとを有する。微粒子センサ1のセンサ本体部5を排気管EPの管取付部EPTに装着するにあたり、締結部材60の雄ネジ部61を管取付部EPTの雌ネジ部EPYにねじ込むと、締結部材60の雄ネジ部61の先端が、センサ本体先端部6のうち外側第1金具11の金具取付部11cに係合して、外側第1金具11を含むセンサ本体部5が先端側GSに移動する。
そして、金具取付部11cの先端側GSに配置された外側第2金具13のセンサ座面部13bが、管取付部EPTの管座面部EPZに、ガスケット18を介して間接に接する。締結部材60の雄ネジ部61と管取付部EPTの管座面部EPZとの間に、金具取付部11c及びセンサ座面部13bが挟持されて、管取付部EPTに外側第1金具11及び外側第2金具13が保持され、管取付部EPTにセンサ本体部5が気密に固定される。なお、締結部材60は、センサ本体部5に対して回転自在に配置されているので、上述のセンサ本体部5の管取付部EPTへの装着は、センサ本体部5を回転させることなく、締結部材60のみを回転させることによって行うことができる。
次に、内側金具30について説明する。この内側金具30は、図3及び図4に示すように、軸線方向GHに延びる外形円柱状であり、前述のように、外側金具10の径方向内側に、外側金具10とは離間し絶縁された状態で配置されている。内側金具30は、第1ケーブル90の第1基準電位配線93及び第2ケーブル100の第2基準電位配線103を通じて、外部の回路部201に接続され、接地電位PVEとは異なる基準電位PV1とされる。この内側金具30は、後端側GKから先端側GSへ順に並ぶ、内筒31と、パイプホルダ33と、ノズル部材35と、混合排出部材37と、蓋部材39とによって構成されている(図3、図4、図6参照)。
なお、本実施形態では、内側金具30が基準電位部材に相当する。また、内筒31が筒状部材に相当する。
パイプホルダ33は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKで内筒31の先端部内に嵌め込まれ固定されている。パイプホルダ33は、外側金具10の外側保持部11bとの間で絶縁スペーサ47を保持する内側保持部33bを有し、この内側保持部33bが、円環状の第2板パッキン49を介して絶縁スペーサ47に後端側GKから全周にわたり係合している(図3及び図4参照)。
ノズル部材35は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからパイプホルダ33の先端部が嵌め込まれて、これに固定されている。ノズル部材35は、その内部に、中央が先端側GSに向かう凹形状とされ、その中心に微細な透孔が形成されたノズル部35aを有する。また、ノズル部材35は、ノズル部35aの周縁から先端側GSに延出する円筒状の先端側筒壁部35bを有する。この先端側筒壁部35b内には、円柱状の空間である円柱状混合領域MX1が形成されている。また、先端側筒壁部35bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、この円柱状混合領域MX1に繋がる1つのガス取入口35hが設けられている(図3及び図4参照)。
また、ノズル部材35は、ノズル部35aの周縁から後端側GKに延出する円筒状の後端側筒壁部35cを有し、その内側に円柱状の放電空間DSを形成している。この放電空間DSは、リアカバー15の内部と連通しているため、前述のリアカバー15内に供給されたエア(圧縮空気)ARが、この放電空間DS内に流通する(図3、図4、図8、図13参照)。
混合排出部材37は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからノズル部材35の先端部内に嵌め込まれて、これに固定されている。この混合排出部材37は、後端側GKに位置する排出後端部37aと、この排出後端部37aの周縁から先端側GSに延出した円筒状の筒壁部37bとからなる。このうち、排出後端部37aには、径方向内側に膨出する捕集極37cが設けられており、この捕集極37cによって、スリット状の空間であるスリット状混合領域MX2が形成されている。このスリット状混合領域MX2は、前述の円柱状混合領域MX1と連通している(図4参照)。
一方、筒壁部37b内には、円柱状の空間であるガス排出路EXが形成されている。このガス排出路EXは、スリット状混合領域MX2と連通する。また、筒壁部37bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、ガス排出路EXに繋がる1つのガス排出口37hが設けられている(図3及び図4参照)。
また、蓋部材39は、円板状でステンレス製の部材であり、混合排出部材37の先端側GSを閉塞している。
次に、内筒31(筒状部材)について説明する。図9は、内筒31を構成する第1部材32及び第2部材34の平面図(軸線方向GHについて先端側GSから後端側GKに見た図)である。図10は、第1部材32及び第2部材34の正面図であり、図9のB視図に相当する。
内筒31は、軸線方向GHに延びる円筒形状をなすステンレス製の筒状部材である(図3、図4、図6、図9、図10参照)。この内筒31は、半円筒状の第1部材32と半円筒状の第2部材34とからなり、第1部材32と第2部材34が組み合わされることで形成されている。第1部材32と第2部材34は、同一形状をなしている。具体的には、第1部材32と第2部材34は、内筒31を軸線方向GHに二等分した半筒状をなしている。
第1部材32は、図9及び図10に示すように、半円筒状をなすセパレータ被覆部32bと、その後端側GKに位置する半円柱状の接触導通部32cとを有する。このうち、接触導通部32cは、径方向内側(内筒31の中心側)に位置し、軸線方向GHに延びる半円筒状の第1接触面32f及び半円筒状の第2接触面32gと、径方向外側(内筒31の外周側)に位置し、軸線方向GHに接触導通部32cを貫通する筒状の通気口32dとを有する。
第2部材34は、図9及び図10に括弧書きで示すように、半円筒状をなすセパレータ被覆部34bと、その後端側GKに位置する半円柱状の接触導通部34cとを有する。このうち、接触導通部34cは、径方向内側(内筒31の中心側)に位置し、軸線方向GHに延びる半円筒状の第1接触面34f及び半円筒状の第2接触面34gと、径方向外側(内筒31の外周側)に位置し、軸線方向GHに延びる半円筒状の通気口34dとを有する。
上述の第1部材32と第2部材34とを組み合わせた内筒31の内部には、電気絶縁性のセパレータ41が収容されている(図3及び図4参照)。詳細には、第1部材32のセパレータ被覆部32bと第2部材34のセパレータ被覆部34bとによって形成される円筒部内(円筒状のセパレータ収容空間)に、セパレータ41が収容されている。これにより、セパレータ41が内筒31によって保持されている。
なお、第1部材32と第2部材34とは、第1部材32の第1接触面32fと第2部材34の第1接触面34fとが対向して配置されることで第1接触面32fと第1接触面34fとが繋がった円筒状の接触面が形成されると共に、第1部材32の第2接触面32gと第2部材34の第2接触面34gとが対向して配置されることで第2接触面32gと第2接触面34gとが繋がった円筒状の接触面が形成されるようにして、第1部材32の接触導通部32cと第2部材34の接触導通部34cとを対面接触させて、組み合わせられている。このとき、第1部材32のセパレータ被覆部32bと第2部材34のセパレータ被覆部32bとが繋がって、円筒状のセパレータ収容空間が形成される。
なお、第1接触面32fと第1接触面34fとが繋がった円筒状の接触面の内径は、第1基準電位配線93の外径と同等である。この第1接触面32fと第1接触面34fとが繋がった円筒状の接触面の内部には、第1基準電位配線93が配置されている。これにより、内筒31の第1接触面32fと第1接触面34fとが第1基準電位配線93に接触して導通する。また、第2接触面32gと第2接触面34gとが繋がった円筒状の接触面は、第2基準電位配線103の外径と同等である。この第2接触面32gと第2接触面34gとが繋がった円筒状の接触面の内部には、第2基準電位配線103が配置されている。これにより、内筒31の第2接触面32gと第2接触面34gとが第2基準電位配線103に接触して導通する。
この内筒31は、センサ本体部5の内部に固定されている。具体的には、内筒31の先端部(セパレータ被覆部32bの先端部とセパレータ被覆部32bの先端部)がパイプホルダ33の後端部に外嵌されて、この外嵌部分(内筒31の先端部とパイプホルダ33の後端部)が溶接されることで、内筒31の先端部がセンサ本体部5の内部に固定されている。
また、内筒31は、その後端部(詳細には、第1部材32の接触導通部32cと第2部材34の接触導通部34c)が、円筒状の金属保持部材42の内側に挿入されて固定された状態で、金属保持部材42によって保持されている。これにより、第1部材32と第2部材34とが組み合わされて円筒状の内筒31とされた状態を保つことができると共に、内筒31の後端部がセンサ本体部5の内部に固定される。なお、内筒31の後端部(詳細には、第1部材32の接触導通部32cと第2部材34の接触導通部34c)と金属保持部材42とは、溶接されて固定されている。
金属保持部材42は、軸線方向GHに延びる円筒状の側壁部42bと、この側壁部42bの後端部に接続する円環状の底部42cとを有する(図4、図6参照)。底部42cには、円形状の通気孔42dが設けられている。前述のリアカバー15内に供給されたエア(圧縮空気)ARは、金属保持部材42の通気孔42dを通じて、センサ本体部5内を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流通する。
金属保持部材42の後端部は、半円筒状の2つの絶縁部材43bと43cを組み合わせた円筒状の絶縁部材43内に配置されて、絶縁部材43に保持されている。更に、この絶縁部材43の後端側GKには、円環状のゴム部材44が配置され、更にその後端側GKには、C環状のワッシャ45が配置されている(図4、図6参照)。
セパレータ41は、電気絶縁性部材(アルミナを主成分としたセラミック)からなり、軸線方向GHに延びる柱状をなしている(図3、図4、図6、図11、図12参照)。このセパレータ41は、当該セパレータ41を軸線方向GHに貫通する第1貫通孔41b及び第2貫通孔41cを有する。第1貫通孔41bと第2貫通孔41cは、別個独立した貫通孔であり、セパレータ41の壁部を挟んで軸線方向GHに直交する方向(図3において左右方向)に離間している。
セパレータ41の第1貫通孔41bの内部には、第1ケーブル90の先端部及び放電電極体70の第1延出部71が挿入されている。そして、第1貫通孔41bの内部には、放電電位接続部111(放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部とが、第1接続端子77を通じて接続された部位)が配置されている。
また、セパレータ41の第2貫通孔41cの内部には、第2ケーブル100の先端部及び補助電極体80の第2延出部81が挿入されている。そして、第2貫通孔41cの内部には、補助電位接続部112(補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部とが、第2接続端子87を通じて接続された部位)が配置されている。
これにより、放電電位PV2となる放電電位接続部111と補助電位PV4となる補助電位接続部112とが、セパレータ41によって電気的に絶縁されている。
従って、本実施形態の微粒子センサ1は、セパレータ41によって、放電電位接続部111と補助電位接続部112とが適切に電気絶縁された微粒子センサとなる。
ところで、本実施形態では、セパレータ41の外周を覆う態様で第1部材32と第2部材34とを組み合わせて内筒31を形成したときに、第1部材32(セパレータ被覆部32b)の内周面32h及び第2部材34(セパレータ被覆部32b)の内周面34hが、セパレータ41の外周面41dに接触する。これにより、内筒31(第1部材32と第2部材34)によってセパレータ41を径方向内側に挟んで保持することができる。さらに、この内筒31は、前述のように、センサ本体部5の内部に固定されている。
このように、セパレータ41が、センサ本体部5の内部に固定された内筒31(筒状部材)によって、当該セパレータ41の外周を覆われる(包囲される)態様で保持されることで、セパレータ41も、内筒31を通じてセンサ本体部5の内部に固定されることになる。これにより、放電電位接続部111がセパレータ41の第1貫通孔41b内に配置され、且つ、補助電位接続部112がセパレータ41の第2貫通孔41c内に配置されることで、放電電位接続部111と補助電位接続部112とがセパレータ41によって電気的に絶縁された状態を、安定して保つことができる。
しかも、本実施形態では、セパレータ41の外周を覆う態様で第1部材32と第2部材34とを組み合わせて、内筒31(筒状部材)を形成することで、内筒31によってセパレータ41を保持するだけでなく、この内筒31を、第1基準電位配線93及び第2基準電位配線103に接触させて導通させている。具体的には、第1基準電位配線93の先端部93bが、第1部材32の第1接触面32f及び第2部材34の第1接触面34fに接触して導通すると共に、第2基準電位配線103の先端部103bが、第1部材32の第2接触面32g及び第2部材34の第2接触面34gに接触して導通する(図3、図9、図10参照)。これにより、第1基準電位配線93及び第2基準電位配線103を、簡易に且つ適切に、内筒31を含む内側金具30(基準電位部材)に導通させることができる。
次に、放電電極体70について説明する。この放電電極体70は、タングステン線からなり、内側金具30の径方向内側に内側金具30とは絶縁された状態で配置されている。放電電極体70は、図3に示すように、直棒状の第1延出部71と、その先端部分に位置し、針状に尖った形状の針状先端部73とからなる。この放電電極体70(針状先端部73)は、第1ケーブル90の放電電位配線91を通じて、外部の回路部201に接続され、放電電位PV2とされる。なお、放電電位PV2は、基準電位PV1に対し正の高電位であり、ピーク電位が1〜2kVの電位とされる。
第1延出部71は、その径方向周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第1絶縁パイプ75で被覆されている。但し、第1延出部71の後端部は、第1接続端子77によって放電電位配線91の先端部91bと接続するために、第1絶縁パイプ75で被覆されることなく、タングステン線が露出している。
一方、針状先端部73は、放電空間DS内で先端側GSに向けて突出してノズル部35aと向き合っており、ノズル部35aと共にイオン源を構成する。即ち、後述するように、基準電位PV1とされるノズル部35aと、放電電位PV2とされる針状先端部73とは、これらの間に生じる気中放電により、微粒子Sに付着させるイオンCPを生成する。
なお、本実施形態では、ノズル部35aが、放電電極体70(針状先端部73)の対極となる放電対極部に相当する。
次に、補助電極体80について説明する。この補助電極体80は、ステンレス線からなり、内側金具30の径方向内側に内側金具30とは絶縁された状態で配置されている。補助電極体80は、図3に示すように、直棒状の第2延出部81と、その先端側GSでU字状に曲げ返された曲げ返し部82と、曲げ返し部82から後端側GKに延びる共に先端が針状に尖った形状の補助電極部83とからなる。
第2延出部81は、その周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第2絶縁パイプ85で被覆されている。但し、第2延出部81の後端部は、第2接続端子87によって補助電位配線101の先端部101bと接続するために、第2絶縁パイプ85で被覆されることなく、ステンレス線か露出している。また、曲げ返し部82は、ガス排出路EX内に配置されている。
一方、補助電極部83は、スリット状混合領域MX2内で後端側GKに向けて突出している。この補助電極体80(補助電極部83)は、第2ケーブル100の補助電位配線101を通じて、外部の回路部201に接続され、補助電位PV4とされる。この補助電位PV4は、基準電位PV1に対して正の高電位であるが、放電電位PV2のピーク電位(1〜2kV)よりも低い、例えば、DC100〜200Vの電位にされている。
ところで、本実施形態の微粒子センサ1では、セパレータ41は、図6及び図11に示すように、その外周面41dに、軸線方向GHに延びる溝部41fを構成する溝構成面41gを有している。溝部41fは、セパレータ41の外周面41dの一部が径方向内側に凹んだ形態で、軸線方向GHについてセパレータ41の先端から後端にまで延びている。
なお、溝部41f(溝構成面41g)は、セパレータ41の外周面41dに2つ形成されている。2つの溝部41f(溝構成面41g)は、セパレータ41の径方向に対向して(背向して)設けられている。そして、内筒31によってセパレータ41の外周が覆われた状態において、セパレータ41の溝構成面41gと内筒31の内周面(第1部材32の内周面32h及び第2部材34の内周面34h)とによって囲まれた通気孔AHが形成されている(図3及び図11参照)。なお、図11には、セパレータ41の外周に配置された内筒31を二点鎖線で示している。
さらに、本実施形態の微粒子センサ1では、前述のように、センサ本体部5の軸線方向GHの後端部(具体的には、リアカバー15)に、センサ本体部5の外部からセンサ本体部5の内部にエアARを取り入れるためのエア取入部15tを設けている。さらに、センサ本体部5は、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れられたエアARが、前述の通気孔AHを通じて、センサ本体部5内の軸線方向GHの先端側に導入される形態を有している。
従って、本実施形態の微粒子センサでは、エア取入部15tと放電空間DSとの間にセパレータ41を設けていても、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れたエアARを、通気孔AHを通じて、適切に、センサ本体部5内の軸線方向GHの先端側の放電空間DS内に導入することができる。
次いで、微粒子センサ1の電気的機能及び動作について説明する(図8及び図13参照)。外部の回路部201の駆動により、基準電位PV1とされた内側金具30のノズル部35a(放電対極部)と、これよりも正の高電位である放電電位PV2とされた放電電極体70の針状先端部73との間において、気中放電(コロナ放電)が生じ、大気(空気)のN2,O2 等が電離した正のイオンCPが発生する。一方で、エアARが、後端側GKから放電空間DS内に供給される。このため、発生したイオンCPの一部は、エアARと共に、ノズル部35aから円柱状混合領域MX1に噴射される。
このエアARが、円柱状混合領域MX1に噴射されると、円柱状混合領域MX1の気圧が低下するため、ガス取入口35hから排気ガスEGが円柱状混合領域MX1に取り入れられる。この取入ガスEGIは、エアARと混合され、スリット状混合領域MX2及びガス排出路EXを経由して、ガス排出口37hから排出される。その際、排気ガスEG中のススなどの微粒子Sも円柱状混合領域MX1内に取り入れられる。この微粒子Sは、イオンCPが付着して、正に帯電した帯電微粒子SCとなり、この状態でガス排出口37hからエアARと共に排出される。一方、円柱状混合領域MX1に噴射されたイオンCPのうち、微粒子Sに付着しなかった浮遊イオンCPFは、補助電位PV4とされた補助電極体80の補助電極部83から斥力を受け、捕集極37cに付着することで、ガス排出口37hからの排出が抑制される。
前述の気中放電の際、外部の回路部201から放電電極体70の針状先端部73に、放電電流Idが供給される。この放電電流Idの多くは、ノズル部35aに受電電流Ijとして流れ込み、回路部201に戻る。一方、捕集極37cで捕集された浮遊イオンCPFの電荷に起因する捕集電流Ihも、回路部201に戻る。つまり、受電電流Ijと捕集電流Ihの和である受電捕集電流Ijh(=Ij+Ih)が回路部201に戻る。
但し、この受電捕集電流Ijhは、帯電微粒子SCに付着して排出された排出イオンCPHの電荷に対応する電流分だけ、放電電流Idよりも小さい値となる。このため、放電電流Idと受電捕集電流Ijhとの差分(放電電流Id−受電捕集電流Ijh)に相当する信号電流が、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れてバランスする。
従って、この帯電微粒子SCにより排出された排出イオンCPHの電荷量に対応する信号電流を回路部201で検知することにより、排気ガスEG中の微粒子Sの量を検知できる。このため、本実施形態では、帯電微粒子SCの電荷量に基づいて(詳細には、帯電微粒子SCの電荷量に応じて、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れる信号電流に基づいて)、排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子Sの量を検知する。
ところで、本実施形態の微粒子センサ1では、前述のように、セパレータ41によって、放電電位接続部111と補助電位接続部112とが適切に電気絶縁されている。このため、放電電位接続部111と補助電位接続部112との間で放電等が発生する虞がなく、放電電極体70の針状先端部73(放電電位PV2)と放電対極部となるノズル部35a(基準電位PV1)との間で、気中放電を、適切に発生させることができる。これにより、排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子Sの量を適切に検知することができる。
なお、微粒子センサ1によって検知する「微粒子Sの量」としては、排気ガスEG中の微粒子Sの表面積の合計に比例する値を得てもよいし、微粒子Sの質量の合計に比例する値を得てもよい。また、排気ガスEGの単位体積中に含まれる微粒子Sの個数に比例する値(微粒子Sの濃度)を得てもよい。
次に、本実施形態の微粒子センサ1の組み付け方法について説明する。
まず、セパレータ41の第1貫通孔41b内に第1ケーブル90の先端部を挿通させ、第2貫通孔41c内に第2ケーブル100の先端部を挿通させる。そして、セパレータ41の外部において、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部とを、第1接続端子77の加締め接続により接続する。さらに、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部とを、第2接続端子87の加締め接続により接続する。
その後、第1ケーブル90を後端側GKに引き戻して、セパレータ41の第1貫通孔41bの内部に、放電電位接続部111(放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部とが、第1接続端子77を通じて接続された部位)を配置する。さらに、第2ケーブル100を後端側GKに引き戻して、セパレータ41の第2貫通孔41cの内部に、補助電位接続部112(補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部とが、第2接続端子87を通じて接続された部位)を配置する。
次いで、第1ケーブル90の第1接地電位配線97の先端部97bに第1金属部材21を外嵌し、これをリアカバー15の第1貫通孔15b内に圧入しつつ、第1ケーブル90をリアカバー15に挿通させる。さらに、第2ケーブル100の第2接地電位配線107の先端部107bに第2金属部材22を外嵌し、これをリアカバー15の第2貫通孔15c内に圧入しつつ、第2ケーブル100をリアカバー15に挿通させる。なお、第1ケーブル90及び第2ケーブル100には、予め、金属保持部材42、ゴム部材44、ワッシャ45を挿通させておく。その後、第1ケーブル90に外嵌させる態様で、リアカバー15の第1貫通孔15b内に、後端側GKから、第1Oリング23及び第1リテーナ25を挿入する。さらに、第2ケーブル100に外嵌させる態様で、リアカバー15の第2貫通孔15c内に、後端側GKから、第2Oリング24及び第2リテーナ26を挿入する。
次に、セパレータ41の外周を覆う態様で第1部材32と第2部材34とを組み合わせて、内筒31(筒状部材)を形成する。これにより、内筒31によってセパレータ41を保持すると共に、内筒31を第1基準電位配線93及び第2基準電位配線103に接触させて導通させる。その後、内筒31の後端部を、金属保持部材42の内側に挿入する。次いで、金属保持部材42とゴム部材44との間に、半円筒状の2つの絶縁部材43bと43cを組み合わせるようにして配置しつつ、絶縁部材43bと43cによって円筒状の絶縁部材43を形成する。
その後、内筒31の先端部をパイプホルダ33内に挿入し、両者を溶接する。なお、パイプホルダ33の先端側GSには、ノズル部材35と混合排出部材37と蓋部材39とを接合しておく。これにより、放電電極体70及び補助電極体80が内部に配置された内側金具30が形成される。次いで、外側第1金具11の後端部をリアカバー15の先端部に圧入して、両者を接合する。なお、外側第1金具11には、予め、締結部材60を挿通させておく。そして、外側第1金具11の先端側GSに外側第2金具13を配置することで、微粒子センサ1が完成する。
(変形形態)
変形形態にかかる微粒子センサ301は、実施形態の微粒子センサ1と比較して、センサ本体部の後端側GKの構造が異なり、その他については同様である。従って、ここでは、実施形態の微粒子センサ1と異なる箇所を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
図14は、変形形態にかかる微粒子センサ301の縦断面図である。図15は、微粒子センサ301の分解斜視図である。
本変形形態の微粒子センサ301は、実施形態の微粒子センサ1と比較して、センサ本体部を構成する部品の一部が異なり、その他は同様である。本変形形態のセンサ本体部305は、実施形態の外側金具10に代えて、外側金具310を備える。この外側金具310は、実施形態の外側金具10と比較して、リアカバー15をリアカバー315に変更した点が異なり、その他は同等である(図6及び図15参照)。
さらに、本変形形態のセンサ本体部305は、実施形態のセンサ本体部5と比較して、第1金属部材21及び第2金属部材22を廃止し、第1リテーナ25を第1リテーナ325に変更し、第2リテーナ26を第2リテーナ326に変更した点が異なり、その他は同等である(図6及び図15参照)。
本変形形態のリアカバー315は、実施形態のリアカバー15と比較して、軸線方向GHの長さを短くした点が異なり、その他は同様である(図3、図6、図14、図15参照)。
また、本変形形態の第1リテーナ325は、実施形態の第1リテーナ25と比較して、軸線方向GHの長さが長い。より具体的には、第1リテーナ325は、実施形態の第1金属部材21と第1リテーナ25を一体化した部品に相当する。この第1リテーナ325は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部325cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部325bとを有する。
このうち、挿入部325cは、リアカバー315の第1貫通孔315b内に、後端側GKからから挿入される部位である。また、加締め接続部325bは、第1接地電位配線97の先端部97bに接続する部位である。この加締め接続部325bは、自身の内部に第1接地電位配線97の先端部97bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第1接地電位配線97の先端部97bに圧接した状態で導通している。第1リテーナ325のうち、挿入部325cよりも後端側GKの部位(加締め接続部325bを含む部位)は、リアカバー315の後端からリアカバー315の外部に突出して配置されている。
また、本変形形態の第2リテーナ326も、実施形態の第2リテーナ26と比較して、軸線方向GHの長さが長い。より具体的には、第2リテーナ326は、実施形態の第2金属部材22と第2リテーナ26を一体化した部品に相当する。この第2リテーナ326は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部326cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部326bとを有する。
このうち、挿入部326cは、リアカバー315の第2貫通孔315c内に、後端側GKから挿入される部位である。また、加締め接続部326bは、第2接地電位配線107の先端部107bに接続する部位である。この加締め接続部326bは、自身の内部に第2接地電位配線107の先端部107bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第2接地電位配線107の先端部107bに圧接した状態で導通している。第2リテーナ326のうち、挿入部326cよりも後端側GKの部位(加締め接続部326bを含む部位)は、リアカバー315の後端からリアカバー315の外部に突出して配置されている。
本変形形態の微粒子センサ301でも、実施形態の微粒子センサ1と同様に、セパレータ41によって、放電電位接続部111と補助電位接続部112とが適切に電気絶縁されている。このため、放電電位接続部111と補助電位接続部112との間で放電等が発生する虞がなく、放電電極体70の針状先端部73(放電電位PV2)と放電対極部となるノズル部35a(基準電位PV1)との間で、気中放電を、適切に発生させることができる。これにより、排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子Sの量を適切に検知することができる。
次に、本変形形態の微粒子センサ301の組み付け方法について説明する。
まず、実施形態と同様に、セパレータ41の第1貫通孔41b内に第1ケーブル90の先端部を挿通させ、第2貫通孔41c内に第2ケーブル100の先端部を挿通させる。その後、セパレータ41の第1貫通孔41bの内部に放電電位接続部111を配置し、さらに、セパレータ41の第2貫通孔41cの内部に補助電位接続部112を配置する。
なお、第1ケーブル90及び、第2ケーブル100には、予め、リアカバー315、第1リテーナ325、第2リテーナ326、ゴム部材44、及びワッシャ45を挿通させておく。また、予め、リアカバー315の第1貫通孔315b内に、第1Oリング23及び第1リテーナ325の挿入部325cを挿入(圧入)し、第2貫通孔315c内に、第2Oリング24及び第2リテーナ326の挿入部326cを挿入(圧入)しておく。
次に、実施形態と同様に、セパレータ41の外周を覆う態様で第1部材32と第2部材34とを組み合わせて、内筒31(筒状部材)を形成することで、内筒31によってセパレータ41を保持すると共に、内筒31を第1基準電位配線93及び第2基準電位配線103に接触させて導通させる。その後、実施形態と同様に、内筒31の後端部を金属保持部材42の内側に挿入し、金属保持部材42とゴム部材44との間に、絶縁部材43bと43cを組み合わせて絶縁部材43を配置する。
その後、内筒31の先端部をパイプホルダ33内に挿入し、両者を溶接する。なお、パイプホルダ33の先端側GSには、ノズル部材35と混合排出部材37と蓋部材39とを接合しておく。これにより、放電電極体70及び補助電極体80が内部に配置された内側金具30が形成される。次いで、外側第1金具11の後端部をリアカバー315の先端部に圧入して、両者を接合する。なお、外側第1金具11には、予め、締結部材60を挿通させておく。そして、外側第1金具11の先端側GSに外側第2金具13を配置する。
次いで、第1リテーナ325の加締め接続部325bを加締めることで、加締め接続部325bを第1接地電位配線97の先端部97bに圧接させて導通させる。さらに、第2リテーナ326の加締め接続部326bを加締めることで、加締め接続部326bを第2接地電位配線107の先端部107bに圧接させて導通させる。これにより、本変形形態の微粒子センサ301が完成する。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、エア取入部15tを有するリアカバー15を備えたセンサ本体部5を用い、外部に設置された圧送ポンプ330で生成された清浄なエア(圧縮空気)ARを、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5内に供給し、このエアARを放電空間DS内に流通させる構成の微粒子センサを例示した。しかしながら、本発明は、このような構成を有しない微粒子センサにも適用することができる。
1,301 微粒子センサ
5,305 センサ本体部
10 外側金具
15,315 リアカバー
15t,315t エア取入部
30 内側金具(基準電位部材)
31 内筒(筒状部材)
32 第1部材
34 第2部材
41 セパレータ
41b 第1貫通孔
41c 第2貫通孔
41f 溝部
41g 溝構成面
42 金属保持部材(保持部材)
35a ノズル部(放電対極部)
50 エアチューブ
70 放電電極体
73 針状先端部
80 補助電極体
90 第1ケーブル
91 放電電位配線
92 第1絶縁体層
93 第1基準電位配線
97 第1接地電位配線
98 外側絶縁被覆層
100 第2ケーブル
101 補助電位配線
102 第1絶縁体層
103 第2基準電位配線
107 第2接地電位配線
108 外側絶縁被覆層
111 放電電位接続部
112 補助電位接続部
201 回路部
330 圧送ポンプ
AH 通気孔
AR エア
AX 微粒子センサ(センサ本体部)の軸線
GH 軸線方向
GS 軸線方向の先端側
GK 軸線方向の後端側
EP 排気管(通気管)
EG 排気ガス(被測定ガス)
S 微粒子
SC 帯電微粒子
CP イオン
PV1 基準電位
PV2 放電電位
PV4 補助電位
PVE 接地電位

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる形態をなし、通気管に装着されて前記通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知するセンサ本体部と、
    前記センサ本体部を駆動する回路部と前記センサ本体部との間を電気的に接続する、第1ケーブル及び第2ケーブルと、を備える
    微粒子センサであって、
    前記センサ本体部は、
    基準電位とされる基準電位部材、
    前記基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体、及び、
    前記基準電位及び前記放電電位とは異なる補助電位とされる補助電極体、を有し、
    前記第1ケーブルは、
    前記放電電極体に導通する放電電位配線、及び、
    前記基準電位部材に導通し、前記放電電位配線の径方向周囲を包囲する円筒形状の第1基準電位配線、を有し、
    前記第2ケーブルは、
    前記補助電極体に導通する補助電位配線、及び、
    前記基準電位部材に導通し、前記補助電位配線の径方向周囲を包囲する円筒形状の第2基準電位配線、を有し、
    前記センサ本体部は、
    前記軸線方向に延びる柱状をなすセパレータであって、当該セパレータを前記軸線方向に貫通する第1貫通孔及び第2貫通孔を有するセパレータ、を有し、
    前記微粒子センサは、
    前記第1ケーブルの前記放電電位配線と前記放電電極体とが接続された放電電位接続部と、
    前記第2ケーブルの前記補助電位配線と前記補助電極体とが接続された補助電位接続部と、を有し、
    前記放電電位接続部が前記セパレータの前記第1貫通孔内に配置され、且つ、前記補助電位接続部が前記セパレータの前記第2貫通孔内に配置されることで、前記放電電位接続部と前記補助電位接続部とが前記セパレータによって電気的に絶縁されており、
    前記基準電位部材は、
    半筒状の第1部材と半筒状の第2部材とが組み合わされて前記軸線方向に延びる筒形状をなす筒状部材であって、前記センサ本体部の内部に固定された筒状部材を含み、
    前記筒状部材は、
    前記セパレータの外周を覆う態様で前記第1部材と前記第2部材とが組み合わされることで、前記セパレータを保持すると共に、前記第1基準電位配線及び前記第2基準電位配線に接触して導通している
    微粒子センサ。
  2. 請求項1に記載の微粒子センサであって、
    前記センサ本体部は、筒状の保持部材を有し、
    前記筒状部材は、その一端部が前記保持部材の内側に挿入されて固定された状態で、前記保持部材に保持されている
    微粒子センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の微粒子センサであって、
    前記セパレータは、
    その外周面に、前記軸線方向に延びる溝部を構成する溝構成面を有し、
    前記筒状部材によって当該セパレータの外周が覆われた状態で、前記溝構成面と前記筒状部材の内周面とによって囲まれた通気孔を形成しており、
    前記センサ本体部は、
    前記軸線方向の後端部に、当該センサ本体部の外部から当該センサ本体部の内部にエアを取り入れるためのエア取入部を有し、
    前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に取り入れられた前記エアが、前記通気孔を通じて、 前記センサ本体部内の前記軸線方向の先端側に導入される形態を有する
    微粒子センサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の微粒子センサであって、
    前記基準電位部材は、前記放電電極体の対極となる放電対極部を含み、
    前記微粒子センサは、前記放電電極体と前記放電対極部との間で気中放電を発生させ、当該気中放電により生じたイオンを前記被測定ガスに含まれる前記微粒子に付着させて、帯電した帯電微粒子を生成し、この帯電微粒子の電荷量に基づいて前記被測定ガス中の前記微粒子の量を検知する
    微粒子センサ。
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