JP2018112066A - 下端保持具及びこれを備えた戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出入口の一方の内側面に対する軸支部の上下方向への位置調整が可能でありながらも、見栄え良く固定し得る下端保持具及びこれを備えた戸装置を提供する。
【解決手段】下端保持具30は、出入口5の一方の内側面17に設けられた受入凹所19に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材31と、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する軸支部45を有した保持具本体35と、を備えており、前記固定部材の裏面側には、前記保持具本体に設けられた係合片部36を上下方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所32が設けられ、該係合片部が前記固定部材に対して上下方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされており、前記保持具本体には、前記係合片部の下端部に設けられた屈曲部36cに連なるように間口方向に突出し、前記軸支部を有した支持片部38が設けられ、前記固定部材には、前記屈曲部を上下動自在に受け入れる切欠状凹所32cが厚さ方向に貫通しかつ下方側に向けて開口するように設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、折戸や開き戸等の下端側を回動自在に保持する下端保持具及びこれを備えた戸装置に関する。
従来より、折戸や開き戸等の下端側を回動自在に保持する軸受部材等の保持具が知られている。このような保持具は、一般的には、床等にねじや釘等の止具によって固定される。しかしながら、固定対象となる床がコンクリート仕上げやタイル仕上げ、カーペット仕上げであったり、コンクリート下地上に薄型床材を貼着したような構造であった場合等には、止具によって保持具を床側に固定し難くなることが考えられる。
例えば、下記特許文献1には、入口枠の縦桟に固定される板状の取付部の下端部に、扉の下側回動軸を受ける板状の扉支持部を設けた軸受部材が開示されている。
特開2008−2103号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された軸受部材は、板状の取付部が縦桟の下端部の内側面に沿って固定される構成とされているため、取付部が目立ち易くなり、また、扉と取付部との接触を抑制すべく扉と縦桟の内側面との隙間が大きくなる傾向がある。例えば、縦桟に凹所を設けて取付部を埋め込むように固定することも考えられるが、この場合には、縦桟に対する取付部の位置調整が困難となることが考えられる。または、縦桟に対する取付部の位置調整が可能なように縦桟の凹所を大きくすることも考えられるが、この場合には、凹所の内面と取付部との隙間が目立ち易くなることが考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、出入口の一方の内側面に対する軸支部の上下方向への位置調整が可能でありながらも、見栄え良く固定し得る下端保持具及びこれを備えた戸装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る下端保持具は、出入口の一方の内側面に設けられた受入凹所に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材と、戸パネルの下端側を回動自在に保持する軸支部を有した保持具本体と、を備えており、前記固定部材の裏面側には、前記保持具本体に設けられた係合片部を上下方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所が設けられ、該係合片部が前記固定部材に対して上下方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされており、前記保持具本体には、前記係合片部の下端部に設けられた屈曲部に連なるように間口方向に突出し、前記軸支部を有した支持片部が設けられ、前記固定部材には、前記屈曲部を上下動自在に受け入れる切欠状凹所が厚さ方向に貫通しかつ下方側に向けて開口するように設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記支持片部の見込方向に沿う寸法を、前記屈曲部の見込方向に沿う寸法よりも大としてもよい。
また、本発明においては、前記支持片部の見込方向に沿う寸法と前記固定部材の見込方向に沿う寸法とが略同寸法とされていてもよい。
また、本発明においては、前記固定部材に、当該固定部材を前記受入凹所に固定する止具が挿通される第1挿通孔と、前記保持具本体の係合片部を当該固定部材に対して固定する止具が挿通される前記一方向に長径の第2挿通孔と、を設けてもよい。
また、本発明においては、前記保持具本体を、前記係合片部の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される前記軸支部を有した軸支部材を備えたものとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る戸装置は、本発明に係る下端保持具と、前記受入凹所が内側面に設けられた縦枠を有した戸枠と、この戸枠に建て付けられ前記下端保持具に下端側が回動自在に保持される戸パネルと、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る下端保持具及びこれを備えた戸装置は、上述のような構成としたことで、出入口の一方の内側面に対する軸支部の上下方向への位置調整が可能でありながらも、見栄え良く固定することができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る下端保持具及びこれを備えた戸装置の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同下端保持具を模式的に示す概略分解斜視図、(c)は、同下端保持具の概略正面図である。 (a)、(b)は、いずれも図1(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同戸装置を施工した状態の一例を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の他の実施形態に係る下端保持具の一例を模式的に示す概略分解斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、施工された下端保持具及びこれを備えた戸装置に対して、図4(b)に示すV方向から見た状態を基準として、見込方向手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
図1〜図4は、第1実施形態に係る下端保持具及びこれを備えた戸装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る下端保持具30は、図1、図2及び図4に示すように、出入口5の一方の内側面17に設けられた受入凹所19に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材31を備えている。また、下端保持具30は、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する軸支部45を有した保持具本体35を備えている。
また、本実施形態に係る戸装置1は、この下端保持具30と、受入凹所19が内側面17に設けられた縦枠16を有した戸枠10と、この戸枠10に建て付けられ下端保持具30に下端側が回動自在に保持される戸パネル25と、を備えている。つまり、本実施形態では、下端保持具30の固定対象としての出入口5の一方の内側面を、縦枠16の出入口5の間口方向(左右方向)中心側に向く内側面17としている。
また、本実施形態では、戸装置1を、複数枚の戸パネル21,25を折り畳み展開自在に連結した折戸20を備えた折戸装置1としている。本実施形態では、折戸装置1を、軸支側に設けられ、下端保持具30に下端側が回動自在に保持される軸支側戸パネル25と、これに連結され戸先側に設けられる戸先側戸パネル21と、を有した1組の折戸20を備えた構成としている。
戸枠10は、住居等の建物の壁体2に設けられた開口部3を区画する枠下地に沿って固定される。開口部3の間口方向両内側面を構成する枠下地としては、間柱等の柱材や、飼木(スペーサー材)等としてもよく、その他、種々の躯体を構成する部材等としてもよい。また、開口部3の天面を構成する枠下地としては、横桟やまぐさ等の横架材、飼木(スペーサー材)等としてもよい。また、開口部3(出入口5)の下側は、床材または床下地によって区画してもよい。
この戸枠10は、図4に示すように、出入口5の間口方向両側を区画するように設けられる一対の縦枠14,16と、出入口5の上側を区画するように設けられる上枠11と、を備えている。つまり、戸枠10は、下枠を備えていない、いわゆる三方枠とされている。図例では、出入口5の下側を、床面4によって区画した例を示している(図3も参照)。
上枠11は、出入口5の開口幅方向に沿って長尺の略帯板状とされている。
また、この上枠11には、折戸20の戸先側戸パネル21を吊り下げ支持する上レール12が設けられている。このような上レール12としては、縦断面形状が下方に向けて開口する略コ字状(略U字状または略C字状)とされたものとしてもよい。また、上レール12を、戸先側戸パネル21の上端部に設けられたランナー部材22のローラー等を当該上レール12の長手方向に沿って転動自在に支持する構成とされたものとしてもよい。また、上枠11に、上レール12を受け入れる凹溝を設けるようにしてもよい。
また、この上枠11(上レール12)には、軸支側戸パネル25の上端側を回動自在に保持する軸支部13が設けられている。この軸支部13としては、軸支側戸パネル25の上端側に設けられた係合部26に対して上下に係合する構成とされたものとしてもよい。例えば、軸支部13を、上方に向けて開口する係合部としての軸受穴状の係合凹部26に嵌め入れられる軸部としてもよく、または、上方に向けて突出する係合部としての軸状の係合凸部26を受け入れる軸受部としてもよい。また、軸支部13を、軸支側戸パネル25の上端側を回動自在に吊下支持する構成とされたものとしてもよい。この場合は、上レール12の長手方向に沿って移動不能とされ軸支側戸パネル25の上端部に連結固定されたランナー部材を軸支部及び係合部として把握するようにしてもよい。
一対の縦枠14,16は、出入口5の上下方向に沿って長尺の略帯板状とされている。
これら一対の縦枠14,16のうちの戸先側に設けられた戸先側縦枠14の間口方向中心側に向く内側面には、間口方向中心側に向けて突出し、上下方向に延びるように設けられた戸当り部15が設けられている。
また、これら一対の縦枠14,16のうちの軸支側に設けられた軸支側縦枠16の間口方向中心側に向く内側面17には、戸先側と同様、間口方向中心側に向けて突出し、上下方向に延びるように設けられた戸当り部18が設けられている。
図例では、これら戸当り部15,18を、各縦枠14,16の見込方向(前後方向)略中央部に設けた例を示している。
軸支側縦枠16の受入凹所19は、間口方向中心に向けて開口するように設けられている。この受入凹所19は、軸支側縦枠16の下端部に設けられている。
この受入凹所19は、後記する下端保持具30の固定部材31に応じた形状とされている。本実施形態では、この受入凹所19を、内側面17に対面視して(枠厚さ方向に見て)略方形状としている。また、この受入凹所19の深さ寸法(枠厚さ方向に沿う寸法)は、固定部材31が内側面17から突出しない寸法とされている。本実施形態では、この受入凹所19の深さ寸法を、固定部材31の厚さ寸法と略同寸法としている。つまり、固定部材31を受入凹所19に嵌め入れた状態で、固定部材31の表面と内側面17とが略同一平面状となる構成としている。また、この受入凹所19は、下端側の開口縁が床面4と略同高さとなるように設けられている。また、本実施形態では、この受入凹所19を、戸当り部18よりも見込方向一方側となる前方側に設けた構成としている。
なお、これら一対の縦枠14,16の下端部は、床面4を構成する床材上に載置される構成としてもよいが、図例では、これら縦枠14,16の下端部を、床材に埋め込むように配した構成としている(図3参照)。
また、折戸(建具)20の構成等に応じて、戸先側縦枠14にラッチ受(ストライク)や錠受等を設けてもよい。
また、図例では、戸枠10を、固定枠とした例を示しているが、見込方向両側に額縁を備えたいわゆるケーシング枠としてもよい。
また、図例では、上枠11の上側に垂れ壁を設けたような構成とした例を示しているが、上枠11を、天井に沿わせるように設けたり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。また、上枠11に上レール12を設けた態様に代えて、上レール12自体を直接的に上枠下地等に固定したり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。
折戸20は、図4(b)に示すように、二枚の戸パネル21,25を展開した状態で出入口5を閉鎖する一方、戸パネル21,25を折畳んだ状態で出入口5を開放する構成とされている。
本実施形態では、折戸20を、戸先側戸パネル21の戸幅寸法を軸支側戸パネル25の戸幅寸法よりも大きい寸法としたいわゆる親子扉型としている。また、本実施形態では、これら戸パネル21,25の連結側端部同士を、上下一対の連結部材24,24によって折り畳み展開自在に連結した構成としている。これら上下の連結部材24,24は、各戸パネル21,25の上端及び下端における互いの連結側端部に跨るように設けられ、これら上下の連結部材24,24に対して各戸パネル21,25が上下方向に沿う軸(垂直軸)廻りに回動自在とされている。なお、これら戸パネル21,25同士を折り畳み展開自在に連結する態様としては、このような上下一対の連結部材24,24に限られず、蝶番等としてもよい。
戸先側戸パネル21の上端部には、上記した上レール12に案内支持されるランナー部材22が連結固定されている。このランナー部材22は、折り畳み支点となる連結部材24からの戸幅方向に沿う寸法が、連結部材24から軸支側戸パネル25の回動支点となる軸支部13(45)までの戸幅方向に沿う寸法と略同寸法となるように、戸先側戸パネル21の戸幅方向途中部位に設けられている。また、このランナー部材22は、戸先側戸パネル21に対して上下方向に沿う軸廻りに回動自在に連結されている。このような構成により、戸先側戸パネル21は、当該折戸20の折り畳み及び展開を伴い、ランナー部材22の軸廻りに回動しながら上レール12に沿って移動する構成とされている。
また、この戸先側戸パネル21には、当該折戸20を開閉する際に手掛けされるハンドル部23が設けられている。
軸支側戸パネル25の上端部には、上記した上枠11(上レール12)に設けられた軸支部13に係合する係合部26が設けられている。この係合部26は、軸支側戸パネル25の戸幅方向における反折り畳み支点側となる軸支側端部の上端部に設けられている。
また、軸支側戸パネル25の下端部には、下端保持具30に設けられた軸支部45に係合する係合部27が設けられている。本実施形態では、この係合部27を、図3に示すように、下方に向けて開口する軸受穴状の係合凹部27としている。この係合凹部27は、上端部に設けられた係合部26と上下方向に見て互いに重なり合うように同軸状に設けられ、平面視して略円形状とされている。このような構成により、軸支側戸パネル25は、当該折戸20の折り畳み及び展開を伴い、その軸支側端部の軸13,45廻りに回動する構成とされている。
下端保持具30は、図1〜図3に示すように、固定部材31の裏面側に、保持具本体35に設けられた係合片部36を上下方向及び見込方向のうちのいずれか一方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所32を設けた構造とされている。また、下端保持具30は、保持具本体35の係合片部36が固定部材31に対して上記一方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされている。また、本実施形態では、固定部材31に、当該固定部材31を受入凹所19に固定する第1止具6が挿通される第1挿通孔33と、保持具本体35の係合片部36を当該固定部材31に対して固定する第2止具7が挿通される一方向に長径の第2挿通孔34と、を設けた構成としている。また、本実施形態では、上記一方向を、上下方向としている。
また、本実施形態では、保持具本体35を、係合片部36の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部38に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される、軸支部45を有した軸支部材41を備えた構成としている。また、本実施形態では、これら軸支部材41、保持具本体35及び固定部材31を、見込方向中心線を対称軸として略線対称状としている。
保持具本体35の係合片部36は、間口方向と同方向となる軸支側縦枠16の厚さ方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。本実施形態では、この係合片部36を、上端側に見込方向に延びるように長尺状とされた上端片部36aと、この上端片部36aと支持片部38とを連結するように上下方向に延びるように長尺状とされた連結片部36bと、を備えた構成としている。また、これら上端片部36aと連結片部36bとからなる係合片部36を、厚さ方向に見て、略T字状とした例を示している。また、図例では、上端片部36aの見込方向中央部位から下方側に延びるように連結片部36bを設けた例を示している。
また、本実施形態では、この係合片部36に、固定部材31に対して当該係合片部36を固定する第2止具7の止着部37を設けている。本実施形態では、止着部37を、第2止具7が捩じ込まれる雌ねじ部37としている。図例では、この雌ねじ部37を、係合片部36を厚さ方向に貫通する雌ねじ孔としている。また、雌ねじ部37を、係合片部36の複数箇所に設けている。図例では、上端片部36aの見込方向両端部のそれぞれに雌ねじ部37,37を設け、連結片部36bの上下方向途中部位に雌ねじ部37を設けた構成としている。なお、止着部37としては、雌ねじ部37に限られず、第2止具7が捩じ込まれる下穴状の止具穴等としてもよい。
保持具本体35の支持片部38は、係合片部36の連結片部36bの下端部から間口方向中心側に向けて突出するように設けられている。本実施形態では、連結片部36bの下端部に、当該係合片部36を間口方向に屈曲させるような形状とされた屈曲部36cを連なるように設け、この屈曲部36cに連なるように支持片部38を設けた構成としている。
この支持片部38は、厚さ方向を上下方向に沿わせて配される薄板状とされている。図例では、係合片部36の厚さ寸法と支持片部38の厚さ寸法とを互いに略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
また、本実施形態では、これら係合片部36と支持片部38とからなる保持具本体35を、見込方向に見て、略L字状としている。また、この支持片部38の見込方向に沿う寸法を、係合片部36(本実施形態では、上端片部36a)の見込方向に沿う寸法よりも大きい寸法としている。また、この支持片部38の見込方向に沿う寸法を、固定部材31の見込方向に沿う寸法と略同寸法としている。図例では、この支持片部38の見込方向略中心部から立ち上がるように係合片部36を設けた例を示している。また、この支持片部38の間口方向に沿う寸法を、固定部材31の上下方向に沿う寸法と略同寸法としている。なお、支持片部38の見込方向及び間口方向に沿う寸法は、軸支部材41の載置が可能なように適宜の寸法としてもよい。また、図例では、支持片部38の間口方向中央側部位を、厚さ方向に見て、間口方向中心側に突出するような突湾曲面形状(略半円形状)とした例を示しているが、このような形状に限られず、他の形状としてもよい。
また、本実施形態では、この支持片部38に、当該支持片部38に対して軸支部材41を固定する第3止具8の止着部40を設けている。本実施形態では、この止着部40を、上記同様、第3止具8が捩じ込まれる雌ねじ部40とし、図例では、この雌ねじ部40を、支持片部38を厚さ方向に貫通する雌ねじ孔としている。また、雌ねじ部40を、支持片部38の複数箇所に設けている。図例では、支持片部38の見込方向略中心から見込方向両側に等間隔を空けた二箇所に雌ねじ部40,40を設けた例を示している。なお、止着部40としては、上記同様、雌ねじ部40に限られず、第3止具8が捩じ込まれる下穴状の止具穴等としてもよい。
また、本実施形態では、支持片部38及び軸支部材41のそれぞれに、互いに係合し、支持片部38に対する軸支部材41の間口方向に沿う方向への位置調整の際のガイドとなるガイド係合部39,43を設けている。このような構成とすれば、支持片部38に対して軸支部材41を固定する際における作業性を向上させることができる。
本実施形態では、軸支部材41の下面側に下方側に向けて突出するように係合凸部43を設け、支持片部38にこの係合凸部43を間口方向に沿って移動自在に受け入れる係合凹部39を設けた構成としている。図例では、係合凹部39を、間口方向に長径で支持片部38を厚さ方向に貫通する係合長孔39とした例を示している。また、この係合長孔39を、雌ねじ部40,40間に設けた例を示している。この係合長孔39の間口方向に沿う寸法は、支持片部38に対する軸支部材41(軸支部45)の間口方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。なお、上記のような態様に代えて、支持片部38の上面側に上方側に向けて突出するように係合凸部を設け、軸支部材41にこの係合凸部を間口方向に沿って移動自在に受け入れる係合凹部を設けた構成等としてもよい。さらには、このようなガイド係合部39,43を設けないようにしてもよい。
軸支部材41には、当該軸支部材41を支持片部38に固定する第3止具8が挿通される挿通孔44と軸支部45とが設けられている。本実施形態では、軸支部45を、支持片部38の上面側から上方に向けて突出するように設けられる軸部45としている。この軸部45は、軸方向を上下方向に沿わせた略円柱形状とされ、軸支側戸パネル25の下端部に設けられた係合凹部27に差し込まれる構成とされている。また、この軸部45の上下寸法は、軸支側戸パネル25を支持する場合には、係合凹部27の上下方向に沿う寸法よりも大きい寸法としてもよい。
また、軸支部材41は、この軸部45の基端側に厚さ方向を上下方向に沿わせて配される薄板状の固定部42を設けた構成としている。この固定部42は、厚さ方向に見て見込方向に長尺な略矩形状とされており、その中心に軸部45を設けた構成とされている。
また、この固定部42における軸部45の見込方向両側のそれぞれに、挿通孔44,44を設けた構成としている。本実施形態では、これら挿通孔44,44を、間口方向に長径の長孔とし、当該軸支部材41が支持片部38に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される構成としている。これら挿通孔44,44の間口方向に沿う寸法は、上記同様、支持片部38に対する軸支部材41(軸部45)の間口方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。なお、これら挿通孔44,44を、第3止具8の頭部を受け入れるざぐり状の凹所を設けた形状としてもよい。また、上記のような態様に代えて、例えば、支持片部38側に長孔を設け、軸支部材41側に止着部を設けたような態様としてもよい。
また、軸支部材41の軸部45の下面側に、上記したガイド係合部を構成する係合凸部43を設けた構成としている。図例では、この係合凸部43を、軸部45と略同軸状となるように設けた例を示している。
固定部材31は、間口方向と同方向となる軸支側縦枠16の厚さ方向に厚さ方向を沿わせて配される板状とされている。本実施形態では、固定部材31を、厚さ方向に見て、略方形状としている。上記した軸支側縦枠16の受入凹所19の上下及び見込方向に沿う寸法は、この固定部材31の上下及び見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。つまり、この固定部材31の裏面を受入凹所19の間口方向中心側に向く凹底面に当接させた状態では、固定部材31のスライド凹所32が設けられた部位を除く外周面が受入凹所19の内周面に略全周に亘って当接または近接対面される構成とされている。
スライド凹所32は、保持具本体35の係合片部36を上下方向にスライド自在に受け入れる構成とされている。このスライド凹所32は、保持具本体35の係合片部36を受け入れ可能なように、固定部材31の厚さ方向一方側となる軸支側縦枠16側及び下方側に向けて開口するように設けられている。また、本実施形態では、スライド凹所32を、保持具本体35の支持片部38の下面と固定部材31の下端面とが略同一平面状とされた位置を保持具本体35の下限位置とし、この下限位置よりも上方向に移動可能に係合片部36を受け入れる構成としている(図3参照)。
また、本実施形態では、スライド凹所32を、保持具本体35の係合片部36を受け入れた状態で係合片部36が固定部材31の裏面から突出しないように設けている。本実施形態では、スライド凹所32(後記する上側凹所32a及び下側凹所32b)の深さ寸法(固定部材31の厚さ方向に沿う寸法)を、係合片部36の厚さ寸法と略同寸法とした例を示している。つまり、スライド凹所32に係合片部36を受け入れさせた状態で係合片部36の裏面と固定部材31の裏面とが略同一平面状となる構成としている。つまりは、図3に示すように、保持具本体35の係合片部36をスライド凹所32に受け入れさせた固定部材31を受入凹所19に嵌め込んだ状態では、スライド凹所32及び受入凹所19によって係合片部36の間口方向への移動が抑止される構成とされている。
また、このスライド凹所32は、保持具本体35の係合片部36を受け入れた状態で、固定部材31に対する係合片部36(保持具本体35)の見込方向への移動を抑止するように形成されている。つまり、本実施形態では、保持具本体35の係合片部36をスライド凹所32に受け入れさせた固定部材31を受入凹所19に嵌め込んだ状態では、固定部材31(受入凹所19)に対する係合片部36(保持具本体35)の見込方向及び間口方向への移動が抑止される構成とされている。
また、このスライド凹所32は、係合片部36に対応させて、係合片部36の上端片部36aを上下動自在に受け入れる上側凹所32aの下方側に、係合片部36の連結片部36bを上下動自在に受け入れる下側凹所32bを連なるように設けた構成としている。つまり、これら上側凹所32aと下側凹所32bとからなるスライド凹所32を、固定部材31の厚さ方向に見て、略T字状とした例を示している。
上側凹所32aの見込方向に沿う寸法は、係合片部36の上端片部36aの見込方向への移動を抑止するように、係合片部36の上端片部36aの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。また、この上側凹所32aの上下方向に沿う寸法は、係合片部36の上端片部36aの上下方向への移動が可能となるように、係合片部36の上端片部36aの上下方向に沿う寸法よりも大きい寸法とされている。この上側凹所32aの上下方向に沿う寸法は、固定部材31に対する保持具本体35(軸部45)の上下方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
下側凹所32bの見込方向に沿う寸法は、係合片部36の連結片部36bの見込方向への移動を抑止するように、係合片部36の連結片部36bの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。この下側凹所32bは、下方側に向けて開口するように設けられている。
また、本実施形態では、スライド凹所32に、係合片部36の下端部に設けられた屈曲部36cを上下動自在に受け入れる切欠状凹所32cを設けた構成としている。この切欠状凹所32cは、固定部材31を厚さ方向に貫通しかつ下方側に向けて開口するように設けられている。また、この切欠状凹所32cは、下側凹所32bに連なるように設けられている。
この切欠状凹所32cの見込方向に沿う寸法は、係合片部36の屈曲部36cの見込方向への移動を抑止するように、係合片部36の屈曲部36cの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。この切欠状凹所32cの上下方向に沿う寸法は、上記同様、固定部材31に対する保持具本体35(軸部45)の上下方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。図例では、切欠状凹所32cの上下方向に沿う寸法を、固定部材31に対する保持具本体35の上下方向への位置調整の度合に比して大きい寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。
当該固定部材31を受入凹所19に固定する第1止具6が挿通される第1挿通孔33は、固定部材31を厚さ方向に貫通するように設けられている。本実施形態では、固定部材31の複数箇所(図例では、4箇所)に第1挿通孔33を設けた構成としている。図例では、固定部材31の四隅のそれぞれに第1挿通孔33を設けた例を示している。また、図例では、これら第1挿通孔33を、第1止具6の頭部を受け入れるざぐり状の凹所を設けた形状としている。
当該固定部材31に対して保持具本体35の係合片部36を固定する第2止具7が挿通される第2挿通孔34は、本実施形態では、上下方向に長径とされている。この第2挿通孔34の上下方向に沿う寸法は、上記同様、固定部材31に対する保持具本体35(軸部45)の上下方向への所望する位置調整の度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
また、この第2挿通孔34は、保持具本体35の係合片部36に設けられた止着部としての雌ねじ部37に応じた位置となるように、固定部材31のスライド凹所32が設けられた部位を厚さ方向に貫通するように設けられている。つまり、本実施形態では、スライド凹所32の上側凹所32aが設けられた部位の見込方向両端部のそれぞれに第2挿通孔34,34を設け、下側凹所32bが設けられた部位に第2挿通孔34を設けた構成としている。また、図例では、これら第2挿通孔34を、第2止具7の頭部を受け入れるざぐり状の凹所を設けた形状としている。
なお、下端保持具30は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。
上記構成とされた下端保持具30は、例えば、以下のようにして出入口5の一方の内側面17に固定するようにしてもよい。
まず、保持具本体35の係合片部36をスライド凹所32に受け入れさせた状態で、固定部材31を内側面17の受入凹所19に嵌め込むようにして第1止具6によって固定する。この際、固定部材31に対して保持具本体35の係合片部36を第2止具7によって仮止めしておくようにしてもよい。また、この際、保持具本体35の支持片部38に対して軸支部材41を第3止具8によって仮止めしておくようにしてもよい。
そして、折戸20が適正な建て付け状態となるように、適宜、保持具本体35の係合片部36を固定部材31に対して上下方向に位置調整して本固定し、軸支部材41を支持片部38に対して間口方向に位置調整して本固定するようにしてもよい。例えば、折戸20の下端が床面4に擦るような場合には、保持具本体35の係合片部36を固定部材31に対して上方向に移動させて本固定するようにしてもよい。また、例えば、戸先側戸パネル21が他方の内側面を構成する戸先側縦枠14に干渉するような場合には、軸支部材41を支持片部38に対して軸支側縦枠16側に移動させて本固定するようにしてもよい。また、この際、適宜、折戸20を取り外した状態で位置調整して本固定するようにしてもよい。
なお、図3(a)では、固定部材31に対して、保持具本体35の係合片部36を下限位置において固定した例を示している。また、この下限位置において、固定部材31の第2挿通孔34の下端縁部位に第2止具7の頭部が位置する構成とした例を示している。また、この下限位置において、係合片部36の上端片部36aの下端面がスライド凹所32の上側凹所32aの下端縁に当接する構成とした例を示している。
また、図3(a)では、保持具本体35の支持片部38に対して、軸支部材41を係合片部36から最も離反させた位置(最離反位置)において固定した例を示している。また、この最離反位置において、軸支部材41の挿通孔44の係合片部36側の縁部位に第3止具8の頭部が位置し、支持片部38の係合長孔39の間口方向中心側(反係合片部側)の縁部位に軸支部材41の係合凸部43が位置する構成とした例を示している。
また、図3(b)では、固定部材31に対して、保持具本体35の係合片部36を上限位置において固定した例を示している。また、この上限位置において、固定部材31の第2挿通孔34の上端縁部位に第2止具7の頭部が位置する構成とした例を示している。また、この上限位置において、係合片部36の上端片部36aの上端面がスライド凹所32の上側凹所32aの上端縁に当接する構成とした例を示している。
また、図3(b)では、保持具本体35の支持片部38に対して、軸支部材41を係合片部36に最も近接させた位置(最近接位置)において固定した例を示している。また、この最近接位置において、軸支部材41の挿通孔44の間口方向中心側の縁部位に第3止具8の頭部が位置し、支持片部38の係合長孔39の係合片部36側の縁部位に軸支部材41の係合凸部43が位置する構成とした例を示している。
本実施形態に係る下端保持具30及びこれを備えた戸装置1は、上述のような構成としたことで、出入口5の一方の内側面17に対する軸支部45の上下方向及び見込方向のうちのいずれか一方向への位置調整が可能でありながらも、見栄え良く固定することができる。
つまり、下端保持具30を、出入口5の一方の内側面17に設けられた受入凹所19に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材31を備えた構成としている。また、この固定部材31の裏面側に、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する軸支部45を有した保持具本体35の係合片部36を上下方向及び見込方向のうちのいずれか一方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所32を設けた構成としている。従って、出入口5の内側面17の受入凹所19に固定される固定部材31が内側面17から突出し難く、見栄え良く固定することができる。また、これにより、出入口5の内側面17と戸パネル25との隙間を小さくすることも可能となる。また、固定部材31のスライド凹所32に一方向にスライド自在に受け入れられる係合片部36が固定部材31に対して一方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされている。従って、内側面17に対する固定部材31の位置調整を可能とすべく受入凹所19を大きくする必要がなく、軸支部45を有した保持具本体35の一方向への位置調整が可能でありながらも、下端保持具30の固定部材31を受入凹所19に見栄え良く納めて固定することができる。
また、戸パネル25の下端側を回動自在に保持する部材を床側に固定し難いような場合にも、当該下端保持具30を出入口5の一方の内側面17に固定することができる。
また、本実施形態では、一方向を上下方向としている。従って、軸支部45を有した保持具本体35を、固定部材31に対して上下方向に位置調整可能に固定することができる。これにより、保持具本体35の軸支部45とこれに対して上下方向に係合する戸パネル25側に設けられた係合部27との係合の過不足がないように調整することができる。
また、本実施形態では、固定部材31に、当該固定部材31を受入凹所19に固定する第1止具6が挿通される第1挿通孔33と、保持具本体35の係合片部36を当該固定部材31に対して固定する第2止具7が挿通される一方向に長径の第2挿通孔34と、を設けた構成としている。従って、受入凹所19に対して固定された固定部材31に対して、保持具本体35を一方向に位置調整し、固定することができる。これにより、例えば、受入凹所に非固定とされた固定部材に対して保持具本体を一方向に位置調整し、固定部材を保持具本体の係合片部とともに、受入凹所に固定する必要があるようなものと比べて、施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、係合片部36に、固定部材31に対して当該係合片部36を固定する第2止具7の止着部としての雌ねじ部37を設けている。従って、固定部材31に対して保持具本体35の係合片部36を第2止具7によって仮止めすることができ、施工性を向上させることができる。また、例えば、係合片部36の止着部を下穴状の止具穴とした場合には、再度の位置調整や再利用がし難くなるが、上記構成によれば、再度の位置調整や再利用が可能となる。
また、本実施形態では、保持具本体35を、係合片部36の下端から間口方向に突出するように設けられた支持片部38に対して間口方向に沿って位置調整可能に固定される軸支部45を有した軸支部材41を備えた構成としている。従って、保持具本体35の支持片部38に対する軸支部材41の間口方向の固定位置を調整することができる。これにより、当該下端保持具30の軸支部45を、出入口5の内側面17に対して、上記一方向に加え、間口方向にも位置調整することができる。
また、本実施形態では、支持片部38に、当該支持片部38に対して軸支部材41を固定する第3止具8の止着部としての雌ねじ部40を設け、軸支部材41に、第3止具8が挿通される間口方向に長径の挿通孔44を設けた構成としている。従って、保持具本体35の支持片部38に対して軸支部材41を第3止具8によって仮止めすることができ、施工性を向上させることができる。また、上記同様、例えば、支持片部38の止着部を下穴状の止具穴とした場合には、再度の位置調整や再利用がし難くなるが、上記構成によれば、再度の位置調整や再利用が可能となる。
なお、上記のような態様に代えて、支持片部38に対して見込方向に沿って位置調整可能に固定される軸支部45を有した軸支部材41を備えた構成としてもよい。この場合は、軸支部材41に、見込方向に長径の挿通孔44を設けた構成としてもよい。
次に、本発明の他の実施形態に係る下端保持具の一例について図面を参照して説明する。
図5は、第2実施形態に係る下端保持具を模式的に示す図である。
なお、上記した第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、図示は省略しているが、本実施形態に係る下端保持具も上記第1実施形態と同様、戸装置1に組み込み可能である。
本実施形態に係る下端保持具30Aは、図5に示すように、固定部材31Aのスライド凹所32A及びこれに受け入れられる保持具本体35Aの係合片部36Aの構成が、上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、係合片部36Aを、略T字状とせずに、厚さ方向に見て、上下方向に長尺な略矩形状としている。また、スライド凹所32Aを、この係合片部36Aの上側部位を上下方向にスライド自在に受け入れる上下方向に長尺な溝状凹所32dを設けた構成としている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。また、本実施形態では、係合片部36Aに単一の止着部としての雌ねじ部37を設け、固定部材31Aに単一の第2挿通孔34を設けた構成としている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、保持具本体35Aに、軸支部45Aを固定的に設けた構成としている。このような構成とすれば、構造の簡略化を図ることができる。つまり、本実施形態では、保持具本体35Aの支持片部38Aに対して間口方向に位置調整不能に軸支部45Aを設けた構成としている。この軸支部45Aは、保持具本体35Aの支持片部38Aに一体的に設けるようにしてもよく、または、止具や溶接等によって保持具本体35Aの支持片部38Aに対して固定されたものとしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る下端保持具30Aにおいても、上記した第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成を、適宜、必要に応じて変形し、組み替えて適用したり、組み合わせて適用したりするようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、保持具本体35,35Aの軸支部を、軸支側戸パネル25の下端部に設けられた係合凹部27に差し込まれる軸部45,45Aとした例を示しているが、このような態様に限られない。保持具本体35,35Aの軸支部45,45Aを、軸支側戸パネル25の下端部に設けられた軸状の係合部27としての係合凸部を受け入れる軸受穴状の軸受部としてもよい。
また、上記各実施形態では、保持具本体35,35Aの係合片部36,36Aが固定部材31,31Aに対して上下方向に沿って位置調整可能に固定される構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。保持具本体35,35Aの係合片部36,36Aが固定部材31,31Aに対して見込方向に沿って位置調整可能に固定される構造としてもよい。この場合は、固定部材31,31Aのスライド凹所32,32Aや保持具本体35,35Aの係合片部36,36A等を適宜、必要に応じて変形するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、固定部材31,31Aに、第1挿通孔33と第2挿通孔34とを設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、固定部材を受入凹所に固定する止具と保持具本体の係合片部を固定部材に固定する止具とを共通の止具としたような態様としてもよい。
また、上記した例では、下端保持具30,30Aの固定部材31,31Aの固定対象を、軸支側縦枠16の内側面17に設けられた受入凹所19とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、無枠状に仕上げられた出入口5の内側面に設けられた受入凹所を、下端保持具30,30Aの固定部材31,31Aの固定対象としてもよい。
また、上記した例では、出入口5に、1組の折戸20を設けた例を示しているが、複数組の折戸を設けた構成としてもよい。この場合は、出入口5の両内側面のそれぞれに、下端保持具30,30Aを設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、親子扉型の折戸20を例示しているが、このような態様に代えて、各戸パネル21,25の戸幅寸法が互いに略同寸法とされた折戸20としてもよい。
また、上記した例では、下端保持具30,30Aによって下端側が回動自在に保持される戸パネルを、折戸20の軸支側戸パネル25とした例を示しているが、このような態様に代えて、開き戸パネルとしてもよい。
1 折戸装置(戸装置)
10 戸枠
16 軸支側縦枠(縦枠)
17 一方の内側面
19 受入凹所
25 軸支側戸パネル(戸パネル)
30,30A 下端保持具
31,31A 固定部材
32,32A スライド凹所
33 第1挿通孔
34 第2挿通孔
35,35A 保持具本体
36,36A 係合片部
38,38A 支持片部
41 軸支部材
45,45A 軸部(軸支部)
5 出入口
6 第1止具(固定部材を受入凹所に固定する止具)
7 第2止具(係合片部を固定部材に固定する止具)

Claims (4)

  1. 出入口の一方の内側面に設けられた受入凹所に嵌め込まれるように固定される平板状の固定部材と、戸パネルの下端側を回動自在に保持する軸支部を有した保持具本体と、を備えており、
    前記固定部材の裏面側には、前記保持具本体に設けられた係合片部を上下方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所が設けられ、該係合片部が前記固定部材に対して上下方向に沿って位置調整可能に固定される構造とされており、
    前記保持具本体には、前記係合片部の下端部に設けられた屈曲部に連なるように間口方向に突出し、前記軸支部を有した支持片部が設けられ、前記固定部材には、前記屈曲部を上下動自在に受け入れる切欠状凹所が厚さ方向に貫通しかつ下方側に向けて開口するように設けられていることを特徴とする下端保持具。
  2. 請求項1において、
    前記支持片部の見込方向に沿う寸法は、前記屈曲部の見込方向に沿う寸法よりも大とされていることを特徴とする下端保持具。
  3. 請求項2において、
    前記支持片部の見込方向に沿う寸法と前記固定部材の見込方向に沿う寸法とが略同寸法とされていることを特徴とする下端保持具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の下端保持具と、前記受入凹所が内側面に設けられた縦枠を有した戸枠と、この戸枠に建て付けられ前記下端保持具に下端側が回動自在に保持される戸パネルと、を備えていることを特徴とする戸装置。
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