JP2018111336A - フロアブレース締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸び率が低い材料によってフロアブレースが構成されている場合でも、フロアブレースと車両フロアとの連結状態が車両の前面衝突時に解除されることを防止又は抑制しつつ、フロアブレースの大型化を回避する。【解決手段】フロアブレース締結構造10では、インパネリインフォースから延出された鋳造製フロアブレース40が、ボルト46及びナット48を用いて車両フロア30と締結されている。このフロアブレース40に取り付けられた補強板50は鋼板製であり、ボルト46及びナット48を用いて車両フロア30と締結されている。このため、車両の前面衝突時にフロアブレース40の締結部40A1に応力が集中した場合でも、締結部40A1が補強板50によって補強されていることにより、締結部40A1が破損し難くなる。しかも、締結部40A1が破損した場合でも、補強板50を介してフロアブレース40と車両フロア30との連結状態が維持される。【選択図】図2

Description

本発明は、インストルメントパネルリインフォースメントと車両フロアとを連結するフロアブレースを、車両フロアに対して締結する締結構造に関する。
下記特許文献1に記載されたステアリングサポートビーム(インストルメントパネルリインフォースメント)では、運転席側に配置される第1サポートビームと、助手席側に配置される第2サポートビームとが、連結部材を介して連結固定されている。この連結部材の下部からは、車両下方側へ向けて長尺なセンターステー(フロアブレース)が一体的に延出されている。このフロアブレースの下端部は、車室底部(車両フロア)に固定されている。これにより、インストルメントパネルリインフォースメントと車両フロアとがフロアブレースを介して連結されている。
特開2006−264444号公報
上記のようなフロアブレースには、鋳造によって製造されるものがある。鋳造製のフロアブレースは、例えばボルト及びナットを用いて車両フロアと締結されるが、この締結部には、車両の前面衝突時に応力が集中する場合がある。その場合、伸び率が低い鋳造製のフロアブレースが破断すると、フロアブレースと車両フロアとの連結状態が解除される。その結果、車両フロアに対するフロアブレースの相対変位が規制されなくなるので、乗員の安全性を確保する観点で好ましくない。このため、上記のような破断の懸念がある場合、例えばフロアブレースの断面形状を拡大し、フロアブレースの強度を向上させている。しかしながら、フロアブレースの断面形状を拡大すると、フロアブレースが大型化することになり、フロアブレースと周辺部品(コンソールサイドパネル等)との隙を確保し難くなる等の問題が生じる。
本発明は上記事実を考慮し、伸び率が低い材料によってフロアブレースが構成されている場合でも、フロアブレースと車両フロアとの連結状態が車両の前面衝突時に解除されることを防止又は抑制しつつ、フロアブレースの大型化を回避することができるフロアブレース締結構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るフロアブレース締結構造は、車室の前部に設けられたインストルメントパネルリインフォースメントから車両下方側へ延出されたフロアブレースと、前記フロアブレースが締結具を用いて締結された車両フロアと、前記フロアブレースを構成する材料よりも伸び率が高い材料によって構成され、前記フロアブレースに取り付けられると共に、前記締結具を用いて前記車両フロアと締結された補強部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、車両のインストルメントパネルリインフォースメントから車両下方側へ延出されたフロアブレースが、締結具を用いて車両フロアと締結されている。このフロアブレースには、補強部材が取り付けられている。この補強部材は、フロアブレースを構成する材料よりも伸び率が高い材料によって構成されており、上記の締結具を用いて車両フロアと締結されている。このため、車両の前面衝突時にフロアブレースにおける車両フロアとの締結部に応力が集中した場合でも、当該締結部が補強部材によって補強されていることにより、当該締結部が破損し難くなる。
また、フロアブレースが上記締結部で破損した場合でも、伸び率が高い材料からなる補強部材を介してフロアブレースと車両フロアとの連結状態が維持される。このため、本発明では、伸び率が低い材料によってフロアブレースが構成されている場合でも、フロアブレースと車両フロアとの連結状態が車両の前面衝突時に解除されることを防止又は抑制できる。しかも、フロアブレースの断面形状を拡大する必要がなくなるので、フロアブレースの大型化を回避することができる。
請求項2に記載の発明に係るフロアブレース締結構造は、請求項1において、前記締結具とは異なる箇所で前記フロアブレースと前記補強部材とを締結した別の締結具を有する。
請求項2に記載の発明では、フロアブレース及び補強部材と車両フロアとを締結した締結具とは異なる箇所において、フロアブレースと補強部材とが別の締結具により締結されている。これにより、フロアブレースに対して補強部材が強固に取り付けられているので、前述したフロアブレースの破損時に、補強部材を介したフロアブレースと車両フロアとの連結状態が解除され難くなる。
請求項3に記載の発明に係るフロアブレース締結構造は、請求項1又は請求項2において、前記補強部材は、前記フロアブレース内に埋め込まれている。
請求項3に記載の発明では、補強部材がフロアブレース内に埋め込まれることにより、フロアブレースに対して補強部材が強固に取り付けられているので、前述したフロアブレースの破損時に、補強部材を介したフロアブレースと車両フロアとの連結状態が解除され難くなる。
請求項4に記載の発明に係るフロアブレース締結構造は、請求項3において、前記補強部材に形成された貫通孔が、前記フロアブレースを構成する材料によって埋まっている。
請求項4に記載の発明では、フロアブレース内に埋め込まれた補強部材に貫通孔が形成されており、当該貫通孔がフロアブレースを構成する材料によって埋まっている。これにより、フロアブレースに対して補強部材が一層強固に取り付けられているので、前述したフロアブレースの破損時に、補強部材を介したフロアブレースと車両フロアとの連結状態が一層解除され難くなる。
以上説明したように、本発明に係るフロアブレース締結構造では、伸び率が低い材料によってフロアブレースが構成されている場合でも、フロアブレースと車両フロアとの連結状態が車両の前面衝突時に解除されることを防止又は抑制しつつ、フロアブレースの大型化を回避することができる。
本発明の第1実施形態に係るフロアブレース締結構造が備えるフロアブレースを含む周辺部材の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るフロアブレース締結構造の主要部の構成を示す断面図であり、図1のF2−F2線に対応した図である。 本発明の第2実施形態に係るフロアブレース締結構造の主要部の構成を示す断面図であり、図2の一部に対応した断面を拡大した図である。
<第1の実施形態>
以下、図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態に係るフロアブレース締結構造10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るフロアブレース締結構造10は、車室の前部に設けられたインストルメントパネルリインフォースメント12(以下、「インパネリインフォース12」と略称する)から車両下方側へ延出された運転席側フロアブレース40と、運転席側フロアブレース40がボルト46及びナット48を用いて締結(締結固定;以下同じ)された車両フロア30と、を備えている。さらに、このフロアブレース締結構造10は、運転席側フロアブレース40を構成する材料よりも伸び率が高い材料によって構成され、運転席側フロアブレース40に取り付けられると共に、上記のボルト46及びナット48を用いて車両フロア30と締結された補強板50と、ボルト46及びナット48とは異なる箇所でフロアブレース40と補強板50とを締結したリベット56と、を備えている。
上記の運転席側フロアブレース40は、本発明における「フロアブレース」に相当し、上記のボルト46及びナット48は、本発明における「締結具」に相当し、上記の補強板50は、本発明における「補強部材」に相当し、上記のリベット56は、本発明における「別の締結具」に相当する。なお、図1において60は、車室前部の助手席側においてインパネリインフォース12と車両フロア30とを連結した助手席側フロアブレースである。また、図2において62、64はサイレンサーであり、68はフロアカーペットであり、70はセンターコンソールに設けられたコンソールサイドパネルである。なお、本実施形態に係るフロアブレース締結構造10は、左ハンドルの車両(自動車)に適用されているが、右ハンドルの車両に適用してもよい。その場合、本実施形態とは左右対称の構成となる。以下、フロアブレース締結構造10の構成について詳細に説明する。
(インパネリインフォース12の構成)
インパネリインフォース12は、車幅方向を長手とする長尺状に形成され、車室の前端部に設けられた図示しないダッシュパネルの車両後方側に配置されており、図示しない左右のフロントピラー間に架け渡されている。このインパネリインフォース12は、運転席側の部分を構成する大径ビーム14と、助手席側及び車幅方向中央側の部分を構成する小径ビーム16とを備えている。大径ビーム14及び小径ビーム16は、例えば金属材料によってパイプ状に形成されている。運転席側の大径ビーム14は、比較的大きな強度を必要とするため、それ程大きな強度を必要としない小径ビーム16よりも大径に形成されている。
また、このインパネリインフォース12は、大径ビーム14と小径ビーム16とを互いに連結した連結部材18と、大径ビーム14及び小径ビーム16を左右のフロントピラーにそれぞれ固定した左右の固定ブラケット20、22と、大径ビーム14に固定されたコラムブラケット24(ステアリングサポートブラケット)とを備えている。これらの連結部材18、固定ブラケット20、22、及びコラムブラケット24は、例えば軽金属の鋳物とされている。連結部材18及びコラムブラケット24の各前端部は、ダッシュパネルの上端部に取り付けられた図示しないカウルと結合されている。
(車両フロア30の構成)
車両フロア30は、例えば鋼板がプレス成形されて形成されたものであり、車室の床部を構成している。この車両フロア30の車幅方向中央部には、車両上方側へ膨出したフロアトンネル部32が車両前後方向に沿って延在している。このフロアトンネル部32の上端部における運転席側の側部には、運転席側フロアブレース40の下端部が締結されたフロアブラケット34が設けられている。このフロアブラケット34は、例えば鋼板がプレス成形されて形成された第1ブラケット36及び第2ブラケット38によって構成されている。
第1ブラケット36は、車両前後方向から見て車幅方向に延びる上壁部36Aと、上壁部36Aの車幅方向外側端部から車両下方側へ延びる外壁部36Bと、上壁部36Aの車幅方向中央側端部から車両下方側へ延びる内壁部36Cと、内壁部36Cの下端部から車幅方向中央側へ延びる内側フランジ部36Dとを有している。外壁部36Bの下端部と、内側フランジ部36Dとは、溶接等の手段によってフロアトンネル部32と接合されている。
第2ブラケット38は、車両前後方向から見て車両上下方向に延びる側壁部38Aと、側壁部38Aの上端部から車幅方向中央側へ延びる上壁部38Bと、側壁部38Aの下端部から車幅方向中央側へ延びる下壁部38Cと、下壁部38Cの車幅方向中央側の端部から車両下方側へ延びる下側フランジ部38Dとを有している。下側フランジ部38Dは、溶接等の手段によって第1ブラケット36の外壁部36Bの下端部及びフロアトンネル部32と接合されている。また、上壁部38Bの車幅方向中央側端部は、溶接等の手段によって第1ブラケット36の上壁部36Aと接合されている。
(運転席側フロアブレース40の構成)
運転席側フロアブレース40(以下、「フロアブレース40」と略称する)は、インパネリインフォース12の連結部材18の後端下部から車両下方側へ向けて延出されている。このフロアブレース40は、例えば軽金属(ここではアルミニウム又はマグネシウム)の鋳物であり、車両上下方向を長手とする長尺状に形成されている。なお、上記の「アルミニウム」は、アルミニウム又はその合金であり、上記の「マグネシウム」は、マグネシウム又はその合金である。また、フロアブレース40の材料は、軽金属に限らず、繊維強化樹脂等であってもよい。
上記のフロアブレース40は、車両上下方向に延在し且つ車幅方向を厚さ方向とする側壁部40Aと、側壁部40Aの車両前後方向の両端部から車幅方向外側へ延出された前壁部40B及び後壁部40Cとを有しており、車両上下方向から見て車幅方向外側が開放された断面略U字状をなしている。前壁部40Bと後壁部40Cとは、フロアブレース40の下端において繋がっている。また、このフロアブレース40は、前壁部40Bと後壁部40Cとの間で車両上下方向にジグザグ状に並んだ複数のリブ40Dを有している。複数のリブ40Dは、側壁部40Aから車幅方向外側へ延出されており、前壁部40Bと後壁部40Cとを車両前後方向に繋いでいる。
側壁部40Aの上端部は、図1に示される前後一対のボルト42及びナット44を用いて連結部材18の後端下部と締結されている。また、側壁部40Aの下端部は、図2に示されるように、第2ブラケット38の側壁部38Aに対して車幅方向外側から重なっている。この側壁部40Aの下端部には、ボルト46が挿通された貫通孔41が形成されている。この貫通孔41に挿通されたボルト46は、後述する補強板50に形成された貫通孔51、及び第2ブラケット38の側壁部38Aに形成された貫通孔39に挿通されると共に、側壁部40Aにおける車幅方向中央側の面に取り付けられたナット48(ここではウェルドナット)に螺合している。これにより、フロアブレース40の下端部がボルト46及びナット48を用いて第2ブラケット38(車両フロア30)と締結されており、フロアブレース40が連結部材18の後端下部と車両フロア30との間に架け渡されている。なお、第1ブラケット36の外壁部36Bには、ボルト46の先端部が挿入された貫通孔37が形成されている。また、図2においては、フロアブレース40における車両フロア30との締結部に、符号40A1を付している。
(補強板50の構成)
補強板50(補強部材;保護部材)は、フロアブレース40の側壁部40Aの下端部に対して車幅方向中央側に取り付けられている。この補強板50は、フロアブレース40を構成する材料(ここではアルミニウム又はマグネシウムの鋳物)よりも伸び率が高い材料(ここでは鋼板)によって構成されている。なお、上記の「伸び率」は「伸び」と同義である。また、補強板50の材料は、鋼板に限らず、鉄板やステンレス板等であってもよい。
この補強板50は、長尺矩形の板状に形成されており、車両上下方向を長手とし且つ車幅方向を板厚方向とする姿勢で配置されている。この補強板50は、例えばインサート鋳造によって側壁部40Aの下端部に取り付けられたものであり、車幅方向中央側の面が側壁部40Aの外側(車幅方向中央側)へ露出した状態で側壁部40Aの下端部に埋め込まれている。なお、補強板50が側壁部40Aに対して車幅方向外側に配置された構成にしてもよい。
補強板50の下部は、フロアブレース40の側壁部40Aの下端部と、第2ブラケット38の側壁部38Aとの間に挟まれている。この補強板50の下部には、前述したボルト46が挿通された貫通孔51が形成されており、当該ボルト46及びナット48を用いて補強板50の下部が第2ブラケット38(車両フロア30)と締結されている。
補強板50の上部は、フロアブラケット34よりも若干車両上方側に位置している。この補強板50の上部には、貫通孔52が形成されている。この貫通孔52は、フロアブレース40の側壁部40Aに形成された貫通孔43と対向しており、これらの貫通孔52、43に挿通されたリベット56によって補強板50の上部と側壁部40Aとが締結されている。このリベット56は、ボルト46及びナット48とは異なる箇所で補強板50とフロアブレース40とを締結している。なお、本発明における「別の締結具」は、リベット56に限らず、ボルト及びナットや、ビス等でもよい。
上記構成のフロアブレース締結構造10では、図2に示されるように、フロアブレース40の下端部が、コンソールサイドパネル70の下端部によって車幅方向外側から覆われており、コンソールサイドパネル70の下端部とフロアブレース40の下端部との間にフロアカーペット68の端末部が挟まれた構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のフロアブレース締結構造10では、インパネリインフォース12から車両下方側へ延出された鋳造製フロアブレース40の下端部が、ボルト46及びナット48を用いて車両フロア30と締結されている。このフロアブレース40の下端部には、補強板50が取り付けられている。この補強板50は、フロアブレース40を構成する材料(ここではアルミニウム又はマグネシウムの鋳物)よりも伸び率が高い材料(ここでは鋼板)によって構成されており、上記のボルト46及びナット48を用いて車両フロア30と締結されている。このため、車両の前面衝突時にフロアブレース40の下端部における車両フロア30との締結部40A1に応力が集中した場合でも、フロアブレース40の締結部40A1が補強板50によって補強されていることにより、フロアブレース40が締結部40A1で破損(破断)し難くなる。しかも、フロアブレース40が締結部40A1で破損した場合でも、鋼板製の補強板50を介してフロアブレース40と車両フロア30との連結状態が維持される。
このように、本実施形態では、フロアブレース40が鋳造製とされた構成であっても、鋼板製の補強板50によってフロアブレース40と車両フロア30との連結強度を確保することができるので、フロアブレース40と車両フロア30との連結状態が車両の前面衝突時に解除されることを防止又は抑制できる。しかも、フロアブレース40の断面形状を拡大する必要がなくなるので、フロアブレースの大型化(すなわちフロアブレース40の配設スペースの拡大)を回避できる。その結果、フロアブレース40の周辺部材(コンソールサイドパネル70等)とフロアブレース40との間の隙を確保し易くなるので、上記周辺部材を車両に組み付ける際の組付性を確保し易くなる。また、上記周辺部材が車両走行時にフロアブレース40と不用意に干渉することによる異音の発生を防止し易くなる。
また、本実施形態では、軽金属の鋳物であるフロアブレース40に対して、車両衝突時に応力が集中する箇所及びその周辺部のみに鋼板製の補強板50が取り付けられる構成であるため、補強板50を小型なものにすることができる。しかも、フロアブレース40の断面形状を拡大する必要がないので、補強板50を含めたフロアブレース40の質量の増加を防止又は抑制できる。その結果、車両の走行性能や燃費の向上に寄与する。また、フロアブレース40が、形状設定の自由度が高い鋳物であるため、フロアブレースがプレス成形品の場合などと比較して、フロアブレース40の強度確保と小型化とを両立し易い。
また、本実施形態では、フロアブレース40及び補強板50と車両フロア30とを締結したボルト46及びナット48とは異なる箇所において、フロアブレース40と補強板50とがリベット56により締結されている。これにより、フロアブレース40に対して補強板50が強固に取り付けられているので、補強板50を介したフロアブレース40と車両フロア30との連結強度を高めることができる。その結果、前述したフロアブレース40の破損時に、補強板50を介したフロアブレース40と車両フロア30との連結状態が解除され難くなる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図3には、本発明の第2実施形態に係るフロアブレース締結構造70の主要部の構成が断面図にて示されている。この実施形態は、第1実施形態と基本的に同様の構成とされているが、以下の点が相違している。この実施形態では、補強板50は、フロアブレース40の側壁部40Aの下端部内に埋め込まれている。また、この実施形態では、補強板50に形成された上下一対の流動孔53が、フロアブレース40を構成する材料によって埋まっている。
上記一対の流動孔53は、本発明における「貫通孔」に相当するものであり、例えば車幅方向から見て円形に形成されている。これらの流動孔53は、リベット56とボルト46との間において、補強板50の上下方向中間部に車両上下方向に並んで形成されている。また、この補強板50は、インサート鋳造によって側壁部40A内に埋め込まれたものであり、当該インサート鋳造時に、鋳造用の材料が各流動孔53内に流れ込むことで、各流動孔53内が上記材料で埋められた構成になっている。なお、流動孔53の数は、一対(2つ)に限らず適宜変更可能である。
この実施形態では、補強板50がフロアブレース40内に埋め込まれることにより、フロアブレース40に対して補強板50が強固に取り付けられている。これにより、前述したフロアブレース40の破損時に、補強板50を介したフロアブレース40と車両フロア30との連結状態が解除され難くなる。
しかも、この実施形態では、補強板50に形成された流動孔53がフロアブレース40を構成する材料によって埋まっている。これにより、フロアブレース40に対して補強板50が一層強固に取り付けられているので、前述したフロアブレース40の破損時に、補強板50を介したフロアブレース40と車両フロア30との連結状態が解除され難くなる。具体的には、車両の前面衝突によってフロアブレース40の締結部40A1が破損し、フロアブレース40と補強板50との間に過大な荷重が作用した場合に、補強板50がフロアブレース40に対して車両上下方向に相対変位し難くなるので、補強板50がフロアブレース40に対して剥離し難くなる。その結果、補強板50を介したフロアブレース40と車両フロア30との連結強度が効果的に向上する。
なお、上記第2実施形態では、上述した構成によって補強板50がフロアブレース40に対して強固に取り付けられているので、リベット56を省略してもよい。
また、上記各実施形態では、運転席側フロアブレース40が本発明における「フロアブレース」とされた場合について説明したが、これに限らず、助手席側フロアブレース60が本発明における「フロアブレース」とされた構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 フロアブレース締結構造
12 インストルメントパネルリインフォースメント
30 車両フロア
40 運転席側フロアブレース(フロアブレース)
46 ボルト(締結具)
48 ナット(締結具)
50 補強板(補強部材)
53 流動孔(貫通孔)
56 リベット(別の締結具)
70 フロアブレース締結構造

Claims (4)

  1. 車室の前部に設けられたインストルメントパネルリインフォースメントから車両下方側へ延出されたフロアブレースと、
    前記フロアブレースが締結具を用いて締結された車両フロアと、
    前記フロアブレースを構成する材料よりも伸び率が高い材料によって構成され、前記フロアブレースに取り付けられると共に、前記締結具を用いて前記車両フロアと締結された補強部材と、
    を備えたフロアブレース締結構造。
  2. 前記締結具とは異なる箇所で前記フロアブレースと前記補強部材とを締結した別の締結具を有する請求項1に記載のフロアブレース締結構造。
  3. 前記補強部材は、前記フロアブレース内に埋め込まれている請求項1又は請求項2に記載のフロアブレース締結構造。
  4. 前記補強部材に形成された貫通孔が、前記フロアブレースを構成する材料によって埋まっている請求項3に記載のフロアブレース締結構造。
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