JP2014080117A - 車両用電池搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の側面衝突時に、繊維強化樹脂材料で成形されたバッテリフレームにおけるアンダーメンバとの固定部位の破損を抑制できるようにする。
【解決手段】フロアパネル12の下面に車体前後方向に沿って接合され、車体骨格構造を構成する一対のアンダーメンバ14と、フロアパネル12の車体下方側に配置されるとともに、車幅方向外側端部にフランジ部28が形成され、電池16を支持する繊維強化樹脂製のバッテリフレーム20と、バッテリフレーム20のフランジ部28を車体上方側及び車体下方側から挟み、フランジ部28と共にアンダーメンバ14に固定される延性部材30と、を有する車両用電池搭載構造10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電池搭載構造に関する。
電気自動車のフロア部の下側に配置される駆動用バッテリを収容するバッテリフレームを繊維強化樹脂材料で成形し、フロア部の下面の左右に配置されたサイドフレーム(アンダーメンバ)に固定した構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3606415号公報
しかしながら、バッテリフレームが繊維強化樹脂材料で成形されている場合、車両の側面衝突によって車幅方向外側から衝突荷重が入力されたときには、バッテリフレームにおけるアンダーメンバとの固定部位が破損するおそれがある。このように、車両の側面衝突時において、バッテリフレームにおけるアンダーメンバとの固定部位の破損を抑制する構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両の側面衝突時に、繊維強化樹脂材料で成形されたバッテリフレームにおけるアンダーメンバとの固定部位の破損を抑制できる車両用電池搭載構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用電池搭載構造は、フロアパネルの下面に車体前後方向に沿って接合され、車体骨格構造を構成する一対のアンダーメンバと、前記フロアパネルの車体下方側に配置されるとともに、車幅方向外側端部にフランジ部が形成され、電池を支持する繊維強化樹脂製のバッテリフレームと、前記バッテリフレームの前記フランジ部を車体上方側及び車体下方側から挟み、該フランジ部と共に前記アンダーメンバに固定される延性部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、バッテリフレームの車幅方向外側端部に形成されたフランジ部が延性部材によって車体上方側及び車体下方側から挟まれている。そして、その延性部材と共にフランジ部がアンダーメンバに固定されている。したがって、車両の側面衝突時に、アンダーメンバとの固定部位であるフランジ部に衝突荷重の一部が入力されても、延性部材により、そのフランジ部の破損が抑制される。
また、請求項2に記載の車両用電池搭載構造は、請求項1に記載の車両用電池搭載構造であって、車体上方側の前記延性部材は、車幅方向外側端部が下方に向けて屈曲され、前記フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部を覆うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、車体上方側の延性部材の車幅方向外側端部が下方に向かって屈曲され、フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部が覆われている。したがって、フランジ部の車幅方向外側端部が保護され、車両の側面衝突時において、フランジ部の破損が抑制又は防止される。
また、請求項3に記載の車両用電池搭載構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用電池搭載構造であって、車体下方側の前記延性部材は、車幅方向外側端部が上方に向けて屈曲され、前記フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部を覆うことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、車体下方側の延性部材の車幅方向外側端部が上方に向かって屈曲され、フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部が覆われている。したがって、フランジ部の車幅方向外側端部が保護され、車両の側面衝突時において、フランジ部の破損が抑制又は防止される。
また、請求項4に記載の車両用電池搭載構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造であって、車体上方側の前記延性部材は、車幅方向内側端部が上方に向けて屈曲されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、車体上方側の延性部材の車幅方向内側端部が上方に向かって屈曲されている。したがって、車両の側面衝突時に、フランジ部が車体上方側へ曲げ変形されても、車体上方側の延性部材の車幅方向内側端部によるバッテリフレームの損傷が抑制又は防止される。
また、請求項5に記載の車両用電池搭載構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造であって、前記バッテリフレームは、前記フランジ部から車幅方向内側下部に向かって凸状とされた底部を有し、車体下方側の前記延性部材は、前記フランジ部から前記底部へ重ねられるように屈曲されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、車体下方側の延性部材が、バッテリフレームのフランジ部から底部へ重ねられるように屈曲されている。したがって、車両の側面衝突時に、フランジ部に入力された衝突荷重の一部は、車体下方側の延性部材により、バッテリフレームの底部に効率よく伝達される。また、バッテリフレームのフランジ部から底部までの屈曲部分の損傷が抑制又は防止される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、繊維強化樹脂材料で成形されたバッテリフレームにおけるアンダーメンバとの固定部位であるフランジ部の破損を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、車両の側面衝突時において、フランジ部の破損を抑制又は防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、車両の側面衝突時において、フランジ部の破損を抑制又は防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、車両の側面衝突時において、車体上方側の延性部材の車幅方向内側端部によるバッテリフレームの損傷を抑制又は防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、フランジ部に入力された衝突荷重の一部をバッテリフレームの底部に効率よく伝達することができるとともに、バッテリフレームのフランジ部から底部までの屈曲部分の損傷を抑制又は防止することができる。
本実施形態に係る車両用電池搭載構造を示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造を備えた車両の側面にポールが衝突したときの状態を示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造を備えた車両の側面にポールが衝突した後の状態を示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造の変形例を一部拡大して示す正断面図である。 比較例に係る車両用電池搭載構造を備えた車両の側面にポールが衝突した後の状態を示す正断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印INを車幅方向内側とする。また、以下の説明で、特記なく上下、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図は車体の左側を示しているが、車体の右側も左右対称で同一であるため、車体の右側についての説明は適宜省略する。
図1に示されるように、電気自動車等の車両に適用される本実施形態に係る車両用電池搭載構造10は、車体フロアを構成する金属製のフロアパネル12と、フロアパネル12の下面に車体前後方向に沿って接合され、車体骨格構造を構成する左右一対のアンダーメンバ(サイドフレーム)14と、フロアパネル12の車体下方側に配置され、電池としての燃料電池スタック16を車体下方側から支持する繊維強化樹脂製のバッテリフレーム(スタックフレーム)20と、を有している。
車体前後方向に延在するアンダーメンバ14は、断面略ハット形状に金属で形成されており、車幅方向に張り出すフランジ部15がフロアパネル12の車幅方向外側両端部における下面に溶接等によって接合されている。また、アンダーメンバ14には、後述するフランジボルト50を挿通させるための貫通された取付孔14A(図4参照)が長手方向(車体前後方向)に沿って複数形成されている。そして、アンダーメンバ14の上面には、各取付孔14Aと同軸的にウエルドナット52が設けられている。
燃料電池スタック16は、その外装部17が矩形箱状に金属(又は樹脂でもよい)で形成されており、その外装部17の下端周縁部における複数の所定位置には、外方側へ張り出す張出部18が一体に形成されている。そして、各張出部18には、後述するフランジボルト50を挿通させるための貫通孔18Aが形成されている。
バッテリフレーム20は、バッテリフレームアッパとしての平板状のアッパフレーム22と、バッテリフレームロアとしてのトレイ状のロアフレーム24とで構成されている。すなわち、ロアフレーム24は、平板状の底部25と、底部25の少なくとも車幅方向両端部に一体に立設された平板状の側壁部26と、側壁部26の上端部から車幅方向外側へ向けて一体に張り出された平板状の張出部27と、を有している。
そして、ロアフレーム24の張出部27とアッパフレーム22の車幅方向外側端部である外周部23とが接着剤によって接合されることで、矩形閉断面構造のバッテリフレーム20が構成されるようになっている。なお、以下において、互いに接合された張出部27と外周部23とをバッテリフレーム20のフランジ部28とする。また、このフランジ部28が、バッテリフレーム20におけるアンダーメンバ14との固定部位である。
アッパフレーム22の外周部23を除く複数の所定位置には、貫通された取付孔22Aが形成されている。そして、各取付孔22Aには、金属製で円筒状のカラー部材36が同軸的に挿設されるようになっている。つまり、アッパフレーム22の下面には、各取付孔22Aと同軸的に接着剤によってフランジナット48が接合されるようになっており、各フランジナット48の上面には、カラー部材36が一体的かつ同軸的に設けられている。
したがって、張出部18の貫通孔18Aとカラー部材36の貫通孔36Aとが連通されるように、燃料電池スタック16をアッパフレーム22の上面に載置し、車体上方側から貫通孔18A及び貫通孔36Aにフランジボルト50を挿通してフランジナット48に螺合することにより、燃料電池スタック16がバッテリフレーム20(アッパフレーム22)に締結固定されるようになっている。
また、アッパフレーム22の外周部23側(車幅方向外側)の上面と、ロアフレーム24の張出部27側(車幅方向外側)の下面には、それぞれ車体前後方向に延在された延性部材30が接着剤によって接合されている。この延性部材30は、一例として高張力鋼板又は超高張力鋼板で成形されており、アッパフレーム22に接合される上部延性部材32(車体上方側の延性部材)と、ロアフレーム24に接合される下部延性部材34(車体下方側の延性部材)と、で構成されている。
下部延性部材34は、ロアフレーム24における張出部27の下面と、側壁部26の外面と、底部25の下面の一部を覆うようになっている。すなわち、下部延性部材34は、張出部27(フランジ部28)から側壁部26を介して車幅方向内側下部に向かって凸状とされた底部25の一部へ重ねられるように屈曲されている。
上部延性部材32は、アッパフレーム22の外周部23の上面と、外周部23よりも車幅方向内側におけるアッパフレーム22の上面の一部を覆うようになっている。つまり、この延性部材30(上部延性部材32及び下部延性部材34)は、バッテリフレーム20のフランジ部28(外周部23及び張出部27)を車体上方側及び車体下方側から挟み込む構成になっている。
また、上部延性部材32及び下部延性部材34(延性部材30)と、外周部23及び張出部27(フランジ部28)には、互いに連通してフランジボルト50を挿通させるための複数の貫通孔32A、34A(貫通孔30A)及び貫通孔23A、27A(貫通孔28A)が車体前後方向に沿って形成されている(図4参照)。そして、貫通孔23A、27A(貫通孔28A)には、金属製で円筒状のカラー部材38が同軸的に挿設されるようになっている。
つまり、このカラー部材38は、上部延性部材32又は下部延性部材34に一体的に(貫通孔32A又は貫通孔34Aと同軸的に)設けられている。したがって、車体下方側から貫通孔34A、カラー部材38の貫通孔38A、貫通孔32A、及び取付孔14Aにフランジボルト50を挿通し、ウエルドナット52に螺合することにより、バッテリフレーム20のフランジ部28が延性部材30と共にアンダーメンバ14に締結固定されるようになっている。
なお、上部延性部材32の車幅方向内側端部は、上方に向けて屈曲された屈曲部32Bとされている。また、図1〜図3に示される上部延性部材32及び下部延性部材34の車幅方向外側端部は、共にフランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部よりも車幅方向外側へ少し突出されているが、フランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部と面一とされていてもよい。
また、フロアパネル12の車幅方向外側端部は、上方に向けて屈曲された屈曲部12Aとされており、その屈曲部12Aが金属製のロッカ40のインナパネル42に溶接等によって接合されている。ロッカ40は、断面略ハット形状とされたインナパネル42と、断面略ハット形状とされたアウタパネル44と、インナパネル42とアウタパネル44との間に設けられ、断面略ハット形状とされたリインフォースメント46と、で構成されている。
つまり、インナパネル42の上フランジ部42Aにリインフォースメント46の上フランジ部46Aが接合され、その上フランジ部46Aにアウタパネル44の上フランジ部44Aが接合されている。そして、インナパネル42の下フランジ部42Bにリインフォースメント46の下フランジ部46Bが接合され、その下フランジ部46Bにアウタパネル44の下フランジ部44Bが接合されている。
これにより、このロッカ40は、インナパネル42とリインフォースメント46、及びリインフォースメント46とアウタパネル44とで、それぞれ閉断面構造が構成されるようになっている。
以上のような構成の車両用電池搭載構造10において、次にその作用について説明する。すなわち、図2に示されるように、鉛直方向に延在する円柱状のポールPに車両が側面衝突した場合の作用について説明する。なお、図5に示される比較例において、図1〜図3に示される本実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図2、図3に示されるように、ポールPに車両が側面衝突した場合には、ロッカ40に対して過大な衝突荷重Fが入力される。したがって、そのロッカ40は、車幅方向内側へ塑性変形しつつ移動して、その入力された衝突荷重Fの一部をフロアパネル12及びバッテリフレーム20に伝達する。
ここで、図5に示されるように、バッテリフレーム20のフランジ部28に延性部材30が設けられていない比較例に係る構造では、その衝突荷重Fにより車幅方向内側へ移動したロッカ40のインナパネル42がフランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部に当たるので、そのフランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部が破損してしまう。
更に、この比較例に係る構造では、フロアパネル12を介して衝突荷重Fの一部を受けたアンダーメンバ14によるフランジ部28への曲げモーメントM(及び軸力)の入力により、フランジ部28の根元(側壁部26よりも車幅方向外側でアンダーメンバ14よりも車幅方向内側の部分)が上方向へ折れ曲がって破断し、バッテリフレーム20からフランジ部28が外れてしまうため、衝突荷重Fの一部をバッテリフレーム20へ伝達することができない。
しかしながら、図3に示されるように、バッテリフレーム20のフランジ部28が延性部材30によって上下から挟まれている本実施形態に係る構造では、ロッカ40のインナパネル42は、延性部材30の車幅方向外側端部に当たり、フランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部に当たるのが抑制されている。よって、フランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部が破損するのを抑制することができる。
また、フロアパネル12を介して衝突荷重Fの一部を受けたアンダーメンバ14によるフランジ部28への曲げモーメントM(及び軸力)の入力により、フランジ部28の根元が上方向へ折れ曲がって破断しても、その根元の上面及び下面には、それぞれ上部延性部材32及び下部延性部材34が接合されている(根元が延性部材30によって上下から挟まれている)ため、延性部材30を含むバッテリフレーム20としては破断していない。
つまり、フランジ部28の破損が延性部材30(上部延性部材32及び下部延性部材34)によって抑制されており、そのフランジ部28がバッテリフレーム20から外れ難くなっている。したがって、車両の側面衝突時にフランジ部28に入力された衝突荷重Fの一部Fsは、その延性部材30(上部延性部材32及び下部延性部材34)を介してバッテリフレーム20へ伝達される。
特に、下部延性部材34は、ロアフレーム24の張出部27から側壁部26及び底部25へ順に重ねられるように屈曲されているため、バッテリフレーム20からフランジ部28がより一層外れ難くなっており、フランジ部28に入力された衝突荷重Fの一部Fsは、その底部25に効率よく伝達される。なお、下部延性部材34により、張出部27(フランジ部28)から底部25までの屈曲部分、詳細には張出部27と側壁部26との境界部分及び側壁部26と底部25との境界部分の損傷が抑制又は防止される効果もある。
また、上部延性部材32の車幅方向内側端部に屈曲部32Bが形成されていない場合、フランジ部28が上方向へ折れ曲がったときには、その上部延性部材32の車幅方向内側端部におけるエッジで、アッパフレーム22の上面を損傷させてしまうおそれがある(場合によっては、アッパフレーム22を切断してしまうおそれがある)。
しかしながら、上部延性部材32の車幅方向内側端部は、上方に向けて屈曲された屈曲部32Bとされて、アッパフレーム22の上面に接触する部位が曲面とされているため、フランジ部28が上方向へ折れ曲がっても、その屈曲部32Bがアッパフレーム22の上面を損傷させるおそれがない(アッパフレーム22の損傷が抑制又は防止されている)。
なお、図4に示されるように、上部延性部材32の車幅方向外側端部を下方に向けて屈曲させて外周部23の車幅方向外側端部を覆うように構成するとともに、下部延性部材34の車幅方向外側端部を上方に向けて屈曲させて張出部27の車幅方向外側端部を覆うように構成してもよい。
これによれば、フランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部を保護することができるとともに、ロッカ40のインナパネル42がフランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部に当たるのを阻止することができるため、フランジ部28(外周部23及び張出部27)の車幅方向外側端部が破損するのを更に抑制又は防止することができる。
また、これにより、上部延性部材32及び下部延性部材34(延性部材30)にそれぞれ稜線部32C、34Bが追加され、上部延性部材32及び下部延性部材34の剛性(強度)が向上されるため、フランジ部28の根元が曲げ変形されるのを更に抑制することができる。つまり、これによれば、フランジ部28の破損を更に抑制することができる。なお、上部延性部材32及び下部延性部材34は、それぞれ外周部23及び張出部27の少なくとも一部を覆っていればよい。
また、上部延性部材32の車幅方向外側端部だけを下方に向けて延在させ、外周部23及び張出部27(フランジ部28)の車幅方向外側端部を覆うように構成してもよいし、下部延性部材34の車幅方向外側端部だけを上方に向けて延在させ、外周部23及び張出部27(フランジ部28)の車幅方向外側端部を覆うように構成してもよい。
更に、上部延性部材32と下部延性部材34とが一体化された延性部材30とし、その延性部材30を車幅方向外側からフランジ部28に嵌め込むような(延性部材30でフランジ部28を挟持するような)構成にしてもよい。これによれば、フランジ部28の剛性(曲げ変形に対する強度)をより一層向上させることができる。
以上、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、延性部材30は、高張力鋼板や超高張力鋼板で成形されるものに限定されるものではなく、ある程度の硬度を持ったアルミニウム合金等で成形されていてもよい。
更に、延性部材30は、バッテリフレーム20に接着剤によって接合されるものに限定されるものではなく、例えばリベット等の接合手段によって接合される構成とされてもよい。また、カラー部材38は、上部延性部材32や下部延性部材34と別体で構成されていてもよく、カラー部材36も、フランジナット48と別体で構成されていてもよい。また、本実施形態におけるバッテリフレーム20は、燃料電池スタック16を支持するものに限定されるものではない。
10 車両用電池搭載構造
12 フロアパネル
14 アンダーメンバ
16 燃料電池スタック(電池)
20 バッテリフレーム
25 底部
28 フランジ部
30 延性部材

Claims (5)

  1. フロアパネルの下面に車体前後方向に沿って接合され、車体骨格構造を構成する一対のアンダーメンバと、
    前記フロアパネルの車体下方側に配置されるとともに、車幅方向外側端部にフランジ部が形成され、電池を支持する繊維強化樹脂製のバッテリフレームと、
    前記バッテリフレームの前記フランジ部を車体上方側及び車体下方側から挟み、該フランジ部と共に前記アンダーメンバに固定される延性部材と、
    を有する車両用電池搭載構造。
  2. 車体上方側の前記延性部材は、車幅方向外側端部が下方に向けて屈曲され、前記フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の車両用電池搭載構造。
  3. 車体下方側の前記延性部材は、車幅方向外側端部が上方に向けて屈曲され、前記フランジ部の車幅方向外側端部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用電池搭載構造。
  4. 車体上方側の前記延性部材は、車幅方向内側端部が上方に向けて屈曲されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造。
  5. 前記バッテリフレームは、前記フランジ部から車幅方向内側下部に向かって凸状とされた底部を有し、
    車体下方側の前記延性部材は、前記フランジ部から前記底部へ重ねられるように屈曲されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造。
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