JP5930123B2 - 車両用電池搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電池搭載構造に関する。
電気自動車のフロア部の下側に配置される駆動用バッテリを収容するバッテリフレームが、樹脂製のバッテリトレイと、その外壁側に設けられる金属製の枠状フレームと、を含んで構成されたものは、従来から知られている(例えば、特開2011−124101号公報参照)。
しかしながら、バッテリフレームが上記のような構成であると、車両の側面衝突によって入力された衝突荷重により、枠状フレームに対するバッテリトレイの接続部に割れが発生するおそれがある。このように、車両の側面衝突時に、樹脂製とされたバッテリフレームに割れが発生するのを抑制する構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両の側面衝突時に、樹脂製とされたバッテリフレームに割れが発生するのを抑制できる車両用電池搭載構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の車両用電池搭載構造は、フロアパネルの下方側に設けられたエネルギー吸収部材の車幅方向内側に配置され、電池を支持するバッテリフレームをバッテリフレームアッパと共に構成する樹脂製のバッテリフレームロアと、前記バッテリフレームロアの車幅方向外側端部に接合されるロア本体部と前記フロアパネルの下面側に固定されるロアフランジ部とを有する下部延性部材と、を備えており、前記バッテリフレームロアの車幅方向外側端部には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜した傾斜壁が形成されている
本発明に係る第1の態様によれば、ロア本体部が接合されるバッテリフレームロアの車幅方向外側端部に、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜する傾斜壁が形成されている。したがって、車両の側面衝突時に、エネルギー吸収部材からバッテリフレームロアへ入力される衝突荷重は、バッテリフレームロア及びロア本体部の面内方向に沿って(車幅方向内側へ)伝達される。つまり、バッテリフレームロア及びロア本体部に対して面外方向の曲げモーメントが発生し難い。よって、バッテリフレームロア(バッテリフレーム)に割れが発生するのが抑制される。
また、本発明に係る第2の態様の車両用電池搭載構造は、第1の態様の車両用電池搭載構造であって、前記ロア本体部の一部は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向けて徐々に前記傾斜壁から離隔する起立部とされ、前記傾斜壁と前記起立部との間が接着剤で埋められて接合されている。
本発明に係る第2の態様によれば、ロア本体部の一部が、車幅方向外側から車幅方向内側へ向けて徐々に傾斜壁から離隔する起立部とされ、傾斜壁と起立部との間が接着剤で埋められて接合されている。つまり、傾斜壁と起立部との間の接着剤は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向けて徐々に厚く形成されている。したがって、車両の側面衝突時に、バッテリフレームロア及びロア本体部の面内方向に沿って(車幅方向内側へ)伝達された衝突荷重は、傾斜壁と起立部との間に設けられた接着剤によって吸収されて低減される。よって、バッテリフレームロア(バッテリフレーム)に割れが発生するのが更に抑制又は防止される。
また、本発明に係る第3の態様の車両用電池搭載構造は、第2の態様の車両用電池搭載構造であって、前記起立部の車幅方向内側端部から車幅方向内側へ突出するプレート部材が、前記起立部に設けられている。
本発明に係る第3の態様によれば、起立部の車幅方向内側端部から車幅方向内側へ突出するプレート部材が、その起立部に設けられている。したがって、起立部の車幅方向内側端部が接着剤で覆われた場合でも、起立部の上面に進入した水滴は、プレート部材を伝って、バッテリフレームロアの上面へ流れ落ちる。よって、起立部にガルバニック腐食が発生するのが抑制される。
また、本発明に係る第4の態様の車両用電池搭載構造は、第1〜第3の何れかの態様の車両用電池搭載構造であって、前記傾斜壁の車幅方向外側端部には、上方に向かって延在する縦壁が形成されている。
本発明に係る第4の態様によれば、傾斜壁の車幅方向外側端部に、上方に向かって延在する縦壁が形成されている。したがって、車両の側面衝突時には、エネルギー吸収部材から縦壁を介してバッテリフレームロア及びロア本体部(バッテリフレーム)へ効率よく衝突荷重が伝達される。
また、本発明に係る第5の態様の車両用電池搭載構造は、第1〜第4の何れかの態様の車両用電池搭載構造であって、前記バッテリフレームアッパの車幅方向外側端部に接合されるアッパ本体部と前記ロアフランジ部と共に前記フロアパネルの下面側に固定されるアッパフランジ部とを有する上部延性部材を備え、前記アッパフランジ部の前記アッパ本体部側には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜する傾斜部が形成されている。
本発明に係る第5の態様によれば、アッパフランジ部のアッパ本体部側に、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜する傾斜部が形成されている。したがって、車両の側面衝突時に、アッパフランジ部が、アッパ本体部との境界部を支点にして折れ曲がり変形し易くなり、バッテリフレームへ加えられる応力負荷が低減される。
以上、説明したように、本発明に係る第1の態様によれば、車両の側面衝突時に、樹脂製とされたバッテリフレームに割れが発生するのを抑制することができる。
本発明に係る第2の態様によれば、車両の側面衝突時に、樹脂製とされたバッテリフレームに割れが発生するのを更に抑制又は防止することができる。
本発明に係る第3の態様によれば、起立部にガルバニック腐食が発生するのを抑制することができる。
本発明に係る第4の態様によれば、車両の側面衝突時に、エネルギー吸収部材からバッテリフレームへ効率よく衝突荷重を伝達することができる。
本発明に係る第5の態様によれば、車両の側面衝突時に、バッテリフレームへ加えられる応力負荷を低減させることができる。
本実施形態に係る車両用電池搭載構造を示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造を構成するバッテリフレーム及び延性部材を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造の一部を拡大して示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造を備えた車両がポールに側面衝突したときの状態を示す正断面図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造の一部を拡大して示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用電池搭載構造の一部を拡大して示す正断面図である。 比較例に係る車両用電池搭載構造を備えた車両がポールに側面衝突したときの状態を示す正断面図である。 比較例に係る車両用電池搭載構造の一部を拡大して示す正断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印INを車幅方向内側とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図は車体の左側を示しているが、車体の右側も左右対称で同一であるため、車体の右側についての説明は適宜省略する。
図1に示されるように、車体のフロア部を構成する金属製のフロアパネル12の下面には、車体前後方向に延在して車体骨格構造を構成する左右一対のアンダーメンバ(サイドフレーム)14が接合されている。このアンダーメンバ14は、断面略ハット型形状に金属で形成されており、車幅方向に張り出すフランジ部15がフロアパネル12の車幅方向両端部側における下面に溶接等によって接合固定されている。
また、アンダーメンバ14には、後述するフランジボルト58を挿通させるための貫通孔14Aが長手方向(車体前後方向)に沿って複数形成されている。そして、アンダーメンバ14の上面には、各貫通孔14Aと同軸的にウエルドナット52が設けられている。
電気自動車等の車両に適用される本実施形態に係る車両用電池搭載構造10は、フロアパネル12の車体下方側に配置されて、電池としての燃料電池スタック16を車体下方側から支持するバッテリフレーム(スタックフレーム)20を有している。このバッテリフレーム20は、繊維強化樹脂(FRP)製であり、一例として炭素繊維強化樹脂材料(CFRP)で成形されている。
燃料電池スタック16は、その外装部17が矩形箱状に金属(又は樹脂でもよい)で形成されており、その外装部17の下端周縁部における複数の所定位置には、車幅方向外側へ張り出す脚部18が一体に形成されている。そして、各脚部18には、後述するフランジボルト58を挿通させるための貫通孔18Aが形成されている。
図1、図2に示されるように、バッテリフレーム20は、バッテリフレームアッパとしてのアッパフレーム22と、バッテリフレームロアとしてのロアフレーム26と、アッパフレーム22とロアフレーム26との間に設けられる中間部材(補強部材)としてのコアフレーム30と、を含んで構成されている。
アッパフレーム22は、水平方向に沿って配置される矩形平板状の天板23と、天板23の車幅方向両端部(外側端部)に、後述する傾斜壁36に沿うように車幅方向外側上方へ向けて斜めに一体に連設された矩形平板状の傾斜壁24と、傾斜壁24の車幅方向両端部に、後述する上壁37に沿うように車幅方向外側へ向けて略水平に一体に連設された矩形平板状のフランジ部25と、を有している。
ロアフレーム26は、水平方向に沿って配置される矩形平板状の底板27と、底板27の車幅方向両端部(外側端部)に、車幅方向外側上方へ向けて(車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて)所定の角度で傾斜するように斜めに一体に連設された矩形平板状の傾斜壁28と、傾斜壁28の車幅方向両端部(外側端部)に、車体上方側へ向けて略垂直に一体に連設された縦壁としての矩形平板状の側壁部29と、を有している。
なお、側壁部29の高さは、後述する下部延性部材46がロアフレーム26に接合されたときに、その下部延性部材46のロア本体部47における側壁部47Dとロアフランジ部48との境界部49までほぼ達する(延在する)高さとされている。換言すれば、側壁部29の上端面は、後述するエネルギー吸収部材70のインナ部材72におけるブロック部73の上端面とほぼ同じ高さ位置とされている。
図2に示されるように、コアフレーム30は、車幅方向に沿って延在する断面略ハット型形状の凸部33が車体前後方向に複数列(例えば5列)並んで形成された本体部32と、本体部32の車幅方向両端部で、かつ凸部33の上面から連続して車体上方側へ突出するように形成された突出部34と、を有している。
突出部34の車幅方向内側は、凸部33の上面から車幅方向外側上方へ向けて斜めに一体に連設された傾斜壁36とされており、傾斜壁36の上端部には、車幅方向外側へ向けて略水平な上壁37が一体に連設されている。そして、突出部34の車幅方向外側端部は、本体部32に対して略垂直な断面となる端面部38とされている。つまり、この突出部34は、車体前後方向から見て(正面視で)略台形状に形成されている。
そして、コアフレーム30の各凸部33の上面に、アッパフレーム22の天板23の下面が接着剤によって接合され、コアフレーム30の本体部32の下面に、ロアフレーム26の底板27の上面が接着剤によって接合されるようになっている。これにより、矩形閉断面形状のバッテリフレーム20が概ね構成されるようになっている。
なお、図1に示されるように、アッパフレーム22の天板23及びコアフレーム30の凸部33における複数の所定位置には、互いに連通する貫通孔23A、33Aが形成されており、凸部33の下面には、各貫通孔23A、33Aと同軸的にフランジナット54が接着剤によって接合されている。そして、各フランジナット54の上面には、金属製で円筒状のカラー部材56が一体的かつ同軸的に設けられており、各カラー部材56は、各貫通孔23A、33A内に挿入されている。
したがって、脚部18の貫通孔18Aとカラー部材56の貫通孔56Aとが連通されるように、燃料電池スタック16をアッパフレーム22(天板23)の上面に載置し、車体上方側から貫通孔18A及び貫通孔56Aにフランジボルト58を挿通してフランジナット54に螺合することにより、燃料電池スタック16がバッテリフレーム20(アッパフレーム22及びコアフレーム30)に締結固定される。
また、図1、図2に示されるように、アッパフレーム22の傾斜壁24及びフランジ部25の上面には、延性部材40の上側を構成する左右一対の上部延性部材42のアッパ本体部43が、それぞれ接合されている。詳細に説明すると、上部延性部材42は、車体前後方向が長手方向とされており、その車幅方向内側部分であるアッパ本体部43の下面が、アッパフレーム22の傾斜壁24及びフランジ部25の上面に接着剤によって接合されている。
そして、アッパ本体部43の車幅方向外側端部には、アッパフレーム22のフランジ部25及びコアフレーム30の端面部38(バッテリフレーム20)から車幅方向外側へ突出する(上部延性部材42の車幅方向外側部分である)アッパフランジ部44が一体に連設されている。
一方、ロアフレーム26の各傾斜壁28の上面には、延性部材40の下側を構成する下部延性部材46のロア本体部47が接合されている。詳細に説明すると、下部延性部材46は、矩形枠状とされたロア本体部47を有しており、ロア本体部47の後述する張出部47B(起立部47Cを含む)の下面が、ロアフレーム26の傾斜壁28の上面に接着剤G(図1、図3参照)によって接合されている。
したがって、コアフレーム30は、ロア本体部47の内側に配置され、その状態で、本体部32の下面が、ロアフレーム26の底板27の上面に接着剤によって接合されている。また、ロア本体部47の車体前後方向両端部は、車幅方向に延在する断面略ハット型形状の凸部47Aとされており、その凸部47Aの上面が、コアフレーム30の各凸部33の上面と共に、アッパフレーム22の天板23の下面に接着剤によって接合されている。
また、ロア本体部47の車幅方向両端部には、水平方向に対して傾斜壁28と同じ角度で(車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて)傾斜して車幅方向内側へ張り出す矩形平板状の張出部47Bが一体に形成されている。そして、コアフレーム30の突出部34に対応(対向)する張出部47B(ロア本体部47)の一部には、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かって、傾斜壁28から徐々に離隔するように切り起こされた起立部47Cが形成されている。
つまり、この張出部47Bには、車体前後方向に所定の間隔を隔てて(例えば等間隔に)複数(例えば5枚)の起立部47Cが屈曲又は湾曲形成されており、各起立部47Cが各突出部34内に挿入されている。そして、コアフレーム30の本体部32の突出部34側における下面は、起立部47Cを除く張出部47Bの上面に接着剤によって接合されている。これにより、起立部47Cを除く張出部47Bが、ロアフレーム26とコアフレーム30とで挟持固定される構成になっている。
なお、図3に示されるように、起立部47Cの車幅方向内側端部も、水平方向に対して車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて所定の角度(傾斜壁28の角度よりも緩やかな角度)で傾斜されている。これにより、突出部34内に進入した水滴が起立部47Cの上面を伝って、その起立部47Cよりも車幅方向内側へ流れ落ちる構成になっている。つまり、起立部47Cの上面及び車幅方向内側端部(特に下側稜線部47Cd)にガルバニック腐食による錆が発生し難いようになっている。
詳細に説明すると、起立部47Cを傾斜壁28に接合させるための接着剤Gは、車幅方向外側から車幅方向内側へ向かって徐々に厚くなっている。そして、その車幅方向内側端部における最大厚さ(起立部47Cの車幅方向内側端部における下側稜線部47Cdと傾斜壁28との間隔)Hは、例えばH=4.5mmとされている。これにより、水滴が表面張力によって接着剤Gの車幅方向内側端部に付着していても、その水滴が起立部47Cの下側稜線部47Cdに接触しない構成になっている。
換言すれば、水滴が表面張力によって接着剤Gの車幅方向内側端部に付着していても、その水滴が起立部47Cの下側稜線部47Cdに接触しないように、接着剤Gの車幅方向内側端部における最大厚さ(下側稜線部47Cdと傾斜壁28との間隔)Hが決められている。これにより、起立部47Cの特に下側稜線部47Cdにガルバニック腐食による錆が発生するのが抑制又は防止されるようになっている。
また、図5、図6に示されるように、起立部47Cを傾斜壁28に接着剤Gによって接合させるときに、起立部47Cの車幅方向内側端部から接着剤Gをはみ出させ、そのはみ出して盛り上がった接着剤Gで起立部47Cの車幅方向内側端部(特に下側稜線部47Cd)を覆うようにしてもよい。これによれば、起立部47Cの特に下側稜線部47Cdにガルバニック腐食による錆が発生するのが更に抑制又は防止されるようになる。
なお、このとき、起立部47Cの上面には、起立部47Cの車幅方向内側端部から車幅方向内側へ突出させる樹脂製のプレート部材80の車幅方向外側端部を両面テープ等によって予め貼り付けておく。このような構成にすると、起立部47Cの車幅方向内側端部からはみ出た接着剤Gの一部の盛り上がりがプレート部材80によって抑えられるので、突出部34内に進入した水滴は、起立部47Cの上面及びプレート部材80の上面を伝って、そのプレート部材80よりも車幅方向内側へ流れ落ちるようになる。
つまり、起立部47Cの車幅方向内側端部からはみ出て盛り上がった接着剤Gによって少なくとも下側稜線部47Cdが覆われた状態のまま、プレート部材80により、起立部47Cの上面からロアフレーム26の上面へ向かう水滴の経路が形成される。よって、起立部47Cの車幅方向内側端部(特に下側稜線部47Cd)が接着剤Gで覆われる構成であっても、起立部47Cの上面に水滴が残留するのが防止され、起立部47Cの上面にガルバニック腐食による錆が発生するのが抑制又は防止されるようになっている。
なお、プレート部材80の厚さは、例えば0.5mmとされており、両面テープの厚さは、例えば0.2mmとされている。また、図示のプレート部材80は、起立部47Cの幅方向(車体前後方向)中央部に貼り付けられているが、プレート部材80の貼付位置は、この位置に限定されるものではない。
また、プレート部材80よりも車幅方向内側におけるロアフレーム26には、例えば円形状とされた貫通孔26Aが形成されている。したがって、起立部47Cの上面やプレート部材80の上面を伝って、ロアフレーム26の上面に流れ落ちてきた水滴は、その貫通孔26Aからバッテリフレーム20の外部へ排出されるようになっている。
また、図1、図2に示されるように、下部延性部材46のロア本体部47の張出部47Bよりも車幅方向外側部分は、ロアフレーム26の側壁部29に沿うように、車体上方側へ向けて略垂直に形成された側壁部47Dとされている。そして、その側壁部47Dの高さは、ロアフレーム26の車幅方向外側端部である側壁部29とほぼ同じ高さとされている。
つまり、ロアフレーム26の側壁部29は、ロア本体部47の側壁部47Dとロアフランジ部48との境界部49にほぼ達する高さ位置まで車体上方側へ向けて延在されている。また、側壁部47Dの車幅方向外側端部には、コアフレーム30の端面部38及びロアフレーム26の側壁部29における上端部(バッテリフレーム20)から車幅方向外側へ突出するロアフランジ部48が一体に連設されている。
そして、バッテリフレーム20から車幅方向外側へ突出されたアッパフランジ部44とロアフランジ部48とは互いに重ね合わされて接着剤(又はリベット等)によって接合されるようになっており、バッテリフレーム20側におけるアンダーメンバ14(フロアパネル12の下面側)との固定部位となるフランジ部50を構成するようになっている。なお、延性部材40(上部延性部材42及び下部延性部材46)は、金属製であり、一例として高張力鋼板又は超高張力鋼板で成形されている。
また、図1に示されるように、アッパフランジ部44とロアフランジ部48とで構成されたフランジ部50には、互いに連通してフランジボルト58を挿通させるための複数の貫通孔50Aが車体前後方向に沿って形成されている。したがって、車体下方側から貫通孔50A及び貫通孔14Aにフランジボルト58を挿通してウエルドナット52に螺合することにより、バッテリフレーム20が延性部材40(フランジ部50)を介してアンダーメンバ14に締結固定される。
また、図1、図2に示されるように、アッパフランジ部44のアッパ本体部43側で、かつバッテリフレーム20よりも車幅方向外側には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向かう(アッパ本体部43とアッパフランジ部44との境界部45へ向かう)傾斜部44Aが形成されている。この傾斜部44Aが形成されることにより、境界部45が、フランジ部50の後述する折れ曲がり変形の支点となる構成になっている。
なお、アッパフランジ部44に重ね合わされて接合されるロアフランジ部48のロア本体部47側で、かつバッテリフレーム20よりも車幅方向外側にも、傾斜部44Aと同じ角度で、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向かう(ロア本体部47とロアフランジ部48との境界部49へ向かう)傾斜部48Aが形成されている。これにより、境界部49が、境界部45と共にフランジ部50の折れ曲がり変形の支点となる構成になっている。
また、図1に示されるように、フロアパネル12の車幅方向外側端部は、車体上方側へ屈曲形成された屈曲部12Aとされており、その屈曲部12Aが金属製のロッカ60のインナパネル62に溶接等によって接合されている。ロッカ60は、断面略ハット型形状とされたインナパネル62と、断面略ハット型形状とされたアウタパネル64と、を含んで構成されている。
すなわち、ロッカ60は、インナパネル62の上フランジ部62Aにアウタパネル64の上フランジ部64Aが溶接等によって接合され、インナパネル62の下フランジ部62Bにアウタパネル64の下フランジ部64Bが溶接等によって接合されることにより、矩形閉断面形状に構成されている。
また、ロッカ60(フロアパネル12の車幅方向両端部を含む)の車体下方側とバッテリフレーム20との間には、金属製のエネルギー吸収部材70が配設されている。エネルギー吸収部材70は、側壁部29に近接するように車幅方向内側に配置されたインナ部材72と、インナ部材72よりも車幅方向外側に所定の隙間(下フランジ部62B、64Bを挿入できる程度の隙間)を有して配置されたアウタ部材76と、を含んで構成されている。
インナ部材72は、車体前後方向に延在する略矩形閉断面形状(筒状)のブロック部が複数(例えば7個)一体に組み合わされたような形状に構成されており、車幅方向最内側のブロック部73の車幅方向内側を向く側壁部73Aが、側壁部29に対して近接配置されている(車幅方向に僅少な隙間を有して対向配置されている)。
そして、ブロック部73が、フランジ部50の締結部位を除いたアンダーメンバ14に図示しないボルト及びウエルドナットによって締結固定され、車幅方向最外側で上部側のブロック部74が、ロッカ60のインナパネル62にボルト66及びウエルドナット68によって締結固定されている。これにより、インナ部材72が、フロアパネル12の車幅方向両端部における車体下方側に配置されるようになっている。
アウタ部材76は、車体前後方向に延在する略矩形閉断面形状(筒状)のブロック部が複数(例えば5個)一体に組み合わされたような形状に構成されており、車幅方向外側で上部側のブロック部79が、ロッカ60のアウタパネル64にボルト66及びウエルドナット68によって締結固定されている。これにより、アウタ部材76が、ロッカ60の車体下方側に配置されるようになっている。
また、インナ部材72の車幅方向最外側で下部側のブロック部75には、車幅方向外側へ突出する凸部75Aが形成されている。そして、アウタ部材76の車幅方向内側で下部側のブロック部77とブロック部78との境界部には、凸部75Aを許容するように(凸部75Aと非接触となるように)、車幅方向外側へ凹んだ凹部77Aが形成されている。
この凹部77Aは、車両の側面衝突によってアウタ部材76がインナ部材72側へ移動したときに、凸部75Aに嵌合(接触)するようになっており、入力された衝突荷重の一部をアウタ部材76からインナ部材72へ効率よく伝達できるようになっている。つまり、アウタ部材76とインナ部材72とが一体になって車幅方向内側へ塑性変形できる(潰れる)構成になっている。
以上のような構成の車両用電池搭載構造10において、次にその作用について説明する。すなわち、図4に示されるように、例えば鉛直方向に延在する円柱状(又は円筒状)の金属製のポールP(障壁)に車両が側面衝突した場合の作用について説明する。
図4に示されるように、ポールPに車両が側面衝突した場合には、ロッカ60及びエネルギー吸収部材70に対して車幅方向内側へ向かう過大な衝突荷重が入力される。ロッカ60は、車幅方向外側から衝突荷重が入力されると、車幅方向内側へ塑性変形しつつ移動して、その入力された衝突荷重の一部を吸収し、残りの衝突荷重の一部をフロアパネル12に伝達する。
フロアパネル12に衝突荷重の一部が伝達されると、そのフロアパネル12の車幅方向外側端部が捲れ上がり、フロアパネル12の下面に固定されているアンダーメンバ14の車幅方向外側端部が車体上方側へ移動させられる。すると、そのアンダーメンバ14に締結固定されている延性部材40のフランジ部50に、車体前後方向を軸方向とした曲げモーメントMが入力される。
すなわち、アンダーメンバ14に締結固定されている延性部材40のフランジ部50(アッパフランジ部44及びロアフランジ部48)には、アッパ本体部43とアッパフランジ部44との境界部45を支点にして上方へ折れ曲がるような(フランジ部50の車幅方向外側端部が車体上方側へ移動させられるような)力が加えられる。
ここで、フランジ部50(延性部材40)は、金属(高張力鋼板又は超高張力鋼板)で成形されていることから延性を有している。また、フランジ部50を構成するアッパフランジ部44のアッパ本体部43側及びロアフランジ部48のロア本体部47側で、かつバッテリフレーム20よりも車幅方向外側には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向かう傾斜部44A、48Aが形成されている。
したがって、フランジ部50は、境界部45、49を支点にして車体上方側へ折れ曲がり変形し易くなっている。よって、フランジ部50に入力された曲げモーメントMは、フランジ部50の車体上方側への曲げ変形によって効率よく吸収され、バッテリフレーム20へ伝達されるのが抑制又は防止される。つまり、車両の側面衝突時に、アンダーメンバ14からフランジ部50を介してバッテリフレーム20へ加えられる応力負荷を低減又は無くすことができる。
また、フランジ部50は、延性を有していることから車体上方側へ折れ曲がり変形させられるだけで、破断されるおそれがない(フランジ部50は、その破断が抑制又は防止されている)。そのため、バッテリフレーム20がアンダーメンバ14から離脱されるおそれがなく、燃料電池スタック16が車両から脱落するおそれがない。
一方、エネルギー吸収部材70(アウタ部材76及びインナ部材72)は、車幅方向外側から衝突荷重が入力されると、車幅方向内側へ塑性変形しつつ移動して、その入力された衝突荷重の一部を吸収し、残りの衝突荷重の一部をアンダーメンバ14やバッテリフレーム20に伝達する。
ここで、図7に示される比較例について説明する。この比較例に係る車両用電池搭載構造100では、ロアフレーム126の車幅方向外側端部に傾斜壁28が形成されていない。つまり、底板127の車幅方向外側端部には、上方へ向かって略垂直に延在する側壁部129だけが形成されている。
そして、下部延性部材146のロア本体部147における張出部147Bは、水平方向に沿って車幅方向内側へ張り出されて底板127の上面に接合され、ロア本体部147における側壁部147Dは、上方へ向かって略垂直に延在されて側壁部129の内面に接合されている。
したがって、ポールPに車両が側面衝突したときには、図7Aに示されるように、塑性変形されたエネルギー吸収部材170のインナ部材172におけるブロック部173が、曲げモーメントMによって回動しつつロアフレーム126の側壁部129に当たることにより、その側壁部129の上端部側を車幅方向内側へ押圧する場合がある。
この場合、側壁部129及び側壁部147Dが、車幅方向内側へ向かって倒れるように変形し、張出部147Bの車幅方向内側端部よりも車幅方向内側における底板127の一部が割れるおそれがある。すなわち、張出部147Bが無くなって耐力が急変する底板127の一部に上方(面外方向)へ向かう曲げモーメントNが発生し、バッテリフレーム120が断面崩壊するおそれがある。
更に、このような比較例に係る車両用電池搭載構造100の場合、突出部134内に水滴があると、図7Bに示されるように、張出部147Bの車幅方向内側端部における下側稜線部147Bdに特に水滴が付着した状態が維持されてしまうので、その下側稜線部147Bdにガルバニック腐食による錆が発生してしまうおそれがある。したがって、この比較例に係る車両用電池搭載構造100では、張出部147Bの車幅方向内側端部にシーラーを塗布するなどの対策が必要となってしまう。
これに対し、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10では、図4に示されるように、バッテリフレーム20のロアフレーム26における車幅方向外側に、車幅方向内側下方から車幅方向外側上方へ(車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ)傾斜する傾斜壁28が形成され、その傾斜壁28の車幅方向外側端部に、上方へ向かって略垂直に延在する側壁部29が形成されている。
そして、ロア本体部47の張出部47Bも、その傾斜壁28と同じ角度で傾斜され、かつ張出部47Bの車幅方向外側端部に、上方へ向かって略垂直に延在する側壁部47Dが形成されている。つまり、傾斜壁28の上面に張出部47Bが接合され、側壁部29の内面に側壁部47Dが接合されている。
したがって、塑性変形されたエネルギー吸収部材70のインナ部材72におけるブロック部73が、曲げモーメントMによって回動しつつロアフレーム26の側壁部29に当たっても、その衝突荷重(図4において矢印Fで示す)は、傾斜壁28(ロアフレーム26)及び張出部47B(ロア本体部47)の面内方向(圧縮方向)に沿って効率よく車幅方向内側へ伝達されるため、その側壁部29が車幅方向内側へ倒れるのを抑制又は防止することができる。
これにより、車両の側面衝突時に入力された車幅方向内側へ向かう(矢印Fで示されている)衝突荷重の一部を、側壁部29及び側壁部47Dから、コアフレーム30の端面部38、即ち複数列の凸部33へ効率よく伝達することができ、その複数列の凸部33によって効率よく吸収することができるとともに、底板27によっても効率よく吸収することができる。
しかも、張出部47Bの一部には、車幅方向内側へ行くに従って傾斜壁28から離隔する起立部47Cが形成され、起立部47Cを傾斜壁28に接合させるための接着剤Gが、車幅方向内側へ行くに従って厚くなっているため、張出部47Bが無くなることによる耐力の急変を抑制しつつ、傾斜壁28及び張出部47Bによって伝達される衝突荷重の一部を接着剤Gによって吸収することができる。よって、底板27へ伝達される衝突荷重を低減させることができ、バッテリフレーム20の断面崩壊(底板27の割れ)を極力抑制又は防止することができる。
また、その起立部47Cは、水平方向に対して車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ傾斜し、かつ、その車幅方向内側端部における下側稜線部47Cdは、傾斜壁28から接着剤Gの最大厚さH分離隔しているので、突出部34内に水滴があっても、その水滴は、起立部47Cの上面を流れ落ち、起立部47Cの上面や下側稜線部47Cdに付着し難い(図3参照)。よって、起立部47Cの上面や下側稜線部47Cdにガルバニック腐食による錆が発生し難い。
つまり、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10では、起立部47Cの車幅方向内側端部にシーラーを塗布するなどの対策が不要となる。なお、起立部47Cの車幅方向内側端部から接着剤Gをはみ出させ、そのはみ出して盛り上がった接着剤Gで起立部47Cの車幅方向内側端部(特に下側稜線部47Cd)を覆ってもよい(図5、図6参照)。これによれば、起立部47Cの特に下側稜線部47Cdにガルバニック腐食による錆が発生するのを更に抑制又は防止することができる。
また、このとき、起立部47Cの上面には、起立部47Cの車幅方向内側端部から車幅方向内側へ突出するプレート部材80が設けられているので、起立部47Cの車幅方向内側端部からはみ出た接着剤Gの一部の盛り上がりを、そのプレート部材80によって抑えることができる。すなわち、接着後に接着剤Gを均して水滴の経路を形成することが困難な閉断面形状内でも、その水滴の経路を形成することができる。
したがって、突出部34内に水滴があっても、その水滴は、起立部47Cの上面及びプレート部材80の上面からロアフレーム26の上面へ流れ落ち、ロアフレーム26に形成された貫通孔26Aからバッテリフレーム20の外部へ排出される。よって、起立部47Cの上面にガルバニック腐食による錆が発生するのを更に抑制又は防止することができる。
なお、起立部47Cと傾斜壁28とを貫通する貫通孔を形成して水抜孔とすることも考えられるが、この場合には、起立部47Cを傾斜壁28に接着剤Gによって接合する際に、接着剤Gが水抜孔を塞がないようにするためのグロメット(図示省略)が必要となったり、水抜孔を塞ぐ接着剤Gを掻き取ったりする作業が必要となる。また、起立部47Cに形成された貫通孔(水抜孔)のエッジにガルバニック腐食による錆が発生してしまうおそれがある。
したがって、起立部47Cと傾斜壁28とを貫通する貫通孔(水抜孔)は、形成しない方が望ましい。このような水抜孔を形成しなければ、水抜孔を塞ぐ接着剤Gを掻き取ったりする作業工程を不要とすることができるため、バッテリフレーム20を製造する際の作業性を向上させることができる。そして、バッテリフレーム20の外部からガルバニック腐食による錆が見えるような不具合の発生(見栄えの悪化)を防止することができる。
また、下部延性部材46のロア本体部47における張出部47Bは、コアフレーム30(本体部32)とロアフレーム26(底板27)とで挟持固定されている。したがって、車両の側面衝突時に、フランジ部50が車体上方側へ折れ曲がり変形しても、ロア本体部47の張出部47Bがコアフレーム30及びロアフレーム26から剥離されるのが抑制又は防止される。
なお、図4に示されるように、フランジ部50が車体上方側へ折れ曲がり変形した場合、アッパフランジ部44の車幅方向外側端部には、車体上方側へ向かう力が加えられるため、アッパ本体部43には、傾斜壁24側へ向かう(押さえ付ける)力が加えられる。つまり、アッパ本体部43には、傾斜壁24から剥離されるような方向へ力が加わり難く、その傾斜壁24からの剥離が抑制又は防止される。
また、バッテリフレーム20よりも車幅方向外側におけるアッパフランジ部44のアッパ本体部43側、即ちアッパ本体部43とアッパフランジ部44との境界部45に、車体前後方向から見て略「U」字状(境界部45が断面視で略円弧状)又は略「V」字状となる凹部(図示省略)を形成するようにしてもよい。
これによれば、フランジ部50の車幅方向外側端部が、アッパ本体部43とアッパフランジ部44との境界部45、即ち凹部を支点にして車体上方側へ更に折れ曲がり変形し易くなるため、アンダーメンバ14からフランジ部50を介してバッテリフレーム20へ加えられる応力負荷を更に低減又は無くすことができる。
以上、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用電池搭載構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、延性部材40は、高張力鋼板や超高張力鋼板で成形されるものに限定されるものではなく、ある程度の硬度を持ったアルミニウム合金や鉄等で成形されていてもよい。
また、延性部材40のフランジ部50は、フロアパネル12の下面に接合固定されたアンダーメンバ14に締結固定される構成に限定されるものではなく、例えばフロアパネル12の下面やアンダーメンバ14の下面に接合固定された図示しないブラケット等に締結固定される構成としてもよい。つまり、延性部材40のフランジ部50は、フロアパネル12やアンダーメンバ14に間接的に接合される構成とされていてもよい。
更に、延性部材40のアッパ本体部43及びロア本体部47は、バッテリフレーム20に接着剤によって接合されるものに限定されるものではなく、例えばリベット等の接合機器によって接合される構成としてもよい。また、本実施形態におけるバッテリフレーム20は、燃料電池スタック16を支持するものに限定されるものではない。

Claims (5)

  1. フロアパネルの下方側に設けられたエネルギー吸収部材の車幅方向内側に配置され、電池を支持するバッテリフレームをバッテリフレームアッパと共に構成する樹脂製のバッテリフレームロアと、
    前記バッテリフレームロアの車幅方向外側端部に接合されるロア本体部と前記フロアパネルの下面側に固定されるロアフランジ部とを有する下部延性部材と、
    を備え、
    前記バッテリフレームロアの車幅方向外側端部には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜した傾斜壁が形成されている、
    両用電池搭載構造。
  2. 前記ロア本体部の一部は、車幅方向外側から車幅方向内側へ向けて徐々に前記傾斜壁から離隔する起立部とされ、前記傾斜壁と前記起立部との間が接着剤で埋められて接合されている請求項1に記載の車両用電池搭載構造。
  3. 前記起立部の車幅方向内側端部から車幅方向内側へ突出するプレート部材が、前記起立部に設けられている請求項2に記載の車両用電池搭載構造。
  4. 前記傾斜壁の車幅方向外側端部には、上方に向かって延在する縦壁が形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造。
  5. 前記バッテリフレームアッパの車幅方向外側端部に接合されるアッパ本体部と前記ロアフランジ部と共に前記フロアパネルの下面側に固定されるアッパフランジ部とを有する上部延性部材を備え、
    前記アッパフランジ部の前記アッパ本体部側には、車幅方向外側上方から車幅方向内側下方へ向けて傾斜する傾斜部が形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用電池搭載構造。
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