JP2018108845A - 容器の識別装置、およびこの識別装置を備えるラベル取付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同一経路上に混在する複数種類の容器を識別する識別装置を提供すること。
【解決手段】上述の課題を解決するために、卵Oを収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体(E2,F2)とを有する容器(E,F)の種類を識別する識別装置1であって、蓋体(E2,F2)の形状等を検知可能な検知部2を備え、検知部2の検知結果に基づいて容器(E,F)の種類を識別する、識別装置1を提供する。
本発明に係る識別装置であれば、同一経路上に混在する複数種類の容器を識別することができる。
【選択図】図2
【解決手段】上述の課題を解決するために、卵Oを収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体(E2,F2)とを有する容器(E,F)の種類を識別する識別装置1であって、蓋体(E2,F2)の形状等を検知可能な検知部2を備え、検知部2の検知結果に基づいて容器(E,F)の種類を識別する、識別装置1を提供する。
本発明に係る識別装置であれば、同一経路上に混在する複数種類の容器を識別することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、同一経路上に混在する複数種類の容器を識別する識別装置、およびこの識別装置を備えるラベル取付装置に関するものである。
本発明に係る識別装置の識別対象の例として、卵の包装に用いられる容器がある。卵の包装に用いられる容器には、容器本体および蓋体が、複数の卵の外形に沿って凹凸に形成された、いわゆる「卵パック」と呼ばれる合成樹脂製の透明容器(以下、「レギュラー容器」という。)や、図14(b)に示すような、蓋体F2の天壁F6が、側面視で略平坦に形成されている合成樹脂製の透明容器(以下、「上貼り容器F」という。)などが存在する。上貼り容器Fの蓋体F2は、天壁F6が側面視で略平坦に形成されていることで、粘着面を有するラベル(以下、「上貼りラベルQ」という。)を貼り付けることに適している。
卵を選別して包装する、卵選別包装システムが稼働しているGPセンター(Grading and Packing Center)では、卵の重量等による選別が行われ、選別された卵はレギュラー容器や、上貼り容器Fに収容され、集合コンベヤによって搬送される。この時、レギュラー容器には、L・M・MSといったサイズ情報などが記載された短冊状ラベルが投入された後で蓋体が閉じられる。一方、上貼り容器Fには、そのような短冊状ラベルが投入されることなく蓋体F2が閉じられる。
レギュラー容器と上貼り容器Fは、集合コンベヤの同一経路上に混在した状態で搬送されるが、蓋体が閉じられた後の上貼り容器Fのみに上貼りラベルQを貼り付ける必要があるため、集合コンベヤの同一経路上に混在するレギュラー容器と上貼り容器Fとを識別しなければならない。
これらの容器の識別を行う装置として、集合コンベヤの側方に設けた光電センサによって、容器の蓋体が、側面視で凹凸に形成されているか、または側面視で略平坦に形成されているかを検知して、容器の種類を識別する識別装置が存在する(たとえば、特許文献1の従来技術を参照)。
従来の識別装置は、蓋体が側面視で凹凸に形成されているレギュラー容器と、側面視で蓋体F2の天壁F6が略平坦に形成されている上貼り容器Fとを識別することができる。これにより、集合コンベヤの同一経路上に混在するレギュラー容器と上貼り容器Fの中から、上貼り容器Fを識別して上貼りラベルQを貼り付けることが可能となっている。
近年、GPセンターではレギュラー容器および上貼り容器Fに限らず、新しいタイプの容器が包装に用いられている。たとえば、図11,12に示す、透明な蓋体E2の内側に粘着面を有していない紙製のラベルPを配置する容器Eが新たに登場している。
ところが、容器Eは、側面視で蓋体E2の天壁E6が平坦に形成されているため、集合コンベヤの同一経路上に上貼り容器Fと容器Eを混在させてしまうと、従来の識別装置では上貼り容器Fと、容器Eとの識別ができないという課題が生じていた。
本発明は、上記課題を解決するもので、その目的は、同一経路上に混在する複数種類の容器を識別する識別装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体とを有する容器の種類を識別する識別装置であって、蓋体の形状等を検知可能な検知部を備え、検知部の検知結果に基づいて容器の種類を識別する、識別装置を提供する。
本発明に係る識別装置であれば、同一経路上に混在する複数種類の容器を識別することができる。
本発明の実施の形態に係る識別装置の識別対象の例として、図11,12に示す容器Eと、図13,14に示す上貼り容器Fについて説明する。容器Eおよび上貼り容器Fは、卵Oの包装に用いられる容器である。それぞれの容器は全体が透明な合成樹脂で構成されており、容器の蓋体を閉じた後でも容器の内容物を視認できるようになっている。
(上貼り容器F)
図13に示すように、容器本体F1には、卵を収容する場所である10箇所の卵収容座F3と、収容される卵O同士の接触を防ぐ目的で、複数の卵収容座F3を区画する支柱F7とが形成されている。また、容器本体F1の一側縁に折り曲げ部F4を介して蓋体F2が設けられている。
図13に示すように、容器本体F1には、卵を収容する場所である10箇所の卵収容座F3と、収容される卵O同士の接触を防ぐ目的で、複数の卵収容座F3を区画する支柱F7とが形成されている。また、容器本体F1の一側縁に折り曲げ部F4を介して蓋体F2が設けられている。
上貼り容器Fの蓋体F2は、側壁F5と天壁F6とで構成されており、天壁F6には支柱F7が4箇所に形成されている。図14(a)に示すように、容器本体F1に形成されている支柱F7と、蓋体F2に形成されている支柱F7とは、蓋体F2を閉じたときに、それぞれの支柱F7が接触することで、外部からの荷重を支えられる構造となっている。また、天壁F6には支柱F7だけでなく、蓋体F2に貼り付ける上貼りラベルQを剥がしやすくするための微細な突起(図示せず)も形成されている。さらに、上貼り容器F全体には、容器の強度を向上させる目的でリブ構造(図示せず)が形成されている。
なお、上貼り容器Fの蓋体F2に形成されている支柱F7は、図13に示す凸形状に限られないし、容器本体F1に形成されている支柱F7と接触するものに限られない。たとえば、上貼り容器の蓋体の強度を向上させる目的で形成されているものや、収容されている卵同士の衝突を防ぐ目的で形成されているものなどが含まれる。
容器本体F1および蓋体F2のそれぞれには、容器を封緘するときに粘着テープTを貼り付けるためのフランジF8が形成されている。図14(a)に示すように、蓋体F2が閉じられた後、フランジF8が粘着テープTで封緘され、さらにその後、図14(b)に示すように、上貼り容器Fの蓋体F2には上貼りラベルQが貼り付けられる。
(容器E)
図11に示すように、容器本体E1には、卵を収容する場所である10箇所の卵収容座E3と、収容される卵O同士の接触を防ぐ目的で、複数の卵収容座E3を区画する支柱E7とが形成されている。また、容器本体E1の一側縁に折り曲げ部E4を介して蓋体E2が設けられている。
図11に示すように、容器本体E1には、卵を収容する場所である10箇所の卵収容座E3と、収容される卵O同士の接触を防ぐ目的で、複数の卵収容座E3を区画する支柱E7とが形成されている。また、容器本体E1の一側縁に折り曲げ部E4を介して蓋体E2が設けられている。
容器Eの蓋体E2は、側壁E5と天壁E6とで構成されており、天壁E6は平坦に形成されている。図11,12に示すように、粘着面を有していない紙製のラベルPを蓋体E2の内側に配置すると、蓋体E2を閉じたときに、天壁E6を介してラベルPが外部から視認できる構造となっている。また、上貼り容器Fと同様に、容器本体E1および蓋体E2のそれぞれにはフランジF8が形成されている。さらに、天壁E6を除く容器E全体には、容器の強度を向上させる目的でリブ構造(図示せず)が形成されている。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る容器の識別装置1、およびこの識別装置1を備えるラベル取付装置10について説明する。本実施の形態にかかる識別装置1は、図1〜3に示すように、検知部2を備えている。検知部2は、容器の蓋体が閉じられる前の蓋体の形状を検知可能であり、識別装置1は検知部2の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る容器の識別装置1、およびこの識別装置1を備えるラベル取付装置10について説明する。本実施の形態にかかる識別装置1は、図1〜3に示すように、検知部2を備えている。検知部2は、容器の蓋体が閉じられる前の蓋体の形状を検知可能であり、識別装置1は検知部2の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
さらに、本実施の形態に係る識別装置1は、集合コンベヤJによって搬送される容器の到来を検出する容器検出部3と、容器本体に形成されている卵収容座を検出する卵収容座検出部4とを備え、図3に示すように、検知部2、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて容器を識別する容器識別部5をさらに備えている。
はじめに、検知部2について説明する。本実施の形態に係る検知部2は、投・受光器および反射板A(2)で構成された、いわゆる回帰反射型の光電センサであり、図1,2に示すように、集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1の外側に設けられている。検知部2は、投光器から照射され、反射板A(2)によって反射された光が受光器に到達する量の変化を検出して電気信号に変換する。また、検知部2が正確に蓋体の形状を検知できるように、集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1には、容器本体および蓋体が所定の経路を正確に通るよう案内するガイド部材(図示せず)が設けられている。
検知部2は、容器の蓋体中央部分が検知部2と反射板A(2)との間を通るときに、蓋体の形状、特に天壁の形状、または蓋体中央に形成されている支柱や突起などによって変化する光量に基づいて、蓋体の形状等を検知することができる。なお、検知部2と反射板A(2)との位置関係は、蓋体を挟んで上下が反対であってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る検知部2には、いわゆる回帰反射型の光電センサを用いているが、容器の蓋体の形状、特に天壁の形状、または蓋体中央に形成されている支柱や突起などを検知することができればよいので、いわゆる拡散反射型の光電センサを用いることもできる。
また、CCDカメラ等の画像センサを用いることによって蓋体の形状等の画像を取得し、画像解析を行う事で蓋体の形状等を検知するようにしてもよい。さらに、光電センサや画像センサのような光学式センサだけでなく、静電容量式センサ、超音波式センサ、機械式接触センサ等を用いて蓋体の形状等を検知してもよいし、これらのセンサを組み合わせてもよい。
また、図2に示す検知部2の位置に光を照射する投光部を設け、反射板A(2)の位置に受光部を設ける、いわゆる透過型の光電センサを用いてもよい。なお、投光部と受光部との位置関係も、蓋体を挟んで上下が反対であってもよい。
卵を選別して包装するGPセンターでは、透明な合成樹脂製の容器だけでなく、紙製のパルプモールド容器と呼ばれる容器も卵の包装に用いられることがあるが、パルプモールド容器は光学式センサで利用される可視光や赤外光等を透過しにくい。したがって、検知部2に光学式センサを用いることで上貼り容器Fと容器Eとの識別だけでなく、光を透過しにくい容器をパルプモールド容器と識別することもできる。
次に、容器検出部3および卵収容座検出部4について説明する。本実施の形態に係る容器検出部3および卵収容座検出部4は、図1,2に示すように、集合コンベヤJの側方に設けられている。容器検出部3は、集合コンベヤJによって搬送される容器の到来を検出し、卵収容座検出部4は、容器に形成されている卵収容座を検出する。
容器検出部3は、集合コンベヤJの側方に設けられた投・受光器と、集合コンベヤJを挟んで反対側に設けられた反射板A(3,4)とで構成された、いわゆる回帰反射型の光電センサであり、図2に示すように、集合コンベヤJによって集合搬送方向Zに向けて搬送される容器が、容器検出部3の投光器からの光を遮ることで容器の到来を検出する。これにより、検知部2が容器の蓋体の形状等を検知するタイミングを計ることができる。
卵収容座検出部4は、容器検出部3と同様に、集合コンベヤJの側方に設けられた投・受光器と、集合コンベヤJを挟んで反対側に設けられた反射板A(3,4)で構成された、いわゆる回帰反射型の光電センサであるが、図2に示すように、容器検出部3よりも集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2近くの低い位置を光が通るように設けられている。これにより、容器本体に形成されている卵収容座のみが卵収容座検出部4の投光器からの光を遮ることで、卵収容座の位置を正確に検出することができる。容器本体に形成されている卵収容座の位置を検出すれば、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体に形成されている支柱の位置を間接的に検出することができるため、検知部2が容器の蓋体に形成されている支柱を検知するタイミングを正確に計ることができる。
本実施の形態に係る容器検出部3および卵収容座検出部4は、それぞれ、容器および卵収容座を検出することができればよいので、回帰反射型の光電センサに限らず、その他の光学式センサや静電容量式センサ、超音波式センサ、機械式接触センサ等、様々なセンサを用いることができる。また、容器検出部3または卵収容座検出部4からの出力は、後述するラベル配置部Mおよびラベル貼付部Nが容器にラベルを取り付けるタイミングを決めることに利用できる。
次に、容器識別部5について説明する。容器識別部5は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェースなどを有したマイクロコンピュータシステムであり、図3に示すように、検知部2、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて容器の種類を識別することができる。なお、容器識別部5は、マイクロコンピュータシステムに限らず、検知部2等の出力に基づいて容器を識別することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
次に、本実施の形態に係る識別装置1を備えるラベル取付装置10について説明する。図1,3に示すように、ラベル取付装置10は、識別装置1と、ラベル配置部Mと、ラベル貼付部Nとを備えており、ラベル配置部Mおよびラベル貼付部Nは、識別装置1の識別結果に基づいて、容器にラベルを取り付ける。なお、本実施の形態に係るラベル取付装置10はラベル配置部Mおよびラベル貼付部Nの両方を備える構成となっているが、ラベル配置部Mまたはラベル貼付部Nのいずれか一方のみを備える構成でもよい。
さらに、本実施の形態に係るラベル取付装置10は、図1に示すように、集合コンベヤJによって搬送される容器の蓋体を閉じるように案内する蓋閉ガイドKと、蓋閉ガイドKによって蓋体が閉じられた容器のフランジに粘着テープTを貼り付けて封緘するテープシーラーSとを備えている。
ラベル配置部Mは、容器Eの蓋体E2の内側にラベルPを配置することで容器EにラベルPを取り付ける装置である。本実施の形態に係るラベル配置部Mは、識別装置1の識別結果に基づいて、集合コンベヤJによって搬送される容器Eの蓋体E2に、折り目を付けた紙製のラベルPを配置する(図11参照)。容器Eの蓋体E2に配置されたラベルPは、蓋体E2が閉じられると、図12に示すように、蓋体E2の透明な天壁E6を介して外部からラベルPに記載されている文字等(図示せず)が視認可能な状態となる。
ラベル貼付部Nは、上貼り容器Fの蓋体F2の外側に上貼りラベルQを貼り付けることで上貼り容器Fに上貼りラベルQを取り付ける装置である。本実施の形態に係るラベル貼付部Nは、テープシーラーSがフランジF8に粘着テープTを貼り付けて封緘し、図14(a)の状態となった上貼り容器Fに対して、識別装置1の識別結果に基づいて蓋体F2に上貼りラベルQを貼り付ける。上貼りラベルQを貼り付けた後の上貼り容器Fは、図14(b)の状態となる。
本実施の形態に係るラベル取付装置10は、図3に示すように、識別装置1からの識別結果の出力(実線の矢印)に基づいて、ラベル配置部Mまたはラベル貼付部Nを動作させ、容器へのラベル取り付けを行っているが、図3に二点鎖線で示すように、検知部2、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて、容器にラベルを取り付けるか否かを決定する取付判定部6を備えていてもよい。
取付判定部6は、容器識別部5と同様の構成を有したマイクロコンピュータシステムであり、検知部2、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて、どの容器にどのラベルを取り付けるかを判定することができる。また、取付判定部6は、マイクロコンピュータシステムに限らず、検知部2等の出力に基づいてどの容器にどのラベルを取り付けるかなどを判定することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
なお、識別装置1の容器識別部5によらず、取付判定部6によって、どの容器にどのラベルを取り付けるかなどを判定する場合は、検知部2等と取付判定部6とを仮想の識別装置とすることができる。したがって、この場合もラベル取付装置は識別装置の識別結果に基づいて容器にラベルを取り付けている。
次に、蓋閉ガイドKについて説明する。蓋閉ガイドKは、集合コンベヤJによって搬送される容器の蓋体を持ち上げ、蓋体が閉じられるまで案内するための部材である。蓋閉ガイドKは、従来から、物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体とを有する容器を閉じるときに用いられている。
次に、テープシーラーSについて説明する。テープシーラーSは、図12,14に示すように、容器の蓋体を閉じた後に、容器本体に形成されているフランジと、蓋体に形成されているフランジとを粘着テープTの粘着面を谷折りに挟み込んで貼り付け、ピンチローラーで押圧して封緘する封緘装置である。テープシーラーSは、従来から、物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体とを有する容器を封緘するときに用いられている。
続いて、本実施の形態に係る容器の識別装置1、およびこの識別装置1を備えるラベル取付装置10の動作について説明する。
本実施の形態に係る識別装置1は、主としてGPセンターで稼働している卵選別包装システム100において、同一経路上を搬送される複数種類の容器の識別に用いられる。卵選別包装システム100は、鶏舎で産卵された卵Oに対して洗浄・乾燥・検査・計量を行い、検査結果および計量結果に基づいて卵Oを選別して包装を行う装置である。
図1に示す分配搬送方向Xの上流側で、卵選別包装システム100に設けられた洗浄乾燥装置(図示せず)よって洗浄・乾燥が行われ、検査装置・計量装置(図示せず)によって検査・計量が行われた卵Oは、図1に示す分配コンベヤGによって分配搬送方向Xの下流に向けて搬送される。分配コンベヤGは、直下に複数設けられている容器コンベヤHの直上で、検査結果および計量結果に基づいて卵Oを容器コンベヤH上の容器に放出する。
容器コンベヤHは、容器を容器搬送方向Yに向けて搬送する搬送装置であり、図1に示すように、卵選別包装システム100には、容器Eの供給装置である容器供給部I(E)から供給される容器Eを分配コンベヤGの直下まで搬送する容器コンベヤH(E)と、同じく上貼り容器Fの供給装置である容器供給部I(F)から供給される上貼り容器Fを分配コンベヤGの直下まで搬送する容器コンベヤH(F)が設けられている。なお、図1には2本の容器コンベヤHしか記載されていないが、分配コンベヤGの分配搬送方向Xの下流側にはさらに多数の容器コンベヤHが設けられている。
それぞれの容器コンベヤHは、容器を分配コンベヤGの直下まで搬送し、容器に複数設けられている卵収容座(E3,F3)すべてに卵Oが収容されると、容器を容器搬送方向Yの下流へさらに搬送して、集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2上に容器を渡す。
卵収容座すべてに卵Oが収容された状態で、集合コンベヤJに渡された容器は、集合コンベヤJによって集合搬送方向Zの下流に向けて搬送される。
集合コンベヤJによって搬送される容器は、図1,2に示すように、蓋体が集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1から外側にはみ出した状態で識別装置1に到達する。識別装置1に到達した容器は、容器検出部3によって容器が到達したことが検出され、検知部2によって蓋体の形状等が検知される。この時、卵収容座検出部4が卵収容座を検出することによって検知部2が蓋体の形状等を検知するタイミングが正確に計られる。
検知部2による蓋体の形状等の検知が行われると、図3に示すように、検知部2、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力は容器識別部5に送られ、容器識別部5によって容器の種類が識別される。識別装置1は、容器識別部5による識別結果をラベル取付装置10に出力し、ラベル取付装置10に設けられているラベル配置部Mまたはラベル貼付部Nは、識別結果に基づいて容器にラベルを取り付ける。
ラベル配置部Mは、容器Eと識別された容器が搬送されてくると、蓋体E2の内側にラベルPを配置する。また、ラベル配置部Mは、上貼り容器Fと識別された容器が搬送されてくると、当該容器にはラベルPを配置せずに見送る。
ラベル配置部Mによって、蓋体E2にラベルPが配置された容器EおよびラベルPが配置されずに見送られた上貼り容器Fは、ラベル配置部Mの下流側に設けられた蓋閉ガイドKによって蓋が閉じられる。
蓋閉ガイドKによって蓋が閉じられたそれぞれの容器は、さらに集合搬送方向Zの下流側に設けられているテープシーラーSによって粘着テープTで封緘される。テープシーラーSによって封緘された容器Eは図12の状態となり、上貼り容器Fは図14(a)の状態となる。
テープシーラーSによって封緘された後の容器Eおよび上貼り容器Fは、集合コンベヤJによって、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられているラベル貼付部Nに運ばれる。識別装置1によって容器Eと識別された容器は、ラベル貼付部Nによって上貼りラベルQが貼り付けられることなく見送られ、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられている集合場所(図示せず)まで搬送される。
一方、識別装置1によって上貼り容器Fと識別された容器は、ラベル貼付部Nによって蓋体F2に上貼りラベルQが貼り付けられて図14(b)の状態となり、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられている集合場所まで搬送される。
集合場所まで搬送された容器は、スーパーなどの小売店の店頭に並べるためのラックに収容され、トラック等に積み込まれて出荷される。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係る容器の識別装置21、およびこの識別装置21を備えるラベル取付装置20について説明する。本実施の形態にかかる識別装置21は、図4〜6に示すように、検知部22を備えている。検知部22は、容器Eの蓋体E2が閉じられる前に、蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知可能であり、検知部22の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
以下、本発明の第2の実施の形態に係る容器の識別装置21、およびこの識別装置21を備えるラベル取付装置20について説明する。本実施の形態にかかる識別装置21は、図4〜6に示すように、検知部22を備えている。検知部22は、容器Eの蓋体E2が閉じられる前に、蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知可能であり、検知部22の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
さらに、本実施の形態に係る識別装置21は、集合コンベヤJによって搬送される容器の到来を検出する容器検出部3と、容器本体に形成されている卵収容座を検出する卵収容座検出部4とを備え、図6に示すように、検知部22、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて容器を識別する容器識別部5をさらに備えている。
なお、本実施の形態に係る識別装置21およびラベル取付装置20に関する説明は、第1の実施の形態に係る識別装置1およびラベル取付装置10の説明と同一またはこれに対応する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
はじめに、検知部22について説明する。本実施の形態に係る検知部22は、投・受光器および反射板A(22)で構成された、いわゆる回帰反射型の光電センサであり、図4,5に示すように、集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1の外側に設けられている。検知部22は、投光器から照射され、反射板A(22)によって反射された光が受光器に到達する量の変化を検出して電気信号に変換する。なお、光電センサが利用する光を透明な合成樹脂を透過しやすく、紙製のラベルPを透過しにくい赤外光とすることが好ましい。
また、検知部22が、蓋体E2の内側に配置されているラベルPを正確に検知できるように、集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1には、容器本体および蓋体が所定の経路を正確に通るよう案内するガイド部材(図示せず)が設けられている。
検知部22は、容器Eの蓋体E2が検知部22と反射板A(22)との間を通るときに、蓋体E2の内側に配置されているラベルPによって変化する光量に基づいて、蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知することができる。なお、検知部22と反射板A(22)との位置関係は、蓋体E2を挟んで上下が反対であってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る検知部22は、いわゆる回帰反射型の光電センサを用いているが、蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知することができればよいので、たとえばCCDカメラ等の画像センサを用いることによって、蓋体の内側の画像を取得し、画像解析を行う事で蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知するようにしてもよい。さらに、光電センサや画像センサのような光学式センサだけでなく、他の方式のセンサによって蓋体E2の内側に配置されているラベルPを検知してもよい。
また、図5に示す検知部22の位置に光を投光する投光部を設け、反射板A(22)の位置に受光部を設ける、いわゆる透過型の光電センサを用いてもよい。なお、投光部と受光部との位置関係は、蓋体E2を挟んで上下が反対であってもよい。
次に、本実施の形態に係る識別装置21を備えるラベル取付装置20について説明する。図4,6に示すように、ラベル取付装置20は、識別装置21と、短冊状ラベル配置部Lと、ラベル貼付部Nとを備えており、短冊状ラベル配置部Lおよびラベル貼付部Nは、識別装置21の識別結果に基づいて、容器にラベルを取り付ける。なお、本実施の形態に係るラベル取付装置20は短冊状ラベル配置部Lおよびラベル貼付部Nの両方を備える構成となっているが、短冊状ラベル配置部Lまたはラベル貼付部Nのいずれか一方のみを備える構成でもよい。
さらに、本実施の形態に係るラベル取付装置20は、図4に示すように、集合コンベヤJによって搬送される容器の蓋体を閉じるように案内する蓋閉ガイドKと、蓋閉ガイドKによって蓋体が閉じられた容器のフランジに粘着テープTを貼り付けて封緘するテープシーラーSとを備えている。
短冊状ラベル配置部Lは、レギュラー容器の内側に短冊状ラベルを配置することで、レギュラー容器に短冊状ラベルを取り付けるための装置であり、本実施の形態に係る短冊状ラベル配置部Lは、識別装置1の識別結果に基づいて、集合コンベヤJによって搬送されるレギュラー容器の内側に短冊状ラベルを配置する。なお、短冊状ラベル配置部Lに短冊状ラベルを配置するか否かを判定するには、検知部22が容器Eの蓋体E2の内側に配置されているラベルPだけでなく、蓋体の形状、特に天壁の形状を検知可能であることが好ましい。たとえば、画像センサで蓋体の内側の画像を取得し、画像解析により蓋体の形状等を検知してもよいし、光電センサを複数設け、蓋体中央部分以外にも光を照射することにより蓋体の形状等を検知してもよい。これにより、識別装置21はレギュラー容器と上貼り容器Fとを識別することができるので、短冊状ラベル配置部Lは識別装置21の識別結果に基づいて短冊状ラベルをレギュラー容器の内側に配置することができる。
本実施の形態に係るラベル取付装置20は、図6に示すように、識別装置21からの識別結果の出力(実線の矢印)に基づいて、短冊状ラベル配置部Lまたはラベル貼付部Nを動作させ、容器へのラベル取り付けを行っているが、図6に二点鎖線で示すように、検知部22、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて、容器にラベルを取り付けるか否かを決定する取付判定部6を備えていてもよい。
なお、識別装置21の容器識別部5によらず、取付判定部6によって、どの容器にどのラベルを取り付けるかを判定する場合は、検知部22等と取付判定部6とを仮想の識別装置とすることができる。したがって、この場合もラベル取付装置は識別装置の識別結果に基づいて容器にラベルを取り付けている。
続いて、本実施の形態に係る容器の識別装置21、およびこの識別装置21を備えるラベル取付装置20の動作について説明する。
本実施の形態に係る識別装置21は、前述の第1の実施の形態に係る識別装置1と同様に、主としてGPセンターで稼働している卵選別包装システム100において、同一経路上を搬送される複数種類の容器の識別に用いられる。
卵選別包装システム100の分配コンベヤGによって分配搬送方向Xの下流に搬送され、分配コンベヤGの直下に複数設けられている容器コンベヤHの直上で放出された卵Oは、容器コンベヤH上の容器に収容される。
それぞれの容器コンベヤHは、容器を分配コンベヤGの直下まで搬送し、容器に複数設けられている卵収容座(E3,F3)すべてに卵Oが収容されると、容器を容器搬送方向Yの下流側へさらに搬送して、集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2上に容器を渡す。
図4に示すように、容器Eを搬送する容器コンベヤH(E)から、集合コンベヤJに渡された容器Eは、集合コンベヤJに設けられているラベル配置部Mによって、蓋体E2にラベルPが配置される。本実施の形態に係るラベル配置部Mは、識別装置21の識別結果に基づいて容器Eの蓋体E2にラベルPを配置するのではなく、容器コンベヤH(E)によって搬送されるすべての容器Eの蓋体E2にラベルPを配置するように構成されている。
集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2上を搬送される容器は、図4,5に示すように、蓋体が集合コンベヤJのコンベヤフレームJ1から外側にはみ出した状態で識別装置21に到達する。識別装置21に到達した容器は、容器検出部3によって容器が到達したことが検出され、検知部22によって蓋体の内側に配置されているラベルP、または蓋体の形状等が検知される。この時、卵収容座検出部4が卵収容座を検出することによって検知部22が蓋体の内側に配置されているラベルPおよび蓋体の形状等を検知するタイミングが正確に計られる。
検知部22によるラベルPの検知等が行われると、図6に示すように、検知部22、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力は容器識別部5に送られ、容器識別部5によって容器の種類が識別される。識別装置21は、容器識別部5による識別結果をラベル取付装置20に出力し、ラベル取付装置20に設けられている短冊状ラベル配置部Lおよびラベル貼付部Nは、識別結果に基づいて容器にラベルを取り付ける。
短冊状ラベル配置部Lは、レギュラー容器と識別された容器が搬送されてくると、容器の内側に短冊状ラベルを配置する。また、短冊状ラベル配置部Lは、上貼り容器Fや容器Eと識別された容器が搬送されてくると、当該容器には短冊状ラベルを配置せずに見送る。
短冊状ラベル配置部Lによって、短冊状ラベルが配置されたレギュラー容器、短冊状ラベルが配置されずに見送られた上貼り容器Fおよび容器Eは、短冊状ラベル配置部Lの下流側に設けられた蓋閉ガイドKによって蓋が閉じられる。
蓋閉ガイドKによって蓋が閉じられたそれぞれの容器は、さらに集合搬送方向Zの下流側に設けられているテープシーラーSによって粘着テープTで封緘される。
テープシーラーSによって封緘された後のそれぞれの容器は、集合コンベヤJによって、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられているラベル貼付部Nに運ばれる。識別装置21によってレギュラー容器または容器Eと識別された容器は、ラベル貼付部Nによって上貼りラベルQが貼り付けられることなく見送られ、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられている集合場所(図示せず)まで搬送される。
一方、識別装置21によって上貼り容器Fと識別された容器は、ラベル貼付部Nによって蓋体F2に上貼りラベルQが貼り付けられて図14(b)の状態となり、集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられている集合場所まで搬送される。
集合場所まで搬送された容器は、スーパーなどの小売店の店頭に並べるためのラックに収容され、トラック等に積み込まれて出荷される。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態に係る容器の識別装置31、およびこの識別装置31を備えるラベル取付装置30について説明する。本実施の形態にかかる識別装置31は、図7〜10に示すように、検知部32を備えている。検知部32は、集合コンベヤJによって集合搬送方向Zへ搬送される容器の蓋体が閉じられた後に、それぞれの蓋体中央に形成されている支柱、または蓋体の天壁の形状、容器の内側に配置されているラベルを検知可能であり、識別装置31は、検知部32の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
以下、本発明の第3の実施の形態に係る容器の識別装置31、およびこの識別装置31を備えるラベル取付装置30について説明する。本実施の形態にかかる識別装置31は、図7〜10に示すように、検知部32を備えている。検知部32は、集合コンベヤJによって集合搬送方向Zへ搬送される容器の蓋体が閉じられた後に、それぞれの蓋体中央に形成されている支柱、または蓋体の天壁の形状、容器の内側に配置されているラベルを検知可能であり、識別装置31は、検知部32の検知結果に基づいて容器の種類を識別する。
さらに、本実施の形態に係る識別装置31は、集合コンベヤJによって搬送される容器の到来を検出する容器検出部3と、容器本体に形成されている卵収容座を検出する卵収容座検出部4とを備え、図10に示すように、検知部32、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて容器を識別する容器識別部5をさらに備えている。
なお、本実施の形態に係る識別装置31およびラベル取付装置30に関する説明は、第1の実施の形態に係る識別装置1およびラベル取付装置10の説明と同一またはこれに対応する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
はじめに、検知部32について説明する。図8は、本実施形態に係る識別装置31の構成を示す概略斜視図であり、図9は、識別装置31の構成を説明するために図8から上貼り容器Fを除いた状態を示す概略斜視図である。
本実施の形態に係る検知部32は、投光部Bおよび受光部Cで構成された、いわゆる透過型の光電センサであり、図7〜9に示すように、集合搬送方向Zの上流側の集合コンベヤJと、下流側の集合コンベヤJとの隙間に設けられている。検知部32は、投光部Bから照射され、透光性を有する乗り移り板Dを透過した光が受光部Cに到達する量の変化を検出して電気信号に変換する。なお、投光部Bが照射する光は、透明な合成樹脂を透過しやすく、紙製のラベルPを透過しにくい赤外光とすることが好ましい。
検知部32は、容器の中央部分が投光部Bと受光部Cとの間を通るときに、蓋体中央に形成されている支柱、または容器の内側に配置されているラベルによって、変化する光量に基づいて、蓋体に形成されている支柱、または容器の内側に配置されているラベルを検知することができる。なお、投光部Bと受光部Cとの位置関係は、容器を挟んで上下が反対であってもよい。
さらに、投光部Bと受光部Cとの位置関係は、容器を挟んで上下だけでなく、容器の蓋体を挟んで左右であってもよい。この場合、検知部32は、図12に示す容器Eの蓋体E2の側壁E5に沿って折り曲げられているラベルP(E5)に投光部Bが照射した光が遮られることにより変化する光量に基づいて、容器の内側に配置されているラベルPを検知することができる。
以上のように、本実施の形態に係る検知部32は、いわゆる透過型の光電センサを用いているが、容器の内側に配置されているラベル、または蓋体中央に形成されている支柱を検知することができればよいので、たとえばCCDカメラ等の画像センサや、反射型の光電センサを用いることによって、ラベルや蓋体の形状等の画像を取得し、画像解析を行うことでラベル、または蓋体中央に形成されている支柱を検知するようにしてもよい。なお、回帰反射型の光電センサを容器の上下に設ける場合は乗り移り板Dを反射板としてもよいし、容器の左右に設ける場合は、容器検出部3と卵収容座検出部4の反射板A(3,4)を共用の反射板としてもよい。
また、容器の内側に配置されているラベルを検知する必要がなく、蓋体中央に形成されている支柱の凹形状を検知すればよい場合は、図8,9に示す投光部Bの位置に投・受光器を備えた、いわゆる拡散反射型の光電センサを設けて、容器の表面で反射される光量の変化に基づいて支柱の凹形状を検知してもよい。さらに、光学式センサだけでなく、静電容量式センサ、超音波式センサ、機械式接触センサ等によって蓋体の形状等を検知してもよい。
卵を選別して包装するGPセンターでは、透明な合成樹脂製の容器だけでなく、紙製のパルプモールド容器と呼ばれる容器も卵の包装に用いられることがあるが、パルプモールド容器は紙製の蓋体に光を照射したときの反射率が、透明な合成樹脂で構成されている容器Eの蓋体E2に光を照射したときの反射率と異なる。したがって、検知部32に光学式センサを用いて、蓋体の反射率を検知することでパルプモールド容器を識別することもできる。
次に、本実施の形態に係る識別装置31を備えるラベル取付装置30について説明する。図7,10に示すように、ラベル取付装置30は、識別装置31と、ラベル貼付部Nとを備えており、ラベル貼付部Nは、識別装置31の識別結果に基づいて、上貼り容器Fに上貼りラベルQを取り付ける。
さらに、本実施の形態に係るラベル取付装置30は、図7に示すように、集合コンベヤJによって搬送される容器の蓋体を閉じるように案内する蓋閉ガイドKと、蓋閉ガイドKによって蓋体が閉じられた容器のフランジに粘着テープTを貼り付けて封緘するテープシーラーSとを備えている。
本実施の形態に係るラベル取付装置30は、図10に示すように、識別装置31からの識別結果の出力(実線の矢印)に基づいて、ラベル貼付部Nを動作させ、上貼り容器Fへの上貼りラベルQの取り付けを行っているが、図10に二点鎖線で示すように、検知部32、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力に基づいて、上貼り容器Fに上貼りラベルQを取り付けるか否かを決定する取付判定部6を備えていてもよい。
なお、識別装置31の容器識別部5によらず、取付判定部6によって、上貼り容器Fに上貼りラベルQを取り付けるかを判定する場合は、検知部32等と取付判定部6とを仮想の識別装置とすることができる。したがって、この場合もラベル取付装置は識別装置の識別結果に基づいて上貼り容器Fに上貼りラベルQを取り付けている。
続いて、本実施の形態に係る容器の識別装置31、およびこの識別装置31を備えるラベル取付装置30の動作について説明する。
本実施の形態に係る識別装置31は、前述の第1の実施の形態に係る識別装置1と同様に、主としてGPセンターで稼働している卵選別包装システム100において、同一経路上を搬送される複数種類の容器の識別に用いられる。
図7に示すように、卵選別包装システム100の分配コンベヤGによって分配搬送方向Xの下流に搬送され、分配コンベヤGの直下に複数設けられている容器コンベヤHの直上で放出された卵Oは、容器コンベヤH上の容器に収容される。
それぞれの容器コンベヤHは、容器を分配コンベヤGの直下まで搬送し、容器に複数設けられている卵収容座(E3,F3)すべてに卵Oが収容されると、容器を容器搬送方向Yの下流へさらに搬送して、集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2上に容器を渡す。
容器Eを搬送する容器コンベヤH(E)から、集合コンベヤJに渡された容器Eは、集合コンベヤJに設けられているラベル配置部Mによって、蓋体E2にラベルPが配置される。本実施の形態に係るラベル配置部Mは、識別装置31の識別結果に基づいて容器Eの蓋体E2にラベルPを配置するのではなく、容器コンベヤH(E)によって搬送されるすべての容器Eの蓋体E2にラベルPを配置するように構成されている。
さらに、本実施の形態に係る卵選別包装システム100は、レギュラー容器を搬送する容器コンベヤHを備えていてもよい。レギュラー容器を搬送する容器コンベヤHを備える場合は、本発明の第2の実施の形態で説明したような、短冊状ラベル配置部Lを容器コンベヤH上に設け、容器コンベヤHによって搬送される全てのレギュラー容器の内側に短冊状ラベルを配置する構成とすることが好ましい。また、レギュラー容器の内側に配置された短冊状ラベルLが検知部32によって検知可能な位置にあれば、識別装置31はレギュラー容器を識別して上貼りラベルQを貼り付けないようにすることができる。
卵収容座すべてに卵Oが収容された状態で、集合コンベヤJのコンベヤベルトJ2に渡された容器は、集合コンベヤJによって集合搬送方向Zの下流に向けて搬送される。
蓋閉ガイドKに到達した容器は、蓋閉ガイドKによって蓋が閉じられ、さらに集合搬送方向Zの下流側に設けられているテープシーラーSによって粘着テープTで封緘される。テープシーラーSによって封緘された容器Eは図12の状態となり、同様に、上貼り容器Fは図14(a)の状態となる。
テープシーラーSによって封緘された容器は、図7〜9に示す識別装置31に到達する。識別装置31に到達した容器は、容器検出部3によって容器が到達したことが検出され、検知部32によって、それぞれの蓋体中央に形成されている支柱、蓋体の天壁の形状、または容器の内側に配置されているラベルが検知される。この時、卵収容座検出部4が卵収容座を検出することによって検知部32が蓋体の形状等を検知するタイミングが正確に計られる。
検知部32によって、蓋体中央に形成されている支柱等の検知が行われると、図10に示すように、検知部32、容器検出部3および卵収容座検出部4からの出力は容器識別部5に送られ、容器識別部5によって容器の種類が識別される。識別装置31は、容器識別部5による識別結果をラベル取付装置30に出力し、ラベル取付装置30に設けられているラベル貼付部Nは、識別結果に基づいて容器にラベルを取り付ける。
識別装置31によって上貼り容器Fと識別された容器は、ラベル貼付部Nによって蓋体F2に上貼りラベルQが貼り付けられて図14(b)の状態となり、識別装置31によって上貼り容器Fと識別されなかった容器は、ラベル貼付部Nによって上貼りラベルQが貼り付けられることなく見送られ、それぞれの容器は集合搬送方向Zのさらに下流側に設けられている集合場所(図示せず)まで搬送される。
集合場所まで搬送された容器は、スーパーなどの小売店の店頭に並べるためのラックに収容され、トラック等に積み込まれて出荷される。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、複数種類の容器が混在して搬送されるコンベヤ上での容器の識別およびラベルの取り付けに有効に利用される。
1,21,31 識別装置
2,22,32 検知部
3 容器検出部
4 卵収容座検出部
5 容器識別部
6 取付判定部
10,20,30 ラベル取付装置
100 卵選別包装システム
A 反射板
B 投光部
C 受光部
D 乗り移り板
E 容器
F 上貼り容器
J 集合コンベヤ
K 蓋閉ガイド
L 短冊状ラベル配置部
M ラベル配置部
N ラベル貼付部
O 卵
P ラベル
Q 上貼りラベル
2,22,32 検知部
3 容器検出部
4 卵収容座検出部
5 容器識別部
6 取付判定部
10,20,30 ラベル取付装置
100 卵選別包装システム
A 反射板
B 投光部
C 受光部
D 乗り移り板
E 容器
F 上貼り容器
J 集合コンベヤ
K 蓋閉ガイド
L 短冊状ラベル配置部
M ラベル配置部
N ラベル貼付部
O 卵
P ラベル
Q 上貼りラベル
Claims (6)
- 物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体とを有する容器の種類を識別する識別装置であって、
蓋体が閉じられる前の蓋体の形状を検知可能な検知部を備え、
検知部の検知結果に基づいて容器の種類を識別する、識別装置。 - 物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた蓋体とを有する容器の種類を識別する識別装置であって、
蓋体に形成された支柱を検知可能な検知部を備え、
検知部の検知結果に基づいて容器の種類を識別する、識別装置。 - 物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられ、側壁および天壁で構成された蓋体とを有する容器の種類を識別する識別装置であって、
蓋体の天壁形状を検知可能な検知部を備え、
検知部の検知結果に基づいて容器の種類を識別する、識別装置。 - 物品を収容する容器本体と、容器本体の一側縁に折り曲げ部を介して設けられた透明な蓋体とを有する容器の種類を識別する識別装置であって、
容器の内側に配置されているラベルを検知可能な検知部を備え、
検知部の検知結果に基づいて容器の種類を識別する、識別装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の識別装置を備えるラベル取付装置であって、
識別装置の識別結果に基づいて容器にラベルを貼り付けるラベル貼付部をさらに備える、ラベル取付装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の識別装置を備えるラベル取付装置であって、
識別装置の識別結果に基づいて容器の内側にラベルを配置するラベル配置部をさらに備える、ラベル取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016257374A JP2018108845A (ja) | 2016-12-29 | 2016-12-29 | 容器の識別装置、およびこの識別装置を備えるラベル取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016257374A JP2018108845A (ja) | 2016-12-29 | 2016-12-29 | 容器の識別装置、およびこの識別装置を備えるラベル取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=62844864
Family Applications (1)
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JP2016257374A Pending JP2018108845A (ja) | 2016-12-29 | 2016-12-29 | 容器の識別装置、およびこの識別装置を備えるラベル取付装置 |
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