JP2018108684A - 段ボールシート製函機 - Google Patents

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Abstract

【課題】算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により、作業者によるシート検査作業の回数を低減させる。
【解決手段】段ボールシート製函機は、所定の搬送方向において加工装置の配置位置より上流側に定められた原点位置から、加工装置の配置位置まで搬送される段ボールシートの送りずれ量を算出する算出部と、加工装置の加工回転体の回転位置を調整するための調整量を設定する設定部と、調整量に従って加工回転体の回転位置を調整する位置調整部と、登録モードにおいて、送りずれ量、または、調整量に基いて基準値を登録する基準登録部と、送りずれ量と基準値との差である送り差分が許容範囲内にあるのか否かを判定する判定部と、送り差分が許容範囲を超えるときに、警報を発生する警報発生部と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、シート給送装置から給送された段ボールシートに溝切りなどの加工を施すために回転可能な加工回転体を含む少なくとも1つの加工装置と、所定の搬送方向において加工装置の配置位置より上流側に定められた原点位置から、加工装置の配置位置まで搬送される段ボールシートの送りずれ量を算出する算出部と、を備える段ボールシート製函機に関する。
従来、送りずれ量を算出する算出部を備える段ボールシート製函機は、知られている。たとえば、特許文献1に記載された段ボールシート製函機は、給紙機、第1印刷機、第2印刷機、およびクリーザスロッタ機を備える。給紙機は、一対のフィードロールから構成される。フィード原点センサが、給紙機の入口側に配置され、フィードエッジセンサが、給紙機の出口側に配置される。第1プリンタエッジセンサ、第2プリンタエッジセンサ、およびプリンタ出口エッジセンサが、第1印刷機の出口側、第2印刷機の出口側、およびクリーザスロッタ機の出口側に、それぞれ配置される。回転パルス発生器は、フィードロールにより搬送する距離を反映した数のフィード流長パルスを発生する。
フィード原点センサを基準として、フィードエッジセンサまでの距離を表す設定データL1、第1プリンタエッジセンサまでの距離を表す設定データL2、第2プリンタエッジセンサまでの距離を表す設定データL3、およびプリンタ出口エッジセンサまでの距離を表す設定データL4が、予め記憶されている。段ボールシート製函機を制御するコンピュータは、フィード原点センサがシートエッジを検出したときから、回転パルス発生器からのフィード流長パルスを積算する。フィードエッジセンサがシートエッジを検出したときに、コンピュータは、積算されたフィード流長パルスの数と設定データL1との差である送りずれ量を算出し、その送りずれ量が予め定められた許容範囲を超えるときに、過大な送りずれがあったと判定する。同様に、他のエッジセンサがシートエッジを検出したときにも、コンピュータは、積算されたフィード流長パルスの数と設定データとの差である送りずれ量を算出し、その送りずれ量が許容範囲を超えるときに、過大な送りずれがあったと判定する。
特許文献1に記載された段ボールシート製函機において、過大な送りずれがあったと判定された段ボールシート、すなわちエラーシートの現在位置が追跡される。エラーシートが含まれるバッチシートブロックは、警報ランプなどの作動により作業者に警報される。
また、実際の段ボールシートの搬送遅れ量に従って段ボールシートの搬送位置と主ロールの回転位置との位置合わせを行う段ボールシート製函機が、知られている。たとえば、特許文献2に記載の段ボールシート製函機において、印刷部、クリーザスロッタ部、およびダイカッタ部の各主ロールを回転させるサーボモータの回転速度が、実際の段ボールシートの搬送遅れ量に従って制御されることにより、各主ロールの回転位置が段ボールシートの所定の加工位置と合うように調整される。特許文献2に記載された搬送遅れ量は、特許文献1に記載されたフィード流長パルスの数と設定データとの差である送りずれ量に相当する。
特許第3652429号公報 特開2010−149420号公報
特許文献2に記載された回転位置調整技術、すなわち、各主ロールの回転位置が段ボールシートの所定の加工位置と合うように調整される技術が、特許文献1に記載の段ボールシート製函機に適用される場合を考える。段ボールシートの加工品質を決定する要因として、温度および湿度などの環境条件、反りなどの段ボールシートの状況、フィードロールを含む搬送装置の搬送状況などの種々の変動要因が存在する。回転位置調整技術が適用された場合でも、種々の変動要因により、各主ロールの回転位置が段ボールシートの所定の加工位置と常に合うように調整されるとは限らない。このために、加工された段ボールシートが所定の加工品質に達していないエラーシートとなるおそれがあることから、特許文献1に記載される過大な送りずれの判定動作は、依然として必要とされる。
先に算出された送りずれ量に従って回転位置調整が実行された後に、今回算出された送りずれ量が予め定められた許容範囲を超えるときに過大な送りずれがあったと判定される。その過大な送りずれがあったと判定された段ボールシートはエラーシートとして警報される。しかし、警報された段ボールシートは、回転位置調整の実行により、所定の加工品質に達している場合がある。この場合でも、所定の加工品質を有する段ボールシートについて警報されることから、作業者が警報時に行うシート検査作業の回数を低減させることができない問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分が、予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定する判定部の判定結果に従って、警報を発生することから、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる段ボールシート製函機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様は、給送装置から給送される段ボールシートに所定の加工を施すために回転可能な加工回転体を含む少なくとも1つの加工装置を備える段ボールシート製函機において、所定の搬送方向において加工装置の配置位置より上流側に定められた原点位置から、加工装置の配置位置まで搬送される段ボールシートの送りずれ量を算出する算出部と、加工装置の加工回転体の回転位置を調整するための調整量を設定する設定部と、設定部により設定された調整量に従って加工回転体の回転位置を調整する位置調整部と、予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された送りずれ量、または、設定部により設定された調整量に基いて基準値を登録する基準登録部と、算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分が、予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定する判定部と、送り差分が許容範囲を超えると判定部が判定したときに、警報を発生する警報発生部と、を備える。
本発明態様では、原点位置は、段ボールシートが給送装置により給送開始される基準となる位置である。加工装置の配置位置は、加工回転体に取り付けられる加工具が段ボールシートに係合して加工する係合位置に限定されることはなく、所定の搬送方向において係合位置より上流側の所定位置、または、係合位置より下流側の所定位置であってもよい。
本発明態様では、送りずれ量は、原点位置から加工装置の配置位置までの距離に基いて予め定められる理想的な量、たとえば理想のパルス数と、段ボールシートが搬送手段によって原点位置から加工装置の配置位置まで搬送されるときに搬送装置の構成部分が実際に移動した量、たとえば搬送装置の構成部分の移動に関連して発生された実際のパルス数との差である。送りずれ量の算出方法としては、種々の算出方法が特許文献1などにより知られている。送りずれ量は、実際に移動した量が理想的な量より大きくなる場合における送り遅れ量と、実際に移動した量が理想的な量より小さくなる場合における送り進み量と、のいずれかの量を意味する。
本発明態様では、設定部は、作業者が入力操作部を操作して調整量を入力設定する構成であってもよい。または、設定部は、算出部により算出された送りずれ量に基いて調整量を決定することにより設定する構成であってもよい。
本発明態様では、基準登録部は、算出部により算出された送りずれ量、または、設定部により設定された調整量を、そのまま基準値として登録する構成であってもよい。或いは、基準登録部は、算出部により算出された送りずれ量、または、設定部により設定された調整量を補正した量を、基準値として登録する構成であってもよい。たとえば、補正した量としては、環境条件、シート状況などの種々の変動要因に応じて定められた一定の割合を送りずれ量または調整量に掛け算した量、若しくは、種々の変動要因に応じて定められた一定の量を送りずれ量または調整量に対して加減算した量が考えられる。
本発明態様では、基準登録部は、1枚の段ボールシートについて算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する構成であってもよい。または、基準登録部は、所定の複数枚の段ボールシートについて算出部によりそれぞれ算出された所定の複数の送りずれ量の平均値に基いて基準値を登録する構成であってもよい。
本発明態様では、予め定められた登録モードは、1つの特定の登録モードに限定されず、複数の異なる登録モードであってもよい。段ボールシートの送りずれの現象は、種々の変動要因により生ずることから、種々の変動要因に対処するために、複数の異なる登録モードが予め定められる。
本発明態様では、判定部は、送りずれ量から基準値を差し引いた差が許容範囲内にあるのか否かを判定する構成であってもよい。または、判定部は、許容範囲に基準値を加えることにより変更された範囲内に、送りずれ量があるのか否かを判定する構成であってもよい。
本発明態様では、警報発生部は、過大な送りずれが発生したことを作業者に知らせる警報音を発生する構成、または警報メッセージを表示する構成であってもよい。或いは、警報発生部は、過大な送りずれが発生した段ボールシートを特定して表示する構成であってもよい。
請求項2に記載の具体的態様は、給送装置から少なくとも1枚の段ボールシートを給送させる準備動作と、オーダに従って給送装置から複数枚の段ボールシートを順次給送させる本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作可能な選択操作部を備える。本具体的態様では、基準登録部は、選択操作部により準備動作が選択された状態を登録モードとして、算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。
本具体的態様では、準備動作は、1回の準備動作の開始指令により、1枚の段ボールシートのみが給送される動作であってもよい。または、準備動作は、1回の準備動作の開始指令により、所定の複数枚の段ボールシートが順次給送される動作であってもよい。後者の構成である場合、基準登録部は、所定の複数枚の段ボールシートについて算出部によりそれぞれ算出された所定の複数の送りずれ量の平均値、所定の複数枚の段ボールシートのうちの所定番目の段ボールシートについて算出部により算出された送りずれ量、若しくは、所定の複数の送りずれ量のうちの中央の値である送りずれ量に基いて、基準値を登録する構成であってもよい。
本具体的態様では、登録モードは、選択操作部により準備動作が選択された状態が1つの条件として設定される構成であればよい。
請求項3に記載の具体的態様では、設定部は、調整量を入力設定するために操作可能な入力操作部を含み、位置調整部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って加工装置の加工回転体の回転位置を調整し、基準登録部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って位置調整部が加工装置の加工回転体の回転位置を調整した状態を登録モードとして、加工回転体の回転位置が調整されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。
本具体的態様では、登録モードは、入力操作部により入力設定された調整量に従って位置調整部が加工装置の加工回転体の回転位置を調整した状態が1つの条件として設定される構成であればよい。
本具体的態様では、基準登録部は、加工回転体の回転位置が調整されたときに算出部により算出された最新の送りずれ量に基いて基準値を登録する構成であってもよい。または、基準登録部は、加工回転体の回転位置が調整された後に給送された所定の複数枚の段ボールシートについて算出部によりそれぞれ算出された所定の複数の送りずれ量の平均値、所定の複数枚の段ボールシートのうちの所定番目の段ボールシートについて算出部により算出された送りずれ量、若しくは、所定の複数の送りずれ量のうちの中央の値である送りずれ量に基いて、基準値を登録する構成であってもよい。
請求項4に記載の具体的態様は、基準登録部により登録された基準値を更新するために操作可能な更新操作部を備える。本具体的態様では、基準登録部は、更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。
本具体的態様では、登録モードは、更新操作部が操作された状態が1つの条件として設定される構成であればよい。
本具体的態様では、基準登録部は、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された最新の送りずれ量に基いて基準値を登録する構成であってもよい。または、基準登録部は、更新操作部が操作された後に給送された所定の複数枚の段ボールシートについて算出部によりそれぞれ算出された所定の複数の送りずれ量の平均値、所定の複数枚の段ボールシートのうちの所定番目の段ボールシートについて算出部により算出された送りずれ量、若しくは、所定の複数の送りずれ量のうちの中央の値である送りずれ量に基いて、基準値を登録する構成であってもよい。
請求項5に記載の具体的態様は、給送装置から少なくとも1枚の段ボールシートを給送させる準備動作と、オーダに従って給送装置から複数枚の段ボールシートを順次給送させる本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作可能な選択操作部を備える。本具体的態様では、基準登録部は、選択操作部により選択された本生産動作が実行されている間に更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。
本具体的態様では、準備動作は、請求項2に記載の具体的態様と同様に、種々の動作で具現化される。
請求項6に記載の具体的態様では、基準登録部は、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された最新の送りずれ量を基準値として登録する。
請求項7に記載の具体的態様は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準登録部により登録された基準値を表示部に表示させる表示制御部を備える。
本具体的態様では、表示制御部は、送りずれ量を一覧表示する画面と、基準値を表示する画面とが同一の画面となる表示態様で表示部に表示させる構成であってもよい。または、表示制御部は、送りずれ量を一覧表示する画面と、基準値を表示する画面とが異なる画面となる表示態様で表示部に表示させる構成であってもよい。
請求項8に記載の具体的態様は、算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分を算出する差分算出部と、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量、または、差分算出部により算出された送り差分を表示部に一覧表示させる表示制御部と、を備える。
請求項9に記載の具体的態様は、所定の搬送方向に搬送される段ボールシートを検出するために所定の搬送方向に間隔をあけて配置された複数のシート検知部であって、加工装置の配置位置に配置されたシート検出部を含む複数のシート検出部を備える。本具体的態様では、算出部は、複数のシート検出部の各々が段ボールシートを検出したときに、各シート検出部の配置位置における送りずれ量を算出し、基準登録部は、予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量に基いて、各シート検出部の配置位置に対応する基準値を登録する。
本具体的態様では、複数の加工装置が配置されている場合に、シート検出部は、複数の加工装置のうちの少なくとも1つの加工装置の配置位置に配置されればよい。
請求項10に記載の具体的態様は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値を表示部に表示させる表示制御部を備える。
請求項11に記載の具体的態様は、複数のシート検出部の各々が段ボールシートを検出したときに、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値との差である送り差分を算出する差分算出部を備える。本具体的態様では、表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と、差分算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送り差分とのいずれかを選択的に表示部に一覧表示させる。
請求項12に記載の具体的態様では、判定部は、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値との差である送り差分が、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定し、表示制御部は、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲を表示部に表示させる。
本具体的態様では、判定部は、送りずれ量から基準値を差し引いた差が許容範囲内にあるか否かを判定する構成であってもよい。または、判定部は、許容範囲に基準値を加えることにより変更された範囲内に、送りずれ量があるのか否かを判定する構成であってもよい。
請求項1に記載の発明態様では、算出部は、原点位置から加工装置の配置位置まで搬送される段ボールシートの送りずれ量を算出する。位置調整部は、設定部により設定された調整量に従って加工回転体の回転位置を調整する。基準登録部は、予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された送りずれ量、または、設定部により設定された調整量に基いて基準値を登録する。判定部は、送りずれ量と基準値との差である送り差分が、予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定する。警報発生部は、送り差分が許容範囲を超えると判定部が判定したときに、警報を発生する。この結果、基準値を利用して判定する判定部の判定結果に従って警報が発生されることから、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項2に記載の具体的態様では、選択操作部は、準備動作と本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作される。基準登録部は、選択操作部により準備動作が選択された状態を登録モードとして、算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。この結果、本生産動作前の準備動作において登録された基準値を利用して、判定部は、本生産動作において過大な送りずれの発生を判定することから、本生産動作において作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項3に記載の具体的態様では、位置調整部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って加工装置の加工回転体の回転位置を調整する。基準登録部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って位置調整部が加工装置の加工回転体の回転位置を調整した状態を登録モードとして、加工回転体の回転位置が調整されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。この結果、加工回転体の回転位置が調整されたときに登録された基準値を利用して、判定部は過大な送りずれの発生を判定することから、入力設定された調整量に従って加工された段ボールシートについて、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項4に記載の具体的態様では、更新操作部は、基準登録部により登録された基準値を更新するために操作される。基準登録部は、更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。この結果、更新操作部が操作されたときに登録された基準値を利用して、判定部は過大な送りずれの発生を判定することから、更新操作部が操作された後に加工された段ボールシートについて、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項5に記載の具体的態様では、選択操作部は、給送装置から少なくとも1枚の段ボールシートを給送させる準備動作と、オーダに従って給送装置から複数枚の段ボールシートを順次給送させる本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作される。基準登録部は、選択操作部により選択された本生産動作が実行されている間に更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する。この結果、本生産動作が実行されている間に更新操作部が操作されたときに登録された基準値を利用して、判定部は過大な送りずれの発生を判定することから、本生産動作において更新操作部が操作された後に加工された段ボールシートについて、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項6に記載の具体的態様では、基準登録部は、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された最新の送りずれ量を基準値として登録する。この結果、更新操作部が操作されたときに算出された最新の送りずれ量を基準値として利用して、判定部は過大な送りずれの発生を判定することから、更新操作部が操作された後に加工された段ボールシートについて、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準値を表示部に表示させる。この結果、作業者は、送りずれ量の一覧表示から、最新の送りずれの傾向を把握することができ、現在登録されている基準値の表示から、基準値に対する送りずれ量の変動を把握することができる。
請求項8に記載の具体的態様では、差分算出部は、算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分を算出する。表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量、または、差分算出部により算出された送り差分を表示部に一覧表示させる。この結果、作業者は、送りずれ量が一覧表示される場合には、送りずれ量の表示から、最新の送りずれの傾向を把握することができる。または、作業者は、送り差分が一覧表示される場合には、送り差分の表示から、各段ボールシート上での加工位置のずれ量を把握することができる。
請求項9に記載の具体的態様では、算出部は、複数のシート検出部の各々が段ボールシートを検出したときに、各シート検出部の配置位置における送りずれ量を算出する。基準登録部は、予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量に基いて、各シート検出部の配置位置に対応する基準値を登録する。この結果、各シート検出部の配置位置に対応する基準値を利用して、判定部は各シート検出部の配置位置における過大な送りずれの発生を判定することから、段ボールシート製函機全体における過大な送りずれの発生を確実に警報することができる。
請求項10に記載の具体的態様では、表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値を表示部に表示させる。この結果、作業者は、各シート検出部の配置位置における送りずれ量の一覧表示から、各シート検出部の配置位置における最新の送りずれの傾向を把握することができ、各シート検出部の配置位置に対応して現在登録されている基準値の表示から、基準値に対する送りずれ量の変動を把握することができる。
請求項11に記載の具体的態様では、差分算出部は、各シート検出部が段ボールシートを検出したときに、算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分を算出する。表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量と、差分算出部により算出された送り差分とのいずれかを選択的に表示部に一覧表示させる。この結果、作業者は、各シート検出部の配置位置における送りずれ量が一覧表示される場合には、各シート検出部の配置位置における最新の送りずれの傾向を把握することができる。また、作業者は、各シート検出部の配置位置における送り差分が一覧表示される場合には、各シート検出部の配置位置における送り差分から、各段ボールシート上での加工位置のずれ量を把握することができる。
請求項12に記載の具体的態様では、判定部は、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値との差である送り差分が、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定する。表示制御部は、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲を表示部に表示させる。この結果、許容範囲が各シート検出部の配置位置に対応して予め定められていることから、判定部は各シート検出部の配置位置に適した広さの許容範囲に従って過大な送りずれの発生を判定することができる。
本発明の実施形態に係る段ボールシート製函機1の全体的構成を示す正面図である。 段ボールシート製函機1の給紙装置2および印刷装置4を拡大して示す正面図である。 段ボールシート製函機1のクリーザ装置5、スロッタ装置6およびダイカッタ装置7を拡大して示す正面図である。 段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。 プログラムメモリ120の閾値記憶領域121において各種の閾値が記憶される状態を示す説明図である。 作業メモリ130の第1送りずれ記憶領域131において1枚給紙の送りずれ量の絶対値が記憶される状態を示す説明図である。 作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132において連続給紙の送りずれ量の絶対値、相対値、および基準値が記憶される状態を示す説明図である レジスタ調整モードが選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT1を示す説明図である。 給紙・スロッタモニタモードが選択された状態であって、絶対値の表示が選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT2を示す説明図である。 給紙・スロッタモニタモードが選択された状態であって、相対値の表示が選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT3を示す説明図である。 オーダ実行処理を示すフローチャートである。 本生産動作を示すフローチャートである。
[実施形態]
給紙装置から送り出された段ボールシートに、印刷、罫入れおよび溝切りなどの加工を行う段ボールシート製函機に本発明を適用した実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において矢印で示す方向に従って、上下方向、左右方向および前後方向が定められる。
《全体的構成》
図1は、本実施形態の段ボールシート製函機1の全体的構成を示す図面である。段ボールシート製函機1は、段ボールシートSHを搬送経路PLに向かって1枚ずつ供給する給紙装置2と、その給紙装置2から供給された段ボールシ−トSHを搬送経路PLに沿って搬送する搬送装置3と、その搬送される段ボールシートSHに順次加工を行うために搬送経路PLに沿って配列された複数の加工ユニットとを備える。本実施形態では、複数の加工ユニットとして、段ボールシートSHに3種類の印刷を行う3つの印刷ユニット4A〜4Cと、段ボールシートSHに搬送方向の罫線を施すクリーザ装置5と、段ボールシートSHの前端および後端に溝切りを行う2つのスロッタユニット6A、6Bと、段ボールシートSHに打ち抜き加工を施すダイカッタ装置7とが設けられる。本実施形態では、3つの印刷ユニット4A〜4Cが、印刷装置4を構成し、2つのスロッタユニット6A、6Bが、スロッタ装置6を構成する。
〈給紙装置2の構成〉
図2は、段ボールシート製函機1の給紙装置2および印刷装置4を拡大して示す。図2において、給紙装置2は、給紙ユニット20と、第1フィードロール21A、21Bと、第2フィードロール22A、22Bとを備える。給紙装置2は、給紙ユニット20から1枚ずつ給紙される段ボールシートSHを、第1フィードロール21A、21Bおよび第2フィードロール22A、22Bにより順次挟持しながら搬送し、印刷装置4に送り出す。第1フィードロール21A、21Bは、段ボールシートSHの給紙方向DFにおいて、給紙ユニット20の下流側に配置される。第2フィードロール22A、22Bは、給紙方向DFにおいて、第1フィードロール21A、21Bの下流側に配置される。第1および第2フィードロールの各フィードロールは、同じ直径のロールであり、主駆動モータMTに連結されて駆動される。
(給紙ユニット20の詳細な構成)
給紙ユニット20は、給紙テーブル23の上方に、フロントゲート24と、バックガイド25とを備える。フロントゲート24は、給紙方向DFにおいて一定の位置に配置される。フロントゲート24は、積層される多数の段ボールシートの前端、すなわち図1において段ボールシートの左側の端部と当接し、段ボールシートの前端の位置を揃える。バックガイド25は、給紙方向DFにおける段ボールシートの長さに応じて、フロントゲート24に対して左右方向に移動可能に配置される。バックガイド25は、段ボールシートの後端、すなわち図1において段ボールシートの右側の端部と当接し、段ボールシートの後端の位置を揃える。
給紙ユニット20は、給紙テーブル23の下方に、4列の給紙ロール26A〜26Dと、サクション機構27と、グレイト28とを備える。サクション機構27は、積層された段ボールシートを下方に吸引する。サクション機構27は、公知の構成を有し、吸引室と、ダクトと、ブロアモータとを備える。ブロアモータの回転駆動により、大きな負圧が吸引室内に発生し、積層される段ボールシートは、大きな吸引力で給紙ロール26A〜26Dに向かって吸引される。
グレイト28は、図示しない制御カムの回転により、給紙ロール26A〜26Dに対して昇降運動を行う。グレイト28は給紙ロール26A〜26Dより上方に上昇したとき、段ボールシートSHを給紙ロール26A〜26Dから引き離す。グレイト28は給紙ロール26A〜26Dの上面より下方に下降したとき、段ボールシートSHを給紙ロール26A〜26Dに接触させる。グレイト28を昇降させる制御カムは、駆動軸に固定され、この駆動軸は減速機構を介して主駆動モータMTに連結される。制御カムは、給紙ユニット20が1枚の段ボールシートSHを給紙する間に、1回だけ回転する。なお、グレイト28を昇降させる構成は、米国特許第5184811号明細書および図面などにより公知である。
給紙ユニット20は、グレイト28が給紙ロール26A〜26Dより上方に上昇した状態を保持するように動作する保持機構を備える。保持機構は、エアシリンダを含む。エアシリンダが作動されたときに、グレイト28を上昇状態に保持する。保持機構の詳細な構成は、特開2014−9079号公報などに公知である。
給紙ロール26A〜26Dは、伝達機構を介して、上記カムが固定される駆動軸に連結される。その伝達機構は、ゼネバ歯車および遊星歯車を備える。伝達機構の構成は、米国特許第5184811号明細書および図面などにより公知である。この伝達機構により、給紙ロール26A〜26Dの周速度は、1枚の段ボールシートの給紙動作を行う間に、回転停止状態から、第1フィードロール21A、21Bの所定の周速度まで増速し、その所定の周速度を維持し、その後に、所定の周速度から回転停止状態まで減速する。グレイト28が給紙ロール26A〜26Dの上面より下方に下降した時点である給紙動作の開始時点では、給紙ロール26A〜26Dの周速度は、ほぼ回転停止状態にある。
〈搬送装置3の構成〉
図3は、段ボールシート製函機1のクリーザ装置5、スロッタ装置6およびダイカッタ装置7を拡大して示す。図2および図3において、搬送装置3は、印刷用搬送部30A〜30Cと、クリーザ用搬送部31と、スロッタ用搬送部32とを備える。これらの搬送部は、右から左へ向かう搬送方向に段ボールシートSHを搬送するために搬送経路PLに沿って配置される。印刷用搬送部30A〜30Cの基本的な構成は、段ボールシートSHを吸引するサクション機能を有する点で同じである。印刷用搬送部30Aは、搬送経路PLに沿って配列された多数の搬送ローラ33Aと、これらの搬送ローラの下方に設けられたサクション機構34Aとを備える。サクション機構34Aは、吸引室と、ダクトと、ブロアモータとを備える。多数の搬送ローラ33Aは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転に伴い、第1フィードロール21A、21Bの周速度と同じ周速度で回転する。印刷用搬送部30B、30Cも、印刷用搬送部30Aと同様に、搬送経路PLに沿って配列された多数の搬送ローラ33B、33Cと、これらの搬送ローラの下方に設けられたサクション機構34B、34Cとを備える。
クリーザ用搬送部31およびスロッタ用搬送部32の基本的な構成は、段ボールシートSHを挟んで搬送する一対のフィードロールの構成である点で同じである。クリーザ用搬送部31は、クリーザ装置5の上流側に配置されたフィードロール35A、35Bと、下流側に配置されたフィードロール36A、36Bとを備える。スロッタ用搬送部32は、スロッタユニット6Aの下流側に配置されたフィードロール37A、37Bと、スロッタユニット6Bの下流側に配置されたフィードロール38A、38Bとを備える。クリーザ用搬送部31およびスロッタ用搬送部32の各フィードロールは、第1フィードロール21A、21Bと同じ直径のロールであり、主駆動モータMTに連結されて駆動される。
〈印刷装置4の構成〉
本実施形態では、印刷装置4は、印刷用搬送部30A〜30Cにより搬送される段ボールシートSHに3種類の印刷、たとえば、3色の印刷を行うために、3つの印刷ユニット4A〜4Cを備える。印刷ユニット4A〜4Cの基本的な構成は同じである。印刷ユニット4Aは、印刷シリンダ40Aと、段ボールシートSHに印刷するための印版部材41Aと、インキ塗布装置42Aと、プレスロール43Aとから主に構成される。印刷シリンダ40Aは、印刷ユニット4Aのフレームに回転可能に支持され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により図2に示す矢印の方向に回転する。
印版部材41Aは、印刷シリンダ40Aの外周面に巻装される。印版部材41Aは、合成樹脂からなる台座フィルム上に、印刷版が貼り合わされて構成される。印版部材41Aの一方の端部は、印刷シリンダ40Aの外周面に形成された固定溝に嵌入されることで印刷シリンダ40Aに固定され、他方の端部は、印刷シリンダ40Aの外周面に設けられた巻取機構により巻き取られることで印刷シリンダ40Aに取り付けられる。印刷部材41Aは、オーダ変更の際に、オーダに応じた印刷パターンの印刷部材と交換可能である。
プレスロール43Aは、搬送経路PLを挟んで印刷シリンダ40Aと対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により図2に示す矢印の方向に回転する。印刷用搬送部30Aの多数の搬送ローラ33Aは、印刷シリンダ40Aとプレスロール43Aとの対向位置の上流側および下流側に配置される。プレスロール43Aは、印刷用搬送部30Aにより搬送される段ボールシートSHを、印刷シリンダ40Aに巻装された印刷部材41Aの印刷版との間で狭持して所望の印刷を行う。印刷ユニット4B、4Cも、印刷ユニット4Aと同様に、印刷シリンダ40B、40Cと、印版部材41B、41Cと、インキ塗布装置42B、42Cと、プレスロール43B、43Cとから主に構成される。
(差動機構44A〜44Cの構成)
印刷ユニット4A〜4Cは、差動機構44A〜44Cと、サーボモータからなる差動モータ45A〜45Cとを備える。各差動機構は、各印刷シリンダにより印刷される段ボールシートSH上での印刷位置が所定の位置になるように、各印刷シリンダの回転位相を調整する機構である。本実施形態では、各差動機構は、ハーモニックドライブ(登録商標)から構成される。ハーモニックドライブ(登録商標)は、ウェーブ・ジェネレータと、フレクスプラインと、サーキュラ・スプラインとから構成される。ウェーブ・ジェネレータが、各差動モータの回転軸に連結される。フレクスプラインが、各印刷シリンダが固定された回転軸に連結される。サーキュラ・スプラインが、主駆動モータMTから動力が伝達される各プレスロールに連結される。各差動モータが回転駆動されることにより、主駆動モータMTから動力伝達される各プレスロールに対する各印刷シリンダの回転位相が、調整される。なお、段ボールシートを加工する加工ユニットの回転主軸に動力を伝達するためにハーモニックドライブ(登録商標)を使用した動力伝達機構は、米国特許第3882745号の明細書および図面(第7図)などにより公知であるので、その動力伝達機構の詳細な構成および動作について説明が省略される。
各差動モータの回転駆動により、各印刷シリンタの回転位相が各プレスロールに対して調整された状態で、各印刷シリンダおよび各プレスロールは、主駆動モータMTの回転駆動により、第1フィードロール21A、21Bの周速度と同じ周速度で、図2に示す矢印の方向に回転する。
〈クリーザ装置5の構成〉
クリーザ装置5は、図3に示すように、搬送経路PLを挟んで上部罫線ロール50と、下部罫線ロール51とを有する。両ロール50、51は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、第1フィードロール21A、21Bの周速度と同じ周速度で、図3に示す矢印の方向に回転する。両ロール50、51は、クリーザ用搬送部31により搬送される段ボールシートSHの所望の位置に、搬送方向の罫線を施す。
〈スロッタ装置6の構成〉
本実施形態では、スロッタ装置6は、スロッタ用搬送部32により搬送される段ボールシートSHの前端および後端に溝切り加工を行うために、搬送経路PLに沿って、上流側に配置されたスロッタユニット6Aと、下流側に配置されたスロッタユニット6Bとを備える。図3において、スロッタユニット6Aは、搬送経路PLを挟んで配設された上部スロッタ60Aと下部スロッタ61Aとからなる。スロッタ刃62Aが、上部スロッタ60Aの外周面に位置調整可能に取り付けられる。スロッタ刃62Aと嵌合する溝が、下部スロッタ61Aの外周面に形成される。下部スロッタ61Aは、搬送経路PLを挟んで上部スロッタ60Aと対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、図3に示す矢印の方向に回転する。また、スロッタユニット6Bは、搬送経路PLを挟んで配設された上部スロッタ60Bと下部スロッタ61Bとからなる。スロッタ刃62Bが、上部スロッタ60Bの外周面に位置調整可能に取り付けられる。スロッタ刃62Bと嵌合する溝が、下部スロッタ61Bの外周面に形成される。下部スロッタ61Bは、搬送経路PLを挟んで上部スロッタ60Bと対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、図3に示す矢印の方向に回転する。
(差動機構63A、63Bの構成)
スロッタユニット6A、6Bは、差動機構63A、63Bと、サーボモータからなる差動モータ64A、64Bとを備える。各差動機構は、各スロッタ刃により形成される段ボールシートSH上での溝切り位置が所定の位置になるように、各上部スロッタの回転位相を調整する機構である。本実施形態では、差動機構63A、63Bは、差動機構44A〜44Cと同様に、ハーモニックドライブ(登録商標)から構成される。ウェーブ・ジェネレータが、各差動モータの回転軸に連結される。フレクスプラインが、各上部スロッタが固定された回転軸に連結される。サーキュラ・スプラインが、主駆動モータMTから動力が伝達される各下部スロッタに連結される。各差動モータが回転駆動されることにより、主駆動モータMTから動力伝達される各下部スロッタに対する各上部スロッタの回転位相が、調整される。
各差動モータの回転駆動により、各上部スロッタの回転位相が各下部スロッタに対して調整された状態で、各上部スロッタおよび各下部スロッタは、主駆動モータMTの回転駆動により、第1フィードロール21A、21Bの周速度と同じ周速度で、図3に示す矢印の方向に回転する。
〈ダイカッタ装置7の構成〉
ダイカッタ装置7は、搬送経路PLを挟んでダイシリンダ70と、アンビルシリンダ71とを有する。段ボールシートSHを打ち抜くための打ち抜きダイ72が合板ベニヤなどの板状体に取り付けられ、この板状体が、ダイシリンダ70の外周面に巻装される。アンビルシリンダ71は、搬送経路PLを挟んでダイシリンダ70と対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、図3に示す矢印の方向に回転する。打ち抜きダイ72は、連続して搬送される段ボールシートSHの所望の位置に打ち抜き加工を施す。打ち抜きダイ72は、オーダ変更の際に、オーダに応じた打ち抜きパターンの打ち抜きダイと交換可能である。
(差動機構73の構成)
ダイカッタ装置7は、差動機構73と、サーボモータからなる差動モータ74とを備える。差動機構73は、打ち抜きダイ72により打ち抜かれる段ボールシートSH上での打ち抜き位置が所定の位置になるように、ダイシリンダ70の回転位相を調整する機構である。本実施形態では、差動機構73は、差動機構44A〜44Cと同様に、ハーモニックドライブ(登録商標)から構成される。ウェーブ・ジェネレータが、差動モータ74の回転軸に連結される。フレクスプラインが、ダイシリンダ70が固定された回転軸に連結される。サーキュラ・スプラインが、主駆動モータMTから動力が伝達されるアンビルシリンダ71に連結される。差動モータ74が回転駆動されることにより、主駆動モータMTから動力伝達されるアンビルシリンダ71に対するダイシリンダ70の回転位相が、調整される。
差動モータ74の回転駆動により、ダイシリンダ70の回転位相がアンビルシリンダ71に対して調整された状態で、ダイシリンダ70およびアンビルシリンダ71は、主駆動モータMTの回転駆動により、第1フィードロール21A、21Bの周速度と同じ周速度で、図3に示す矢印の方向に回転する。
(各種センサの構成)
原点センサSN1は、印刷ユニット4Aのフレームに固定され、印刷シリンダ40Aが所定の回転位相に達したときに、図2に示す印刷シリンダ40A上に定められた回転原点RP1を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されて印刷シリンダ40Aとプレスロール43Aとが対向して配置される配置位置DP1に達したときに、印刷シリンダ40Aの回転方向における印刷部材41Aの先端も配置位置DP1に達するように、回転原点RP1が、印刷シリンダ40A上に定められる。原点センサSN2は、印刷ユニット4Bのフレームに固定され、印刷シリンダ40Bが所定の回転位相に達したときに、図2に示す印刷シリンダ40B上に定められた回転原点RP2を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されて印刷シリンダ40Bとプレスロール43Bとが対向して配置される配置位置DP2に達したときに、印刷シリンダ40Bの回転方向における印刷部材41Bの先端も配置位置DP2に達するように、回転原点RP2が、印刷シリンダ40B上に定められる。原点センサSN3は、印刷ユニット4Cのフレームに固定され、印刷シリンダ40Cが所定の回転位相に達したときに、図2に示す印刷シリンダ40C上に定められた回転原点RP3を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されて印刷シリンダ40Cとプレスロール43Cとが対向して配置される配置位置DP3に達したときに、印刷シリンダ40Cの回転方向における印刷部材41Cの先端も配置位置DP3に達するように、回転原点RP3が、印刷シリンダ40C上に定められる。
原点センサSN4は、スロッタユニット6Aのフレームに固定され、上部スロッタ60Aが所定の回転位相に達したときに、図3に示す上部スロッタ60A上に定められた回転原点RP4を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されて上部スロッタ60Aと下部スロッタ61Aとが対向して配置される配置位置DP4に達したときに、上部スロッタ60Aの回転方向におけるスロッタ刃62Aの先端も配置位置DP4に達するように、回転原点RP4が、上部スロッタ60A上に定められる。原点センサSN5は、スロッタユニット6Bのフレームに固定され、上部スロッタ60Bが所定の回転位相に達したときに、図3に示す上部スロッタ60B上に定められた回転原点RP5を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されて上部スロッタ60Bと下部スロッタ61Bとが対向して配置される配置位置DP5に達したときに、上部スロッタ60Bの回転方向におけるスロッタ刃62Bの先端も配置位置DP5に達するように、回転原点RP5が、上部スロッタ60B上に定められる。原点センサSN6は、ダイカッタ装置7のフレームに固定され、ダイシリンダ70が所定の回転位相に達したときに、図3に示すダイシリンダ70上に定められた回転原点RP6を検出する。段ボールシートSHの前端が、給紙ユニット20から搬送されてダイシリンダ70とアンビルシリンダ71とが対向して配置される配置位置DP6に達したときに、ダイシリンダ70の回転方向における打ち抜きダイ72の先端も配置位置DP6に達するように、回転原点RP6が、ダイシリンダ70上に定められる。
シートセンサSD1は、給送ユニット20のフレームに固定され、給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置を搬送原点位置として、その搬送原点位置から図1に示す距離L1だけ離れた位置に配置される。シートセンサSD1は、給送ユニット20から搬送された段ボールシートSHの前端を検出して前端検出信号を発生する。また、前端が検出された段ボールシートSHについて、シートセンサSD1は、その段ボールシートSHの後端を検出して後端検出信号を発生する。
シートセンサSD2は、印刷ユニット4Aのフレームに固定され、給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置である搬送原点位置から図1に示す距離L2だけ離れた位置に配置される。シートセンサSD2は、給送ユニット20から搬送された段ボールシートSHの前端を検出してシート検出信号を発生する。シートセンサSD3は、印刷ユニット4Bのフレームに固定され、給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置である搬送原点位置から図1に示す距離L3だけ離れた位置に配置される。シートセンサSD3は、給送ユニット20から搬送された段ボールシートSHの前端を検出してシート検出信号を発生する。シートセンサSD4は、印刷ユニット4Cのフレームに固定され、給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置である搬送原点位置から図1に示す距離L4だけ離れた位置に配置される。シートセンサSD4は、給送ユニット20から搬送された段ボールシートSHの前端を検出してシート検出信号を発生する。
シートセンサSD5は、スロッタユニット6Aのフレームに固定され、給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置である搬送原点位置から図1に示す距離L5だけ離れた位置に配置される。シートセンサSD5は、給送ユニット20から搬送された段ボールシートSHの前端を検出してシート検出信号を発生する。
給紙タイミングセンサSFTが、給紙ユニット20のフレームに固定され、給紙ユニット20からの各段ボールシートSHの給紙が開始されるタイミングを検出する。具体的には、給紙タイミングセンサSFTは、グレイト28を昇降させる制御カムが所定の回転位相に達する度に、給紙タイミング信号を発生する。所定の回転位相は、グレイト28が給紙ロール26A〜26Dの上面より下方に下降するときの制御カムの回転位相である。本実施形態では、原点センサSN1〜SN6、および給紙タイミングセンサSFTは、印刷シリンダなどの回転体と共に回転する金属片を磁気的に検出する構成である。シートセンサSD1〜SD5は、段ボールシートSHの端縁を光学的に検出する構成である。
《電気的構成》
図4を参照して本実施形態の段ボールシート製函機1の電気的構成を説明する。図4は、段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。図4において、段ボールシート製函機1において段ボールシートの加工を全般的に管理するために、上位管理装置100および下位管理装置110が設けられる。本実施形態では、上位管理装置100は、予め決められた順序で多数のオーダを実行するための管理計画を記憶する。上位管理装置100は、オーダ毎に、主駆動モータMTの回転速度、段ボールシートのサイズ、および段ボールシートの加工数量などに関する制御指令情報を、下位管理装置110に送る。
下位管理装置110は、上位管理装置100から送られる制御指令情報に従って、主駆動モータMTおよび印刷用搬送部30A〜30Cのブロアモータなどの駆動部の動作を制御するとともに、段ボールシートの加工数量を計数して上位管理装置100に送るなどの管理制御を行う装置である。下位管理装置110は、プログラムメモリ120と、作業メモリ130とに接続され、これらのメモリとともに、本実施形態の段ボールシート製函機1を制御するコンピュータを構成する。プログラムメモリ120は、段ボールシート製函機1の全体を制御する主制御プログラムを含む各種の制御プログラム、および所定の設定値などを固定記憶するメモリである。作業メモリ130は、制御プログラムを実行する際に、上位管理装置100から送られる種々の情報および演算処理結果を一時記憶するメモリである。制御プログラムとして、図11に示すオーダ実行処理を制御するプログラム、図12に示す本生産動作を制御するプログラム、および、各種の情報を表示する表示制御プログラムなどが固定記憶される。
プログラムメモリ120は、閾値記憶領域121を有する。閾値記憶領域121は、図5に示すように、設定値として、連続給紙用の警報閾値、連続給紙用の給紙停止閾値、検品用の警報閾値、および、検品用の給紙停止閾値を固定記憶する。図5に示す「検出位置」について、「給紙入口」は、シートセンサSD1が段ボールシートSHの前端を検出するときの給紙方向DFにおける段ボールシートSHの位置を表す。「給紙出口」は、シートセンサSD1が段ボールシートSHの後端を検出するときの給紙方向DFにおける段ボールシートSHの位置を表す。「印刷1」、「印刷2」、および「印刷3」は、シートセンサSD2〜SD4が段ボールシートSHの前端をそれぞれ検出するときの給紙方向DFにおける段ボールシートSHの位置を表す。「スロッタ」は、シートセンサSD5が段ボールシートSHの前端を検出するときの給紙方向DFにおける段ボールシートSHの位置を表す。各検出位置に対応して、連続給紙用の警報閾値、連続給紙用の給紙停止閾値、検品用の警報閾値、および、検品用の給紙停止閾値が、固定記憶される。たとえば、検出位置「給紙入口」に対応して、連続給紙用の警報閾値「3.0」、連続給紙用の給紙停止閾値「4.0」、検品用の警報閾値「15.0」、および、検品用の給紙停止閾値「20.0」が、固定記憶される。各閾値の数値の単位は、ミリメートルである。
作業メモリ130は、第1送りずれ記憶領域131と、第2送りずれ記憶領域132とを有する。第1送りずれ記憶領域131は、図6に示すように、各検出位置に対応して、1枚給紙の送りずれ量の絶対値を一時記憶する。第1送りずれ記憶領域131は、1枚給紙の送りずれ量の絶対値として、各検出位置に対応して、最新の1個の絶対値を記憶することができる。図6に示す各検出位置は、図5に示す各検出位置の同じ位置を表す。
第2送りずれ記憶領域132は、図7に示すように、各検出位置に対応して、連続給紙の送りずれ量の絶対値、連続給紙の送りずれ量の相対値、および連続給紙の送りずれ量の基準値を一時記憶する。連続給紙の送りずれ量の相対値は、連続給紙の送りずれ量の絶対値から連続給紙の送りずれ量の基準値を差し引いた送り差分である。第2送りずれ記憶領域132は、各検出位置に対応して、連続給紙の送りずれ量の絶対値として、最新の20個の絶対値を記憶する。第2送りずれ記憶領域132は、各検出位置に対応して、連続給紙の送りずれ量の相対値として、最新の20個の相対値を記憶する。第2送りずれ記憶領域132は、各検出位置に対応して、連続給紙の送りずれ量の基準値として、最新の1個の基準値を記憶する。たとえば、検出位置「給紙入口」に対応して、基準値「−4.5」が一時記憶される。相対値は、絶対値から基準値を差し引いた値である。図7に示す各検出位置は、図5に示す各検出位置と同じ位置を表す。図7に示す送りずれ量の各値の数値の単位は、ミリメートルである。本実施形態では、送りずれ量は、遅れずれ量と、進みずれ量とを含む意味である。段ボールシートSHが、たとえば図1に示す距離L1だけ搬送される場合において、段ボールシートSHが距離L1だけ実際に搬送される間に、主駆動モータMTに連結されたパルスジェネレータPGが発生するパルスの数が、距離L1に相当する理想的なパルス数よりも大きいとき、両パルス数の差が、遅れずれ量であり、プラスの数値で表される。段ボールシートSHが距離L1だけ実際に搬送される間に、主駆動モータMTに連結されたパルスジェネレータPGが発生するパルスの数が、距離L1に相当する理想的なパルス数よりも小さいとき、両パルス数の差が、進みずれ量であり、マイナスの数値で表される。
下位管理装置110は、各種の操作ボタン140と接続される。各種の操作ボタン140は、主モータ駆動ボタン141、1枚給紙ボタン142、給紙開始ボタン143、および、オーダチェンジボタン144を含む。主モータ駆動ボタン141は、主駆動モータMTの駆動を開始させるために操作される。1枚給紙ボタン142は、各オーダに従う本生産動作前に1枚の段ボールシートSHを給紙して加工を行うために操作される。給紙開始ボタン143は、給紙ユニット20による段ボールシートSHの連続給紙を開始させるために操作される。オーダチェンジボタン144は、次に実行されるオーダを開始するために操作される。
〈制御装置160〜166の構成〉
下位管理装置110は、駆動制御装置160、第1乃至第3印刷制御装置161〜163、第1および第2スロッタ制御装置164、165、ダイカッタ制御装置166、ブザー制御装置167、および、パネル制御装置168にそれぞれ接続される。下位管理装置110は、図2には図示されないが、給紙ユニット20のグレイト28を上昇状態に保持する保持機構のエアシリンダを制御する制御装置、および、印刷用搬送部30A〜30Cのサクション機構34A〜34Cのブロアモータを駆動制御する制御装置にも接続される。駆動制御装置160は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、主駆動モータMTの駆動および停止と、その回転速度とを制御する。駆動制御装置160は、主駆動モータMTに連結されたパルスジェネレータPGから一連のパルスを受け取り、その一連のパルスを下位管理装置110に送る。下位管理装置110は、駆動制御装置160から送られた一連のパルスの数をカウントする内蔵カウンタを有する。
第1乃至第3印刷制御装置161〜163は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、印刷ユニット4A〜4Cの動作を制御するとともに、差動モータ54A〜45Cの駆動および停止と、その回転量とを制御する。第1および第2スロッタ制御装置164、165は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、スロッタユニット6A、6Bの動作を制御するとともに、差動モータ64A、64Bの駆動および停止と、その回転量とを制御する。ダイカッタ制御装置166は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、ダイカッタ装置7の動作を制御するとともに、差動モータ73の駆動および停止と、その回転量とを制御する。エンコーダEC1〜EC6が、差動モータ45A〜45C、64A、64B、73の回転軸に連結され、各差動モータの回転量および回転方向を検出するために設けられる。
ブザー制御装置167は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、所定期間の間、警報ブザー170に警報音を発生させる。本実施形態では、警報ブザー170は、給紙方向DFにおいて段ボールシートSHが搬入される箇所である段ボールシート製函機1の先端位置と、段ボールシートSHが搬出される箇所である段ボールシート製函機1の終端位置とにそれぞれ配置される。たとえば、段ボールシート製函機1の先端位置としては、給紙ユニット20のフレームの所定位置である。
パネル制御装置168は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、タッチパネル180の動作を制御する。タッチパネル180は、液晶ディスプレイにタッチセンサが組み込まれた公知のパネルから構成され、所定の画像を画面に表示するとともに、表示画面上での使用者の接触位置を検出することができる。
〈タッチパネル180の表示画面〉
タッチパネル180の表示画面について、図8乃至図10を参照して説明する。図8は、レジスタ調整モードが選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT1を示す。図9は、給紙・スロッタモニタモードが選択された状態であって、絶対値の表示が選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT2を示す。図10は、給紙・スロッタモニタモードが選択された状態であって、相対値の表示が選択された状態におけるタッチパネル180の表示画面DT3を示す。
図8に示す表示画面DT1において、最下方の表示領域に、複数の選択タブが表示される。複数の選択タブは、「給紙・スロッタモニタ」の選択タブTB1、「印刷モニタ」の選択タブTB2、および、「レジスタ調整」の選択タブTB3を含む。表示画面DT1において、レジスタ調整モードを選択するために、作業者が選択タブTB3に接触したことにより、選択タブTB3の表示状態が他の選択タブの表示状態と異なる状態に変化している。
表示画面DT1において、最上方の表示領域に、5個の調整項目を表すアイコンDC1〜DC5が表示される。アイコンDC1〜DC3は、印刷シリンダ40A〜40Cの回転位相調整の項目をそれぞれ表す。アイコンDC4は、上部スロッタ60A、60Bの回転位相調整の項目を表す。アイコンDC5は、ダイシリンダ70の回転位相調整の項目を表す。調整値表示窓DW1〜DW3が、アイコンDC1〜DC3の直ぐ下方に表示される。調整値表示窓DW4B、DW4Fが、アイコンDC4の直ぐ下方にそれぞれ表示される。調整値表示窓DW5が、アイコンDC5の直ぐ下方に表示される。調整値表示窓DW4Bは、上部スロッタ60Aの回転位相を調整するための調整値を表示し、調整値表示窓DW4Fは、上部スロッタ60Bの回転位相を調整するための調整値を表示する。
表示画面DT1において、調整値入力操作領域RINが、選択タブの表示領域の上方に表示される。テンキーを含む多数の入力キーKNと、位置決めのための前進キーKFおよび後退キーKBと、入力表示窓DIWとが、調整値入力操作領域RINにそれぞれ表示される。前進キーKFは、上部スロッタなどの加工ロールの回転方向において、加工ロールの回転位相を回転方向に前進させるために、作業者により接触操作される。後退キーKBは、上部スロッタなどの加工ロールの回転方向において、加工ロールの回転位相を回転方向と反対方向に後退させるために、作業者により接触操作される。入力表示窓DIWは、回転位相が調整される加工ロールを表す調整対象種別と、調整量と、入力キーKNにより入力された変更値とをそれぞれ表示する。図8において、入力表示窓DIWは、上部スロッタ60Aを表す調整対象種別「No.1レジスタ」と、調整量「323.0」と、変更値「1.0」とを表示する。調整前の調整量が「324.0」である場合に、変更値「1.0」が入力された後に、前進キーKFが接触操作されると、調整量は、「324.0」から「323.0」へ変更される。反対に、調整前の調整量が「324.0」である場合に、変更値「1.0」が入力された後に、後退キーKBが接触操作されると、調整量は、「324.0」から「325.0」へ変更される。調整対象種別「No.1レジスタ」についての調整量「323.0」は、給紙方向DFにおいて段ボールシ−トSHの後端縁に形成される溝の深さ方向の端部の位置が、段ボールシートSHの前端縁から323.0mmだけ離れた位置となるように設定された数値を表す。
表示画面DT1において、上部スロッタ60Bの回転位相を調整するために、作業者が調整値表示窓DW4Fに接触操作すると、調整対象種別は、「No.1レジスタ」から「No.2レジスタ」へ変更され、調整量は、「323.0」から「105.0」へ変更され、変更値は、「1.0」から「0.0」へ変更される。
図9に示す表示画面DT2において、表示画面DT1と同様に、最下方の表示領域に、複数の選択タブが表示される。複数の選択タブは、「給紙・スロッタモニタ」の選択タブTB1、「印刷モニタ」の選択タブTB2、および、「レジスタ調整」の選択タブTB3を含む。表示画面DT2において、最上方の左側表示領域に、相対値選択キーKD1と、絶対値選択キーKD2とがそれぞれ表示される。表示画面DT2は、絶対値選択キーKD2が接触操作されたときの表示画面である。
表示画面DT2において、両選択キーKD1、KD2の表示領域の下方領域に、絶対値表示領域DWAが表示される。絶対値表示領域DWAは、「回数」、「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の4つの項目を有する。回数は「1」から「20」までの数字で表示され、回数は、給紙された最新の20枚の段ボールシートSHにそれぞれ対応する。回数の小さい数字の順番に、回数は、新たに給紙された段ボールシートSHに対応する。このため、回数「1」は、最も後に給紙された段ボールシートSHに対応する。「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の3つの検出位置項目は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の各検出位置項目について表示される数値は、第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の各検出位置に対応して記憶された20個の送りずれ量の絶対値を表す。
表示画面DT2において、右側表示領域に、入口閾値表示領域DA1、出口閾値表示領域DA2、スロッタ閾値表示領域DA3、および基準値表示領域DA4がそれぞれ表示される。入口閾値表示領域DA1は、「給紙入口」について、警報、および給紙停止のための連続給紙閾値、および検品閾値をそれぞれ表示する。出口閾値表示領域DA2、およびスロッタ閾値表示領域DA3も、入口閾値表示領域DA1と同様に、「給紙出口」、および「スロッタ」について、警報、および給紙停止のための連続給紙閾値、および検品閾値をそれぞれ表示する。入口閾値表示領域DA1、出口閾値表示領域DA2、およびスロッタ閾値表示領域DA3は、図5に示す閾値記憶領域121の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。入口閾値表示領域DA1、出口閾値表示領域DA2、およびスロッタ閾値表示領域DA3に表示される連続給紙閾値、および検品閾値は、閾値記憶領域121の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して記憶された連続給紙における警報および給紙停止の閾値、並びに、検品における警報および給紙停止の閾値である。
基準値表示領域DA4は、「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する基準値と、基準値を手動で更新するための基準値更新キーKUDと、を表示する。基準値表示領域DA4の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。基準値表示領域DA4の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して表示される基準値は、第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して記憶される基準値である。
図10に示す表示画面DT3において、表示画面DT1と同様に、最下方の表示領域に、複数の選択タブが表示される。複数の選択タブは、「給紙・スロッタモニタ」の選択タブTB1、「印刷モニタ」の選択タブTB2、および、「レジスタ調整」の選択タブTB3を含む。表示画面DT3において、最上方の左側表示領域に、相対値選択キーKD1と、絶対値選択キーKD2とがそれぞれ表示される。表示画面DT3は、相対値選択キーKD1が接触操作されたときの表示画面である。
表示画面DT3において、両選択キーKD1、KD2の表示領域の下方領域に、相対値表示領域DWBが表示される。相対値表示領域DWBは、絶対値表示領域DWAと同様に、「回数」、「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の4つの項目を有する。「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の3つの検出位置項目は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」の各検出位置項目について表示される数値は、第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の各検出位置に対応して記憶された20個の送りずれ量の相対値を表す。
表示画面DT3において、右側表示領域に、表示画面DT2と同様に、入口閾値表示領域DB1、出口閾値表示領域DB2、スロッタ閾値表示領域DB3、および基準値表示領域DB4がそれぞれ表示される。入口閾値表示領域DB1は、「給紙入口」について、警報、および給紙停止のための連続給紙閾値をそれぞれ表示する。出口閾値表示領域DB2、およびスロッタ閾値表示領域DB3も、入口閾値表示領域DB1と同様に、「給紙出口」、および「スロッタ」について、警報、および給紙停止のための連続給紙閾値をそれぞれ表示する。入口閾値表示領域DB1、出口閾値表示領域DB2、およびスロッタ閾値表示領域DB3は、図5に示す閾値記憶領域121の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。入口閾値表示領域DB1、出口閾値表示領域DB2、およびスロッタ閾値表示領域DB3に表示される連続給紙閾値は、閾値記憶領域121の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して記憶された連続給紙における警報および給紙停止の閾値である。
基準値表示領域DB4は、基準値表示領域DA4と同様に、「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する基準値と、基準値を手動で更新するための基準値更新キーKUDと、を表示する。基準値表示領域DB4の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置にそれぞれ対応する。基準値表示領域DB4の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して表示される基準値は、第2送りずれ記憶領域132の「給紙入口」、「給紙出口」、および「スロッタ」の3つの検出位置に対応して記憶される基準値である。
作業者が、「印刷モニタ」の選択タブTB2を接触操作し、絶対値選択キーKD2を接触操作したときに、図9に示す「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」に代わって、「印刷1遅れ検出」、「印刷2遅れ検出」、および「印刷3遅れ検出」について、絶対値、各閾値、および基準値を表示する表示画面が現れる。また、作業者が、「印刷モニタ」の選択タブTB2を接触操作し、相対値選択キーKD1を接触操作したときに、図10に示す「入口遅れ検出」、「出口遅れ検出」、および「スロッタ遅れ検出」に代わって、「印刷1遅れ検出」、「印刷2遅れ検出」、および「印刷3遅れ検出」について、相対値、各閾値、および基準値を表示する表示画面が現れる。
《実施形態の動作および作用》
本実施形態の段ボールシート製函機1の動作および作用について、以下に説明する。なお、段ボールシート製函機1が、給紙装置2から送り出される段ボールシートSHに、印刷、罫線入れ、溝切り、および打ち抜きの各加工処理を施す動作は、特開2000−62981号公報などにより公知であるので、これらの加工処理の詳細な説明は省略される。
上位管理装置100は、順次実行される複数のオーダに関する制御指令情報を下位管理装置110に送る。下位管理装置110は、制御指令情報を作業メモリ130に一時記憶し、その制御指令情報を制御装置160〜168に送る。現在実行しているオーダに定められる生産予定のシート枚数の給紙動作が行われたときに、下位管理装置110は、オーダを終了するためのオーダ終了処理を実行する。オーダ終了処理として、下位管理装置110は、図示しないセンサからの検出信号により、給紙ユニット20に段ボールシートSHが存在しないことを確認し、その後に、現在実行しているオーダの最後の段ボールシートがダイカッタ装置7の出口から送出されたことを確認する。下位管理装置110が、上記の確認動作を行った後に、段ボールシート製函機1の全体の動作を停止させる。
段ボールシート製函機1の全体の動作が停止している間に、作業者は、次に実行されるオーダのために、印刷ユニット4A〜4Cの印刷部材41A〜41Cの印刷版を交換するとともに、ダイカッタ装置7の打ち抜きダイ72を交換する。これらの交換作業が終了した後に、作業者がオーダチェンジボタン144を操作すると、下位管理装置110は、次に実行されるオーダのために図11に示すオーダ実行処理の制御プログラムの実行を開始する。図11に示すステップS1〜S14の処理、および図12に示すステップSA1〜SA24の処理は、下位管理装置110が実行する処理である。
〈オーダ実行処理〉
先ず、複数の加工ロールの原点復帰動作、すなわち、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70の原点復帰動作が実行される(S1)。具体的には、下位管理装置110は、回転原点RP1〜RP6が原点センサSN1〜SN6により検出される位置まで、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70が回転して位置決めされるように、制御装置161〜166に原点位置決め指令を送る。制御装置161〜166は、原点位置決め指令に従って、差動モータ45A〜45C、64A、64B、73を回転させる。制御装置161〜166は、原点センサSN1〜SN6からの検出信号を基に、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70が原点RP1〜RP6にそれぞれ到達したことを確認したときに、差動モータ45A〜45C、64A、64B、73の回転を停止させる。この結果、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70は、回転原点RP1〜RP6が図2および図3に示すように原点センサSN1〜SN6に対向する所定の回転位相にそれぞれ位置決めされる。
上部スロッタ60A、60Bの回転位相調整が実行される(S2)。具体的には、下位管理装置110は、上位管理装置100から受け取った制御指令情報のうちで、次に実行されるオーダに関して、段ボールシートSHの前端縁および後端縁に形成される溝の深さを表すスロッタ加工情報を抽出する。下位管理装置110は、スロッタ加工情報に従う所定の回転位相に、上部スロッタ60A、60Bの回転位相を調整するために、スロッタ加工情報を第1および第2スロッタ制御装置164、165に送る。第1スロッタ制御装置164は、後端縁の溝深さに関するスロッタ加工情報に従って、差動モータ64Aの回転量および回転方向を制御し、エンコーダEC4からの検出信号を基に、差動モータ64Aがスロッタ加工情報の値に相当する回転量だけ回転したときに、差動モータ64Aの回転を停止させる。第2スロッタ制御装置165も、第1スロッタ制御装置164と同様に、前端縁の溝深さに関するスロッタ加工情報に従って、差動モータ64Bの回転量および回転方向を制御し、エンコーダEC5からの検出信号を基に、差動モータ64Bがスロッタ加工情報の値に相当する回転量だけ回転したときに、差動モータ64Bの回転を停止させる。
主モータ駆動ボタン141がオン操作されたか否かが判断される(S3)。主モータ駆動ボタン141がオン操作されないとき(S3:NO)、ステップS3の判断が繰り返される。主モータ駆動ボタン141がオン操作されたとき(S3:YES)、下位管理装置110は、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置160に送り、処理はステップS4に移行する。駆動制御装置160は、駆動指令に従って、本生産動作前の準備動作のために定められた回転速度で、主駆動モータMTを回転させる。
主モータ駆動ボタン141がオン操作されたとき、すなわち主駆動モータMTの回転が開始された後に、1枚給紙ボタン142がオン操作されたか否かが判断される(S4)。1枚給紙ボタン142がオン操作されないとき(S4:NO)、処理はステップS5に移行する。1枚給紙ボタン142がオン操作されたとき(S4:YES)、処理はステップS6に移行する。
1枚給紙ボタン142がオン操作されたとき、1枚給紙が指令される(S6)。具体的には、下位管理装置110は、給紙装置2の制御装置に1枚給紙指令を送る。給紙装置2の制御装置は、1枚給紙指令に従って給紙ユニット20の保持機構のエアシリンダの作動を制御し、給紙ユニット20から1枚の段ボールシートSHが給紙されたときに、グレイト28を上昇状態に保持する。
シート検出が実行される(S7)。具体的には、下位管理装置110は、給紙タイミングセンサSFTから給紙タイミング信号を受け取った時点、すなわち、1枚の段ボールシートSHの給紙が開始された時点から、パルスジェネレータPGから発生される一連のパルスの数を内蔵カウンタによりカウントする。また、下位管理装置110は、シートセンサSD1〜SD5から、前端検出信号、後端検出信号、およびシート検出信号をそれぞれ受け取ったか否かを監視する。
送りずれ量が算出される(S8)。具体的には、下位管理装置110は、シートセンサSD1から前端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から前端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙入口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙入口送りずれ量を作業メモリ130の第1送りずれ記憶領域131に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図6に示す第1送りずれ記憶領域131の検出位置「給紙入口」に対応する記憶領域に給紙入口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110は、シートセンサSD1から後端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から後端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1と段ボールシートSHの給紙方向DFのシート長さとの合計値に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙出口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙出口送りずれ量を作業メモリ130の第1送りずれ記憶領域131に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図6に示す第1送りずれ記憶領域131の検出位置「給紙出口」に対応する記憶領域に給紙出口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110が、シートセンサSD2〜SD5のいずれかのセンサからシート検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点からシート検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L2〜L5のいずれかの距離に相当する理想的なパルス数を差し引いて、印刷1送りずれ量、印刷2送りずれ量、印刷3送りずれ量、およびスロッタ送りずれ量のいずれかの送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、算出した送りずれ量を作業メモリ130の第1送りずれ記憶領域131に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図6に示す第1送りずれ記憶領域131の検出位置「印刷1」、「印刷2」、「印刷3」、および「スロッタ」のいずれかに対応する記憶領域に、算出した送りずれ量を一時記憶する。ステップS4において1枚給紙ボタン142のオン操作が検出される度に、下位管理装置110は、今回算出した送りずれ量を、先回算出した送りずれ量に上書きして第1送りずれ記憶領域131に一時記憶する。この結果、最後に1枚給紙された段ボールシートSHについての送りずれ量が、第1送りずれ記憶領域131に一時記憶される。
送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいか否かが判断される(S9)。具体的には、下位管理装置110は、図6に示す第1送りずれ記憶領域131の各検出位置に対応する記憶領域に記憶された送りずれ量が、図5に示すプログラムメモリ120の閾値記憶領域121の各検出位置に対応する「検品」の「警報」に割り当てられた記憶領域に記憶された警報閾値より小さいか否かを判断する。たとえば、下位管理装置110は、第1送りずれ記憶領域131の検出位置「給紙入口」に対応する記憶領域に記憶された給紙入口送りずれ量が、閾値記憶領域121の検出位置「給紙入口」に対応する「検品」の「警報」に割り当てられた記憶領域に記憶された警報閾値「15.0」より小さいか否かを判断する。
「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置における全ての送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいとき(S9:YES)、処理はステップS10に移行する。「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置における6つの送りずれ量のうちで1つの送りずれ量でも検品用の警報閾値より小さくないとき(S9:NO)、処理はステップS11に移行する。
全ての送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいとき、送りずれ量が基準値として登録される(S10)。具体的には、下位管理装置110は、警報閾値より小さいと判断した送りずれ量を、図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132の各検出位置に対応する「基準値」に割り当てられた記憶領域に一時記憶する。たとえば、下位管理装置110が、検出位置「給紙入口」に対応する警報閾値「15.0」より小さいと判断した給紙入口送りずれ量を、第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」に対応する「基準値」に割り当てられた記憶領域に一時記憶する。
1つの送りずれ量でも検品用の警報閾値より小さくないとき、警報音発生が指令される(S11)。具体的には、下位管理装置110は、警報音発生指令をブザー制御装置167に送る。ブザー制御装置167は、所定期間の間、警報音を警報ブザー170に発生させる。作業者は、警報音を聞くことにより、現在給紙されている段ボールシートSHに大きな送りずれ量が発生していることを認識することができる。
ステップS10またはステップS11の処理が実行された後に、位相調整量の入力操作が行われたか否かが判断される(S12)。具体的には、作業者が、タッチパネル180の表示画面の「レジスタ調整」の選択タブTB3を接触操作し、図8に示す表示画面DT1をタッチパネル180に表示させる。表示画面DT1において、作業者が、位相調整を必要とする加工ロールに対応するアイコンの調整値表示窓を接触操作する。たとえば、作業者が、上部スロッタ60Aの回転位相の調整値を示す調整値表示窓DW4Bを接触操作する。その後に、作業者が、入力キーKNの数字「1」、小数点、および数字「0」に対応する入力キーを順番に接触操作し、前進キーKFを接触操作すると、下位管理装置110は、変更された調整値「323.0」を、作業メモリ130の所定記憶領域に一時記憶させるとともに、図8に示すようにタッチパネル180の入力表示窓DIWに表示させる。この変更された調整値の記憶が行われたときに、下位管理装置110は、位相調整量の入力操作が行われたと判断する。位相調整量の入力操作が行われたとき(S12:YES)、処理はステップS13に移行する。位相調整量の入力操作が行われないとき(S12:NO)、処理はステップS4に戻る。
位相調整量の入力操作が行われたとき、該当する加工ロールの回転位相調整が実行される(S13)。具体的には、下位管理装置110は、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70のうちで、該当する加工ロールである位相調整量が入力された加工ロールの回転位相調整指令と、入力された位相調整量とを、制御装置161〜166のいずれかの制御装置に送る。回転位相調整指令を受け取った制御装置は、入力された位相調整量に従って、差動機構の差動モータの駆動を制御する。ステップS13の処理が実行された後に、処理はステップS4に戻る。
ステップS4において、1枚給紙ボタン142がオン操作されたと判断されないとき、給紙開始ボタン143がオン操作されたか否かが判断される(S5)。給紙開始ボタン143がオン操作されたとき(S5:YES)、処理はステップS14に移行する。給紙開始ボタン143がオン操作されないとき(S5:NO)、処理はステップS12に移行する。ステップS14の処理が実行された後に、図12に示すオーダ実行処理が終了する。
〈本生産動作〉
ステップS14の本生産動作は、図12に示すステップSA1〜SA24の処理を含む。先ず、連続給紙が指令される(SA1)。具体的には、下位管理装置110は、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置160に送るとともに、給紙装置2の制御装置に連続給紙指令を送る。駆動制御装置160は、駆動指令に従って、本生産動作のために定められた回転速度で、主駆動モータMTを回転させる。給紙装置2の制御装置は、連続給紙指令に従って給紙ユニット20の保持機構のエアシリンダの作動を制御し、給紙ユニット20から段ボールシートSHが連続して順次給紙されるように、制御カムの作用に従ってグレイト28に昇降運動させる。
シート検出が実行される(SA2)。具体的には、下位管理装置110は、ステップS7の処理と同様に、給紙タイミングセンサSFTから給紙タイミング信号を受け取った時点、すなわち、連続して順次給紙される各段ボールシートSHの給紙が開始された時点から、パルスジェネレータPGから発生される一連のパルスの数を内蔵カウンタによりカウントする。また、下位管理装置110は、シートセンサSD1〜SD5から、前端検出信号、後端検出信号、およびシート検出信号をそれぞれ受け取ったか否かを監視する。
送りずれ量が算出される(SA3)。具体的には、下位管理装置110は、ステップS8の処理と同様に、シートセンサSD1から前端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から前端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙入口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙入口送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」に対応する記憶領域に絶対値として給紙入口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110は、シートセンサSD1から後端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から後端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1と段ボールシートSHの給紙方向DFのシート長さとの合計値に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙出口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙出口送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙出口」に対応する記憶領域に絶対値として給紙出口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110が、シートセンサSD2〜SD5のいずれかのセンサからシート検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点からシート検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L2〜L5のいずれかの距離に相当する理想的なパルス数を差し引いて、印刷1送りずれ量、印刷2送りずれ量、印刷3送りずれ量、およびスロッタ送りずれ量のいずれかの送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、算出した送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「印刷1」、「印刷2」、「印刷3」、および「スロッタ」のいずれかに対応する記憶領域に、算出した送りずれ量を絶対値として一時記憶する。各検出位置に対応する絶対値は、給紙された最新の20枚の段ボールシートSHについて、第2送りずれ記憶領域132に一時記憶される。
相対値が算出される(SA4)。具体的には、下位管理装置110は、ステップSA3において算出された送りずれ量から、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された基準値を差し引いて、相対値を算出する。たとえば、下位管理装置110は、算出された給紙入口送りずれ量が、図9に示す「入口遅れ検出」の列における回数「1」の「−3.3」である場合、送りずれ量(絶対値)である「−3.3」から、図7に示す「給紙入口」の基準値「−4.5」を差し引くことにより、図10に示す「入口遅れ検出」の列における回数「1」の「1.2」[−3.3−(−4.5)]が、相対値として算出される。下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」から「スロッタ」までのいずれかに対応する記憶領域に、算出した相対値を一時記憶する。各検出位置に対応する相対値は、給紙された最新の20枚の段ボールシートSHについて、第2送りずれ記憶領域132に一時記憶される。
相対値が連続給紙用の警報閾値以上か否かが判断される(SA5)。具体的には、下位管理装置110は、「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置についてステップSA4において算出された相対値が、図5に示す連続給紙用の警報閾値以上か否かを判断する。たとえば、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「給紙入口」の相対値の回数「1」の相対値、すなわち、図10に示す「入口遅れ検出」の列における回数「1」の「1.2」である場合、下位管理装置110は、その相対値「1.2」が、図5に示す「給紙入口」に対応する連続給紙用の警報閾値「3.0」以上か否か、すなわち、「−3.0」または「3.0」以上であるか否かを判断する。また、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「給紙出口」の相対値の回数「1」の相対値、すなわち、図10に示す「出口遅れ検出」の列における回数「1」の「−2.1」である場合、下位管理装置110は、その相対値「−2.1」が、図5に示す「給紙出口」に対応する連続給紙用の警報閾値「5.0」以上か否か、すなわち、「−5.0」または「5.0」以上であるか否かを判断する。同様に、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「印刷1」から「スロッタ」までのいずれかの検出位置の回数「1」の相対値である場合、下位管理装置110は、その記憶された回数「1」の相対値が、図5に示す「印刷1」から「スロッタ」までのいずれかの検出位置に対応する連続給紙用の警報閾値以上か否かを判断する。6つの検出位置についての6つの相対値のうちで1つの相対値でも連続給紙用の警報閾値以上であるとき(SA5:YES)、処理はステップSA6に移行する。6つの検出位置について全ての相対値が連続給紙用の警報閾値未満であるとき(SA5:NO)、処理はステップSA11に移行する。
1つの相対値でも連続給紙用の警報閾値以上であるとき、警報音発生が指令される(SA6)。具体的には、下位管理装置110は、警報音発生指令をブザー制御装置167に送り、警報ブザー170に警報音を発生させる。作業者は、警報音を聞くことにより、警報音の発生後に段ボールシート製函機1から搬出された段ボールシートSHについて、その加工品質の検査を迅速に行うことができる。
相対値が連続給紙用の給紙停止閾値以上か否かが判断される(SA7)。具体的には、下位管理装置110は、「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置についてステップSA4において算出された相対値が、図5に示す連続給紙用の給紙停止閾値以上か否かを判断する。たとえば、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「給紙入口」の相対値の回数「1」の相対値、すなわち、図10に示す「入口遅れ検出」の列における回数「1」の「1.2」である場合、下位管理装置110は、その相対値「1.2」が、図5に示す「給紙入口」に対応する連続給紙用の給紙停止閾値「4.0」以上か否か、すなわち、「−4.0」または「4.0」以上であるか否かを判断する。また、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「給紙出口」の相対値の回数「1」の相対値、すなわち、図10に示す「出口遅れ検出」の列における回数「1」の「−2.1」である場合、下位管理装置110は、その相対値「−2.1」が、図5に示す「給紙出口」に対応する連続給紙用の給紙停止閾値「10.0」以上か否か、すなわち、「−10.0」または「10.0」以上であるか否かを判断する。同様に、ステップSA4において算出された相対値が、図7に示す第2送りずれ記憶領域132に記憶された「印刷1」から「スロッタ」までのいずれかの検出位置の回数「1」の相対値である場合、下位管理装置110は、その記憶された回数「1」の相対値が、図5に示す「印刷1」から「スロッタ」までのいずれかの検出位置に対応する連続給紙用の給紙停止閾値以上か否かを判断する。6つの検出位置について全ての相対値が連続給紙用の給紙停止閾値未満であるとき(SA7:NO)、処理はステップSA8に移行する。6つの検出位置についての6つの相対値のうちで1つの相対値でも連続給紙用の給紙停止閾値以上であるとき(SA7:YES)、処理はステップSA9に移行する。
相対値が連続給紙用の給紙停止閾値未満であるとき、警報表示が指令される(SA8)。具体的には、下位管理装置110は、全ての相対値が連続給紙用の給紙停止閾値未満であると判断したときに、警報表示指令をパネル制御装置168に送る。ステップSA5において1つの相対値でも連続給紙用の警報閾値以上であると判断されるとともに、ステップSA7において全ての相対値が連続給紙用の給紙停止閾値未満であると判断された異常の段ボールシートSHについて、パネル制御装置168は、図10に示す表示画面DT3において、警報表示指令に従って、その異常の段ボールシートSHの相対値の表示状態を他の相対値の表示状態と異なる状態に変化させる。たとえば、図10に示す「スロッタ遅れ検出」の列における回数「16」の相対値「−5.1」が検査位置「スロッタ」の連続給紙用の警報閾値「5.0」以上であって、連続給紙用の給紙停止閾値「10.0」未満であることから、その回数「16」の相対値「−5.1」は、他の相対値と異なる警報表示状態で表示される。作業者は、表示画面DT3における警報表示状態を見ることにより、どの検査位置における何番目の回数の段ボールシートSHに大きな送りずれが発生したのかを容易に知ることができる。
相対値が連続給紙用の給紙停止閾値以上であるとき、給紙停止表示が指令される(SA9)。具体的には、下位管理装置110は、1つの相対値でも連続給紙用の給紙停止閾値以上であると判断したときに、給紙停止表示指令をパネル制御装置168に送る。ステップSA5において1つの相対値でも連続給紙用の警報閾値以上であると判断されるとともに、ステップSA7において1つの相対値でも連続給紙用の給紙停止閾値以上であると判断された異常の段ボールシートSHについて、パネル制御装置168は、図10に示す表示画面DT3において、給紙停止表示指令に従って、その異常の段ボールシートSHの相対値の表示状態を他の相対値の表示状態と異なる給紙停止表示状態に変化させる。たとえば、図10に示す「スロッタ遅れ検出」の列における回数「16」の相対値が「−10.1」である場合、その相対値「−10.1」は検査位置「スロッタ」の連続給紙用の警報閾値「5.0」以上であって、連続給紙用の給紙停止閾値「10.0」以上であることから、その回数「16」の相対値「−10.1」は、ステップSA8において指令される警報表示状態、および他の相対値の表示状態と異なる給紙停止表示状態で表示される。
ステップSA9の処理が実行された後に、給紙停止が指令される(SA10)。具体的には、下位管理装置110は、給紙装置2の制御装置に給紙停止指令を送る。給紙装置2の制御装置は、給紙停止指令に従って給紙ユニット20の保持機構のエアシリンダの作動を制御し、グレイト28を上昇状態に保持する。このグレイト28を上昇状態に保持することにより、給紙ユニット20からの段ボールシートSHの給紙が停止される。作業者は、給紙停止により、極めて大きな送りずれが発生したことを知ることができる。また、作業者は、図10に示す表示画面DT3における給紙停止表示状態を見ることにより、どの検査位置における何番目の回数の段ボールシートSHに極めて大きな送りずれが発生したのかを容易に知ることができる。ステップSA10の処理が実行された後に、処理はステップS5に戻る。
ステップSA5において全ての相対値が連続給紙用の警報閾値未満であるとき、または、ステップSA8の処理が実行された後に、位相調整量の入力操作が行われたか否かが判断される(SA11)。具体的には、作業者が、タッチパネル180の表示画面の「レジスタ調整」の選択タブTB3を接触操作し、図8に示す表示画面DT1をタッチパネル180に表示させる。表示画面DT1において、作業者が、位相調整を必要とする加工ロールに対応するアイコンの調整値表示窓を接触操作する。その後に、作業者は、入力キーKNの各入力キーを順番に接触操作し、前進キーKFまたは後退キーKBを接触操作すると、ステップS12と同様に、下位管理装置110は、変更された調整値を、作業メモリ130の所定記憶領域に一時記憶させるとともに、タッチパネル180の入力表示窓DIWに表示させる。この変更された調整値の記憶が行われたときに、下位管理装置110は、位相調整量の入力操作が行われたと判断する。位相調整量の入力操作が行われたとき(SA11:YES)、処理はステップSA12に移行する。位相調整量の入力操作が行われないとき(SA11:NO)、処理はステップSA17に移行する。
位相調整量の入力操作が行われたとき、該当する加工ロールの回転位相調整が実行される(SA12)。具体的には、下位管理装置110は、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70のうちで、該当する加工ロールである位相調整量が入力された加工ロールの回転位相調整指令と、入力された位相調整量とを、制御装置161〜166のいずれかの制御装置に送る。回転位相調整指令を受け取った制御装置は、入力された位相調整量に従って、差動機構の差動モータの駆動を制御する。
シート検出が実行される(SA13)。具体的には、下位管理装置110は、給紙タイミングセンサSFTから給紙タイミング信号を受け取った時点、すなわち、各段ボールシートSHの給紙が開始された時点から、パルスジェネレータPGから発生される一連のパルスの数を内蔵カウンタによりカウントする。また、下位管理装置110は、シートセンサSD1〜SD5から、前端検出信号、後端検出信号、およびシート検出信号をそれぞれ受け取ったか否かを監視する。
送りずれ量が算出される(SA14)。具体的には、下位管理装置110は、シートセンサSD1から前端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から前端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙入口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙入口送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」に対応する記憶領域に給紙入口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110は、シートセンサSD1から後端検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点から後端検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L1と段ボールシートSHの給紙方向DFのシート長さとの合計値に相当する理想的なパルス数を差し引いて給紙出口送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、給紙出口送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙出口」に対応する記憶領域に給紙出口送りずれ量を一時記憶する。下位管理装置110が、シートセンサSD2〜SD5のいずれかのセンサからシート検出信号を受け取ったときに、給紙タイミング信号を受け取った時点からシート検出信号を受け取った時点までの間に内蔵カウンタがカウントしたパルスの数を算出し、その算出したパルス数から、距離L2〜L5のいずれかの距離に相当する理想的なパルス数を差し引いて、印刷1送りずれ量、印刷2送りずれ量、印刷3送りずれ量、およびスロッタ送りずれ量のいずれかの送りずれ量を算出する。下位管理装置110は、算出した送りずれ量を作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に一時記憶する。詳細には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の検出位置「印刷1」、「印刷2」、「印刷3」、および「スロッタ」のいずれかに対応する記憶領域に、算出した送りずれ量を一時記憶する。
送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいのか否かが判断される(SA15)。具体的には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の各検出位置に対応する記憶領域に記憶された送りずれ量が、図5に示すプログラムメモリ120の閾値記憶領域121の各検出位置に対応する「検品」の「警報」に割り当てられた記憶領域に記憶された警報閾値より小さいか否かを判断する。たとえば、下位管理装置110は、第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」に対応する記憶領域に記憶された給紙入口送りずれ量が、閾値記憶領域121の検出位置「給紙入口」に対応する「検品」の「警報」に割り当てられた記憶領域に記憶された警報閾値「15.0」より小さいか否かを判断する。
「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置について全ての送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいとき(SA15:YES)、処理はステップSA16に移行する。6つの検出位置についての6つの送りずれ量のうちで1つの送りずれ量でも検品用の警報閾値より小さくないとき(SA15:NO)、処理はステップSA22に移行する。
全ての送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいとき、送りずれ量が基準値として登録される(SA16)。具体的には、下位管理装置110は、警報閾値より小さいと判断した送りずれ量を、図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132の各検出位置に対応する「基準値」に割り当てられた記憶領域に一時記憶する。たとえば、下位管理装置110が、検出位置「給紙入口」に対応する警報閾値「15.0」より小さいと判断した給紙入口送りずれ量を、第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」に対応する「基準値」に割り当てられた記憶領域に一時記憶する。ステップSA16の実行後に、処理はステップSA19に移行する。
通常、作業者は、表示画面DT2に表示された絶対値の変化、または、表示画面DT3に表示された相対値の変化を見ることにより、段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じているか否かを監視する。たとえば、表示画面DT2に表示された回数「1」から回数「5」までの比較的最新の絶対値が、その表示画面DT2に表示された基準値と大きく相違しているときに、または、表示画面DT3に表示された回数「1」から回数「5」までの比較的最新の相対値が、数値「0」から大きく離れた数値であるときに、作業者は、実際に加工された段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じているか否かを検査する。検査の結果、段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じている場合には、作業者は、加工位置のずれが生じている加工ロールについて位相調整量の入力操作を行い、ステップSA12において加工ロールの回転位相調整を実行させる。そして、ステップSA16において、回転位相調整が行われた直後の送りずれ量が基準値に登録される。このステップSA16において登録された基準値は、回転位相調整が行われた直後の送りずれ量を反映した値であって、段ボールシートSHに加工位置のずれが生じていない状態での基準値となる。
ステップSA11において位相調整量の入力操作が行われないと判断されたとき、基準値更新キーがオン操作されたか否かが判断される(SA17)。具体的には、下位管理装置110は、図9に示す表示画面DT2、または図10に示す表示画面DT3において、基準値更新キーKUDを接触操作したか否かを判断する。基準値更新キーがオン操作されたとき(SA17:YES)、処理はステップSA18に移行する。基準値更新キーがオン操作されないとき(SA17:NO)、処理はステップSA19に移行する。
基準値更新キーがオン操作されたとき、最新の送りずれ量が基準値に登録される(SA18)。具体的には、基準値更新キーKUDが接触操作されたことを判断したときに、下位管理装置110は、最新の送りずれ量、すなわち図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置にそれぞれ対応する絶対値の回数「1」の値を、第2送りずれ記憶領域132の検出位置「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置にそれぞれ対応する「基準値」に割り当てられた記憶領域にそれぞれ一時記憶する。
通常、作業者は、表示画面DT2に表示された絶対値の変化、または、表示画面DT3に表示された相対値の変化を見ることにより、段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じているか否かを監視する。たとえば、表示画面DT3に表示された比較的最新の相対値が、数値「0」から大きく離れた数値であるときに、作業者は、実際に加工された段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じているか否かを検査する。検査の結果、段ボールシートSHの加工位置のずれが小さい場合には、作業者は、基準値が最新の送りずれ量を反映していない値であると考えて、基準値更新キーKUDを接触操作する。この基準値更新キーKUDの接触操作により、ステップSA18において、最新の送りずれ量が基準値に登録される。このステップSA18において登録された基準値は、最新の送りずれ量を反映した値であって、段ボールシートSHの加工位置のずれが小さい状態での基準値となる。段ボールシートSHの加工位置のずれが小さいにも拘わらず、表示画面DT3に表示された比較的最新の相対値が、数値「0」から大きく離れた数値となる場合の一例として、シートセンサSD1〜SD5のいずれかのシートセンサの検出状況が粉塵の付着などにより変化した場合などが考えられる。
ステップSA17において基準値更新キーがオン操作されないと判断されたとき、或いは、ステップSA18またはステップSA16の処理が実行された後に、生産予定のシート枚数の段ボールシートSHが給送されたか否かが判断される(SA19)。具体的には、下位管理装置110は、実行中のオーダに従って定められた生産予定のシート枚数の段ボールシートSHが給送ユニット20から給送されたか否かを判断する。生産予定のシート枚数の段ボールシートSHが給送されたときに(SA19:YES)、処理はステップSA20に移行する。生産予定のシート枚数の段ボールシートSHが給送されないときに(SA19:NO)、処理はステップSA2に戻る。
生産予定のシート枚数の段ボールシートSHが給送されたときに、給紙停止が指令される(SA20)。具体的には、下位管理装置110は、給紙装置2の制御装置に給紙停止指令を送る。給紙装置2の制御装置は、給紙停止指令に従って給紙ユニット20の保持機構のエアシリンダの作動を制御し、グレイト28を上昇状態に保持する。このグレイト28を上昇状態に保持することにより、給紙ユニット20からの段ボールシートSHの給紙が停止される。
主モータ駆動停止が指令される(SA21)。具体的には、下位管理装置110は、実行中のオーダの最後の段ボールシートSHが段ボールシート製函機1から搬出されたことを図示しないセンサからの検出信号により判断し、主モータ駆動停止指令を駆動制御装置160に送る。駆動制御装置160は、主モータ駆動停止指令に従って、主駆動モータMTの回転を停止させる。ステップSA21の実行後に、本生産動作が終了する。
ステップSA15において1つの送りずれ量でも検品用の警報閾値より小さくないと判断されたとき、警報音発生が指令される(SA22)。具体的には、下位管理装置110は、警報音発生指令をブザー制御装置167に送り、警報ブザー170に警報音を発生させる。作業者は、警報音を聞くことにより、警報音の発生後に段ボールシート製函機1から搬出された段ボールシートSHについて、その加工品質の検査を迅速に行うことができる。
送りずれ量が検品用の給紙停止閾値より小さいか否かが判断される(SA23)。具体的には、下位管理装置110は、図7に示す第2送りずれ記憶領域132の各検出位置に対応する記憶領域に記憶された絶対値である送りずれ量が、図5に示すプログラムメモリ120の閾値記憶領域121の各検出位置に対応する「検品」の「給紙停止」に割り当てられた記憶領域に記憶された給紙停止閾値より小さいか否かを判断する。6つの検出位置について全ての送りずれ量が検品用の給紙停止閾値より小さいとき(SA23:YES)、処理はステップSA13に戻る。6つの検出位置についての6つの送りずれ量のうちで1つの送りずれ量でも検品用の給紙停止閾値より小さくないとき(SA23:NO)、処理はステップSA24に移行する。
1つの送りずれ量でも検品用の給紙停止閾値より小さくないとき、給紙停止が指令される(SA24)。具体的には、下位管理装置110は、給紙装置2の制御装置に給紙停止指令を送る。給紙装置2の制御装置は、給紙停止指令に従って給紙ユニット20の保持機構のエアシリンダの作動を制御し、グレイト28を上昇状態に保持する。このグレイト28を上昇状態に保持することにより、給紙ユニット20からの段ボールシートSHの給紙が停止される。作業者は、給紙停止により、極めて大きな送りずれが発生したことを知ることができる。また、作業者は、図10に示す表示画面DT3における給紙停止表示状態を見ることにより、どの検査位置における何番目の回数の段ボールシートSHに極めて大きな送りずれが発生したのかを容易に知ることができる。ステップSA24の処理が実行された後に、処理はステップS5に戻る。
〈1枚給紙における基準値の登録〉
1枚給紙ボタン142がオン操作される度に、「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置について6つの送りずれ量の全てが検品用の警報閾値より小さいときに、ステップS10において送りずれ量が基準値に登録される。作業者は、1枚給紙された段ボールシートSHの加工品質を検査し、製品としての条件を満たさないと考えた場合、図8に示す表示画面DT1において、印刷シリンダなどの加工ロールの回転位相調整量を設定することにより、加工ロールの回転位相を調整する。たとえば、作業者は、印刷ユニット4Aによる印刷位置がずれていることを確認した場合には、印刷シリンダ40Aの回転位相調整量を設定することにより、印刷シリンダ40Aの回転位相を調整する。
作業者が、1枚給紙された段ボールシートSHの加工品質を検査している段階で、段ボールシートSHの印刷位置、ダイカッタ装置7による打ち抜き位置などの多くの加工位置が給紙方向DFにおいて上流側にずれた状態であることを確認した場合、段ボールシートSHの送りずれは、送り進みであると考えられる。送り進みが生じた場合、第1フィードロール21A、21Bの隙間、および、第2フィードロール22A、22Bの隙間が広がるように調整される。また、必要な場合には、給紙ユニット20のサクション機構27の吸引力が調整される。作業者が、スロッタ装置6による溝位置、およびタイカッタ装置7による打ち抜き位置が給紙方向DFにおいて上流側にずれた状態であることを確認した場合、段ボールシート製函機1の下流側の加工装置における段ボールシートSHの送りずれは、送り進みであると考えられる。下流側の加工装置において送り進みが生じた場合、フィードロール35A、35B、フィードロール36A、36Bなどのロール対の隙間が広がるように調整される。
回転位相調整、および隙間調整などの調整作業が終了した後に、作業者が、1枚給紙ボタン142をオン操作すれば、各種の調整が行われた状態で1枚給紙が実行される。作業者が、1枚給紙された段ボールシートSHの加工品質を検査し、製品としての条件を満たすことを確認したときに、準備動作は完了する。準備動作が完了した時点で、図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132は、最後に1枚給紙が実行された段ボールシートSHについて、各検出位置の送りずれ量を基準値として記憶する。
〈連続給紙における基準値の登録〉
連続給紙が実行されている状態において、位相調整量の入力操作が行われる度に、「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置について6つの送りずれ量の全てが検品用の警報閾値より小さいときに、ステップSA16において送りずれ量が基準値に登録される。連続給紙されている間に、各検出位置についての送りずれ量が、準備動作において登録された基準値から変化することがある。このため、警報音の発生、および警報表示が行われない場合でも、作業者は、連続給紙された任意の段ボールシートSHの加工品質を検査し、必要に応じて、加工ロールの回転位相調整を行うことがある。加工ロールの回転位相調整が行われる度に、ステップSA16において、送りずれ量は、図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132にすでに記憶されている基準値に上書きされて、新たな基準値として第2送りずれ記憶領域132に記憶される。
連続給紙が実行されている状態において、基準値更新キーKUDが接触操作される度に、ステップSA18において最新の送りずれ量が基準値に登録される。連続給紙されている間、作業者は、図9に示す表示画面DT2、および図10に示す表示画面DT3の表示内容を必要に応じて確認することがある。たとえば、警報音の発生、および警報表示が行われないが、表示画面DT3において、相対値が数値「0」から離れた数値になって継続している場合、作業者は、実際に加工された段ボールシートSHの加工位置に大きなずれが生じているか否かを検査する。検査の結果、段ボールシートSHの加工位置のずれが小さい場合には、作業者は、基準値が最新の送りずれ量を反映していない値であると考えて、基準値更新キーKUDを接触操作する。この基準値更新キーKUDの接触操作により、最新の送りずれ量、すなわち表示画面DT2に表示された各検出位置についての回数「1」の絶対値が、図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132にすでに記憶されている基準値に上書きされて、新たな基準値として第2送りずれ記憶領域132に記憶される。
ステップSA16、およびステップSA18の実行により、連続給紙されている段ボールシートSHの最新の給紙状況、およびシートセンサの最新の検出状況が反映された送りずれ量が、基準値として記憶される。ステップSA4において、相対値は、最新の給紙状況などが反映された基準値を使用して算出される。ステップSA5、およびステップSA7において、算出された相対値が連続給紙用の警報閾値、および連続給紙用の給紙停止閾値と比較されて判断される。この結果、絶対値である送りずれ量が一定の閾値と比較される場合に比べ、相対値が各種の閾値と比較されることにより、製品としての条件を満たす段ボールシートSHに対して警報する回数を低減することができる。
《実施形態の効果》
本実施形態では、段ボールシートSHの送りずれ量の基準となる値である基準値は、1枚給紙が実行される準備動作においてステップS10の実行により登録され、連続給紙が実行される本生産動作において、ステップSA16またはステップSA18の実行により登録される。また、準備動作におけるステップS9または本生産動作におけるステップSA15において、送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいと判断されたときに、すなわち、実際に給紙された段ボールシートSHが製品として許容されるときに、その段ボールシートSHの送りずれ量が基準量に登録される。この結果、製品として許容される段ボールシートSHの最新の給紙状況などが反映された送りずれ量を基準値として登録することができる。
通常、作業者は、段ボールシートSHの加工品質、たとえば、印刷位置および溝の深さなどの加工状態を検査して、製品としての条件を満たすか否かを確認する。製品としての条件を満たさないときには、印刷シリンダなどの加工ロールの回転位相調整、および、フィードロール対などのロール対の隙間調整などの調整作業が行われる。このような調整が行われた状態で、基準値が登録される。基準値を使用して段ボールシートSHの加工品質を判断するために、本実施形態では、本生産動作におけるステップSA5およびステップSA7の実行により、相対値(送りずれ量−基準値)が連続給紙用の警報閾値以上か否か、および、その相対値が連続給紙用の給紙停止閾値以上か否かが、判断される。この結果、絶対値である送りずれ量を所定の閾値と比較する構成に比べて、相対値を連続給紙用の各種の閾値と比較することにより、所定の加工品質を満たす製品であるのか否かを確実に判定することができ、作業者によるシート検査作業の回数を低減させることができる。
本実施形態では、図9および図10に示すように、「入口遅れ検出」などの各検出位置に対応する送りずれの絶対値および相対値が、回数「1」から回数「20」までの最新の20枚の段ボールシートSHについて一覧表示される。この結果、作業者は、一覧表示内容を見ることにより、各検出位置における絶対値および相対値の経時的変化を正確に認識することができる。たとえば、特定の検出位置における絶対値が、その検出位置に対応する基準値より大幅に大きな値となって継続している場合には、現在の給紙状態が、基準値が登録された時点での給紙状態から大きく変化しているおそれがある。この場合には、作業者は、特定の検出位置において、ロール対の隙間調整、および、段ボールシートSHを吸引するサクション機構の吸引力の調整などの調整作業を行う必要があることを認識することができる。また、特定の検出位置における相対値が、数値「0」から離れた数値となって継続している場合には、現在の加工品質が、基準値が登録された時点での加工品質から変化しているおそれがある。この場合には、作業者は、特定の検出位置において、加工ロールの回転位相調整、および、ロール対の隙間調整などの調整作業を行う必要があることを認識することができる。
本実施形態では、図9に示す表示画面DT2、および図10に示す表示画面DT3において、送りずれの絶対値、および送りずれの相対値が一覧表示されるとともに、基準値更新キーKUDが表示される。この結果、作業者は、送りずれの絶対値、および送りずれの相対値の経時的変化を見ながら、基準値の更新が必要であると考えたときに、各表示画面に表示された基準値更新キーKUDを操作することにより、基準値を簡便に更新することができる。
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
段ボールシート製函機1、および給紙装置2は、本発明の段ボールシート製函機、および給送装置の一例である。印刷ユニット4A〜4C、スロッタユニット6A、6B、およびダイカッタ7は、本発明の加工装置の一例であり、印刷シリンダ40A〜40C、上部スロッタ60A、60B、およびダイシリンダ70は、本発明の加工回転体の一例である。下位管理装置110、および、ステップS8、SA3、SA14の処理の組み合わせは、本発明の算出部の一例である。入力キーKN、前進キーKF、後退キーKB、下位管理装置110、および、ステップS12、SA11の処理の組み合わせは、本発明の設定部の一例であり、入力キーKN、前進キーKF、および後退キーKBは、本発明の入力操作部の一例である。差動機構44A〜44C、63A、63B、73、差動モータ45A〜45C、64A、64B、74、下位管理装置110、ステップS13、SA12の処理、および制御装置161〜166の組み合わせが、本発明の位置調整部の一例である。下位管理装置110、およびステップS10、SA16、SA18の処理の組み合わせが、本発明の基準登録部の一例である。下位管理装置110、およびステップSA5、SA7の処理の組み合わせが、本発明の判定部の一例である。ブザー170、タッチパネル180、ブザー制御装置167、パネル制御装置168、下位管理装置110、およびステップSA6、SA8、SA9の処理の組み合わせが、本発明の警報発生部の一例である。1枚給紙ボタン142、および給紙開始ボタン143の組み合わせが、本発明の選択操作部の一例である。基準値更新キーKUDが、本発明の更新操作部の一例である。タッチパネル180、およびパネル制御装置168が、本発明の表示部、および表示制御部の一例である。下位管理装置110、およびステップSA4の処理の組み合わせが、本発明の差分算出部の一例である。シートセンサSD1〜SD5が、本発明の複数のシート検出部の一例である。給送ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置である搬送原点位置が、本発明の上流側に定められた原点位置の一例である。図5に示すプログラムメモリ120の閾値記憶領域121に記憶された連続給紙用の警報閾値、および連続給紙用の給紙停止閾値により定められる許容範囲、たとえば、「給紙入口」の警報閾値「3.0」により定められる「−3.0」から「3.0」までの許容範囲が、本発明の予め定められた許容範囲の一例である。図7に示す作業メモリ130の第2送りずれ記憶領域132に記憶された絶対値、基準値、および相対値が、本発明の送りずれ量、基準量、および送り差分の一例である。ステップS4において1枚給紙ボタン142が接触操作されたと判断されるとともに、ステップS9において送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいと判断された状態が、本発明の「準備動作が選択された状態での登録モード」の一例である。ステップSA11において位相調整量の入力操作が行われたと判断されるとともに、ステップSA15において送りずれ量が検品用の警報閾値より小さいと判断された状態が、本発明の「加工回転体の回転位置を調整した状態での登録モード」の一例である。ステップSA17において基準値更新キーKUDが接触操作されたと判断された状態が、本発明の「更新操作部が操作された状態での登録モード」の一例である。
[変形例]
本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることができる。
(1)本実施形態では、本生産動作が実行される前に、1枚給紙が最後に実行された段ボールシートSHについての送りずれ量が、ステップS10において、基準値に登録される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、図6に示す作業メモリ130の第1送りずれ記憶領域131が、所定回数の1枚給紙の実行により給送された所定枚の段ボールシートSHについての所定数の送りずれ量を一時記憶する。各検出位置について、所定数の送りずれ量の平均値、および、所定数の送りずれ量の中央値など、所定数の送りずれ量に基いて定められた値が、基準値に登録される構成であってもよい。また、第1送りずれ記憶領域131が所定数の送りずれ量を一時記憶する構成において、所定数の送りずれ量が1つの表示画面に一覧表示される構成であってもよい。この変形例において、作業者は、一覧表示された所定数の送りずれ量のうちから、適切な送りずれ量を選択して基準値として登録する構成にすることができる。
(2)本実施形態では、連続給紙が実行されている状態において、ステップSA11において位相調整量の入力操作が行われたと判断されたときに、ステップSA16の実行により基準値が登録される。また、ステップSA17において基準値更新キーKUDが接触操作されたと判断されたときに、ステップSA18の実行により基準値が登録される。しかし、基準値を登録する構成は本実施形態の構成に限定されない。たとえば、連続給紙が開始されてからN番目に給紙された1枚の段ボールシートSHについての送りずれ量を基準値に登録する構成であってもよい。また、連続給紙が開始されてから給紙された所定枚数の段ボールシートSHについての所定数の送りずれ量に基いて、基準値が定められて登録される構成であってもよい。たとえば、所定数の送りずれ量の平均値が基準値に登録される構成であってもよい。
(3)本実施形態では、ステップS10、SA16、SA18のいずれかの処理により、送りずれ量が基準値に登録される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、図8に示す表示画面DT1において、印刷シリンダなどの加工ロールの回転位相調整量が入力キーKNなどのキーの接触操作により設定された場合には、その設定された回転位相調整量と、ステップS8、SA3、SA14のいずれかの処理により算出された送りずれ量とに基いて、基準値が定められて登録される構成であってもよい。
(4)本実施形態では、ステップSA5において相対値が連続給紙用の警報閾値と比較されて判断され、ステップSA7において相対値が連続給紙用の給紙停止閾値と比較されて判断される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、絶対値である送りずれ量が、連続給紙用の警報閾値から基準値を差し引いた値と比較されて判断され、また、連続給紙用の給紙停止閾値から基準値を差し引いた値と比較されて判断される構成であってもよい。
(5)本実施形態では、ステップSA8の実行により警報表示が指令され、ステップSA9の実行により給紙停止表示が指令される。図10に示す表示画面DT3において、警報表示指令に従って、相対値の表示状態が警報表示状態に変化し、給紙停止表示指令に従って、相対値の表示状態が給紙停止表示状態に変化する。警報表示状態、給紙停止表示状態、および、その他の相対値の表示状態が、区別できる状態であれば、これらの表示状態を種々の態様で実現することができる。たとえば、相対値の表示色、相対値の点滅、相対値の表示サイズなどの表示状態を視覚的に認識可能な状態で異ならせることができる。
(6)本実施形態では、本生産動作が実行される前に、準備動作である1枚給紙が実行される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、準備動作を実行せず、本生産動作が最初から実行される構成であってもよい。この変形例において、本生産動作が開始された初期段階において給紙される段ボールシートSHについての送りずれ量に基いて、基準値が登録される構成となる。
(7)本実施形態では、ステップS8、SA3、SA14のいずれかの処理により、送りずれ量が算出される。シートセンサSD1〜SD5の各シートセンサの配置位置は、給紙ユニット20のフロントゲート24の左側の面の配置位置を搬送原点位置として、その搬送原点位置からの距離L1〜L5だけ離れた位置に定められる。送りずれ量は、距離L1〜L5に相当する理想的なパルス数を使用して算出される。しかし、搬送原点位置は、フロントゲート24の左側の面の配置位置に限定されない。たとえば、給紙ユニット20のバックガイド25の左側の面の配置位置を搬送原点位置として定めることもできる。
(8)本実施形態では、「給紙入口」から「スロッタ」までの6つの検出位置について送りずれ量が算出される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、段ボールシートSHの加工品質を確認するために最も重要な1つの検出位置に限って、その1つの検出位置について送りずれ量を算出する構成であってもよい。
1 段ボールシート製函機
2 給紙装置
4A〜4C 印刷ユニット
6A、6B スロッタユニット
7 ダイカッタ
40A〜40C 印刷シリンダ
44A〜44C、63A、63B、73 差動機構
45A〜45C、64A、64B、74 差動モータ
60A、60B 上部スロッタ
70 ダイシリンダ
110 下位管理装置
142 1枚給紙ボタン
143 給紙開始ボタン
168 パネル制御装置
170 ブザー
180 タッチパネル
KN 入力キー
KF 前進キー
KB 後退キー
KUD 基準値更新キー
KD1 相対値選択キー
KD2 絶対値選択キー
SD1〜SD5 シートセンサ
SH 段ボールシート
DF 給送方向

Claims (12)

  1. 給送装置から給送される段ボールシートに所定の加工を施すために回転可能な加工回転体を含む少なくとも1つの加工装置を備える段ボールシート製函機において、
    所定の搬送方向において加工装置の配置位置より上流側に定められた原点位置から、加工装置の配置位置まで搬送される段ボールシートの送りずれ量を算出する算出部と、
    加工装置の加工回転体の回転位置を調整するための調整量を設定する設定部と、
    設定部により設定された調整量に従って加工回転体の回転位置を調整する位置調整部と、
    予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された送りずれ量、または、設定部により設定された調整量に基いて基準値を登録する基準登録部と、
    算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分が、予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定する判定部と、
    送り差分が許容範囲を超えると判定部が判定したときに、警報を発生する警報発生部と、を備える段ボールシート製函機。
  2. 給送装置から少なくとも1枚の段ボールシートを給送させる準備動作と、オーダに従って給送装置から複数枚の段ボールシートを順次給送させる本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作可能な選択操作部を備え、
    基準登録部は、選択操作部により準備動作が選択された状態を登録モードとして、算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する請求項1に記載の段ボールシート製函機。
  3. 設定部は、調整量を入力設定するために操作可能な入力操作部を含み、
    位置調整部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って加工装置の加工回転体の回転位置を調整し、
    基準登録部は、入力操作部により入力設定された調整量に従って位置調整部が加工装置の加工回転体の回転位置を調整した状態を登録モードとして、加工回転体の回転位置が調整されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する請求項1または請求項2に記載の段ボールシート製函機。
  4. 基準登録部により登録された基準値を更新するために操作可能な更新操作部を備え、
    基準登録部は、更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  5. 給送装置から少なくとも1枚の段ボールシートを給送させる準備動作と、オーダに従って給送装置から複数枚の段ボールシートを順次給送させる本生産動作とのいずれかの動作を選択するために操作可能な選択操作部を備え、
    基準登録部は、選択操作部により選択された本生産動作が実行されている間に更新操作部が操作された状態を登録モードとして、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された送りずれ量に基いて基準値を登録する請求項4に記載の段ボールシート製函機。
  6. 基準登録部は、更新操作部が操作されたときに算出部により算出された最新の送りずれ量を基準値として登録する請求項4または請求項5に記載の段ボールシート製函機。
  7. 給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準登録部により登録された基準値を表示部に表示させる表示制御部を備える請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  8. 算出部により算出された送りずれ量と基準登録部により登録された基準値との差である送り差分を算出する差分算出部と、
    給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された送りずれ量、または、差分算出部により算出された送り差分を表示部に一覧表示させる表示制御部と、を備える請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  9. 所定の搬送方向に搬送される段ボールシートを検出するために所定の搬送方向に間隔をあけて配置された複数のシート検知部であって、加工装置の配置位置に配置されたシート検出部を含む複数のシート検出部を備え、
    算出部は、複数のシート検出部の各々が段ボールシートを検出したときに、各シート検出部の配置位置における送りずれ量を算出し、
    基準登録部は、予め定められた登録モードにおいて、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量に基いて、各シート検出部の配置位置に対応する基準値を登録する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の段ボールシート製函機。
  10. 給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量を表示部に一覧表示させるとともに、基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値を表示部に表示させる表示制御部を備える請求項9に記載の段ボールシート製函機。
  11. 複数のシート検出部の各々が段ボールシートを検出したときに、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値との差である送り差分を算出する差分算出部を備え、
    表示制御部は、給送装置から順次給送される各段ボールシートに対応して、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と、差分算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送り差分とのいずれかを選択的に表示部に一覧表示させる請求項10に記載の段ボールシート製函機。
  12. 判定部は、算出部により算出された各シート検出部の配置位置における送りずれ量と基準登録部により登録された各シート検出部の配置位置に対応する基準値との差である送り差分が、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲内にあるのか否かを判定し、
    表示制御部は、各シート検出部の配置位置に対応して予め定められた許容範囲を表示部に表示させる請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の段ボールシート製函機。

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