JP4938741B2 - 段ボールシート製造装置 - Google Patents
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Description
本発明の段ボールシート製造装置をコルゲートマシンに適用した一実施形態について、添付図面を参照して以下に説明する。一般に、コルゲートマシンは、連続する両面段ボールを生産する生産エンドと、両面段ボールを加工する加工エンドとを備えている。生産エンドは、ミルロールスタンド、シングルフェーサおよびダブルフェーサなどの多数の生産装置のラインから構成され、加工エンドは、ロータリーシャ、スリッタスコアラ、カットオフ装置およびスタッカ装置などの多数の加工装置のラインから構成されている。コルゲートマシンの構成は、特開2007−152691号公報などにより公知であるので、その詳細な説明は省略する。本実施形態のコルゲートマシン1については、段ボールの搬送方向FDにおいて、ダブルフェーサ10より下流側に配置された加工エンドのみを図1に示して説明する。本明細書および図面において、上下方向および左右方向は図1に矢印で示す方向を示し、搬送方向FDは、図1において、右側から左側に搬送される方向を表す。
図1は、本実施形態のコルゲートマシン1における多数の加工装置の全体的構成を示す正面図である。図1において、コルゲートマシン1の加工エンドは、ダブルフェーサ10の出口から下流側に延びる搬送路に沿って、ロータリーシャ20、スリッタスコアラ30、カットオフ装置40、およびスタッカ装置50を備えている。ダブルフェーサ10は、シングルフェーサにより生産された片面段ボールに表ライナを貼り合わせて両面段ボールを形成するものである。ダブルフェーサ10は、上部ベルト11および下部ベルト12を備え、両ベルトにより両面段ボールを上下から挟持して搬送するものである。上部ベルト11および下部ベルト12は、駆動モータ13に連結された上部プーリ14および下部プーリ15によりそれぞれ駆動される。本実施形態の両ベルト11、12、両プーリ14、15および駆動モータ13は、本発明の第2の駆動部の一例であり、搬送部の一部に相当するものである。
ロータリーシャ20は、ダブルフェーサ10の下流側に配置されており、オーダ変更時に、両面段ボールを搬送方向FDと直交する幅方向に全幅切断するものである。ロータリーシャ20は、上下に対向配置されたナイフシリンダ21とアンビルシリンダ22と備えている。ナイフシリンダ21の周面には、幅方向に延びるナイフが設けられている。アンビルシリンダ22は、ナイフシリンダ21のナイフと係合する受部を有している。両シリンダ21、22が回転すると、ナイフと受部とが係合して両面段ボールが幅方向に切断される。本実施形態のロータリーシャ20は、本発明の第1の切断部の一例である。
ロータリーシャ20からカットオフ装置40までの間において、連続する両面段ボールを搬送するためにサクションコンベア群60が配置されている。サクションコンベア群60は、第1ないし第3のサクションコンベア61、62、63からなる。第1のサクションコンベア61は、ロータリーシャ20とスリッタスコアラ30の第1のユニット30Aとの間に配置され、第2のサクションコンベア62は、スリッタスコアラ30の第1および第2のユニット30A、30Bの間に配置され、第3のサクションコンベア63は、第2のユニット30Bとカットオフ装置40の供給側コンベア43との間に配置されている。第1のサクションコンベア61は、コンベアユニット61Aと、ブロアユニット61Bとを有している。コンベアユニット61Aは、連続する両面段ボールを搬送方向FDに搬送する構成であり、ブロアユニット61Bは、コンベアユニット61Aにより搬送される両面段ボールを下方に吸引して両面段ボールをコンベアユニット61Aの搬送表面に吸着させる作用を有する。この吸着作用により、両面段ボールの湾曲や蛇行を抑制することができる。第2および第3のサクションコンベア62、63も、第1のサクションコンベア61と同様に構成され、コンベアユニット62A、63Aと、ブロアユニット62B、63Bとを有している。コンベアユニット61A、62A、63Aは、駆動モータ64にそれぞれ連結され、駆動モータ64の回転により、同期した搬送速度で両面段ボールを搬送するように構成されている。本実施形態のサクションコンベア群60および駆動モータ64は、本発明の第1の駆動部の一例であり、搬送部の一部に相当する。
両面段ボールが搬送方向FDに搬送された長さを測定するために第1ないし第3の測定器70、71、72が、両面段ボールの搬送路に配置されている。第1および第3の測定器70、72は、ロータリーシャ20の上流側であって、両面段ボールが供給されるロータリーシャ20の供給口に近接して配置されている。第2の測定器71は、カットオフ装置40の上流側であって、両面段ボールが供給されるカットオフ装置40の供給口に近接して配置されている。第1の測定器70は、接触型の測定器であり、両面段ボールの表面に接触可能な測定ロールと、その測定ロールの回転速度に比例した周波数の速度信号を発生する信号発生部とを有している。信号発生部からの速度信号が制御装置により積分されることにより、両面段ボールの搬送長さが測定される。本実施形態の第1ないし第3の測定器70〜72は、本発明の測定部の一例であり、第1および第2の測定器70、71は、本発明の第1および第2の測定器の一例である。
図2は、コルゲートマシン1の加工エンドに配置された各装置および検出器などの配置関係を説明するための説明図である。位置P1は、ロータリーシャ20のナイフシリンダ21およびアンビルシリンダ22が両面段ボールを切断する切断位置を示している。位置2は、スリッタスコアラ30の第1のユニット30Bに両面段ボールが供給される供給口の位置を示している。位置P3は、スリッタスコアラ30の第2のユニット30Bから両面段ボールが送出される送出口の位置を示している。位置P4は、検出器73の配置位置を示している。位置P5は、第2の測定器71の配置位置を示している。位置P6は、カットオフ装置40の上ナイフシリンダ41および下ナイフシリンダ42が両面段ボールを切断する切断位置を示している。これらの位置P1〜P6は、加工エンドの構成から予め決められており、位置P1と位置P2との間の距離L1、位置P1と位置P3との間の距離L2、位置P1と位置P5との間の距離L3、位置P1と位置P6との間の距離L4、および位置P4と位置P6との間の距離L5も予め決められている。
本実施形態のコルゲートマシン1の電気的構成について、添付図面を参照して以下に説明する。図3は、コルゲートマシン1の電気的構成を示すブロック図である。図3において、管理装置100は、両面段ボールシートを生産するために、生産エンドおよび加工エンドの各装置の動作全般を監視して、連続する複数のオーダについて両面段ボールシートの生産数量を管理する装置である。生産エンドの各装置の制御動作は、すでに公知であり、本発明と関係しないことから、生産エンドの各装置を制御する制御装置の構成について、その説明を省略し、図3には示されていない。
プログラムメモリ110は、管理装置100がコルゲートマシン1を制御するために図5および図6に示す主制御ルーチンプログラムおよび所定の設定値などを固定記憶するメモリである。たとえば、所定の設定値は、コルゲートマシン1の構成などから定まる固有の設定値であり、加工エンドの各装置などの配置関係に関する図2に示す位置P1〜P6および距離L1〜L5である。作業メモリ120は、管理装置100が主制御ルーチンプログラムを実行する際に処理した演算処理結果を一時記憶するメモリである。データメモリ130は、連続する複数のオーダの生産管理計画を書き換え可能に固定記憶するメモリであり、ハードディスクから構成されている。管理装置100は、プログラムメモリ110および作業メモリ120などの記憶手段と共にコンピュータを構成している。本実施形態における管理装置100および記憶手段からなるコンピュータは、本発明の制御部の一部に相当する。
図4は、補正データがデータメモリ130に記憶されている記憶状態を説明するための説明図である。図4において、補正データDA11〜DC8Nの各々は、ダブルフェーサ10の搬送速度V1〜V8と、フルートの種類AF〜CFと、両面段ボールを構成するライナおよび中芯の紙質とにより、予め決定される。ダブルフェーサ10の搬送速度は、各オーダに応じて設定され、本実施形態では、8段階の搬送速度V1〜V8のいずれかに設定可能である。フルートの種類AF〜CFは、一般的に使用されるAフルート、BフルートおよびCフルートの3種類のフルートを表している。両面段ボールは、表ライナ、中芯および裏ライナから構成されることから、両面段ボールの紙質は、表ライナ、中芯および裏ライナの組み合わせにより定められる。一般に、段ボールの紙質は、段ボールの原紙(品種)と、段ボールの強度(品質)とにより決定される。表ライナおよび裏ライナの原紙として、クラフトパルプを主原料とするクラフトライナと、表層がクラフトライナで、中層および裏層が古紙を原料とするジュートライナとの2種類があり、クラフトライナはアルファベット文字「K」で表わされ、ジュートライナはアルファベット文字「C」で表わされる。中芯の原紙として、セミケミカルパルプを主原料とするパルプ芯と、セミケミカルパルプおよび古紙を混合して製造された特芯との2種類があり、パルプ芯に薬品を使用して強度を上げた強化芯はアルファベット文字「P」で表わされ、特芯はアルファベット文字「S」で表わされる。段ボールの強度は、1平方メートル当たりの重さ(坪量)で表わされ、たとえば、ライナについて「K280」は、クラフトパルプで1平方メートル当たり280グラムであることを表している。本実施形態では、両面段ボールを例にして説明したが、段ボールの種類として、片面段ボール、複両面段ボールおよび複々両面段ボールを使用した場合でも、各ライナおよび中芯の紙質により、補正データを予め決定することができる。
ダブルフェーサ10、ロータリーシャ20、スリッタスコアラ30、カットオフ装置40、スタッカ装置50、およびサクションコンベア群60を駆動または停止すると共に、その駆動速度を個別に制御するために、ダブルフェーサ制御装置140、ロータリーシャ制御装置141、スリッタスコアラ制御装置142、カットオフ制御装置143、スタッカ制御装置144、およびコンベア制御装置145が備えられている。これらの制御装置140〜145は、管理装置100からの指令に従って制御動作を行うと共に、現在の制御状態を管理装置100に通知するために管理装置100にそれぞれ接続されている。ダブルフェーサ駆動装置150、ロータリーシャ駆動装置151、スリッタスコアラ駆動装置152、カットオフ駆動装置153、スタッカ駆動装置154、およびコンベア駆動装置155は、制御装置140〜145からの制御命令に従って、ダブルフェーサ10、ロータリーシャ20、スリッタスコアラ30、カットオフ装置40、スタッカ装置50、およびサクションコンベア群60をそれぞれ駆動するもので、駆動モータおよび位置決めサーボモータを備えている。ダブルフェーサ駆動装置150は、上部プーリ14および下部プーリ15を駆動する駆動モータ13を有している。コンベア駆動装置155は、コンベアユニット61A、62A、63Aを駆動する駆動モータ64を有している。本実施形態のダブルフェーサ駆動装置150は、本発明の第2の駆動部の一部に相当し、コンベア駆動装置155は、本発明の第1の駆動部の一部に相当する。
ダブルフェーサ10の搬送速度および加工エンド全体の搬送速度を指令するために、速度指令装置160が備えられている。速度指令装置160は、管理装置100と接続され、管理装置100から各オーダに応じた設定速度指令を受け取ると共に、加工エンドの各装置の加減速指令を管理装置100から受け取るように構成されている。速度指令装置160の主な機能は、両面段ボールがロータリーシャ20により切断された後に、先行する両面段ボールと後続の両面段ボールとの間に所定のギャップが形成されるようにダブルフェーサ10の搬送速度および加工エンド全体の搬送速度を指令することである。
本実施形態のコルゲートマシン1の動作および作用について、図5ないし図8を参照して以下に説明する。図5および図6は、コルゲートマシン1における管理装置100の主制御ルーチンの制御動作を示すフローチャートである。先ず、管理装置100を含めて、コルゲートマシン1の電源が投入されると、管理装置100は、プログラムメモリ110から主制御ルーチンプログラムを読み出し、主制御ルーチンの実行を開始する。なお、図5および図6に示す各ステップの動作は、管理装置100により実行される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で当業者であれば種々の変形を加えることができる。
10 ダブルフェーサ
13 駆動モータ
20 ロータリーシャ
30 スリッタスコアラ
40 カットオフ装置
60 サクションコンベア群
64 駆動モータ
70 第1の測定器
71 第2の測定器
72 第3の測定器
73 検出器
100 管理装置
130 データメモリ
140 ダブルフェーサ制御装置
141 ロータリーシャ制御装置
143 カットオフ制御装置
145 コンベア制御装置
160 速度指令装置
DA11〜DC8N 補正データ
GP ギャップ
Claims (13)
- 段ボール生産ラインから搬送方向に搬送された連続する段ボールに対して、各オーダに応じた加工を行うと共に所定のシート長さに切断して段ボールシートを製造する段ボールシート製造装置において、
オーダが変更されるときに前記搬送方向と直交する幅方向に段ボールを切断する第1の切断部と、
前記搬送方向において前記第1の切断部より下流側に配置され、各オーダに応じたスリットおよび罫線の加工を段ボールに施す加工部と、
前記搬送方向において前記加工部より下流側に配置され、各オーダに応じた所定のシート長さに段ボールを前記幅方向に切断する第2の切断部と、
連続する段ボールから前記第1の切断部により切断され前記搬送方向において先行する段ボールを搬送する第1の駆動部と、後続の段ボールを搬送する第2の駆動部とを有する搬送部と、
前記第1の切断部により切断される前の連続する段ボールが搬送された搬送長さを測定すると共に、前記第1の切断部により切断された後の前記先行する段ボールが搬送された搬送長さを測定する測定部と、
前記測定部により測定された搬送長さに基づいて、連続する段ボール上でのオーダ変更位置を決定して前記第1の切断部を作動させる第1の機能と、前記第1の切断部の作動後に、前記先行する段ボールと前記後続の段ボールとの間に所定のギャップが生じるように前記第1および第2の駆動部の搬送速度を制御する第2の機能と、前記測定部により測定された搬送長さに基づいて、各オーダに応じた所定のシート長さに前記先行する段ボールを切断するために前記第2の切断部を作動させる第3の機能とを有する制御部と、
前記先行する段ボールが前記第1の駆動部により搬送された実際の搬送長さと、前記先行する段ボールがその実際の搬送長さだけ搬送される間に前記測定部により測定された搬送長さとの誤差に関する補正データを予め記憶する記憶部と、
前記制御部の第1の機能を実行する際に、前記記憶部に記憶された補正データに従って、連続する段ボール上でのオーダ変更位置を変化させる位置補正部と、
を備えた段ボールシート製造装置。 - 前記記憶部は、段ボールの搬送速度と段ボールの紙質とフルートの種類との中の少なくとも1つの決定要因に応じて予め決められた補正データを複数記憶し、
前記位置補正部は、前記先行する段ボールを使用するオーダにおいて決められた前記少なくとも1つの決定要因に応じた補正データを、前記記憶部に記憶された複数の補正データの中から選択し、その選択された補正データに従って前記オーダ変更位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載の段ボールシート製造装置。 - 前記測定部は、搬送されている段ボールに接触して搬送長さを測定し、
前記位置補正部は、前記先行する段ボールの後端が前記第1の切断部の配置位置から前記第2の切断部の配置位置まで前記第1の駆動部により搬送された実際の搬送長さと、前記先行する段ボールがその実際の搬送長さだけ搬送される間に前記測定部により測定された搬送長さとの誤差を前記補正データに従って算出し、その算出された誤差だけ、前記オーダ変更位置を前記搬送方向において上流側に変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の段ボールシート製造装置。 - 前記制御部の第2の機能は、前記先行する段ボールの後端が前記加工部の配置位置に到達したときに、前記第2の駆動部の搬送速度に関係なく、前記ギャップが一定の間隔となるように前記第1の駆動部の搬送速度を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。
- 前記制御部の第2の機能は、前記第1の切断部により連続する段ボールが切断されてから前記先行する段ボールの後端が前記加工部の配置位置に到達するまでの間、前記第1および第2の駆動部の少なくとも一方の搬送速度を可変速度で制御し、前記先行する段ボールの後端が前記加工部の配置位置に到達してから前記先行する段ボールの後端が前記第2の切断部の配置位置に到達するまでの間、前記第1および第2の駆動部の両搬送速度を一定の速度で制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。
- 前記制御部の第2の機能は、前記第1の切断部により連続する段ボールが切断されてから前記先行する段ボールの後端が前記加工部の配置位置に到達するまでの間、前記第1の駆動部の搬送速度を所定の基準速度から加速し、前記先行する段ボールの後端が前記加工部の配置位置に到達してから前記先行する段ボールの後端が前記第2の切断部の配置位置に到達するまでの間、前記第1の駆動部の搬送速度を前記所定の基準速度より高い一定の高速度で制御し、前記先行する段ボールの後端が前記第2の切断部の配置位置を通過した後に、前記第1の駆動部の搬送速度を前記一定の高速度から前記所定の基準速度に減速し、
また、前記制御部の第2の機能は、前記第2の駆動部の搬送速度を前記所定の基準速度に保持することを特徴とする請求項5に記載の段ボールシート製造装置。 - 前記搬送部は、前記第1の切断部から前記加工部を介して前記第2の切断部まで搬送される段ボールを吸引して搬送することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。
- 前記測定部は、前記搬送方向において前記第1の切断部の上流側に配置され、連続する段ボールが搬送された搬送長さを測定するための第1の測定器と、前記搬送方向において前記加工部より下流側で前記第2の切断部より上流側に配置され、前記先行する段ボールが搬送された搬送長さを測定するための第2の測定器とを有し、
前記制御部の第1の機能は、前記第1の測定器により測定された測定結果基づいて、連続する段ボール上でのオーダ変更位置を決定して前記第1の切断部を作動させ、
前記制御部の第3の機能は、前記第2の測定器により測定された測定結果に基づいて、各オーダに応じた所定のシート長さに前記先行する段ボールを切断するために前記第2の切断部を作動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。 - 前記測定部は、
現在実行されているオーダに応じた生産計画枚数より所定の枚数少ない枚数分の段ボールシートの長さに相当する基準搬送長さだけ、連続する段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過した否かを判断する基準長判断部と、
前記基準搬送長さの段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過しないと前記基準長判断部により判断されている間、前記第1の測定器の測定結果を有効にし、前記基準搬送長さの段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過したと前記基準長判断部により判断されたとき、前記第1の測定器の測定結果を無効にして前記第2の測定器の測定結果を有効にする測定切替部とを備え、
前記制御部の第1の機能は、前記第1の測定器の測定結果が有効である間、その測定結果に基づいて、連続する段ボール上でのオーダ変更位置を決定して前記第1の切断部を作動させると共に、各オーダに応じた所定のシート長さに、連続する段ボールを切断するために前記第2の切断部を作動させ、
前記制御部の第3の機能は、前記第2の測定器の測定結果が有効である間、その測定結果に基づいて、各オーダに応じた所定のシート長さに前記先行する段ボールを切断するために前記第2の切断部を作動させることを特徴とする請求項8に記載の段ボールシート製造装置。 - 前記基準長判断部は、前記生産計画枚数より1枚だけ少ない枚数分の段ボールシートの長さに相当する基準搬送長さだけ、連続する段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過したか否かを判断することを特徴とする請求項9に記載の段ボールシート製造装置。
- 前記位置補正部は、
各オーダに応じた生産計画枚数より所定の枚数少ない枚数分の段ボールシートの長さだけ、連続する段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過した時点における前記第1の切断部の配置位置とオーダ変更すべき新たなオーダ変更位置との間の追加の長さを、前記補正データに従って設定する設定部を備え、
前記制御部の第1の機能は、
前記設定された追加の長さが前記測定部により測定されたか否かを判断する追加長判断部を備え、
前記測定部により前記追加の長さが測定されたと前記追加長判断部により判断されたとき、前記第1の切断部を作動させることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。 - 前記測定部は、
前記搬送方向において前記第1の切断部の上流側に配置され、連続する段ボールが搬送された搬送長さを測定するために、前記第1の測定器とは別個に設けられた第3の測定器を備え、
前記位置補正部は、
各オーダに応じた生産計画枚数より所定の枚数少ない枚数分の段ボールシートの長さだけ、連続する段ボールが前記第1の切断部の配置位置を通過した時点における前記第1の切断部の配置位置とオーダ変更すべき新たなオーダ変更位置との間の追加の長さを、前記補正データに従って設定する設定部を備え、
前記制御部の第1の機能は、
前記第3の測定器により測定された測定結果に基づいて、前記測定部により前記追加の長さが測定されたか否かを判断する追加長判断部を備え、
前記測定部により前記追加の長さが測定されたと前記追加長判断部により判断されたとき、前記第1の切断部を作動させることを特徴とする請求項9または10に記載の段ボールシート製造装置。 - 前記制御部の第3の機能は、
前記搬送方向において前記第2の切断部より上流側に配置され、段ボールの有無を検出する検出部と、
現在実行されているオーダに応じた生産計画枚数より1枚少ない枚数分の段ボールシートが前記第2の切断部により切断されたか否かを判断する切断判断部とを備え、
前記検出部により段ボールがあることが検出されている間、前記第2の切断部の切断作動を許容し、前記切断判断部により前記生産計画枚数より1枚少ない枚数分の段ボールシートが切断されたと判断された場合、前記検出部により段ボールがあることが検出されているときでも、前記第2の切断部の作動を禁止することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の段ボールシート製造装置。
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