JP2018107048A - コネクタ、及び接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付金具を半田付けにより基板に接合するときに、半田の含有するフラックスがコンタクトへと流れるのを低減すること。
【解決手段】コネクタ100は、複数のコンタクト1と、ハウジング2と、取付金具3とを備える。取付金具3は、ハウジング2の背面20から露出して、基板に接合される接合部30を有する。複数のコンタクト1の各々は、ハウジング2の背面20から露出する露出部10を有する。ハウジング2は、突出部26と、窪み部27とを有する。突出部26は、少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられて、背面20から突出する。窪み部27は、少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と突出部26との間に設けられて、突出部26の基板に対向する対向面260に対して窪んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般にコネクタ、及び接続装置に関し、より詳細には、電子部品同士を電気的に接続するためのコネクタ、及び接続装置に関する。
従来、電子部品同士を電気的に接続するためのコネクタが知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のコネクタを構成するソケットは、金属製のソケット側端子(コンタクト)と、金属製のソケット側保持金具(取付金具)と、樹脂製のソケットハウジング(ハウジング)とを備えている。ソケット側保持金具は、ソケットハウジングの強度を高めるために取り付けられている。ソケット側端子及びソケット側保持金具は、いずれも回路配線基板(基板)の導体配線パターンに半田によって固定されている。
国際公開第2015/063817号
ところで、上記従来例のようなコネクタでは、取付金具を半田付けにより基板に接合するときに、半田の含有するフラックスがコンタクトへと流れるのを低減することが望まれている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされており、取付金具を半田付けにより基板に接合するときに、半田の含有するフラックスがコンタクトへと流れるのを低減することのできるコネクタ、及び接続装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のコネクタは、複数のコンタクトと、ハウジングと、取付金具とを備える。前記ハウジングは、前記複数のコンタクトを保持する。前記取付金具は、前記ハウジングに取り付けられる。前記取付金具は、前記ハウジングの基板に対向する背面から露出して、基板に接合される接合部を有している。前記複数のコンタクトの各々は、前記ハウジングの前記背面から露出する露出部を有している。前記ハウジングは、突出部と、窪み部とを有している。前記突出部は、前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部のコンタクトの前記露出部と前記接合部との間に設けられて、前記背面から突出する。前記窪み部は、前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部のコンタクトの前記露出部と前記突出部との間に設けられて、前記突出部の前記基板に対向する対向面に対して窪んでいる。
本発明の第2の態様のコネクタでは、第1の態様において、前記突出部は、前記複数のコンタクトの全ての前記露出部と前記接合部との間に設けられている。前記窪み部は、前記複数のコンタクトの全ての前記露出部と前記突出部との間に設けられている。
本発明の第3の態様のコネクタでは、第1の態様において、前記突出部は、前記複数のコンタクトのうち一部のコンタクトの前記露出部と前記接合部との間に設けられている。前記窪み部は、前記複数のコンタクトのうち一部のコンタクトの前記露出部と前記突出部との間に設けられている。
本発明の第4の態様のコネクタでは、第1又は第2の態様において、前記ハウジングは、他コネクタが嵌合する嵌合部を更に有している。前記突出部は、前記背面において前記嵌合部と対応する位置に設けられている。
本発明の第5の態様のコネクタでは、第1〜第4のいずれかの態様において、前記接合部の前記背面から突出する寸法は、前記突出部の前記背面から突出する寸法以上である。
本発明の第6の態様のコネクタでは、第1〜第5のいずれかの態様において、前記突出部は、前記ハウジングと同一の材料で形成されている。
本発明の第7の態様のコネクタでは、第1〜第5のいずれかの態様において、前記突出部は、前記取付金具と同一の材料で形成されている。
本発明の第8の態様のコネクタでは、第1〜第7のいずれかの態様において、前記ハウジングは、溝部を更に有している。前記溝部は、前記接合部と前記突出部との間に設けられて、前記突出部の前記対向面に対して窪んでいる。
本発明の第9の態様のコネクタでは、第1〜第8のいずれかの態様において、前記突出部は、一対である。前記ハウジングは、凹部を更に有している。前記凹部は、前記一対の突出部の間に設けられて、前記突出部の前記対向面に対して窪んでいる。
本発明の第10の態様のコネクタには、第1〜第9のいずれかの態様において、前記突出部及び前記窪み部は、それぞれ複数である。前記複数の突出部及び前記複数の窪み部は、前記複数のコンタクトの配列方向に沿って交互に並んでいる。
本発明の第11の態様の接続装置は、第1〜第10のいずれかの態様のコネクタと、他コネクタとを備える。前記他コネクタは、前記複数のコンタクトと電気的に接続される複数の他コネクタ側コンタクトを有する。
本発明は、取付金具を半田付けにより基板に接合するときに、半田の含有するフラックスがコンタクトへと流れるのを低減することができる。
図1Aは、本発明の実施形態1に係るコネクタの後面図である。図1Bは、本発明の実施形態1に係るコネクタの一部の断面図である。 図2は、同上のコネクタの斜視図である。 図3は、同上のコネクタの前後を反転させた状態の斜視図である。 図4は、同上のコネクタの前面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る接続装置においてコネクタに他コネクタが接続される前の状態を示す断面図である。 図6は、同上の接続装置においてコネクタに他コネクタが接続された状態を示す断面図である。 図7は、同上の接続装置における他コネクタの斜視図である。 図8は、同上の接続装置における他コネクタの前後を反転させた状態の斜視図である。 図9は、同上の接続装置における他コネクタの前面図である。 図10は、同上の接続装置における他コネクタの後面図である。 図11Aは、比較例のコネクタの後面図である。図11Bは、比較例のコネクタの一部の断面図である。 図12Aは、本発明の実施形態1に係るコネクタを基板に実装した後での半田付けの状態を示す平面図である。図12Bは、比較例のコネクタを基板に実装した後での半田付けの状態を示す平面図である。 図13Aは、本発明の実施形態1の第1変形例に係るコネクタの後面図である。図13Bは、本発明の実施形態1の第2変形例に係るコネクタの後面図である。図13Cは、本発明の実施形態1の第3変形例に係るコネクタの後面図である。 図14は、本発明の実施形態1の第4変形例に係るコネクタの後面図である。 図15は、本発明の実施形態1の第5変形例に係るコネクタの後面図である。 図16は、本発明の実施形態2に係るコネクタの斜視図である。 図17は、同上のコネクタの後面図である。 図18は、本発明の実施形態2の変形例に係るコネクタの後面図である。
(1)概要
以下、実施形態1のコネクタ100について図1A〜図5を用いて説明する。本実施形態のコネクタ100は、例えばプリント配線板やフレキシブルプリント配線板などの基板に取り付けられる。コネクタ100は、例えばスマートフォン等の携帯端末に搭載されている複数の基板の間を電気的に接続するために用いられる。もちろん、コネクタ100の用途を限定する趣旨ではなく、コネクタ100は、例えばカメラモジュール等の携帯端末以外の電子機器に用いられてもよい。また、コネクタ100は、複数の基板の間を電気的に接続する用途に限られず、例えば基板とディスプレイとの間や、基板とバッテリとの間など、複数の部品の間を電気的に接続する用途であればよい。
コネクタ100は、図1A〜図5に示すように、複数のコンタクト1と、ハウジング2と、取付金具3とを備えている。ハウジング2は、複数のコンタクト1を保持する。取付金具3は、ハウジング2に取り付けられる。ハウジング2の厚さ方向の寸法は、例えば数mm以下である。また、ハウジング2の長手方向の寸法は、例えば十数mmである。また、ハウジング2の短手方向の寸法は、例えば数mmである。更に、複数のコンタクト1の並ぶ間隔、つまりピッチは、例えばコンマ数mmである。本実施形態では、複数のコンタクト1は等ピッチで並んでいるが、不揃いのピッチで並んでいてもよい。
取付金具3は、接合部30を有している。接合部30は、ハウジング2の基板5(図5、図6参照)と対向する背面20から露出して、基板5に接合される。複数のコンタクト1の各々は、ハウジング2の背面20から露出する露出部10を有している。また、複数のコンタクト1の各々は、基板5に接合される端子片14(後述する)を有している。したがって、半田付けにより、取付金具3の接合部30、及び複数のコンタクト1の各々の端子片14を基板5に接合することで、コネクタ100は基板5に実装される。
ハウジング2は、図1A、図1Bに示すように、突出部26と、窪み部27とを有している。突出部26は、複数のコンタクト1のうち少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられて、背面20から突出する。窪み部27は、複数のコンタクト1のうち少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と突出部26との間に設けられて、突出部26の基板5に対向する対向面260に対して窪んでいる。
本実施形態のコネクタ100では、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6(図12A参照)の含有するフラックス61(図12A参照)が溶融し、広がろうとする。そして、本実施形態のコネクタ100では、仮に半田6の含有するフラックス61がコンタクト1側へ流れたとしても、フラックス61が基板5と窪み部27との間の部位により広がり難い。このため、本実施形態のコネクタ100では、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態のコネクタ100の構成について詳細に説明する。以下では、ハウジング2の厚さ方向を前後方向、ハウジング2の短手方向を上下方向、ハウジング2の長手方向を左右方向として説明する。なお、図1A〜図18には、これらの方向(上、下、左、右、前、後)を表す矢印を示すが、これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態のコネクタ100の使用形態を限定する趣旨ではない。
本実施形態のコネクタ100は、ソケット(メスコネクタ)であって、図1A〜図6に示すように、複数(ここでは、20本)のコンタクト1と、ハウジング2と、一対の取付金具3とを備えている。
コンタクト1は、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、コンタクト1には、金めっきが施されている。コンタクト1は、図5、図6に示すように、ばね片11と、立ち上がり片12と、立ち下がり片13と、端子片14とを有しており、これらを一体に形成して構成されている。
ばね片11は、先端が馬蹄形に湾曲しており、ハウジング2の短手方向(上下方向)に撓むように構成されている。また、ばね片11は、嵌合部24(後述する)に他コネクタ200(後述する)のコンタクト1A(後述する)が挿入された状態で、コンタクト1Aに押されることで、コンタクト1Aに向かう向きの弾性力を発生するように構成されている。
立ち上がり片12は、ハウジング2の厚さ方向(前後方向)に長い板状に形成されている。立ち上がり片12の第1端(後端)は、ばね片11と一体に形成されている。立ち上がり片12は、嵌合部24に他コネクタ200のコンタクト1Aが挿入された状態で、コンタクト1Aと接触するように構成されている。
また、立ち上がり片12には、ばね片11に向かって突出する突起121が一体に形成されている。嵌合部24に他コネクタ200のコンタクト1Aが挿入された状態において、突起121は、コンタクト1Aの突起161(後述する)と前後方向に並び、かつ、コンタクト1Aの突起161よりも前方に位置する。このため、所定以上の力をもって他コネクタ200を嵌合部24から引き抜こうとしない限り、コンタクト1Aの突起161がコンタクト1の突起121に引っ掛かることにより、コネクタ100と他コネクタ200との接続状態が解除されない。つまり、コンタクト1の突起121及びコンタクト1Aの突起161は、所定以上の力を加えることによりコネクタ100と他コネクタ200との接続状態を解除可能なロック機構を構成している。
立ち下がり片13は、ハウジング2の厚さ方向(前後方向)に長い板状に形成されている。立ち下がり片13の第1端(前端)は、逆U字状に湾曲しており、立ち上がり片12の第2端(前端)と一体に形成されている。
端子片14は、ハウジング2の短手方向(上下方向)に長い板状に形成されている。端子片14は、立ち下がり片13の第2端(後端)と一体に形成されている。また、端子片14の先端は、ハウジング2の厚さ方向の一端側(後側)において、ハウジング2から露出している。端子片14の一面(後面)は、例えば半田付けにより基板5に接合される接合面となる。
ハウジング2は、図1A〜図5に示すように、絶縁性を有する樹脂材料により、左右方向に長い扁平な直方体状に形成されている。本実施形態では、ハウジング2は、一対の取付金具3をインサート品としてインサート成形されている。ハウジング2は、底壁21と、周壁22と、台部23と、嵌合部24と、収納部25と、突出部26と、窪み部27とを有している。突出部26及び窪み部27については、「(3)突出部及び窪み部」で詳細に説明する。底壁21は、左右方向に長い板状であって、ハウジング2の底部を構成する。また、底壁21の後面は、ハウジング2の背面20である。
周壁22は、底壁21の周縁から前向きに突出しており、平面視で矩形枠状に形成されている。つまり、周壁22は、底壁21の周囲を囲むように構成されている。より具体的には、周壁22は、一対の第1側壁221と、一対の第2側壁222とで構成されている。一対の第1側壁221は、周壁22のうちハウジング2の長手方向に沿った一対の壁である。一対の第1側壁221の各々には、後述する複数の収納部25にそれぞれ複数のコンタクト1が収納されることにより、複数のコンタクト1が一方向(左右方向)に並んだ状態で保持される。つまり、一対の第1側壁221の各々は、複数のコンタクト1を配列方向(左右方向)に並んだ状態で保持する。本実施形態では、一対の第1側壁221は、それぞれ10本のコンタクト1を保持している。
一対の第1側壁221の各々において、長手方向(左右方向)の両端部の各々には、取付金具3の側片32(後述する)が取り付けられている。また、一対の第2側壁222の各々には、取付金具3の主片31(後述する)が取り付けられている。つまり、ハウジング2の長手方向(左右方向)の一端(左端)側にある2つの側片32と1つの主片31とで、1つの取付金具3を構成している。同様に、ハウジング2の長手方向の他端(右端)側にある2つの側片32と1つの主片31とで、1つの取付金具3を構成している。
台部23は、左右方向に長い直方体状であって、底壁21の中央から前向きに突出している。底壁21、周壁22、及び台部23で囲まれた部位は、他コネクタ200が嵌合する嵌合部24を構成している。具体的には、嵌合部24には、他コネクタ200の一対の第1側壁221A(後述する)と、他コネクタ200の一対の第2側壁222A(後述する)とが嵌合する。言い換えれば、嵌合部24には、他コネクタ200が嵌合する。これにより、コネクタ100に他コネクタ200が接続される。
ハウジング2には、複数のコンタクト1と1対1に対応する複数(ここでは、20個)の収納部25が形成されている。複数の収納部25は、それぞれ底壁21を厚さ方向(前後方向)に貫通するように形成されている。複数の収納部25は、台部23を挟んだ上下両側に二等分されて設けられている。台部23の上下両側にある複数の収納部25は、いずれもハウジング2の長手方向(左右方向)に沿ってほぼ等間隔に並んで設けられている。複数のコンタクト1の各々は、後方から収納部25に押し込まれることにより、収納部25に収納されている。
複数のコンタクト1の各々は、収納部25に収納された状態で、一部が嵌合部24に露出している。具体的には、コンタクト1のばね片11の先端側の部位が、台部23の内側から嵌合部24に露出している。また、コンタクト1の立ち上がり片12の一部が、第1側壁221の内側から嵌合部24に露出している。更に、複数のコンタクト1の各々は、収納部25に収納された状態で、一部が底壁21から露出している。具体的には、コンタクト1のばね片11の底壁21に沿う部位が、底壁21を貫通するように露出している。つまり、複数のコンタクト1の各々は、ハウジング2の背面20から露出する露出部10(ばね片11の一部)を有しているといえる。
したがって、コネクタ100に他コネクタ200を接続すると、複数のコンタクト1の各々の嵌合部24に露出した部位が、他コネクタ200の複数のコンタクト1Aの各々と接触する。これにより、コネクタ100の複数のコンタクト1が、それぞれ他コネクタ200の複数のコンタクト1Aと電気的に接続される。
一対の取付金具3の各々は、例えば銅合金からなる板状の金属板を折り曲げて形成されている。一対の取付金具3は、それぞれハウジング2の長手方向の両端(左右両端)に設けられている。取付金具3は、ハウジング2の長手方向の一端に設けられることで、ハウジング2の強度を高める機能を有する。取付金具3は、1つの主片31と、一対の側片32と、一対の底片33とで構成されている。
また、一対の側片32の各々には、ハウジング2の短手方向(上下方向)において内向きに突出する突起321が一体に形成されている。嵌合部24に後述する他コネクタ200の取付金具3Aが挿入された状態において、突起321は、取付金具3Aの突起351(後述する)と前後方向に並び、かつ、取付金具3Aの突起351よりも前方に位置する。このため、所定以上の力をもって他コネクタ200を嵌合部24から引き抜こうとしない限り、取付金具3Aの突起351が取付金具3の突起321に引っ掛かることにより、コネクタ100と他コネクタ200との接続状態が解除されない。つまり、取付金具3及び取付金具3Aは、所定以上の力を加えることによりコネクタ100と他コネクタ200との接続状態を解除可能なロック機構を構成している。
また、本実施形態では、コネクタ100に他コネクタ200を接続した状態で、取付金具3の嵌合部24に露出した部位が、他コネクタ200の取付金具3Aと接触する。したがって、取付金具3を取付金具3Aに電気的に接続することも可能である。つまり、取付金具3(取付金具3A)は、電源に電気的に接続するための電源端子4(電源端子4A)として用いることも可能である。
以下の説明では、一対の取付金具3のうち、ハウジング2の一端(左端)に取り付けられる取付金具3を例として説明するが、ハウジング2の他端(右端)に取り付けられる取付金具3も同様の構成である。主片31は、一対の第2側壁222のうち一方(左方)の第2側壁222に取り付けられる。一対の側片32のうち一方の側片32は、主片31の一端(下端)と一体に形成されており、一対の第1側壁221のうち一方(下方)の第1側壁221の長手方向(左右方向)の一端部であって、複数のコンタクト1が配列されていない部位に取り付けられる。一対の側片32のうち他方の側片32は、主片31の他端(上端)と一体に形成されており、一対の第1側壁221のうち他方(上方)の第1側壁221の長手方向の一端部であって、複数のコンタクト1が配列されていない部位に取り付けられる。一対の底片33は、それぞれ主片31の後端と一体に形成されており、ハウジング2の底壁21に沿うように曲げられている。
一対の底片33のうち一方の底片33は、台部23の下側にある複数のコンタクト1と一方向(左右方向)に並ぶように、ハウジング2に保持されている。また、一対の底片33のうち他方の底片33は、台部23の上側にある複数のコンタクト1と一方向(左右方向)に並ぶように、ハウジング2に保持されている。
一対の底片33の各々の一面(後面)は、ハウジング2の底壁21から露出しており、半田付けにより基板5に接合される。また、一対の側片32の各々の後面は、ハウジング2の底壁21から露出しており、半田付けにより基板5に接合される。つまり、取付金具3は、ハウジング2の基板5に対向する背面20から露出して、基板5に接合される接合部30(底片33の後面、及び側片32の後面)を有しているといえる。接合部30の背面20から突出する寸法は、例えば約0.02mmである。
上述のように構成されたコネクタ100は、図5、図6に示すように、例えばスマートフォン等の電子機器に内蔵された基板5(ここでは、第1基板51)に実装される。また、コネクタ100に対応する他コネクタ200は、同じく電子機器に内蔵された他の基板5(ここでは、第2基板52)に実装される。
そして、コネクタ100が他コネクタ200に接続されることにより、第1基板51に配線された第1導体と、第2基板52に配線された第2導体との間が電気的に接続される。具体的には、コネクタ100の複数のコンタクト1が、他コネクタ200の複数のコンタクト1Aに電気的に接続されることで、コネクタ100が他コネクタ200に接続される。つまり、本実施形態では、コネクタ100と、他コネクタ200とで、接続装置300が構成されている。言い換えれば、接続装置300は、コネクタ100と、他コネクタ200とを備えている。
以下、本実施形態のコネクタ100に対応する他コネクタ200について図5〜図10を用いて説明する。なお、図5、図6においては、他コネクタ200は、前後を反転させた状態で図示されている。したがって、以下では、図7〜図10にて規定する方向に基づいて他コネクタ200について説明する。
本実施形態では、他コネクタ200は、ヘッダ(オスコネクタ)であって、複数(ここでは、20本)の他コネクタ側コンタクト1Aと、他コネクタ側ハウジング2Aと、他コネクタ側取付金具3Aとを備える。以下の説明では、原則、他コネクタ側コンタクト1A、他コネクタ側ハウジング2A、及び他コネクタ側取付金具3Aを、それぞれ単に「コンタクト1A」、「ハウジング2A」、及び「取付金具3A」という。
コンタクト1Aは、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、コンタクト1Aには、金めっきが施されている。コンタクト1Aは、図5、図6に示すように、接触片15と、垂下片16と、端子片17とを有しており、これらを一体に形成して構成されている。接触片15は、ハウジング2Aの厚さ方向(前後方向)に長い板状に形成されている。接触片15は、周壁22A(後述する)における嵌合部24A(後述する)との対向面に配置されている。接触片15は、嵌合部24Aにコネクタ100のコンタクト1が挿入された状態で、コネクタ100のコンタクト1と接触するように構成されている。
また、接触片15には、嵌合部24Aから離れる向きに窪んだ窪み151が設けられている。窪み151は、コネクタ100のコンタクト1が嵌合部24に挿入された状態で、コネクタ100のコンタクト1の一部が嵌まり込むように構成されている。つまり、コネクタ100のコンタクト1及び接触片15の窪み151は、所定以上の力を加えることによりコネクタ100と他コネクタ200との接続状態を解除可能なロック機構を構成している。
垂下片16は、ハウジング2Aの厚さ方向(前後方向)に長い板状に形成されている。垂下片16は、第1側壁221Aの外側の面(上面又は下面)に沿って配置されている。垂下片16の一端(前端)は、逆U字状に湾曲しており、接触片15の第1端(前端)と一体に形成されている。また、垂下片16には、垂下片16の厚さ方向(上下方向)に沿って突出する突起161が一体に形成されている。突起161は、既に述べたように、コンタクト1の突起121に引っ掛かることでロック機構を構成する。
端子片17は、ハウジング2Aの短手方向(上下方向)に長い板状に形成されている。端子片17の第1端は、接触片15の第2端(後端)と一体に形成されている。また、端子片17の第2端は、ハウジング2Aの厚さ方向の一端側(後側)において、ハウジング2Aの底壁21から露出している。端子片17の一面(後面)は、例えば半田付けにより基板5に接合される接合面となる。つまり、複数のコンタクト1Aの各々は、ハウジング2Aの背面20Aから露出する露出部10A(端子片17の後面)を有しているといえる。
ハウジング2Aは、絶縁性を有する樹脂材料により、左右方向に長い扁平な直方体状に形成されている。ハウジング2Aは、底壁21Aと、周壁22Aと、嵌合部24Aと、突出部26Aと、窪み部27Aとを有している。突出部26A及び窪み部27Aについては、「(3)突出部及び窪み部」で詳細に説明する。底壁21Aは、左右方向に長い板状であって、ハウジング2の底部を構成する。また、底壁21Aの後面は、ハウジング2Aの背面20Aである。
周壁22Aは、底壁21Aの周縁から前向きに突出しており、平面視で矩形枠状に形成されている。つまり、周壁22Aは、底壁21Aの周囲を囲むように構成されている。より具体的には、周壁22Aは、一対の第1側壁221Aと、一対の第2側壁222Aとで構成されている。一対の第1側壁221Aは、周壁22Aのうちハウジング2Aの長手方向に沿った一対の壁である。底壁21A及び周壁22Aで囲まれた部位は、コネクタ100が嵌合する嵌合部24Aを構成している。具体的には、嵌合部24Aには、コネクタ100の台部23が嵌合する。
ハウジング2Aは、複数のコンタクト1A及び一対の取付金具3Aをインサート品として、インサート成形により形成されている。複数のコンタクト1Aのうちの半分は、上側の第1側壁221Aに一体に設けられている。また、複数のコンタクト1Aのうちの残り半分は、下側の第1側壁221Aに一体に設けられている。つまり、ハウジング2Aは、複数のコンタクト1Aを配列方向(左右方向)に並んだ状態で保持している。
一対の取付金具3Aの各々は、例えば銅合金などの金属材料により形成されている。一対の取付金具3Aは、それぞれハウジング2Aの長手方向の両端(左右両端)に設けられている。取付金具3Aは、ハウジング2Aの長手方向の一端に設けられることで、ハウジング2Aの強度を高める機能を有する。取付金具3Aは、一対の端子部35で構成されている。本実施形態では、取付金具3Aは、既に述べたように、取付金具3と併せてロック機構を構成する。また、取付金具3Aは、既に述べたように、電源端子4Aとして用いることも可能である。
以下の説明では、一対の取付金具3Aのうち、ハウジング2Aの一端(左端)に取り付けられる取付金具3Aを例として説明するが、ハウジング2Aの他端(右端)に取り付けられる取付金具3Aも同様の構成である。一対の端子部35は、いずれもコンタクト1Aと同様に、接触片15と、垂下片16と、端子片17とを有しており、これらを一体に形成して構成されている。図7〜図10では、端子部35の接触片15の図示を省略している。
一対の端子部35のうち一方の端子部35の端子片17は、嵌合部24Aの下側にある複数のコンタクト1Aと一方向(左右方向)に並ぶように、ハウジング2Aに保持されている。また、一対の端子部35のうち他方の端子部35の端子片17は、嵌合部24Aの上側にある複数のコンタクト1Aと一方向(左右方向)に並ぶように、ハウジング2Aに保持されている。
一対の端子部35の各々において、端子片17の一面(後面)は、ハウジング2Aの底壁21Aから露出しており、半田付けにより基板5に接合される。つまり、取付金具3Aは、ハウジング2Aの基板5に対向する背面20Aから露出して、基板5に接合される接合部30A(端子部35の端子片17の後面)を有しているといえる。
(3)突出部及び窪み部
先ず、コネクタ100の突出部26及び窪み部27について図1A、図1Bを用いて詳細に説明する。突出部26及び窪み部27は、いずれもハウジング2の背面20に設けられている。ここで、ハウジング2の背面20は、1つの第1領域A1と、2つの第2領域A2とに分けられる。第1領域A1は、複数のコンタクト1の露出部10が配置される領域である。第2領域A2は、一対の取付金具3の接合部30がそれぞれ配置される領域である。第2領域A2には、成形品としてのハウジング2を金型から押し出すためのエジェクタピンが押し当てられる領域が確保されている。なお、第2領域A2にエジェクタピンが押し当てられる領域を設けるか否かは任意である。そして、第1領域A1の基板5との対向面は、2つの第2領域A2の各々の基板5との対向面に対して後方に突出している。言い換えれば、第1領域A1の基板5との対向面は、2つの第2領域A2の各々の基板5との対向面と比較して、基板5に向かう向きに突出している。つまり、ハウジング2の背面20では、第1領域A1と第2領域A2との境界に段差が形成されている。
2つの第2領域A2の各々には、一対の突出部26及び窪み部27が設けられている。以下の説明では、ハウジング2の一端(右端)側の第2領域A2に設けられる一対の突出部26及び窪み部27を例として説明するが、ハウジング2の他端(左端)側の第2領域A2に設けられる一対の突出部26及び窪み部27も同様の構成である。一対の突出部26の各々は、ハウジング2と一体に形成されており、背面20のうち第2領域A2の一面(後面)から後向きに突出している。つまり、一対の突出部26の各々は、ハウジング2と同一の材料により形成されている。また、一対の突出部26は、ハウジング2の短手方向(上下方向)において、所定の間隔を空けて設けられている。
一対の突出部26のうち一方(上側)の突出部26は、第2領域A2において、取付金具3の上側の底片33の近傍に配置されている。また、一対の突出部26のうち他方(下側)の突出部26は、第2領域A2において、取付金具3の下側の底片33の近傍に配置されている。つまり、一対の突出部26の各々は、第1領域A1と、接合部30との間に設けられている。言い換えれば、一対の突出部26の各々は、複数のコンタクト1の全ての露出部10と、接合部30との間に設けられている。
また、本実施形態では、一対の突出部26は、背面20において嵌合部24と対応する位置に設けられている。具体的には、嵌合部24の構成要素の1つである底壁21のうち、底壁21の長手方向(左右方向)の一端(右端)側の部位の後面に、一対の突出部26が配置されている。
突出部26の基板5に対向する対向面(後面)260は、第1領域A1の基板5との対向面と略面一である。そして、第2領域A2における一対の突出部26と第1領域A1との間の領域は、対向面260及び第1領域A1の基板5との対向面に対して前向きに窪んでいる。言い換えれば、第2領域A2であって一対の突出部26と第1領域A1との間の領域における基板5との対向面は、対向面260及び第1領域A1の基板5との対向面と比較して、基板5に向かう向きとは反対向きに窪んでいる。つまり、ハウジング2の背面20には、複数のコンタクト1の全ての露出部10と、一対の突出部26との間に設けられて、対向面260に対して窪んだ窪み部27が設けられている。
また、突出部26の対向面260は、取付金具3の底片33の後面と略面一である。そして、第2領域A2における突出部26と底片33との間の領域は、対向面260及び底片33の後面に対して前向きに窪んでいる。言い換えれば、第2領域A2であって突出部26と底片33との間の領域における基板5との対向面は、対向面260及び底片33の後面と比較して、基板5に向かう向きとは反対向きに窪んでいる。つまり、ハウジング2は、接合部30と突出部26との間に設けられて、対向面260に対して窪んだ溝部28を有している。
次に、他コネクタ200の突出部26A及び窪み部27Aについて図8、図10を用いて詳細に説明する。突出部26A及び窪み部27Aは、いずれもハウジング2Aの背面20Aに設けられている。ここで、ハウジング2Aの背面20Aは、1つの第1領域A11と、2つの第2領域A12とに分けられる。第1領域A11は、複数のコンタクト1Aの露出部10Aが配置される領域である。第2領域A12は、一対の取付金具3Aの接合部30Aがそれぞれ配置される領域である。第2領域A12には、前向きに窪んだ領域A3が設けられている。
2つの第2領域A12の各々には、突出部26A及び窪み部27Aが設けられている。以下の説明では、ハウジング2Aの一端(右端)側の第2領域A12に設けられる突出部26A及び窪み部27Aを例として説明するが、ハウジング2Aの他端(左端)側の第2領域A12に設けられる突出部26A及び窪み部27Aも同様の構成である。
突出部26Aは、第1領域A11と、接合部30Aとの間に設けられている。言い換えれば、突出部26Aは、複数のコンタクト1Aの全ての露出部10Aと、接合部30Aとの間に設けられている。本実施形態では、突出部26Aは、図8、図10に示すように、平面視でU字状に形成されているが、この形状に限定する趣旨ではない。また、窪み部27Aは、第1領域A11と突出部26Aとの間に設けられており、突出部26Aの基板5との対向面260Aに対して前向きに窪んでいる。言い換えれば、窪み部27Aにおける基板5との対向面は、突出部26Aの基板5との対向面260Aと比較して、基板5に向かう向きとは反対向きに窪んでいる。そして、窪み部27Aの底面は、底壁21Aの後面であって、ハウジング2Aの背面20Aである。つまり、ハウジング2Aの背面20Aには、複数のコンタクト1Aの全ての露出部10Aと、突出部26Aとの間に設けられて、対向面260Aに対して窪んだ窪み部27Aが設けられている。なお、第1領域A11の基板5との対向面と、対向面260Aとは、略面一である。また、第2領域A12のうち領域A3及び窪み部27Aを除いた領域は、背面20Aから後向きに突出している。つまり、第2領域A12のうち領域A3及び窪み部27Aを除いた領域が、突出部26Aである。
(4)効果
以下、本実施形態のコネクタ100の効果について、比較例のコネクタ400との対比を交えて説明する。ただし、比較例のコネクタ400の基本的な構成は、本実施形態のコネクタ100と共通しているので、共通する点については説明を省略する。比較例のコネクタ400では、図11A、図11Bに示すように、一対の突出部26の代わりに、1つの突出部26が2つの第2領域A2の各々に設けられている。そして、2つの第2領域A2の各々において、突出部26は、第1領域A1と一体に形成されている。つまり、比較例のコネクタ400では、突出部26と第1領域A1との間に窪み部27が設けられていない。
ここで、例えばリフロー式の半田付けによりコネクタを基板に実装する場合、半田が高温環境に晒されることで、半田の含有するフラックスが溶融する。溶融したフラックスは、基板に沿って接合箇所の周囲にある程度広がるが、毛細管現象等により、基板とコネクタとの間が比較的狭い部位に浸入して更に広がる可能性がある。
比較例のコネクタ400を基板5に実装する場合、半田付けにより、一対の取付金具3の各々の接合部30と、複数のコンタクト1の各々の端子片14とが基板5に接合される。比較例のコネクタ400では、第2領域A2において、基板5と突出部26との間が他の部位と比較して狭くなっている。このため、接合部30に固着する半田6の含有するフラックス61が第2領域A2と基板5との間を広がり、毛細管現象等により、基板5と突出部26との間に浸入する可能性がある。そして、比較例のコネクタ400では、突出部26の対向面260と、第1領域A1の基板5との対向面が略面一であるため、浸入したフラックス61が毛細管現象等により第1領域A1にまで流れ込む可能性がある。この場合、フラックス61がコンタクト1に付着することにより、コンタクト1の弾性が失われる等して、コンタクト1の本来の機能を発揮することができない虞がある。
一方、本実施形態のコネクタ100では、突出部26と第1領域A1との間に窪み部27が設けられている。そして、基板5と窪み部27との間は、基板5と突出部26との間よりも広くなっている。このため、毛細管現象等により基板5と突出部26との間にフラックス61が浸入したとしても、基板5と窪み部27との間の部位でフラックス61の流路が広がるので、毛細管現象等が発生し難くなる。言い換えれば、基板5と窪み部27との間の部位により、基板5と突出部26との間に浸入したフラックス61が広がり難い。したがって、本実施形態のコネクタ100では、比較例のコネクタ400と比較して、複数のコンタクト1の配置されている領域(第1領域A1)までフラックス61が流れ込むのを低減することができる。
ここで、発明者等は、コネクタを基板に実装した後におけるフラックス61の広がりを検証する実験を行った。実験は、想定される半田付けの条件のなかでも悪条件が揃った状態で行った。ここでいう「悪条件」とは、例えば、リフロー温度が比較的高い場合、半田6に比較的浸透しやすいフラックス61が含まれる場合、及び酸素濃度が低い状態でリフロー式の半田付けを行う場合などである。以下、実験結果について図12A、図12Bを用いて説明する。図12Aは、本実施形態のコネクタ100を基板5に実装した後に、ハウジング2を基板5から剥がした状態の写真の一部をグレースケールに変換した図である。また、図12Bは、比較例のコネクタ400を基板5に実装した後に、ハウジング2を基板5から剥がした状態の写真の一部をグレースケールに変換した図である。図12A、図12Bのいずれにおいても、基板5には複数のコンタクト1が半田付けされた状態で残っている。
図12Bに示すように、比較例のコネクタ400では、接合部30に固着した半田6(破線B3で囲まれた領域を参照)の含有するフラックス61が、複数のコンタクト1の配置されている領域まで流れ込んでいる(破線B4で囲まれた領域を参照)。一方、図12Aに示すように、本実施形態のコネクタ100では、接合部30に固着した半田6(破線B1で囲まれた領域を参照)の含有するフラックス61は、一対の突出部26の周囲に留まっており(破線B2で囲まれた領域を参照)、複数のコンタクト1の配置されている領域まで流れ込んでいない。
上述のように、本実施形態のコネクタ100では、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、仮に半田6の含有するフラックス61がコンタクト1側へ流れたとしても、フラックス61が基板5と窪み部27との間の部位により広がり難い。したがって、本実施形態のコネクタ100では、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
ところで、本実施形態では、基板5と窪み部27との間の距離は、本実施形態のコネクタ100を基板5に実装した状態において、毛細管現象等が発生し難い程度の距離に設定されるのが好ましい。この場合、毛細管現象等によりフラックス61が基板5と突出部26との間に浸入したとしても、基板5と窪み部27との間の部位でフラックス61がより広がり難い。
また、本実施形態では、突出部26の対向面260と接合部30とは略面一であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、接合部30は、突出部26の対向面260よりも後向きに突出していてもよい。つまり、接合部30の背面20から突出する寸法は、突出部26の背面20から突出する寸法以上であることが好ましいが、これに限定する趣旨ではない。
また、本実施形態では、突出部26は、ハウジング2と同一の材料により形成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、突出部26は、取付金具3と一体に形成されていてもよい。つまり、突出部26は、取付金具3と同一の材料により形成されていてもよい。
また、本実施形態では、コネクタ100はソケットであるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、コネクタ100は、ヘッダであってもよい。つまり、本実施形態の他コネクタ200が、コネクタ100であってもよい。
(5)変形例
以下、本実施形態のコネクタ100の変形例として、第1変形例〜第5変形例のコネクタ101〜105について説明する。ただし、第1変形例〜第5変形例のコネクタ101〜105の基本的な構成は、いずれも本実施形態のコネクタ100と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、第1変形例〜第5変形例のコネクタ101〜105は、いずれも接続装置300において、本実施形態のコネクタ100の代わりに用いることが可能である。
(5.1)第1変形例
本実施形態の第1変形例のコネクタ101では、図13Aに示すように、一対の突出部26が設けられる代わりに、1つの突出部26が2つの第2領域A2の各々に設けられている。なお、図13Aは、ハウジング2の長手方向の一端部(右端部)だけを示している。突出部26は、平面視で略三角形状に形成されている。具体的には、突出部26は、平面視で、長手方向(上下方向)の長さが互いに異なる2つの長方形と、2つの長方形に挟まれた台形とを組み合わせた形状となっている。そして、突出部26と第1領域A1との間には、窪み部27が設けられている。また、突出部26と一対の底片33との間には、それぞれ溝部28が設けられている。つまり、接合部30と突出部26との間には、溝部28が設けられている。
本変形例では、本実施形態と同様に、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
(5.2)第2変形例
本実施形態の第2変形例のコネクタ102では、図13Bに示すように、一対の突出部26が設けられる代わりに、1つの突出部26が2つの第2領域A2の各々に設けられている。なお、図13Bは、ハウジング2の長手方向の一端部(右端部)だけを示している。突出部26は、平面視で、ハウジング2の短手方向(上下方向)に沿って長い長方形状に形成されている。そして、突出部26は、一対の側片32に挟まれた領域に配置されている。また、突出部26と一対の底片33との間には、それぞれ溝部28が設けられている。つまり、接合部30と突出部26との間には、溝部28が設けられている。
本変形例では、本実施形態と同様に、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
(5.3)第3変形例
本実施形態の第3変形例のコネクタ103では、図13Cに示すように、一対の突出部26に更に1つの突出部26を加えて、3つの突出部26が2つの第2領域A2の各々に設けられている。なお、図13Cは、ハウジング2の長手方向の一端部(右端部)だけを示している。3つの突出部26は、いずれも平面視で、ハウジング2の長手方向(左右方向)に沿って長い長方形状に形成されている。また、3つの突出部26は、一対の側片32に挟まれた領域において、ハウジング2の短手方向(上下方向)に沿って間隔を空けて並んでいる。そして、3つの突出部26のうち中央に位置する突出部26は、他の2つの突出部26と比較して、長手方向(左右方向)の寸法が長くなっている。
また、3つの突出部26と一対の底片33との間には、それぞれ溝部28が設けられている。同様に、3つの突出部26のうち上側の突出部26及び下側の突出部26と、一対の側片32との間には、それぞれ溝部28が設けられている。つまり、接合部30と突出部26との間には、溝部28が設けられている。
本変形例では、本実施形態と同様に、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
(5.4)第4変形例
本実施形態の第4変形例のコネクタ104では、図14に示すように、凹部29が2つの第2領域A2の各々に設けられている。なお、図14は、ハウジング2の長手方向の一端部(右端部)だけを示している。凹部29は、第2領域A2におけるエジェクタピンが押し当てられる領域に設けられており、平面視で円形状である。また、凹部29は、窪み部27の底面に対して前向きに窪んでいる。つまり、コネクタ104を基板5に実装した状態において、凹部29と基板5との間の距離は、窪み部27と基板5との間の距離よりも長くなっている。凹部29は、例えばエジェクタピンを押し当てることにより形成される。その他、凹部29は、例えば金型にて成形することで形成されてもよい。
本変形例では、本実施形態と同様に、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。また、本変形例は、凹部29を有するため、基板5と凹部29との間の部位でフラックス61がより広がり難い。
(5.5)第5変形例
本実施形態の第5変形例のコネクタ105は、図15に示すように、複数(ここでは、5つ)の突出部26と、複数(ここでは、4つ)の窪み部27とを有している。複数の突出部26は、いずれも平面視で長方形状であり、第1領域A1において、上側の複数のコンタクト1と下側の複数のコンタクト1とで挟まれる領域に配置されている。複数の窪み部27は、複数の突出部26と同様に、第1領域A1において、上側の複数のコンタクト1と下側の複数のコンタクト1とで挟まれる領域に配置されている。なお、本変形例では、ハウジング2の背面20において、第1領域A1と第2領域A2との境界に段差が形成されていない。
本変形例では、複数の突出部26及び複数の窪み部27は、複数のコンタクト1の配列方向(左右方向)に沿って交互に並んで設けられている。ここでは、複数の突出部26は、それぞれハウジング2の長手方向(左右方向)の一端(右端)側から順に、第1突出部261、第2突出部262、第3突出部263、第4突出部264、及び第5突出部265とする。また、ここでは、複数の窪み部27は、それぞれハウジング2の長手方向の一端側から順に、第1窪み部271、第2窪み部272、第3窪み部273、第4窪み部274とする。
本変形例では、複数の突出部26は、いずれも複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられている。例えば、第1突出部261は、複数のコンタクト1のうち最も右側に位置する一対のコンタクト1を除いた残りのコンタクト1の露出部10と、右側の接合部30との間に設けられている。また、本変形例では、複数の窪み部27は、いずれも複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられている。例えば、第1窪み部271は、複数のコンタクト1のうち最も右側に位置する2対のコンタクト1を除いた残りのコンタクト1の露出部10と、第1突出部261との間に設けられている。
本変形例では、仮に第1突出部261と基板5との間の部位にフラックス61が浸入したとしても、第1突出部261に隣接する第1窪み部271と基板5との間の部位により、フラックス61が広がり難い。また、仮にフラックス61が第2突出部262と基板5との間の部位にまで浸入したとしても、第2突出部262に隣接する第2窪み部272と基板5との間の部位により、フラックス61が広がり難い。つまり、本変形例では、複数の突出部26及び複数の窪み部27を有するため、仮にフラックス61が一部のコンタクト1の配置されている領域まで浸入しても、残りのコンタクト1の配置されている領域までフラックス61が流れるのを低減することができる。
(実施形態2)
(1)詳細
以下、実施形態2のコネクタ106の構成について図16、図17を用いて説明する。ただし、本実施形態のコネクタ106の基本的な構成は、実施形態1のコネクタ100と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態のコネクタ106は、接続装置300において、実施形態1のコネクタ100の代わりに用いることが可能である。
本実施形態のコネクタ106は、実施形態1のコネクタ100とは異なり、複数のコンタクト1として26本のコンタクト1を有している。また、本実施形態では、複数のコンタクト1のうちの2つのコンタクト1がそれぞれ電源端子4として機能する。具体的には、台部23の上側に配置される複数のコンタクト1のうち最も右側に位置するコンタクト1と、台部23の下側に配置される複数のコンタクト1のうち最も左側に位置するコンタクト1とが電源端子4として機能する。
ここで、電源端子4には、コンタクト1に流れる電流と比較して大きな電流が流れる。そこで、本実施形態では、電源端子4としてのコンタクト1の幅寸法(ハウジング2の長手方向(左右方向)の寸法)を他のコンタクト1の幅寸法よりも大きくすることで、電源端子4のインピーダンスをコンタクト1のインピーダンスよりも小さくしている。
また、本実施形態では、取付金具3が実施形態1の取付金具3と異なっている。具体的には、本実施形態では、取付金具3は、1つの主部36と、一対の側部37と、一対の連結部38とで構成されている。以下の説明では、一対の取付金具3のうち、ハウジング2の一端(左端)に取り付けられる取付金具3を例として説明するが、ハウジング2の他端(右端)に取り付けられる取付金具3も同様の構成である。
主部36は、一対の第2側壁222のうち一方(左方)の第2側壁222に取り付けられる。主部36の後端縁には、一対の接合片361が設けられている。一対の接合片361は、それぞれハウジング2の底壁21から露出しており、主部36の後端縁から底壁21に沿った向き(左向き)に折り曲げられて形成されている。一対の接合片361の各々の一面(後面)は、半田付けにより基板5に接合される接合部30である。
一対の側部37のうち一方(下方)の側部37は、一対の第1側壁221のうち一方(下方)の第1側壁221の長手方向(左右方向)の一端部であって、複数のコンタクト1が配列されていない部位に取り付けられる。一対の側部37のうち他方(上方)の側部37は、一対の第1側壁221のうち他方(上方)の第1側壁221の長手方向の一端部であって、複数のコンタクト1が配列されていない部位に取り付けられる。一対の側部37の各々の後面は、ハウジング2の底壁21から露出しており、半田付けにより基板5に接合される接合部30である。
一対の連結部38のうち一方(下方)の連結部38は、主部36と、一対の側部37のうち一方(下方)の側部37とを連結する。また、一対の連結部38のうち他方(上方)の連結部38は、主部36と、一対の側部37のうち他方(上方)の側部37とを連結する。一対の連結部38は、それぞれ一部がハウジング2の底壁21から露出している。ここで、本実施形態では、一対の連結部38の各々の底壁21から露出する部位は、突出部26としても機能させることも可能である。
本実施形態のコネクタ106は、上述の連結部38で構成される突出部26の他に、複数(ここでは、4つ)の突出部26と、複数(ここでは、3つ)の窪み部27とを有している。複数の突出部26は、いずれも平面視で長方形状であり、第1領域A1において、上側の複数のコンタクト1と下側の複数のコンタクト1とで挟まれる領域に配置されている。複数の窪み部27は、複数の突出部26と同様に、第1領域A1において、上側の複数のコンタクト1と下側の複数のコンタクト1とで挟まれる領域に配置されている。なお、本実施形態では、ハウジング2の背面20において、第1領域A1と第2領域A2との境界に段差が形成されていない。
本実施形態では、複数の突出部26及び複数の窪み部27は、複数のコンタクト1の配列方向(左右方向)に沿って交互に並んで設けられている。ここでは、複数の突出部26は、それぞれハウジング2の長手方向(左右方向)の一端(右端)側から順に、第1突出部261、第2突出部262、第3突出部263、及び第4突出部264とする。また、ここでは、複数の窪み部27は、それぞれハウジング2の長手方向の一端側から順に、第1窪み部271、第2窪み部272、及び第3窪み部273とする。
本実施形態では、複数の突出部26は、いずれも複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられている。例えば、第1突出部261は、複数のコンタクト1のうち最も右側に位置する一対のコンタクト1(電源端子4を含む)を除いた残りのコンタクト1の露出部10と、右側の接合部30との間に設けられている。また、本実施形態では、複数の窪み部27は、いずれも複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられている。例えば、第1窪み部271は、複数のコンタクト1のうち最も右側に位置する4対のコンタクト1(電源端子4を含む)を除いた残りのコンタクト1の露出部10と、第1突出部261との間に設けられている。
(2)効果
本実施形態のコネクタ106では、実施形態1のコネクタ100と同様に、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。特に、本実施形態では、仮に第1突出部261と基板5との間の部位にフラックス61が浸入したとしても、第1突出部261に隣接する第1窪み部271と基板5との間の部位により、フラックス61が広がり難い。また、仮にフラックス61が第2突出部262と基板5との間の部位にまで浸入したとしても、第2突出部262に隣接する第2窪み部272と基板5との間の部位により、フラックス61が広がり難い。つまり、本実施形態では、複数の突出部26及び複数の窪み部27を有するため、仮にフラックス61が一部のコンタクト1の配置されている領域まで浸入しても、残りのコンタクト1の配置されている領域までフラックス61が流れるのを低減することができる。
(3)変形例
以下、本実施形態の変形例のコネクタ107の構成について図18を用いて説明する。ただし、本変形例のコネクタ107の基本的な構成は、本実施形態のコネクタ106と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本変形例のコネクタ107は、接続装置300において、実施形態1のコネクタ100の代わりに用いることが可能である。
本変形例のコネクタ107は、連結部38で構成される突出部26の他に、複数(ここでは、8つ)の突出部26と、複数(ここでは、7つ)の窪み部27とを有している。そして、本変形例では、複数の突出部26は、複数のコンタクト1の配列方向(左右方向)において、コンタクト1を1つずつ飛ばすように間隔を空けて配置されている。同様に、本変形例では、複数の窪み部27は、複数のコンタクト1の配列方向において、コンタクト1を1つずつ飛ばすように間隔を空けて配置されている。ここでは、複数の突出部26は、それぞれハウジング2の長手方向(左右方向)の一端(右端)側から順に、第1突出部261〜第8突出部268とする。また、ここでは、複数の窪み部27は、それぞれハウジング2の長手方向の一端側から順に、第1窪み部271〜第7窪み部277とする。
本変形例のコネクタ107では、複数の突出部26の間隔、及び複数の窪み部27の間隔が本実施形態のコネクタ106と比較して狭くなっているので、フラックス61がコンタクト1へと流れるのをより低減することができる。例えば、本実施形態のコネクタ106では、仮に第1突出部261と基板5との間の部位にフラックス61が浸入した場合、ハウジング2の最も右側にある3対のコンタクト1(電源端子4を含む)にフラックス61が付着する状態に留めることができる可能性がある。一方、本変形例のコネクタ107では、上記の場合に、第1突出部261に隣接する第1窪み部271と基板5との間の部位にフラックス61が留まれば、フラックス61が付着する可能性のあるコンタクト1の数を低減することができる。つまり、本変形例のコネクタ107では、上記のようにフラックス61を留めた場合、ハウジング2の最も右側にある1対のコンタクト1(電源端子4を含む)だけにフラックス61が付着する可能性がある。
以上述べたように、第1の態様のコネクタ(100〜107)は、複数のコンタクト1と、ハウジング2と、取付金具3とを備える。ハウジング2は、複数のコンタクト1を保持する。取付金具3は、ハウジング2に取り付けられる。取付金具3は、ハウジング2の基板5に対向する背面20から露出して、基板5に接合される接合部30を有している。複数のコンタクト1の各々は、ハウジング2の背面20から露出する露出部10を有している。ハウジング2は、突出部26と、窪み部27とを有している。突出部26は、複数のコンタクト1のうち少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられて、背面20から突出する。窪み部27は、複数のコンタクト1のうち少なくとも一部のコンタクト1の露出部10と突出部26との間に設けられて、突出部26の基板5に対向する対向面260に対して窪んでいる。
この構成によると、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる。
また、第2の態様のコネクタ(100〜104,107)では、第1の態様において、突出部26は、複数のコンタクト1の全ての露出部10と接合部30との間に設けられている。窪み部27は、複数のコンタクト1の全ての露出部10と突出部26との間に設けられている。
この構成によると、突出部26及び窪み部27が全てのコンタクト1が配置される領域外に配置されているので、全てのコンタクト1に対してフラックス61の流れ込みを低減する効果が期待できる。
また、第3の態様のコネクタ(105,106)では、第1の態様において、突出部26は、複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と接合部30との間に設けられている。窪み部27は、複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1の露出部10と突出部26との間に設けられている。
この構成によると、突出部26及び窪み部27が複数のコンタクト1のうち一部のコンタクト1が配置される領域外に配置されているので、一部のコンタクト1に対してフラックス61の流れ込みを低減する効果が期待できる。
また、第4の態様のコネクタ(100〜107)では、第1又は第2の態様において、ハウジング2は、他コネクタ200が嵌合する嵌合部24を更に有している。突出部26は、背面20において嵌合部24と対応する位置に設けられている。
この構成によると、突出部26により、ハウジング2の背面20において他コネクタ200が接触する部位を補強することができる。したがって、この構成では、コネクタ(100〜107)に他コネクタ200を嵌合するときに、ハウジング2の背面20において他コネクタ200が接触する部位が、他コネクタ200に押されて陥没するのを低減することができる。
また、第5の態様のコネクタ(100〜107)では、第1〜第4のいずれかの態様において、接合部30の背面20から突出する寸法は、突出部26の背面20から突出する寸法以上である。
この構成によると、例えば基板5と突出部26との間の部位を広くすれば、基板5と突出部26との間の部位により、フラックス61を広がり難くすることができる。
また、第6の態様のコネクタ(100〜107)では、第1〜第5のいずれかの態様において、突出部26は、ハウジング2と同一の材料で形成されていてもよい。
この構成によると、ハウジング2の一部を突出部26として用いることができる。このため、この構成では、例えばハウジング2を金型を用いて成形するだけで、突出部26を設けることが可能であるので、コネクタ(100〜107)の製造工程の簡易化を図ることができる。
また、第7の態様のコネクタ(100〜107)では、第1〜第5のいずれかの態様において、突出部26は、取付金具3と同一の材料で形成されていてもよい。
この構成によると、取付金具3の一部を突出部26として用いることができる。このため、この構成では、例えば取付金具3をインサート品としてハウジング2をインサート成形するだけで、突出部26を設けることが可能であるので、コネクタ(100〜107)の製造工程の簡易化を図ることができる。
また、第8の態様のコネクタ(100〜107)では、第1〜第7のいずれかの態様において、ハウジング2は、溝部28を更に有している。溝部28は、接合部30と突出部26との間に設けられて、突出部26の対向面260に対して窪んでいる。
この構成によると、基板5と溝部28との間の部位が、基板5と突出部26との間の部位よりも広くなっているために、基板5と溝部28との間の部位において毛細管現象等が発生し難い。したがって、この構成では、接合部30と突出部26との間に溝部28が無い場合と比較して、フラックス61がコンタクト1へと流れるのをより低減することができる。
また、第9の態様のコネクタ(104)では、第1〜第8のいずれかの態様において、突出部26は、一対である。ハウジング2は、凹部29を更に有している。凹部29は、一対の突出部26の間に設けられて、突出部26の対向面260に対して窪んでいる。
この構成によると、基板5と凹部29との間の部位が、基板5と窪み部27との間の部位よりも広くなっているために、基板5と凹部29との間の部位でフラックス61がより広がり難い。
また、第10の態様のコネクタ(105〜107)では、第1〜第9のいずれかの態様において、突出部26及び窪み部27は、それぞれ複数である。複数の突出部26及び複数の窪み部27は、複数のコンタクト1の配列方向に沿って交互に並んでいる。
この構成によると、仮にフラックス61が一部のコンタクト1の配置されている領域まで浸入しても、残りのコンタクト1の配置されている領域までフラックス61が流れるのを低減することができる。
また、第11の態様の接続装置300は、第1〜第10のいずれかの態様のコネクタ(100〜107)と、他コネクタ200とを備える。他コネクタ200は、複数のコンタクト1と電気的に接続される複数の他コネクタ側コンタクト1Aを有する。
この構成によると、取付金具3を半田付けにより基板5に接合するときに、半田6の含有するフラックス61がコンタクト1へと流れるのを低減することができる接続装置300を実現することができる。
以上、実施形態1,2に係るコネクタ100〜107及び接続装置300について説明した。ただし、以上に説明した実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
1 コンタクト
10 露出部
2 ハウジング
20 背面
24 嵌合部
26 突出部
27 窪み部
28 溝部
29 凹部
3 取付金具
30 接合部
100〜107 コネクタ
200 他コネクタ
300 接続装置

Claims (11)

  1. 複数のコンタクトと、
    前記複数のコンタクトを保持するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられる取付金具とを備え、
    前記取付金具は、前記ハウジングの基板に対向する背面から露出して、基板に接合される接合部を有しており、
    前記複数のコンタクトの各々は、前記ハウジングの前記背面から露出する露出部を有しており、
    前記ハウジングは、
    前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部のコンタクトの前記露出部と前記接合部との間に設けられて、前記背面から突出する突出部と、
    前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部のコンタクトの前記露出部と前記突出部との間に設けられて、前記突出部の前記基板に対向する対向面に対して窪んだ窪み部とを有していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記突出部は、前記複数のコンタクトの全ての前記露出部と前記接合部との間に設けられており、
    前記窪み部は、前記複数のコンタクトの全ての前記露出部と前記突出部との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記突出部は、前記複数のコンタクトのうち一部のコンタクトの前記露出部と前記接合部との間に設けられており、
    前記窪み部は、前記複数のコンタクトのうち一部のコンタクトの前記露出部と前記突出部との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、他コネクタが嵌合する嵌合部を更に有しており、
    前記突出部は、前記背面において前記嵌合部と対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  5. 前記接合部の前記背面から突出する寸法は、前記突出部の前記背面から突出する寸法以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記突出部は、前記ハウジングと同一の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記突出部は、前記取付金具と同一の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記ハウジングは、前記接合部と前記突出部との間に設けられて、前記突出部の前記対向面に対して窪んだ溝部を更に有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記突出部は、一対であって、
    前記ハウジングは、前記一対の突出部の間に設けられて、前記突出部の前記対向面に対して窪んだ凹部を更に有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記突出部及び前記窪み部は、それぞれ複数であって、
    前記複数の突出部及び前記複数の窪み部は、前記複数のコンタクトの配列方向に沿って交互に並んでいることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコネクタ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコネクタと、
    前記複数のコンタクトと電気的に接続される複数の他コネクタ側コンタクトを有する他コネクタとを備えることを特徴とする接続装置。
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