JP2018106917A - 負極活物質材料、負極活物質材料の製造方法、負極及び電池 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の負極活物質材料は、黒鉛粒子と、黒鉛粒子表面の少なくとも一部を被覆する非晶質炭素層とを備える。
黒鉛粒子は、天然黒鉛、人造黒鉛のいずれでもよい。好ましくは天然黒鉛である。黒鉛粒子として、天然黒鉛及び人造黒鉛の混合物を用いてもよい。黒鉛粒子は、好ましくは、複数の鱗片状の黒鉛が集合して形成された形状の黒鉛造粒物である。鱗片状の黒鉛とはたとえば、天然黒鉛、人造黒鉛の他、タール・ピッチを原料としてメソフェーズ焼成炭素(バルクメソフェーズ)、コークス類(生コークス、グリーンコークス、ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス等)等を黒鉛化したものである。さらに好ましくは、黒鉛粒子は、結晶性の高い天然黒鉛を複数用いて造粒されたものである。
非晶質炭素層は、乱層構造炭素または非晶質炭素からなる。ここで、「乱層構造炭素」とは、六角網平面方向に平行な積層構造は有するが、三次元方向には結晶学的規則性が測定できない炭素原子からなる炭素物質をいう。「非晶質炭素」とは、短距離秩序(数原子〜十数個原子オーダー)を有しても、長距離秩序(数百〜数千個の原子オーダー)を有さない炭素をいう。乱層構造炭素又は非晶質炭素では、炭素の六角網面と呼ばれる結晶子の発達が、黒鉛に比べて小さい。六角網面が小さければ、リチウムの充電受入性が高まる。この理由は次のとおりと考えられる。六角網面の炭素原子同士の結合の端部は、官能基を有する。官能基はたとえば、O及びHを有する。この官能基の数、種類及び組成比を制御することにより、充電受入性を高めることができる。
ピッチは公知なものを使用できる。ピッチはたとえば、石炭系ピッチ又は石油系ピッチである。石炭系ピッチは、不純物含有量が比較的低い。したがって、好ましくは、石炭系ピッチである。
エポキシ樹脂は公知なものを使用できる。エポキシ樹脂は官能基を有する。官能基はたとえば、ヒドロキシ基及びオキソ基である。
比表面積が大きい場合、リチウムイオンの受入性が高まる。つまり、反応抵抗が低下し、充電受入性が高まる。比表面積が1.5m2/g未満であれば、この効果が得られない。一方、比表面積が5m2/gを超えれば、不可逆容量が増加する。つまり、初回充放電効率が低下する。したがって、本実施形態において、比表面積は、1.5〜5m2/gである。
比表面積=(Vm×N/M)×Am/w (1)
ここで、Nはアボガドロ数(6.02×1023/mol)であり、Mは気体分子の分子量(=気体分子ひとつの質量×N)、wはサンプル重量(g)である。
なお、窒素(N2)の場合、Amは、0.162nm2である。
昇温脱離法により測定されるCO脱離量と、負極活物質材料表面に存在する官能基量とは相関する。本実施形態の負極活物質材料において、150〜1400℃でのCO脱離量は5〜20μmol/gである。CO脱離量が5μmol/g未満であれば、負極活物質材料表面に存在する官能基量が少ないことを意味する。負極活物質材料表面に存在する官能基量が少なければ、反応抵抗が高まる。その結果、充電受入性が低下する。CO脱離量が20μmol/gを超えれば、負極活物質材料表面に存在する官能基量が多すぎることを意味する。負極活物質材料表面に存在する官能基量が多すぎれば、電解液の分解反応が進む。その結果、初回充放電効率が低下する。したがって、本実施形態において、CO脱離量は、150〜1400℃で5〜20μmol/gである。
本実施形態において、CO脱離量は、昇温脱離法により測定する。具体的には、負極活物質材料を一定の昇温速度で加熱し、脱離するガスを質量分析器で測定する。昇温脱離法による測定には、たとえば、電子科学株式会社製の製品名TDS1200−IIを用いることができる。試料台にはたとえば、石英を用いることができる。
上述の比表面積に対するCO脱離量の比を適正にすることにより、充電受入性及び初回充放電効率を両立させることができる。比表面積に対するCO脱離量の比、つまり(CO脱離量)/(比表面積)の値を比Rとする。比Rが2.5未満であれば、初回充放電効率は高まるが、反応抵抗が高まり、充電受入性が低下する。比Rが5.0を超えれば、反応抵抗は低下するため、充電受入性は高まるが、初回充放電効率が低下する。したがって、本実施形態において、比表面積に対するCO脱離量の比Rは、2.5〜5.0である。
昇温脱離法により測定される水素脱離量に対する酸素脱離量の物質量比(O/H比)は、負極活物質材料表面に存在する官能基の種類に相関する。O/H比は、昇温脱離法において、H2、H2O、CO及びCO2の総脱離量における、水素脱離量に対する酸素脱離量の物質量比である。つまり、O/H比は、O含有官能基とH含有官能基との量関係を示す。O/H比が0.25未満であれば、O含有官能基が少ないことを意味する。この場合、初回充放電効率が低下する。O/H比が0.35を超えれば、O含有官能基が多すぎることを意味する。この場合、製造工程において、熱処理中に凝集する。したがって、本実施形態において、O/H比は、150〜1400℃で0.25〜0.35である。
本実施形態の負極活物質材料の平均粒径は、たとえば、1〜50μmである。平均粒径が1μm以上の場合、比表面積が適度に大きい。この場合、負極と電解液の反応を軽減できる。このため、不可逆容量が小さく、初回充放電効率が向上する。一方、負極活物質材料の平均粒径が50μm以下である場合、比表面積が適度に小さい。この場合、負極と電極液との反応が適度であるため、初回充放電効率がさらに高まる。粒径が50μm以下であればさらに、平坦かつ薄い電極を作成することができる。粒径が50μm以下であればさらに、負極活物質材料の比表面積が適度に小さい。この場合、負極と電極液との反応が適度であるため、初回充放電効率がさらに高まる。負極活物質材料の粒径のさらに好ましい下限は5μmである。負極活物質材料の粒径のさらに好ましい上限は20μmである。
次に負極活物質材料の製造方法について説明する。負極活物質材料の製造方法は、上述の黒鉛粒子と、ピッチと、エポキシ樹脂とを準備する工程と、準備した材料を、ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合が25〜750%となるように混合し、混合物を形成する工程と、混合物に対して、不活性雰囲気下で、900〜1300℃で熱処理を実施する工程とを備える。
最初に、上述の黒鉛粒子と、ピッチと、エポキシ樹脂とを準備する。
準備した黒鉛粒子と、ピッチと、エポキシ樹脂とを混合する。混合方法は特に限定されない。混合方法はたとえば、準備した各材料の粉末を単純に混合して乳鉢で粉砕するという物理的な混合方法であってもよい。又は、ピッチ及びエポキシ樹脂を溶剤に溶解させて混合し、さらに黒鉛粒子を加えて混合してもよい。この際に用いる溶剤はたとえば、テトラヒドロフランである。この場合、適度な量の官能基が黒鉛粒子の表面に形成される。
好ましくは、ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合((エポキシ樹脂の質量/ピッチの質量)×100)は25〜750%である。ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合が25%未満であれば、負極活物質材料表面に存在する官能基の量が不足する。この場合、CO脱離量及び/又はO/H比が本発明範囲外となる。一方、ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合が750%を超えれば、負極活物質材料表面に存在する官能基の量が多すぎる。この場合、製造工程中に凝集し、負極活物質材料を得られない。したがって、ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合は、25〜750%である。ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合の好ましい下限は55%であり、さらに好ましくは88%である。ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合の好ましい上限は500%であり、さらに好ましくは200%である。
混合物に対して不活性雰囲気下で、ピッチ及びエポキシ樹脂の軟化点以上300℃以下の温度まで昇温し、保持する。保持時間はたとえば60分である。これにより、ピッチ及びエポキシ樹脂を十分に相溶させる。この温度保持後、混合物に対して、900〜1300℃で熱処理を実施する。熱処理により、混合物は炭化する。不活性雰囲気はたとえば、窒素及びアルゴンである。熱処理後必要により粉砕分級を行っても良い。熱処理温度が900℃未満であれば、負極活物質材料のCO脱離量が大きくなりすぎる。熱処理温度が1300℃を超えれば、負極活物質材料のCO脱離量が不足する。熱処理温度の好ましい下限は1000℃である。熱処理温度の好ましい上限は1200℃である。
好ましくは、負極活物質材料における非晶質炭素層の質量割合は、0.5〜8%である。この割合が0.5%以上であれば、非晶質炭素層が十分に形成されている。この場合、非晶質炭素表面の官能基量が適度に多く、リチウムイオンの入り口が適度にあるため、リチウムイオンの受入性が高まる。つまり、反応抵抗が低下し、充電受入性が高まる。負極活物質材料中の非晶質炭素層の質量割合が8%以下であれば、非晶質炭素層が多くなりすぎず、初回充放電効率はさらに高まる。したがって、負極活物質材料中の非晶質炭素層の質量割合は0.5〜8%である。負極活物質材料中の非晶質炭素層の質量割合の好ましい下限は1%である。負極活物質材料中の非晶質炭素層の質量割合の好ましい上限は6%である。
負極活物質材料における非晶質炭素層の質量割合(%)=((熱処理後重量(黒鉛+炭素)−熱処理前重量(黒鉛))/熱処理後重量(黒鉛))×100 (2)
本実施形態による負極の製造方法の一例は次のとおりである。上述の負極活物質材料の粉末に対して、結着剤を混合して負極合剤を調製する。結着剤はたとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の非水溶性の樹脂であって電池の非水電解質に使用される溶媒に不溶性のもの、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びビニルアルコール(PVA)等の水溶性樹脂、及び、スチレンブタジエンラバー(SBR)等である。
本実施形態の電池は、非水電解質二次電池である。電池は、上述の負極を含む。電池はたとえば、本実施形態の負極と、正極と、セパレータと、電解液又は電解質とを備える。
[準備工程]
試験番号1〜試験番号36の負極において、黒鉛粒子には中央電気工業製の製品名CS5S 1412−1を用いた。黒鉛粒子の平均粒径は表1に示すとおりであった。試験番号1〜試験番号31、35及び36の負極には、シーケム製のピッチ粉末を用いた。ピッチ粉末の平均粒径は35μm、軟化点は85℃であった。試験番号32〜試験番号34の負極には、ピッチを用いなかった。試験番号1〜21、32、33、35及び36の負極には、エポキシ樹脂を用いた。エポキシ樹脂は、新日鉄住金化学製の製品名エポキシ樹脂エポトートYD−014を用いた。エポキシ樹脂のエポキシ当量は900〜1000g/eqであり、平均軟化点は100℃であった。試験番号22〜31及び34の負極には、エポキシ樹脂を用いなかった。
ピッチ粉末の平均粒径は、株式会社堀場製作所製レーザー回折/散乱式粒度分布計(型式LA−910)を使用して求めた、体積分率50%時の粒子径である。なお、測定における分散媒はアルキルグリコキシドを含んだ界面活性剤を0.1質量%添加した水であり、分散方法は超音波で5分とし、測定時のレーザー光透過率は85〜95%とした。
エポキシ樹脂をコーヒーミルで粉砕した。粉砕したエポキシ樹脂とピッチとを混合した。エポキシ樹脂とピッチとの混合物に対してさらに、黒鉛粒子を物理混合した。配合量、配合比、及び、ピッチに対するエポキシ樹脂の質量割合は表1に示すとおりであった。
負極活物質材料における非晶質炭素層の質量割合は、試料の熱処理前質量及び熱処理後質量を求め、式(2)により算出した。
得られた混合物に対して、1時間で200℃まで昇温した。その後200℃で1時間保持した。この際、200℃はピッチ及びエポキシ樹脂の軟化点以上であるので、ピッチとエポキシ樹脂が相溶された。さらに4時間で600℃まで昇温し、さらに2.5時間で表1に示す熱処理温度まで昇温した。表1に示す熱処理温度で1時間保持した。その後、100℃以下まで空冷して、負極活物質材料を製造した。なお、得られた負極活物質材料の平均粒径は8〜20μmであった。
比表面積は、上述のとおりBET法により測定及び算出した。測定にはユアサアイオニクス株式会社製の製品名カンタソーブを用いた。測定条件は、窒素ガス吸着、脱気温度200℃で、1時間であった。
昇温脱離法により、CO脱離量を測定した。測定には、電子科学株式会社製の製品名TDS1200−IIを用いた。試料台には石英を用いた。装置の前処理条件として、測定前に装置のベーキング処理を実施した。ベーキング処理後、バックグラウンド測定として、試料が無い状態(試料台のみ)で測定し、イオン電流値を測定した。次に、試料として負極活物質材料100mgを試料台に置いて、同様にイオン電流値を測定した。バックグラウンド測定及び試料測定において、測定条件はMIDモードを用いて、次のとおりとした。温度履歴は、室温から150℃まで昇温し、150℃到達後、5分間保持した。保持後、150〜1400℃まで昇温し、1400℃到達後、10分間保持した。各昇温過程において、昇温速度はいずれも0.5℃/sであった。測定圧力は5×10-5Pa〜1×10-7Paとした。試料のイオン電流は、試料+石英(試料評価)のイオン電流から石英のみ(バックグラウンド測定)のイオン電流を差し引いて、算出した。定量値の算出は、次の通り行った。150〜1400℃までのイオン電流値について、質量電荷比M/z=2、18、28、44のイオン電流値を積分した。得られた積分値に対して、各ガス種について係数掛けし、分子数換算した。算出した値を各ガスの脱離量とした。なお、質量電荷比M/z=2、18、28、44を、H2、H2O、CO、CO2と特定した。
上述の試験で得られた比表面積及びCO脱離量から、比Rを算出した。
上述の昇温脱離法により、脱離したH2、H2O、CO、CO2の物質量を算出した。合計物質量から、O及びHの物質量を算出した。得られたHに対するOの物質量の比を、O/H比とした。
製造された負極活物質材料(粉末)98質量部に対して、1質量部のカルボキシメチルセルロース(CMC)(バインダー)粉末を混合して混合物を作製した。さらに混合物に1質量部のスチレン−ブタジエンゴム(SBR)の水分散液を添加した後に攪拌し、負極合剤スラリを調製した。配合比は、質量比で、負極活物質材料:CMC:SBR=98:1:1とした。
[対極]
対極には、Li金属箔を使用した。
準備された対極、負極、電解液及びセパレータを用いて、コイン型の非水試験セルを製造した。電解液として、非水溶液を用いた。非水溶液は、支持電解質としてのLiPF6を、濃度が1Mになるよう、エチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)=1:3(体積比)の混合溶媒に溶解して作製した。セパレータとしてポリオレフィン製セパレータ(φ19mm)を用いた。セパレータの両側に、負極及び対極のリチウム金属箔を、電解液が入ったステンレス製コインセル内に配置した。
各試験番号の電池の初回充放電効率を、次の方法で評価した。初回充放電効率の測定には、Electrofield製の充放電装置を用いた。なお、測定時の温度は室温(23℃)で測定した。
反応抵抗は、電気化学インピーダンス法により負極の抵抗に相当する抵抗成分を等価回路を使用してフィッティングして算出した。電気化学測定にはソーラトロン製の製品名modulabを使用した。電気化学セルの構造は3電極式ラミネートセルを用い、負極に表面処理黒鉛塗布電極、対極にコバルト酸リチウム、参照極にLiAl線を使用して測定した。電解液には、非水溶液を用いた。非水溶液は、支持電解質としてのLiPF6を、濃度が1Mになるよう、エチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)=1:3(体積比)の混合溶媒に溶解して作製した。なお、反応抵抗は負極−参照極間を端子で繋ぎ、電気化学インピーダンス測定することで負極のみの抵抗を算出した。なお、測定は恒温槽内で実施し、反応温度を−30℃として測定した。
正極にはLiCoO2を使用した。正極は以下のとおり製造した。
負極は初回充放電効率評価で使用した同じ負極を使用した。負極は2.5cm×2.5cm、正極は2.3cm×2.3cmになるように電極を切り出し、負極と正極の間に2枚のセパレータ(セルガード2100)を挟みこんだ。その2枚のセパレータ間にアルミ線(0.25mmφ)を設置した。
反応抵抗を算出する事前処理として室温(23℃)でラミネートセルに充電率(State Оf Charge:SOC)が50%になるように充放電試験を実施した。充放電装置はElectrofield製を用いた。
前処理したラミセルを正極と参照極を端子で繋ぎ、Al線にLiを合金化させた。具体的には0.03mAの定電流充電で0.3mAhの電気量となるように充電させた。
前処理、参照極の作製が完了したラミセルを恒温槽内で−30℃の設定温度で3時間以上保持した。その後、ソーラトロン製の製品名modulabを使用して交流インピーダンス測定した。この際、負極を作用極として負極−参照極間のインピーダンスを測定した。測定条件は振幅5mV、周波数範囲:0.1Hz〜10kHzとした。解析ソフトウェアにはZPlot(登録商標)(Scribner Associates, Inc.製)を使用した。交流インピーダンス測定のナイキストプロットで得られた円弧成分より、ZPlot(登録商標)内蔵の等価回路(Instant fit Rs(CPE−Rp))でフィッティングし反応抵抗を求めた。
結果を表2に示す。なお表2中、「凝集」の欄の「無」は、製造工程中に材料が凝集しなかったこと、「有」は、製造工程中に材料が凝集したことを示す。
Claims (6)
- 黒鉛粒子と、
前記黒鉛粒子の少なくとも一部の表面上に、非晶質炭素層とを備え、
比表面積が1.5〜5m2/gであり、昇温脱離法における150〜1400℃でのCO脱離量が5〜20μmol/gであり、前記比表面積に対する前記CO脱離量の比Rが2.5〜5.0であり、前記昇温脱離法における150〜1400℃での水素脱離量に対する酸素脱離量の物質量比O/Hが0.25〜0.35である、負極活物質材料。 - 請求項1に記載の負極活物質材料であって、
平均粒径が1〜50μmである、負極活物質材料。 - 請求項1又は請求項2に記載の負極活物質材料であって、負極活物質材料における非晶質炭素層の質量割合が0.5〜8%である、負極活物質材料。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の負極活物質材料の製造方法であって、
前記黒鉛粒子と、ピッチと、エポキシ樹脂とを準備する工程と、
前記黒鉛粒子と、前記ピッチと、前記エポキシ樹脂とを、前記ピッチに対する前記エポキシ樹脂の質量割合が25〜750%となるように混合し、混合物を形成する工程と、
前記混合物に対して、不活性雰囲気下で、900〜1300℃で熱処理を実施する工程と、を備える、負極活物質材料の製造方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の負極活物質材料を含む、負極。
- 請求項5に記載の負極を備える、電池。
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