JP2018104778A - 焼結刃物素材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い切断性能および良好な加工性を発揮するチタン製焼結刃物素材を提供する。【解決手段】焼結刃物素材は、チタン材料からなり、チタン材料中に、0.4〜1.9質量%の窒素および0.6〜1.9質量%の酸素のうちの少なくともいずれか一方を固溶している。【選択図】図1

Description

この発明は、包丁、鋏、カミソリ等の刃物の素材に関するものであり、特に焼結体からなる焼結刃物素材に関するものである。
チタン素材は、軽量かつ高強度の非磁性材料であり、良好な耐食性を発揮することから、航空機産業や各種工業プラントなどの幅広い分野で利用されている。また、チタン素材は、生体親和性があり、ステンレス鋼に比べると抗菌性も良好であるので、医療用ハサミや民生刃物等への応用も考えられている。
しかしながら、チタン素材からなる刃物は、チタン素材が軟らかく刃先が軟らかいことから、例えば硬い食材を切るには不向きである。
チタンまたはチタン素材からなる刃材を開示した先行技術文献として、特開2000−313901号公報(特許文献1)がある。この公報に開示された発明では、良好な切れ味を確保し、刃先のもろさを少なくするチタン素材からなる刃材を提供することを目的としている。上記公報に開示された刃材の出発原料は、純Ti粉またはTi−6Al−4V合金粉を主素材とし、これに粒径5μm以下の金属炭化物粉末を全量に対して10〜30部添加して混合した混合素材である。この混合素材を加圧成型した後に焼結し、焼結体に衝撃鍛圧を施して焼結鍛造刃材としている。
本願発明の発明者の一人は、国際公開公報WO2015/111361A1(特許文献2)において、チタン素材中に窒素を固溶させてチタン素材の強度を向上させる発明を提案し、特開2012−241241号公報(特許文献3)において、チタン素材中に酸素を固溶させてチタン素材の強度を向上させる発明を提案した。これらの公報には、刃物への適用を示唆するような記載は無く、また切断性能についての記載も無い。
特開2000−313901号公報 国際公開公報WO2015/111361A1 特開2012−241241号公報
特許文献1は、チタン素材に多量の金属炭化物を含ませることによりチタン素材からなる刃材の切断性能および耐久性を向上させる技術を提案している。しかしながら、多量の金属炭化物を含むので、加工性が悪くなるとともに、耐久性の低下、耐食性の低下および生体親和性の低下等を招き、チタン素材特有のメリットを打消してしまうことになる。
本発明の目的は、チタン素材に対して金属炭化物やセラミック等を過剰に添加することなく、高い切断性能や良好な加工性を発揮する焼結刃物素材およびその製造方法を提供することである。
本発明に従った焼結刃物素材は、チタン材料からなり、チタン材料中に、0.4〜1.9質量%の窒素及び0.6〜1.9質量%の酸素のうちの少なくともいずれか一方を固溶している。
一つの実施形態に係る焼結刃物素材では、チタン材料中に、0.07〜0.65質量%の炭素を含む。また、他の実施形態では、チタン材料中に、チタン炭化物を含む。さらに、他の実施形態では、チタン材料中に、ケイ素またはバナジウムを含む。さらに他の実施形態では、チタン材料中に、チタンシリサイドを含む。好ましくは、素地を構成するチタン材料は純チタンである。
本発明に従った焼結刃物素材の製造方法は、窒素及び酸素のうちの少なくともいずれか一方を固溶したチタン粉末と、炭素成分を含む粉末とを混合する工程と、混合後の粉末を所定の形状に成形する工程と、成形後の成形体を焼結する工程と、焼結後の焼結体に圧延加工を施す工程と、圧延加工後の素材を刃物形状に成形する工程とを備える。
好ましくは、焼結工程後に、焼結体に対して均質化熱処理を行う工程をさらに備える。
炭素成分を含む粉末は、例えば、SiC,VC,TiC及びWCからなる群から選ばれた炭化物である。炭素成分を含む粉末は、炭素であってもよい。
混合粉末成形体を焼結処理すると、チタン粉末中のTiと炭素成分を含む粉末中のCとが結合してTiCを生成する。
本発明によれば、素地を形成するチタン材料中に、0.4〜1.9質量%の窒素および0.6〜1.9質量%の酸素のうちの少なくともいずれか一方を含むものであるので、良好な加工性を維持しながら、高硬度で切断性能に優れた焼結刃物素材を提供することができる。
気相法で窒素を固溶させた窒素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。 粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。 ガス反応窒素固溶法(気相法)と粉末添加窒素固溶法との間で、刃物の切断性能に差が生じるのかどうかを評価する図である。 酸素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。 窒素固溶量および酸素固溶量と、切断性能との関係を示す図である。 純チタン材料粉末に炭素成分を含む粉末を添加して焼結した焼結刃物の切断性能を示す図である。 純チタン材の刃物、「純チタン+Si+C」の刃物、「純チタン+SiC」の刃物の切断性能を示す図である。 純チタン材に対してSi成分を添加した場合の切断性能への影響を示す図である。 窒素固溶チタン材にSiCを添加した試料、酸素固溶チタン材にSiCを添加した試料および純チタン材にSiCを添加した試料の切断性能を示す図である。 炭素成分を含む粉末の添加による切断性能の影響を示す図である。 純チタン材に炭素成分を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。 純チタン材にSiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。 粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にTiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。 粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にVC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。 粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にSiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。
本願発明者らは、純チタンからなる刃物および64チタン材料(Ti−6Al−4V)からなる刃物を比較例として捉え、これらの刃物よりも硬度、加工性及び切断性に優れるチタン素材の開発に着手した。
[データを採取したチタン素材の種類]
各種チタン素材からなる刃物のデータを採取したが、出発材料を基準にして大きく分類すると以下の通りである。
−純チタン材料のみからなるもの(比較例、後述する表1中の試料番号1)
−64チタン材料からなるもの(比較例、試料番号2)
−純チタン材料に窒素を固溶させたもの(試料番号3〜10)
−純チタン材料に酸素を固溶させたもの(試料番号11〜16)
−純チタン材料に窒素および酸素を固溶させたもの(試料番号17〜19)
−純チタン材料にSiCを添加したもの(比較例、試料番号20〜23)
−64チタン材料にSiCを添加したもの(比較例、試料番号24〜26)
−窒素固溶チタン材料にSiCを添加したもの(試料番号27〜30)
−酸素固溶チタン材料にSiCを添加したもの(試料番号31〜34)
−純チタン材料にVCを添加したもの(比較例、試料番号35〜39)
−窒素固溶チタン材料にVCを添加したもの(試料番号40〜42)
−純チタン材料にCを添加したもの(比較例、試料番号43〜48)
−純チタン材料にTiCを添加したもの(比較例、試料番号49〜53)
−窒素固溶チタン材料にTiCを添加したもの(試料番号54〜60)
−純チタン材料にSiを添加したもの(比較例、試料番号61〜68)
[刃物素材の製法]
刃物の特性を比較する上での前提条件として、出発材料の形態および製法を同じにした。すなわち、出発原料の形態は粉末であり、製法は、以下の通りである。
a)出発原料粉末を用意する。出発原料粉末が2種類以上であれば、それらを混合する。
b)出発原料粉末を所定の形状に成形する。
c)成形後の成形体を焼結する。焼結後に均質化のための熱処理を行っても良い。
d)焼結体に圧延加工を施す。
e)圧延加工後の素材を刃物形状に成形する。
[比較した特性]
刃物形状に成形し、硬度、加工性及び切断性能を評価した。
切断性能(切れ味性能)の試験方法は、以下の通りであった。
刃物を固定し、7.5mm幅の新聞紙相当の紙を重ねて約750gの荷重をかけながら、20mmの往復運動をさせた。1往復を1切断回数として、150回の切断操作を行い、所定の切断回数の時に完全に切断された紙の枚数を数えた。
[窒素固溶チタン材料製刃物の切断性能評価]
図1は、窒素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。比較例として純チタン製の刃物(HV215−288)も示している。「窒素固溶チタン(気相)」は、純チタン材料を高温の窒素ガス雰囲気中に置いて窒素をチタン材料中に固溶させた窒素固溶チタン材料であることを意味する。
比較したのは、純チタンからなるもの(HV215−288)、窒素固溶量が0.48質量%のチタン材料からなるもの(HV334−431)、窒素固溶量が0.77質量%のチタン材料からなるもの(HV401−468)、窒素固溶量が1.26質量%のチタン材料からなるもの(HV426−498)である。
図1から、純チタン製刃物に比べて窒素固溶チタン材料製刃物の切断性能が優れていること、及び窒素固溶量が多いほど切断性能が向上することが認められる。
図2は、図1と同様に、窒素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。図2に示す「窒素固溶チタン(粉末)」は、純チタン材料とTiN粉末とを混合し、熱処理によってTiNから解離した窒素を純チタン材料中に固溶させた窒素固溶チタン材料であることを意味する。
窒素固溶量を0.67質量%(HV331−415)、0.99質量%(HV407−468)、1.49質量%(HV453−563)及び1.98質量%(HV515−599)にして評価した。傾向は、図1の結果と同様に、純チタン製刃物(HV215−288)に比べて窒素固溶チタン材料製刃物の切断性能が優れていること、及び窒素固溶量が多いほど切断性能が向上することが認められた。
[ガス反応窒素固溶法(気相法)と粉末添加窒素固溶法との比較]
図3は、純チタン材料を窒素ガス雰囲気中に置いてガス中の窒素を固溶させるガス反応窒素固溶法と、純チタン材料とTiN粉末とを混合し、TiNから解離した窒素を固溶させる粉末添加窒素固溶法との間で、刃物の切断性能に差が生じるのかどうかを評価する図である。図3から、切断性能において両固溶法の間に大きな差はないことがわかる。
[酸素固溶チタン材料製刃物の切断性能評価]
図4は、酸素固溶チタン材料からなる刃物の切断性能を示す図である。比較例として純チタン製の刃物(HV215−288)も示している。「酸素固溶チタン(粉末)」は、
純チタン材料とTiO粉末とを混合し、熱処理によってTiOから解離した酸素を純チタン材料中に固溶させた酸素固溶チタン材料であることを意味する。
酸素固溶量を0.42質量%(HV213−298)、0.66質量%(HV279−399)、0.84質量%(HV385−453)、1.12質量%(HV422−495)、1.36質量%(HV484−533)および2.05質量%(HV570−634)にして評価した。図4から、純チタン製刃物に比べて酸素固溶チタン材料製刃物の切断性能が優れていること、及び酸素固溶量が多いほど切断性能が向上することが認められた。
[切断性能と、窒素固溶量と、酸素固溶量との関係]
図5は、横軸に窒素固溶量又は酸素固溶量をとり、縦軸に切断枚数をとったグラフである。この図5から、窒素固溶量が増加するにつれて切断性能が向上し、酸素固溶量が増加するにつれて切断性能が向上することが認められる。
[炭素成分と刃物の切断性能との関係]
本願発明者らは、炭素成分が刃物の切断性能に影響を及ぼすのかについて調査及び検討を行った。図6は、純チタン材料粉末に炭素成分を含む粉末を添加して焼結した焼結刃物の切断性能を示す図である。横軸は、炭素成分含有量(質量%)を示し、縦軸は、切断枚数を示す。炭素成分を含む粉末として、SiC粉末、TiC粉末、C粉末、VC粉末を用いた。
図6から、チタン材料中の炭素含有量が増加するにつれて切断性能が向上することが認められる。
本願発明者らは、さらに、純チタン粉末にSi粉末とC粉末を同時に添加した場合の刃物の切断性能を調査し、SiC粉末を添加した場合の結果と比較した。
供試材は、以下の通りである。
−純チタン粉末:市販品 粒径45μm以下
−Si粉末:市販品 粒径5μm
−カーボンブラック:市販品
−SiC粉末:市販品 粒径2.5μm以下
粉末の調整は、以下のとおりである。
−純チタン粉末+Si+C(Si1.05質量%、C0.45質量%=SiCの1.5質量%に相当)
−純チタン粉末+SiC(SiC1.5質量%)
混合条件は、以下の通りである。
−ロッキングミル 60Hz×2H、「純チタン粉末+Si+C」に関しては、「純チタン粉末+Si」および「純チタン粉末+C」を各1時間混合した後、両者を合わせてさらに1時間混合した。
圧粉条件は、以下の通りである。
−圧粉金型:直径41mm
−圧粉量:各条件150g
−加圧圧力:680MPa(900kN)
−加圧速度:0.3mm/s
真空焼結処理は、以下の通りである。
−1000℃×5h、真空焼結 昇温まで90分
均質化熱処理は、以下の通りである。
−1000℃×5h、 真空加熱 昇温まで90分
なお、上述の刃物素材の製造方法および条件は、本明細書に記載の他の試料についても実質的に同じである。
「純チタン+SiC」と「純チタン+Si+C」の比較結果は、以下の通りであった。
−X線回折の結果、両者とも、Ti、TiC、TiSiのピークが確認された。
−組織観察の結果、両者とも、分散粒子が確認された。
−熱間圧延後の硬度および切断性能は、ほぼ同等であった。
図7は、純チタン材の刃物、「純チタン+Si+C」の刃物、「純チタン+SiC」の刃物の切断性能を示す図である。この図から、「純チタン+Si+C」の刃物および「純チタン+SiC」の刃物は、純チタン材の刃物よりも優れた切断性能を示すこと、および両者の切断性能がほぼ同等であることが認められる。
熱処理後の密度および硬度は、以下の通りであった。
−純チタン材:密度4.506、平均硬度HV247
−「純チタン+Si+C」:密度4.495、平均硬度HV359
−「純チタン+SiC」:密度4.486、硬度HV351
以上の結果より、SiC粉末を添加した場合と、Si粉末およびC粉末を同時に添加した場合とに得られるチタン刃物材の性能は同等であると認められた。
[Si成分と刃物切断性能との関係]
図8は、純チタン材に対してSi成分を添加した場合の切断性能への影響を示す図である。Si成分の添加は、Si粉末を添加した場合とSiC粉末を添加した場合の両者を含む。図8から、Si成分の含有量が増加するにつれて、切断性能が向上することが認められる。Si成分が1%を超えると、切断性能が飛躍的に向上していることが認められる。これは、チタン材料中にチタンシリサイド(TiSi)が形成されるからである。
[窒素固溶チタン材および酸素固溶チタン材にSiCを添加した場合の切断性能]
図9は、窒素固溶チタン材にSiCを添加した試料、酸素固溶チタン材にSiCを添加した試料および純チタン材にSiCを添加した試料の切断性能を示す図である。図9から、純チタン材にSiCを添加した試料に比べて、窒素固溶チタン材にSiCを添加した試料および酸素固溶チタン材にSiCを添加した試料は、切断性能が遥かに優れていることが認められる。
[炭素成分を含む粉末の添加による切断性能の向上]
図10は、炭素成分を含む粉末の添加による切断性能の影響を示す図である。データを採取した試料は、以下の通りである。
−「〇」:純チタン材(粉末)にSiC粉末を添加したもの
−「□」:純チタン材(粉末)にC粉末を添加したもの
−「△」:純チタン材(粉末)にTiC粉末を添加したもの
−「+」(細字):純チタン材(粉末)にVC粉末を添加したもの
−「◇」:純チタン粉末の固化材
−「●」:窒素固溶チタン材(粉末)にSiC粉末を添加したもの
−「▲」:窒素固溶チタン材(粉末)にTiC粉末を添加したもの
−「+」(太字):窒素固溶チタン材(粉末)にVC粉末を添加したもの
−「◆」:窒素固溶チタン粉末固化材
図10から、窒素固溶チタン材に少量の炭素成分を含む粉末を添加した試料は、同量の炭素成分を添加した純チタン材の試料に比べて、切断性能が大幅に向上していることが認められる。また、窒素固溶チタン粉末固化材に対して炭素成分を含む粉末を添加することにより、切断性能が大幅に向上していることも認められる。
[純チタン材にC粉末を添加した試料の切断性能]
図11は、純チタン材(HV215−288)に炭素粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。炭素粉末の添加量を0.4wt%、0.6wt%、0.9wt%、1.2wt%、1.5wt%、2.3wt%に変えて比較した。図11から、炭素粉末の添加量が1.5wt%までは、添加量が増加するにつれて、切断性能が向上していることが認められる。また、炭素添加量が2.3wt%になると、添加量1.5wt%のものよりも若干切断性能が劣ることが認められる。
[純チタン材にSiC粉末を添加した試料の切断性能]
図12は、純チタン材(HV215−288)にSiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。SiC粉末の添加量を0.5wt%、1.0wt%、1.5wt%に変えて比較した。図12から、SiC添加量が増加するにつれて切断性能が向上していることが認められる。
[窒素固溶チタン材にTiC粉末を添加した試料の切断性能]
図13は、粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にTiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。TiC粉末の添加量を0.5wt%、2.0wt%、3.0wt%、4.0wt%に変えて比較した。TiCを添加させていない窒素固溶チタン材(HV354−457)に比べて、TiC粉末を添加した試料は切断性能が向上していることが認められる。
[窒素固溶チタン材にVC粉末を添加した試料の切断性能]
図14は、粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にVC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。VC粉末の添加量を0.5wt%、1.0wt%、1.5wt%に変えて比較した。VCを添加させていない窒素固溶チタン材(HV354−457)に比べて、VC粉末を1.0wt%以上添加した試料は初期の切断性能が向上していることが認められる。
[窒素固溶チタン材にSiC粉末を添加した試料の切断性能]
図15は、粉末添加によって窒素を固溶させた窒素固溶チタン材にSiC粉末を添加した場合の切断性能の影響を示す図である。SiCを添加させていない窒素固溶チタン材(HV354−457)に比べて、SiC粉末を添加した試料は切断性能が向上していることが認められる。SiC添加量を0.5wt%、1.0wt%、1.5wt%に変えた3つの試料の比較では、1.5wt%添加の試料の方が切断性能の良いことが認められる。
[炭素成分を含む粉末の他の例]
今回の実験では、炭素成分を含む粉末として、C粉末、SiC粉末、VC粉末、TiC粉末を使用したが、WC粉末、BC粉末などの他の炭化物でも同様な効果が奏されると思われる。
窒素及び酸素のうちの少なくもいずれか一方を固溶したチタン粉末と、炭素成分を含む粉末との混合粉末成形体を焼結処理すると、チタン粉末中のTiと炭素成分を含む粉末中のCとが結合してTiCを生成する。このTiCの分散強化も刃物素材の切断性能の向上に寄与しているものと思われる。
[採取したテータのまとめ]
本発明に関連して本願発明者らが採取したデータを以下の表1〜表6に示す。表中の加工性の記号「〇」、「△」、「×」の定義は以下の通りである。
〇:圧延良好
△:部分割れ
×:大幅な割れが発生し、圧延中止
表1は、添加物無しの試料1〜19を示している。表2は、添加物としてSiC粉末を用いた場合の試料20〜34を示している。表3は、添加物としてVC粉末を用いた場合の試料35〜42を示している。表4は、添加物としてC粉末を用いた場合の試料43〜48を示している。表5は、添加物としてTiC粉末を用いた場合の試料49〜60を示している。表6は、添加物としてSi粉末を用いた場合の試料61〜68を示している。各表中の切断枚数は、1回目〜5回目までの5回の切断枚数の平均値を算出したものである。
Figure 2018104778
Figure 2018104778
Figure 2018104778
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[表1から読み取れること]
試料1は純チタン材の刃物、試料2は64チタン合金材の刃物、試料3〜10は窒素固溶チタン材の刃物、試料11〜16は酸素固溶チタン材の刃物、試料17〜19は窒素および酸素の両者を固溶させた酸素窒素固溶チタン材の刃物である。
試料1と試料2との比較から、純チタン材に比べて64チタン合金のほうが、硬度が高く、かつ切断性能に優れていることがわかる。しかし、64チタン合金は、加工性に劣ることも認められる。
試料3〜10の窒素固溶チタン材は、試料1の純チタン材に比べて、硬度が高く、切断性能も優れている。固溶窒素量が0.48質量%の試料3は、試料2の64チタン合金材と同程度の硬度を有しているが、加工性および切断性能に関しては64チタン合金材よりも良好な数値を示している。固溶窒素量が0.67質量%〜1.98質量%の試料4〜試料10は、試料2の64チタン合金に比べて、硬度および切断性能に優れている。窒素量が1.98質量%の試料10は、加工時に表面粒界割れを起こしたので、加工性の点でやや劣る。硬度、加工性および切断性能の観点から、窒素固溶チタン材の好ましい窒素含有量は、0.4〜1.9質量%の範囲である。
試料11〜試料16の酸素固溶チタン材に注目すると、固溶酸素量が0.42質量%の試料11は、硬度および切断性能に関して、試料1の純チタン材との間に差は見られない。固溶酸素量が0.66質量%〜2.05質量%の試料12〜試料16は、硬度および切断性能に関して、試料1の純チタン材よりも良好な数値を示している。試料2の64チタン合金材と比べると、酸素量が0.84質量%〜2.05質量%の試料13〜試料16が硬度および切断性能において、良好な数値を示した。酸素量が2.05質量%の試料16は、加工時に表面粒界割れを起こしたので、加工性の点でやや劣る。硬度、加工性および切断性の観点から、酸素固溶チタン材の好ましい酸素含有量は、0.6〜1.9質量%の範囲が好ましい。
試料17〜試料19の酸素窒素固溶チタン材は、試料2の64チタン合金材に比べて、硬度および切断性能において、良好な数値を示している。窒素量が0.51質量%で酸素量が1.52質量%の試料19は加工性の点で問題があるが、その原因は、酸素量がやや多すぎるからと思われる。
[表2から読み取れること]
試料20〜23は純チタン材にSiC粉末を添加した刃物、試料24〜26は64チタン合金材にSiC粉末を添加した刃物、試料27〜30は窒素固溶チタン材にSiC粉末を添加した刃物、試料31〜34は酸素固溶チタン材にSiC粉末を添加した刃物である。
表1の純チタン材(試料1)に比べて、SiC粉末を添加して炭素含有量が0.22質量%〜0.53質量%になっている純チタン材の試料20〜22は、硬度および切断性能に関して良好な数値を示している。SiC粉末の添加量が2.0wt%の試料23は、加工性の点で問題があった。
64チタン合金材にSiC粉末を添加した試料24〜26は、いずれも、加工性の点で問題があった。
窒素固溶チタン材にSiC粉末を添加した試料27〜30に注目すると、表1の同程度の窒素量を固溶した試料7の窒素固溶チタン材に比べて、硬度および切断性能において良好な数値を示している。
酸素固溶チタン材にSiC粉末を添加した試料31〜34に注目すると、表1の同程度の酸素量を固溶した試料13の酸素固溶チタン材と比べて、硬度および切断性能において良好な数値を示している。
[表3から読み取れること]
試料35〜39は純チタン材にVC粉末を添加した刃物、試料40〜42は窒素固溶チタン材にVC粉末を添加した刃物である。VC粉末の添加量は0.5〜1.5wt%であり、チタン材中の炭素含有量は0.07〜0.26質量%である。これらの試料の窒素含有量は0.88〜1.10質量%であり、同程度の窒素含有量である表1中の試料7の窒素固溶チタン材に比べると、硬度および切断性能においてほぼ良好な数値を示している。
[表4から読み取れること]
試料43〜48は純チタン材にC粉末を添加した刃物である。C粉末の添加量は0.4〜2.3wt%であり、チタン材中の炭素含有量は0.41〜2.41質量%である。表1中の試料1の純チタン材に比べると、硬度および切断性能において良好な数値を示している。C粉末の添加量が1.5wt%を超える試料47および48では、チタン材中の炭素含有量が1.55〜2.41質量%になっており、加工性の点で問題があった。
[表5から読み取れること]
試料49〜53は純チタン材にTiC粉末を添加した刃物、試料54〜60は窒素固溶チタン材にTiC粉末を添加した刃物である。
炭素含有量が0.21〜0.99質量%になっている試料50〜53のチタン材は、表1中の試料1の純チタン材に比べて、硬度および切断性能において良好な数値を示している。
炭素含有量が0.12〜0.79質量%になっている試料54〜59の窒素固溶チタン材(窒素量0.89〜0.92質量%)は、表1中の試料4の窒素固溶チタン材(窒素量0.77質量%)に比べて、硬度および切断性能において良好な数値を示している。
TiC添加量が5.0wt%の試料60の窒素固溶チタン材は、加工性の点でやや問題があった。
[表6から読み取れること]
試料61〜68は、純チタン材にSi粉末を添加した刃物である。表1の試料1の純チタン材に比べて、Si粉末を添加することにより、硬度および切断性能が向上していることがわかる。しかしながら、Si添加量が2.1wt%の試料68は、加工性の点で問題があった。
[好ましい炭素含有量]
以上の結果から、チタン材中に所定量以上の炭素を含有することにより、刃物素材の硬度および切断性能が向上することが認められた。しかし、炭素含有量が多すぎると加工性に支障をきたすことも認められた。表2、表3および表5中の窒素固溶チタン材および酸素固溶チタン材の炭素含有量に注目すると、0.07〜0.61質量%で良好な加工性を維持しながら硬度および切断性能を向上させていることが認められる。したがって測定上の誤差を考慮すると、窒素固溶チタン材および酸素固溶チタン材中の好ましい炭素含有量は0.07〜0.65質量%である。
本発明は、高硬度で切断性能に優れたチタン製の焼結刃物素材として有利に利用され得る。

Claims (11)

  1. チタン材料からなり、
    前記チタン材料中に、0.4〜1.9質量%の窒素及び0.6〜1.9質量%の酸素のうちの少なくともいずれか一方を固溶している、焼結刃物素材。
  2. 前記チタン材料中に、0.07〜0.65質量%の炭素を含む、請求項1に記載の焼結刃物素材。
  3. 前記チタン材料中に、チタン炭化物を含む、請求項2に記載の焼結刃物素材。
  4. 前記チタン材料中に、ケイ素またはバナジウムを含む、請求項2または3に記載の焼結刃物素材。
  5. 前記チタン材料中に、チタンシリサイドを含む、請求項2または3に記載の焼結刃物素材。
  6. 前記チタン材料は純チタンである、請求項1〜5のいずれかに記載の焼結刃物素材。
  7. 窒素及び酸素のうちの少なくともいずれか一方を固溶したチタン粉末と、炭素成分を含む粉末とを混合する工程と、
    前記混合後の粉末を所定の形状に成形する工程と、
    前記成形後の成形体を焼結する工程と、
    前記焼結後の焼結体に圧延加工を施す工程と、
    前記圧延加工後の素材を刃物形状に成形する工程とを備える、焼結刃物素材の製造方法。
  8. 前記焼結工程後に、前記焼結体に対して均質化熱処理を行う工程をさらに備える、請求項7に記載の焼結刃物素材の製造方法。
  9. 前記炭素成分を含む粉末は、SiC,VC,TiC,WCおよびBCからなる群から選ばれた炭化物である、請求項7または8に記載の焼結刃物素材の製造方法。
  10. 前記炭素成分を含む粉末は、炭素である、請求項7または8に記載の焼結刃物素材の製造方法。
  11. 前記焼結工程により、前記チタン粉末中のTiと前記炭素成分を含む粉末中のCとが結合してTiCを生成する、請求項7〜10のいずれかに記載の焼結刃物素材の製造方法。

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