JP2018103871A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、農業用トラクタ等の作業車両に関し、特にエアクリーナ等の支持構成に関する。
従来の農業用トラクタにおいては、エアクリーナは、下端が機体前部底板の左右中央部に連結され、上端がラジエータフレームに連結された棒状のエアクリーナ支持フレームに支持されており、その位置はラジエータの前方上方にある(特許文献1)。そして、ラジエータの前側にインタークーラを配置し、さらにその前側にコンデンサを配置し、このコンデンサの前側に前記エアクリーナ支持フレームを利用して燃料クーラを配置している。
特許文献1の構成によると、インタークーラの前方に配置したコンデンサの上方にエアクリーナを配置することができ、その分ボンネット内部の前後長さを抑制しコンパクト化が図れる。ところが、該エアクリーナを高い位置で支持するため、棒状のエアクリーナ支持フレームを機体中央に設置しなければならず、さらにこの支持フレームを利用して燃料クーラを支持するものであるため、ボンネット内空間の前後長を拡大する要因となっている。
この発明は、上記に鑑みラジエータ前方に配置構成する各種クーラ類やエアクリーナの配置の合理化によって前後長さのコンパクト化、さらには組付け作業の容易化、コスト低廉を図る。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、ボンネット(6)内空間に、エンジン(4)の前側に配置したラジエータ(75)と、前記エンジン(4)への吸気を冷却するインタークーラ(103)と、空調装置用冷媒を凝縮するコンデンサ(104)をこの順に設け、前記ラジエータ(75)と前記インタークーラ(103)との間に、前記エンジン(4)への燃料を冷却する燃料クーラ(102)を、ラジエータ支持枠(F)を構成する左右方向の連結部材(81a)に、支持プレート(105)を介して吊下げ状態に支持してなる作業車両とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記ボンネット(6)内空間に、前記ラジエータ(75)と、前記ラジエータ(75)の高さよりも高さの低い前記インタークーラ(103)と、前記インタークーラ(103)よりもさらに高さの低い前記コンデンサ(104)をこの順に設け、導入外気を除塵して前記エンジン(4)側に供給するエアクリーナ(98)を設け、エアクリーナ(98)のケーシングは、断面小判状乃至楕円状に形成するものであって、エアクリーナ(98)は、側面視において前下がり傾斜姿勢になるよう、前記インタークーラ(103)と前記コンデンサ(104)の上方に配置してなる請求項1に記載の作業車両とする。
前記ボンネット(6)内空間に、前記ラジエータ(75)と、前記ラジエータ(75)の高さよりも高さの低い前記インタークーラ(103)と、前記インタークーラ(103)よりもさらに高さの低い前記コンデンサ(104)をこの順に設け、導入外気を除塵して前記エンジン(4)側に供給するエアクリーナ(98)を設け、エアクリーナ(98)のケーシングは、断面小判状乃至楕円状に形成するものであって、エアクリーナ(98)は、側面視において前下がり傾斜姿勢になるよう、前記インタークーラ(103)と前記コンデンサ(104)の上方に配置してなる請求項1に記載の作業車両とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ラジエータ75に前記ボンネット6内空間を前後に仕切る仕切板82を設け、前記仕切板82に、前記エアクリーナ98のクリーナホース100を挿通させるためのクリーナホース貫通孔82bを左右いずれか一方側に、前記インタークーラ103に接続する導入用ホース103bと供給用ホース103cを挿通させるための一対のインタークーラホース貫通孔82d,82eを接近状態で左右いずれか他方に備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記連結部材(81a)に、前記エアクリーナ(98)を支持するブラケット(99)を設けてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記ケーシングの背面側に、一対の支持脚部(98e,98e)に取付枠101を固定し、該取付枠101をブラケット(99)に取り付けることを特徴とする。
請求項1に記載の発明により、比較的小型で空冷面積の小さい燃料クーラ102はラジエータ75とインタークーラ103との間に設けるものであるが、冷却性を確保しつつ設置できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ラジエータ75の前方の配置では、インタークーラ103よりもコンデンサ104の高さが低いため、これらインタークーラ103とコンデンサ104の上方に傾斜姿勢で前記エアクリーナ98を配置でき、ボンネット6内部の機器占有空間が小さくなってコンパクト化が図れる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え、仕切板82に、単一のクリーナホース貫通孔82bと一対のインタークーラホース貫通孔82d,82eとを左右に配置するものであり、左右と中央に分散する場合に比較して、貫通孔数の相違によって区別認識し易くし、誤組を少なくできる。
請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、請求項2又は請求項3に記載の効果に加え、既存のラジエータ支持枠Fを構成する左右方向の連結部材81aに、燃料クーラ102を吊下げ支持し、あるいはエアクリーナ98用のブラケット99を設ける構成であるから、気温などの環境条件によって燃料クーラ102を後付けする場合にも容易であるとともに、既存の前記連結部材81aにエアクリーナ98のブラケット99をも組み付ける構成とするので、支持構成の兼用化が図れてコストダウンとなる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明では、前後方向とは、このトラクタ1が直進する際の進行方向であり、進行方向前方側を前後方向前側、後方側を前後方向後側という。トラクタ1の進行方向とは、トラクタ1の直進時において、トラクタ1の操縦席8からステアリングハンドル11に向かう方向であり、ステアリングハンドル11側が前側、操縦席8が後側となる。また、車幅方向とは、当該前後方向に対して水平に直交する方向である。ここでは、前後方向前側を視た状態で右側を車幅方向右側、前後方向前側を視た状態で左側を車幅方向左側という。さらに、鉛直方向とは、前後方向と車幅方向とに直交する方向である。これら前後方向、車幅方向及び鉛直方向は、互いに直交する。
図1〜図4に示す本実施形態の作業車両としてのトラクタ1は、動力源が発生する動力によって、自走しながら圃場等での作業を行う農用トラクタ等の作業車両である。トラクタ1は、前輪2と、後輪3と、動力源としてのエンジン4と、変速装置(トランスミッション)5とを備えている。このうち、前輪2は、主に操舵用の車輪、すなわち、操舵輪として設けられる。後輪3は、主に駆動用の車輪、すなわち、駆動輪として設けられる。後輪3には、機体前部のボンネット6内に搭載されるエンジン4で発生した回転動力を、トランスミッションケース5内変速装置で適宜減速して伝達可能になっており、後輪3は、この回転動力によって駆動力を発生する。また、この変速装置5は、エンジン4で発生した回転動力を、必要に応じて前輪2にも伝達可能になっており、この場合は、前輪2と後輪3との四輪が駆動輪となり駆動力を発生する。すなわち、変速装置5は、二輪駆動と四輪駆動との切り替えが可能になっており、エンジン4の回転動力を減速し、減速された回転動力を前輪2、後輪3に伝達可能である。また、トラクタ1は、機体後部に、ロータリ(図示省略)等の作業機を装着可能な連結装置7が配設されている。連結装置7は、例えば、中央上部のトップリンク7aや下部左右のロアリンク7b,7bからなる3点リンクとされ、トラクタ1の機体後部に作業機を連結する。トラクタ1は、後述のように左右のリフトアームを油圧で回動することで、リフトロッド、このリフトロッドと連結しているロアリンク7b等を介して作業機を昇降させることができる。
トラクタ1は、機体上の操縦席8の周りはキャビン9で覆われている。トラクタ1は、キャビン9の内部において、操縦席8前側のダッシュボード10からステアリングハンドル11が立設されると共に、操縦席8の周りにクラッチペダル、ブレーキペダル、アクセルペダル等の各種操作ペダルや前後進レバー、変速レバー等の各種操作レバーが配置されている。
図5〜図7に基づき前記前輪2を駆動する前車軸35を支架する前輪アクスルハウジング66を前後軸芯回りに揺動支持するアクスルブラケット67の構成について説明する。即ち、エンジン4から前方に左右の機体フレーム67L,67R及びこれらを連結する複数の横フレーム68a,68b,68c,68dを備えるアクスルブラケット67は、上記の前輪アクスルハウジング66を支持する。この前輪アクスルハウジング66の左右中央部の前後に形成された筒軸部66F,66Rに、前後の支持筒体69F,69Rを嵌合状態に設け、これら支持筒体69F,69Rを、前記横フレーム68cの下面に設ける下部フレーム68eと同じく横フレーム68dの下面に設ける下部フレーム68fに固定連結し、もって前輪アクスルハウジング66は支持筒体69F,69Rの共通軸心である前後軸芯回りに揺動自在の構成とされている。
上記アクスルブラケット67の後端は、エンジン4の本体部4aに連結されるものであるが、アクスルブラケット67とエンジン4の本体部4aとの間に中間メタル71を介在して両者を剛体連結する。即ちアクスルブラケット67の前端側上下に側面側からボルト72を挿通して中間メタル71を取り付け固定し、エンジン4の本体部4aに対して、該中間メタル71のアクスルブラケット67への取り付け状態で前後方向のボルト73を上下に複数本(図例では左右夫々4本)挿通し、これらボルト73の後端側を、エンジン本体部4aに形成した螺子孔4b,4c部に螺子嵌合させて固定する構成である。エンジン4本体部4aは、図8に一例を示すように、シリンダケースやクランクケース、オイルケースなど補強構造の前面部を平面に加工し、螺子孔加工を施す構成である。このとき、図例では、上側と下側の2箇所で平面加工を施し、夫々2箇所の螺子孔加工4b,4cを行っている。
前記アクスルブラケット67の左右の機体フレーム67L,67Rの上面に、ラジエータ75を底プレート部材76aと左右の起立部材76b,76bとをサブ組立した状態でアクスルブラケット67部に装着できる構成としている。すなわち、このラジエータ75のサブ組立構成は、左右機体フレーム67L,67Rの上面に溶接固定された支持ブラケット77L,77R上を前側から後方にスライドしながら(図8中矢印S方向)所定に位置させて左右4箇所ずつをボルト78,78…で固定する構成である。
ラジエータ75の組立について詳述する。前方をボンネット6の前下端縁に沿わせて円弧状に底プレート部材76aを形成し、その後部に、上部及び中間部を左右に連結した起立部材76b,76bを締結手段あるいは溶接手段で固定する。詳細には、板金材を折曲加工した起立部材76b,76bの各下端を締結手段又は溶接一体化によって起立部材76b,76bを起立姿勢に支持する。なお、図9の例のように起立部材76b,76bの下端に前後向きの取付片80,80を介在し、この取付片80,80でラジエータ75を装着した際の左右移動を規制できる構成としてもよい。
このようにして、前記底プレート部材76aと、起立部材76b,76bと、左右の起立部材76b,76bを連結する上下の連結部材81a,81b(図10参照)によってラジエータ75を支持するラジエータ支持枠Fを構成している。
ラジエータ75は、その背面にボンネット6内周を前後に密閉状に仕切る仕切板82を着脱自在にボルトで接合している。仕切板82の外周は密閉用の弾性シール83を嵌めており、内側方は大きく円形に切り欠いた円形周部にラジエータファン84のファンシュラウド82aを形成している。
仕切板82を一体としたラジエータ75は、前記ラジエータ支持枠Fの後部に装着して所謂サブ組立てとされる。すなわち、ロワタンク側の下面2箇所に設ける凸状85a,85aを、プレート部材76aに設ける装着孔85b,85bに嵌合させて固定する。一方アッパタンク側を、前記上下の連結部材81a,81bのうち上側の連結部材81aに形成した左右の上部取付片86a,86aにボルト・ナットで固定している。すなわち上部取付片86a,86aには、アッパタンク側に固定されていてかつゴムブッシュ86b,86bを装着した穴部を上方に突出するボルト86c,86cにナットを締め付けて固定する。
上記のように、予めラジエータ75と仕切板82は、サブ組立てによって、ラジエータ支持枠Fに取り付けられた状態で、図8に示すように、エンジン4前部のアクスルブラケット67の左右フレーム67L,67Rの上面に取り付けるものであるが、前記支持ブラケット77L,77Rの上面前寄りにラジエータ支持枠Fに装着したラジエータ75を載せ、次いで後方向Sにスライド移動させながら、ファンシュラウド82aがラジエータファン84を囲う所定の位置で止め、複数個所(図例では左右各4箇所)でプレート部材76aを支持ブラケット77L,77Rにボルト78,78…締結することによって装着完了する。
ここで、ファンシュラウド82aがラジエータファン84を囲う適正位置でラジエータ支持枠F側が停止するようストッパのような規制手段を設けると組立作業の効率が向上する。実施例では、図9に示すように、底プレート部材76aに円形開口部87を設け、該開口部87を支持ブラケット側に予め準備したボルト頭部などの凸状体88に関係付けておくと、上記スライド操作によって円形開口部87が凸状体88に一致する位置でスライドに規制がかかり、作業者は所定位置にあることを確認できる。
図10に示すように、前記ラジエータ支持枠Fの起立部材76b,76bの途中部とラジエータ75の側面を連結する中間連結片89,89を設けてラジエータ75の安定支持を構成している。
ラジエータ75のアッパタンクには、エンジン4のウォータジャケット(図示せず)からラジエータ75に冷却水を戻すアッパホース90、およびロワタンクには、該ウォータジャケットに冷却水を送出するロワホース91を接続している。そして、アッパタンクの中央部には開閉キャップ92を設ける。このキャップ92部と、エンジン4の左側面に装着したリザーブタンク93を、小径ホース94により接続している。
次いで、ボンネット6と前記底プレート部材76aとの間に設けるロック手段Lについて説明する。図12に示すように、ロック手段Lは、底プレート部材76aの前部に設けられる。そしてロック手段Lは、前記底プレート部材76aに起立姿勢に固定する固定案内板96a、この固定案内板96aに設ける前後軸96b、該軸96b軸芯回りに回動する可動フック板96c、可動フック板96cを常時所定の方向に付勢するスプリング96d、及び可動フック板96cをスプリング96dに抗して作動する引き金具96eによって構成される。このうち固定案内板96aの上部にV状の切り欠き96fを形成し、可動フック板96cのフック凹部96gによって、ボンネット6の前部下端部に設ける係止ピン97(図19(A))の例ではU字金具の一方側を用いている。)を上方から下方に向かうときはスプリング96dに抗して可動フック板96cを適宜に開いて係止ピン97を受入れ、その後直ちに閉じて前記フック凹部96gによって係止ピン97の抜けを許容しないロック状態とする。ボンネット6を開けたいときは、引き金具96eをその長手方向にゆっくりと引くと、可動フック板96はスプリング96dに抗して回動して上部を開き、係止ピン97の規制を解くこととなり、ボンネット6を後部支点回りに前側を大きく開放作動できる。底プレート部材76aの周部には弾性シール76cを嵌着し、ボンネット6の閉じ作動時の衝撃を緩和する。
なお、前記ラジエータ75のアッパタンクに連結する上側連結部材81aの中央から前方に、エアクリーナ98装着用のブラケット99を設けてなる。エアクリーナ98のケーシングは、断面小判状乃至楕円状に形成する筒状本体ケース部98a、クリーナホース100が接続される副ケース部98b、筒状本体ケース部98aにロック手段98c,98c…を介して着脱自在で本体ケース部98aと相似する断面形状の蓋体98dによって構成されている。エアクリーナ98内部にはフィルタ(図示せず)が挿入される。
図14に示すように、前記エアクリーナ98の前記ブラケット99への装着構成について、前記筒状本体ケース部98aの背面側に、一対の支持脚部98e,98eに取付枠101を固定し、該取付枠101をブラケット99に挿通する状態に重合させて両者をボルト止めする構成としている。詳細には、取付枠101は平板部材の左右辺101a,101a及び上辺101bを同一方向に折り曲げてその折曲げ側が後方向くように前記支持脚部98e,98eにボルト止めする。そして、逆U状に形成され前記上側連結部材81aの中央から前方に向け突出するよう固定された前記ブラケット99に、該取付枠101を前側から進入させ、ブラケット99の本体部上面と取付枠101の上辺101bを重ねてボルト止めし、ブラケット99の左右の間隔内に取付枠101を進入させて左右辺101a,101aをブラケット99の左右壁部に夫々ボルト止めするものである。前記支持脚部98e,98eの寸法によって取付枠101の装着角度が設定でき、エアクリーナ98を側面視において下端側がやや前位となる傾斜姿勢に配置できる。このように構成すると、安定良くエアクリーナ98を支持することができる上、ラジエータ75に極力接近させてエアクリーナ98を配置することができる。前記副ケース部98bに下向きの開口を備えた新気吸入口98fを備え、該新気吸入口98fから吸い込まれた外部空気はエアクリーナ98内部にて除塵浄化された後、前記仕切板82のクリーナホース貫通孔82bに挿通されたクリーナホース100を介してエンジン4側に供給される。
図15におけるエアクリーナ98Aの支持構成は、前記ブラケット99に代替して前方に長く突出するブラケット99Aの構成とした公知の取付方法を採用している。前記のように断面が小判乃至楕円型のエアクリーナ98仕様とするか円形のエアクリーナ98A仕様とするかは、前記ラジエータ75のアッパタンクに連結する上側連結部材81aを連設するブラケット99,99Aの形状の工夫によって、両仕様における上側連結部材81aを共有化できる。
次いで、エアクリーナ98下方のラジエータ75前方の機器配置構成について説明する。
図16、図19に示すように、ラジエータ75の前には、燃料を冷却する燃料クーラ102を設ける。さらにその前方にはエンジン4に供給する空気を冷却するインタークーラ103、さらにその前方にキャビン空調装置の一部を構成するコンデンサ104を配置する構成である。
前記燃料クーラ102は、前記エアクリーナ98を支持する部材であって、ラジエータ75のアッパタンクに連結する前記上側連結部材81aを利用して固定する支持プレート105に吊下状態に支持される。支持プレート105には、下部側2個所にボルト挿通孔を形成した固定片105aを形成し、燃料クーラ102の上部の連結片102cをボルトで固定して吊下げ状態としている。固定された燃料クーラ102の下部左右の一側に図外燃料タンクからの燃料導入管102aを接続し他側にエンジン4への燃料供給管102bを接続する。これら燃料導入管102a及び燃料供給管102bは束ねて前記仕切板82の一側に形成する切欠部82cを貫通するものである。
前記燃料クーラ102は、ラジエータ75の前側に配置されるものであるが、正面視におけるその面積はラジエータ75より小さく、ラジエータ75の正面側上部に位置している。ラジエータファン84bによる導入外気の通風によって空冷される構成である。
次に前記燃料クーラ102の前側に配置されるインタークーラ103は、図17に示すように、その本体を、左右の支持枠106L,106R、及び底部側固定座107をもって支持する構成である。なお、左右の支持枠106L,106Rは共に適宜に前記ラジエータ支持枠Fの起立部材76a,76a又はそれらを連結する連結部材81a,81bを利用して固定する。底部側固定座107は、底プレート部材76aに装着されている。
前記インタークーラ103の本体上部左右に、導入用ホース103bと供給用ホース103cが接続され、エンジン4に供給される圧縮空気を導入用ホース103bによって本体に導入し冷却を行うものである。これら導入用ホース103bと供給用ホース103cは接近状態で前記仕切板82に設ける一対のインタークーラ用貫通孔82d,82eに挿通している。なお、これら導入用ホース103bと供給用ホース103cを仕切板82に固定するが、その固定方法は、導入用ホース103bと供給用ホース103cにそれぞれ鍔状の固定板108b,108cを設け、一方の固定板108bは仕切板82の前面に、他方の固定板108cは仕切板82の後面に重合させてボルトによって固定する。そして仕切板82の前後面で対応する部位を共通のボルトで共締めする構成である。このように構成すると鍔状の固定板108b,108cを共通の形状にでき、量産化に適応でき、組立も容易である。なお、インタークーラ103の本体前面には防塵網109を一側方に引き出し可能に設けている。実施例では機体の左側に引き出し可能である。
前記のようにインタークーラ103の前側には枠組みされたコンデンサ104を配置する(図19参照)。即ち、コンデンサ104の左右の側枠部104a,104aを前記底プレート部材76aの前部においてボルト止めすると共に、前記ラジエータ支持枠Fの起立部材76bの一方側(図例では機体右側)と同側の側枠部104aを連結板110にて補強構造としている(図20参照)。この連結板110の存在する側とは反対側のコンデンサ104の側枠部104aにレシーバ111を設けている。コンデンサ104の前面には防塵網112を引き出し形態に設けるが、このコンデンサ用防塵網112は前記レシーバ111の存在する側とは反対方向に引き出し可能に設けている。
側面視において、前記ラジエータ75の前方の配置では、インタークーラ103よりもコンデンサ104の高さが低いため、これらインタークーラ103とコンデンサ104の上方に傾斜姿勢で前記エアクリーナ98を配置でき、ボンネット6内部の機器占有空間が小さくなってコンパクト化が図れる(図19参照)。
また、図13、図20(A)に示すように、前記仕切板82に、エアクリーナ98のクリーナホース100を挿通させるためのクリーナホース貫通孔82bを左右いずれか一方側に、前記インタークーラ103に接続する導入用ホース103bと供給用ホース103cを挿通させるための一対のインタークーラホース用貫通孔82d,82eを接近状態で左右いずれか他方に備える構成とするから、単一のクリーナホース貫通孔82bと一対のインタークーラホース貫通孔82d,82eとを左右に配置するものであり、左右と中央に分散する場合に比較して、貫通孔数の相違によって区別認識し易くし、誤組を少なくできる。
前記燃料クーラ102は、ラジエータ支持枠Fを構成する左右方向の連結部材81aに、支持プレート105を介して吊下げ支持され、前記連結部材81aにはさらに、エアクリーナ98を支持するブラケット99を設けているから、既存の連結部材81aに、燃料クーラ102を吊下げ支持し、あるいはエアクリーナ98用のブラケット99を設ける構成であるから、気温などの環境条件によって燃料クーラ102を後付けする場合にも容易であるとともに、既存の連結部材81aにエアクリーナ98のブラケット99を組み付ける構成とするので、支持構成の兼用化が図れてコストダウンとなる。
4 エンジン
6 ボンネット
75 ラジエータ
81a 連結部材
82 仕切板
82b クリーナホース貫通孔
82d インタークーラ用貫通孔
82e インタークーラ用貫通孔
98 エアクリーナ
99 ブラケット
100 クリーナホース
102 燃料クーラ
103 インタークーラ
103b 導入用ホース
103c 供給用ホース
104 コンデンサ
F ラジエータ支持枠
6 ボンネット
75 ラジエータ
81a 連結部材
82 仕切板
82b クリーナホース貫通孔
82d インタークーラ用貫通孔
82e インタークーラ用貫通孔
98 エアクリーナ
99 ブラケット
100 クリーナホース
102 燃料クーラ
103 インタークーラ
103b 導入用ホース
103c 供給用ホース
104 コンデンサ
F ラジエータ支持枠
Claims (5)
- ボンネット(6)内空間に、エンジン(4)の前側に配置したラジエータ(75)と、前記エンジン(4)への吸気を冷却するインタークーラ(103)と、空調装置用冷媒を凝縮するコンデンサ(104)をこの順に設け、前記ラジエータ(75)と前記インタークーラ(103)との間に、前記エンジン(4)への燃料を冷却する燃料クーラ(102)を、ラジエータ支持枠(F)を構成する左右方向の連結部材(81a)に、支持プレート(105)を介して吊下げ状態に支持してなる作業車両。
- 前記ボンネット(6)内空間に、前記ラジエータ(75)と、前記ラジエータ(75)の高さよりも高さの低い前記インタークーラ(103)と、前記インタークーラ(103)よりもさらに高さの低い前記コンデンサ(104)をこの順に設け、導入外気を除塵して前記エンジン(4)側に供給するエアクリーナ(98)を設け、エアクリーナ(98)のケーシングは、断面小判状乃至楕円状に形成するものであって、エアクリーナ(98)は、側面視において前下がり傾斜姿勢になるよう、前記インタークーラ(103)と前記コンデンサ(104)の上方に配置してなる請求項1に記載の作業車両。
- 前記ラジエータ(75)に前記ボンネット(6)内空間を前後に仕切る仕切板(82)を設け、前記仕切板(82)に、前記エアクリーナ(98)のクリーナホース(100)を挿通させるためのクリーナホース貫通孔(82b)を左右いずれか一方側に、前記インタークーラ(103)に接続する導入用ホース(103b)と供給用ホース(103c)を挿通させるための一対のインタークーラホース貫通孔(82d,82e)を接近状態で左右いずれか他方に備える請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
- 前記連結部材(81a)に、前記エアクリーナ(98)を支持するブラケット(99)を設けてなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の作業車両。
- 前記ケーシングの背面側に、一対の支持脚部(98e,98e)に取付枠101を固定し、該取付枠101をブラケット(99)に取り付けることを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
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