JP2018102288A - ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法 - Google Patents

ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コクやボディ感のある味わいを有しつつ、すっきりした飲み口の新規なビールテイスト発酵アルコール飲料の提供。【解決手段】本発明によれば、麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料であって、外観最終発酵度(%)と、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率とが所定値を満たすことを特徴とする発酵アルコール飲料が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、新規なビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法に関する。
近年の消費者の食嗜好の多様化や健康志向の高まりに対応するため、多種多様なビールテイスト発酵アルコール飲料が開発されている。香味特性はビールテイスト発酵アルコール飲料を特徴付ける重要な要素であることから、ビールテイスト発酵アルコール飲料の香味を改良する様々な技術が開発されてきた。例えば、麦芽使用量の増量や最終発酵度の低減によりコクやボディ感のある味わいが付与されたビールテイスト発酵アルコール飲料を製造することができ、一方で、麦芽使用量の減量や最終発酵度の増加によりすっきりとした味わいのビールテイスト発酵アルコール飲料を製造することができる。
これまでに、清酒の製造においてα−グルコシダーゼ等の分岐オリゴ糖切断酵素を用いて分岐オリゴ糖を分解し、これをさらに酵母に資化させることにより全糖質量を少なくすることで従来の清酒らしさを残しつつ飲み口の軽い清酒を製造する技術(特許文献1)が提案されている。また、分岐オリゴ糖を配合して食品にコクを付与する技術が提案されている(特許文献2)。しかしながら、コクやボディ感のある味わいとすっきりした飲み口を両立させたビールテイスト発酵アルコール飲料はこれまで報告されていない。
特開2006−061153号公報 特開2007−135404号公報
本発明は、コクやボディ感のある味わいを有しつつ、すっきりした飲み口の新規なビールテイスト発酵アルコール飲料を提供することを目的とする。
本発明者らは今般、ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造において枝切り酵素であるプルラナーゼを用いてα−グルカンの枝分かれ量を低減することにより、コクやボディ感のある味わいを有しつつ、すっきりした飲み口のビールテイスト発酵アルコール飲料を実現できることを見出した。
すなわち、本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料であって、外観最終発酵度(%)と、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)とが、下記(A)、(B)および(C):
(A)外観最終発酵度が、87%以上90%以下であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、230以下である、
(B)外観最終発酵度が、79%以上87%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、280以下である、
(C)外観最終発酵度が、79%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、450以下である、
のいずれか一つを満たす、発酵アルコール飲料。
[2]前記(B)において、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、270以下である、上記[1]に記載の飲料。
[3]外観最終発酵度(%)から外観発酵度(%)を差し引いた値が3未満である、上記[1]または[2]に記載の飲料。
[4]オールモルトビールである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の飲料。
[5]麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料の製造方法であって、外観最終発酵度(%)と、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)とを、下記(A)、(B)および(C):
(A)外観最終発酵度が、87%以上90%以下であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、230以下である、
(B)外観最終発酵度が、79%以上87%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、280以下である、
(C)外観最終発酵度が、79%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、450以下である、
のいずれか一つを満たすように調整することを含んでなる方法。
本発明によれば、コクやボディ感のある味わいとすっきりした飲み口を両立したビールテイスト発酵アルコール飲料を提供することができる。
例1の官能評価結果(後味のすっきり度)を示したバブルグラフである。縦軸を真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率とし、横軸を外観最終発酵度(%)として各サンプルをプロットした。図中の数字はサンプル番号に対応する。また、バブルサイズは後味のすっきり度の値に対応する。 例3の官能評価結果(後味のすっきり度)を示したバブルグラフである。縦軸を真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率とし、横軸を外観最終発酵度(%)として各サンプルをプロットした。図中の数字はサンプル番号に対応する。また、バブルサイズは後味のすっきり度の値に対応する。 例4の官能評価結果(後味のすっきり度)を示したバブルグラフである。縦軸を真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率とし、横軸を外観最終発酵度(%)として各サンプルをプロットした。図中の数字はサンプル番号に対応する。また、バブルサイズは後味のすっきり度の値に対応する。 例5の官能評価結果(後味のすっきり度)を示したバブルグラフである。縦軸を真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率とし、横軸を外観最終発酵度(%)として各サンプルをプロットした。図中の数字はサンプル番号に対応する。また、バブルサイズは後味のすっきり度の値に対応する。
発明の具体的説明
本発明において「ビールテイスト」とは通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを意味する。
本発明において「ビールテイスト発酵アルコール飲料」は、炭素源、窒素源および水等を原料として酵母により発酵させた飲料を意味し、ビール、発泡酒および原料として麦芽を使用するビールや発泡酒にアルコールを添加してなる飲料(例えば、酒税法上、「リキュール(発泡性)(1)」に分類されるリキュール系新ジャンル飲料)が挙げられる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、麦由来の原料として少なくとも麦芽を使用するものである。その麦芽使用比率は50%以上であればよく、例えば、66.7%以上とすることができる。ここで、「麦芽使用比率」とは、醸造用水を除く全原料の質量に対する麦芽質量の割合をいう。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、特定の外観最終発酵度(%)を有するものである。ここで、「外観最終発酵度(AAL:Apparent Attenuation Limit)」とは、外観エキスを用いて算出した最終的な発酵度を意味する。
外観最終発酵度(%)は、発酵前の麦汁に含まれていた原麦汁エキス(S)とビールテイスト発酵アルコール飲料製品にビール醸造用酵母を再添加して発酵し、限界まで資化性糖を消費したときの外観エキス(F)を測定し、麦汁のエキス中の資化性糖(S−F)の割合として算出される。すなわち、外観最終発酵度(%)は下記式(1)で表される。
外観最終発酵度(%)={(S−F)/S}×100・・・(1)
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においては、AAL(%)を、例えば、90%以下、88%以下または86%以下とすることができる。本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においてはまた、AAL(%)を、例えば、70%以上または75%以上とすることができる。本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においてはさらに、AAL(%)を、例えば、70〜90%または75〜88%とすることができる。本発明のうち前記(A)を満たすものについては、AALを87%以上88%以下とすることができる。また、本発明のうち前記(C)を満たすものについては、AALを70%以上79%未満または75%以上79%未満とすることができる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が所定値以下であることを特徴とするものである。ここで、「真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率」とは、真正エキス(RE)1°P当たりのα−グルカンの枝分かれ量(ppm)(枝分かれ量/RE)を表す。
本発明において「真正エキス(°P)」は、飲料中に含まれる不揮発性の固形物の質量濃度を意味し、BCOJビール分析法8.4.3のアルコライザー法に基づいて測定することができる。
本発明において「α−グルカンの枝分かれ量(ppm)」とは、α−グルカン中に存在する枝分かれ構造(すなわち、α−1,6結合)の量に相当し、この値が小さいほど試料中のα−グルカンの枝分かれが少ないことを意味する。「α−グルカンの枝分かれ量」は、プルラナーゼ非処理試料とプルラナーゼ処理試料に含まれている還元糖量を測定し、プルラナーゼ処理前の還元糖量をプルラナーゼ処理後の還元糖量から差し引いた値(すなわち、α−グルカン中に存在するα−1,6結合の量)として算出される。ここで、還元糖量はグルコース相当量の還元糖量である。すなわち、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)は下記式(2)で表される。
α−グルカンの枝分かれ量(ppm)=[プルラナーゼ処理サンプルの還元糖量(ppm)]−[プルラナーゼ非処理サンプルの還元糖量(ppm)]・・・(2)
各試料の還元糖量は、ソモギネルソン法に基づいて測定することができる。
本発明において「α−グルカン」とは複数のグルコース分子がα−1,4−グルコシド結合により結合して構成された直鎖状または分岐状のグルカン(例えば、α−1,4−グルコシド結合およびα−1,6グルコシド結合で構成された分岐状のグルカン)を意味する。また本発明において、α−グルカンの「重合度」はグルカンを構成するグルコース残基の個数を意味し、直鎖状グルカンを構成するグルコース残基の個数のみならず、分岐構造を構成するグルコース残基の個数を含む。α−グルカンの重合度と含有量の測定は、例えば、コロナCAD検出器を用いたHPLC分析、あるいはグルコアミラーゼ処理とグルコースキットを用いた定量により実施することができ、測定の具体例は後記例7に示される通りである。なお、本明細書および図面において重合度は単に「G」あるいは「DP」と表記することがある。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、280以下または270以下とすることができる。本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においてはまた、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50以上または70以上とすることができる。本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料においてはさらに、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50〜280または70〜270とすることができる。
本発明のうち前記(A)を満たすものについては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、230以下または210以下とすることができる。本発明のうち前記(A)を満たすものについては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50以上または70以上とすることができる。本発明のうち前記(A)を満たすものについては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50〜230または70〜210とすることができる。
本発明のうち前記(B)を満たすものについては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、280以下または270以下とすることができる。本発明のうち前記(B)を満たすものについてはまた、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50以上または70以上とすることができる。本発明のうち前記(B)を満たすものについてはさらに、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50〜280または70〜270とすることができる。
本発明のうち前記(C)を満たすものについては、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、450以下または420以下とすることができる。本発明のうち前記(C)を満たすものについてはまた、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50以上または70以上とすることができる。本発明のうち前記(C)を満たすものについてはさらに、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を、例えば、50〜450または70〜420とすることができる。
本発明の好ましい態様によれば、外観最終発酵度(%)から外観発酵度(%)を差し引いた値が3未満である、ビールテイスト発酵アルコール飲料が提供される。外観発酵度(AA:Apparent Attenuation)は、発酵前の麦汁に含まれていた原麦汁エキス(S)とビールテイスト発酵アルコール飲料に含まれている外観エキス(E)を測定し、発酵開始から測定の時点までの間に発酵によって消失した外観エキス(S−E)の割合として算出される。すなわち、外観発酵度(%)は下記式(3)で表される。
外観発酵度(%)={(S−E)/S}×100・・・(3)
AAL(%)は原麦汁エキス中の資化可能な糖の割合を示すのに対し、AA(%)は資化された糖の割合を示しており、AAL−AA(%)は酵母により資化可能な糖のうち残存したものの割合を示していることから、外観最終発酵度(%)から外観発酵度(%)を差し引いた値は飲料の残糖量の指標となりうる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、新しい香味を有すること、すなわち、コクやボディ感のある味わいを有しつつ、すっきりした飲み口を有することを特徴とする。ここで、「コクやボディ感のある味わい」とは、麦芽や大麦等の使用比率が高いビールを製造した場合に得られるビール特有の味わいや飲み応えを意味し、後記実施例の官能評価の飲み始めの味の厚みにより評価することができる。また、「すっきりした飲み口」とは、口の中に甘味などがしつこく残らず、すっと消えていくことを意味し、例えば、後記実施例の官能評価の「後味のすっきり度」により評価することができる。AAL(%)が低下した場合の後味のすっきり度の値は、AAL(%)が低下すると製品中の糖質が増え、それにより全体的な味の厚みが加わり後味がすっきりしにくくなる傾向があるため、それよりもAAL(%)が高い場合と比較して、後味のすっきり度の値は相対的に高くなる。また、AAL(%)が上昇した場合の後味のすっきり度の値は、AAL(%)が上昇すると製品中の糖質が減り、それにより全体的な味の厚みが減り後味がすっきりしやすくなる傾向があるため、それよりもAAL(%)が低い場合と比較して、後味のすっきり度の値は相対的に小さくなる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、外観最終発酵度が90%以下に調整され、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が所定値以下(例えば、280以下)に調整される限り、通常のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造手順に従って製造することができる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は以下のようにして製造することができる。例えば、麦芽、ホップ、副原料、醸造用水等の醸造原料から調製された麦汁に発酵用ビール酵母を添加して発酵を行い、発酵液を醸成させて、発酵麦芽飲料を製造することができる。得られたビールテイストの発酵アルコール飲料は、低温にて貯蔵した後、濾過工程により酵母を除去することができる。なお、ビールテイストアルコール飲料のうちオールモルトビールは、麦芽、ホップ、水から製造できることはいうまでもない。
上記製造手順において麦汁の作製は常法に従って行うことができる。例えば、醸造原料と醸造用水の混合物を糖化し、濾過して、麦汁を得、その麦汁にホップを添加した後、煮沸し、煮沸した麦汁を冷却することにより麦汁を調製することができる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造では、麦芽以外に、未発芽の麦類(例えば、未発芽大麦(エキス化したものを含む)、未発芽小麦(エキス化したものを含む));米、とうもろこし、こうりゃん、馬鈴薯、でんぷん、糖類(例えば、液糖)等の酒税法で定める副原料;タンパク質分解物や酵母エキス等の窒素源;香料、色素、起泡・泡持ち向上剤、水質調整剤、発酵助成剤等のその他の添加物を醸造原料として使用することができる。本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料は、醸造用水以外の使用原料を少なくとも麦芽およびホップとすることができ、場合によっては更に糖類、米、とうもろこし、でんぷん等を使用原料とすることができる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造方法において、外観最終発酵度(%)を所定値の範囲内に調整するためには、例えば、糖化温度や時間を調整すること、あるいは、市販の糖質分解酵素を使用すること等により、調整することができる。
本発明のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造方法において、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を所定値の範囲内に調整するためには、例えば、プルラナーゼ(EC3.2.1.41)、イソアミラーゼ(EC3.2.1.68)等の枝切り酵素を、仕込み工程中、発酵工程中、濾過工程中、濾過工程後に添加すること、あるいは、製品として壜などの容器に詰められた後に枝切り酵素を添加すること等により、該比率を調整することができる。また、上記の枝切り酵素の使用に加えて、リミットデキスリナーゼ活性の強い麦芽を原料として利用してもよい。さらに、上記の枝切り酵素に加えて、仕込み工程中に他の酵素製剤を添加してもよい。例えば、タンパク分解のためにプロテアーゼ製剤を、糖質分解のためにα−アミラーゼ製剤、β−アミラーゼ製剤、グルコアミラーゼ製剤等を、繊維素分解のためにβ−グルカナーゼ製剤、繊維素分解酵素製剤(例えば、ヘミセルラーゼ製剤)を、それぞれ用いることができ、あるいはこれらの混合製剤を用いることもできる。
後記実施例に示されるように、プルラナーゼ等の枝切り酵素を使用してビールテイスト発酵アルコール飲料を製造すると、飲料に含まれるα−グルカン中の枝分かれ量が低減し、後味がすっきりするという効果が得られるが、特にこの効果への寄与が高いのは重合度4〜24のα−グルカンである。すなわち、本発明の好ましい態様によれば、飲料中に含まれるα−グルカンのうち、重合度4〜24のα−グルカン中の枝分かれ量がより低減しているビールテイスト発酵アルコール飲料が提供される。
本発明によれば以下の発明が提供される。
[101]麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料であって、外観最終発酵度(%)が90%以下であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が280以下である(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)、発酵アルコール飲料。
[102]外観最終発酵度(%)が、88%以下である、上記[101]に記載の飲料。
[103]真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、270以下である、上記[101]または[102]に記載の飲料。
[104]外観最終発酵度(%)から外観発酵度(%)を差し引いた値が3未満である、上記[101]〜[103]のいずれかに記載の飲料。
[105]オールモルトビールである、上記[101]〜[104]のいずれかに記載の飲料。
[106]麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料の製造方法であって、外観最終発酵度(%)を90%以下に調整し、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率を280以下に調整する(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)ことを含んでなる方法。
以下の例に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
例1〜5および7では、主原料として大麦麦芽を使用してオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料を製造した。糖化に際しては酵素製剤を用い、糖化の温度および時間を調整し濾過することで、異なる組成の麦汁を得た。すなわち、糖化の温度帯は60〜65℃の中で選択し、糖化の時間はそれぞれの温度帯において5分〜40分の間で調整した。また、熱処理温度は70℃〜100℃の間で選択した。
例1:プルラナーゼを用いたビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
パイロットプラントでオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料の製造を行った。具体的には以下のように糖化工程を実施して麦汁を得た。
(ア)サンプル番号1の糖化条件(プルラナーゼ添加無し)
62℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽40質量部、プルラナーゼ製剤以外の酵素製剤を投入して40分保持後、78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。62℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。
(イ)サンプル番号2の糖化条件(プルラナーゼ添加有り)
62℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽40質量部、市販のプルラナーゼ製剤31U/kg大麦麦芽およびその他の酵素製剤を投入して40分保持後、78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。62℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。
(ウ)サンプル番号3の糖化条件(プルラナーゼ添加有り)
62℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽40質量部、市販のプルラナーゼ製剤155U/kg大麦麦芽(サンプル番号2の5倍量)およびその他の酵素製剤を投入して40分保持後、78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。62℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。
上記の麦汁調製工程(ア)〜(ウ)に続いて、得られたそれぞれの麦汁にホップを投入して100℃で90分間煮沸した後、麦汁静置を行ない、トリューブを分離した後、冷却して発酵前液を得た。その後、発酵前液に下面発酵酵母を添加し、常法に従って主発酵および後発酵を行なった。続いて、後発酵後の発酵液をより低温で保持することにより貯蔵を行ない、濾過して、清澄なオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号1〜3)を得た。
(2)外観最終発酵度の分析
外観最終発酵度(AAL:Apparent Attenuation Limit)は、アルコライザー(アントンパール社)を用いて原麦汁エキスを測定し、ビール醸造用酵母を添加して製品中の資化性糖を全て消費したのち外観エキスを測定し、BCOJビール分析法8.11最終発酵度に基づいて算出した。
(3)外観発酵度の分析
外観発酵度(AA:Apparent Attenuation)は、アルコライザー(アントンパール社)を用い、ASBC Methods of Analysis “ALCOHOL” G. BY NEAR-INFRARED AND ORIGINAL EXTRACT CONTENT記載のAlcolyzer法に従って算出した。
(4)プルラナーゼ活性の測定
プルラナーゼ活性は、水溶性基質Red Pullulan(メガザイム社製)を用いて測定した。すなわち、酢酸緩衝液(0.2M 酢酸ナトリウム、pH5.0)で適宜希釈した酵素サンプル1mLと、0.5mLの基質液(2g/100mL Red Pullulan−0.5M 塩化カリウム)を試験管に入れ、混合した後、40℃で10分加温した。続いて2.5mLの95%エタノールを加えてよく攪拌し、室温で10分静置した後、3000Gで10分、遠心分離した。次いで、上澄み液を3mL採取して、分光光度計で510nmの吸光度を測定した。吸光度測定のブランクとしては、酵素サンプルの代わりにMilli−Q(商標)水(以下、「MQ水」という)を用いて、上記サンプル希釈液の吸光度測定と同様の手順によりMQ水と基質液とを混合、加温、遠心分離し、吸光度を測定した。プルラナーゼ活性値は、購入した基質に添付された検量線を用いて算出した。
(5)ソモギネルソン法を利用した枝分かれ量の分析
(ア)プルラナーゼ反応
上記(1)で得られた各サンプル飲料(サンプル番号1〜3)につきプルラナーゼ処理群とプルラナーゼ非処理群を調製した。すなわち、各サンプル飲料を計量し、プルラナーゼ処理群にはプルラナーゼ試薬(PULLULANASE M2、メガザイム社製)を0.018U/mLとなるよう加えて混合し、プルラナーゼ非処理群には処理群で用いたプルラナーゼ試薬と同量のMQ水を加えて混合し、60℃で24時間反応後、酵素を熱失活して、プルラナーゼ処理サンプルとプルラナーゼ非処理サンプルを得た。
(イ)ソモギネルソン法による還元糖分析と枝分かれ量の算出
ソモギネルソン法(学会出版センター 生化学実験法25 澱粉・関連糖質酵素実験法12頁記載)を改良し、上記(5)(ア)で得られたプルラナーゼ処理サンプルおよびプルラナーゼ非処理サンプルの還元糖を分析した。試験管に0.5mLの各サンプルと0.5mLのソモギー銅液を混合し、100℃で20分加熱したのち、冷却して0.5mLのネルソン試薬を加えて混合した。続いて11mLのMQ水を加えて混合し、3000rpmで10分遠心した後、分光光度計を用いて上澄み液の650nmの吸光度を測定した。検量線作成のため、50〜500ppmグルコース水溶液を用いてプルラナーゼ処理サンプルおよびプルラナーゼ非処理サンプルの吸光度測定手順と同様に反応および測定を実施し、検量線を作成した。検量線を用いてグルコース相当の還元糖量を算出し、前記式(2)に基づきプルラナーゼ処理サンプルおよびプルラナーゼ非処理サンプルの還元末端量の差を計算し、これをα−グルカンの枝分かれ量(ppm)とした。
上記で求めたα−グルカンの枝分かれ量を真正エキス(RE)で除することにより、真正エキス1°P当たりのα−グルカンの枝分かれ量(ppm)(枝分かれ量/RE)を求めた。なお、真正エキス(°P)は、BCOJビール分析法8.4.3のアルコライザー法に基づいてアルコライザー(アントンパール社製)を用いて測定した。
(6)官能評価
上記(1)で得られたオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号1〜3)を訓練されたパネラー5名による官能評価に供した。評価項目1として、口に含んだ後に時間とともに変化する「味の厚み」を、飲み始め、飲み込んだ直後および余韻(飲み込んで数秒経過した後)の3つの時点において1点(弱い)〜9点(強い)の9段階で評価を行い、パネラー5名の評価スコアの平均値を計算した。ここで、「味の厚み」とは、味の強さや飲み応えをいう。
評価項目2として、余韻の味の「持続性」を余韻以降の時点において1点(短い)〜9点(長い)の9段階で評価を行い、パネラー5名の評価スコアの平均値を計算した。ここで、「持続性」とは、余韻として残った味の継続度合いをいう。また、「後味のすっきり度」は「持続性」と「味の厚み(余韻)」の評価スコアを乗じることで算出した。いずれの評価項目も評価スコアの値が小さいほど後味がすっきりすると捉えることができる。
(7)結果
分析値および官能評価の結果を表1および図1に示す。
Figure 2018102288
表1および図1の結果から、糖化工程においてプルラナーゼを添加することにより、α−グルカンの枝分かれ量が低減されたオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料が得られること、また、プルラナーゼを添加して得られた飲料はAALが80%程度であり、コクやボディ感のある味わいを有するものの、後味がすっきりすることが確認された。
例2:プルラナーゼの由来と味の厚みとの関係の検証
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
ラボスケールでオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料の製造を行った。具体的には以下のように糖化工程を実施して麦汁を得た。
(ア)サンプル番号4の糖化条件(プルラナーゼ添加無し)
65℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽33.7質量部、プルラナーゼ製剤以外の酵素製剤(市販のβグルカナーゼ製剤を0.05g/kg大麦麦芽)を投入して30分保持後した後、78℃に昇温して30分保持した後、濾過して麦汁を得た。
(イ)サンプル番号5および6の糖化条件(プルラナーゼ添加有り)
プルラナーゼ製剤も加えて糖化した以外はサンプル番号4と同様の手順に従って麦汁を得た。使用したプルラナーゼ製剤および該製剤の生産菌並びに添加量は以下の通りであった。すなわち、サンプル番号5は市販のプルラナーゼ製剤A(クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)由来)を103U/kg大麦麦芽で添加し、サンプル番号6は市販のプルラナーゼ製剤B(バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来)を58U/kg大麦麦芽で添加した。
上記の麦汁調製工程(ア)および(イ)に続いて、得られたそれぞれの麦汁にホップを投入して100℃で90分間煮沸した後、麦汁静置を行ない、トリューブを分離した後、冷却して発酵前液を得た。その後、発酵前液に下面発酵酵母を添加し、常法に従って主発酵および後発酵を行なった。続いて、後発酵後の発酵液をより低温で保持することにより貯蔵を行ない、酵母を沈降させて、清澄なオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号4〜6)を得た。
(2)各種分析
外観最終発酵度(%)、外観発酵度(%)、プルラナーゼ活性、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)および真正エキス(°P)の分析は例1(2)〜(5)に記載の手順に従って実施した。
(3)官能評価
上記(1)で得られたオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号4〜6)を訓練されたパネラー4名による官能評価に供した。「後味のすっきり度」の算出は、例1(6)に記載された手順に従って行った。
(4)結果
分析値および官能評価の結果を表2に示す。
Figure 2018102288
表2の結果から、プルラナーゼ非添加区(サンプル番号4)に比べてプルラナーゼ添加区(サンプル番号5および6)では飲み始めの味の厚みの評価スコアが4.6から4.5とほぼ維持されたまま、後味のすっきり度の値は4〜5程度の低下が確認された。すなわち、プルラナーゼを生産する菌の属種に関わらず、糖化工程においてプルラナーゼを添加することにより、オールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料のコクやボディ感を維持しつつ後味をすっきりさせることができることが確認された。
例3:α−グルカンの枝分かれ量と味の厚みとの関係の検証(1)
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
パイロットプラントでオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料の製造を行った。具体的には以下のように糖化工程を実施して麦汁を得た。
(ア)サンプル番号7の糖化条件(プルラナーゼ添加無し)
60℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽32.6質量部、プルラナーゼ製剤以外の酵素製剤を投入して30分保持した。60℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。返送後65℃で30分保持してから78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。65℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。
(イ)サンプル番号8および9の糖化条件(プルラナーゼ添加有り)
62℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽40質量部、市販のプルラナーゼ製剤31U/kg大麦麦芽およびその他の酵素製剤を投入して40分保持後、78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。62℃保持中に、一部の醪を別の釜に移送し、熱処理した後に元の釜に返送した。
上記の麦汁調製工程(ア)および(イ)により麦汁を得た後の操作については、例1に記載の手順と同様にしてオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号7〜9)を得た。
(2)市販のビールテイスト発酵アルコール飲料の準備
2種類の市販のビールテイスト発酵アルコール飲料をサンプル番号10および11のビールテイスト発酵アルコール飲料として用いた。
(3)各種分析
外観最終発酵度(%)、外観発酵度(%)、プルラナーゼ活性、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)および真正エキス(°P)の分析は例1(2)〜(5)に記載の手順に従って実施した。
(4)官能評価
上記(1)および(2)で得られたビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号7〜11を官能評価に供した。官能評価は例1(6)に記載された評価項目、手順および基準に従って行った。
(5)結果
分析値および官能評価の結果を表3および図2に示す。なお、例1および例2で評価したサンプル番号1〜4についての分析値および官能評価結果も併せて示す。
Figure 2018102288
表3および図2の結果から、AALが79%以上87%未満の場合、枝分かれ量(ppm)/RE(°P)を280以下にすることにより、飲み始めの味の厚みの評価スコアは4.5以上を確保しつつ、後味の印象がすっきりとすること、すなわち、コクやボディ感を維持しつつ、すっきりとした飲み口になることが確認された。そして、AALが79%以上87%未満の場合、後味のすっきり度が20以下のときに、後味の印象がすっきりとすることが判明した。
例4:α−グルカンの枝分かれ量と味の厚みとの関係の検証(2)
(1)市販のビールテイスト発酵アルコール飲料の準備
2種類の市販のビールテイスト発酵アルコール飲料をサンプル番号12および13のビールテイスト発酵アルコール飲料として用いた。
(2)サンプル番号14のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
サンプル番号13のビールテイスト発酵アルコール飲料に対し、市販プルラナーゼ製剤AをDEAEクロマトグラフィーで分画精製してプルラナーゼの精製度を高めた酵素を0.018U/mL添加した。40℃で1時間反応し、その後酵素を熱失活させて、サンプル番号14の飲料を得た。
(3)各種分析
外観最終発酵度(%)、外観発酵度(%)、プルラナーゼ活性、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)および真正エキス(°P)の分析は例1(2)〜(5)に記載の手順に従って実施した。
(4)官能評価
上記(1)および(2)で得られたビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号12〜14を官能評価に供した。官能評価は例1(6)に記載された評価項目、手順および基準に従って行った。
(5)結果
分析値および官能評価の結果を表4および図3に示す。なお、例2で評価したサンプル番号5および6についての分析値および官能評価結果も併せて示す。
Figure 2018102288
表4および図3の結果から、AALが87%以上の場合、枝分かれ量(ppm)/RE(°P)を230以下にすることにより、飲み始めの味の厚みの評価スコアは4.5以上を確保しつつ、後味の印象がすっきりとすること、すなわち、コクやボディ感を維持しつつ、すっきりとした飲み口になることが確認された。そして、AALが87%以上の場合、後味のすっきり度が17以下のときに、後味の印象がすっきりとすることが判明した。
例5:α−グルカンの枝分かれ量と味の厚みとの関係の検証(3)
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
パイロットプラントでオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号15)の製造を行った。具体的には以下のように糖化工程を実施して麦汁を得た。69.5℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽38.5質量部、プルラナーゼ製剤以外の酵素製剤を投入して50分保持した。その後78℃に昇温して10分保持した後、濾過して麦汁を得た。
上記の麦汁調製工程に続いて、得られたそれぞれの麦汁にホップを投入して100℃で90分間煮沸した後、麦汁静置を行ない、トリューブを分離した後、冷却して発酵前液を得た。その後、発酵前液に下面発酵酵母を添加し、常法に従って主発酵および後発酵を行なった。続いて、後発酵後の発酵液をより低温で保持することにより貯蔵を行ない、酵母を沈降させて、清澄なオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料を得た。
(2)サンプル番号16および17のビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
サンプル番号15のビールテイスト発酵アルコール飲料に対し、市販プルラナーゼ製剤AをDEAEクロマトグラフィーで分画精製してプルラナーゼの精製度を高めた酵素をサンプル番号16の飲料については0.011U/mL、サンプル番号17の飲料については0.023U/mL添加した。40℃で1時間反応し、その後酵素を熱失活させて、サンプル番号16および17の飲料を得た。
(3)各種分析
外観最終発酵度(%)、外観発酵度(%)、プルラナーゼ活性、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)および真正エキス(°P)の分析は例1(2)〜(5)に記載の手順に従って実施した。
(4)官能評価
上記(1)および(2)で得られたビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号15〜17を官能評価に供した。官能評価は例1(6)に記載された評価項目、手順および基準に従って行った。
(5)結果
分析値および官能評価の結果を表5および図4に示す。
Figure 2018102288
表5および図4の結果から、AALが79%未満の場合、枝分かれ量(ppm)/RE(°P)を450以下にすることにより、飲み始めの味の厚みの評価スコアは4.5以上を確保しつつ、後味の印象がすっきりとすること、すなわち、コクやボディ感を維持しつつ、すっきりとした飲み口になることが確認された。そして、AALが79%未満の場合、後味のすっきり度が22以下のときに、後味の印象がすっきりとすることが判明した。
例6:残糖量がビールテイスト発酵アルコール飲料の香味に与える影響
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の調製
例1のビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号3)を被添加サンプル飲料として用いて、残糖(AAL−AA)レベルが調整されたビールテイスト発酵アルコール飲料を調製した。ビールテイスト発酵アルコール飲料に酵母が資化できるDP1〜DP3の糖の比率が約83質量%(固形分換算)の市販糖液を表6に示す添加量となるように添加し、各種糖液添加量のビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号18〜21)を調製した。
(2)各種分析
外観最終発酵度(%)、外観発酵度(%)、プルラナーゼ活性、α−グルカンの枝分かれ量(ppm)および真正エキス(°P)の分析は例1(2)〜(5)に記載の手順に従って実施した。
(3)官能評価
上記(1)で得られたビールテイスト発酵アルコール飲料を訓練されたパネラー4名による官能評価に供した。「後味のすっきり度」の算出は、例1(6)に記載された手順に従って行った。
(4)結果
分析値および官能評価の結果を表6に示す。
Figure 2018102288
表6の結果から、AAL−AA(%)の値が高くなると飲み始めの味の厚みの評価スコアが増加しコクやボディ感が上昇するものの、AAL−AA(%)の値が3以上となると後味のすっきり度の値が20を超え、後味のすっきり度が損なわれることが確認された。
例7:後味に影響を与えるα−グルカン画分の特定
(1)ビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
パイロットプラントでオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料の製造を行った。具体的には以下のように糖化工程を実施して麦汁を得た。
(ア)サンプル番号22の糖化条件(プルラナーゼ添加無し)
65℃の湯100質量部に対して、大麦麦芽33.7質量部、プルラナーゼ製剤以外の酵素製剤を投入して30分保持後した後、78℃に昇温して5分保持した後、濾過して麦汁を得た。
(イ)サンプル番号23の糖化条件(プルラナーゼ添加有り)
市販のプルラナーゼ製剤103U/kg大麦麦芽も加えて糖化した以外はサンプル番号22と同様の手順に従って麦汁を得た。
上記の麦汁調製工程(ア)および(イ)により麦汁を得た後の操作については例1に記載の手順と同様にしてオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料(サンプル番号22および23)を得た。
(2)ゲル濾過分画
上記(1)で得られたオールモルトビールテイスト発酵アルコール飲料を計量して凍結乾燥した。乾燥物を100mMの塩化ナトリウム溶液で溶解して5倍濃縮液を調製し、分画用サンプルとした。
<ゲル濾過分画条件>
HPLCゲル濾過分画の条件は以下の通りであった。
カラム:Hiload Superdex 30pg 26/600(GEヘルスケア社製)
サンプル注入量:5mL
溶離液組成:100mM NaCl
流速:2.5mL/分(流速一定)
検出波長:215nm
分取:0.29cv(カラム・ボリューム)から19.1mL(フラクション0)、その後0.35cvから5mLずつ分画(フラクション1〜33)
ペプチド、有機酸等を含む精製前の分画物の官能評価により、香味の特徴の違いによって、表7のようにフラクションをプレ画分、A1、A2、B、C、Dの6つのグループに分けた。
Figure 2018102288
(3)α−グルカン画分の精製
上記(2)で得られた各画分は、固相抽出カラム(画分A1およびA2は、Bond Elute C18 EWP、画分B、CおよびDはBond Elute C18を使用、Agilent technologies社製)にて吸着処理を行った。素通り画分をさらにアニオン・カチオン・イオン交換樹脂(アンバーライトIR120HおよびアンバーライトXE583、オルガノ社製)にて脱塩後、少量の活性炭にて脱臭処理し、濃縮乾固を行い、これを脱塩水にて復水し、濃縮液とした。これをα−グルカン画分とした。
(4)α−グルカン含量の定量
上記(3)で得られたα−グルカン画分中に含まれるα−グルカンの定量は、グルコアミラーゼと緩衝液(リゾプス由来精製酵素、最終濃度10U/mL、生化学バイオビジネス社製、100mM酢酸Na pH4.5)を添加して40℃一晩反応させた後、市販のグルコースC−IIテストワコー(和光純薬社製)にてグルコースとして測定した。各画分中のα−グルカン含量は表9の通りであった。また、含まれるα−グルカンの鎖長分布状況は、グルコアミラーゼ処理を行わず、MCI−gel CK02ASカラム(20×250mm)およびコロナCAD検出器により、評価した。具体的には、以下の条件のようにして重合度(DP)(鎖長)を分析した。移動度の標準品として、G1〜G7マルトオリゴ糖およびアミロースDP17を用いた。
カラム:MCI−gel CK02ASカラム(20×250mm、三菱化学社製)
移動相:MQ水
流速:1.0mL/分
カラム温度:85℃
検出器:コロナCAD
α−グルカン分画物の鎖長分布を確認したところ表8の通りであった。
Figure 2018102288
(5)官能評価
上記(3)で得られた各分画・精製サンプルを、市販の糖質オフビールテイストアルコール飲料に、サンプル番号22および23の飲料に含まれる各画分含量の150%の含量となるよう添加し、各種画分添加ビールテイストアルコール飲料(サンプル番号24〜33)を調製し、訓練されたパネラー5名による官能評価に供した。α―グルカンの味の違いをわかりやすくするために、添加先の飲料は、元々糖質含量の少ない糖質オフのビールテイストアルコール飲料を用いた。官能評価は、後味がすっきりする:○、後味がややすっきりする:△、後味がすっきりしない:×で評価し(後味のすっきり評価)、精製元サンプル(サンプル番号22および23)のプルラナーゼの使用有無による後味のすっきりの差を確認した。
(6)各種分析
上記(5)で得られた各種画分添加ビールテイストアルコール飲料(サンプル番号24〜33)の枝分かれ量および真正エキスの分析は例1(5)に記載の手順に従って実施した。
(7)結果
分析値および官能評価の結果を表9に示す。
Figure 2018102288
評価したサンプルはいずれも味の厚みが増していたものの、プルラナーゼ処理飲料由来の画分を添加したサンプルではプルラナーゼ非処理飲料由来の画分を添加したサンプルに比べ、後味がすっきりすること、特に、鎖長DP4〜24の範囲(A2およびB画分)のα−グルカン画分における枝分かれ量の違いがすっきりした後味への寄与度が大きいことが表9の結果から確認された。なお、A1画分は枝分かれ量が多い方が後味のすっきり評価の結果が良くなっていた。この要因として、DP20〜40のような高分子の糖では枝分かれ量の違いが香味に与える影響が小さい可能性、あるいは、サンプル番号24のほうがサンプル番号29に比べてα―グルカン含量が1.3倍と多いことが影響した可能性が考えられた。

Claims (5)

  1. 麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料であって、外観最終発酵度(%)と、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)とが、下記(A)、(B)および(C):
    (A)外観最終発酵度が、87%以上90%以下であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、230以下である、
    (B)外観最終発酵度が、79%以上87%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、280以下である、
    (C)外観最終発酵度が、79%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、450以下である、
    のいずれか一つを満たす、発酵アルコール飲料。
  2. 前記(B)において、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、270以下である、請求項1に記載の飲料。
  3. 外観最終発酵度(%)から外観発酵度(%)を差し引いた値が3未満である、請求項1または2に記載の飲料。
  4. オールモルトビールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料。
  5. 麦芽使用比率が50%以上であるビールテイスト発酵アルコール飲料の製造方法であって、外観最終発酵度(%)と、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率(ここで、「α−グルカンの枝分かれ量」は、飲料をプルラナーゼ処理した場合の還元糖量(ppm)をプルラナーゼ未処理の場合の還元糖量(ppm)から差し引いた値である)とを、下記(A)、(B)および(C):
    (A)外観最終発酵度が、87%以上90%以下であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、230以下である、
    (B)外観最終発酵度が、79%以上87%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、280以下である、
    (C)外観最終発酵度が、79%未満であり、かつ、真正エキス(°P)に対するα−グルカンの枝分かれ量(ppm)の比率が、450以下である、
    のいずれか一つを満たすように調整することを含んでなる方法。
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