JP2018100871A - 超音波洗浄器およびこれを用いた自動分析装置 - Google Patents

超音波洗浄器およびこれを用いた自動分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズル先端を洗浄できる振動部の構成に加えて、低い液位においても液中に定在波を発生する洗浄槽を備えた超音波洗浄器を実現する。【解決手段】洗浄槽206と、超音波振動子と、超音波振動子から洗浄槽206に向けて延伸され、鉛直方向にその長手方向を有する円筒孔211をその先端部210に有する振動ヘッド209と、洗浄槽206の下に、少なくとも振動ヘッド209を鉛直方向に投影した領域に設けられた空気層または金属部材とを有し、超音波振動子は、振動ヘッド209が円筒孔の長手方向及び長手方向に垂直な方向の変形を伴う振動モードで共振振動する周波数で駆動され、洗浄槽206の底部のうち、少なくとも振動ヘッド209を鉛直方向に投影した領域は樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、洗浄槽206にためられる洗浄液の高さは、超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4よりも短くされる。【選択図】図4

Description

本発明は、血清や尿などのサンプルを分注するノズルを洗浄する超音波洗浄器、および超音波洗浄器を備え、サンプルと試薬を混ぜ合わせることで成分分析を行う自動分析装置に関する。
自動分析装置では、同一ノズルを繰り返し使用してサンプルを分注するため、別のサンプルを吸引する前にはノズル先端の洗浄を行う。ノズル先端の洗浄が不十分であると、前のサンプル成分を次のサンプルに持ち込み(キャリーオーバ)してしまい、測定精度が悪化する。しかしながら、高スループット性能の自動分析装置では高速に分注処理を行うため、ノズル洗浄に十分な時間を使えない。特許文献1では、ランジュバン振動子を洗浄槽の底部に備えた超音波洗浄器を用いて、液中に発生したキャビテーションでノズルの試料付着物を除去することが開示されている。
特開平4−169850号公報
超音波を用いる洗浄器では、取れにくい汚れに対して超音波振動子の駆動周波数を低周波(20〜100kHz)に設定して使うことが多い。低周波での洗浄は、液中に発生するキャビテーション(液中に生じた圧力差で泡の発生と消滅が起きる現象)を利用している。しかし、キャビテーションは、液中に一様に発生するわけではなく、超音波強度の強弱によってキャビテーションの強度も変化する。超音波強度が強くなる領域は、駆動する周波数によって発生する間隔が異なり、液の音速(水では約1500m/s)を超音波振動子の駆動周波数で割った距離ごとにキャビテーションが強い領域ができる。例えば、50kHzで駆動したときには、1波長が30mm(λ)の定在波が生じ、その半波長である15mm(λ/2)間隔でキャビテーション強度が強い領域が生じる。また、超音波を発生する振動面付近もキャビテーション強度が強い領域となる。
このため、特許文献1のようにランジュバン振動子を洗浄槽の下部に備えた超音波洗浄器では、キャビテーションの効果を得るため20〜100kHzで駆動すると、キャビテーションが強くなる領域は7.5mm(100kHz駆動)〜37.5mm(20kHz駆動)間隔で生じる。キャビテーション強度は、駆動源である振動子に近いほど強い。また、キャビテーションが強くなる領域の範囲は狭いため、ノズルの洗浄範囲は限定的となり洗浄ムラが発生しやすい。さらに、振動子を洗浄槽の下部に備える構造の超音波洗浄器は、ステンレス槽の底部を振動子で加振することで内部の液に超音波を発生するため、底部の面積が大きくなる。また、定在波を発生するには、最低でも7.5mm(λ/4)以上の液位が必要である。つまり、従来の超音波洗浄器は、底面積が大きく高さが必要であるため、定在波を発生して効果的な洗浄を行うために必要な洗浄液量が多くなる課題がある。特に、サンプルのキャリーオーバを問題とする装置においては、ノズル洗浄の度に洗浄液を交換してノズルにサンプルが再付着することを防ぐ必要があるため、少ない洗浄液量とすることが望まれる。
このため、駆動周波数20〜100kHzの範囲で、ノズル先端(特に外周)を洗浄できる振動部の構成に加えて、低い液位においても液中に定在波を発生する洗浄槽を備えた超音波洗浄器、さらにこれを用いた自動分析装置を提供する。
第1の発明にかかる超音波洗浄器によれば、洗浄液をためる洗浄槽と、超音波振動子と、超音波振動子から洗浄槽に向けて延伸され、鉛直方向にその長手方向を有する円筒孔をその先端部に有する振動ヘッドと、洗浄槽の下に、少なくとも振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域に設けられた空気層または金属部材とを有し、超音波振動子は、振動ヘッドが円筒孔の長手方向及び長手方向に垂直な方向の変形を伴う振動モードで共振振動する周波数で駆動され、洗浄槽の底部のうち、少なくとも振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域は樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、洗浄槽にためられる洗浄液の高さは、超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4よりも短くされる。
第2の発明にかかる超音波洗浄器によれば、洗浄液をためる洗浄槽と、超音波振動子と、超音波振動子から洗浄槽に向けて延伸され、鉛直方向にその長手方向を有する円筒孔をその先端部に有する振動ヘッドとを有し、超音波振動子は、振動ヘッドが共振振動する周波数で駆動され、洗浄槽はその一部または全部が樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、振動ヘッドが共振振動するときの振動ヘッドの変形方向に対して、樹脂を主たる成分とする材料で作製された洗浄槽部分を介して、振動ヘッドが共振振動することによって生じる超音波の振動の腹となる領域から超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍の距離に空気層または金属部材を有する。
また、第1の発明または第2の発明にかかる超音波洗浄器を搭載した自動分析装置である。
第1の発明によれば、2次振動モードで共振振動する振動ヘッドのZ方向の振動を促進する機構を設けることで、洗浄液の量を減らしつつ、高い洗浄効果を実現する。
第2の発明によれば、振動ヘッドの共振振動時の振動負荷を低減することで、高い洗浄効果を実現する。
超音波洗浄器を備えた自動分析装置(上面図)である。 試薬分注機構の構成例である。 サンプル分注機構の構成例である。 制御部の構成例である。 超音波洗浄器の斜視図である。 超音波洗浄器の上面図である。 A−A’に沿った超音波洗浄器の断面図である。 超音波振動子及び振動ヘッドの側面図である。 1次振動モードでの振動ヘッドの変形を示す図である。 2次振動モードでの振動ヘッドの変形を示す図である。 振動ヘッドを取り付けた超音波振動子のインピーダンス波形である。 超音波洗浄器の振動ヘッドと洗浄槽の断面の模式図である。 定在波の発生条件を説明するための図である。 洗浄槽の底に穴を設けた例である。 底部に斜面穴を設けた洗浄槽の斜視図である。 底部に斜面穴を設けた洗浄槽の上面図である。 底部に斜面穴を設けた洗浄槽のB−B’に沿った断面図である。 洗浄槽の上面にカバーを設けた例である。 超音波洗浄器の配管構成の一例である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1Aは本実施例に係る自動分析装置の構成を示す図である。自動分析装置10は、試薬容器11を複数搭載する試薬ディスク12と、試薬とサンプルとを反応セル25にて混ぜ合わせ、生じた反応を測定する反応ディスク13と、試薬の吸引や吐出を行う試薬分注機構14と、サンプルの吸引や吐出を行うサンプル分注機構15を有する。
試薬分注機構14は試薬を分注するための試薬用ノズル21を備え(図1B)、サンプル分注機構15はサンプルを分注するためのサンプル用ノズル22を備える(図1C)。装置に投入されたサンプルは、サンプル容器(試験管)23に入れた状態で、ラック24に搭載されて搬送される。ラック24には複数のサンプル容器23が搭載される。なお、サンプルは血清や全血などの血液由来のサンプル、または尿などである。
サンプル分注機構15は、サンプル容器23からサンプル吸引を行う吸引位置、セル25に吐出を行う吐出位置、超音波洗浄器26でノズル22の先端を洗浄する洗浄位置、および超音波洗浄器26で洗浄することにより洗浄液の付着したノズル22の先端を水で洗い流すために洗浄槽27へ、ノズル22を回転動作によって移動させる。さらに、サンプル分注機構15は、吸引位置、吐出位置、および洗浄位置ではサンプル容器23、反応セル25、超音波洗浄器26、洗浄槽27の高さにそれぞれ合わせて、ノズル22を下降させる。このような動作を行うため、サンプル分注機構15は、ノズル22を目的位置に移動させ、上下動させることが可能な構成になっている。本実施例ではサンプル分注機構15のノズル22を洗浄するために超音波洗浄器26を設けているが、さらに試薬分注機構14のノズル21を洗浄するために超音波洗浄器を設けてもよい。
自動分析装置10は、測定部29を有し、反応セル25内に収容されたサンプルと試薬との混合液を測光することで、サンプル内の所定成分の濃度などを分析する。測定部29は、例えば光源と光度計(吸光高度計や散乱高度計など)を有している。また、ノズルの移動やサンプルの吸引吐出制御、洗浄槽27への液供給の制御、超音波洗浄器26の駆動制御、その他各種機構の制御は制御部28により行われる。さらに、自動分析装置には装置を操作するための操作部(PCや制御基板など)や、検査技師がラック24を投入、回収するユニットを備える装置などがあるが、図1Aでは省略している。
図1Dは自動分析装置10の分注機構および洗浄器の制御部28の構成例である。自動分析装置10の操作画面には、装置操作・表示部600があり、検査を実行するための分析実行操作部601や超音波洗浄器26の状態を表示するための洗浄器状態表示部602を有する。装置の制御を行う制御部28は、装置操作・表示部600からの指令を上位通信処理部611から受け、装置シーケンス処理部612はシーケンスデータベース613のシーケンスデータを基に分注機構15や超音波洗浄器26の制御を実行する。
分注機構制御部614はモータ制御部615とモータ駆動部616を介して、分注機構15の回転や上下動作を行い、ノズル22を移動する。洗浄器制御部617は超音波制御部618を介して、超音波駆動部(圧電素子用アンプ)619を制御し、超音波洗浄器26に備えた超音波振動子205を駆動(超音波をON/OFF)する。なお、超音波振動子205の共振特性は、発熱によって変化するため、周波数調整部620により共振周波数の変化に合わせて駆動周波数を変化させる。
さらに、洗浄器制御部617は、ポンプ制御部621に指示を送り、ポンプ駆動部622が超音波洗浄器26の洗浄槽につながるポンプを駆動し、洗浄液の交換等を制御する。
図2Aから図2Dを用いて超音波洗浄器26の構成例を説明する。図2Aは超音波洗浄器26の斜視図、図2Bは上面図、図2CはA−A’(図2B)に沿った断面図、図2Dは超音波振動子及び振動ヘッドの側面図である。
超音波洗浄器26は、フロントマス201とバックマス202の間に1つ以上の圧電素子203を挟み、フロントマス201とバックマス202をボルト204で締結することで構成される超音波振動子(ボルト締めランジュバン振動子(BLT:Bolt-clamped Langevin Type Transducer))205、振動ヘッド209、洗浄液を貯水する洗浄槽206が設けられたベース部207を有する。ここでは、超音波振動子205のボルト204の軸方向をX方向、ベース部207の上面(水平面)においてX方向と垂直な方向をY方向、水平面に垂直な方向、すなわち鉛直方向をZ方向と定義している。
超音波振動子205はフランジ部208を備え、ベース部207に固定されている。図ではフランジ部208の下側でベース部207に固定しているが、フランジ部208の上側にもフランジを固定する部材を設け、当該部材とベース部207とを接続することにより、フランジ部208の全周を均等に固定することが望ましい。また、フランジ部208とベース部207とが接する部分にはフランジ部208やベース部207の磨耗や騒音を防止するためにゴムなどを入れても良い。
超音波振動子205のフロントマス側の先端に洗浄槽206に向けて延伸される振動ヘッド209を有する。振動ヘッド209の先端部210は円筒形状であり、洗浄槽206とは接しない位置で洗浄槽206に溜められた洗浄液に浸かる位置にくるように調整される。円筒形状の振動ヘッド先端部210には、ノズル22の先端外径よりも大きい円筒孔211が設けられている。なお、フロントマス201と振動ヘッド209とは別々に作製してボルト等で固定してもよいし、一体で作製してもよい。また、洗浄槽206には洗浄液を供給する配管212が設けられ、一定量の洗浄液を供給することで洗浄槽206内にある洗浄液をオーバーフローさせることにより置換することができる。すなわち、洗浄液供給配管212から供給された洗浄液は、洗浄槽206の側壁の上端からあふれて、洗浄槽206の外周にある液受け213に流れ、排水路214から排出されることにより、洗浄槽206内の洗浄液の高さ(液位)は、洗浄液を供給するたびに一定となる。
装置のスループットを低下させないため、洗浄液の交換は短時間で行う必要があるが、洗浄液の供給速度が速いと洗浄液が噴出し、超音波洗浄器26の周囲に飛び散る可能性がある。洗浄液供給配管212を振動ヘッド先端部210の下部に位置させることにより、洗浄液の供給速度が速い場合でも、供給された洗浄液が振動ヘッド先端部210に当たることで、洗浄槽206内の流速を抑えて液の飛び散りを防止する。逆に、洗浄液を洗浄槽206の上方(すなわち、液面より上)から供給した場合は、空気が混ざり洗浄液が泡立つため、洗浄槽206内で液を供給することが望ましい。また、洗浄槽206の側壁に配管212を設け、振動ヘッド先端部210に洗浄液をあてるように供給すると、下部に位置させたのと同様の効果が得られる一方、振動ヘッド先端部210からフロントマス201側に向けて洗浄液が押し上げられることで、洗浄液の成分がフロントマス201と振動ヘッド209の連結部に溜まり、汚れの原因となるおそれがある。そのため、洗浄液の供給においては、図2に示すように振動ヘッド先端部210の下部からの供給が望ましい。ただし、洗浄液ではなく、水のように付着や飛散を問題としない液体であれば、洗浄槽206上方や側壁からの供給であっても問題ない。特に、振動ヘッド209をメンテナンスのため洗浄する場合に、側面に洗浄液供給配管212とは別に配管を設け、水を供給することは有効である。かかる構成については図9を用いて後述する。
なお、図では洗浄槽206の全周に接するように液受け213を設けた例を示しているが、本実施例では洗浄槽206に溜める洗浄液を少なくできるため、洗浄液の交換はその分短時間で行うことが可能である。このため、洗浄槽206の側壁の一部に切り欠き部を設け、高さを低くした側壁からのみ洗浄液を流出させるようにし、液受け213を洗浄槽206の全周ではなく、切り欠き部のある側壁部分に接する形状とすることで、その大きさを縮小することも可能である。これにより、超音波洗浄器26のベース部207を小さくできる効果がある。
図示しないが、金属ブロック(201・202)と圧電素子203の間及び複数の圧電素子203の間には電極(例えば銅板)が挟まれており、これら電極に対して所定の周波数の正弦波電圧を印加することで、ボルト204の軸方向に超音波振動子205が駆動される。特に、フロントマス201の形状をホーン形状(圧電素子203側と振動ヘッド側とで径を変化させる形状)とすることで、圧電素子203の発生する振幅を増幅できることが知られており、ホーンの長さや形状を駆動したい周波数に合わせて設計することで、少ない電力で大振幅が得られる。図ではコニカルホーン形状を示しているが、他の形状(エクスポネンシャルホーンなど)でも問題ない。
さらに、ホーン形状のフロントマス201の先端に細長い振動ヘッド209を設け、超音波振動子205の振動に同期して共振させることにより、振動ヘッド先端部210において大変位を発生させることができる。これにより、超音波振動子205に印加する電気エネルギーを効率的に振動ヘッド先端部210の振動(運動エネルギー)に変換することができる。
超音波洗浄器26でノズル22を洗浄するときには、所定の低周波数で圧電素子203を駆動し、振動ヘッド先端部210の円筒孔211にノズル22を洗浄範囲(ノズル22の先端から5mm程度の範囲)が浸かるように挿入し、一定時間洗浄液に浸漬しておくことにより、ノズル22の外周部に着いた汚れをキャビテーションによって除去する。洗浄後は、ノズル22を超音波洗浄器26から引き抜き、洗浄槽206の洗浄液をオーバーフローにより交換することで、次にノズル22を洗浄するときには新しい洗浄液で洗浄することができ、キャリーオーバを抑えることができる。これらの制御は、制御部28により、所定の装置シーケンスにしたがって実行される。
このように、振動ヘッド先端部210の円筒孔211とその周囲に洗浄液があれば洗浄できるため、使用する洗浄液量を減らすことができる。例えば外径1.0mm以下の細いノズルであれば0.5mL以下の洗浄液量でも洗浄可能であり、洗浄器のサイズも小型化できる。なお、洗浄槽206に洗浄液として水を供給して使用してもキャビテーションによる高い洗浄効果が得られるため、目標とする洗浄効果によっては水を使用してもよい。
超音波洗浄器26は、洗浄液中にキャビテーションを発生させるのに適した20〜100kHzの周波数で圧電素子203を駆動し、洗浄槽206内の振動ヘッド209を共振させ、その大変位の振動(周波数は駆動周波数と同じ)により超音波振動を発生させる。これにより、振動ヘッド209の周囲、特に振動の腹(最も振幅が大きくなる部分)を中心にキャビテーションが発生する。開放端である振動ヘッド先端部210は振動の腹となるので、円筒孔211内に発生するキャビテーションにより、ノズル22先端を集中的に洗浄する。
図3A〜Cを用いて、振動ヘッド209の振動について説明する。振動ヘッド209は共振振動にともなう変形の仕方によって複数の振動モードを有する。図3Aに振動ヘッド209の1次振動モードの変形、図3Bに振動ヘッド209の2次振動モードの変形、図3Cに振動ヘッドを取り付けた超音波振動子のインピーダンス波形を示す。
振動ヘッド209の共振周波数は複数あり、共振時、それぞれで異なった変形が生じる。図3Aは1次振動モードであり、振動ヘッド先端部210がX方向に振れる振動モードである。図3Bは2次振動モードであり、振動ヘッド先端部210がX方向に振れるとともに、振動ヘッド先端部210の中間に振動の節(最も振動が小さくなる部分)ができて、鉛直方向(Z方向)に振れる振動モードである。なお、図では振動モードの違いを分かりやすくするため、変形を誇張して示している。
図3Cは横軸に周波数、縦軸にインピーダンスを示した図である。振動ヘッド209の共振点410と超音波振動子205の共振点411(超音波振動子205がボルト204の軸方向に伸縮するモード)とが示されている。共振点410は、1次振動モードの共振点であっても、2次振動モードの共振点であってもよいが、洗浄に使用する振動モードであり、その共振周波数がキャビテーションを発生しやすい20〜100kHzの範囲に存在する必要がある。さらに、共振点410と共振点411とが近接し、これらの差の絶対値が10kHz以下となるように、振動ヘッド209と超音波振動子205とを設計することが望ましい。共振点を近づけることにより、その相互作用により効率よく電気エネルギーを振動ヘッド先端部210の振動に変換することができるためである。
図4は本実施例の超音波洗浄器の振動ヘッド209と洗浄槽206の断面の模式図である。振動ヘッド209は2次振動モードの共振点で振動させるものとし、X方向の振動とZ方向の振動とを併せ持つ。先に述べたように、振動ヘッド先端部210は洗浄槽206内の洗浄液中に位置され、ノズル22を円筒孔211に挿入してノズル22の洗浄を行う。これにより、円筒孔211の内壁近傍で発生するキャビテーションによりノズル22の洗浄を行う。ここで振動ヘッド209が超音波振動すると、振動ヘッド209の周囲に液のせり上がり310が発生し、部分的に洗浄槽206の淵よりも高い水位になる。そのため、円筒孔211の位置が、振動ヘッド209の首(振動ヘッド209のうち、フロントマス201と振動ヘッド先端部210との間にあるZ方向に延びる部分)に近い位置にあると、洗浄時にノズル22が洗浄液につかる範囲が広がり、例えば設定した範囲5mmに対して7mmまで濡れる。洗浄液として水以外を使用している場合には、洗浄液を落とすためノズル22の洗浄部分に対して水洗浄を行う必要があるが、この水洗浄の工程で洗浄範囲を拡大する必要が出てくる。洗浄範囲を拡大すると、スループットが低下したり、ノズル22に水が残りやすくなりサンプルを薄めたりする問題がある。このため、ヘッド先端長さ220は、液のせり上がり310にノズル22が接触しない程度に円筒孔211の位置が振動ヘッド209の首から離れる長さとすることが望ましい。
さらに、本実施例においては、洗浄槽206を洗浄液中で発生される超音波を透過することができる材質(例えば樹脂)で作製し、洗浄槽206の下に空気を貯めるためのエアータンク301を介してベース部207に固定されている。洗浄槽206は全体を樹脂で作製してもよく、一部でもよいが、少なくとも洗浄槽206の底部のうち、振動ヘッド先端部210を鉛直方向に投影した領域は樹脂で作製される。同様に、エアータンク301も少なくとも振動ヘッド先端部210を鉛直方向に投影した領域を覆うように設けられる。ただし、先に述べたように洗浄液は洗浄槽206の下から供給することが望ましいので、図4では洗浄槽206の底部には洗浄液を供給する管302と洗浄液供給配管212とが設けられている。そのため、管302の周囲を囲むように、洗浄槽206の底の樹脂、エアータンク301を配置している。すなわち、洗浄液等を洗浄槽206の底面から供給しない洗浄器においては、洗浄槽206の下にこのような穴をあける必要はない。また、洗浄槽206全体を樹脂で作製する場合、ベース部207と一体成型して作製してもよい。このように作製することで、製造コストを低下させることができる。
洗浄槽206にためられる洗浄液の高さをLaと定義する。洗浄槽206には洗浄液をオーバーフローして供給するため、洗浄槽206の側壁の上端まで液が貯められる。したがって、洗浄槽にためられる洗浄液の高さLaは、洗浄槽の底面から液受けに接する洗浄槽の側壁(部分または全周)の上端までの高さとなる。また、洗浄槽206で発生された超音波を透過することができる材質でできた洗浄槽206の底部の厚さをLbで定義すると、液面からエアータンク301までの長さLはLa+Lbである。
振動ヘッド先端部210の振動によって洗浄液中には超音波が発生するが、エアータンク301を設けたことにより、Z方向の振動より発生した超音波はZ方向に進行するが、Lが所定の条件を満たすとき、液面とエアータンク301の空気層とで反射を繰り返すことにより、洗浄槽206内のZ方向に定在波を発生する。Z方向に定在波が発生する図4に示した構造の樹脂製の洗浄槽Aとエアータンク301を設けない樹脂製の洗浄槽Bとについて振動ヘッド209の振動振幅を比較したところ、洗浄槽Aの方が振動ヘッド209の振動振幅が大きくなった。また、洗浄槽Aと洗浄槽Bにおいて、同形状の振動ヘッド209を用いて洗浄効果を比較した結果も、洗浄槽Aを用いた方が高い洗浄効果が得られた。
この結果は次のような理由によるものと考えられる。洗浄液は粘性をもち、洗浄液は振動ヘッドの振動に対する振動負荷となる。本実施例のように円筒孔211の内壁近傍で発生するキャビテーションによりノズル22の洗浄を行う場合、キャビテーションの発生に寄与するのは主にX方向の振動である。しかしながら、2次振動モードでは、振動ヘッド209はX方向の振動のみならず、Z方向の振動も発生した状態で共振している。ここで、Z方向の振動が洗浄液によって振動が抑制される状態にあるとX方向の振動についても抑制されてしまう。洗浄槽206内のZ方向に定在波が生じさせることにより、振動ヘッド先端部210のZ方向の振動に対して振動負荷を軽減し、Z方向の振動が大きくなるとともに、X方向の振動も、定在波が生じていない場合より増幅される。
図5を用いて定在波の発生条件を説明する。図5の縦軸は波の振幅、横軸は液面からの深さを示している。また、波形401は液体中を進行する場合の波形、波形402は樹脂中を進行する場合の波形である。定在波の発生条件は、L=(λ/4)×n(λ:超音波の1波長、n:整数)である。また、超音波の波長は超音波が進行する媒体によって異なり、液体での波長をλa、樹脂(洗浄槽206の底面とエアータンク301との間)での波長をλbとする。さらに、液体および樹脂での波長は、材質によって定まる音速(水は約1500m/s、樹脂は種類によるが約2000m/s)を駆動周波数で割った値となる。
定在波を発生させるには(n=1とする)、波が深さLaまでは波形401により、深さLaからL(=La+Lb)までは波形402で進行するように、Lbの長さを設定すればよい。すなわち、深さLaまでに超音波の1/4波長の比率αだけ進行したとすると、
La=α×(λa/4)
Lb=(1−α)×(λb/4)
と表せる。よって、Lbの最小距離は、Lb=(1−La/(λa/4))×(λb/4) によって求められる。L=La+Lbであるので、定在波が発生する条件は洗浄槽206の底面からエアータンク301までの距離Lbによって調整可能である。そのため、洗浄槽の底部を加振して液位を調整して定在波を発生する場合に比べ、Lbの高さ分の液量を減らすことができる。すなわち、少ない液量でノズル22を強力に洗浄することが可能になる。λ等の値は温度変化によって変動するものであり、設計値としてのL=(λ/4)×nからずれが生じることもあるが、定在波発生条件に近い条件が満たされている限り、高い洗浄効果が得られる。
なお、樹脂には主たる成分が樹脂であればよく、例えば構造強化のためのグラスファイバーといった樹脂以外の素材が混合されていてもよい。また、超音波の反射材としてエアータンク301の空気層とした例を示したが、超音波を反射する金属(例えば鉄やステンレス材など)をエアータンク301の位置に埋め込むことで同様の効果を得ることができる。すなわち洗浄槽206の底部の材料の反射率は、空気や金属のような反射材の反射率よりも低くなければならず、かつ損失を抑えるためには、洗浄槽206の底部の材料の反射率は低いほどよく、反射材の反射率は高いほどよい。
液体(水)と異なる媒体との反射率は、
反射率r=(X−Y)/(X+Y)
X:水の音響インピーダンス、Y:媒体(例えば、樹脂、金属)の音響インピーダンス
で表せる。また、音響インピーダンスは媒体の密度と音速の積である。すなわち、反射率は音響インピーダンスの差が大きいほど境界面での反射は大きくなるので、使用する材料の指標として当該材料間の音響インピーダンス比を用いることができる。水の音響インピーダンスXは約1.5×106kg/m2sである。樹脂はその組成によって音響インピーダンスは異なるが、およそ3×106kg/m2s程度であり、水の音響インピーダンスとは同じオーダーであり、利用しやすい材料である。反射材としては、音響インピーダンスの極めて小さい空気のような気体(約430kg/m2s)は特に適しているが、金属材料を用いても、その音響インピーダンス(およそ4×107kg/m2s)が樹脂の音響インピーダンスよりも1桁以上大きいため利用可能である。
また、同様に簡単な指標として音速を用いることもできる。この場合、水の音速が約1500m/sに対し、樹脂の音速は2000〜3000m/sであり、2倍以内とする。これに対して、空気の音速が約330m/s、金属の音速が5000m/s以上であり、例えば樹脂の音速よりも2倍以上の音速となる金属を選択すればよい。
なお、図4ではZ方向の振動負荷を低減する例を示したが、X方向の振動負荷を低減するように構成することも可能である。すなわち、振動ヘッド209を1次振動モードで動作させる場合には、振動ヘッド209は専らX方向に振動するため、このような場合には、X方向に定在波が生じるように洗浄槽を設計することで、X方向に振動を増幅することができる。この場合は、図4のエアータンク301は不要となり、エアータンク301が果たしていた反射材としての機能は洗浄槽側壁の外側、すなわち液受け213部分の空気層が果たすことになる。また、この場合の洗浄液の長さLa’は振動ヘッド209の端面から洗浄槽206の側面(洗浄水側)であり、洗浄槽206の側壁の厚みLb’として、
L’=La’+Lb’=(λ/4)×n(λ:超音波の1波長、n:整数)
とすることで、X方向の振動の振動負荷を減らし、X方向の振動を増幅することができる。
このように、本実施例では振動ヘッドが共振振動するときの振動ヘッドの変形方向に対して、樹脂を主たる成分とする材料で作製された洗浄槽部分を介して、振動ヘッドが共振振動することによって生じる超音波の振動の腹となる領域から超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍の距離に空気層または金属部材を設けることで、当該方向の振動負荷を軽減し、高い洗浄効果を得るものである。
本実施例で対象としたノズル22の先端径は0.5〜1.5mmと細く、円筒孔211の直径は2〜4mmが適しており、洗浄範囲はノズル22の先端4mmとすると洗浄槽206の内側の高さ(液位La)は6mm程度であり、50kHzで駆動する場合、洗浄槽206の底面からエアータンク301までの厚さLbはおよそ2mmとなる。先に述べたように定在波の発生条件はL=(λ/4)×nであるから、nを大きく取れば2mmより長い定在波を発生させるLbの長さを取りうる。しかしながら、洗浄槽206中を超音波が伝播する距離が長くなると洗浄槽206の底部の材質中を超音波が伝播した時の発熱による損失が発生しやすくなるため、反射される超音波の強度は弱まる。このため、Lbは短い値で設定することが望ましい。すなわち、n=1とすることが望ましい。
図6は本実施例の超音波洗浄器の洗浄槽に穴を設けた例である。自動分析装置10に搭載する超音波洗浄器26は、ノズル22を洗浄するたびに洗浄液を交換する必要があるため、洗浄液の消費量を抑えるためには少ない洗浄液で洗浄することが望ましい。そこで、洗浄槽206の底に穴320を設け、穴320の内部でノズル22を上下動作可能とすることで、さらに少ない液位においても目標のノズル洗浄範囲を洗浄することが可能である。
例えば、洗浄液量を抑えるために、振動ヘッド先端部210の高さを短くする場合や、洗浄槽206の水位Laをさらに低くする場合、または液量を変える、変えないにかかわらずノズル22の洗浄範囲を広げたい場合に穴320を設ければよい。本実施例においては、振動ヘッド先端部210は洗浄槽206内の定在波によって振動を増幅するが、振動ヘッド先端部210の円筒孔211の直下には超音波の伝播があまりないため、円筒孔211直下に穴320を設けた場合でも、図4の構成と同様に定在波による振動ヘッド209の振動増幅効果が得られる。ノズル22を洗浄するためには、円筒孔211と同程度の2〜4mmの直径であれば良く、深さはノズルの洗浄範囲次第であり、例えば洗浄範囲を2〜3mm増やす場合には3〜4mmの深さとすれば良い。
制御部28の装置シーケンスにしたがって、サンプル分注機構15は底に穴320を設けた洗浄槽206で洗浄するときには、ノズル22を振動ヘッド先端部210の円筒孔211に挿入し、超音波振動子205を駆動したあと(超音波振動子205を駆動後にノズル22を挿入してもよい)で、円筒孔211にノズル22の洗浄範囲が入るようにノズル22を上下移動させる。ノズル22を移動することで、少ない液量で広範囲の洗浄が可能となる。制御部は、ノズル22の先端側を先に洗浄するか根元側を先に洗浄するかなどの順番を決める。また、例えばノズル22の先端側に汚れが蓄積しやすいことが分かっていれば、ノズル22先端側の洗浄時間を延ばし、根元側の洗浄時間を短くするなどの調整することもできる。
図7A〜Cは洗浄槽206の底部に傾斜穴を設けた例である。図7Aは洗浄槽206の斜視図、図7Bは上面図、図7CはB−B’(図7B)に沿った断面図である。図6の実施例と同様に洗浄液を低減するために、その底部に部分的に、その底面が洗浄槽の底面に対して傾斜した傾斜穴501を設けるが、さらに洗浄槽206の裏面にも傾斜穴501と同じ傾斜角の傾斜穴502を有している(すなわち底面503と上面504とは平行な関係にある)。振動ヘッド先端部210のZ方向の振動によって発生する超音波は、洗浄槽206を透過し、洗浄槽裏面の傾斜穴502にある空気層で反射する。このとき、超音波の反射角度は、傾斜穴501の底面503の傾斜角度によって決まるため、この傾斜角度を調整することで傾斜穴501の上方にある振動ヘッド先端部210の円筒孔211に超音波を反射させることが可能である。これにより、X方向の振動により発生した超音波に加えて、Z方向の振動により発生した超音波も振動ヘッド先端部210の円筒孔211に導入されることで、円筒孔211内の超音波強度が高まりキャビテーションが集中的に発生することにより、高い洗浄効果を得ることができる。例えば、液位6mm、駆動周波数50kHzの場合、板厚3mm、傾斜角度15度で振動ヘッド先端部210に対して、超音波の反射が効果的に行える。
この場合、傾斜穴501の底面503に垂直な軸に沿って洗浄液の長さLa”、傾斜穴501と傾斜穴502との距離Lb”として、
L”=La”+Lb”=(λ/4)×n(λ:超音波の1波長、n:整数)
という関係が成立するように設定する。厳密には、傾斜穴501の底面503と水面とが平行でないため、計測する位置によってLa”の長さが厳密には異なるが、この程度の差は無視できるものである。また、洗浄液等を供給する管は、傾斜穴501、傾斜穴502以外の部分に設ける。また、傾斜穴502の下部をさらに金属や樹脂で覆ったとしても、超音波は傾斜穴502の空気で反射することから、前述の超音波の反射機能を害すことはない。さらに、傾斜穴502に代えて傾斜穴502の上面504と同じ位置に金属部材を埋め込むことでも同様の効果を得ることができる。
図8は洗浄槽206の上面にカバーを追加した例である。超音波振動子205を駆動すると、液の状態によっては振動ヘッド209や振動ヘッド先端部210から洗浄液が周囲に飛散する可能性がある。そのため、洗浄槽206の上面にカバー510を設けることが望ましい。カバー510を洗浄槽206内の洗浄液と接する位置に設置した場合、前述の定在波が発生する条件は、カバー510を金属で作った場合、カバー510の洗浄槽206内の面からエアータンク301までの距離がLとなり、このLをλ/4となるように設計する必要がある。液面にカバー510を設けることで、振動ヘッド209の振動により発生する液面の揺れや液のせり上がりによる液位の変化の影響を受けずに、洗浄槽206内の洗浄液に定在波を発生することが可能となる。
カバー510には、ノズル22を挿入するためのノズル挿入口512が必要であるが、図6の洗浄槽206の底に穴320を設けたときと同様に、振動ヘッド先端部210にある円筒状の孔211の上部は超音波の反射の影響が低いため、部分的な穴が設けてあっても問題ない。また、洗浄液をオーバーフローするために設ける穴は、振動ヘッド先端部210と重ならない位置に設けることで、超音波の反射に影響することはない。なお、空気面で反射するので、カバー510を樹脂製とすることも可能である。
図9は超音波洗浄器26の配管構成の一例である。洗浄槽206には洗浄液を供給する管302と洗浄器メンテナンス用に水を排出する管701があり、それぞれ接続部702を介してチューブ703と接続されている。チューブ703は、洗浄液の供給にも利用できる耐薬品性の材質で、複数の電磁弁704、切り替え弁705、シリンジポンプ706とつながる。洗浄液は洗浄液タンク707に貯められており、超音波洗浄器26の利用頻度によって異なるが、定期的に補充が必要である。また、水はリザーバタンク708に貯められるが、上水と接続する配管709と接続することで自動的に補充される。
以上の構成の配管を有する超音波洗浄器26は、ノズル22を洗浄する前後に洗浄槽206内の洗浄液をオーバーフローによって交換する。そのため、切り替え弁705を洗浄液側配管に切り替えたあと、電磁弁704aと閉じ、電磁弁704bを開けた状態でシリンジポンプ706を負圧とする動作を行いチューブ703内に洗浄液タンク707から洗浄液を引き込む。その後、電磁弁704aを開け、電磁弁704bを閉じ、シリンジポンプ706を正圧とする動作を行いチューブ703内の洗浄液を洗浄槽206内に押し出す。以上の動作によって洗浄槽206内に新しい洗浄液が供給され、洗浄槽206内にあった洗浄液をオーバーフローで排出し交換することができる。また、洗浄槽206内に水を供給する場合も同様に、切り替え弁705を水側の配管に切り替え、電磁弁704c、704dの開閉とシリンジポンプ706の動作によって、洗浄槽206内に水を供給できる。以上のように、1つのシリンジポンプ706の動作によって水と洗浄液をそれぞれ洗浄槽206内に供給可能である。
自動分析装置10がサンプルの検査処理を行っているときは、ノズル22の洗浄を繰り返すため、短時間に洗浄液の交換動作が繰り返されるため、切り替え弁705は洗浄液側の配管に切り替えた状態とする。自動分析装置10がサンプルの検査処理を終え、スタンバイ状態になる前に、切り替え弁705を水側の配管に切り替え、一定量の水を振動ヘッド209に向けて排出することで、振動ヘッド209に付着している洗浄液や汚れを洗い流し、洗浄液が乾燥によって析出することを防ぐことができ、人手によるメンテナンスが不要となる。また、一定期間使用しない(例えば検査のない祝日など)ときに洗浄槽206内の洗浄液を水に置き換えることも可能である。かかる制御も、図1Dに示した制御部28の装置シーケンス処理部612の制御により実施される。
以上説明した超音波洗浄器26によれば、超音波を透過する材質の洗浄槽206の液面とエアータンク301等の反射材との間の超音波反射による定在波を少ない液位で発生可能とし、これにより振動ヘッド209の振動を増幅できることにより、洗浄液にキャビテーションを集中的に発生しノズル22を効果的に洗浄することが可能になる。これにより、ノズル22に付着した別サンプルをキャリーオーバすることなく高い検査精度の検査装置、分析装置を提供することができる。
本実施例では、生化学自動分析装置のサンプル分注を例に説明したが、本発明の超音波洗浄器は試薬分注ノズルや免疫自動分析装置の分注ノズルなど、他の臨床検査装置の分注ノズルにおいても同様に洗浄可能である。
10:自動分析装置、11:試薬容器、12:試薬ディスク、13:反応ディスク、14:試薬分注機構、15:サンプル分注機構、21:試薬用ノズル、22:サンプル用ノズル、23:サンプル容器、24:サンプルラック、25:反応セル、26:超音波洗浄器、27:洗浄槽、28:制御部、29:測定部、201:フロントマス、202:バックマス、203:圧電素子、204:ボルト、205:超音波振動子(ボルト締めランジュバン振動子)、206:洗浄槽、207:ベース部、208:フランジ部、209:振動ヘッド、210:振動ヘッド先端部、211:円筒孔、212:洗浄液供給配管、213:液受け、214:排水路、220:振動ヘッド先端長さ、301:エアータンク、302:液供給管、310:液のせり上がり、320:穴、401:波形、402:波形、410:振動ヘッドの共振点、411:超音波振動子の共振点、501:洗浄槽底部の傾斜穴、502: 洗浄槽裏面の傾斜穴、503:傾斜穴501の底面、504:傾斜穴502の上面、510:カバー、512:ノズル挿入口、600:装置操作・表示部、601:分析実行操作部、602:洗浄器状態表示部、611:上位通信処理部、612:装置シーケンス処理部、613:シーケンスデータベース、614:分注機構制御部、615:モータ制御部、616:モータ駆動部、617:洗浄器制御部、618:超音波制御部、619:超音波駆動部、620:周波数調整部、621:ポンプ制御部、622:ポンプ駆動部、701:水排出用管、702:接続部、703:チューブ、704:電磁弁、705:切り替え弁、706:シリンジポンプ、707:洗浄液タンク、708:リザーバタンク、709:上水接続配管。

Claims (15)

  1. 洗浄液をためる洗浄槽と、
    超音波振動子と、
    前記超音波振動子から前記洗浄槽に向けて延伸され、鉛直方向にその長手方向を有する円筒孔をその先端部に有する振動ヘッドと、
    前記洗浄槽の下に、少なくとも前記振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域に設けられた空気層または金属部材とを有し、
    前記超音波振動子は、前記振動ヘッドが前記円筒孔の前記長手方向及び前記長手方向に垂直な方向の変形を伴う振動モードで共振振動する周波数で駆動され、
    前記洗浄槽の底部のうち、少なくとも前記振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域は樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、
    前記洗浄槽にためられる洗浄液の高さは、前記超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4よりも短い超音波洗浄器。
  2. 請求項1において、
    前記洗浄槽にためられる洗浄液の高さと前記洗浄槽の底面から前記空気層または前記金属部材までの距離との和は、前記超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍として設定される超音波洗浄器。
  3. 請求項2において、
    前記洗浄槽の側壁の一部または全周に接する液受けを有し、
    前記洗浄槽にためられる洗浄液の高さは、前記洗浄槽の底面から前記液受けに接する前記洗浄槽の側壁の上端までの高さにより定められる超音波洗浄器。
  4. 請求項3において、
    前記洗浄槽に洗浄液を供給する管を有し、
    前記管は、前記洗浄槽の底面において、前記振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域内に開口され、
    前記空気層または前記金属部材は、前記管の周囲に配置される超音波洗浄器。
  5. 請求項2において、
    前記洗浄槽の底面において、前記振動ヘッドの前記先端部の前記円筒孔を鉛直方向に投影した領域内に穴が設けられている超音波洗浄器。
  6. 請求項2において、
    前記洗浄槽の底面において、その底面が前記洗浄槽の底面に対して傾斜した傾斜穴を有し、
    前記傾斜穴の下に、前記傾斜穴の底面と平行な上面をもつ空気層または前記傾斜穴の底面と平行な面に沿って設けられた金属部材を有する超音波洗浄器。
  7. 請求項4において、
    前記洗浄槽の側面に前記洗浄槽を洗浄する水を供給する管を有する超音波洗浄器。
  8. 請求項4において、
    前記洗浄槽の前記側壁の前記上端に設けられたカバーを有し、
    前記カバーに上記振動ヘッドの先端部と重ならない位置に、上記洗浄液をオーバーフローするための穴を設ける超音波洗浄器。
  9. 洗浄液をためる洗浄槽と、
    超音波振動子と、
    前記超音波振動子から前記洗浄槽に向けて延伸され、鉛直方向にその長手方向を有する円筒孔をその先端部に有する振動ヘッドとを有し、
    前記超音波振動子は、前記振動ヘッドが共振振動する周波数で駆動され、
    前記洗浄槽はその一部または全部が樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、
    前記振動ヘッドが共振振動するときの前記振動ヘッドの変形方向に対して、前記樹脂を主たる成分とする材料で作製された洗浄槽部分を介して、前記振動ヘッドが共振振動することによって生じる超音波の振動の腹となる領域から前記超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍の距離に空気層または金属部材を有する超音波洗浄器。
  10. 請求項9において、
    前記洗浄槽の前記樹脂を主たる成分とする材料で作製された側壁の一部または全周に接する液受けを有し、
    前記超音波振動子は、前記振動ヘッドが前記円筒孔の前記長手方向に垂直な方向の変形を伴う振動モードで共振振動する周波数で駆動され、
    前記液受けの空気層が、前記振動ヘッドが共振振動することによって生じる超音波の振動の腹となる領域から前記超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍の距離に位置する超音波洗浄器。
  11. 請求項9において、
    前記超音波振動子は、前記振動ヘッドが前記円筒孔の前記長手方向及び前記長手方向に垂直な方向の変形を伴う振動モードで共振振動する周波数で駆動され、
    前記洗浄槽の底部のうち、少なくとも前記振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域は前記樹脂を主たる成分とする材料で作製されており、
    前記洗浄槽の下の少なくとも前記振動ヘッドを鉛直方向に投影した領域において、前記振動ヘッドが共振振動することによって生じる超音波の振動の腹となる領域から前記超音波振動子を駆動する周波数と音速とにより求められる波長の1/4の整数倍の距離に前記空気層または前記金属部材が設けられる超音波洗浄器。
  12. 請求項9において、
    前記洗浄槽の側面に前記洗浄槽を洗浄する水を供給する管を有する超音波洗浄器。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の超音波洗浄器と、
    サンプルを吸引するノズルを有するサンプル分注機構と、
    前記超音波洗浄器とサンプル分注機構とを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ノズルを前記超音波洗浄器の前記振動ヘッドの前記円筒孔に挿入して、前記超音波洗浄器の前記超音波振動子を前記周波数で駆動させることにより、前記ノズルの洗浄を行う自動分析装置。
  14. 請求項7の超音波洗浄器と、
    サンプルを吸引するノズルを有するサンプル分注機構と、
    前記超音波洗浄器とサンプル分注機構とを制御する制御部とを備え、
    検査を行うモード以外のタイミングで、前記洗浄槽の側面に設けられた管より水を前記超音波洗浄器の前記振動ヘッドに向けて排出し、前記振動ヘッドの洗浄を行う自動分析装置。
  15. 請求項12の超音波洗浄器と、
    サンプルを吸引するノズルを有するサンプル分注機構と、
    前記超音波洗浄器とサンプル分注機構とを制御する制御部とを備え、
    検査を行うモード以外のタイミングで、前記洗浄槽の側面に設けられた管より水を前記超音波洗浄器の前記振動ヘッドに向けて排出し、前記振動ヘッドの洗浄を行う自動分析装置。
JP2016246330A 2016-12-20 2016-12-20 超音波洗浄器およびこれを用いた自動分析装置 Active JP6731334B2 (ja)

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