JP2018100761A - 軸ばね - Google Patents

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Abstract

【課題】さらなる構造工夫により、クッションストローク初期或いは前半部においてばね定数を無理なくソフト化し、耐最大荷重を落とすことなく乗り心地の改善が図れる軸ばねを提供する。【解決手段】主軸1と、主軸1の軸心P方向視で主軸1を囲繞する状態で配備される外筒2と、複数の弾性材層4a,4b,4cと一又は複数の硬質材壁5a,5bとを軸心Pに対する径内外方向へ交互に積層させた状態で、主軸1と外筒2との間に介装されている弾性部3と、を有してなる軸ばねにおいて、主軸1の外周面1aと外筒2の内周面2aとが、軸心Pに対して互いに同じ第1角度θ1で傾斜した円錐面に形成され、硬質材壁5a,5bの軸心Pに対して傾斜する第2角度θ2が、第1角度θ1より小さい角度に設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、大型建機、大型船舶、とりわけ鉄道車両用として好適な軸ばねに係り、詳しくは、主軸と、主軸の軸心方向視で主軸を囲繞する状態で配備される外筒と、複数の弾性材層と一又は複数の硬質材壁とを軸心に対する径内外方向へ交互に積層させた状態で、主軸と外筒との間に介装されている弾性部と、を有してなる軸ばねに関するものである。
この種の軸ばねは、例えば鉄道車両においては、その蛇行動や上下動時の衝撃を吸収緩和するために、台車枠と車軸側部材との間に介装されている。即ち、軸箱支持装置の一例としての軸ばねは、主軸とその周囲に配置された外筒との間に、二つの硬質材壁と三つのゴム層とが同心状態で、かつ、半径方向に交互に積層されてなる構成のものが多い。
鉄道車両用軸ばねの傾向としては、乗り心地の良さを考慮すれば弾性層をばね定数の柔らかい方が望ましいが、定員以上の乗車時などの大きな重量が負荷された場合の耐荷重を考慮すればばね定数が硬い方が望ましい。このように相反する要求を満たすため、従来では、特許文献1(図3,6を参照)や特許文献2にて開示されたように、主軸の外周面、弾性層、及び外筒の内周面を互いに同方向に傾けた傾斜型の軸ばねとされていた。
傾斜型とすることにより、クッションストロークが増すほどにばね定数も大きくなるという、いわゆるプログレッシブ特性が得られ、クッションストロークが少ないときにはソフトなばね定数による良好な乗車感を出せ、かつ、クッションストロークが大きいときにはハードなばね定数による大荷重にも踏ん張りの効く軸ばねが実現されていた。
しかしながら、より一層の車両の乗り心地向上のため、上下方向の低剛性化、即ち低ばね定数化の要求がある。傾斜型の軸ばねにおいては、まず、その上下軸心に対する傾斜角度を緩く(立たせた)角度にして、ばね定数を低下させることが考えられるが、そうすれば耐最大荷重も小さくなってしまい、都合が悪い。そこで、弾性部をおおきくしながら傾斜角度も緩くし、耐最大荷重も確保する案も考えられるが、この手段では軸ばね自体が大型化してしまい、やはり都合が悪い。
特開2014−073726号公報 特開2015−169313号公報
本発明の目的は、さらなる構造工夫により、クッションストローク初期或いは前半部においてばね定数を無理なくソフト化し、耐最大荷重を落とすことなく乗り心地の改善が図れる軸ばねを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、主軸1と、前記主軸1の軸心P方向視で前記主軸1を囲繞する状態で配備される外筒2と、複数の弾性材層4a,4b,4cと一又は複数の硬質材壁5a,5bとを前記軸心Pに対する径内外方向へ交互に積層させた状態で、前記主軸1と前記外筒2との間に介装されている弾性部3と、を有してなる軸ばねにおいて、
前記主軸1の外周面1aと前記外筒2の内周面2aとが、前記軸心Pに対して互いに同じ第1角度θ1で傾斜した円錐面に形成され、前記硬質材壁5a,5bの前記軸心Pに対して傾斜する第2角度θ2が、前記第1角度θ1より小さい角度に設定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の軸ばねにおいて、
前記外筒2は前記主軸1に対して、前記軸心Pの方向における前記外周面1aの先窄まり側に寄せて配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の軸ばねにおいて、
前記弾性部3は、内中外の三つの弾性材層4a,4b,4cと内外二つの硬質材壁5a,5bとを備えてなり、前記内硬質材壁5aの前記第2角度θ2及び前記外硬質材壁5bの前記第2角度θ2のいずれも前記第1角度θ1よりも小さい角度に設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の軸ばねにおいて、
前記第2角度θ2の前記第1角度θ1より小さい範囲が1.5〜7.5度に設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の軸ばねにおいて、
前記外周面1aは、前記第1角度θ1よりも大きい第3角度θ3を有する先窄まり先端面9と、前記第1角度θ1よりも小さい第4角度θ4を有する先窄まり基端面10とを有し、前記外周面1aの平均角度が前記第1角度θ1に設定されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、積層ゴム構造を採る弾性部において、弾性材層で挟まれた硬質材壁の傾斜角度を、主軸の外周面や外筒の内周面の傾斜角度より小さくしてあるので、軸ばねに作用する荷重に対する弾性部の弾性変位量の増加程度を、硬質材壁の傾斜角度が主軸の外周面や外筒の内周面の傾斜角度に等しい従来のものに比べて緩くすることが可能になる。そして、主軸の外周面、及び外筒の内周面の傾斜角度は従来と同じであるから、最大荷重時の弾性変形量は変わらないようにすることができる。
その結果、さらなる構造工夫により、少ないクッションストローク初期或いは前半部においてばね定数を無理なくソフト化し、耐最大荷重を落とすことなく乗り心地の改善が図れる軸ばねを提供することができる。
請求項2の発明のように、外筒が主軸に対して軸心方向で主軸外周面の先窄まり側に寄せられた軸ばねであるとか、請求項3の発明のように、内外三つの弾性材層と内外二つの硬質材壁とを備えた軸ばねであれば、請求項1の発明による作用効果をより一層明確に得ることができる。
請求項4の発明によれば、ばね定数のソフト化が丁度良い範囲に設定され、請求項1の発明による作用効果を適切に得ることが可能になる。即ち、第2角度θ2の第1角度θ1より小さい範囲が1.5度を下回ると、ばね定数のソフト化の効果が殆ど期待できないようになり、7.5度を上回るとばね定数のソフト化が過剰気味になるからである。
請求項5の発明によれば、主軸の円錐面状外周面が、例えば、中間部に比べて、先端部の角度が大きく、かつ、基端部の角度が小さいという三段に傾斜したような場合であっても、それらの平均角度が外筒の内周面と同じ傾斜角度であれば良い。従って、主軸の形状バリエーションの豊富化が図れる利点がある。
実施形態1による軸ばねの平面図 図1の軸ばねを「前−軸心P−右」で切った断面図 荷重と変位量との関係グラフを示す図 実施形態2による軸ばねの平面図 図4の軸ばねを「前−軸心P−右」で切った断面図
以下に、本発明による軸ばねの実施の形態を、鉄道車両用軸ばねとして図面を参照しながら説明する。
〔実施形態1〕
鉄道車両用軸ばね(以下、軸ばねと略称する)Aは、図1及び図2に示されるように、主軸1と、主軸1と互いに同一(又はほぼ同一でも良い)の縦向きの軸心Pを有する外筒2と、主軸1と外筒2との間に介装されている弾性部3とを有して構成されている。弾性部3は、三層の弾性層4と二層の中間硬質筒5とを軸心Pに対して同心状態(又はほぼ同心状態でも良い)で径内外方向へ交互に積層する積層ゴム構造として、主軸1と外筒2との間に構成されている。
ここで、図1(図4)においては、弾性層4に形成されている抜き孔6,7と軸心Pとを結ぶ線分の方向を左右、主軸1の下端部に形成されている一対のネジ孔1g,1gを結ぶ方向を前後と定義する。そして、図2(図5)においては、軸心Pを有する主軸1を基準として、主軸1の形状から先窄まり側を上、元拡がり側(反先窄まり側)を下と定義する。
主軸1は、図1,2に示されるように、金属製のものであって、上窄まり状の円錐面でなる傾斜外周面1aを備える円錐上部1Aと、最大径の大外周面1bを有して円錐上部1Aの下側に続くフランジ部1Bと、径の細い小外周面1cを有してフランジ部1Bの下側に続く下部直胴部1Cとを備える筒状軸に形成されている。傾斜外周面1aは、軸心Pに対して第1角度θ1で傾斜されている。
円錐上部1Aには、軸心Pを中心として上端開口している中空部1dが形成されており、この中空部1dは下部直胴部1Cの上下中間位置まで延設されている。下部直胴部1Cには、軸心Pを有して下端開口している細径縦孔1f、及び細径縦孔1fの両脇それぞれに配置される状態でネジ孔1g,1gが形成されている。これら細径縦孔1f及びネジ孔1g、1gは、中空部1dの漏斗状底面1eに開口されている。
外筒2は、図1,2に示されるように、金属製のものであって、下拡がり状の円錐面でなる傾斜内周面2a、傾斜内周面2aの上側に続く嵌合内周面2b、円環状の上端面2cを有し、縦断面形状がハ字状を呈する筒部材に形成されている。軸心Pを備える外筒2は、主軸1に対して上側(先窄まり側)に寄せて配置されている。即ち、主軸1の上端部の高さレベルと、外筒2の下端部の高さレベルがほぼ同じとなるように外筒2が上側に寄せられている。
傾斜内周面2aの軸心Pに対する傾斜角度は、主軸1の傾斜外周面1aと同じ第1角度θ1に設定されている。つまり、傾斜内周面2aと傾斜外周面1aとは互いに平行である。この第1角度θ1は、例えば10度(又は10度±5度)に設定されているが、それ以外の角度でも良い。
図2においては、傾斜外周面1aの補助線aと傾斜内周面2aの補助線bとを矢印マークで互いに平行であることを表している。
弾性部3は、図1,2に示されるように、環状で三つのゴム層(弾性材層の一例)4a,4b,4cからなる弾性層4と、金属製又は板金製で二つの環状輪(硬質材壁の一例)5a,5bとかなる中間硬質筒5とを、軸心Pに対する径内外方向へ交互に積層させた状態で、主軸1と外筒2との間に介装することで構成されている。弾性層4は、径方向で内から内ゴム層4a、中ゴム層4b、外ゴム層4cを有している。内ゴム層4aは、主軸1の上面(符記省略)の大部分を径外側から覆う薄膜部4hを有している。上部中間硬質筒5は、径方向で内から内環状輪5a、外環状輪5bを有している。
弾性層4及び中間硬質筒5は、軸心Pに対して主軸1の傾斜外周面1aや外筒2の傾斜内周面2aと同じ方向に傾けられている。そして、内及び外の各環状輪5a,5bの軸心Pに対して傾斜する第2角度θ2が、第1角度θ1より小さい角度に設定されている。
第2角度θ2は、例えば第1角度θ1が10度のときに7.5度に設定されている。その他、(θ1−1.5度)≧θ2≧(θ1−7.5度)、好ましくは(θ1−2.5度)≧θ2≧(θ1−4.5度)、或いは、それら以外の角度(θ1>θ2)でも良い。
図2においては、内環状輪5aの補助線cと外環状輪5bの補助線dとを二重矢印マークで互いに平行であることを表している。
内ゴム層4a、中ゴム層4b、及び外ゴム層4cは、それらのいずれも下端部の厚み(径方向の厚み)が互いに同じ(又はほぼ同じ)である。図2において、各ゴム層4a〜4cの下端面における最も上方に凹入した箇所を結んだ線分を補助線eとすると、各ゴム層4a〜4cの補助線e上での幅が同じ又はほぼ同じとなるように構成されている。
二つの環状輪5a,5bが傾斜外周面1a及び傾斜内周面2aに対して立った角度に傾いていることにより、外ゴム層4c上端部の厚み<中ゴム層4b上端部の厚み<内ゴム層4a上端部の厚み、になっている。また、内環状輪5aは主軸1に対して上側(先窄まり側)に寄せられ、外環状輪5bは内環状輪5aに対して上側(先窄まり側)に寄せられ、外筒2は外環状輪5bに対して上側(先窄まり側)に寄せられている。
図1、図2に示されるように、外ゴム層4cと中ゴム層4bとには、左右方向に配置された各一対の抜き孔6,7が上下に貫通状態で形成されている。図1に示されるように、外及び中の各抜き孔6,7の幅方向端(軸心Pに対する周方向端)を結んで軸心Pを通る補助線f、gを引くと、各抜き孔6,7の幅角度は互いに等しい第6角度θ6に揃えられている。一方の補助線gは、外筒2の一対の取付用ネジ部8,8の中心も通る状態になっている。第6角度θ6は、前後に等しい角度ずつ振り分けられている。各抜き孔6,7は、外筒2及び各中間硬質筒5,5の防錆のため、径方向にはゴム膜4gを残してほぼゴム層4c,4bの径方向幅に近い幅を有している。
外筒2に荷重が掛ると、外筒2が主軸1に対して下がる方向に弾性部3が弾性変形して懸架する。傾斜外周面1aと傾斜内周面2aとで挟まれている弾性部3には、せん断荷重に加えて圧縮荷重も掛る構造上、軸心P方向の荷重が増すに連れて弾性部3のばね定数が増す非線形特性、いわゆるプログレッシブ特性が得られる。
二つの環状輪5a,5bを傾斜外周面1a及び傾斜内周面2aより立たせた角度にしてあるので、外筒2と主軸1とが軸心P方向で近付く方向の荷重が作用したときに、従来構造の弾性部(二つの環状輪5a,5bと傾斜外周面1a及び傾斜内周面2aとが全て互いに同じ角度)に比べて、弾性部3としての最大荷重条件は変わらないようにしながら、弾性部3の全体としてのばね定数の増加具合を緩やかなものにすることができる。
弾性層4には、軸心P方向の荷重に対して耐せん断力と耐圧縮力との双方により弾性変位するが、中ゴム層4bについては、従来構造(環状輪5a,5bの傾斜角度θ2が傾斜内周面2aの傾斜角度θ1に等しい構造)のものより耐せん断力の割合が多くなり、荷重が増すに連れてばね定数が増加する程度、即ちプログレッシブ特性が緩やかになる。内ゴム層4aや外ゴム層4cも、片側の傾斜角度(θ2)が立っていることの影響を受け、中ゴム層4bほどではないが従来構造のものよりもプログレッシブ特性が緩やかになる。弾性部3としての内外の傾斜角度(θ1)は従来と同じであるから、ストローク後半部或いは限界近くまで荷重が増加した状態では、プログレッシブ特性は従来よりも大きくなる。従って、弾性部3としての最大荷重時における最大変位量は、従来と変わらないようにすることができる。
軸ばねにおける軸心P方向の荷重に対する弾性部3の変位量の関係を表した荷重−変位量のグラフの一例を図3に示す。ライン(a)は、環状輪5a,5bの傾斜角度が傾斜外周面1a及び傾斜内周面2aと同じである従来の軸ばねのものを示し、ライン(b)は本願による軸ばねAの荷重−変位量のグラフを示す。図3のグラフから、従来の軸ばねと実施形態1の軸ばねとでは、最大荷重時の変位量は同じであるが、ある荷重のときの変位量は実施形態1の軸ばねの方が大きく、即ち、ばね定数が小さくなっていることが分かる。
〔実施形態2〕
軸ばねAは、図4及び図5に示される構造のものでも良い。実施形態2の軸ばねAは、実施形態1の軸ばねAと、主軸1の形状と抜き孔6,7の周方向長さ(θ7)とが異なる以外は同じであり、対応する箇所には同じ符号を付し、説明は割愛する。主軸1の外周面1aと外筒2の内周面2aとは、軸心Pに対して互いに同じ方向に傾斜した円錐面(9,11,2a)を有して形成されている。
主軸1は、図4、図5に示されるように、第1角度θ1よりも大きい第3角度θ3を有する先窄まり先端面9と、第1角度θ1よりも小さい第4角度θ4を有する先窄まり基端面10と、第1角度θ1よりも僅かに小さい第5角度θ5を有する先窄まり中間面11と、を備えて複数段傾斜の傾斜外周面1aを有している。そして、この三段の傾斜外周面1aの平均角度が第1角度θ1と同じ又はほぼ同じになるように設定されている。
即ち、主軸1と外筒2とに跨って形成されている弾性部3の配設方向(軸心Pに対する径方向での延び方向)を矢印Zで表し、先窄まり先端面9における弾性層4の矢印Zに対する幅長さをw9、先窄まり基端面10における弾性層4の矢印Zに対する幅長さをw10、先窄まり中間面11における弾性層4の矢印Zに対する幅長さをw11とした場合、式1:θ3×w9+θ4×w10+θ5×w11≒θ1×(w9+w10+w11)となる状態に構成されている。
弾性部3の配設方向Zは、三つのゴム層4a,4b,4cそれぞれの上面どうしを径内外方向に結んだ上線分の軸心Pに対する角度と、下面どうしを径内外方向に結んだ下線分の軸心Pに対する角度との平均の角度である。
上線分は、三つのゴム層4a,4b,4cそれぞれの上面において最も下方に凹入した箇所を結ぶ線分、或いは、各上面の径内外の端部それぞれと最も下方凹入した点を平均化した仮想箇所を結ぶ線分、として定義できる。
下線分は、三つのゴム層4a,4b,4cそれぞれの下面において最も上方に凹入した箇所を結ぶ線分(図2の補助線eを参照)、或いは、各下面の径内外の端部それぞれと最も上方凹入した点を平均化した仮想箇所を結ぶ線分)として定義できる。
そして、図5に示されるように、外周面1aの各面9,10,11それぞれに一体化されている弾性層4の実質厚みを、矢印Zに対する幅長さw9,w10,w11として定義している。
また、図5の軸ばねAの場合、θ1<θ3、θ1>θ4、θ1>θ5であるから、式1は、式2:(θ3−θ1)×w9≒(θ1−θ4)×w10+(θ1−θ5)×w11とも現すことができる。例えば、θ1=10度、θ3=33.5度、θ4=0度、θ5=7.5度、w9=6、w10=11、w11=12であるとき、(33.5−10)×6=141、(10−0)×11=110、(10−7.5)×12=30であるから、141≒140(110+30)である。
弾性層4の幅長さw9、w10、w11とは、弾性部3の傾きを考慮して各外周面9,10,11に対応させた実質的な幅の長さである。つまり、主軸1の傾斜外周面1aを形成する3つの傾斜外周面9,10,11は、それらの算術平均角度がθ1に等しい又はほぼ等しい状態に構成されている。
なお、先窄まり中間面10の軸心Pに対する傾斜角度がθ1であり、第1角度θ1に対して傾斜する面が、先窄まり先端面9(θ3)と先窄まり基端面10(θ4)との二つだけとされた傾斜外周面1aを持つ主軸1でも良い。
〔別実施形態〕
外筒2の主軸1に対する軸心P方向への寄せ度合い(寄せ量)は、図1,4に示される以外のものであっても良い。弾性層4が二つで中間硬質筒5が一つの構成や、弾性層4が四つ以上で中間硬質筒5が三つ以上の構成を採る軸ばねも可能である。
1 主軸
1a 外周面
2 外筒
2a 内周面
3 弾性部
4 弾性層
4a〜4c 弾性材層
5 中間硬質筒
5a,5b 硬質材壁
9 先窄まり先端面
10 先窄まり基端面
P 軸心
θ1 第1角度
θ2 第2角度
θ3 第3角度
θ4 第4角度

Claims (5)

  1. 主軸と、
    前記主軸の軸心方向視で前記主軸を囲繞する状態で配備される外筒と、
    複数の弾性材層と一又は複数の硬質材壁とを前記軸心に対する径内外方向へ交互に積層させた状態で、前記主軸と前記外筒との間に介装されている弾性部と、
    を有してなる軸ばねであって、
    前記主軸の外周面と前記外筒の内周面とが、前記軸心に対して互いに同じ第1角度で傾斜した円錐面に形成され、前記硬質材壁の前記軸心に対して傾斜する第2角度が、前記第1角度より小さい角度に設定されている軸ばね。
  2. 前記外筒は前記主軸に対して、前記軸心の方向における前記外周面の先窄まり側に寄せて配置されている請求項1に記載の軸ばね。
  3. 前記弾性部は、内中外の三つの弾性材層と内外二つの硬質材壁とを備えてなり、前記内硬質材壁の前記第2角度及び前記外硬質材壁の前記第2角度のいずれも前記第1角度よりも小さい角度に設定されている請求項1又は2に記載の軸ばね。
  4. 前記第2角度の前記第1角度より小さい範囲が1.5〜7.5度に設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載の軸ばね。
  5. 前記外周面は、前記第1角度よりも大きい第3角度を有する先窄まり先端面と、前記第1角度よりも小さい第4角度を有する先窄まり基端面とを有し、前記外周面の平均角度が前記第1角度に設定されている請求項1〜4の何れか一項に記載の軸ばね。
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