JPH10132006A - 積層ゴムを用いた免震装置 - Google Patents

積層ゴムを用いた免震装置

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Publication number
JPH10132006A
JPH10132006A JP28215396A JP28215396A JPH10132006A JP H10132006 A JPH10132006 A JP H10132006A JP 28215396 A JP28215396 A JP 28215396A JP 28215396 A JP28215396 A JP 28215396A JP H10132006 A JPH10132006 A JP H10132006A
Authority
JP
Japan
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isolation device
base isolation
laminated
rigidity
vertical direction
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Pending
Application number
JP28215396A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Fujita
一誠 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層ゴムを用いた免震装置において、鉛直方
向の剛性を低くするようにする。 【解決手段】 鋼板1を鉛直方向に配置された積層ゴム
2の間に傾斜して介在するように配置し、免震装置の鉛
直方向の剛性を低くして鉛直方向の免震効果を高めるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物など陸上構造
物の免震装置、その他舶用主機関や補機関等の防振支持
装置に適用される積層ゴムを用いた免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の積層ゴムを用いた免震装置
を示す。この免震装置では、図3に示すように、鋼板1
を積層ゴム2の間に水平に重ねて配置されている。
【0003】このような積層ゴムを用いた免震装置は、
図4(b)に示すように、外乱による建物の振幅を図4
(a)に示す免震装置が無い場合より減小させるため
に、構造物の基礎と構造物との間等に用いられていて、
構造物の固有周波数を地震等の外乱の卓越的周波数より
下方に回避して外乱のエネルギーを吸収するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来の免震
装置の積層ゴムは水平方向に剪断変形を起こしやすい
が、鉛直方向は圧縮剛性が大きくなるため水平方向の剛
性に比較して、鉛直方向の剛性が大きくなる傾向にあ
る。そのために鉛直方向の剛性を小さくすることが必要
な場合、従来の積層ゴムを用いた免震装置の適用は難し
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の積層ゴムを用い
た免震装置は、前記の課題を解決するためになされたも
のであって、鋼板が積層ゴムの間に傾斜して介在するよ
うに鋼板と積層ゴムを組合せたことを特徴とする。
【0006】本発明では、積層ゴムは斜めに配置された
鋼板の方向に沿って変形するために、上下方向の荷重に
対して斜め方向に剪断変形を起し、結果的には鉛直方向
の剛性が低下する。
【0007】一般に積層ゴムを用いた免震装置の鉛直方
向の総合剛性は下記の式で表示される。
【0008】1/K=1/KA +1/KS K;鉛直方向の総合剛性 KA ;上下方向の剛性 KS ;水平方向の剛性 図3に示す従来の積層ゴムを用いた免震装置では、1/
K=1/KA であり、上下方向の剛性がそのまま鉛直方
向の剛性となっていた(K=KA )。
【0009】これに反して本発明では、鋼板が積層ゴム
の間に傾斜して介在しているので、鉛直方向の剛性Kは
上下方向の剛性KA と水平方向の剛性KS の割合で決ま
る。従って、KS はKA にくらべてオーダ的に1桁剛性
が低くなるので鉛直方向の剛性では水平方向の剛性(K
S )が支配的になることとなり、小さい剛性を確保する
事ができる。すなわち、本発明では、鉛直方向の剛性を
水平方向並みに落とすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態を、図
1によって説明する。複数の鋼板1の各々は、鉛直方向
に重ねて傾斜して配置された複数の積層ゴム2の間に一
方向に互いに平行をなして傾斜して介在するように配置
されている。
【0011】本実施の形態では、前記のように鋼板1が
複数の積層ゴム2の間に傾斜して介在しているので、免
震装置の鉛直方向の剛性を水平方向並みに落すことがで
きる。従って、本実施の形態が用いられた建造物等の鉛
直方向の固有振動数を卓越的外乱周波数より低くするこ
とができ、水平方向のみならず鉛直方向の揺れを吸収す
ることができる免震装置を提供することができる。
【0012】なお、前記のように鋼板1の傾斜によって
免震装置の鉛直方向の剛性が決まることになるので、通
常鋼板1の傾斜は、構造物等に外乱が伝わらないように
外乱の卓越的周波数に対応してケースバイケースに決定
される。
【0013】本発明の実施の第2の形態を、図2によっ
て説明する。本実施の形態では、前記本発明の実施の第
1の形態の免震装置における一方向に傾斜した鋼板1に
代えて、鋼板1を「ヘ」字形になるよう水平方向の中央
を境にして左右対称に傾斜させたものである。
【0014】本実施の形態においても、前記本発明の実
施の第1の形態と同様な作用及び効果を奏することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、従来の積層ゴムを
用いた免震装置は水平方向の揺れには効果を示していた
が、鉛直方向の剛性が高く、上下の揺れを吸収すること
ができなかった。これに反して本発明では、鉛直方向の
支持剛性も小さく設定できるので、地震等の卓越外乱周
波数より低く構造物等の固有周波数を設定することが可
能となり、水平方向のみならず鉛直方向の揺れも吸収す
ることができる免震装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の断面図である。
【図2】本発明の実施の第2の形態の断面図である。
【図3】従来の積層ゴムを用いた免震装置の断面図であ
る。
【図4】図4は免震装置効果の説明図であり、図4
(a)及び図4(b)はそれぞれ免震装置が無い場合と
積層ゴムを用いた免震装置が有る場合の建物振幅を示
す。
【符号の説明】
1 鋼板 2 積層ゴム 3 建物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板が積層ゴムの間に傾斜して介在する
    ように鋼板と積層ゴムを組合わせたことを特徴とする積
    層ゴムを用いた免震装置。
JP28215396A 1996-10-24 1996-10-24 積層ゴムを用いた免震装置 Pending JPH10132006A (ja)

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JPH10132006A true JPH10132006A (ja) 1998-05-22

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ID=17648800

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JP (1) JPH10132006A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018100761A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 東洋ゴム工業株式会社 軸ばね

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018100761A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 東洋ゴム工業株式会社 軸ばね

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031209