JP2018100003A - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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JP2018100003A JP2016247192A JP2016247192A JP2018100003A JP 2018100003 A JP2018100003 A JP 2018100003A JP 2016247192 A JP2016247192 A JP 2016247192A JP 2016247192 A JP2016247192 A JP 2016247192A JP 2018100003 A JP2018100003 A JP 2018100003A
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鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
藤澤 直樹
Naoki Fujisawa
直樹 藤澤
孝彰 二井
Takaaki Nii
孝彰 二井
大輝 金本
Daiki Kanemoto
大輝 金本
中村 真也
Shinya Nakamura
真也 中村
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Abstract

【課題】車両の側面衝突時における乗員の頭部の保護性能をより高めたカーテンエアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ20は、車両の前後方向に並設された複数のチャンバー30と、チャンバー30のうち車両の前後方向の最も前方に位置する第1チャンバー31、及び最も後方に位置する第2チャンバー32と、車両の前後方向に延設されたテザー40と、を備え、テザー40の第1チャンバー31に対向する第1部分41が第1チャンバー31に固定され、テザー40の第2チャンバー32に対向する第2部分42が第2チャンバー32に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のカーテンエアバッグ装置に関する。
従来、車両の側面への衝突(側突)による衝撃から乗員を保護するカーテンエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
カーテンエアバッグ装置は、車両の側突を検知するセンサと、サイドルーフレールに取り付けられるエアバッグと、エアバッグにガスを供給するインフレーターとを備えている。エアバッグは、袋体であり、その内部が仕切部で前後方向に仕切られた複数(ここでは2つ)のチャンバーが並設されて構成されている。カーテンエアバッグ装置は、車両が側突したことを検知すると、インフレーターによりガスを供給してエアバッグをサイドルーフレールから車室側部に沿って乗員よりも車外側でカーテン状に展開させ、乗員を保護する。
ところで、車両の側面が障害物に衝突した場合、乗員の頭部をエアバッグ(チャンバー)で受け止めることとなる。このとき、頭部の位置によっては、頭部がチャンバーに当たった後、前方のチャンバーとチャンバーの間の仕切部の窪み向かって転がるように回転してしまう場合があった。
また、ポール等の柱状の障害物が車両の側面に衝突するような場合、車室側へ侵入してきたポール(車体)によってチャンバーが乗員側へ変位され、頭部がチャンバーによって押されて車室内側へ回転される虞もあった。このような頭部が回転する現象は乗員にとって好ましくなく、乗員の保護性能を高める上で改善の余地があった。
特開2008−012995号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両の側面衝突時における乗員の頭部の保護性能をより高めたカーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車室側面の上方に車両の前後方向に沿って配置され、乗員と車室側面との間で展開するエアバッグを備えるカーテンエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、車両の前後方向に並設された複数のチャンバーと、隣接する少なくとも2つ以上の前記チャンバーのうち、車両の前後方向の最も前方に位置する第1チャンバー及び最も後方に位置する第2チャンバーと、車両の前後方向に延設されたテザーと、を備え、前記テザーの前記第1チャンバーに対向する第1部分が前記第1チャンバーに固定され、前記テザーの前記第2チャンバーに対向する第2部分が前記第2チャンバーに固定されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第1の態様では、側突時において、テザーが車外側へ突出するように折れ曲がる。このように変形するテザーによって、第1チャンバー及び第2チャンバーを車室側へ向けて回転させることができる。これにより、乗員の頭部の前方を第1チャンバーで、後方を第2チャンバーで挟み込むように保護することができる。この結果、乗員の頭部が回転するような現象を抑制することができるので、乗員の保護性能を高めることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載するカーテンエアバッグ装置であって、前記テザーの前記第1部分は、前記第1チャンバーの前方を仕切る仕切部に固定され、前記第2部分は、前記第2チャンバーの後方を仕切る仕切部に固定されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第2の態様では、第1チャンバー及び第2チャンバーをより確実に車室側へ回転させることができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記テザーは、前記エアバッグの車室表面側に配置されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第3の態様では、乗員の頭部でテザーを直接的に変形させることができるので、テザーによる第1チャンバー及び第2チャンバーの回転をより確実に行わせることができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記エアバッグの車室表面側には、前記テザーを支持する支持部材が設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第4の態様では、テザーがエアバッグから外れてしまうことを抑制することができ、テザーによる第1チャンバー及び第2チャンバーの回転をより確実に行わせることができる。
本発明の第5の態様は、第1又は第2の態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記テザーは、前記エアバッグの内部に配置されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第5の態様では、テザーが乗員の頭部に直接接触しないので、テザーの動きが制限されない。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記チャンバーの内部には、前記テザーよりも車室側にサブチャンバーが設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第6の態様では、サブチャンバーによってテザーを変形させることができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の何れか一つの態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間においてこれらに隣接した第3チャンバーを備えることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第7の態様では、乗員の頭部を側方、前方、及び後方の3方向から3つのチャンバーで囲う様に保護することができる。この結果、乗員の頭部の回転をより一層抑制することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の何れか一つの態様に記載するカーテンエアバッグ装置において、前記テザーは、乗員の頭部に対向するように配置されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置にある。
第8の態様では、より確実に乗員の頭部の近傍を挟み込むように、第1チャンバー及び第2チャンバーを回転させることができる。
本発明によれば、車両の側面衝突時における乗員の頭部の保護性能をより高めたカーテンエアバッグ装置が提供される。
展開時のカーテンエアバッグ装置の正面図である。 展開時のカーテンエアバッグ装置の一部を拡大した正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図3のB−B線断面図であり、第1チャンバーの周辺を拡大した図である。 展開時の動作を表す断面図である。 展開時の動作を表す断面図である。 展開時のカーテンエアバッグ装置の一部を拡大した正面図である。 図8のC−C線断面図である。 展開時の動作を表す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は、展開時のカーテンエアバッグ装置の正面図である。車両の前後方向をX方向とし、車幅方向をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。以後の図においても同様である。本実施形態の車両の車室は、車室側面の一部を構成し、前後方向に沿ったルーフサイドレール1及びフロントピラー2を備えている。
本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置10は、車両の車室側面の上方において、X方向(車両の前後方向)に沿って配置されたエアバッグ20を備えている。エアバッグ20は、2枚の布状の部材を縫合して袋状に形成されている。エアバッグ20を展開する前においては、エアバッグ20は上下方向にロール状に折り畳んだ状態とされている。
このように折り畳まれたエアバッグ20は、取付部材3により、ルーフサイドレール1とフロントピラー2に取り付けられている。なお、カーテンエアバッグ装置10は、図示しないフロントピラーガーニッシュやルーフヘッドライニングにより覆われている。
カーテンエアバッグ装置10は、エアバッグ20にガスを供給するインフレーター60を備えている。車両が側方から衝突され、車体の側部に所定値以上の加速度を検知した場合に、センサからの信号を受けてインフレーター60からガスが噴射される。インフレーター60から噴出されるガスによりエアバッグ20は展開し、図示しないフロントピラーガーニッシュやルーフヘッドライニングを内側から押圧し、その隙間から車室内へ展開する。そして、エアバッグ20は、車室の側面と乗員との間でカーテン状に展開する。
図1から図5を用いて、カーテンエアバッグ装置10の構成について詳細に説明する。 エアバッグ20は、袋状に形成されている。本実施形態では、エアバッグ20は、2枚の第1シート部材21及び第2シート部材22(図3参照)の周縁部を縫合して袋状としたものである。第1シート部材21は車幅方向において車外側であり、第2シート部材22は車幅方向において車室側に位置する。
エアバッグ20は、車両の前後方向に並設され、仕切部50によって仕切られた複数のチャンバー30を備えている。チャンバー30は、エアバッグ20のうち、インフレーター60からのガスで膨張する部分である。本実施形態では、車両の高さ方向(Z方向)に沿う複数の仕切部50を車両の前後方向に設けることで、複数のチャンバー30が前後方向に並んで形成されている。
このようなチャンバー30を形成する仕切部50の構成に特に限定はない。本実施形態では、2枚の第1シート部材21と第2シート部材22とを縫合することで仕切部50としている。
エアバッグ20は、複数のチャンバー30のうち、第1チャンバー31と、第2チャンバー32と、第3チャンバー33とを有する。車両の前後方向の最も前方に位置するチャンバー30を第1チャンバー31とし、車両の前後方向の最も後方に位置するチャンバー30を第2チャンバー32とする。また、第1チャンバー31と第2チャンバー32との間においてこれらに隣接したチャンバー30を第3チャンバー33とする。これらは、後述するテザー40が取り付けられる対象となるものであり、まとめて一組のチャンバーとも称する。また、第1チャンバー31、第2チャンバー32及び第3チャンバー33の構造は他のチャンバー30と同様であるので、それらを区別しないときは単にチャンバー30と総称する。
テザー40は、車両の前後方向に沿って延設された紐状の部材である。本実施形態では、テザー40は、一組のチャンバーについて一本取り付けられている。テザー40は、後述するように、車両に障害物などが側突した際に、乗員の頭部によって押圧されて折れ曲がることが可能な程度の強度を有する材質から形成されていればよい。例えばナイロン製のテザーを用いることができる。
図4及び図5に示すように、テザー40は、車両の前後方向に延設され、エアバッグ20の車室表面側に配置されている。テザー40は、最も前方の第1チャンバー31から最も後方の第2チャンバーに亘って、3つのチャンバーを跨ぐように設けられている。テザー40のうち、第1チャンバー31に対向する部分を第1部分41とし、第2チャンバー32に対向する部分を第2部分42とする。
本実施形態では、第1部分41は、第1チャンバー31の前方側を仕切る仕切部50に固定され、第2部分42は第2チャンバー32の後方側を仕切る仕切部50に固定されている。
なお、テザー40の固定対象は、このような仕切部50に限定されない。第1部分41は第1チャンバー31(第2シート部材22の第1チャンバー31を構成する部分)に固定され、第2部分42は第2チャンバー32(第2シート部材22の第2チャンバー32を構成する部分)に固定されていてもよい。本発明でいう第1部分41が固定される対象は、第1チャンバー31及び第1チャンバー31の前方側を仕切る仕切部50を含む。同様に第2部分42が固定される対象は、第2チャンバー32の後方側を仕切る仕切部50を含む。
テザー40の第1部分41、第2部分42の端部を仕切部50に固定する手段は特に限定はないが、ここでは、第1部分41及び第2部分42を仕切部50に縫合することで固定している。
図2、図3及び図5に示すように、エアバッグ20の車室表面側には、テザー40を支持する支持部材45が設けられている。本実施形態の支持部材45は、車両の高さ方向に延設された紐状の部材であり、両端がエアバッグ20に縫合されている。この支持部材45とエアバッグ20の車室表面との間の挿通部46にテザー40が挿通されている。本実施形態では、第1チャンバー31、第2チャンバー32及び第3チャンバー33に一つずつ支持部材45を設け、これらの支持部材45にテザー40を挿通することでテザー40の位置を規制している。
テザー40を一組のチャンバーに取り付ける位置としては、特に限定はないが、高さが乗員の頭部に対向する位置となるように配置することが好ましい。具体的には、シートに着席した乗員の平均的な頭部の高さを想定して、テザー40の高さを設定する。また、車両の前後方向においては、第3チャンバー33が乗員の頭部に対向する位置となるように一組のチャンバーの配置を設定することが好ましい。これは、後述するように、乗員の頭部を第1チャンバー31と第2チャンバー32とで挟み、頭部の回転をより確実に抑制できるからである。
上述した構成のカーテンエアバッグ装置10を搭載した車両が側突されたときの動作について説明する。図6及び図7はエアバッグが展開したときの動作を表す図2のB−B線断面図である。図6は、展開したエアバッグが乗員の頭部に接触する前であり、図7は、エアバッグが乗員の頭部に接触して保護している状態を表している。なお、これらの図6及び図7では、一組のチャンバー以外のチャンバー30の図示は省略している。
図6に示すように、車両に障害物が側突したとき、カーテンエアバッグ装置10は、インフレーター60からガスを供給させ、エアバッグ20を展開させる。エアバッグ20の車室側に設けられたテザー40は、第1チャンバー31から第2チャンバー32にわたって前後方向に伸張された状態となっている。
図7に示すように、このように展開したエアバッグ20は、乗員の頭部120を受け止める。複数のチャンバー30のうち、第3チャンバー33が頭部120に対向している。したがって、テザー40のうち、第3チャンバー33に対向する部分は、乗員の頭部120により押され、第3チャンバー33とともに車外側に向けて変形する。
このようなテザー40の変形にともない、第1部分41及び第2部分42は、第1チャンバー31及び第2チャンバー32を互いに対向するように乗員の頭部に向かって車室内側へ回転させる。すなわち、第1部分41により、第1チャンバー31の前方側の仕切部50が乗員側へ引き寄せられることで、第1チャンバー31は、後方側の仕切部50を中心として車室内側に向けて回転(変位)する。同様に、第2部分42により、第2チャンバー32の後方側の仕切部50が乗員側へ引き寄せられて、第2チャンバー32が前方側の仕切部50を中心として車室内側に向けて回転(変位)する。
このように第1チャンバー31と第2チャンバー32とが互いに対向するように車室内側に向けて回転(変位)するので、第1チャンバー31は、前方から乗員の頭部120へ接近し、第2チャンバー32は、後方から乗員の頭部120へ接近し、これらの第1チャンバー31、第2チャンバー32との間で頭部120を挟み込むことができる。
このように、テザー40が側突によって車外側に押し出されるよう変形することで、一組のチャンバーのうち前方側の第1チャンバー31と、後方側の第2チャンバー32とを互いに対向するように車室内側へ回転(変位)させることができ、頭部120を第1チャンバー31と第2チャンバー32とで挟むようにして保護することができる。これにより、乗員の頭部120が回転するような現象を抑制することができる。
以上に説明したように、本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、車両の最も前方に位置する第1チャンバー31及び最も後方に位置する第2チャンバー32と、第1チャンバー31と第2チャンバー32の間に配置される第3チャンバー33とで組を構成し、これらチャンバーの車室表面側に第1チャンバー31と第2チャンバー32に亘ってテザー40を設けた構成としている。このような構成とすることで、側突時において、乗員の頭部120が第3チャンバー33に受け止められると、第3チャンバー33が変形するとともにテザー40が押されて車外側へ突出するように変形する。このように変形するテザー40によって、第1チャンバー31及び第2チャンバー32が引っ張られることで、第1チャンバー31及び第2チャンバー32を互いに対向するように車室内側へ向けて回転させることができる。これにより、乗員の頭部120の前方を第1チャンバー31で、後方を第2チャンバー32で挟み込むように保護することができる。この結果、頭部120の回転を抑制することができ、乗員の頭部の保護性能をより高めることができる。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、テザー40の第1部分41が第1チャンバー31の前方を仕切る仕切部50に固定され、第2部分42が第2チャンバー32の後方を仕切る仕切部50に固定されている。これにより、第1チャンバー31及び第2チャンバー32をより確実に車室内側へ回転させることができる。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、テザー40がエアバッグ20の車室表面側に配置されている。これにより、乗員の頭部120でテザー40を直接的に変形させることができるので、テザー40による第1チャンバー31及び第2チャンバー32の回転をより確実に行わせることができる。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、テザー40が支持部材45により支持されている。これにより、テザー40がエアバッグ20から外れてしまうことを抑制することができ、テザー40による第1チャンバー31及び第2チャンバー32の回転をより確実に行わせることができる。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、テザー40が取り付けられる対象として、第1チャンバー31、第2チャンバー32、及び第3チャンバー33とした。このように3つのチャンバー30に対してテザー40を取り付けることで、図7に示したように、乗員の頭部120を側方、前方、及び後方の3方向から3つのチャンバー30で囲う様に保護することができる。この結果、頭部120の回転をより一層抑制することができる。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、テザー40は乗員の頭部120に対向するように配置されている。これにより、より確実に頭部120の近傍を挟み込むように、第1チャンバー31及び第2チャンバー32を回転させることができる。
〈実施形態2〉
実施形態2について説明する。実施形態1では、テザー40はエアバッグ20の車室表面側に配置されていたが、このような態様に限定されず、エアバッグ20の内部に配置されていてもよい。図8は、実施形態2における展開時のカーテンエアバッグ装置の一部を拡大した正面図であり、図9は図8の一部を拡大したC−C線断面図であり、展開したエアバッグが乗員の頭部に接触する前の状態を表している。図10は、図8の一部を拡大したC−C線断面図であり、エアバッグが乗員の頭部に接触して保護している状態を表している。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図9、図10では一組のチャンバー以外のチャンバー30については図示を省略している。
本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置10は、エアバッグ20の内部にテザー40が設けられている。ここでは、エアバッグ20を構成する第1シート部材21及び第2シート部材22(図3参照)との間にテザー40が配置されている。
テザー40のうち、第1チャンバー31に対向する部分、すなわち第1チャンバー31の内部にある部分が第1部分41である。同様に、テザー40のうち、第2チャンバー32に対向する部分、すなわち第2チャンバー32の内部にある部分が第2部分42である。第1部分41の端部は、第1シート部材21及び第2シート部材22に挟まれ、第1チャンバー31の前方側の仕切部50に縫合されている。同様に、第2部分42の端部は、第1シート部材21及び第2シート部材22に挟まれ、第2チャンバー32の後方側の仕切部50に縫合されている。また、第3チャンバー33の前後の仕切部50においては、テザー40は第1シート部材21及び第2シート部材22に挟まれているのみで、仕切部50には縫合されていない。
また、エアバッグ20には、一組のチャンバーのそれぞれにサブチャンバー35が設けられている。サブチャンバー35は、第2シート部材22の内面側に、別途、シート部材を袋状に縫合することで形成されている。このサブチャンバー35は、チャンバー30の展開とともに展開するようになっている。
サブチャンバー35は、チャンバー30の内部において、テザー40よりも車室内側に配置されている。また、サブチャンバー35は、図8に示す正面視において、一部がテザー40に重なっている。本実施形態のサブチャンバー35は、車両の高さ方向に沿って延設されており、中間部分がテザーに重なっている。
もちろん、サブチャンバー35は、このような形状に限定されない。サブチャンバー35は、テザー40が取り付けられる一組のチャンバーの内部において、テザー40よりも車室内側に配置され、一部がテザーと重なるような形状、配置であればよい。また、一組のチャンバーのそれぞれにサブチャンバー35を設けたが、必ずしも、これに限定されない。少なくとも、一組のチャンバーのうちの真ん中に位置する第3チャンバー33に一つ設けられていればよい。
上述した構成のカーテンエアバッグ装置10を搭載した車両が側突されたときの動作について図10を用いて説明する。
図10に示すように、車両に障害物が側突したとき、カーテンエアバッグ装置10は、インフレーターからガスを供給させ、エアバッグ20を展開させる。このように展開したエアバッグ20は、乗員の頭部120を受け止める。
第3チャンバー33は、乗員の頭部120から反力を受け、車幅方向に圧縮され変形される。このとき、第3チャンバー33の内部のサブチャンバー35は、第3チャンバー33の内部にあるテザー40の一部を押圧し、車幅方向の車外側へ突出するように変形させる。なお、このようなサブチャンバー35が設けられていない場合であっても、乗員の頭部120が第2シート部材22を挟んでテザー40を車外側へ突出するように変形させることができる。
テザー40の変形にともない、第1部分41及び第2部分42は、第1チャンバー31及び第2チャンバー32を互いに対向するように乗員の頭部に向かって車室内側へ回転(変位)させる。すなわち、第1部分41により、第1チャンバー31の前方側の仕切部50が乗員側へ引き寄せられることで、第1チャンバー31は、後方側の仕切部50を中心として車室内側に向けて回転(変位)する。同様に、第2部分42により、第2チャンバー32の後方側の仕切部50が乗員側へ引き寄せられて、第2チャンバー32が前方側の仕切部50を中心として車室内側に向けて回転(変位)する。
このように第1チャンバー31と第2チャンバー32とが互いに対向するように車室内側に向けて回転(変位)するので、第1チャンバー31は、前方から乗員の頭部120へ接近し、第2チャンバー32は、後方から乗員の頭部120へ接近し、これらの第1チャンバー31、第2チャンバー32との間で頭部120を挟み込むことができる。
上述したように、テザー40が側突によって車外側に押し出されるように変形することで、一組のチャンバーのうち前方側の第1チャンバー31と、後方側の第2チャンバー32とを互いに対向するように車室内側へ回転させることができ、頭部120を第1チャンバー31と第2チャンバー32とで挟むようにして保護することができる。これにより、乗員の頭部120が回転するような現象を抑制することができる。
以上に説明したように、本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、実施形態1と同様の作用効果を奏する。さらに、カーテンエアバッグ装置10は、テザー40がエアバッグ20の内部に配置されている。これにより、テザー40が乗員の頭部120に直接接触しないので、テザー40の動きが制限されない。
本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、エアバッグ20の内部にサブチャンバー35を備えている。ここで、サブチャンバー35がエアバッグ20の内部に設けられていない場合では、第3チャンバー33が車幅方向に相当に圧縮されないと、テザー40を変形させにくい。しかしながら、本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、第3チャンバー33が車幅方向にそれほど圧縮されなくても、サブチャンバー35によってテザー40を変形させることができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
実施形態1では、ルーフサイドレール1及びフロントピラー2に沿ってエアバッグ20が設けられていたが、取り付ける箇所に特に限定はない。また、エアバッグ20は助手席側に設けられていたがこれに限定されず、運転手席側に配置されていてもよい。
一つの組について一本のテザー40が設けられていたが、これに限定されず、一つの組について複数本のテザー40が設けられていてもよい。また、テザー40は、エアバッグ20の前席側に設けられていたが、これに限定されず、後席側に設けられていてもよい。テザー40は、仕切部50に固定される箇所は、その表面であったが、これに限定されない。図6に示したテザー40の第1部分41は、仕切部50の車室側の表面に固定されていたが、その反対面側である車外側表面で固定されていてもよい。例えば、仕切部50にスリットを設け、そのスリットを通して、仕切部50の車外側の表面に第1部分41を固定してもよい。第2部分42についても同様である。
また、実施形態1及び実施形態2では、テザー40が取り付けられる対象のチャンバー
30は、第1チャンバー31、第2チャンバー32、及び第3チャンバー33であったが、このような態様に限定されない。すなわち、2つのチャンバー30や4つ以上のチャンバー30に対してテザー40が取り付けられていてもよい。このような個数のチャンバー30であっても、車両の最も前方の第1チャンバー31と、最も後方の第2チャンバー32とにテザー40を取り付ければよい。側突時にテザー40が変形すれば、それらの第1チャンバー31と第2チャンバー32とは、テザー40の中心部を中心に車室側に回転し、頭部120を前方及び後方から保護することができる。
10 カーテンエアバッグ装置
20 エアバッグ
30 チャンバー
31 第1チャンバー
32 第2チャンバー
33 第3チャンバー
35 サブチャンバー
40 テザー
41 第1部分
42 第2部分
50 仕切部
60 インフレーター

Claims (8)

  1. 車室側面の上方に車両の前後方向に沿って配置され、乗員と車室側面との間で展開するエアバッグを備えるカーテンエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、
    車両の前後方向に並設された複数のチャンバーと、
    隣接する少なくとも2つ以上の前記チャンバーのうち、車両の前後方向の最も前方に位置する第1チャンバー及び最も後方に位置する第2チャンバーと、
    車両の前後方向に延設されたテザーと、を備え、
    前記テザーの前記第1チャンバーに対向する第1部分が前記第1チャンバーに固定され、
    前記テザーの前記第2チャンバーに対向する第2部分が前記第2チャンバーに固定されている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載するカーテンエアバッグ装置であって、
    前記テザーの前記第1部分は、前記第1チャンバーの前方を仕切る仕切部に固定され、前記第2部分は、前記第2チャンバーの後方を仕切る仕切部に固定されている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記テザーは、前記エアバッグの車室表面側に配置されている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記エアバッグの車室表面側には、前記テザーを支持する支持部材が設けられている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記テザーは、前記エアバッグの内部に配置されている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  6. 請求項5に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記チャンバーの内部には、前記テザーよりも車室側にサブチャンバーが設けられている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間においてこれらに隣接した第3チャンバーを備える
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載するカーテンエアバッグ装置において、
    前記テザーは、乗員の頭部に対向するように配置されている
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置。

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