JP2018099962A - 乗物用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源及びスイッチを乗員に対してより近い位置に配することが可能な乗物用照明装置を提供する。【解決手段】車両に設けられたピラーガーニッシュ21の上方に配されると共に天井内装材11の下端部11Aの下方に配され、下端部11Aの延設方向に沿って延びる長手状をなす第1長手状内装材30と、第1長手状内装材30に設けられ、車室内に向けて光を出射可能な光源60と、第1長手状内装材30に設けられ、光源60の点灯及び消灯の切替を行うことが可能なスイッチ65と、を備えることに特徴を有する。このような構成とすれば、光源60及びスイッチ65を天井内装材11に設ける構成と比べて、乗員に対してより近い位置に光源60及びスイッチ65を配することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用照明装置に関する。
従来、乗物の天井に照明装置が設けられた構成が知られている(下記特許文献1参照)。
特許第4853438号公報
天井に照明装置を設ける構成では、光源から乗員の手元までの距離が遠くなり、手元を十分に照らすことができない事態が懸念される。また、乗員が照明装置のスイッチを操作する際には、天井まで手を伸ばす必要がある。特に近年では、乗物の居住性を高くするために、天井が高い位置に設定される場合もあり、このような構成では、乗員と照明装置の距離がより一層大きくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、光源及びスイッチを乗員に対してより近い位置に配することが可能な乗物用照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用照明装置は、乗物に設けられたピラーガーニッシュの上方に配されると共に前記乗物の天井を構成する天井内装材の下端部の下方に配され、前記下端部の延設方向に沿って延びる長手状をなす長手状内装材と、前記長手状内装材に設けられ、乗物室内に向けて光を出射可能な光源と、前記長手状内装材に設けられ、前記光源の点灯及び消灯の切替を行うことが可能なスイッチと、を備えることに特徴を有する。
このような構成とすれば、光源及びスイッチを天井内装材に設ける構成と比べて、乗員に対してより近い位置に光源及びスイッチを配することができる。これにより、乗員の周囲をより明るく照らすことができると共に、乗員がスイッチを容易に操作することができる。また、長手状内装材は、乗物の前後方向に長い長手状をなすことから、前後方向について、光源及びスイッチの配置箇所を適宜設定することができ、乗員に対してより最適な位置に光源及びスイッチを配することができる。
また、前記長手状内装材の材質は、前記天井内装材の材質に比べて、剛性が高い材質であるものとすることができる。剛性が高い材質である長手状内装材に光源及びスイッチを設けることで、天井内装材に設ける構成と比べて、より確実に光源及びスイッチを固定することができる。例えば、天井内装材の剛性が低い場合には、金属製の天井パネルに光源及びスイッチを固定する必要があり、ブラケットが必要となる場合があるが、長手状内装材に光源及びスイッチを設けることで、ブラケットを備える必要がない。
また、前記長手状内装材は、前記ピラーガーニッシュに隣接するウインドウガラスの上端部に沿って延びる長手状をなすものとすることができる。ウインドウガラスの上端部に沿って延びる長手状内装材に光源及びスイッチを設けることで、ウインドウガラスに隣接して着座する乗員に対して、より一層操作性及び照明性能に優れた乗物用照明装置を提供することができる。
また、前記長手状内装材の乗物室外側の面には、前記スイッチに対して電気的に接続されるワイヤハーネスを固定することが可能なハーネス固定部が設けられているものとすることができる。仮に外装材の乗物室内側の面にワイヤハーネスを固定する構成とした場合には、比較的高い位置にある外装材に作業者が手を伸ばす必要がある。これに対して、上記構成では、長手状内装材の裏側にワイヤハーネスを固定した後、外装材に対して長手状内装材を取り付けることができる。このためワイヤハーネスの固定作業を容易に行うことができる。
本発明によれば、光源及びスイッチを乗員に対してより近い位置に配することが可能な乗物用照明装置を提供することができる。
車両における側部を車室内側から視た図 第1長手状内装材を車室外側から視た図 第2長手状内装材を車室外側から視た図 第2長手状内装材を示す断面図(図3のIV−IV線で切断した図に対応) 第2長手状内装材を示す断面図(図3のV−V線で切断した図に対応) 第2長手状内装材を示す断面図(図3のVI−VI線で切断した図に対応) 第2長手状内装材を示す断面図(図3のVII−VII線で切断した図に対応) 第1長手状内装材及び第2長手状内装材の境界部分を示す断面図(図9のVIII−VIII線で切断した図に対応) 図1において第1長手状内装材及び第2長手状内装材の境界部分を示す拡大図
本発明の一実施形態を図1から図9によって説明する。図1は、車両における右側の側部を車室内側から視た図(正面図)である。なお、図1の左側は車両前方であり、右側は車両後方である。図1に示すように、本実施形態の車両用内装材20(乗物用内装材)は、車両の側部を構成するもので、ピラーガーニッシュ21,22と、第1長手状内装材30と、第2長手状内装材50と、を備える。また、車両は、車両前後方向に配列されたウインドウガラス14,15,16を備え、ピラーガーニッシュ21,22は隣り合うウインドウガラスの間にそれぞれ配されている。そして、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、ウインドウガラス14,15,16の上端部に沿って設けられている。
第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、ウインドウガラス14,15,16を保持するウインドウフレームの上側部分を構成する内装材(レールガーニッシュ)である。また、ピラーガーニッシュ21,22は、いわゆるCピラーを構成するものとされる。さらに、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の各々は、車両の天井を構成する天井内装材11の下端部のうち、車両の前後方向に沿って延びる下端部11Aの下方に配されると共に、ピラーガーニッシュ21,22の上方に配される。また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の各々は、下端部11Aの延設方向(車両前後方向)に沿って延びる長手状をなす。言い換えると、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、ウインドウガラス14,15,16の各上端部及び一対のピラーガーニッシュ21,22の各上端部と、天井内装材11の下端部11Aとの間の隙間を埋める内装材を構成するものである。
第1長手状内装材30(長手状内装材の一例)は、ピラーガーニッシュ21に対して車両前側(下端部11Aの延設方向における他方側)に配されるウインドウガラス14(他方側ウインドウガラス)の上端部に沿って延びる長手板状をなしている。これに対して、第2長手状内装材50(長手状内装材の一例)は、第1長手状内装材30に対して車両後側(下端部11Aの延設方向における一方側)に配されると共に、ピラーガーニッシュ21に対して車両後側に配されるウインドウガラス15,16(一方側ウインドウガラス)の上端部に沿って延びる長手板状をなしている。
また、図1に示すように、ウインドウガラス14,15,16の各周端部にはセラミックライン18がそれぞれ形成されており、第1長手状内装材30の下端部は、ウインドウガラス14の上端部に形成されたセラミックライン18を車室内側から覆う構成となっている。また、第2長手状内装材30の下端部は、ウインドウガラス15,16の上端部に形成されたセラミックライン18,18を車室内側から覆う構成となっている(図6も参照)。セラミックライン18は、例えば、黒色などの濃い色のセラミックインクが用いられ、車外側から各内装材30,50の周端部を覆うことで、周端部が車外側から視える事態を防止する機能を担っている。
第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の材質は、例えば、オレフィン系のポリマーが用いられる。また、天井内装材11は、例えば、ウレタンフォーム等の柔軟性を有する材質によって形成されている。つまり、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の材質は、天井内装材11の材質に比べて、剛性が高い材質とされる。なお、第1長手状内装材30、第2長手状内装材50、天井内装材11の材質は、上述したものに限定されない。例えば、天井内装材11に繊維が含有されていてもよい。
天井内装材11は、全体としては下方に開口した凹形状をなしており、具体的には、車両の天井面を構成する天井壁部11B(図1では、天井壁部11Bにおける右側の周端部を図示)と、天井壁部11Bにおける左右の周端から下方にそれぞれ延びる一対の側壁部11C(図1では右側の側壁部11Cのみを図示)とを有している。なお、上述した下端部11Aとは、側壁部11Cの下端部である。また、天井内装材11は、例えば、シート状の基材を成形型によってプレス成形することで形成されている。そして、天井内装材11の凹形状をプレス成形で成形する場合には、成形可能な凹形状の深さに限界がある。つまり、天井内装材11においては、側壁部11Cの上下方向の長さ(言い換えると天井面を基準とした下端部11Aまでの長さ)に限界がある。
このため、本実施形態では、天井内装材11の下端部11Aに沿って第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50を設けることで、インナパネル17において下端部11Aの下方となる箇所を覆う構成となっている。言い換えると、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50を設けることで、天井内装材11の凹形状の成形の限界に関わらず天井の高さを高くすることができる。なお、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、例えば、射出成形によって成形されている。
図2及び図3に示すように、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50における車室外側の面(乗物室外側の面)には、光源60、スイッチ65、第1クリップ座71、第2クリップ座72、コネクタ75、ワイヤハーネス76がそれぞれ設けられている。第1クリップ座71は、第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の車室外側の面に対して一体的に形成されており、車両前後方向に沿って複数配列されている。第2クリップ座72は、第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)とは別体であり、図7に示すように、車室外側に面に形成された取付ボス41に対して、例えば熱カシメやビス止めなどの締結手段によって締結される。第1クリップ座71及び第2クリップ座72の各々には、クリップ42が取り付けられ、各クリップ42は、車両のインナパネル17に形成された取付孔17Aに挿通されることで、インナパネル17に対して取り付けられている(図6、図7参照)。
なお、第2クリップ座72は、第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の車室外側の面において、第1クリップ座71を形成することが困難な箇所に設けられる。具体的には、第1クリップ座71を形成する際には、スライド型(図示せず)を用いることが一般的であるが、スライド型の型抜きが困難な箇所に第2クリップ座72が配置される。なお、第1長手状内装材30には、図2に示すように、2つの第2クリップ座72が設けられ、第2長手状内装材50には、図3に示すように、1つの第2クリップ座72が設けられているが、第2クリップ座72の個数はこれに限定されない。
また、光源60は、第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の車室外側の面において、第2クリップ座72を車両前後方向から挟む形で配されている。さらに、スイッチ65は、第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の車室外側の面において、光源60に隣接する形で配されている。つまり、一対のスイッチ65,65は、一対の光源60,60を車両前後方向から挟む形で配されている。
光源60は、図4に示すように、第2長手状内装材50(又は第1長手状内装材30)に形成された開口部61を通じて車室内(乗物室内)に向けて光を出射可能な構成となっている。なお、光源60としては、例えば、LEDを用いることができるが、これに限定されず、LED以外の光源を用いてもよい。また、光源60としては、LEDと、LEDからの出射光を内部で導光しつつ車室内に出射可能な導光部材と、をユニット化したものを用いてもよい。
スイッチ65は、図5に示すように、車室内側に露出した操作部66を備えている。スイッチ65は、隣接する光源60と電気的に接続されており、乗員が操作部66を押圧することで、その光源60の点灯及び消灯の切替を行うことが可能な構成となっている。スイッチ65は各光源60に対して、一つずつ設けられている。
これにより、第1長手状内装材30と、4つの光源60と、4つのスイッチ65によって、車室内においてピラーガーニッシュ21よりも前側の部分を主に照らすことが可能な照明装置29(乗物用照明装置)が構成されている。また、第2長手状内装材50と、2つの光源60と、2つのスイッチ65によって、照明装置49(乗物用照明装置)が構成されている。照明装置49の光源60は、図3に示すように、第2長手状内装材50に形成された開口部50Aに対応する箇所に配されている。この開口部50Aは、ピラーガーニッシュ22の上端部によって車室内側から覆われる。つまり、照明装置49の光源60,60は、車室内において、主にピラーガーニッシュ22付近(乗員の手元)を照らすことが可能となっている。
また、図5に示すように、ピラーガーニッシュ22の上端部において車室外側の面には、第2長手状内装材50の下端部に形成された挿通孔50Bに対して車室内側から挿通される取付爪23が形成されている。これにより、取付爪23によって第2長手状内装材50に対してピラーガーニッシュ22の上端部が固定されている。挿通孔50Bは、図3に示すように、開口部50Aの車両前後方向にそれぞれ配されている。また、図示はしないが、取付爪23及び挿通孔50Bによる取付構造は、ピラーガーニッシュ21側にも設けられている。
ワイヤハーネス76は、複数本設けられ、隣り合うワイヤハーネス76同士は、コネクタ75によって接続されている。ワイヤハーネス76は、全体として第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の長手方向のほぼ全長に亘って延びている。また、ワイヤハーネス76は、各スイッチ65に対して電気的に接続されている。これにより、スイッチ65及び複数のワイヤハーネス76を介して、光源60に対して、車両の電源装置(図示せず)から電力を供給することが可能となっている。
また、図6に示すように、第2長手状内装材50(又は第1長手状内装材30)の車室外側の面には、コネクタ75が固定される座面部43が形成されている。座面部43には、コネクタ75のハウジング75Aから突出された係止爪75Bが挿通される挿通孔43Aが形成されている。係止爪75Bは、挿通孔43Aに対して抜け止めされる構成となっている。これにより、コネクタ75が座面部43に対して固定されている。
図7に示すように、第2クリップ座72は、第2長手状内装材50(又は第1長手状内装材30)の車室外側の面に沿って延びるベース部73と、ベース部73から車室外側に立ち上がるクリップ取付部74と、を備えている。ベース部73には、取付ボス41が挿通される挿通孔73Aが形成されている。また、ベース部73には、車室外側に突出する係止爪73Bが形成されている。ワイヤハーネス76は、係止爪73B(ハーネス固定部)に係止されることで第2長手状内装材50(又は第1長手状内装材30)に対して固定されている。
本実施形態では、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50が車両前後方向に配列されている。これにより、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50が一体部品で構成される場合と比較して、取り扱い(例えば、車室内への搬入作業やインナパネル17に対する組付作業)が容易となる。しかしながら、このような構成では、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の間に隙間が生じる。本実施形態では、図8に示すように、第1長手状内装材30の車両後端部には、車両前側に比して車両後側が相対的に低い段差部31が形成され、その段差部31に対して、第2長手状内装材50の車両前端部が嵌合される構成となっている。つまり、第1長手状内装材30の車両後端部に対して、第2長手状内装材50の車両前端部が車室内側から重なる構成となっている。
ここで、段差部31における車両後側(図8では右側)を向く面31Aと、第2長手状内装材50の車両前端面50Dの間には、隙間S1(第1長手状内装材30と第2長手状内装材50との間に生じる隙間)が設定されている。隙間S1を設定することで、車両前後方向における第1長手状内装材30(又は第2長手状内装材50)の製造誤差や組付誤差に起因して、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50とが干渉する事態を抑制することができる。
なお、図8に示すように、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50とが重なる箇所では、第2長手状内装材50の第1クリップ座71が、第1長手状内装材30に形成された貫通孔32に車室内側(図8では下側)から挿通されている。これにより、第2長手状内装材50の車両前端部が、第1長手状内装材30に対して車室内側に変位する事態をより確実に防止することができる。
また、ピラーガーニッシュ21は、図1に示すように、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50の境界部分(隙間S1の形成箇所)の下方に配されている。そして、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50との間に生じる隙間S1は、上下方向に延びており、図9に示すように、その大部分がピラーガーニッシュ21の上端部21Aの上方に配される。
第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、断面視においては、下方に向かうにつれて車室外側に向かう形状をなしている(図6の第2長手状内装材50の断面視参照)。このため、隙間S1は、上下方向に延びると共に、下方に向かうにつれて車室外側に向かう形状をなしている。つまり、隙間S1は、上側の大部分では、車室内側を向いて開口する形状をなしているものの、下端部S2においては、下方を向いて開口する形状をなす。このため、図9に示すように、隙間S1の下端部S2(図9の破線)は、正面視にて下方に開口する凹形状をなしている。そして、ピラーガーニッシュ21の上端部21Aは、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50の境界部分の下端部を車室内側から覆う構成となっている。つまり、隙間S1の下端部S2は、ピラーガーニッシュ21の上端部21Aによって車室内側から覆われている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ピラーガーニッシュ21,22の上方に配されると共に天井内装材11の下端部11Aの下方に配され、下端部11Aの延設方向に沿って延びる長手状をなす第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50と、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50に設けられ、車室内に向けて光を出射可能な光源60と、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50に設けられ、光源60の点灯及び消灯の切替を行うことが可能なスイッチ65と、を備える。
このような構成とすれば、光源60及びスイッチ65を天井内装材11に設ける構成と比べて、乗員に対してより近い位置(より低い位置)に光源60及びスイッチ65を配することができる。これにより、乗員の周囲をより明るく照らすことができると共に、乗員がスイッチ65を容易に操作することができる。また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、乗物の前後方向に長い長手状をなすことから、前後方向について、光源60及びスイッチ65の配置箇所を適宜設定することができ、乗員に対してより最適な位置に光源60及びスイッチ65を配することができる。
また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の材質は、天井内装材11の材質に比べて、剛性が高い材質である。剛性が高い材質である第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50に光源60及びスイッチ65を設けることで、天井内装材11に設ける構成と比べて、より確実に光源60及びスイッチ65を固定することができる。例えば、天井内装材11の剛性が低い場合には、金属製の天井パネルに光源60及びスイッチ65を固定する必要があり、ブラケットが必要となる場合があるが、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50に光源60及びスイッチ65を設けることで、ブラケットを備える必要がない。
また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50は、ウインドウガラス14,15,16の上端部に沿って延びる長手状をなしている。ウインドウガラス14,15,16の上端部に沿って延びる第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50に光源60及びスイッチ65を設けることで、各ウインドウガラス14,15,16に隣接して着座する各乗員に対して、より一層操作性及び照明性能に優れた照明装置を提供することができる。
また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の車室外側の面には、スイッチ65に接続されるワイヤハーネス76を固定する係止爪73Bが設けられている。仮にインナパネル17(外装材)の車室内側の面にワイヤハーネス76を固定する構成とした場合、比較的高い位置にあるインナパネル17に作業者が手を伸ばす必要がある。これに対して、上記構成では、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の裏側にワイヤハーネス76を固定した後、インナパネル17に対して第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50を取り付けることができる。このためワイヤハーネス76の固定作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の車両用内装材20は、天井内装材11の下端部11Aの下方に配され、下端部11Aの延設方向に沿って延びる長手状をなす第1長手状内装材30と、下端部11Aの下方に配され、下端部11Aの延設方向に沿って延びる長手状をなすと共に、第1長手状内装材30に対して、延設方向における一方側(車両後側)に配される第2長手状内装材50と、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50の下方に配されるピラーガーニッシュ21と、を備え、ピラーガーニッシュ21の上端部21Aは、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50との間に生じる隙間S1の下端部S2を車室内側から覆う形で配される。
第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50によって、天井内装材11とピラーガーニッシュ21の間の隙間を埋めることができる。また、第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50が一体部品で構成されている場合と比べて、運搬時や組付時の取り扱いが容易である。そして、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50との間に生じる隙間S1の下端部S2をピラーガーニッシュ21の上端部21Aで覆うことで、意匠性が低下する事態を抑制することができる。
なお、隙間S1における上側の大部分では、正面視において、隙間S1の奥方に第2長手状内装材50が視えることから、意匠性の低下は懸念されない。これに対して、隙間S1の下端部S2(下方に開口する形状)では、ピラーガーニッシュ21がない場合には、正面視において、第2長手状内装材50の奥方に配される部材(例えばインナパネル17)が視えてしまい意匠性が低下する。このため、隙間S1における下端部S2を上端部21Aで覆うことで、第2長手状内装材50の奥方に配される部材が視える事態を抑制することとしている。
また、第1長手状内装材30は、ウインドウガラス14の上端部に沿って延びる長手状をなし、第2長手状内装材50は、ウインドウガラス15,16の上端部に沿って延びる長手状をなしている。これにより、ピラーガーニッシュ21の車両前後に配されるウインドウガラス14,15,16と、天井内装材11の下端部11Aの間の隙間を第1長手状内装材30及び第2長手状内装材50によって埋めることができる。
また、ウインドウガラス14,15,16の各上端部にはセラミックライン18がそれぞれ形成されており、第1長手状内装材30の下端部は、ウインドウガラス14のセラミックライン18を車室内側から覆う構成とされ、第2長手状内装材50の下端部は、ウインドウガラス15,16のセラミックライン18を車室内側から覆う構成とされる。仮に、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50との間に生じる隙間S1の下端部S2がセラミックライン18と重なるように配されていると、車室内から視た場合には、下端部S2の奥にセラミックライン18が視えることになり、隙間S1の下端部S2がより目視されやすくなる。隙間S1をピラーガーニッシュ21の上方に配することで、隙間S1の下端部S2がセラミックライン18と重なる事態を防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、乗物として車両を例示したが、これに限定されない。乗物用照明装置又は乗物用内装材としては、車両以外の乗物に搭載されるものに適用することが可能である。
(2)ピラーガーニッシュの配置数は上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。例えば、ピラーガーニッシュ22を備えていない構成であってもよい。
(3)各長手状内装材30,50において光源60、スイッチ65、係止爪73Bの配置態様及び配置数は適宜変更可能である。
(4)第1長手状内装材30と第2長手状内装材50の間に生じる隙間S1は、上下方向に沿って延びる形状に限定されない。例えば、隙間S1が上下方向に対して傾斜する形で延びていてもよい。
(5)上記実施形態では、天井内装材11の下端部(下端部11A)の延設方向が車両前後方向であるものを例示したが、これに限定されない。天井内装材の下端部の延設方向が例えば、車幅方向であってもよい。
(6)上記実施形態において、第1長手状内装材30と第2長手状内装材50とが一体的に成形されていてもよい。
11…天井内装材、11A…天井内装材の下端部、14,15,16…ウインドウガラス(ピラーガーニッシュに隣接するウインドウガラス)、21,22…ピラーガーニッシュ、29,49…照明装置(乗物用照明装置)、30…第1長手状内装材(長手状内装材)、50…第2長手状内装材(長手状内装材)、60…光源、65…スイッチ、73B…係止爪(ハーネス固定部)、76…ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 乗物に設けられたピラーガーニッシュの上方に配されると共に前記乗物の天井を構成する天井内装材の下端部の下方に配され、前記下端部の延設方向に沿って延びる長手状をなす長手状内装材と、
    前記長手状内装材に設けられ、乗物室内に向けて光を出射可能な光源と、
    前記長手状内装材に設けられ、前記光源の点灯及び消灯の切替を行うことが可能なスイッチと、を備える乗物用照明装置。
  2. 前記長手状内装材の材質は、前記天井内装材の材質に比べて、剛性が高い材質である請求項1に記載の乗物用照明装置。
  3. 前記長手状内装材は、前記ピラーガーニッシュに隣接するウインドウガラスの上端部に沿って延びる長手状をなす請求項1又は請求項2に記載の乗物用照明装置。
  4. 前記長手状内装材の乗物室外側の面には、前記スイッチに対して電気的に接続されるワイヤハーネスを固定することが可能なハーネス固定部が設けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乗物用照明装置。
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