JP2018096782A - 角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】操舵角を高い精度で検出することができる、角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両を提供すること。【解決手段】回転軸と、平面視で円形の外周面を有し、外周面の周方向に沿って異なる磁極が交互に配置され、それぞれの磁極のピッチが同じであり、回転軸に固定され、且つ、回転軸と同軸に固定された第1多極磁石と、磁極に対向して配置された第1磁気センサ及び第2磁気センサと、を備え、回転軸から第1磁気センサ及び第2磁気センサに引いた線分が成す角度は、第1多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であり、第1磁気センサは、第1多極磁石に対する1磁極対分の回転で、1周期の信号を出力し、第2磁気センサは、第1多極磁石に対する1磁極分の回転で、1周期の信号を出力する。【選択図】図11
Description
本発明は、角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両に関する。
車両には、モータで生じる補助操舵力によって操舵を補助する電動パワーステアリング装置が搭載される。電動パワーステアリング装置は、トルクセンサが出力する操舵トルクに基づいてモータを制御する。例えば、特許文献1には、トルクセンサの一例が記載されている。特許文献1に記載のトルクセンサは、磁気センサが多極磁石の回転を検出し、演算回路が磁気センサの出力信号に基づいて操舵角及びトルクを算出する。
ここで、トルクセンサは、より精度良く操舵角を検出することが望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、高い精度で操舵角を検出することができる、角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両を提供すること、を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る角度検出装置は、回転軸と、平面視で円形の外周面を有し、前記外周面の周方向に沿って異なる磁極が交互に配置され、それぞれの前記磁極のピッチが同じであり、前記回転軸に固定され、且つ、該回転軸と同軸に固定された第1多極磁石と、前記磁極に対向して配置された第1磁気センサ及び第2磁気センサと、を備え、前記回転軸から前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第1多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であり、前記第1磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極対分の回転で、1周期の信号を出力し、前記第2磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極分の回転で、1周期の信号を出力する。
これにより、角度検出装置は、第2磁気センサが第1多極磁石の1磁極分の回転で1周期の信号を出力するので、より高分解能の角度情報を出力することができる。そして、第1磁気センサが第1多極磁石に対する1磁極対分の回転で1周期の信号を出力するので、第1磁気センサと対向する磁極の情報を出力することができる。
角度検出装置の望ましい態様として、異常検出部と、角度演算部と、を備え、前記異常検出部は、前記第1磁気センサの信号と前記第2磁気センサの信号とを比較して、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、前記角度演算部は、前記第1磁気センサの信号に基づいて前記第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報及び前記第2磁気センサの信号に基づいて前記第1多極磁石の回転角度である第1角度を算出することが好ましい。これにより、角度検出装置は、第1磁気センサ及び第2磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出できる。また、角度演算部が高分解能である第2磁気センサの信号に基づいて第1角度を算出できる。その結果、第1角度の精度を向上させることができる。
角度検出装置の望ましい態様として、前記磁極に対向して配置された第3磁気センサを備え、前記第3磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極分の回転で1周期の信号を出力し、前記回転軸から前記第1磁気センサ及び前記第3磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第1多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であることが好ましい。これにより、角度検出装置を冗長化することができる。
角度検出装置の望ましい態様として、角度演算部と、異常検出部と、を備え、前記異常検出部は、前記第1磁気センサの信号と前記第2磁気センサの信号と前記第3磁気センサの信号とを比較して、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、前記角度演算部は、前記第1磁気センサの信号に基づいて前記第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内で前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号と算出した前記磁極の情報とに基づいて、前記第1多極磁石の回転角度である第1角度を算出することが好ましい。これにより、角度検出装置は、第1磁気センサ、第2磁気センサ、及び第3磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出できる。また、角度検出装置を冗長化することができる。
角度検出装置の望ましい態様として、記憶部を備え、前記角度演算部は、算出した前記磁極の情報を前記記憶部に記憶し、前記異常検出部が前記第1磁気センサの異常を検出した場合に、前記第2磁気センサ及び前記第3磁気センサの内少なくとも1つが出力する信号に基づいて、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報を更新し、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内で前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号と前記記憶部に記憶された前記磁極の情報とに基づいて、前記第1角度を算出することが好ましい。これにより、角度検出装置は、第1磁気センサが故障した場合でも、第2磁気センサ、及び第3磁気センサの内で異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号と記憶部に記憶された磁極の情報とに基づいて、角度を算出することができる。その結果、角度検出装置の信頼性を向上させることができる。
角度検出装置の望ましい態様として、前記第1多極磁石と同期して回転する第1ギヤと、前記第1ギヤと噛み合い、前記第1ギヤの回転により回転駆動する第2ギヤと、円柱形状であり、円柱の径方向に磁化され、前記第2ギヤと一体に回転する磁石と、前記磁石の回転軸上に配置されたアングル磁気センサと、を備え、前記アングル磁気センサは、前記磁石の1回転の磁界変化で1周期の信号を出力し、前記第1ギヤに対する前記第2ギヤのギヤ比と前記第1多極磁石の磁極数との積は、2以外であり、前記角度演算部は、前記アングル磁気センサの信号と前記第1磁気センサの信号とからバーニア演算を実行して前記第1多極磁石の回転数を算出することが好ましい。これにより、角度検出装置は、第1多極磁石の回転数を算出することができる。
本発明の一態様に係る相対角度検出装置は、上述した角度検出装置である第1角度検出装置と、上述した角度検出装置である第2角度検出装置と、差分演算部と、を備え、前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報及び前記第2角度検出装置の第2磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、前記第1角度検出装置の異常検出部は、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの信号とを比較して、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサ及び前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、前記差分演算部は、前記角度演算部が算出した前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出する。これによれば、相対角度検出装置は、第1角度と第2角度との相対的な回転角度を算出することができる。
相対角度検出装置の望ましい態様として、上述した角度検出装置である第1角度検出装置と、上述した角度検出装置である第2角度検出装置と、差分演算部と、を備え、前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報と前記第2角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第2角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも1方の信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、前記差分演算部は、前記角度演算部が算出した前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出することが好ましい。これによれば第2角度検出装置の第1磁気センサの信号に基づいて算出した磁極の情報を用いて、第1角度及び第2角度を算出することができる。これにより、少ない磁気センサの数で、相対角度検出装置を冗長化することができる。
相対角度検出装置の望ましい態様として、前記第1角度検出装置の異常検出部は、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第3磁気センサの信号とを比較して、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサ、前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサ、及び前記第2角度検出装置の前記第3磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第1角度検出装置の第1磁気センサの異常が検出された場合に、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極の情報と前記第1角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第1角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第1角度を算出し、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの異常が検出された場合に、前記第1角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極の情報と前記第2角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第2角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第2角度を算出することが好ましい。これによ、相対角度検出装置は、異常検出部によって異常が検出されていない磁気センサの信号に基づいて、第1角度及び第2角度を算出することができる。
相対角度検出装置の望ましい態様として、平面視で円形の外周面を有し、前記外周面の周方向に沿って異なる磁極が交互に配置され、それぞれの前記磁極のピッチが同じである第2多極磁石と、前記第2多極磁石の磁極に対向して配置された第4磁気センサ及び第5磁気センサと、を備える第2角度検出装置と、請求項4に記載の角度検出装置である第1角度検出装置と、差分演算部と、を備え、前記第2多極磁石の外周面の中心軸から前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第2多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であり、前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサは、前記第2多極磁石に対する1磁極分の回転で1周期の信号を出力し、前記角度演算部は、前記第1多極磁石の前記磁極の情報と前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第2多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、前記差分演算部は、前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出することが好ましい。これによれば、相対角度算出部は、より少ない磁気センサの数で相対的な回転角度を算出することができる。
相対角度検出装置の望ましい態様として、記憶部を備え、前記異常検出部は、前記第4磁気センサの信号と前記第5磁気センサの信号とを比較して、前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの異常を検出可能であり、前記角度演算部は、前記第1多極磁石の磁極の情報を前記記憶部に記憶し、前記異常検出部が前記第1磁気センサの異常を検出した場合に、前記第2磁気センサ、前記第3磁気センサ、前記第4磁気センサ、及び前記第5磁気センサの内少なくとも1つが出力する信号に基づいて、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報を更新し、かつ、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報と前記第2磁気センサ及び前記第3磁気センサの内前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号とに基づいて前記第1角度を算出し、かつ、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報と前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの内前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号とに基づいて前記第2角度を算出することが好ましい。これにより、相対角度検出装置は、第1磁気センサが故障した場合でも、磁極の情報を更新して第1角度及び第2角度を算出することができる。その結果、相対角度検出装置の信頼性を向上させることができる。
相対角度検出装置の望ましい態様として、前記第1角度検出装置の第1多極磁石と同期して回転する第1ギヤと、前記第1ギヤと噛み合い、前記第1ギヤの回転により回転駆動する第2ギヤと、円柱形状であり、円柱の径方向に磁化され、前記第2ギヤと一体に回転する磁石と、前記磁石の回転軸上に配置されたアングル磁気センサと、を備え、前記アングル磁気センサは、前記磁石の1回転の磁界変化で1周期の信号を出力し、前記第1ギヤに対する前記第2ギヤのギヤ比と前記第1多極磁石の磁極数との積は、2とは異なり、前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記アングル磁気センサの信号と前記第1角度検出装置の第1磁気センサの信号とからバーニア演算を実行して前記第1角度検出装置の第1多極磁石の回転数を算出することが好ましい。これにより、相対角度検出装置は、第1多極磁石の回転数を算出することができる。
本発明の一態様に係るトルクセンサは、トーションバーと、前記トーションバーの一端部と前記トーションバーの他端部との相対的な回転角度を検出する上述した相対角度算出装置と、前記相対角度検出装置が算出した相対的な前記回転角度に基づいて、前記トーションバーに加わるトルクを算出するトルク演算部と、を備えることが好ましい。相対角度算出装置は、精度よく検出された第1角度と精度よく検出された第2角度とから相対的な回転角度を算出する。これによれば、トルクセンサは、高い精度で算出された相対的な回転角度に基づいてトルクを算出できる。その結果、精度よくトルクを算出できる。また、トルクセンサは、相対角度検出装置が冗長化されていることから、高い信頼性でトルクを検出することができる。
本発明の一態様に係る電動パワーステアリング装置は、上述したトルクセンサを備える。これにより、高い精度で算出されたトルクに基づいて、モータへ供給する電流値を制御できる。その結果、電動パワーステアリング装置は、正確な補助操舵トルクを出力することができる。
本発明の一態様に係る車両は、上述したパワーステアリング装置を備える。当該車両によれば、電動パワーステアング装置が正確な補助操舵トルクを出力するため、操作性が向上する。
本発明によれば、高い精度で操舵角を検出することができる、角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両を提供することができる。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という)につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置を搭載した車両を模式的に示した斜視図である。図2は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。図1に示すように、車両101は、電動パワーステアリング装置80を搭載している。図2に示すように、電動パワーステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、を備え、ピニオンシャフト87に接合されている。また、電動パワーステアリング装置80は、モータ制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、を備える。車速センサ95は、車体に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により信号として車速VをECU90に出力する。
図1は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置を搭載した車両を模式的に示した斜視図である。図2は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。図1に示すように、車両101は、電動パワーステアリング装置80を搭載している。図2に示すように、電動パワーステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、を備え、ピニオンシャフト87に接合されている。また、電動パワーステアリング装置80は、モータ制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、を備える。車速センサ95は、車体に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により信号として車速VをECU90に出力する。
図2に示すように、ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bと、を備える。入力軸82aの一方の端部がステアリングホイール81に連結され、入力軸82aの他方の端部が出力軸82bに連結される。また、出力軸82bの一方の端部が入力軸82aに連結され、出力軸82bの他方の端部がユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、機械構造用炭素鋼(SC材(Carbon Steel for Machine Structural Use))又は機械構造用炭素鋼鋼管(いわゆるSTKM材(Carbon Steel Tubes for Machine Structural Purposes))等の一般的な鋼材等から形成される。
図2に示すように、ロアシャフト85は、ユニバーサルジョイント84を介して出力軸82bに連結される部材である。ロアシャフト85の一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。また、ピニオンシャフト87の一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、ピニオンシャフト87の他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。
図2に示すように、ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bと、を備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。電動パワーステアリング装置80は、ラックアンドピニオン式である。
図2に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、モータ93と、を備える。モータ93は、例えばブラシレスモータである。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。モータ93で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイール(ウォームギヤ)によって、モータ93で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。電動パワーステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
ECU90は、モータ93の動作を制御する装置である。イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)からECU90に電力が供給される。ECU90は、トルクセンサ94、車速センサ95及び回転検出部23から信号を取得する。具体的には、ECU90は、トルクセンサ94から操舵トルクTを取得する。ECU90は、車速センサ95から車体の車速Vを取得する。ECU90は、回転検出部23から出力される情報を動作情報Yとして取得する。ECU90は、操舵トルクTと車速Vと動作情報Yとに基づいて補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいてモータ93へ供給する電力値Xを調節する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ94から取得し、且つ車速Vを車速センサ95から取得する。そして、ECU90は、モータ93の動作を制御する。モータ93が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、車輪を変位させる。
図3は、実施形態1に係るトルクセンサを模式的に示す斜視図である。図4は、実施形態1に係るトルクセンサを模式的に示す側面図である。図5は、図4におけるA−A断面図である。図6は、図4におけるB−B断面図である。図7は、実施形態1に係るトルクセンサを機能ブロックを用いて示す模式図である。トルクセンサ94は、入力軸82aに伝達された操舵トルクTを検出する。図7に示すように、トルクセンサ94は、相対角度検出部100と、トルク演算部19と、を備える。
図7に示すように、相対角度検出部100は、入力軸回転角センサ12と、出力軸回転角センサ13と、記憶部20と、センサ演算部18と、を備える。相対角度検出部100は、入力軸回転角センサ12と出力軸回転角センサ13とが出力する信号に基づいて、入力軸82aと出力軸82bとの相対的な角度を算出する。相対角度検出部100は、算出した相対的な角度をトルク演算部19に出力する。図3及び図4に示すように、入力軸82aと出力軸82bは、トーションバー82cによって連結されている。トーションバー82cは、例えば、鋼材で形成された弾性部材である。トーションバー82cは、入力軸82aと出力軸82bとを連結している。
図3に示すように、入力軸回転角センサ12は、第1多極リング磁石10と、第1入力軸磁気センサ14と、第2入力軸磁気センサ15と、を備える。入力軸回転角センサ12は、入力軸82aの回転角である入力軸回転角度θis(第1多極リング磁石10の回転角)を検出する。入力軸回転角センサ12は、例えば、車体に固定されている。
図5に示すように、第1多極リング磁石10は、例えば交互に配置されたS極及びN極を外周面に有する。第1多極リング磁石10は、例えば入力軸82aの出力軸82b側の端部に取り付けられており、入力軸82aと同期して回転する。第1多極リング磁石10の磁極数mは、8であるがこれに限定されない。第1多極リング磁石10には、必要な磁束密度に応じて、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石等が用いられる。
図5に示すように、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15は、第1多極リング磁石10の外周面に対向して配置されている。第1入力軸磁気センサ14と第2入力軸磁気センサ15とは、第1多極リング磁石10の外周面の周方向に1磁極対分の機械角だけ離れた位置に配置されている。なお、第1入力軸磁気センサ14と第2入力軸磁気センサ15との配置は、これに限定されない。第1入力軸磁気センサ14と第2入力軸磁気センサ15との配置は、図3及び図5に示す回転軸Axから第1入力軸磁気センサ14に引いた線分L1と、回転軸Axから第2入力軸磁気センサ15に引いた線分L2とが成す角度φ1が第1多極リング磁石10の1磁極分の機械角を整数倍した角度であればよい。第1多極リング磁石10の1磁極分の機械角を整数倍した角度とは、角度が0の場合を含む。これにより、第1多極リング磁石10が回転した場合に第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15に印加される磁界の位相を同期させることができる。その結果、第1入力軸磁気センサ14が出力する信号と第2入力軸磁気センサ15が出力する信号との位相を一致させることができる。
図8は、実施形態1に係る第1入力軸磁気センサ及び第2入力軸磁気センサが出力する波形と磁極の関係を示す説明図である。図8に示す説明図は、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15と対向する第1多極リング磁石10の磁極と、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15が出力する信号の波形の関係を示している。図8の横軸に示す入力軸機械角は、入力軸82aの機械角(回転角度)を示している。
図7及び図8に示すように、第1入力軸磁気センサ14は、第1多極リング磁石10が1磁極対分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθig及び1周期の余弦波信号cosθigをセンサ演算部18に出力する。図8に示すように、第1多極リング磁石10が1磁極対分回転するとは、入力軸82aの機械角で90度分回転することに相当する。第1入力軸磁気センサ14は、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance)センサであるがこれに限定されない。第1入力軸磁気センサ14は、1磁極対の磁界変化で1周期の信号を出力するセンサであればよく、例えば、TMR(Tunnel Magneto Resistance)センサでもよい。なお、GMRセンサの構造については、既知の技術であるので、説明を省略する。
図7及び図8に示すように、第2入力軸磁気センサ15は、第1多極リング磁石10が1磁極分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθia及び1周期の余弦波信号cosθiaをセンサ演算部18に出力する。図8に示すように、第1多極リング磁石10が1磁極分回転するとは、入力軸82aの機械角で45度分回転することに相当する。第2入力軸磁気センサ15は、例えば、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサであるがこれに限定されない。第2入力軸磁気センサ15は、1磁極の磁界変化で1周期の信号を出力するセンサであればよい。なお、AMRセンサの構造については、既知の技術であるので、説明を省略する。
図3に示すように、出力軸回転角センサ13は、第2多極リング磁石11と、第1出力軸磁気センサ16と、第2出力軸磁気センサ17と、を備える。出力軸回転角センサ13は、出力軸82bの回転角である出力軸回転角度θos(第2多極リング磁石11の回転角)を検出する。出力軸回転角センサ13は、例えば、車体に固定されている。
第2多極リング磁石11は、出力軸82bの入力軸82a側の端部に取り付けられ、出力軸82bと同期して回転すること以外は、第1多極リング磁石10と同様である。すなわち、第2多極リング磁石11は、磁極の数及び磁極のピッチが第1多極リング磁石10と同じである。
図6に示すように、第1出力軸磁気センサ16及び第2出力軸磁気センサ17は、第2多極リング磁石11の外周面に対向して配置されている。第1出力軸磁気センサ16と第2出力軸磁気センサ17とは、第2多極リング磁石11の外周面の周方向に1磁極対分の機械角だけ離れた位置に配置されている。なお、第1出力軸磁気センサ16と第2出力軸磁気センサ17との配置は、これに限定されない。第1出力軸磁気センサ16と第2出力軸磁気センサ17との配置は、回転軸Axから第1出力軸磁気センサ16に引いた線分L3と、回転軸Axから第2出力軸磁気センサ17に引いた線分L4とが成す角度φ2が第2多極リング磁石11の1磁極分の機械角を整数倍した角度であればよい。第2多極リング磁石11の1磁極分の機械角を整数倍した角度とは、角度が0の場合を含む。これにより、第2多極リング磁石11が回転した場合に第1出力軸磁気センサ16及び第2出力軸磁気センサ17に印加される磁界の位相を同期させることができる。その結果、第1出力軸磁気センサ16が出力する信号と第2出力軸磁気センサ17が出力する信号との位相を一致させることができる。
第1出力軸磁気センサ16は、第2多極リング磁石11が1磁極対分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθog及び1周期の余弦波信号cosθogをセンサ演算部18に出力すること以外は、第1入力軸磁気センサ14と同様である。
第2出力軸磁気センサ17は、第2多極リング磁石11が1磁極分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθoa及び1周期の余弦波信号cosθoaをセンサ演算部18に出力すること以外は、第2入力軸磁気センサ15と同様である。
記憶部20は、センサ演算部18から出力される情報を記憶する。記憶部20は、メモリである。メモリとは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、及びDVD(Digital Versatile Disc)が該当する。
図9は、実施形態1に係るセンサ演算部の構成例を示すブロック図である。センサ演算部18は、θig演算部180と、θia演算部181と、θog演算部182と、θoa演算部183と、差分演算部184と、異常検出部185、186と、を備える。
θig演算部180は、第1多極リング磁石10が基準位置に位置する際の第1入力軸磁気センサ14と対向位置にある磁極を記憶部20に記憶させる。第1多極リング磁石10の基準位置とは、例えば、ステアリングホイール81がいずれの方向にも回転していない場合の第1多極リング磁石10の位置である。具体的には、θig演算部180は、第1多極リング磁石10が基準位置に位置する場合に、記憶部20が記憶する磁極判定数nに0を代入する。
θig演算部180は、正弦波信号sinθigが正から負に変化し、かつ、余弦波信号cosθigが負である場合に、磁極判定数nに1を加算する。θig演算部180は、正弦波信号sinθigが負から正に変化し、かつ、余弦波信号cosθigが正である場合に、磁極判定数nに1を加算する。θig演算部180は、正弦波信号sinθigが正から負に変化し、かつ、余弦波信号cosθigが正である場合に、磁極判定数nから1を減算する。θig演算部180は、正弦波信号sinθigが負から正に変化し、かつ、余弦波信号cosθigが負である場合に、磁極判定数nから1を減算する。これによれば、第1多極リング磁石10の回転方向に応じて、第1入力軸磁気センサ14と対向する磁極が変わった回数をカウントすることができる。その結果、第1入力軸磁気センサ14と対向位置にある磁極が基準位置における磁極から何個目の磁極であるかを判別することができる。
θig演算部180は、第1入力軸磁気センサ検出角度θigを、式(1)によって算出する。式(1)に示す[]は、ガウスの記号であり、[]内の数字を超えない最大の整数を表す。
θig=arctan{sinθig/cosθig}+[n/2]×360…(1)
図9に示すように、θig演算部180は、算出した第1入力軸磁気センサ検出角度θigを異常検出部185に出力する。
θia演算部181は、第1多極リング磁石10が基準位置に位置する場合の入力軸基準角度θibを式(2)によって算出する。ここで、式(2)に示した正弦波信号sinθia及び余弦波信号cosθiaは、第1多極リング磁石10が基準位置に位置する場合の値とする。
θib=arctan{sinθia/cosθia}…(2)
θia演算部181は、入力軸基準角度θibを記憶部20に記憶させる。θia演算部181は、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaを、式(3)によって算出する。
θia=arctan{sinθia/cosθia}+n×360−θib…(3)
図9に示すように、θia演算部181は、算出した第2入力軸磁気センサ検出角度θiaを差分演算部184及び異常検出部185に出力する。
θog演算部182は、正弦波信号sinθogと余弦波信号cosθogとに基づいて第2多極リング磁石11が基準位置に位置する際の磁極を記憶部20に記憶させること、及び正弦波信号sinθogと余弦波信号cosθogとに基づいて第1出力軸磁気センサ検出角度θogを算出して異常検出部186に出力すること以外はθig演算部180と同様である。なお、第1出力軸磁気センサ検出角度θogの算出方法は、第1入力軸磁気センサ検出角度θigの算出方法と同様であるため、説明を省略する。
θoa演算部183は、正弦波信号sinθoaと余弦波信号cosθoaとに基づいて第2出力軸磁気センサ検出角度θoaを算出して差分演算部184及び異常検出部186に出力すること以外はθia演算部181と同様である。なお、第2出力軸磁気センサ検出角度θoaの算出方法は、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaの算出方法と同様であるため、説明を省略する。
差分演算部184は、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第2出力軸磁気センサ検出角度θoaとに基づいて、入力軸82aと出力軸82bとの相対的な角度差である相対角度Δθioを算出する。具体的には、差分演算部184は、式(4)によって相対角度Δθioを算出する。なお、式(4)に示した磁極数mは、第1多極リング磁石10及び第2多極リング磁石11の磁極数を示す。
Δθio=(θia―θoa)/m…(4)
差分演算部184は、算出した相対角度Δθioをトルク演算部19に出力する。
図10は、実施形態1に係る異常検出部が第1入力軸磁気センサ及び第2入力軸磁気センサの異常を検出する方法を説明するための説明図である。異常検出部185は、第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第2入力軸磁気センサ検出角度θiaとを比較して、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15の異常を検出する。図10に示すように、異常検出部185は、例えば、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が予め定められた閾値Thを超えた場合に、異常を検出する。図10に示すt1は、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が予め閾値Thを超えた時刻を示している。図9に示すように、異常検出部185は、例えば、異常を検出した場合に、異常検出信号をECU90に出力する。これによれば、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15の内少なくとも一方が故障したことを検出できる。
なお、異常検出部185が異常を検出する方法は、これに限定されない。異常検出部185は、例えば、正弦波信号sinθigが予め定められた値を超えた場合に第1入力軸磁気センサ14の異常を検出し、さらに、正弦波信号sinθiaが予め定められた値を超えた場合に第2入力軸磁気センサ15の異常を検出するとしてもよい。これによれば、第1入力軸磁気センサ14の異常と第2入力軸磁気センサ15の異常とを個別に検出することができる。また、異常検出部185は、例えば、正弦波信号sinθigと正弦波信号sinθiaとを比較して、第1入力軸磁気センサ14及び第2入力軸磁気センサ15の内少なくとも一方の異常を検出してもよい。
異常検出部186は、第1出力軸磁気センサ検出角度θogと第2出力軸磁気センサ検出角度θoaとを比較して、第1出力軸磁気センサ16及び第2出力軸磁気センサ17の異常を検出すること以外は、異常検出部185と同様である。
トルク演算部19は、差分演算部184から入力された相対角度Δθioに基づき、操舵トルクTを演算する。例えば、トルク演算部19は、トーションバー82cの特性によって決まる、相対角度Δθioと操舵トルクTとの関係を記憶している。トルク演算部19は、差分演算部184から入力された相対角度Δθioと、記憶された相対角度Δθioと操舵トルクTとの関係と、に基づいて操舵トルクTを演算する。トルク演算部19は、算出した操舵トルクTをECU90に出力する。
以上説明したように、実施形態1に係るトルクセンサ94は、入力軸82aと出力軸82bとの相対的な角度差である相対角度Δθioに基づいて操舵トルクTを演算する。トルクセンサ94は、差分演算部184が第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第2出力軸磁気センサ検出角度θoaとに基づいて、入力軸82aと出力軸82bとの相対的な角度差である相対角度Δθioを算出する。第2入力軸磁気センサ検出角度θiaは、正弦波信号sinθia及び余弦波信号cosθiaに基づいて算出される。正弦波信号sinθia及び余弦波信号cosθiaは、第1多極リング磁石10の1磁極分の回転で1周期出力される。また、第2出力軸磁気センサ検出角度θoaは、正弦波信号sinθoa及び余弦波信号cosθoaに基づいて算出される。正弦波信号sinθoa及び余弦波信号cosθoaは、第2多極リング磁石11の1磁極分の回転で1周期出力される。これによれば、1磁極対分の回転で1周期の信号が出力される磁気センサに基づいて回転角度を検出する場合と比較して、2倍の分解能で回転角度を検出することができる。これにより、第1多極リング磁石10及び第2多極リング磁石11の磁極数を増やして回転角度検出の分解能を上げることが難しい場合にも、高い分解能で角度検出を行うことができる。その結果、トルクセンサ94は、高い精度で入力軸回転角度θis、出力軸回転角度θos、相対角度Δθio、及び操舵トルクTを検出することができる。
(実施形態2)
図11は、実施形態2に係るトルクセンサを機能ブロックを用いて示す模式図である。実施形態2に係るトルクセンサ94aは、第3入力軸磁気センサ21a、第3出力軸磁気センサ22aを備え、センサ演算部18に代えてセンサ演算部18aを備える点で、上述したトルクセンサ94とは異なる。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11は、実施形態2に係るトルクセンサを機能ブロックを用いて示す模式図である。実施形態2に係るトルクセンサ94aは、第3入力軸磁気センサ21a、第3出力軸磁気センサ22aを備え、センサ演算部18に代えてセンサ演算部18aを備える点で、上述したトルクセンサ94とは異なる。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
第3入力軸磁気センサ21aは、第1多極リング磁石10が1磁極分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθia2及び1周期の余弦波信号cosθia2をセンサ演算部18aに出力すること以外は、第2入力軸磁気センサ15と同様である。
図11に示すように、第1入力軸磁気センサ14と第3入力軸磁気センサ21aとは、第1多極リング磁石10の外周面の周方向に2磁極対分の機械角だけ離れた位置に配置されている。なお、第1入力軸磁気センサ14と第3入力軸磁気センサ21aとの配置は、これに限定されない。第1入力軸磁気センサ14と第3入力軸磁気センサ21aとの配置は、回転軸Axから第1入力軸磁気センサ14に引いた線分L1と、回転軸Axから第3入力軸磁気センサ21aに引いた線分L5とが成す角度φ3が第1多極リング磁石10の1磁極分の機械角を整数倍した角度であればよい。第1多極リング磁石10の1磁極分の機械角を整数倍した角度とは、角度が0の場合を含む。これにより、第1多極リング磁石10が回転した場合に第1入力軸磁気センサ14及び第3入力軸磁気センサ21aに印加される磁界の位相を同期させることができる。その結果、第1入力軸磁気センサ14が出力する信号と第3入力軸磁気センサ21aが出力する信号との位相を一致させることができる。
第3出力軸磁気センサ22aは、第2多極リング磁石11が1磁極分回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθoa2及び1周期の余弦波信号cosθoa2をセンサ演算部18aに出力すること以外は、第2出力軸磁気センサ17と同様である。
図11に示すように、第1出力軸磁気センサ16と第3出力軸磁気センサ22aとは、第2多極リング磁石11の外周面の周方向に2磁極対分の機械角だけ離れた位置に配置されている。なお、第1出力軸磁気センサ16と第3出力軸磁気センサ22aとの配置は、これに限定されない。第1出力軸磁気センサ16と第3出力軸磁気センサ22bとの配置は、回転軸Axから第1出力軸磁気センサ16に引いた線分L3と、回転軸Axから第3出力軸磁気センサ22aに引いた線分L6とが成す角度φ4が第2多極リング磁石11の1磁極分の機械角を整数倍した角度であればよい。第2多極リング磁石11の1磁極分の機械角を整数倍した角度とは、角度が0の場合を含む。これにより、第2多極リング磁石11が回転した場合に第1出力軸磁気センサ16及び第3出力軸磁気センサ22aに印加される磁界の位相を同期させることができる。その結果、第1出力軸磁気センサ16が出力する信号と第3出力軸磁気センサ22aとが出力する信号との位相を一致させることができる。
図12は、実施形態2に係るセンサ演算部の構成例を示すブロック図である。センサ演算部18aは、θia2演算部187aと、θoa2演算部188aと、異常検出部185a、186aと、差分演算部184aと、を備える。
θia2演算部187aは、正弦波信号sinθia2と余弦波信号cosθia2とに基づいて第3入力軸磁気センサ検出角度θia2を算出すること、及び算出した第3入力軸磁気センサ検出角度θia2を差分演算部184aと異常検出部185aとに出力すること以外はθia演算部181と同様である。
θoa2演算部188aは、正弦波信号sinθoa2と余弦波信号cosθoa2とに基づいて第3出力軸磁気センサ検出角度θoa2を算出すること、及び算出した第3出力軸磁気センサ検出角度θoa2を差分演算部184aと異常検出部186aとに出力すること以外はθoa演算部183と同様である。
異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2とを比較して、第1入力軸磁気センサ14、第2入力軸磁気センサ15、及び第3入力軸磁気センサ21aの異常を検出する。図12に示すように、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ14、第2入力軸磁気センサ15、及び第3入力軸磁気センサ21aの内異常が検出されたセンサの情報を差分演算部184aに出力する。異常検出部185aが異常を検出する方法については、後述する。
異常検出部186aは、第1出力軸磁気センサ検出角度θogと第2出力軸磁気センサ検出角度θoaと第3出力軸磁気センサ検出角度θoa2とを比較して、第1出力軸磁気センサ16、第2出力軸磁気センサ17、及び第3出力軸磁気センサ22aの異常を検出する。図12に示すように、異常検出部186aは、第1出力軸磁気センサ16、第2出力軸磁気センサ17、及び第3出力軸磁気センサ22aの内異常が検出されたセンサの情報を差分演算部184aに出力する。
差分演算部184aは、異常検出部185aによって異常が検出されていない磁気センサの出力に基づいて入力軸回転角度θisを算出する。差分演算部184aは、異常検出部186aによって異常が検出されていない磁気センサの出力に基づいて出力軸回転角度θosを算出する。差分演算部184aが入力軸回転角度θis及び出力軸回転角度θosを算出する方法については、後述する。差分演算部184aは、算出した入力軸回転角度θisと出力軸回転角度θosとの差分を演算して入力軸82aと出力軸82bとの相対的な角度差である相対角度Δθioを算出する。差分演算部184aは、算出した相対角度Δθioをトルク演算部19に出力する。
図13は、実施形態2に係る異常検出部が第1入力軸磁気センサ及び第3入力軸磁気センサの異常を検出する方法を説明するための説明図である。図14は、実施形態2に係る異常検出部が第2入力軸磁気センサ及び第3入力軸磁気センサの異常を検出する方法を説明するための説明図である。図15は、実施形態2に係る異常検出部がセンサの異常を判定する手順を示すフローチャートである。図15を参照して、異常検出部185aが第1入力軸磁気センサ14、第2入力軸磁気センサ15、及び第3入力軸磁気センサ21aの異常を判定する方法、及び差分演算部184aが入力軸回転角度θisを算出する方法について説明する。なお、異常検出部186aが第1出力軸磁気センサ16、第2出力軸磁気センサ17、及び第3出力軸磁気センサ22aの異常を判定する方法は、異常検出部185aと同様であるので、説明を省略する。また、差分演算部184aが出力軸回転角度θosを算出する方法は、差分演算部184aが入力軸回転角度θisを算出する方法と同様であるので、説明を省略する。
図15に示すように、まず、異常検出部185aは、比較ステップST2を実行する。比較ステップST2において、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2とを比較する。具体的には、異常検出部185aは、異常検出部185同様に第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が予め定められた閾値Thを超えた場合に、異常を検出する。図13に示すように、異常検出部185aは、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が予め定められた閾値Thを超えた場合に、異常を検出する。図13に示すt2は、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Thを超えた時刻を示している。異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値と第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が予め定められた閾値Thを超えた場合に、異常を検出する。なお、図14に示す説明図は、異常検出部185aが第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2とを比較して異常が検出されなかった例を示している。
次に、異常検出部185aは、入力軸回転角センサ12が異常であるか否かを判定する(ステップST4)。異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ14、第2入力軸磁気センサ15、及び第3入力軸磁気センサ21aの異常が検出されていない場合に、入力軸回転角センサ12に異常がないと判定する(ステップST4、Yes)。
ステップST4で異常検出部185aが入力軸回転角センサ12に異常があると判定した場合(ステップST4、No)、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ14のみが異常であるか否かを判定する(ステップST6)。具体的には、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値と第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Thを超え、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が閾値Thを超え、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Th以下の場合に、第1入力軸磁気センサ14のみが異常であると判定する。
ステップST6で異常検出部185aが第1入力軸磁気センサ14のみが異常であると判定した場合(ステップST6、Yes)、センサ演算部18aは、第1入力軸磁気センサ14を除外して角度検出を行う(ステップST8)。具体的には、まず、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ14のみが異常であることを示す情報を差分演算部184aに出力する。次に、差分演算部184aは、磁極判定数nの加算及び減算をθig演算部180に代えてθia演算部181aに行わせる。θia演算部181aは、例えば、正弦波信号sinθiaが正から負に変化し、かつ、余弦波信号cosθiaが正である場合に、磁極判定数nから1を減算する。θia演算部181aは、正弦波信号sinθiaが負から正に変化し、かつ、余弦波信号cosθiaが正である場合に、磁極判定数nに1を加算する。これによれば、第1入力軸磁気センサ14が異常である場合でも、第1多極リング磁石10の回転方向に応じて、第2入力軸磁気センサ15と対向する磁極が変わった回数をカウントすることができる。その結果、第2入力軸磁気センサ15と対向位置にある磁極が基準位置における磁極から何個目の磁極であるかを判別することができる。なお、差分演算部184aは、磁極判定数nの加算及び減算をθig演算部180に代えてθia2演算部187a、θoa演算部183a、又はθoa2演算部188aに行わせてもよい。
次に、差分演算部184aは、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との平均値から入力軸回転角度θisを算出する。具体的には、差分演算部184aは、式(5)によって入力軸回転角度θisを算出する。
θis=(θia+θia2)/2m…(5)
これによれば、第1入力軸磁気センサ14が故障した場合でも、入力軸回転角度θisを算出することができる。これにより、入力軸回転角センサ12を冗長化させることができる。その結果、トルクセンサ94aの信頼性を向上させることができる。
ステップST6で異常検出部185aが第1入力軸磁気センサ14のみが異常ではないと判定した場合(ステップST6、No)、異常検出部185aは、第2入力軸磁気センサ15のみが異常であるか否かを判定する(ステップST10)。具体的には、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値と第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Th以下であり、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が閾値Thを超え、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Thを超えた場合に、第2入力軸磁気センサ15のみが異常であると判定する。
ステップST10で異常検出部185aが第2入力軸磁気センサ15のみが異常であると判定した場合(ステップST10、Yes)、センサ演算部18aは、第2入力軸磁気センサ15を除外して角度検出を行う(ステップST12)。具体的には、まず、異常検出部185aは、第2入力軸磁気センサ15のみが異常であることを示す情報を差分演算部184aに出力する。次に、差分演算部184aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2とに基づいて入力軸回転角度θisを算出する。具体的には、差分演算部184aは、式(6)によって入力軸回転角度θisを算出する。
θis=(2θig+θia2)/2m…(6)
これによれば、第2入力軸磁気センサ15が故障した場合でも、入力軸回転角度θisを算出することができる。これにより、入力軸回転角センサ12を冗長化させることができる。その結果、トルクセンサ94aの信頼性を向上させることができる。
ステップST10で異常検出部185aが第2入力軸磁気センサ15のみが異常ではないと判定した場合(ステップST10、No)、異常検出部185aは、第3入力軸磁気センサ21aのみが異常であるか否かを判定する(ステップST14)。具体的には、異常検出部185aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値と第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Thを超え、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第1入力軸磁気センサ検出角度θigを倍にした値との差が閾値Th以内であり、かつ、第2入力軸磁気センサ検出角度θiaと第3入力軸磁気センサ検出角度θia2との差が閾値Thを超えた場合に、第3入力軸磁気センサ21aのみが異常であると判定する。
ステップST14で異常検出部185aが第3入力軸磁気センサ21aのみが異常であると判定した場合(ステップST14、Yes)、センサ演算部18aは、第3入力軸磁気センサ21aを除外して角度検出を行う(ステップST16)。具体的には、まず、異常検出部185aは、第3入力軸磁気センサ21aのみが異常であることを示す情報を差分演算部184aに出力する。次に、差分演算部184aは、第1入力軸磁気センサ検出角度θigと第2入力軸磁気センサ検出角度θiaとに基づいて入力軸回転角度θisを算出する。具体的には、差分演算部184aは、式(7)によって入力軸回転角度θisを算出する。
θis=(θia+2θig)/2m…(7)
これによれば、第3入力軸磁気センサ21aが故障した場合でも、入力軸回転角度θisを算出することができる。これにより、入力軸回転角センサ12を冗長化させることができる。その結果、トルクセンサ94aの信頼性を向上させることができる。
ステップST14で異常検出部185aが第3入力軸磁気センサ21aのみが異常ではないと判定した場合(ステップST14、No)、異常検出部185aは、運転継続不可判定を行う(ステップST18)。具体的には、異常検出部185aは、運転継続不可判定信号を差分演算部184a及びECU90に出力する。
以上説明したように、実施形態2に係るトルクセンサ94aは、差分演算部184aが異常検出部185aによって異常が検出されていない磁気センサの出力に基づいて入力軸回転角度θisを算出する。これによれば、第1入力軸磁気センサ14、第2入力軸磁気センサ15、及び第3入力軸磁気センサ21aの内、いずれか一つが故障した場合でも、入力軸回転角度θisを算出することができる。さらに、差分演算部184aは、異常検出部186aによって異常が検出されていない磁気センサの出力に基づいて出力軸回転角度θosを算出する。これによれば、第1出力軸磁気センサ16、第2出力軸磁気センサ17、及び第3出力軸磁気センサ22aの内、いずれか一つが故障した場合でも、出力軸回転角度θosを算出することができる。これによれば、トルクセンサ94aを冗長化させることができる。その結果、トルクセンサ94aの信頼性を向上させることができる。
なお、実施形態2に係るトルクセンサ94aは、出力軸回転センサ13aが第1出力軸磁気センサ16、第2出力軸磁気センサ17、及び第3出力軸磁気センサ22aを備えるとしたが、第1出力軸磁気センサ16を省略してもよい。第1多極リング磁石10と第2多極リング磁石11とは、磁極の数及び磁極のピッチが同じである。これによれば、θoa演算部183aは、θog演算部182が算出する第2多極リング磁石11の磁極の情報に代えて、θig演算部180が算出する第1多極リング磁石10の磁極の情報に基づいて、第2出力軸磁気センサ検出角度θoaを算出できる。また、θoa2演算部188aは、θog演算部182が算出する第2多極リング磁石11の磁極の情報に代えて、θig演算部180が算出する第1多極リング磁石10の磁極の情報に基づいて、第3出力軸磁気センサ検出角度θoa2を算出できる。これによれば、トルクセンサ94aに用いる磁気センサの数を減らしつつ、冗長化を実現することができる。
なお、第1出力軸磁気センサ16を省略する場合、θia演算部181a、θia2演算部187a、θoa演算部183a、及びθoa2演算部188aの内、少なくとも1つが記憶部20に記憶された第1多極リング磁石10の磁極の情報を更新することが好ましい。磁極の情報を更新するとは、例えば、正弦波信号sinθiaが負から正の値に変化し、且つ余弦波信号cosθiaが正の値である場合に、磁極判定数nに1を加算することである。また、磁極の情報を更新するとは、例えば、正弦波信号sinθiaが正から負の値に変化し、且つ余弦波信号cosθiaが正の値である場合に、磁極判定数nから1を減算することである。これによれば、第1入力軸磁気センサ14が故障した場合でも、第1多極リング磁石10の磁極の情報を更新することができる。これにより、センサ演算部18aは、第1入力軸磁気センサ14が故障した場合でも、記憶部20に記憶された磁極の情報に基づいて、第2入力軸磁気センサ検出角度θia、第3入力軸磁気センサ検出角度θia2、第2出力軸磁気センサ検出角度θoa、及び第3出力軸磁気センサ検出角度θoa2を算出することができる。
(実施形態3)
図16は、実施形態3に係る入力軸回転角センサ及び出力軸回転角センサを模式的に示す斜視図である。実施形態3に係るトルクセンサ94bは、第1ギヤ26b、第2ギヤ28b、磁石30b、及びアングル磁気センサ32bを備え、センサ演算部18に代えてセンサ演算部18bを備える点で、上述したトルクセンサ94とは異なる。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図16は、実施形態3に係る入力軸回転角センサ及び出力軸回転角センサを模式的に示す斜視図である。実施形態3に係るトルクセンサ94bは、第1ギヤ26b、第2ギヤ28b、磁石30b、及びアングル磁気センサ32bを備え、センサ演算部18に代えてセンサ演算部18bを備える点で、上述したトルクセンサ94とは異なる。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図17は、実施形態3に係るアングル磁気センサと磁石との位置関係を説明するための平面図である。図16及び図17に示すように、第1ギヤ26bは、入力軸82aに取り付けられている。第1ギヤ26bは、入力軸82aと同期して回転する。
図16に示すように、第2ギヤ28bは、回転軸Axbを回転軸として回転可能に固定されている。第2ギヤ28bは、例えば、車体に固定されている。図17に示すように、第2ギヤ28bは、第1ギヤ26bと噛み合うように配置されている。第2ギヤ28bは、第1ギヤ26bと連動して回転する。第1ギヤ26bに対する第2ギヤ28bのギヤ比は、例えば、2である。つまり、第1ギヤ26bが2回転した場合に、第2ギヤ28bは、1回転する。
図17に示すように、磁石30bは、円柱形状の永久磁石である。磁石30bは、磁石30bの径方向に着磁されている。磁石30bは、第2ギヤ28bの内側に配置されている。磁石30bは、回転軸Axbを回転軸として第2ギヤ28bと同期して回転する。磁石30bには、必要な磁束密度に応じて、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石等が用いられる。なお、磁石30bの着磁パターンは、アングル磁気センサ32bが磁石30bの回転を検出できるパターンであればよい。
図18は、実施形態3に係るトルクセンサを機能ブロックを用いて示す模式図である。図16及び図17に示すように、アングル磁気センサ32bは、回転軸Axb上に配置されている。アングル磁気センサ32bは、磁石30bの上面に対向して配置されている。アングル磁気センサ32bは、例えば、車体に固定されている。図18に示すように、アングル磁気センサ32bは、磁石30bが1回転するごとに、1周期の正弦波信号sinθan及び1周期の余弦波信号cosθanをセンサ演算部18bに出力する。アングル磁気センサ32bは、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance)センサであるがこれに限定されない。アングル磁気センサ32bは、例えば、TMR(Tunnel Magneto Resistance)センサ、及びAMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサでもよい。
図19は、実施形態3に係るセンサ演算部の構成例を示すブロック図である。図19に示すように、センサ演算部18bは、θan演算部189bを備え、異常検出部185に代えて異常検出部185bを備えること以外はセンサ演算部18と同様である。
θan演算部189bは、アングル磁気センサ検出角度θanを、式(8)によって算出する。
θan=arctan{sinθan/cosθan}…(8)
図20は、実施形態3に係る第1入力軸磁気センサ検出角度及びアングル磁気センサ検出角度と第1多極リング磁石の磁極との関係を示す説明図である。図20に示す入力軸機械角は、入力軸82aの機械角(回転角度)を示している。図20の上部に示す電気角は、第1入力軸磁気センサ14の電気角を示している。図20の下部に示す電気角は、アングル磁気センサ32bの電気角を示している。磁石30bは、第1ギヤ26bに対する第2ギヤ28bのギヤ比が2であることから、入力軸82aが720度回転した場合に360度回転する。アングル磁気センサ32bは、磁石30bが360度回転した場合に1周期の信号を出力する。したがって、図20に示すように、アングル磁気センサ検出角度θanは、入力軸82aの機械角で720度の周期を有する。
θan演算部189bは、算出したアングル磁気センサ検出角度θanに基づいて、第1多極リング磁石10と第1入力軸磁気センサ14との相対的な回転の回数を算出して記憶部20に記憶する。θan演算部189bは、例えば、アングル磁気センサ検出角度θanが0度以上180度以下である場合に記憶部20に記憶された入力軸回転数Nに1を代入する。θan演算部189bは、例えば、アングル磁気センサ検出角度θanが180度以上360度以下である場合に記憶部20に記憶された入力軸回転数Nに2を代入する。これによれば、入力軸82aが1回転を超えて回転した場合でも、入力軸82aが何回転目であるかを示す情報を記憶部20に記憶させることができる。
なお、第3実施形態に係るトルクセンサ94bは、アングル磁気センサ検出角度θanと第1入力軸磁気センサ検出角度θig又は第2入力軸磁気センサ検出角度θiaとのバーニア演算により、入力軸回転角度θisを算出してもよい。この場合、アングル磁気センサ検出角度θanの周期と第1入力軸磁気センサ検出角度θigの周期又は第2入力軸磁気センサ検出角度θiaの周期とが異なる値となるように、適宜磁極数m及び第1ギヤ26bに対する第2ギヤ28bのギヤ比を選択すればよい。第1ギヤ26bに対する第2ギヤ28bのギヤ比は、例えば、2を磁極数mで除した値と異なっていればよい。これによれば、第1入力軸磁気センサ14の周期とアングル磁気センサ32bの周期とを異なった値にすることができる。その結果、バーニヤ演算により、入力軸回転角度θisを検出することができる。
10 第1多極リング磁石
11 第2多極リング磁石
12 入力軸回転角センサ
13 出力軸回転角センサ
14 第1入力軸磁気センサ
15 第2入力軸磁気センサ
16 第1出力軸磁気センサ
17 第2出力軸磁気センサ
18、18a、18b センサ演算部
19 トルク演算部
20 記憶部
21a 第3入力軸磁気センサ
22a 第3出力軸磁気センサ
23 回転検出部
26b 第1ギヤ
28b 第2ギヤ
30b 磁石
32b アングル磁気センサ
80 電動パワーステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
82c トーションバー
90 ECU(モータ制御装置)
92 減速装置
93 モータ
94、94a、94b トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
100 相対角度検出部
101 車両
11 第2多極リング磁石
12 入力軸回転角センサ
13 出力軸回転角センサ
14 第1入力軸磁気センサ
15 第2入力軸磁気センサ
16 第1出力軸磁気センサ
17 第2出力軸磁気センサ
18、18a、18b センサ演算部
19 トルク演算部
20 記憶部
21a 第3入力軸磁気センサ
22a 第3出力軸磁気センサ
23 回転検出部
26b 第1ギヤ
28b 第2ギヤ
30b 磁石
32b アングル磁気センサ
80 電動パワーステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
82c トーションバー
90 ECU(モータ制御装置)
92 減速装置
93 モータ
94、94a、94b トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
100 相対角度検出部
101 車両
Claims (15)
- 回転軸と、
平面視で円形の外周面を有し、前記外周面の周方向に沿って異なる磁極が交互に配置され、それぞれの前記磁極のピッチが同じであり、前記回転軸に固定され、且つ、該回転軸と同軸に固定された第1多極磁石と、
前記磁極に対向して配置された第1磁気センサ及び第2磁気センサと、を備え、
前記回転軸から前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第1多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であり、
前記第1磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極対分の回転で、1周期の信号を出力し、
前記第2磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極分の回転で、1周期の信号を出力することを特徴とする角度検出装置。 - 異常検出部と、
角度演算部と、を備え、
前記異常検出部は、前記第1磁気センサの信号と前記第2磁気センサの信号とを比較して、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、
前記角度演算部は、前記第1磁気センサの信号に基づいて前記第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報及び前記第2磁気センサの信号に基づいて前記第1多極磁石の回転角度である第1角度を算出することを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。 - 前記磁極に対向して配置された第3磁気センサを備え、
前記第3磁気センサは、前記第1多極磁石に対する1磁極分の回転で1周期の信号を出力し、
前記回転軸から前記第1磁気センサ及び前記第3磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第1多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であることを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。 - 角度演算部と、
異常検出部と、を備え、
前記異常検出部は、前記第1磁気センサの信号と前記第2磁気センサの信号と前記第3磁気センサの信号とを比較して、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、
前記角度演算部は、前記第1磁気センサの信号に基づいて前記第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内で前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号と算出した前記磁極の情報とに基づいて、前記第1多極磁石の回転角度である第1角度を算出することを特徴とする請求項3に記載の角度検出装置。 - 記憶部を備え、
前記角度演算部は、算出した前記磁極の情報を前記記憶部に記憶し、前記異常検出部が前記第1磁気センサの異常を検出した場合に、前記第2磁気センサ及び前記第3磁気センサの内少なくとも1つが出力する信号に基づいて、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報を更新し、前記第1磁気センサ、前記第2磁気センサ、及び前記第3磁気センサの内で前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号と前記記憶部に記憶された前記磁極の情報とに基づいて、前記第1角度を算出することを特徴とする請求項4に記載の角度検出装置。 - 前記第1多極磁石と同期して回転する第1ギヤと、
前記第1ギヤと噛み合い、前記第1ギヤの回転により回転駆動する第2ギヤと、
円柱形状であり、円柱の径方向に磁化され、前記第2ギヤと一体に回転する磁石と、
前記磁石の回転軸上に配置されたアングル磁気センサと、を備え、
前記アングル磁気センサは、前記磁石の1回転の磁界変化で1周期の信号を出力し、
前記第1ギヤに対する前記第2ギヤのギヤ比と前記第1多極磁石の磁極数との積は、2以外であり、
前記角度演算部は、前記アングル磁気センサの信号と前記第1磁気センサの信号とからバーニア演算を実行して前記第1多極磁石の回転数を算出することを特徴とする請求項2、4、5のいずれか一項に記載の角度検出装置。 - 差分演算部と、
請求項2又は4に記載の角度検出装置である第1角度検出装置と、
さらに請求項1に記載の角度検出装置である第2角度検出装置と、を備え、
前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報及び前記第2角度検出装置の第2磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、
前記第1角度検出装置の異常検出部は、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの信号とを比較して、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサ及び前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、
前記差分演算部は、前記角度演算部が算出した前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出することを特徴とする相対角度検出装置。 - 差分演算部と、
請求項2又は4に記載の角度検出装置である第1角度検出装置と、
さらに請求項3に記載の角度検出装置である第2角度検出装置と、を備え、
前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極がいずれの磁極であるかを算出し、算出した前記磁極の情報と前記第2角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第2角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも1方の信号に基づいて前記第2角度検出装置の第1多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、
前記差分演算部は、前記角度演算部が算出した前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出することを特徴とする相対角度検出装置。 - 前記第1角度検出装置の異常検出部は、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサの信号と前記第2角度検出装置の前記第3磁気センサの信号とを比較して、前記第2角度検出装置の前記第1磁気センサ、前記第2角度検出装置の前記第2磁気センサ、及び前記第2角度検出装置の前記第3磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、
前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記第1角度検出装置の第1磁気センサの異常が検出された場合に、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極の情報と前記第1角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第1角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第1角度を算出し、前記第2角度検出装置の第1磁気センサの異常が検出された場合に、前記第1角度検出装置の第1磁気センサの対向位置にある磁極の情報と前記第2角度検出装置の第2磁気センサ及び前記第2角度検出装置の第3磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第2角度を算出することを特徴とする請求項8に記載の相対角度検出装置。 - 平面視で円形の外周面を有し、前記外周面の周方向に沿って異なる磁極が交互に配置され、それぞれの前記磁極のピッチが同じである第2多極磁石と、前記第2多極磁石の磁極に対向して配置された第4磁気センサ及び第5磁気センサと、を備える第2角度検出装置と、
請求項4に記載の角度検出装置である第1角度検出装置と、
差分演算部と、を備え、
前記第2多極磁石の外周面の中心軸から前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサに引いた線分が成す角度は、前記第2多極磁石の1磁極分の機械角を整数倍した角度であり、
前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサは、前記第2多極磁石に対する1磁極分の回転で1周期の信号を出力し、
前記角度演算部は、前記第1多極磁石の前記磁極の情報と前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの内少なくとも一方が出力する信号とに基づいて、前記第2多極磁石の回転角度である第2角度を算出し、
前記差分演算部は、前記第1角度と前記第2角度との差分から相対的な回転角度を算出することを特徴とする相対角度検出装置。 - 記憶部を備え、
前記異常検出部は、前記第4磁気センサの信号と前記第5磁気センサの信号とを比較して、前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの内少なくとも1つが異常であることを検出可能であり、
前記角度演算部は、前記第1多極磁石の磁極の情報を前記記憶部に記憶し、前記異常検出部が前記第1磁気センサの異常を検出した場合に、前記第2磁気センサ、前記第3磁気センサ、前記第4磁気センサ、及び前記第5磁気センサの内少なくとも1つが出力する信号に基づいて、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報を更新し、かつ、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報と前記第2磁気センサ及び前記第3磁気センサの内前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号とに基づいて前記第1角度を算出し、かつ、前記記憶部に記憶された前記磁極の情報と前記第4磁気センサ及び前記第5磁気センサの内前記異常検出部によって異常が検出されなかった少なくとも1つが出力する信号とに基づいて前記第2角度を算出することを特徴とする請求項10に記載の相対角度検出装置。 - 前記第1角度検出装置の第1多極磁石と同期して回転する第1ギヤと、
前記第1ギヤと噛み合い、前記第1ギヤの回転により回転駆動する第2ギヤと、
円柱形状であり、円柱の径方向に磁化され、前記第2ギヤと一体に回転する磁石と、
前記磁石の回転軸上に配置されたアングル磁気センサと、を備え、
前記アングル磁気センサは、前記磁石の1回転の磁界変化で1周期の信号を出力し、
前記第1ギヤに対する前記第2ギヤのギヤ比と前記第1多極磁石の磁極数との積は、2とは異なり、
前記第1角度検出装置の角度演算部は、前記アングル磁気センサの信号と前記第1角度検出装置の第1磁気センサの信号とからバーニア演算を実行して前記第1角度検出装置の第1多極磁石の回転数を算出することを特徴とする請求項7から11のいずれか一項に記載の相対角度検出装置。 - トーションバーと、
前記トーションバーの一端部と前記トーションバーの他端部との相対的な回転角度を検出する請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の相対角度算出装置と、
前記相対角度検出装置が算出した相対的な前記回転角度に基づいて、前記トーションバーに加わるトルクを算出するトルク演算部と、を備えることを特徴とするトルクセンサ。 - 請求項13に記載のトルクセンサを備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項14に記載の電動パワーステアリング装置を備えることを特徴とする車両。
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