JP2018095349A - コンペンチェーン防音装置およびエレベーター装置 - Google Patents

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悠 高原
寛 三好
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寛 三好
陽右 河村
Yosuke Kawamura
陽右 河村
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Abstract

【課題】コンペンチェーンに起因する騒音の発生を十分に低減することが可能なコンペンチェーン防音装置を提供する。
【解決手段】内部空間を有する筐体状のものであって、エレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの垂下端が挿入される挿入孔を天面に有し、前記コンペンチェーンの垂下端を前記内部空間に収容する状態で前記エレベーター装置に設置される防音カバーを備えたコンペンチェーン防音装置である。
【選択図】図1

Description

本発明はコンペンチェーン防音装置およびエレベーター装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2006−206199号公報(特許文献1)がある。この公報には、「釣合チェーンを上下に通す枠体を備え、…枠体の内周側には、消音用の油を含浸させた油含浸材が取り付けられ、釣合チェーンが動いて前後左右に揺れるときに油含浸材に接触し、油が釣合チェーンを構成するリンク、麻ロープに転移する。枠体の上下開口には、緩衝材が設けられる。」と記載されている。
また、特開2010−64863号公報(特許文献2)がある。この公報には、「エレベータの昇降路のピット部にはゲートが設けられ、コンペン索がこのゲートの内側を走行移動する。ゲートにはコンペン索と離間対向してノズルが設けられている。ゲートの近傍には、ノズルに通じるポンプ部を有する給油器が設けられ、ポンプ部を作動させるコントローラが昇降路上方部の機械室に制御盤と並んで設置されている。エレベータの保守点検時などにおいて、乗りかごが最上階から最下階に下降してコンペン索が走行移動する際に、コントローラを操作し、ポンプ部を作動させてノズルからコンペン索に向けて油を噴射し、コンペン索に油を塗布する。」と記載されている。
特開2006−206199号公報 特開2010−64863号公報
以上の特許文献1および特許文献2に記載のエレベーター装置では、コンペンチェーンに油を供給することによってチェーンのコマ同士の摩擦音を低減し、またコンペンチェーンに麻ロープを編み込むことでチェーンのコマ同士の衝突音を低減する構成である。しかしながら、このような構成であっても、コンペンチェーンの1コマのサイズが大きくなったり、またエレベーターの走行速度が大きくなることで、コンペンチェーンのコマ同士の衝突エネルギーが大きくなると、衝突音を十分に低減することは困難である。
そこで本発明は、コンペンチェーンに起因する騒音の発生を十分に低減することが可能なコンペンチェーン防音装置、およびこのコンペンチェーン防音装置を備えたエレベーター装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明は、内部空間を有する筐体状のものであって、エレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの垂下端が挿入される挿入孔を天面に有し、前記コンペンチェーンの垂下端を前記内部空間に収容する状態で前記エレベーター装置に設置される防音カバーを備えたコンペンチェーン防音装置である。
このような本発明によれば、コンペンチェーンに起因する騒音の発生を十分に低減することが可能である。
実施形態のエレベーター装置の構成を説明するための概略構成図である。 実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの構成図である。 実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置を説明するための斜視図である。 実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の要部断面図である。 実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の動作を説明する図面である。 実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の他の例を説明するための要部断面図である。
以下、本発明のコンペンチェーン防音装置およびエレベーター装置に関する実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態においては、先ずエレベーター装置の概略構成を説明し、次いでこのエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の構成を説明する。
≪エレベーター装置の概略構成≫
図1は、実施形態のエレベーター装置1の構成を説明するための概略構成図である。この図に示すエレベーター装置1は、昇降路1a、昇降路1aの上部に設けられた機械室1b、および昇降路1aの下部に設けられたピット部1cを備えている。このうち昇降路1a内には、乗りカゴ11および釣り合い錘13が収容されている。さらに昇降路1a内には、両端に乗りカゴ11と釣り合い錘13とを固定した主ロープ15、および両端を乗りカゴ11と釣り合い錘13の下端に固定したコンペンチェーン17が収容されている。また機械室1b内には、主ロープ15の中間部が巻掛けられた巻上機15aおよびそらせ車15bが収容されている。そしてピット部1c内には、コンペンチェーン17の垂下端と、コンペンチェーン防音装置2とが収容されている。以下、これらの各構成要素の詳細を説明する。
[昇降路1a]
昇降路1aは、乗りカゴ11、および乗りカゴ11と釣り合う釣り合い錘13とが走行するための通路となる空間であり、建物などの内部を上下方向に貫いて最上階100tから最下階100bとの間に設けられている。昇降路1aの内壁面には乗りカゴ11や釣り合い錘13の昇降を案内するレール(図示省略)が取り付けられている。また昇降路1aの壁面における各階の高さ位置には、外部に通じるドア101が設けられている。
[機械室1b]
機械室1bは、昇降路1aの上部に設けられた空間であり、主ロープ15が巻掛けられた巻上機15aおよびそらせ車15bの他、ここでの図示を省略した乗りカゴ11を昇降動作させるための駆動制御機器が収容されている。
[ピット部1c]
ピット部1cは、昇降路1aの下部に設けられた空間であり、最下階100bの床面を掘り下げて設けられている。このピット部1c内には、コンペンチェーン17の垂下端とともに、以降に詳細に説明するコンペンチェーン防音装置2が収容されている。
[乗りカゴ11]
乗りカゴ11は、人や荷物を載せるためのものであり、主ロープ15の一端につり下げられた状態で、昇降路1a内に収容されている。この乗りカゴ11は、昇降路1aの内壁面に設けられたレールに案内された状態で、昇降路1a内を上下方向に昇降する。このような乗りカゴ11において、昇降路1aに設けられたドア101に対向する側面には、水平方向にスライドして開閉するカゴドア(図示省略)が設けられている。
[釣り合い錘13]
釣り合い錘13は、乗りカゴ11との釣り合いをとるために設けられたものであり、昇降路1a内において、乗りカゴ11と逆側の主ロープ15の他端につり下げられた状態で収容されている。この釣り合い錘13は、昇降路1aの内壁面に設けられたレールに案内された状態で、乗りカゴ11と逆方向に昇降路1a内を上下方向に昇降する。なお、乗りカゴ11側には、図示しない外部の制御装置と接続するためのケーブルの重量も加算される。
[主ロープ15]
主ロープ15は、乗りカゴ11を吊り下げるためのものであり、乗りカゴ11の上部に一端を固定し、釣り合い錘13に他端を固定した状態で設けられている。この主ロープ15は、中間部分が機械室1b内に設けられた巻上機15aおよびそらせ車15bに巻掛けられたことにより昇降路1aに対して摺動自在に支持され、巻上機15aの駆動により、昇降路1a内において乗りカゴ11を自在に昇降させる。
[コンペンチェーン17]
コンペンチェーン17は、巻上機15aを介しての乗りカゴ11側と釣り合い錘13側とにおける主ロープ15の重量差を補償するものであり、乗りカゴ11の底部に一端を固定し、釣り合い錘13の底部に他端を固定した状態で設けられている。
図2は、実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの構成図である。この図に示すように、コンペンチェーン17は、外形小判型のコマ17aを連続的に繋いだものである。コマ17aは、リンクまたは鎖カンとも称する環状のものであり、例えば鉄にメッキが施されたものである。このようなコマ17aを連続的に繋いだコンペンチェーン17は、コマ17a同士の衝突音を防止するために、各コマ17aに対して麻ロープ17bが引き通しされて編み込まれた状態となっている。
以上のような構成のコンペンチェーン17は、乗りカゴ11および釣り合い錘13の底部から垂下された最下部である垂下端において、乗りカゴ11側から釣り合い錘13側に徐々に向きを変えて円弧状の軌道で敷設された円弧部17cを有する。この垂下端によって構成される円弧部17cは、ピット部1c内に位置し、ピット部1c内おいて次に説明するコンペンチェーン防音装置2の防音カバー21内に収容される。
≪コンペンチェーン防音装置2≫
図3は、実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置を説明するための要部斜視図である。また図4は、実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の要部断面図であり、図3に示すB面の断面図である。これらの図および先の図1に示したコンペンチェーン防音装置2は、コンペンチェーン17のコマ17a同士の衝突音が外部に漏れることを防止するためのものであり、ピット部1c内に設置されている。
コンペンチェーン防音装置2は、防音カバー21、防音カバー21に設けられた緩衝部材23、防音カバー21の外部に取り付けられた弾性部材25、弾性部材25をピット部1cの内壁に対して固定するための固定部材27を備えている。以下、これらの各構成要素の詳細を説明する。
[防音カバー21]
防音カバー21は、ピット部1c内に垂下されているコンペンチェーン17の垂下端を収容する筐体状のものであり、コンペンチェーン17の垂下端を収容する状態でエレベーター装置に設置される。このような防音カバー21は、コマ17a同志の衝突によって生じる周波数帯域に対し、遮音効果を有する材料および吸音効果を有する材料の少なくとも一方を用いて構成されている。このような防音カバー21の一例として、鉄板や石膏ボードのような遮音材によって構成された外枠の筐体内に、グラスウールやロックウールのような吸音材を内張した構成が例示される。また、必要に応じて、さらに外周壁に遮音シートを貼り合わせた構成であってもよい。
また防音カバー21は、その天面Aにコンペンチェーン17が挿入される2つの挿入孔21aを備えている。これらの挿入孔21aは、乗りカゴ11から垂下されたコンペンチェーン17と釣り合い錘13から垂下されたコンペンチェーン17の間隔に合わせて配置されている。また、これらの挿入孔21aは、コンペンチェーン17の動作を妨げることの無い範囲で可能な限り小さな径を有し、挿入孔21aからの音漏れを最小限に抑えている。さらに防音カバー21の内部空間21bは、防音効果の高い形状であることが好ましい。
そして特に、防音カバー21における内部空間21bの底面部21cは、コンペンチェーン17の垂下端である円弧部17cを支持する部分として、円弧部17cの外形形状に一致させた円弧形状に成形されていることとする。このような底面部21cの円弧形状は、乗りカゴ11から垂下されたコンペンチェーン17から、釣り合い錘13から垂下されたコンペンチェーン17までの外側の幅を直径Rとした円弧形状である。これにより、防音カバー21の内部において、防音カバー21の底面部21cに支持された状態のコンペンチェーン17の円弧部17cは、外形小判型の各コマ17aの向きの変化量が均等に維持される構成となっている。
[緩衝部材23]
緩衝部材23は、防音カバー21に設けられたものであって、特に防音カバー21においてコンペンチェーン17が接触する部分に設けられ、防音カバー21の一部を構成している。このような緩衝部材23は、挿入孔21aに設けられた緩衝部材23aと、防音カバー21内の円弧状の底面部21cに設けられた緩衝部材23cとである。このような緩衝部材23a,23cにより、コンペンチェーン17に揺れが発生した場合であっても、防音カバー21とコンペンチェーン17との接触による騒音の発生を防止する。
これらの緩衝部材23a,23cは、例えばゴムやスポンジのような弾性変形するものが好ましく用いられる。また、緩衝部材23a,23cのうちの少なくとも一方は、多孔性材料で構成され、潤滑油を含浸させて用いられていることが好ましい。これによりコンペンチェーン17およびコンペンチェーン17に引き通された麻ロープ17bに対して、潤滑油が供給され、コマ17a同士の接触による摩擦音を防止する構成となっている。なお、防音カバー21を構成する吸音材が緩衝機能を有する場合であれば、この吸音材を緩衝部材23a,23cとして用いてもよい。
[弾性部材25]
弾性部材25は、防音カバー21とピット部1cの内壁との間に固定され、コンペンチェーン17の垂下端が防音カバー21の底面部21cに接触する高さ位置に、防音カバー21を保持する。このような弾性部材25は、防音カバー21に加わる下向きの力Fに対して釣り合う復元力F’を有する。ここで、防音カバー21に加わる下向きの力Fは、コンペンチェーン17の円弧部17cが防音カバー21の底面部21cに接触してこれを押す力と、防音カバー21の自重による力の合力である。弾性部材25は、このような下向きの力Fと釣り合う復元力F’を有し、コンペンチェーン17の垂下端である円弧部17cが、底面部21cによって支持された状態で、円弧部17cの軌道を保持する構成となっている。
このような弾性部材25の一例として、ピット部1cの内部に防音カバー21を吊り下げる状態で設けた引っ張りバネやゴムが例示される。この場合、ピット部1cの内部において防音カバー21を傾けることなく吊り下げるように設けた、2本またはそれ以上の複数本の引っ張りバネまたはゴムが弾性部材25として用いられる。ここでは、弾性部材25として用いた2つの引っ張りバネによって、防音カバー21がピット部1c内に吊り下げられた状態となっていることとし、2つの引っ張りバネの合計の復元力F’が、下向きの力Fと釣り合う構成である。
図5は、実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の動作を説明する図面である。図5中、上段(1)行の図は、コンペンチェーン防音装置2を設けていない場合のコンペンチェーン17の円弧部17cの軌道を示している。また図5中、下段(2)行の図は、コンペンチェーン防音装置2を設けた場合のコンペンチェーン17の円弧部17cの軌道を示している。
さらに図5中、左側(a)列の図は、麻ロープ17bに劣化がなく環境の湿度が標準の状態で、上段(1)行の図に示すように円弧部17cが標準高さHにある場合のコンペンチェーン17の軌道を示している。この状態においてコンペンチェーン17の円弧部17cは、直径Rに沿った円弧状の軌道に敷設された状態となる。
また図5中、中央(b)列の図は、麻ロープ17bが劣化した場合あるいは環境の湿度が標準よりも低くなった状態で、上段(1)行の図に示すように麻ロープ17bが伸びて円弧部17cが標準高さHよりも低く位置している場合のコンペンチェーン17の軌道を示している。この状態においてコンペンチェーン17の円弧部17cは、直径Rよりも小さい径の軌道で敷設された状態となり、最下部においては、コマ17aの向きが急激に変化した状態となる。
そして図5中、右側(c)列の図は、麻ロープ17bに劣化はなく環境の湿度が標準よりも高くなった状態で、上段(1)行の図に示すように麻ロープ17bが縮んで円弧部17cが標準高さHよりも高く位置している場合のコンペンチェーン17の軌道を示している。
以上のような図5中、上段(1)行の(a)〜(c)列の図に示すように、コンペンチェーン17は、麻ロープ17bの伸び縮みによって、円弧部17cの高さ位置および軌道が変化する。そして、図5中、下段(2)行の(a)〜(c)列の図に示すように、弾性部材25は、上述した円弧部17cの高さ位置および軌道の変化によって防音カバー21に加わる下向きの力Fが変化した場合に、これに釣り合う復元力F’により、コンペンチェーン17の円弧部17cを防音カバー21内の円弧状の底面部21cに沿うように支持する。
[固定部材27]
固定部材27は、弾性部材25を介して、ピット部1cの内部に防音カバー21を取り付けるための部材である。このような固定部材27は、例えば図示したようにピット部1cの内壁から突出させた状態で設けられ、その先端に弾性部材25を介して防音カバー21が吊り下げられる。これにより、ピット部1cの床面を利用できない場合であっても、弾性部材25をピット部1cに対して固定することができる。
なお、固定部材27は、図1に示したように、ピット部1c内に弾性部材25を介して防音カバー21を吊り下げることができればよく、乗りカゴ11および釣り合い錘13の走行に影響のない範囲であれば、その固定状態および固定箇所が限定されることはない。例えば、固定部材27は、昇降路1aの内壁に固定されたものであってもよく、またピット部1cの床面を利用可能であればピット部1cの底面に固定されピット部1cの底面から立ち上げて設けられたものであってもよい。
≪実施形態の効果≫
以上のような構成のコンペンチェーン防音装置2及びこれを用いたエレベーター装置1によれば、防音カバー21内にコンペンチェーン17の垂下端を収容することにより、コンペンチェーン17が垂下端において向きを変えることで発生するコマ17a同士の摩擦音や衝突音を防音カバー21内に閉じ込めることができる。これにより、コンペンチェーン17に起因する騒音の発生を十分に防止することが可能になる。
またピット部1cの内壁に対して弾性部材25を介して防音カバー21を固定したことにより、コンペンチェーン17の垂下端である円弧部17cが、その円弧形状の軌道を保ち易い構成となっている。これにより、コンペンチェーン17の円弧部17cが、その方向を急激に変化させることのない円弧形状に保持され易く、急激な方向の変化によって生じるコマ17a同士の衝突音の発生自体を防止することができる。また弾性部材25を設けたことにより防音カバー21のサイズを最小限に小型化することができる。
さらに、防音カバー21の底面部21cを、コンペンチェーン17の円弧部17cの軌道に沿った円弧形状としたことにより、この底面部21cによって支持されるコンペンチェーン17の円弧部17cの軌道を円弧形状に保つことができる。これにより、上述したコマ17a同士の衝突音の発生自体を、さらに確実に防止することができる。
≪変形例のコンペンチェーン防音装置2’≫
図6は、実施形態のエレベーター装置に設けられたコンペンチェーン防音装置の他の例を説明するための要部断面図である。この図に示すコンペンチェーン防音装置2’が、先に説明したコンペンチェーン防音装置2と異なるところは、弾性部材25’の構成にある。その他の構成要素は同様であるため、ここでは弾性部材25’の構成を説明し、その他の同様の構成要素の重複する説明は省略する。
[弾性部材25’]
この図に示す弾性部材25’は、防音カバー21を下方から支持する状態で設けられたものである。この弾性部材25’は、防音カバー21とピット部1cの内壁との間に固定され、防音カバー21に加わる下向きの力Fに対して釣り合う復元力F’を有することは、先の説明と同様である。また防音カバー21に加わる下向きの力Fは、コンペンチェーン17の円弧部17cが防音カバー21の底面部21cを押す力と、防音カバー21の自重による力の合力であることも、先の説明と同様である。
このような弾性部材25’の一例として、ピット部1cの内部において、防音カバー21を下方から支持する状態で設けられた圧縮バネや油圧バッファ装置が例示される。この場合、ピット部1cの内部において防音カバー21を傾けることなく持ち上げるように、弾性部材25’として、圧縮バネや油圧バッファ装置がピット部1cの底部に固定して設けられる。ここでは、例えば、防音カバー21を底面側から支持する状態で設けられた2つの圧縮バネが、弾性部材25’として設けられていることとし、2つの圧縮バネの合計の復元力F’が、下向きの力Fと釣り合う構成である。
そして先に図5を用いて説明したように、弾性部材25’は、上述した円弧部17cの高さ位置および軌道の変化により、防音カバー21に加わる下向きの力Fが変化した場合に、これに釣り合う復元力F’により、コンペンチェーン17の円弧部17cを防音カバー21内の円弧状の底面部21cに沿うように支持する。
≪変形例の効果≫
以上のような構成のコンペンチェーン防音装置2’およびこれを用いたエレベーター装置であっても、図4に示したコンペンチェーン防音装置2を用いた場合と同様の効果を得ることができる。またこの構成であれば、支持部材を設けることなく、ピット部1cの床に弾性部材25’を固定することができるため、より簡便な構成のコンペンチェーン防音装置2’とすることが可能である。
1…エレベーター装置
2,2’…コンペンチェーン防音装置
11…乗りカゴ
13…釣り合い錘
17…コンペンチェーン
17c…円弧部(垂下端)
21a…挿入孔
21…防音カバー
21c…底面部
25,25’…弾性部材
23,23a,23c…緩衝部材
A…天面
F…下向きの力
F’…復元力

Claims (10)

  1. 内部空間を有する筐体状のものであって、エレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの垂下端が挿入される挿入孔を天面に有し、前記コンペンチェーンの垂下端を前記内部空間に収容する状態で前記エレベーター装置に設置される防音カバーを備えた
    コンペンチェーン防音装置。
  2. 前記コンペンチェーンの垂下端が前記防音カバーにおける内部空間の底面部に接触する高さ位置に前記防音カバーを保持するためのもので、前記コンペンチェーンの垂下端の接触によって前記防音カバーの底面部に加わる下向きの力と釣り合う復元力を有する弾性部材を備えた
    請求項1記載のコンペンチェーン防音装置。
  3. 前記防音カバーの底面部に緩衝部材が設けられた
    請求項2記載のコンペンチェーン防音装置。
  4. 前記緩衝部材は、潤滑油を含浸している
    請求項3記載のコンペンチェーン防音装置。
  5. 前記防音カバーの底面部は、前記コンペンチェーンの垂下端が敷設される円弧状の軌道に沿って前記垂下端を支持する円弧形状に成型されている
    請求項2記載のコンペンチェーン防音装置。
  6. 前記弾性部材はバネによって構成された
    請求項2記載のコンペンチェーン防音装置。
  7. 前記防音カバーの挿入口に緩衝部材が設けられた
    請求項1記載のコンペンチェーン防音装置。
  8. 前記緩衝部材は、潤滑油を含浸している
    請求項7記載のコンペンチェーン防音装置。
  9. 内部空間を有する筐体状のものであって、エレベーター装置に設けられたコンペンチェーンの垂下端が挿入される挿入孔を天面に有し、前記コンペンチェーンの垂下端を前記内部空間に収容する状態で前記エレベーター装置に設置される防音カバーと、
    前記コンペンチェーンの垂下端が前記防音カバーにおける内部空間の底面部に接触する高さ位置に前記防音カバーを保持するためのもので、前記コンペンチェーンの垂下端の接触によって前記防音カバーの底面部に加わる下向きの力と釣り合う復元力を有するバネによって構成された弾性部材と、
    前記防音カバーの底面部および前記防音カバーの挿入口に設けられた緩衝部材とを備え、
    前記防音カバーの底面部は、前記コンペンチェーンの垂下端が敷設される円弧状の軌道に沿って前記垂下端を支持する円弧形状に成型され、
    前記防音カバーの底面部および前記防音カバーの挿入口に設けられた前記緩衝部材のうちの少なくとも一方は潤滑油を含浸する
    コンペンチェーン防音装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のコンペンチェーン防音装置を備えた
    エレベーター装置。
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