JP2018095273A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレーム部材とコーナー部材を備え、他の容器をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業を円滑に行うことができる容器を提供する。【解決手段】容器は、周壁を構成する側板60に装着されるフレーム部材1とコーナー部材2を備える。フレーム部材1は、平坦な上面130を有するフレーム上板13と、このフレーム上板13の外側方に位置する起立片14を含む。コーナー部材2は、平坦な上面2530を有するコーナー上板253と、このコーナー上板253の端縁部2531から切り込まれたスリット256を含む。フレーム上板13の一端部にコーナー上板253が被さり、起立片14の一端部がスリット16に挿し込まれた状態で、フレーム部材1とコーナー部材2が一連に繋がる。【選択図】図2

Description

本発明は、底壁と周壁を備え、周壁の上縁部にフレーム部材とコーナー部材が装着された容器に関する。
従来、容器が備える周壁の上縁部に、フレーム部材とコーナー部材を装着することが提案されている。
たとえば特許文献1に記載された容器では、フレーム部材の端部に被せるようにコーナー部材を装着し、コーナー部材とフレーム部材が一連に繋がるように設けている。
実公平6−2903号公報
上記した従来の容器では、他の容器をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業を行いづらい場合があった。
たとえば特許文献1に記載された容器では、他の容器を傾けた姿勢のままフレーム部材上でスライドさせるときに、フレーム部材から脱落やずれを生じやすく、スタッキング作業を円滑に行いづらいという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、周壁の上縁部に装着されるフレーム部材とコーナー部材を備え、他の容器をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業を円滑に行うことができる容器を提供することにある。
本発明の一様態に係る容器は、底壁と、前記底壁と一体に設けられる平面視矩形状の周壁と、前記周壁の上縁部の各直線部分に装着されるフレーム部材と、前記上縁部の各角部分に装着されるコーナー部材を備える。前記フレーム部材は、平坦な上面を有するフレーム上板と、このフレーム上板の外側方に位置する起立片を含む。前記コーナー部材は、平坦な上面を有するコーナー上板と、このコーナー上板の端縁部から切り込まれたスリットを含む。前記フレーム上板の一端部に前記コーナー上板が被さり、前記起立片の一端部が前記スリットに挿し込まれた状態で、前記フレーム部材と前記コーナー部材が一連に繋がるように構成されている。
また、本発明の一様態に係る容器において、前記フレーム上板とこれに被さる前記コーナー上板の間には、段差部分が形成され、前記コーナー部材は、前記段差部分の内側方または前記段差部分よりも前記コーナー上板から離れた箇所の内側方に位置する乗り上げ用の傾斜面をさらに含むことが好ましい。
本発明は、周壁の上縁部に装着されるフレーム部材とコーナー部材を備え、他の容器をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業を円滑に行うことができる容器を提供することができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の容器の斜視図である。 図2は、同上の容器の要部斜視図である。 図3は、同上の容器の要部側面図である。 図4は、同上の容器の平面図である。 図5は、図4のA−A線断面図である。 図6は、図4のB−B線断面図である。 図7は、同上の容器の分解斜視図である。 図8は、同上の容器が備えるフレーム部材の斜視図である。 図9は、同上の容器が備えるコーナー部材の斜視図である。 図10は、同上のコーナー部材の平面図である。 図11は、同上の容器の変形例1の要部斜視図である。 図12は、同上の容器の変形例2の要部断面図である。 図13は、同上の容器の変形例3の容器本体の展開図である。
一実施形態の容器について、添付図面に基づいて説明する。
図1、図7等に示すように、本実施形態の容器は、上方に開口するように形成された容器本体9と、容器本体9の開口縁の直線部分に装着される複数(本実施形態では四つ)のフレーム部材1と、容器本体9の開口縁の隅部に装着される複数(本実施形態では四つ)のコーナー部材2を備える。
フレーム部材1とコーナー部材2は、容器本体9の開口縁の周方向において交互に位置する。各コーナー部材2は、隣接する両側のフレーム部材1同士を連結させるように機能する。
以下、各構成について、詳しく説明する。
(容器本体)
まず、容器本体9について、詳しく説明する。
容器本体9は、合成樹脂製の板材で構成される矩形状の底壁5(図4参照)と、底壁5の周縁部に連結された合成樹脂製の周壁6を備える。周壁6は、四つの合成樹脂製の側板60で構成されている。底壁5の周縁部は、四つの直線状の端縁部で構成されており、各端縁部に側板60が一対一で連結されている。
周壁6を構成する各側板60は、底壁5とは別体で製造された板材を、底壁5と一体に組み合わせたものでもよいし、底壁5と一体に製造された板材でもよい。隣接する側板60同士は、樹脂溶接、融着等の適宜手段で接合されている。
容器本体9の底壁5の上方には、平面視矩形状の周壁6に全周を囲まれることで、収納空間S1が形成されている。収納空間S1は、上方に開放されている。
四つの側板60からなる周壁6の上縁部61は、四つの側板60のそれぞれの上縁部601が平面視矩形状に連結された構造である(図7参照)。各側板60の上縁部601が、周壁6が有する平面視矩形状の上縁部61の直線部分611を形成している。隣接する一対の側板60の上縁部601の連結部分が、周壁6が有する上縁部61の角部分615を形成している。
また、周壁6の上縁部61が、容器本体9の開口縁を形成している。上述したように、容器本体9の開口縁(周壁6の上縁部61)には、上縁部61の直線部分611に装着されるフレーム部材1と、上縁部61の角部分615に装着されるコーナー部材2が、周方向に交互に装着される。
本実施形態の容器において、四つの側板60は、一対の第一側板60aと、これとは厚みが異なる一対の第二側板60bとで構成されている。一対の第一側板60aは、それぞれ底壁5の長辺側の端縁部から立設され、互いに対向して位置する。一対の第二側板60bは、それぞれ底壁5の短辺側の端縁部から立設され、互いに対向して位置する。
本実施形態の容器では、一枚の板材で第一側板60aが形成され、厚み方向に重なった二枚の板材で第二側板60bが形成されている。具体的には、所謂やっこ型に成形された一枚の合成樹脂製の板材が折り曲げられることで、底壁5と二対の側壁が形成され、そのうち長辺側の一対の側壁で一対の第一側板60aが構成され、短辺側の一対の側壁の内側方にそれぞれ別体の板材が重ね合わされることで、一対の第二側板60bが構成されている。
周壁6の周方向において、第一側板60aと、第一側板60aの倍の厚みを有する第二側板60bは、交互に位置する。第一側板60aの上縁部601aと第二側板60bの上縁部601bがL字に交差する部分が、周壁6が有する上縁部61の角部分615を形成する。
(フレーム部材)
次に、フレーム部材1について、詳しく説明する。
本実施形態の容器が備える四つのフレーム部材1は、一対の第一側板60aの上縁部601aにそれぞれ装着される一対の長辺側のフレーム部材1と、一対の第二側板60bの上縁部601bにそれぞれ装着される一対の短辺側のフレーム部材1とからなる(図7参照)。
図5,図6に断面が示されているフレーム部材1は、長辺側のフレーム部材1である。長辺側のフレーム部材1と短辺側のフレーム部材1とでは、基本的な構造は共通である。以下においては、長辺側のフレーム部材1に基づいて、フレーム部材1の共通の構造について説明する。
フレーム部材1は、側板60の上縁部601をその内側方(側板60に対して収納空間S1が位置する方向)から覆うように設けられたフレーム内板11と、側板60の上縁部601をその外側方(側板60に対して収納空間S1が位置する方向とは反対方向)から覆うように設けられたフレーム外板12と、フレーム内板11とフレーム外板12の互いの上端部を繋ぐフレーム上板13と、フレーム外板12から上方に延長された起立片14を備え、全体として断面h字状に構成された部材である。フレーム部材1は、押出成形により一直線状に成形される。
フレーム内板11の外側方を向く面(フレーム外板12と対向する面)からは、フレーム部材1の長手方向に一直線状のリブ115が突出している。リブ115は、その先端が側板60の上縁部601に当たるように形成されている。また、フレーム内板11の下縁部117は、その下端が側板60の上縁部601(リブ115が当たる箇所より下側の箇所)に当たるように、斜めに傾いて形成されている。
リブ115と下縁部117が側板60に当たった状態において、フレーム内板11と側板60の間には、空間S2が形成される(図5、図6等参照)。上下方向において、空間S2は、リブ115とこれより下方に位置する下縁部117との間に形成される。
フレーム外板12には、内側方に向けて凹んだ凹条部123が、フレーム部材1の長手方向に沿って一直線状に形成されている。凹条部123は、その内側方を向く面が側板60の上縁部601に当たるように形成されている。凹条部123の外側方を向く面(周囲よりも一段凹んだ面)の上下中間部には、フレーム部材1の長手方向に沿って一直線状の溝1235が、さらに形成されている。
フレーム外板12の内側方を向く面(フレーム内板11と対向する面)からは、フレーム部材1の長手方向に一直線状のリブ125が突出している。リブ125は、その先端が側板60の上縁部601に当たるように形成されている。また、フレーム外板12の下縁部127は、その下端が側板60の上縁部601(リブ125と凹条部123が当たる箇所より下側の箇所)に当たるように、斜めに傾いて形成されている。
フレーム上板13は、側板60の上端面に当たるように形成されている。フレーム上板13の上面130は平坦面である。
起立片14は、全体が平坦に設けられている。フレーム部材1において、起立片14の外側方を向く面と、フレーム外板12の外側方を向く面は、段差なく面一に連続している。
(コーナー部材)
次に、コーナー部材2について、詳しく説明する。
コーナー部材2は、周方向に隣接するフレーム部材1の間(つまり長辺側のフレーム部材1と短辺側のフレーム部材1の間)を繋ぐように、射出成形によって平面視L字状に形成された部材である。
L字状であるコーナー部材2は、互いに直交する方向に伸びる一対の半部25を有する。一方の半部25は、長辺側のフレーム部材1の一端部を覆う部分であり、他方の半部25の他方は、短辺側のフレーム部材1の一端部を覆う部分であるが、両方の半部25において基本的な構造は共通である。各半部25は、フレーム部材1の長手方向の一端部を覆うように、断面h字状に形成されている。
図1、図6等に示すように、コーナー部材2の各半部25は、フレーム部材1の一端部をその内側方から覆うように設けられたコーナー内板251と、フレーム部材1の一端部をその外側方から覆うように設けられたコーナー外板252と、コーナー内板251とコーナー外板252の互いの上端部を繋ぐコーナー上板253と、コーナー外板252から上方に延長された起立片254を備える。
コーナー内板251は、フレーム部材1が有するフレーム内板11の長手方向の一端部に対して、その内側方から当たるように、全体が平坦に形成されている。
コーナー外板252は、フレーム部材1が有するフレーム外板12の長手方向の一端部に対して、その外側方から当たるように、全体が平坦に形成されている。各半部25のコーナー外板252と、フレーム部材1の凹条部123の間には、空間S3が形成される(図6参照)。
コーナー上板253は、フレーム部材1が有するフレーム上板13の上面130の長手方向の一端部(平坦面)に当たるように、全体が平坦に形成されている。コーナー上板253の上面2530は平坦面である。
起立片254は、全体が平坦に設けられている。各半部25において、起立片254の外側方を向く面と、コーナー外板252の外側方を向く面は、段差なく面一に連続している。
加えて、コーナー部材2の各半部25は、コーナー上板253の長手方向に沿って切り込まれたスリット256と、斜め上方を向くようコーナー内板251の上角部分に形成された傾斜面257を備える。コーナー上板253の長手方向は、内側方および外側方と直交する方向である。傾斜面257は、他の容器をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業の際に、該他の容器が円滑に乗り上がるように設けられている(図2、図9等参照)。
また、コーナー内板251には、収納物(図示略)を出し入れする際の引っ掛かりを抑えるための傾斜面2510が設けられている。傾斜面2510は、コーナー内板251の側端縁部(フレーム部材1との間で段差が生じる部分)と、コーナー内板251の下端縁部(側板60との間で段差が生じる部分)に、それぞれ端に近い箇所ほど外側方に位置するように設けられている。
また、図9、図10に示すように、コーナー外板252には、周囲の壁や他の容器に引っ掛かることを抑えるための傾斜面2520が、側端縁部(フレーム部材1との間で段差が生じる部分)から下端縁部(側板60との間で段差が生じる部分)にかけて設けられている。傾斜面2520は、端に近い箇所ほど内側方に位置するように傾斜している。
スリット256は、コーナー上板253の長手方向の端縁部2531のうち最も外側方の箇所から、直線状に切り込まれた形状を有し、且つ、上下に貫通している。スリット256は、コーナー上板253の平坦な上面2530と、上面2530の外側方に位置する起立片254の、境界部分に位置する。傾斜面257は、コーナー上板253の端縁部2531の内側方に位置する。
起立片254の内側方を向く面からは、上下に一直線状の縦リブ2541が突出している。縦リブ2541は、平面視において、スリット256の終端に位置している。また、コーナー上板253の端縁部2531の上面は、コーナー上板253の長手方向に沿って端に近づくほど徐々に高さが低くなるように、滑らかに傾斜している。
(装着状態)
次に、フレーム部材1とコーナー部材2が容器本体9に装着された状態について、詳しく説明する。
図1に示すように、フレーム部材1とコーナー部材2は、それぞれリベット7を用いて周壁6(側板60)に固定される。
具体的には、フレーム部材1が、複数のリベット7を介して側板60に固定される。各リベット7は、フレーム部材1の溝1235に対して外側方から打ち込まれる。このようにすることで、各リベット7を打ち込む際の位置決めに溝1235を利用することができる。また、コーナー部材2の各半部25と、これに対応するフレーム部材1の長手方向の一端部が、リベット7を介して側板60に固定される。
四つのフレーム部材1と四つのコーナー部材2が周壁6に装着された状態において、各フレーム部材1が有するフレーム上板13の長手方向の端部に対して、隣接するコーナー部材2のコーナー上板253が、上方から被さる。
フレーム上板13とこれに被さるコーナー上板253の間には、段差部分3が形成される(図2参照)。段差部分3を介して、フレーム上板13の平坦な上面130と、この上面130よりも一段高いコーナー上板253の上面2530が、平面視において一直線状に連続する。
また、フレーム部材1とコーナー部材2の装着状態において、フレーム部材1の起立片14の長手方向の一端部が、コーナー部材2のスリット256に挿し込まれ、スリット256を通じて起立片14の長手方向の一端部が上方に突出する。このとき、起立片14の一端部の外側方に、コーナー部材2の起立片254の一端部が位置し、両起立片14,254の一端部同士が厚み方向に重なって位置する(図6参照)。
起立片14の長手方向の先端は、コーナー部材2の起立片254から突出した縦リブ2541に近接または接触して位置する(図2等参照)。起立片254が縦リブ2541を有することによって、起立片14の長手方向の先端に物が引っ掛かることが抑えられるという効果と、起立片254の強度が高められ、起立片254の破損が抑えられるという効果が得られる。
なお、縦リブ2541の突出量が起立片14の厚みよりも大きいと、スタッキング作業の際に他の容器が縦リブ2541に接触する場合があるため、本実施形態の容器では縦リブ2541の突出量を起立片14の厚み以下に設定している。
また、フレーム部材1とコーナー部材2の装着状態において、フレーム部材1とコーナー部材2の段差部分3の内側方には、乗り上げ用の傾斜面257が位置する。図3に示すように、側面視において傾斜面257は、フレーム上板13の上面130よりも下方の位置から、上面130よりも上方の位置(コーナー上板253の上面2530と同じ高さの位置)にまで伸びるように傾斜している。
なお、傾斜面257は、本実施形態の容器の上に他の容器(図示略)をスライドさせて積み重ねる際に、当該他の容器が段差部分3に引っ掛からないようにガイドするための面であるから、問題なくガイドできるのであれば、段差部分3よりもコーナー上板253から離れた箇所の内側方に傾斜面257を設けてもよい。
以上の構成を具備する本実施形態の容器によれば、他の容器(本実施形態の容器と同様の構成を具備する他の容器)をスライドさせて積み重ねるスタッキング作業が、円滑に且つ容易に行われる。
つまり、本実施形態の容器によれば、他の容器の底部を、本実施形態の容器が備える四つのフレーム部材1のうち、互いに平行な一対のフレーム部材1の上面(フレーム上板13が有する幅広の上面130)に載せて、円滑にスライドさせることができる。このとき、他の容器は、本実施形態の容器が備える一対のフレーム部材1の起立片14によってガイドされるので、スライド途中での脱落やずれが抑えられる。
また、本実施形態の容器によれば、他の容器の底部をフレーム上板13の上面130に載せてスライドさせていき、コーナー部材2の上面(コーナー上板253の上面2530)にまで円滑に移動させることができる。
つまり、本実施形態の容器では、起立片14がスリット256に挿し込まれた状態で、コーナー上板253がフレーム上板13の上方に被さって位置するので、コーナー上板253とフレーム上板13の間に水平方向の隙間が生じない。コーナー上板253とフレーム上板13の間に段差部分3は生じるが、段差部分3よりも内側方に乗り上げ用の傾斜面257が位置するので、他の容器の底部は、傾斜面257を通じてコーナー上板253にまで円滑に乗り上がる。
また、本実施形態の容器では、フレーム部材1が有するフレーム内板11に、リブ115と下縁部117からなる凹凸形状を設け、フレーム外板12に、凹条部123とリブ125と下縁部127からなる凹凸形状を設け、フレーム内板11とフレーム外板12の両凹凸形状で側板60の上縁部601を挟持するので、たとえばリベット7を固定するときに大きな外力が働いても、これによって側板601が不意に傾くことが抑えられる。加えて、これらのリブ115,125によって、フレーム部材1の全体の強度が高められる。
また、本実施形態の容器では、フレーム部材1が有するフレーム内板11と側板60の間に大きな空間S2(たとえば側板60の厚み寸法と同一またはそれ以上の寸法の空間)が形成されるように設け、フレーム上板13およびこれの上面130を、幅広に設けている。そのため、たとえば他の容器を、斜めに傾けた姿勢のまま、フレーム上板13の上面130載せてスライドさせることが容易となっている。
また、本実施形態の容器では、四つのフレーム部材1の厚みを、互いに同一に設定している。ここでのフレーム部材1の厚みの方向(以下「厚み方向」)は、そのフレーム部材1が装着される側板60の厚み方向と同一である。
コーナー部材2の一方の半部25が被さる長辺側のフレーム部材1の上面130の厚み方向の寸法と、他方の半部25が被さる短辺側のフレーム部材1の上面130の厚み方向の寸法は、互いに同一である。本実施形態の容器では、コーナー部材2のどちらの半部25も長辺側のフレーム部材1に被せることができ、また、どちらの半部25も短辺側のフレーム部材1に被せることができ、方向性なくコーナー部材2を使用することが可能である。
また、本実施形態の容器では、フレーム内板11と側板60の間に大きな空間S2が形成されるので、この空間S2を利用して、リベット7のかしめ部分を収容することができ、使用可能なリベット7の種類の選択肢が増えるという利点がある。リベット7は、その先端部分がフレーム内板11よりも内側方に突出することのないブラインドリベットであり、この先端部分(かしめ部分)が空間S2に収納される。
具体的には、たとえば大きくかしめ変形する種類のリベット7や、先端部分が脱落せずに残存する種類のリベット7であっても、本実施形態の容器では使用することができる。先端部分が脱落する種類のリベット7を用いた場合には、脱落した先端部分が異音発生の原因となる場合があるが、先端部分が残存する種類のリベット7を使用すれば、このような異音発生の問題は生じない。
また、本実施形態の容器では、フレーム内板11と側板60の間に大きな空間S2が存在するので、側板60の上縁部601をフレーム部材1に挿し込む際の抵抗が低減され、作業が容易になるという利点がある。
また、本実施形態の容器では、フレーム内板11の下縁部117の下端位置と、フレーム外板12の下縁部127の下端位置を、フレーム内板11の下縁部117の下端位置の方が高くなるように、互いに相違させている(図5参照)。加えて、両側の下縁部117,127をともに、下側の部分ほど互いに近づくように斜めに傾けている。これにより、本実施形態の容器では、側板60の上縁部601をフレーム部材1に挿し込む作業を行いやすいという利点がある。
また、本実施形態の容器では、フレーム外板12の外側方を向く面に、凹条部123の凹みを設けているので、リベット7の頭部を凹条部123の外側方に収めれば、リベット7の頭部の飛び出しが抑えられるという利点がある。
また、本実施形態の容器では、各フレーム部材1を押出成形によって成形するので、多様なサイズの容器(つまり多様な長さの側板60)に対しても、押出成形後の切断寸法を変更すれば対応可能であるという利点がある。また、本実施形態の容器では、各コーナー部材2を射出成形によって成形するので、複雑な形状にも対応可能であるという利点がある。
(変形例)
図11には、本実施形態の容器の変形例1の要部を示している。
本変形例においては、側板60の上縁部601の内側方を向く面に、補強用の金属片65を固定している。金属片65は、たとえば一直線状に成形したアルミニウム製の部材である。金属片65を固定することにより側板60の強度を大幅に高めることができ、且つ、金属片65は空間S2(フレーム内板11のリブ115と下縁部117の間)に収容されるので邪魔にならない。
図12には、本実施形態の容器の変形例2の要部を示している。
本変形例においては、フレーム内板11の下縁部117の傾斜面(内側方を向く面)を通るように仮想面400を設定したとき、コーナー内板251の下端が仮想面400上に位置するように設けている。このようにすることで、収納物を取り出す際にコーナー内板251に引っ掛かることが抑えられる。コーナー内板251の下端を、仮想面400よりも上方に位置するように設けることも好ましい。
図13には、本実施形態の容器の変形例3の要部を示している。
本変形例においては、一枚の合成樹脂製の板材90が折り曲げられることで、容器本体9の全体が形成される。つまり、図13に示す板材90の各部分を、所定の曲げ罫線(図中の鎖線)で折り曲げて接合させることによって、底壁5、一対の第一側板60aおよび一対の第二側板60bを有する容器本体9が、一体に形成される。
第二側板60bは、板材90の一部分91に対して別体の板材が重なるのではなく、この一部分91の両側に設けられた部分92が、それぞれ曲げ罫線L1で180度折り返されて一部分91に重なることで(図中の矢印参照)、第一側板60aの倍の厚みを有するように形成される。このように形成された第二側板60bにおいて、折り返された両側の部分92は、一部分91の内側方において互いの端部が突き合わさった状態で位置する。
(効果)
以上、説明したように、本実施形態の容器は、底壁5と、底壁5と一体に設けられる平面視矩形状の周壁6と、周壁6の上縁部61の各直線部分611に装着されるフレーム部材1と、上縁部61の各角部分615に装着されるコーナー部材2を備える。
フレーム部材1は、平坦な上面130を有するフレーム上板13と、このフレーム上板13の外側方に位置する起立片14を含む。
コーナー部材2は、平坦な上面2530を有するコーナー上板253と、このコーナー上板253の端縁部2531から切り込まれたスリット256を含む。
フレーム上板13の一端部にコーナー上板253が被さり、起立片14の一端部がスリット256に挿し込まれた状態で、フレーム部材1とコーナー部材2が一連に繋がるように構成されている。
このように、本実施形態の容器では、他の容器を傾けた姿勢でスライドさせるスタッキング作業の際に当該他の容器の脱落やずれを防止するように機能する起立片14が、フレーム部材1に設けられており、この起立片14が、コーナー上板253の一部にまで挿し込まれた形で位置する。加えて、本実施形態の容器では、フレーム部材1とコーナー部材2の間で水平方向の隙間が生じることもない。
本実施形態の容器によれば、他の容器の脱落やずれを起立片14によって防止しながら、円滑にスタッキング作業を行うことができる。加えて、容器を上下に積み重ねた状態においては、上下の容器の隙間が起立片14によって広範囲で覆われるので、埃等の侵入が軽減される。また、本実施形態の容器は、スリット256を有するコーナー部材2がフレーム部材1に対して上方から被さる構造であるから、コーナー部材2を装着する際に、周壁6(側板60)やフレーム部材1の寸法誤差の影響を受けにくい。
また、本実施形態の容器において、フレーム上板13とこれに被さるコーナー上板253の間には、段差部分3が形成されている。コーナー部材2は、乗り上げ用の傾斜面257をさらに含む。傾斜面257は、段差部分3の内側方、または段差部分3よりもコーナー上板253から離れた箇所の内側方に位置する。
したがって、本実施形態の容器によれば、他の容器を傾けた姿勢でスライドさせるスタッキング作業の際に、他の容器の底部が傾斜面257によってガイドされ、他の容器の底部が段差部分3に引っ掛かることが防止される。そのため、スタッキング作業がさらに円滑に行われる。
また、本実施形態の容器において、周壁6は、周方向に交互に位置し、厚みが互いに異なる第一側板60aと第二側板60bを含む。第一側板60aの上縁部601aに装着されるフレーム部材1と、第二側板60bの上縁部601bに装着されるフレーム部材1は、厚みが互いに一致している。コーナー部材2は、L字状に交差するようにコーナー上板253を一対備える。各コーナー上板253は、第一側板60aに装着されるフレーム部材1と、第二側板60bに装着されるフレーム部材1の、いずれにも装着自在である。
したがって、本実施形態の容器によれば、全ての側板60の厚みが同一でない容器に対して、一種類のコーナー部材2を方向性なく使用することができる。なお、フレーム部材1が起立片14を備えず且つコーナー部材2がスリット256を備えない場合や、フレーム部材1が起立片14を備えるがコーナー部材2がスリット256を備えない場合でも、同様の効果を奏することが可能である。
1 フレーム部材
13 フレーム上板
130 上面
14 起立片
2 コーナー部材
253 コーナー上板
2530 上面
2531 端縁部
256 スリット
257 傾斜面
3 段差部分
6 周壁
61 上縁部
611 直線部分
615 角部分

Claims (3)

  1. 底壁と、
    前記底壁と一体に設けられる平面視矩形状の周壁と、
    前記周壁の上縁部の各直線部分に装着されるフレーム部材と、
    前記上縁部の各角部分に装着されるコーナー部材を備え、
    前記フレーム部材は、平坦な上面を有するフレーム上板と、このフレーム上板の外側方に位置する起立片を含み、
    前記コーナー部材は、平坦な上面を有するコーナー上板と、このコーナー上板の端縁部から切り込まれたスリットを含み、
    前記フレーム上板の一端部に前記コーナー上板が被さり、前記起立片の一端部が前記スリットに挿し込まれた状態で、前記フレーム部材と前記コーナー部材が一連に繋がるように構成されている
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記フレーム上板とこれに被さる前記コーナー上板の間には、段差部分が形成され、
    前記コーナー部材は、前記段差部分の内側方または前記段差部分よりも前記コーナー上板から離れた箇所の内側方に位置する乗り上げ用の傾斜面をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記周壁は、
    周方向に交互に位置し、厚みが互いに異なる第一側板と第二側板を含み、
    前記第一側板の上縁部に装着される前記フレーム部材と、前記第二側板の上縁部に装着される前記フレーム部材は、前記厚み方向の寸法が互いに一致し、
    前記コーナー部材は、L字状に交差するように前記コーナー上板を一対備え、各コーナー上板は、前記第一側板に装着される前記フレーム部材と、前記第二側板に装着される前記フレーム部材の、いずれにも装着自在である
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器。
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